JPH037055Y2 - - Google Patents

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JPH037055Y2
JPH037055Y2 JP1985083374U JP8337485U JPH037055Y2 JP H037055 Y2 JPH037055 Y2 JP H037055Y2 JP 1985083374 U JP1985083374 U JP 1985083374U JP 8337485 U JP8337485 U JP 8337485U JP H037055 Y2 JPH037055 Y2 JP H037055Y2
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JP
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weir
casting
molten metal
model
mold
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JP1985083374U
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JPS61200631U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、有機系樹脂発泡体の鋳物用模型を使
用して鋳造を行なう消失模型鋳造法において、鋳
込初期に発生し易い分解ガス圧に基づく鋳物不良
の発生を防止する鋳込用掛堰に関する。
(従来の技術) 有機系樹脂発泡体を鋳造用消失模型に使用する
ことは、発泡ポリスチレンを使用するフルモード
法として公知である。フルモード法は、上記発泡
体で模型を作成し、これを模型内に埋め、そのま
まの状態で溶湯を注入し、溶湯の熱によつて前記
有機発泡体の模型をガス化消失させるとともに、
その空洞部分に溶湯を充満させ、冷却して鋳物と
する方法である。したがつて、このフルモード法
は、模型の製作から鋳型製作までの工程が、著し
く簡素化された画期的な鋳造方法である。
しかしながら、鋳造用消失模型材料として使用
される有機系樹脂発泡体は、従来は、第2図に示
すように、湯口13上に設けられた掛堰11を通
つて鋳込まれる高温の溶湯の熱によつて熱分解
し、一部は鋳型12内を通つて鋳型12外に放出
されるが、特に鋳込初期においては、鋳込溶湯量
が少なく、溶湯圧よりも発生する分解ガスの圧力
が大きくなり易いために、溶湯の逆流を誘起する
ことになる。そして、ついには、掛堰11より鋳
込溶湯を吹上げる、所謂吹き返し現象を起し、鋳
込作業上危険性が多分にあつた。一方、溶湯の逆
流による鋳型12内への鋳込溶湯の湯切れや湯境
いの発生など、健全鋳物の製作上問題があつた。
なお、第2図において、14は有機樹脂発泡体
又は鋳物、15は湯道又は堰を示す。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、従来の消失模型鋳造法に見られるこ
れらの問題を解決し、有機系樹脂発泡体の熱分解
による溶湯の吹き返し現象を防止、または、発生
しても、継続的鋳込作業を可能ならしめる消失模
型鋳造用掛堰を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、有機系樹脂発泡体を模型として鋳造
を行なう消失模型鋳造法の鋳込に際して使用する
注湯用掛堰において、掛堰有効径D1、掛堰先端
部径D2及び湯口径D3が、D1>D3>D2の関係にあ
り、且つ筒型に対し95〜120゜の傾斜角度をもつた
掛堰底面を有し、しかも鋳型天面との間に空隙を
保持しうるように構成してなることを特徴とする
消失模型鋳造用掛堰に関する。
(作用) 第1図に、本考案による消失模型鋳造用掛堰の
構成を示す。図中、1は筒型、2は掛堰枠、3は
掛堰、4はダボ、5は鋳物砂、6は湯口を示す。
本考案は、第1図に示す如く、掛堰3の底部
に、その先端部の径D2が、掛堰3の有効径D1
り小さく、且つ、使用する湯口6の径D3より小
さい筒状部を有し、しかも、その各部の径の相互
関係は D1>D3>D2 にあり、且つ、掛堰3の底面は、傾斜角α95〜
120゜、好ましくは100〜115゜のスリバチ状傾斜を
有することを特徴とする消失模型鋳造用掛堰を要
旨とする。
本考案になる鋳造用掛堰3は、SiO2,Al2O3
MgOなどの耐火性材料よりなる筒型を鋼板製の
掛堰枠2内に挿入し、その空間には一般に使用さ
れる鋳物砂5(例えば、フラン砂、水硝子砂、ダ
イカル砂など)を充填して作成する。
掛堰3の有効径D1、掛堰筒型の先端部径D2
び湯口径D3の相互関係は、前記の如く、 D1>D3>D2 の関係にあり(なお、その具体的寸法について
は、鋳込まれる鋳物製品の大きさによつて変化す
るが、その比は、1:0.35〜0.5:0.2〜0.3が好ま
しい)、掛堰3は、掛堰3の先端部を絞ることに
よつて常に鋳込まれた溶湯を保持し、鋳込溶湯の
湯切れを生じないように、湯溜りとしての機能を
有する。一方、湯口6の径は、掛堰3の先端部よ
り稍大きくするが、本考案による鋳造用掛堰3と
鋳型の相互位置関係は、湯口6の部分と掛堰3の
先端部との間隙t1、及び鋳型天(上)面と掛堰3
との間隙t2を保持するように、鋳型天面上に設け
られたダボ4によつて鋳型上に設置する。間隙t1
の設置は、掛堰3の先端部を湯口面もしくは湯口
内に稍挿入した状態によつて得られる。その間隙
t1は、好ましくは5mm程度、間隙t2は10mm以下と
する。(なお、t1及びt2は、鋳込まれる溶湯の種
類により調節する。掛堰3の底面の傾斜角αは、
95゜以下とすると、掛堰3内に充填する鋳物砂5
の層厚が過大となつて実用的でなく、また、120゜
以上になると、鋳物砂5の層厚が薄く、掛堰3の
設置安定性、強度の点から実用上好ましくない。
また、本考案掛堰の鋳型上への設置を安定化す
るために、掛堰3上におもしなどを載荷すること
は、現場作業上考慮されるところである。
(考案の効果) 本考案の消失模型鋳造用掛堰は、掛堰内溶湯の
連続鋳込が可能なため、鋳込初期の溶湯圧を増大
しうるために鋳込初期に発生し易い有機系樹脂発
泡体の熱分解に伴なうガス圧に基づく鋳込溶湯の
逆流(吹き返し)が生じにくい。したがつて、湯
切れなどによる不良品もなく、健全鋳物を製作し
易い掛堰となる。また、仮に鋳込注湯の逆流を生
じても、間隙t1及びt2を通じて掛堰外に排湯する
ことが可能なため、掛堰内溶湯の注湯には大きな
障害となることなく、連続的注湯を可能にし、前
記同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による消失模型鋳造用掛堰の
構成を示す。第2図は、従来の有機系樹脂発泡体
の鋳造の説明図である。 図中の各記号は、次の通りである。1:筒型、
2:掛堰枠、3:掛堰、4:ダボ、5:鋳物砂、
6:湯口、11:掛堰、12:鋳型、13:湯
口、14:有機系樹脂発泡体又は鋳物、15:湯
道又は堰。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有機系樹脂発泡体を模型として鋳造を行う消失
    模型鋳造法の鋳込に際して使用する注湯用掛堰に
    おいて、掛堰有効径D1、掛堰先端部径D2及び溶
    口径D3が、D1>D3>D2の関係にあり、且つ筒型
    に対し95〜120゜の傾斜角度をもつた掛堰底面を有
    し、しかも鋳型天面との間に空隙を保持しうるよ
    うに構成してなることを特徴とする消失模型鋳造
    用掛堰。
JP1985083374U 1985-06-04 1985-06-04 Expired JPH037055Y2 (ja)

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JP1985083374U JPH037055Y2 (ja) 1985-06-04 1985-06-04

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JP1985083374U JPH037055Y2 (ja) 1985-06-04 1985-06-04

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JPS61200631U JPS61200631U (ja) 1986-12-16
JPH037055Y2 true JPH037055Y2 (ja) 1991-02-21

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5112447A (ja) * 1974-07-19 1976-01-31 Sanyo Electric Co Nijukoyokyushureitoki

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5112447A (ja) * 1974-07-19 1976-01-31 Sanyo Electric Co Nijukoyokyushureitoki

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Publication number Publication date
JPS61200631U (ja) 1986-12-16

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