JPH0369728B2 - - Google Patents
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- JPH0369728B2 JPH0369728B2 JP5190485A JP5190485A JPH0369728B2 JP H0369728 B2 JPH0369728 B2 JP H0369728B2 JP 5190485 A JP5190485 A JP 5190485A JP 5190485 A JP5190485 A JP 5190485A JP H0369728 B2 JPH0369728 B2 JP H0369728B2
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- engine
- movable mass
- vibration
- vehicle body
- vehicle
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- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 11
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K5/00—Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
- B60K5/12—Arrangement of engine supports
- B60K5/1283—Adjustable supports, e.g. the mounting or the characteristics being adjustable
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、エンジンの振動によつて発明する
車体の振動を抑制する車両の振動制御装置に関す
る。
車体の振動を抑制する車両の振動制御装置に関す
る。
自動車などの車両における重要な技術的な課題
の1つに、振動に対して乗り心地などの優れた快
適車両の追求がある。
の1つに、振動に対して乗り心地などの優れた快
適車両の追求がある。
この乗り心地の向上に関連して車体を支持する
シヨツクアブソーバの減衰力制御装置の装置、さ
らに、エンジンを支持するマウント機構に振動吸
収機能を付与するなどの工夫を施して車体振動の
低減を図つている。
シヨツクアブソーバの減衰力制御装置の装置、さ
らに、エンジンを支持するマウント機構に振動吸
収機能を付与するなどの工夫を施して車体振動の
低減を図つている。
ところが、横置きエンジンでFF(フロントエン
ジン、フロントドライブ)方式では、とくにエン
ジンの駆動反トルクが大きくなり、その方向が車
体の振動方向と一致するために、エンジンからの
変動トルクがエンジンマウントを介して伝達さ
れ、車体の振動が過度に励起される問題が表面化
する。
ジン、フロントドライブ)方式では、とくにエン
ジンの駆動反トルクが大きくなり、その方向が車
体の振動方向と一致するために、エンジンからの
変動トルクがエンジンマウントを介して伝達さ
れ、車体の振動が過度に励起される問題が表面化
する。
そのため、エンジンマウントはつぎのような条
件を満足しなければならない。すなわち、駆動反
トルクが大きい領域では、エンジンおよびマフラ
などの排気系の変位量を制限するため、エンジン
マウントは高剛性化する必要があり、アイドリン
グおよび中高回転域における比較的トルクが小さ
い領域では、振動絶縁を主目的としてマウントは
低剛性にする必要がある。これら相反する条件を
高次元に実現する手段はきめて困難で、また、車
体の曲げモード振動の固有振動数がアイドリング
回転数域に近接ないしは一致する場合、車体の振
動が大きくなり、乗り心地が低下する問題があ
る。ここにおいて、エンジンマウントを含めて車
体振動の低減は車両の乗り心地、快適性の向上を
図るうえで重要な技術的課題である。とくに、横
置きエンジンでFF駆動方式を採用する車両では、
アイドリング回転数領域に車体の固有振動数が近
接ないしは存在すること、さらには変動トルクの
方向が車体の振動方向と一致するなどによつて車
体には過度の振動が励起され、乗り心地や快適性
などの低下には著しいものがあつた。
件を満足しなければならない。すなわち、駆動反
トルクが大きい領域では、エンジンおよびマフラ
などの排気系の変位量を制限するため、エンジン
マウントは高剛性化する必要があり、アイドリン
グおよび中高回転域における比較的トルクが小さ
い領域では、振動絶縁を主目的としてマウントは
低剛性にする必要がある。これら相反する条件を
高次元に実現する手段はきめて困難で、また、車
体の曲げモード振動の固有振動数がアイドリング
回転数域に近接ないしは一致する場合、車体の振
動が大きくなり、乗り心地が低下する問題があ
る。ここにおいて、エンジンマウントを含めて車
体振動の低減は車両の乗り心地、快適性の向上を
図るうえで重要な技術的課題である。とくに、横
置きエンジンでFF駆動方式を採用する車両では、
アイドリング回転数領域に車体の固有振動数が近
接ないしは存在すること、さらには変動トルクの
方向が車体の振動方向と一致するなどによつて車
体には過度の振動が励起され、乗り心地や快適性
などの低下には著しいものがあつた。
第9図は車両の車体振動発生メカニズムを示し
ており、1はエンジン、2はエンジン1の前方側
を弾性的に支持しているフロントエンジンマウン
ト、3は後方側を支持しているリアーエンジンマ
ウント、4は車体であり、エンジン1は、エンジ
ンマウント2,3を介して車体4に装着されてい
る。ところで、横置きエンジンでは、エンジン1
のシリンダは複数個あり、その配列は車体4に対
して横断する方向すなわち長手方向に直角にな
る。このためエンジン1の挙動は矢印方向にシリ
ンダの圧力変動に伴なう変動トルクを受けて駆動
軸を回転中心とするロツキング振動が励起され
る。
ており、1はエンジン、2はエンジン1の前方側
を弾性的に支持しているフロントエンジンマウン
ト、3は後方側を支持しているリアーエンジンマ
ウント、4は車体であり、エンジン1は、エンジ
ンマウント2,3を介して車体4に装着されてい
る。ところで、横置きエンジンでは、エンジン1
のシリンダは複数個あり、その配列は車体4に対
して横断する方向すなわち長手方向に直角にな
る。このためエンジン1の挙動は矢印方向にシリ
ンダの圧力変動に伴なう変動トルクを受けて駆動
軸を回転中心とするロツキング振動が励起され
る。
一方、車体4の振動特性には破線で示すような
車体全体が曲げ変形する弾性モードで振動する固
有振動数〔通常25Hz(≒1500回/分)〕が存在す
る。
車体全体が曲げ変形する弾性モードで振動する固
有振動数〔通常25Hz(≒1500回/分)〕が存在す
る。
とくに、エンジン1のロツキング振動の周波数
と車体の固有振動数とが一致ないしは近くなるア
イドリング回転数領域(4気筒では、1200〜1600
回爆発/分)では、車体は共振現象によつて過度
の振動が励起され、これによつて、座席に振動が
伝達されて乗り心地や快適性が低下し、乗員に肉
体的、精神的な苦痛を与える。
と車体の固有振動数とが一致ないしは近くなるア
イドリング回転数領域(4気筒では、1200〜1600
回爆発/分)では、車体は共振現象によつて過度
の振動が励起され、これによつて、座席に振動が
伝達されて乗り心地や快適性が低下し、乗員に肉
体的、精神的な苦痛を与える。
一方、本出願人は、この出願に先立つて、橋の
ような構造物の振動を抑制する振動制御装置を提
供した(たとえば、特願昭57−041093号(特開昭
58−16041号公報)。
ような構造物の振動を抑制する振動制御装置を提
供した(たとえば、特願昭57−041093号(特開昭
58−16041号公報)。
上記振動制御装置は、抑制の対象物の振動を検
出し、この検出出力にもとづいて減衰装置を作動
させ、対象構造物の振動性状に応じた振動制御力
を積極的に加えることにより、対象構造物の振動
低減を実現している。
出し、この検出出力にもとづいて減衰装置を作動
させ、対象構造物の振動性状に応じた振動制御力
を積極的に加えることにより、対象構造物の振動
低減を実現している。
しかしながら、車両の制振装置は未だ実現され
ていない。また、車両には上記のように、振動の
低減が要望される停車時(アイドリング時)と振
動の低減をそれ程必要としない走行時があり、上
記公報の振動制御装置をそのまま車両に適用する
ことは好ましくない。
ていない。また、車両には上記のように、振動の
低減が要望される停車時(アイドリング時)と振
動の低減をそれ程必要としない走行時があり、上
記公報の振動制御装置をそのまま車両に適用する
ことは好ましくない。
とくに、上記振動制御装置には可動質量物体と
いう可動部分があり、走行時に、車両への路面か
らの入力または道路の凹凸によつて、上記可動質
量物体が振動し、大きな外乱の下ではケーシング
へ衝突するなど、騒音の発生原因となつたり、さ
らには常時動いているため可動質量物体の付属部
品、たとえばスライドベアリングの摩耗が生じる
など、車両特有の問題点がある。
いう可動部分があり、走行時に、車両への路面か
らの入力または道路の凹凸によつて、上記可動質
量物体が振動し、大きな外乱の下ではケーシング
へ衝突するなど、騒音の発生原因となつたり、さ
らには常時動いているため可動質量物体の付属部
品、たとえばスライドベアリングの摩耗が生じる
など、車両特有の問題点がある。
この発明は、このような問題点を解消する目的
でなされたもので、車体の振動を低減し、乗り心
地や快適性の向上を図るだけでなく、車体に制振
力を付与するアクチユエータの耐久性および信頼
性を向上させた車両の振動制御装置を得ることを
目的とするものである。
でなされたもので、車体の振動を低減し、乗り心
地や快適性の向上を図るだけでなく、車体に制振
力を付与するアクチユエータの耐久性および信頼
性を向上させた車両の振動制御装置を得ることを
目的とするものである。
この発明に係る車両の振動制御装置は、エンジ
ンまたは車体の振動を検出する振動検出器と、車
体に弾性体を介して取り付けられた可動質量物体
を有し上記振動検出器からの検出信号にもとづい
て駆動されて車体に制振力を加えるアクチユエー
タと、上記振動検出器からの検出信号にもとづい
てアクチユエータを駆動する制御部と、走行状態
検知手段と、上記可動質量物体を走行時に固定状
態とする固定機構とを備え、この固定機構は、上
記可動質量物体を車体に押し付ける押付具と、こ
の押付具により仕切られた二つの空間と、一方の
空間に位置し、上記可動質量物体を固定する方向
へ上記押付具を付勢する弾性体と、走行状態検知
手段からの信号にもとづいて作動し、上記弾性体
が位置する一方の空間を停車時にはエンジン負圧
発生部に連通させ、走行時には正圧部と連通させ
る切換弁とからなり、上記二つの空間のうち他方
は正圧部に連通されている。
ンまたは車体の振動を検出する振動検出器と、車
体に弾性体を介して取り付けられた可動質量物体
を有し上記振動検出器からの検出信号にもとづい
て駆動されて車体に制振力を加えるアクチユエー
タと、上記振動検出器からの検出信号にもとづい
てアクチユエータを駆動する制御部と、走行状態
検知手段と、上記可動質量物体を走行時に固定状
態とする固定機構とを備え、この固定機構は、上
記可動質量物体を車体に押し付ける押付具と、こ
の押付具により仕切られた二つの空間と、一方の
空間に位置し、上記可動質量物体を固定する方向
へ上記押付具を付勢する弾性体と、走行状態検知
手段からの信号にもとづいて作動し、上記弾性体
が位置する一方の空間を停車時にはエンジン負圧
発生部に連通させ、走行時には正圧部と連通させ
る切換弁とからなり、上記二つの空間のうち他方
は正圧部に連通されている。
ここで、正圧部とは、上記エンジン負圧発生部
の負圧よりも高い圧力をもつた部分をいい、大気
をも含む。
の負圧よりも高い圧力をもつた部分をいい、大気
をも含む。
この発明では、アクチユエータの駆動により、
エンジンから車体に作用する振動を打ち消すよう
に可動質量物体の慣性力とつり合う制振力が車体
に付与されるので、車体の振動が低減する。
エンジンから車体に作用する振動を打ち消すよう
に可動質量物体の慣性力とつり合う制振力が車体
に付与されるので、車体の振動が低減する。
また、上記可動質量物体は、走行時には押付具
により固定状態となり、一方、停車時(アイドリ
ング時)には、弾性体が位置する空間へエンジン
負圧発生部から負圧が導入され、生じた差圧によ
り、押付具は上記弾性体の付勢力に抗して解除方
向に押圧されるので、上記可動質量物体は可動状
態を取り戻すことができる。
により固定状態となり、一方、停車時(アイドリ
ング時)には、弾性体が位置する空間へエンジン
負圧発生部から負圧が導入され、生じた差圧によ
り、押付具は上記弾性体の付勢力に抗して解除方
向に押圧されるので、上記可動質量物体は可動状
態を取り戻すことができる。
以下、この発明の実施例を図面にしたがつて説
明する。
明する。
第1図はこの発明に係る振動制御装置の一実施
例を示す構成図である。図において、6は車体4
に装着するアクチユエータ、7はエンジン1に固
着し、エンジン1の振動を検出する振動センサ、
8は振動センサ7からの振動検出信号にもとずい
てアクチユエータ6を駆動させる制御回路であ
る。
例を示す構成図である。図において、6は車体4
に装着するアクチユエータ、7はエンジン1に固
着し、エンジン1の振動を検出する振動センサ、
8は振動センサ7からの振動検出信号にもとずい
てアクチユエータ6を駆動させる制御回路であ
る。
第2図および第3図は、アクチユエータ6の実
施例を示すもので、可動質量物体9の慣性力を利
用して制振力を車体4に作用させる動電型リニア
アクチユエータの縦断面図であつて、それぞれア
イドリング時および走行時におけるアクチユエー
タ6の状態、すなわち可動質量物体9の開放状態
および固定状態を示している。第2図において、
11は永久磁石、12は円筒状のヨークで、可動
質量物体9はこのヨーク12と永久磁石11とか
らなる。13はコイル、14はコイル13を支持
するコイルサポート、15はヨーク12の上下端
部に配設されたヨーク12を保持する支持ばね、
16はヨーク12を貫通したガイド棒、17はヨ
ーク12の上下端部に固着したスライドベアリン
グで、ガイド棒16に沿つて摺動し、ヨーク12
は上下方向にリニアに駆動される。18はケーシ
ングである。
施例を示すもので、可動質量物体9の慣性力を利
用して制振力を車体4に作用させる動電型リニア
アクチユエータの縦断面図であつて、それぞれア
イドリング時および走行時におけるアクチユエー
タ6の状態、すなわち可動質量物体9の開放状態
および固定状態を示している。第2図において、
11は永久磁石、12は円筒状のヨークで、可動
質量物体9はこのヨーク12と永久磁石11とか
らなる。13はコイル、14はコイル13を支持
するコイルサポート、15はヨーク12の上下端
部に配設されたヨーク12を保持する支持ばね、
16はヨーク12を貫通したガイド棒、17はヨ
ーク12の上下端部に固着したスライドベアリン
グで、ガイド棒16に沿つて摺動し、ヨーク12
は上下方向にリニアに駆動される。18はケーシ
ングである。
また、19は可動質量物体の固定装置、22は
ベローフラムで、このベローフラム22はその外
周縁を保持具37によつて、アクチユエータ6に
固定され、その構造は気密結合である。23は押
付具で、上記ベローフラム42と、このベローフ
ラム22の内周面に取り付けられた押付部26と
からなる。この押付具23によつて可動質量物体
9を押し付けたり、開放させたりする。押付具2
3の上方部には圧縮状態で組み込まれた押付けば
ね21が配設されている。この押付けばね21を
配設し、押付具23によつて仕切られた空間3
5は負圧ポート25を通じて、第4図に示すよう
に、切換弁を構成する三方バルブ27を介し、エ
ンジンの吸気管30における負圧発生部に連通さ
れる。一方、第2図の可動質量物体の固定装置1
9内で、押付具23の下方に位置する空間36
は正圧ポート24を介して正圧部である大気に連
通されている。
ベローフラムで、このベローフラム22はその外
周縁を保持具37によつて、アクチユエータ6に
固定され、その構造は気密結合である。23は押
付具で、上記ベローフラム42と、このベローフ
ラム22の内周面に取り付けられた押付部26と
からなる。この押付具23によつて可動質量物体
9を押し付けたり、開放させたりする。押付具2
3の上方部には圧縮状態で組み込まれた押付けば
ね21が配設されている。この押付けばね21を
配設し、押付具23によつて仕切られた空間3
5は負圧ポート25を通じて、第4図に示すよう
に、切換弁を構成する三方バルブ27を介し、エ
ンジンの吸気管30における負圧発生部に連通さ
れる。一方、第2図の可動質量物体の固定装置1
9内で、押付具23の下方に位置する空間36
は正圧ポート24を介して正圧部である大気に連
通されている。
第4図はアクチユエータ6の結合図で、28は
三方バルブ27を駆動するソレノイド、29は三
方バルブ27のポート、31はスロツトバルブ、
32は気化器、33はエンジンの吸気管30と三
方バルブ27のポート29とを連結するパイプ
、34は三方バルブ27のポート29とアクチ
ユエータ6の負圧ポート25とを連結するパイプ
である。
三方バルブ27を駆動するソレノイド、29は三
方バルブ27のポート、31はスロツトバルブ、
32は気化器、33はエンジンの吸気管30と三
方バルブ27のポート29とを連結するパイプ
、34は三方バルブ27のポート29とアクチ
ユエータ6の負圧ポート25とを連結するパイプ
である。
また、第5図は上記制御回路8のブロツク図
で、81は振動検出回路、82は演算回路、83
は駆動回路、41は走行状態検知手段としてのエ
ンジン回転数検知回路、42はバルブ制御回路で
ある。
で、81は振動検出回路、82は演算回路、83
は駆動回路、41は走行状態検知手段としてのエ
ンジン回転数検知回路、42はバルブ制御回路で
ある。
つぎに、動作について説明する。振動センサ7
で検出されたエンジン1の変動トルク外乱は、電
気信号として取り出され、振動検出回路81に入
力され、この振動検出回路81で増幅された信号
は、演算回路82に入力される。演算回路82
は、所定のゲイン、位相特性をもつ回路で、電気
信号のゲイン、位相を調整してつぎの駆動回路8
3に伝送する。
で検出されたエンジン1の変動トルク外乱は、電
気信号として取り出され、振動検出回路81に入
力され、この振動検出回路81で増幅された信号
は、演算回路82に入力される。演算回路82
は、所定のゲイン、位相特性をもつ回路で、電気
信号のゲイン、位相を調整してつぎの駆動回路8
3に伝送する。
上記駆動回路83は、アクチユエータ6を駆動
するためのパワーを供給するものであり、これに
よつて、アクチユエータ6から発生する制御力を
車体4の振動を抑制する方向に印加し、車体4の
振動を積極的に低減することができる。
するためのパワーを供給するものであり、これに
よつて、アクチユエータ6から発生する制御力を
車体4の振動を抑制する方向に印加し、車体4の
振動を積極的に低減することができる。
一方、三方バルブ27に対しては、アイドリン
グ時と走行時の判別をするために、エンジン回転
数検知回路41でエンジン回転数を検知して制御
および駆動を行う。すなわち、エンジン回転数検
知回路41で上記判別が行われると、駆動回路8
3からバルブ制御回路42へ電気信号が送られ、
三方バルブ27を作動させて、アイドリング時は
負圧ポート25をエンジンの吸気管30と連通状
態とし、一方、走行時には負圧ポート25を正圧
部(たとえば大気)に連通させる。
グ時と走行時の判別をするために、エンジン回転
数検知回路41でエンジン回転数を検知して制御
および駆動を行う。すなわち、エンジン回転数検
知回路41で上記判別が行われると、駆動回路8
3からバルブ制御回路42へ電気信号が送られ、
三方バルブ27を作動させて、アイドリング時は
負圧ポート25をエンジンの吸気管30と連通状
態とし、一方、走行時には負圧ポート25を正圧
部(たとえば大気)に連通させる。
上記エンジン回転数検知回路41への入力信号
は振動センサ7から送られてくるが、エンジン点
火パルスの端子(図示せず)から取るようにして
もよい。
は振動センサ7から送られてくるが、エンジン点
火パルスの端子(図示せず)から取るようにして
もよい。
つぎに、リニアアクチユエータ6の動作につい
て説明すると、第2図において、永久磁石11は
半径方向に着磁されてヨーク12に固着され、磁
気回路を形成してコイル13が挿入される空隙で
は所定の磁束密度が生ずる。これによりコイル1
3に駆動回路83(第5図参照)より駆動電流が
供給されると、電磁気学作用によつてコイル13
と永久磁石11との間には電磁力が発生する。こ
のとき、作用、反作用の原理に基づきコイル13
に生じた電磁力はコイルサポート14を介して車
体4に固着されるケーシング18へ伝達され車体
4に作用する。一方、永久磁石11に発生する電
磁力はヨーク12を支持する支持ばね15の復元
力と可動質量物体9の慣性力との和とつり合う。
て説明すると、第2図において、永久磁石11は
半径方向に着磁されてヨーク12に固着され、磁
気回路を形成してコイル13が挿入される空隙で
は所定の磁束密度が生ずる。これによりコイル1
3に駆動回路83(第5図参照)より駆動電流が
供給されると、電磁気学作用によつてコイル13
と永久磁石11との間には電磁力が発生する。こ
のとき、作用、反作用の原理に基づきコイル13
に生じた電磁力はコイルサポート14を介して車
体4に固着されるケーシング18へ伝達され車体
4に作用する。一方、永久磁石11に発生する電
磁力はヨーク12を支持する支持ばね15の復元
力と可動質量物体9の慣性力との和とつり合う。
上記の力学的モデルを第6図に示す。20は制
振駆動部、Kdは支持ばね15のばね定数、Uは
エンジン1の振動速度に比例する電磁的作用にも
とずくアクチユエータの駆動力で、車体4には可
動質量物体9の慣性力とつり合いながら制振力T
が車体に印加され、車体4にはダイピング作用と
して働く。また支持ばね15はヨーク12の中立
位置を確保するためのものである。
振駆動部、Kdは支持ばね15のばね定数、Uは
エンジン1の振動速度に比例する電磁的作用にも
とずくアクチユエータの駆動力で、車体4には可
動質量物体9の慣性力とつり合いながら制振力T
が車体に印加され、車体4にはダイピング作用と
して働く。また支持ばね15はヨーク12の中立
位置を確保するためのものである。
上記の構成によりアクチユエータで発生する振
動速度に比例した駆動力Uを車体4に印加させる
ため、車体のダイピング特性が向上し、振動の低
減が図れる。
動速度に比例した駆動力Uを車体4に印加させる
ため、車体のダイピング特性が向上し、振動の低
減が図れる。
つぎに、可動質量物体9の固定機構の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
第7図はアクチユエータ6の動作状態を示す説
明図である。通常の走行時には、第4図に示す三
方バルブ27をソレノイド28の駆動により動作
させて、第3図の押付具23上方の空間35を
正圧部である大気と連通させる。そうすると、空
間35と空間36の圧力差は消失し、押付け
ばね21により押付具23は矢印で示したように
押し下げられ、それによつて、可動質量物体9は
下方へ押付け固定される。
明図である。通常の走行時には、第4図に示す三
方バルブ27をソレノイド28の駆動により動作
させて、第3図の押付具23上方の空間35を
正圧部である大気と連通させる。そうすると、空
間35と空間36の圧力差は消失し、押付け
ばね21により押付具23は矢印で示したように
押し下げられ、それによつて、可動質量物体9は
下方へ押付け固定される。
一方、アイドリング時には、第4図に示す負圧
ポート25が上記三方バルブ28の作動により、
パイプ33,34を介してエンジンの吸気管30
と連通状態となるため、第2図の空間35は吸
気され、負圧になる。そのため、空間36は空
間35より圧力が高くなり、押付具23には矢
印で示したように正圧(大気圧)が作用し、押付
けばね21のばね力に打勝つて押付具23を上方
に押し上げ、可動質量物体9を開放させる。
ポート25が上記三方バルブ28の作動により、
パイプ33,34を介してエンジンの吸気管30
と連通状態となるため、第2図の空間35は吸
気され、負圧になる。そのため、空間36は空
間35より圧力が高くなり、押付具23には矢
印で示したように正圧(大気圧)が作用し、押付
けばね21のばね力に打勝つて押付具23を上方
に押し上げ、可動質量物体9を開放させる。
このようにして、エンジンの吸気管30の負圧
を利用して、走行時は押付けばね21のばね力で
可動質量物体9を固定させ、一方、アイドリング
時は押付具23を押し上げ、可動質量物体9を可
動状態とするので、アクチユエータ6は作動状態
となる。アイドリング時には吸気管30内に大き
な負圧が発生するから、この負圧により、上記押
付具23が強く押し上げられる結果、アクチユエ
ータ6の作動可能状態が安定して確保される。
を利用して、走行時は押付けばね21のばね力で
可動質量物体9を固定させ、一方、アイドリング
時は押付具23を押し上げ、可動質量物体9を可
動状態とするので、アクチユエータ6は作動状態
となる。アイドリング時には吸気管30内に大き
な負圧が発生するから、この負圧により、上記押
付具23が強く押し上げられる結果、アクチユエ
ータ6の作動可能状態が安定して確保される。
上記固定装置19を設置することにより、可動
質量物体9は通常の走行時には固定状態にあるの
で、車両への路面からの入力または道路の凹凸に
よる可動質量物体9の振動、および大きな外乱に
よるケーシング18への可動質量物体9の衝突等
を回避することができ、騒音発生および可動質量
物体9付属部品の摩耗等、アクチユエータ6とし
ての寿命や信頼性に対する問題点を解消すること
ができる。
質量物体9は通常の走行時には固定状態にあるの
で、車両への路面からの入力または道路の凹凸に
よる可動質量物体9の振動、および大きな外乱に
よるケーシング18への可動質量物体9の衝突等
を回避することができ、騒音発生および可動質量
物体9付属部品の摩耗等、アクチユエータ6とし
ての寿命や信頼性に対する問題点を解消すること
ができる。
上記実施例では、三方バルブ27の制御は駆動
回路83からの電気信号をバルブ制御回路42に
入力して行なつたが、第8図に示すように、エン
ジン回転数検知回路41からの出力信号をバルブ
専用の駆動回路43に入力して行うようにしても
よい。
回路83からの電気信号をバルブ制御回路42に
入力して行なつたが、第8図に示すように、エン
ジン回転数検知回路41からの出力信号をバルブ
専用の駆動回路43に入力して行うようにしても
よい。
また、振動センサ7を車体4に固定し、車体振
動を検出するようにしてもよい。
動を検出するようにしてもよい。
以上説明したように、この発明によれば、アク
チユエータからの制振力が変動トルク外乱を相殺
するので、車体へ印加される変動トルク外乱が軽
減でき、車体への振動が低減されて車両の乗り心
地および快適性を大幅に改善することができる。
チユエータからの制振力が変動トルク外乱を相殺
するので、車体へ印加される変動トルク外乱が軽
減でき、車体への振動が低減されて車両の乗り心
地および快適性を大幅に改善することができる。
また、アクチユエータの可動質量物体はアイド
リング時、すなわち必要時のみ作動可能状態とな
り、通常の走行時は固定状態であるので、走行時
も可動状態の場合の弊害を除去することができ
る、アクチユエータの信頼性を著しく向上させる
ことができる。
リング時、すなわち必要時のみ作動可能状態とな
り、通常の走行時は固定状態であるので、走行時
も可動状態の場合の弊害を除去することができ
る、アクチユエータの信頼性を著しく向上させる
ことができる。
さらに、アイドリング時にはエンジン負圧発生
部の負圧が大きいので、可動質量物体は安定な可
動状態を保持することができる。
部の負圧が大きいので、可動質量物体は安定な可
動状態を保持することができる。
第1図はこの発明に係る振動制御装置の一実施
例を示す構成図、第2図はアイドリング時におけ
るアクチユエータの状態を示す縦断面図、第3図
は走行時におけるアクチユエータの状態を示す縦
断面図、第4図はアクチユエータの結合図、第5
図は制御回路のブロツク図、第6図はアクチユエ
ータの力学的モデル図、第7図はアクチユエータ
の動作状態を示す説明図、第8図は制御回路の他
の実施例を示すブロツク図、第9図は車両の振動
発生メカニズムを示す説明図である。 1……エンジン、4……車体、6……アクチユ
エータ、7……振動センサ、8……制御回路、9
……可動質量物体、15……支持ばね、21……
押付けばね、23……押付具、27……三方バル
ブ(切解弁)、30……吸気管、35……空間、
36……空間、41……エンジン回転数検知回
路(走行状態検知手段)。なお、図中、同一符号
は同一または相当部分を示す。
例を示す構成図、第2図はアイドリング時におけ
るアクチユエータの状態を示す縦断面図、第3図
は走行時におけるアクチユエータの状態を示す縦
断面図、第4図はアクチユエータの結合図、第5
図は制御回路のブロツク図、第6図はアクチユエ
ータの力学的モデル図、第7図はアクチユエータ
の動作状態を示す説明図、第8図は制御回路の他
の実施例を示すブロツク図、第9図は車両の振動
発生メカニズムを示す説明図である。 1……エンジン、4……車体、6……アクチユ
エータ、7……振動センサ、8……制御回路、9
……可動質量物体、15……支持ばね、21……
押付けばね、23……押付具、27……三方バル
ブ(切解弁)、30……吸気管、35……空間、
36……空間、41……エンジン回転数検知回
路(走行状態検知手段)。なお、図中、同一符号
は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 1 エンジンまたは車体の振動を検出する振動検
出器と、車体に弾性体を介して取り付けられた可
動質量物体を有し上記振動検出器からの検出信号
にもとづいて駆動されて車体に制振力を加えるア
クチユエータと、上記振動検出器からの検出信号
にもとづいてアクチユエータを駆動する制御部
と、走行状態検知手段と、上記可動質量物体を走
行時に固定状態とする固定機構とを備え、この固
定機構は、上記可動質量物体を車体に押し付ける
押付具と、この押付具により仕切られた二つの空
間と、一方の空間に位置し、上記可動質量物体を
固定する方向へ上記押付具を付勢する弾性体と、
走行状態検知手段からの信号にもとづいて作動
し、上記弾性体が位置する一方の空間を停車時に
はエンジン負圧発生部に連通させ、走行時には正
圧部と連通させる切換弁とからなり、他方の空間
は正圧部と連通されていることを特徴とする車両
の振動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5190485A JPS61207214A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 車両の振動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5190485A JPS61207214A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 車両の振動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61207214A JPS61207214A (ja) | 1986-09-13 |
JPH0369728B2 true JPH0369728B2 (ja) | 1991-11-05 |
Family
ID=12899864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5190485A Granted JPS61207214A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 車両の振動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61207214A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5002756A (en) * | 1988-04-04 | 1991-03-26 | Zaidanhojin Biseibutsu Kagakukenkyukai | Method for relieving radiogenic or drug-induced side effects |
JP2882835B2 (ja) * | 1990-01-27 | 1999-04-12 | 株式会社日立製作所 | 車体振動低減法及び装置 |
JPH1038020A (ja) * | 1996-07-26 | 1998-02-13 | Tokai Rubber Ind Ltd | 制振器 |
JP5587829B2 (ja) * | 2011-06-07 | 2014-09-10 | 株式会社ブリヂストン | トルクロッド |
JP2013108520A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Tokai Rubber Ind Ltd | 能動型制振器 |
JP2013180744A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用防振装置 |
-
1985
- 1985-03-13 JP JP5190485A patent/JPS61207214A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61207214A (ja) | 1986-09-13 |
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