JPH0369584B2 - - Google Patents

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JPH0369584B2
JPH0369584B2 JP62324811A JP32481187A JPH0369584B2 JP H0369584 B2 JPH0369584 B2 JP H0369584B2 JP 62324811 A JP62324811 A JP 62324811A JP 32481187 A JP32481187 A JP 32481187A JP H0369584 B2 JPH0369584 B2 JP H0369584B2
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JP
Japan
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inorganic
paint
base material
metal alkoxide
inorganic base
Prior art date
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JP62324811A
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JPH01164476A (ja
Inventor
Zenji Nozaki
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の詳細な説明 本発明は耐久性等において優れた塗膜性能を有
し、長期間良好な美観を維持できる凹凸を有する
無機質化粧板の製造方法に関する。 従来技術とその問題点 従来、凹凸を有する無機質化粧板としては、珪
酸カルシウム板、スラグ石膏板、パルプセメント
板、石綿スレート板等のように無機質硬化物に繊
維質の補強材を混入して成板し、その表面を押圧
成形した後、表面に塗料を塗布、硬化して塗膜を
形成したものがある。 しかしながら、前記無機質化粧板に前記押圧成
形加工を施すと、その凸部の組織が粗になるとと
もに、凸部表面に前記繊維質の補強材が露出して
毛羽立ちが生じるため、凸部表面に塗料を塗布す
ると、前記凸部は凹部や平面部よりも塗料を多量
に吸い込み、被膜が形成されにくい。このため、
多量の塗料を塗布すると凹部に溜まり、発泡する
不都合があり、さりとて、少量の塗料を塗布して
上塗り塗膜を形成すると塗膜に剥離や変色が生じ
やすく、特に、合成樹脂等の上塗り塗料では、紫
外線や熱により分解しやすいので、化粧性の劣化
が著しかつた。 このため、前記無機質基材の表面に耐熱性、耐
候性、耐薬品性および耐傷性において優れた無機
質塗料、例えば、特開昭50−54620号公報に記載
のものを塗布硬化し、上塗り塗膜自身の性能で耐
久性を維持しようとしている。 しかしながら、前記無機塗料では、それ単独の
硬化反応で硬化するにすぎず、基材および下塗塗
料との密着性が不十分であるとともに、前述の無
機質塗料を硬化するには、200℃以上の高温で加
熱する必要があるが、前記無機質基材は比熱が高
いので、凸部だけが高温になつて凹部は昇温しい
くい。 このため、凸部と凹部との間に大きな温度差が
生じ、無機質塗料を均一に加熱、硬化することが
困難であつた。 この結果、凸部において硬化反応前に溶剤が飛
散して硬化不良が生じたり、塗膜に内部応力が生
じ、剥離、クラツクが生じやすいとともに、無機
質基材自体に反りが生じやすく、下塗り塗膜や無
機質基材に熱劣化が生じやすかつた。 したがつて、従来例にかかる無機質化粧板の製
造方法では、耐久性に優れ、長期間良好な化粧性
を維持する凹凸を有する無機質化粧板を得ること
は困難であるという問題点があつた。 発明の構成 本発明者は、前記問題点に鑑み、表面に押圧成
形加工を施した無機質基材と下塗塗膜とに相互に
関連して良好な表面性を発揮する表層塗料を見出
だすことにより、耐久性、化粧性に優れた凹凸を
有する無機質化粧板の製造方法を完成するに至つ
た。 すなわち、本発明の要旨は、表面に押圧成形加
工を施して凹凸を設けた無機質基材に合成樹脂液
を塗布、硬化して前記無機質基材のアルカリ成分
をわずかに滲出した下塗り塗膜を形成し、その表
面に、一般式 M(OR)n (式中、Mはシリコン、チタン、アルミニウム、
ジルコニウム、ストロンチウム、バリウム、鉛、
スズ、ランタン、ナトリウムまたは鉄、Rは炭素
数1〜10のアルキル基、nは1〜4の整数を示
す。)で表わされる金属アルコキシドをバインダ
ーとすす金属アルコキシド系無機質塗料を塗布、
硬化して表層塗膜を形成することを特徴とする凹
凸を有する無機質化粧板の製造方法にある。 無機質基材としては、珪酸カルシウム板、石綿
セメント珪酸カルシウム板、石綿スレートスラグ
石膏板、パルプセメント板、ALCが挙げられる。 押圧成形加工としては、前記無機質基材が硬化
する前に、その表面にロールプレス、平版プレス
等で凹凸部を形成する方法が挙げられる。 合成樹脂液としては、エポキシ系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、不飽和ポリウレタン
系樹脂等が挙げられる。 前記合成樹脂液の塗布方法としては、スプレー
による吹き付け、スポンジロール、ブラツシング
ロールによる塗り付けなどの任意の方法を採用で
きる。 前記合成樹脂液の塗布量は、凹凸部の状態に応
じて凹部に溜まらないように下塗り塗膜の厚さが
平面換算で2μmないし100μmとなる量が好まし
い。 前記金属アルコキシド系無機質塗料は、前述の
一般式 M(OR)n で表わされる金属アルコキシド単体で構成された
透明樹脂塗料もしくは、必要に応じ、酸化チタ
ン、酸化鉄、クレー、鉛丹、酸化クロム等の顔料
を適宜混入して着色した着色塗料である。 前記金属アルコキシド系無機質塗料の塗布方法
は、前述の合成樹脂液の塗布方法と同様の任意の
方法を採用できるが、塗布作業は、被塗面が凹凸
部を有するため、複数回に分けて塗布、乾燥する
方が塗膜の変色やエフロレツセンスを防止するう
えで好ましい。 前記金属アルコキシド系無機質塗料の塗布量
は、凹凸の状態に応じてできるだけ凹部に溜まら
ないように塗膜の厚さが平面換算で2μmないし
100μmとなる量が好ましい。 次に、製造工程に従つて説明する。 無機質基材に押圧成形加工を施すと、セメント
等のバインダーや、木粉、パーライト、ケイ砂等
のフイラーで構成する凸部の組織が、凹部に比べ
て若干粗になるとともに、繊維質の補強材である
アスベスト、ポリプロピレン、パルプ等がすべり
現象で凸部の表面から露出し、凸部の表面が毛羽
立つ。 このような、前記無機質基材の表面に合成樹脂
液を塗布すると、凸部に比べて凹部では合成樹脂
液があまり吸い込まれずに溜まりやすいので、溜
まらない様に塗布すると、凸部では合成樹脂液が
吸い込まれたり、毛羽立ちによりはじかれるの
で、凸部の表面は極めて薄い下塗り塗膜で覆われ
ることになる。 次に、その上に金属アルコキシド系無機質塗料
を塗布すると、合成樹脂液による下塗り塗膜で
は、凸部における無機質塗料の吸い込みを完全に
防止できないので、凸部では無機質基材のアルカ
リ成分をわずかに滲出して弱アルカリ性(PH11以
下)となり、下記に示す金属アルコキシド系塗料
の硬化反応が活発化する。 尚、合成樹脂層を設けたのは、合成樹脂層がな
いと、無機質基材の被塗面が強アルカリ(PH14程
度)になり、金属アルコキシド系無機質塗料が加
水分解しても、縮重合反応しにくく、硬化不良が
生じるからである。 前記金属アルコキシド系無機質塗料はアンモニ
ア等の触媒下では、通常、常温ないし180℃、好
ましくは70℃ないし150℃の加熱温度で硬化する
が、その際に加水分解を生じ、下記に示す縮重合
反応により硬化する。 M(OR)n+nH2O→ M(OH)n+nR(OH) M(OH)n→MOn/2+n/2H2O 前記凸部では完全に吸込みを防止できないの
で、金属アルコキシド系無機質塗料を塗布した際
に、その溶媒であるアルコールの吸い込み作用に
より、金属アルコキシド塗料中に無機質基材の弱
アルカリ成分が染み出してくる。そして、この弱
アルカリ成分が前述の縮重合反応の触媒として機
能するため、硬化反応が促進する。 このため、凸部周辺での密着性が向上し、従来
例のような凸部周辺の塗膜に剥離やクラツクが生
じにくくなり、塗膜の耐久性が向上する。 さらに、前記金属アルコキシド系無機質塗料の
硬化反応が終了した後も、その表層塗膜中に残存
する微量のM−OHと、無機質基材から浸出する
Ca(OH)2等とがエーテル結合し、M−O−Ca−
O−Mが形成され、塗膜強度がより一層向上する
と考えられる。 実施例 1 表面に押圧成形を施して深さ0.1mm〜3mmの凹
凸部を多数形成した比重1.5のセメント珪酸カル
シウム板に、エポキシ系樹脂液を平面無吸収板換
算で平均厚さ30μmとなるように塗布、硬化して
下塗り塗膜を形成した後、シリコンアルコキシド
の主液とアンモニア系の補助液とを混合した金属
アルコキシド系の白色塗料を、平面無吸収板に塗
布した場合を基準に換算して平均厚さが30μmと
なるように塗布し、これを温度120℃で20分間加
熱して硬化させて得たものをサンプルとした。 比較例 1 実施例1におけるシリコンアルコキシド系白色
塗料の代わりに、水溶性アルカリ珪酸塩系の無機
質塗料を実施例1と同量塗布し、温度200℃で30
分間加熱して硬化させたことを除き、他は前述の
実施例1と同様な操作を行なつた得たものをサン
プルとした。 前述のようにして得た各サンプルについて観
察、実験した結果を第1表に示す。
【表】 以上の結果から明らかなように、実施例1に毛
羽立ち、発泡および反りが生じていないことか
ら、実施例1の方が比較例1よりも美観良好であ
ることがわかつた。 また、耐水性、耐熱性試験において実施例1の
凹凸部に塗膜のクラツク、剥離が生じていないと
ともに、その表面が変色していないことから、実
施例1の方が比較例1よりも耐水性、耐熱性にお
いて優れていることがわかつた。 効 果 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、凹凸を設けた無機質基材の表面に合成樹脂を
介して金属アルコキシド系無機塗料を塗布する
と、凸部から無機質基材の弱アルカリ成分が金属
アルコキシド系塗料中に滲み出し、前記アルカリ
成分が触媒として働くので、硬化反応が促進され
る。 又、反応終了後に残留する微量の官能基が無機
基材から染み出す弱アルカリ成分とエーテル結合
するので、塗膜強度がより一層向上する。 従つて、凹部に塗料が溜まらない様に塗料を塗
布しても、凸部において硬化阻害を生じることが
なく、むしろ、前記硬化反応によつて凸部が補強
され、美感性を長時間維持することができる。 また、表層塗膜が従来例にかかる無機質塗料よ
りも低温で硬化する金属アルコキシド系無機質塗
料で形成されるため、凸部と凹部との間に大きな
温度差が生じないとともに、基材の劣化が少な
い。 この結果、金属アルコキシド系無機質塗料はほ
ぼ均一に加熱され、表層塗膜に内部応力が生じに
くくなるので、塗膜に剥離、クラツクが生じにく
いとともに、無機質化粧板全板に反りが生じにく
い。 したがつて、本発明によれば耐久性に優れ、良
好な化粧板を長時間維持できる無機質化粧板を得
ることができるという効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面に押圧成形加工を施して凹凸を設けた無
    機質基材に合成樹脂液を塗布、硬化して前記無機
    質基材のアルカリ成分をわずかに滲出した下塗り
    塗膜を形成し、その表面に、 一般式: M(OR)n (式中、Mはシリコン、チタン、アルミニウム、
    ジルコニウム、ストロンチウム、バリウム、鉛、
    スズ、ランタン、ナトリウムまたは鉄、Rは炭素
    数1〜10のアルキル基、nは1〜4の整数を示
    す。)で表わされる金属アルコキシドをバインダ
    ーとする金属アルコキシド系無機質塗料を塗布、
    硬化して表層塗膜を形成することを特徴とする凹
    凸を有する無機質化粧板の製造方法。
JP32481187A 1987-12-21 1987-12-21 凹凸を有する無機質化粧板の製造方法 Granted JPH01164476A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62221473A (ja) * 1986-03-20 1987-09-29 Matsushita Electric Works Ltd セメント系硬化体の塗装方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62221473A (ja) * 1986-03-20 1987-09-29 Matsushita Electric Works Ltd セメント系硬化体の塗装方法

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