JPH0369551A - セラミックス材料とその製造方法 - Google Patents

セラミックス材料とその製造方法

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JPH0369551A
JPH0369551A JP1205781A JP20578189A JPH0369551A JP H0369551 A JPH0369551 A JP H0369551A JP 1205781 A JP1205781 A JP 1205781A JP 20578189 A JP20578189 A JP 20578189A JP H0369551 A JPH0369551 A JP H0369551A
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whiskers
ceramic material
calcium phosphate
whisker
calcium
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Tooru Nonami
亨 野浪
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なウイスカー、ー複合型焼結体から成る
セラミックス用材、さらに詳しくは、生体親和性の優れ
たリン酸カルシウムをマトリックスとし、ウイスカー、
ーによって強度的に強化された、人工骨や人工歯根の材
料として好適なセラミックス材料及びその製造方法に関
するものである。
従来の技術 水酸アパタイトやリン酸三カルンウムなとのリン酸カル
シウム系材料は、毒性かなく、その焼結体は生体内にお
いて骨と結合しやすいので、人工骨や人工歯根のような
生体硬組織代替材料として利用されているが、このリン
酸カルシウム系焼結体は、機械的強度や靭性を欠くため
、欠損部に適合した形状に成形し、生体内に嵌植し、埋
込む場合に欠けたり、折れたりして実用上必ずしも満足
しうるものとはいえない。
このような欠点を改善したものとして、例えはアパタイ
トを繊維状又は針状とし、さらに鉱物系繊維材料で強化
したものや(特開昭59−57971号公報)、ムライ
トのウイスカー、ーをアパタイトの焼成時に同時に析出
させて複合強化したもの(特開昭62−162676号
公報)が提案されている。
しかしながら、前者においては、繊維状又は針状のアパ
タイトを得ることが非常に困難であり、これと親和性の
ある鉱物系繊維材料を別に準備しなければならないし、
またアパタイトを鉱物系繊維材料と密接して加圧下に8
00 ℃未満の低温度で水分の逃失を実質的に防止する
条件下で焼成するという煩雑な操作を要し、しかも低温
焼成であるため相対密度が低いという点で実用上解決し
なければならない問題点が多い。
一方、ムライトウイスカー、ーを析出させる後者の場合
であっても、単にウイスカー、ーを析出させるのみでは
、強度が十分でなく、特に靭性が低いことにより、埋入
時に割れや欠けの問題が生じることがあった。
さらに、ウイスカー、ー強化タイプの焼結体としては、
HIPによるSiCウイスカー、ーを利用するもの(特
開昭63−151652号公報)や各種鉱物ウイスカー
、ーを利用するもの(特公昭63−27308号公報)
が知られている。
しかしながら、前者においては、焼結助剤を添加してい
るが、焼結助剤による界面の制御などがコン]・ロール
されていないために、強化の達成度の点で十分満足しう
るものとはいえない。
また、後者においては、ウイスカー、ーとマトリックス
の界面の制御がスムーズにいかないために、相互に反応
しないように低温で焼成せざるを得す、そのため十分な
強化を達成することが難しいなど種々の欠点があった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、前記した従来のウイスカー、ー強化リン酸カ
ルシウム系焼結体がもつ欠点を克服し、高強度、特に高
靭性を有するウイスカー、ー複合型焼結体から成るセラ
ミックス材料を提供することを目的としてなされたもの
である。
課題を解決するための手段 本発明者らは、ウイスカー、ーで強化された高強度、高
靭性のウイスカー、ー複合型焼結体から成るセラミック
ス材料を得るために鋭意研究を重ねた結果、ウイスカー
、ー強化型セラミソクスにおいて、ウイスカー、とグレ
イン間に中間層を介在させ、該中間層の組成について両
者又は一方の含有元素を含有させることにより、またさ
らには該中間層に濃度勾配をもたせることにより、その
目的を達威しうろことを見出し、この知見に基づいて本
発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、リン酸カルシウム系結晶のグレイ
ンをマトリックスとし、無機質ウイスカー、を分散体と
した複合型焼結体から戒り、かつウイスカー、ーとグレ
イン間に、両者又は一方の含有元素を含有する中間層を
介在させて成るセラミックス材料を提供するものである
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明のセラミックス材料は、リン酸カルシウム系結晶
のグレインをマトリックスとし、無機質ウイスカー、ー
(以下ウイスカー、ーという)を分散体とした複合型焼
結体から成り、かつ該ウイスカー、ーと該グレイン間に
、両者又は一方の含有元素を含有する中間層を介在させ
て戒るものであり、さらにはその両者の間に連続的に又
は段階的に濃度勾配を設けた中間層を介在させて成るも
のである。
この中間層の厚さは、通常3μmを超えず、好ましくは
0−005−3 p rn、より好ましくは0.05−
1.0μmの範囲内で選ばれる。この厚さがあまりに小
さすぎると十分な接着強度が得られない上に製造上も困
難であるし、また大きすぎると強度が低下するとともに
反応しすぎて水酸アパタイトやウイスカー、ー成分が変
質あるいは変化する傾向が生じるのを免れない。
本発明のリン酸カルシウム系結晶のグレインから成る7
1〜リツクスは、通常0.05〜30μm 、 好まし
くは01〜20μm1より好ましくは0.1〜IOμm
の粒径を有する。この粒径がこれよりも小さすぎると製
造上困難であり、またこれよりも大きすぎると強度が著
しく低下する。
次に無機質ウイスカー、ーとしては、例えは炭化ケイ素
ウイスカー、ー、炭化ホウ素ウイスカー、ー、窒化ケイ
素ウイスカー、ー、カーボンウイスカー、ー、カーボン
ウイスカー、アルミナウイスカー又はカルシウムシリケ
ート系、アルミニウムシリケート系、アルミニウムシリ
ケートカルシウム系、カルシウムシリケートマグネシウ
ム系、カルシウムアルミネト系又はマグネシウムシリケ
ート系のウイスカー、、あるいは金属ウイスカー、ーな
どが挙げられる。
中でも生体親和性の点で好ましいのは、酸化カルシウム
、酸化ケイ素、酸化アルミニウム及び酸化マグネシウム
の中から選ばれた無機酸化物の少なくとも1種を含有す
るウイスカー、ーであり、例えばカーボンウイスカー、
アルミナウイスカーアルミニウムシリケートカルシウム
系のウイスカー、としては、アノーサイトウイスカー、
ー、カルシウムシリケートマグネシウム系ウイスカー、
ーとしては、ディオプサイドウイスカー、ー、カルシウ
ムシリケトウイスカー、ーとしては、ウオラストナイト
ウイスカー、ーなどである。これらの中では、ディオプ
サイドウイスカー、ーやアノーサイトウイスカー、ーが
好ましい。
このウイスカー、ー1−11通常、長径0.05−20
00p m。
好ましくは0.05〜100μm1 より好ましくは0
.2〜30μm1 さらに好ましくは0.2〜15μm
1短径0.05−100μm、好ましくは0.05〜5
μmい まだ、アスペクト比は通常1.2〜100、好
ましくは1.2〜50、より好ましくは2〜20、さら
に好ましくは5〜15である。
長径がこれよりも短かすぎるとウイスカー、ーとしての
機能が不十分であるし、またこれよりも長ず− ぎるとひずみを生じやすい。また、アスペクト比がこれ
よりも小さすぎるとウイスカー、ーとしての機能が不十
分であるし、またこれよりも大きすぎるとひずみを生し
やすい。
また、マトリックスとウイスカー、ー長径との比は通常
10〜0.11好ましくは5〜0.1、より好ましくは
1.4〜0.2、さらに好ましくは1.0〜0.2であ
る。
この比がこれよりも小さすぎるとウイスカー、ーとして
の機能が不十分となり、高強度化の作用をなさないし、
またこれよりも大きすぎると焼結時等にひずみを生じや
すく、強度が低下するのを免れない。
セラミックス材料中の無機質ウイスカー、ーの含有量は
、通常0.5〜95重量%、好ましくは1〜70重量%
、より好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは5
〜40重量%の範囲で選ばれる。ウイスカー、ーの使用
量がこれよりも少なくなると圧縮強度や靭性等の機械的
強度が劣化し、加工性や作業性が低下するし、またこれ
よりも多くなるとリン酸カルシウムの望ましい性質、例
えばアパタイトの人工骨相としての生体親和性なとが低
下し、あるいは損なわれる傾向を免れない。
ただし、ウイスカー、ーが生体親和性を示すもの、例え
ばカルシウムシリケート、カルンウムマグネシウムシリ
ケート、カルシウムアルミニウムシリケートなとである
場合には、前記ウイスカー、ー含有量は99重量%まで
高めることかできる。
本発明において、複合型焼結体を製造する方法としては
、例えば無機質ウイスカー、ー形成成分(以下ウイスカ
ー、ー原料という)をマトリックスとなるリン酸カル7
ウム系化合物と混合し、これを焼成することによりウイ
スカー、ーを析出させる方法(析出法)、あらかじめ生
成済みのウイスカー、ーをリン酸カルシウム系化合物と
混合し、これを焼成する方法(混合法)なとか挙げられ
る。析出法に比べ混合法による場合は、使用しうるウイ
スカー、ーの自由度が大きいという利点かあるが、ウイ
スカー、ーとマトリックスとの密着性、高強度・高靭性
化及び生体親和性の点では析出法による場合の方がより
好ましい。
本発明方法に用いるリン酸カルシウム系化合物としては
、例えばアパタイトやリン酸三カルシウム、フッ化アパ
タイトなとか挙げられ、このものは単独で用いてもよい
し、また2種以上の混合物として用いてもよい。これら
の中で特にアパタイトが好ましく、アパタイトとしては
、乾式法又は湿式法による合成アパタイトでもよいし、
各種を椎動物の骨、歯から回収された生体アパタイトで
もよい。例えは、乾式法としては、900〜l 300
 ’0の高温下の水蒸気気流中でリン酸ノrルンウムと
過剰のCaOを反応させる方法等か挙げられる。
本発明で用いるリン酸カルシウム系化合物は、カルシウ
ム対リンの原子比(Ca/P)が1.65以上、175
以下の範囲の水酸アパタイトであることか特に好ましい
上記Ca/Pの範囲が1.65未満の場合には、ウイス
カー、ー又はウイスカー、ー原料や後述の中間層生成成
分の一部か水酸アバタイ1〜なとに一部固溶してウイス
カー、ーの組成か変ってしまうため、ウイスカー、ーか
十分析出しなくなったり、リン酸三カルシウムが1 部生じ、ひずみ発生・強度劣化や生体親和性劣化の傾向
が生しる。
これらのリン酸カルシウム系化合物は、一般に0.1−
1000μmの粉末又は0.1−3+u++程度の顆粒
状で用いられる。
本発明において、複合型焼結体を前記析出法により製造
するには、ウイスカー、ー原料を、リン酸カルシウム系
化合物とウイスカー、ー原料の合計量すなわち原料全量
に対するウイスカー、ー原料の含有量比で、通常0.5
〜95重量%、好ましくは1〜70重量%、より好まし
くは5〜60重量%、さらに好ましくは5〜40重量%
の範囲で使用し、これをリン酸カルシウム系化合物に加
え混合し、次いで、この混合物を800〜1600’o
の温度で焼成するのが量的である。
このように上記範囲内の各成分の使用量の選択により、
ウイスカー、ー含有量が0.5〜95重量%である複合
焼結体が得られる。
このウイスカー、ー原料、すなわち焼成条件下でウイス
カー、ーに変換し、ウイスカー、ーを生成しうるもの2 としでは、例えば酸化ケイ素、酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム、酸化アルミニウムなどのほか、焼成条件下
でこれらの化合物に変換しうるもの例えば炭酸塩、重炭
酸塩、水酸化物なども用いられる。これらのものの使用
割合としては、所定のウイスカー、ーに相当するもので
あれは゛いずれでもよいが、例えばディオプザイドウイ
スカーを生成させる場合には、酸化力ルンウムを1モル
としたどき、酸化マグネシウム0.05〜14.0モル
、好ましくは0.5〜5モル、より好ましくは0.8〜
2,5モル、シリカ0.05〜10モル、好ましくは2
〜5モル、より好ましくは2〜3モルの範囲になるよう
に選択される。この場合、それぞれ個別に加える代りに
、ウイスカー、ー自体を構成する組成物、例えば前記の
モル比のディオプサイド組成成分、代表的には組成式C
a0・2SiO2・MgOに相当するディオプサイド成
分などとして加えることもできる。
これらの成分は、リン酸カルシウム系化合物と同じよう
に粉末状又はか粒状で用いられる。
このような原料を用いて、複合型焼結体、例えはリン酸
カルシウム系結晶5〜95重量%とデイオブザイト5〜
95重量%とから戊るもの等が得られるが、焼成に際し
副生ずるマトリックスやウイスカー、ーも所期の効果を
損なわない限り許容される。例えば上記例示の場合、副
生ずるα−リン酸三カルシウムや、他の成分、例えばデ
ィオプサイドウイスカー、ーにおいては7オルステライ
ト、ウオラス)・ナイトなどを少量含有している。
この複合型焼結体においてマトリックスを形成するリン
酸カルシウムは結晶として存在し、ウイスカー、ーは、
このマトリックス中に分散状態で存在する。
本発明の複合型焼結体を前記混合法により製造するには
、前記析出法で用いたウイスカー、ー原料の代りにあら
かじめ生成させたウイスカー、ーを用い、これをリン酸
カルシウム系化合物に加え混合し、次いでこの混合物を
800〜1600℃の温度で焼成するのが一般的である
。この生成済みウイスカー、ーとしては前記した各ウイ
スカー、ーを用いることができ、前述のように生体親和
性の点からは酸化カルシウム、酸化ケイ素子、酸化アル
ミニウム、及び酸化マグネシウムの中から選1まれた無
機酸化物の少なくとも1種を含有するウイスカー、ーが
好ましく、中でもディオプサイドウイスカー、ーやアノ
−サイ1−ウイスカー、ーか好ましい。なお、生成済み
ウイスカー、のサイズは、通常前記セラミックス材料中
のウイスカーサイズと同等のものである。このウイスカ
ー、の使用量は、原料混合物全量に対し、通常0.5〜
95重量%、好ましくは1〜70重量%、より好ましく
は5〜60重量%、さらに好ましくは5〜40重量%の
範囲で選はれる。
このようにして得られた焼結体を、次いで、焼成温度か
ら徐冷することによって所望のセラミックス材料が得ら
れる。
この際、冷却操作は通常0.2〜30℃/分、好ましく
は0.5〜10’C/分の冷却速度で行われる。
また、本発明のセラミックス材料は、リン酸カルシウム
系化合物と前記生成済みウイスカー、ーと中間層生fy
:成分を混合し、焼成し、次いで焼成温度から徐冷して
所定の中間層を形成させることによっ5 ても製造される。焼成及び徐冷は前記した条件と同様に
して行われる。この中間層生成成分は、マトリックス材
料成分及びウイスカー、ー飼料成分の中の少なくとも一
方を含有するものである。この7トリツクス材料戊分と
しては、例えは酸化カルシウム、酸化リンなどが挙げら
れる。このウイスカー、材料成分は、各ウイスカー、ー
材料により様々であり、例えばディオプサイドウイスカ
ー、ーの場合は酸化カルシウム、酸化ケイ素、酸化マグ
ネシウムなどであり、アノーサイトウイスカー、ーの場
合は酸化カルシウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムな
どである。上記各成分には、焼成条件下でそれらの成分
に変換しうるもの、例えばそれらの炭酸塩、重炭酸塩、
水酸化物などを用いてもよい。中間層生成成分の使用量
は、原料混合物全量に対し、通常0.05〜5重量%、
好ましくは0,5〜2重量%の範囲で選ばれる。この使
用量がこれより少なすぎると中間層の効果が不十分とな
るし、またこれより多過ぎると中間層の厚さが増大しす
ぎて強度が劣化する。
6 次に、本発明のセラミックス材料を製造するだめの具体
的な実施態様を説明すると、原料としてリン酸カルシウ
ム粉末を用い、これに所定量のウイスカー、ー原料すな
わち焼成条件下でウイスカー、ーに変換し、ウイスカー
、ーを形成しうるもの、例えはシリカ、酸化カルシウム
、酸化マグ不ンウム、アルミナなどを粉末状で分散剤と
ともに加える。この場合、上記ウイスカー、ー原料の代
りに、焼成条件下でこれらのウイスカー、ー原料に変換
しうるものを用いてもよいし、ウイスカー、ー構成組成
物、例えばアノーサイトやディオプサイド成分を用いて
もよい。
また、生成済みライスカニ(例えばディオプサイドウイ
スカー、ー、アノーサイトウイスカー、ー)は中間層生
成成分とともに用いてもよい。
また、分散剤はウイスカー、ー原料をリン酸カルシウム
系化合物中に均一に分散させるのに役立ち、このような
分散剤としては、例えばカルボン酸塩型やスルホン酸塩
型等のアニオン界面活性剤なとが挙げられる。
このようにして調整された粉末状混合物を常法例えはプ
レス成形法、スリップキャスティング法などにより所望
の形状に成形し、乾燥後、800〜1600℃1好まし
くは1000〜1400℃1より好ましくは1100〜
1300℃の範囲の温度で焼成する。焼成時間は通常0
.1〜5時間である。
次いで、焼成温度からl’c/分の冷却速度で時間をか
けてゆっくりと冷却することによって所望のセラミック
ス用材が得られる。
発明の効果 本発明のセラミックス材料においては、ウイスカー、ー
とグレイン間に中間層が設けられることにより、ウイス
カー、ーとグレインとの反応が直接上じなくなるために
、ウイスカー、ーが変化して十分な強度が得られなくな
ることかないばかりか、ウイスカー、とグレインとの密
着性が良好になり十分な強度が得られやすくなる上に、
中間層があるために、ウイスカー、ーとグレインとの界
面のコントロールが容易になり、これらの結果としてち
密に強化されて曲げ強度や靭性等の機械的強度を向上さ
せることかできる。特に、中間層か連続的又は段階的に
濃度勾配を有する場合はウイスカー、ーとグレインとの
密着性が一層良好になる。この場合、ウイスカー、の含
有元素とグレインの含有元素が相互に逆の濃度勾配を有
するのが特に好ましい。
また、本発明においては、リン酸カルシウム系化合物の
望ましい性質、例えばアパタイトなとの人工骨材として
の生体親和性などはそのまま保持することができる。
このように、本発明のセラミックス用材は高強度及び高
靭性を付与しうるので、例えは人工舎利、人工歯根、人
工関節祠どして整形外科や歯科や口腔外科の治療用に広
く適用することができる。
このように、本発明の方法によれば、中間層があるため
に、セラミックス材料に簡単に効率よく高強度及び高靭
性を付与しうるという顕著な効果を奏する。
実施例 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
相対密度(気孔率)、曲げ強度、靭性及びウイ9 スカー含有率の測定方法は以下のとおりである。
(1)相対密度(気孔率) 試料の密度をアルキメデス法により測定し、また試料を
粉砕して得た粉体(5m2/g)の真密度を測定した。
(2)曲げ強度 試料を3x4x40mmに切り鏡面研摩し、3点曲げ試
験、スパン距離36mm、クロスへッドスピド0.5m
m/minにより測定した(n=lo)。
(3)靭性 試料を、3 X 4040mmに切り鏡面研磨し、中央
部に深さ1.5mmのノツチを入れ、3点曲げ試験、ス
パン距離36mm、クロスへンドスピード0.5mm/
minにより破壊靭性値(KIC)を測定した(n =
 3)。
(4) ウイスカー、ー含有率(%) 試料を鏡面研磨し、800〜1200℃でサーマルエツ
チングし、SEMにより観察してウイスカー、ーの面積
比率(%)を測定した。これを5回繰り返してこれらの
測定値の平均値を求め、これをウイスカー、ー含有率(
%)とした。
0 なお、表中の使用量は原料全量に対する重量基準での比
率である。
実施例1〜9、比較例1〜6 第1表に示ずm戊の水酸アパタイトとウイスカー、原料
を分散剤〔商品名、サン ノプコ リミテッド(SAN
 N0PCOLim1ted)製SNデイスパー→ノー
ント5045、HAPとウイスカー、ー原料の合計量に
対し0.05重量%〕とともにボールミルで1時間混合
し、スラリーを定性ろ紙によりろ過し、120℃で5時
間乾燥し、金型(40X 50mm)で50gを成形圧
300に9/cm2で成形した。このようにして得た成
形体を第1表に示す焼成温度で2時間焼成して、焼結体
を得た。次いで、得られた焼結体は前記焼成温度から第
1表に示す冷却速度で徐冷してセラミックス材料を得た
なお、前記水酸アパタイトはカルシウムとリンの原子比
(Ca/P)が1.67のものを用いた。
このようにして得た実施例のセラミックス材料は全てウ
イスカー、ーを有し、これらについて、粒界ガラス相の
厚さ、相対密度、曲げ強度及び靭性(KIG)を測定し
た結果を第2表に示す。
また、本発明の範囲外の比較例についても同様に第1表
及び第2表に示す。なお、本発明品は全体に中間層が認
められたが、比較例3の比較品は一部のみにしか中間層
かないため特性が好ましくない。
3 4 さらに、実施例4で製造したセラミックス材料について
、特にその中間層における組成変化を電子顕微鏡により
分析した結果を添付図面にグラフで示す。
これより、粒界ガラス相にはCa、 PXSiが含有さ
れるとともに、これらの濃度が相互に逆向きに連続的、
かつ直線的に変化する傾斜構造を示していることが分る
実施例1O〜22 比表面積80m2/gの水酸アパタイトに第3表に示す
材料及び含有割合の生成済みウイスカー、ー及び必要に
応じ第3表に示す中間層生成成分2重量%を加え、実施
例1と同様な条件で混合成形した。
得られた成形体を1200℃で2時間焼成したのち、冷
却速度20℃/分で徐冷して、71〜リックス粒径2μ
m1ウイスカー、ー長径3μm1ウイスカー、ーアスペ
クト比15で、第3表に示す中間層厚さを有するセラミ
ックス材料を得た。これらの特性を測定した結果を第3
表に示す。
比較例7 冷却速度を50℃/分としたこと以外は実施例1Oと同
様にしてマトリソクス粒径2μm1ウイスカー、ー長径
3μm1ウイスカー、ーアスペクト比15を有するセラ
ミックス材料を得た。このものの特性を測定した結果を
第4表に示す。
比較例8〜16 比較例7のディオプサイドウイスカー、ーに代えて第4
表に示す各ウイスカー、ーを用いたこと以外は比較例7
と同様にしてセラミックス材料を得た。これらの特性を
測定した結果を第4表に示す。
以上の結果から、本発明品の方が比較品に比べて機械的
強度、中でも特に靭性に優れることか分る。
実施例21 実施例10,12.15.17.19及び22で製造し
たセラミックス材料を3X4X5+u+の角柱インブラ
ント体に底形し、成熟家兎の下顎骨の雪下縁部に移植し
た。手術後2週間及び4週間経過したのち、非脱灰研摩
標本を作威し、インブラント体と新生骨の界面のSEM
像を観察し評価した。その結果を第5表に示す。
第    5    表 ◎:SEMによる面積比率で20%以」1骨と直接結合 ○:SEMによる面積比率で20%未満骨と直接結合 ×:骨と結合せず これより本発明品は生体親和性に優れることが分る。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明のセラミックス材料の1例の中間層
における組成変化を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 リン酸カルシウム系結晶のグレインをマトリックス
    とし、無機質ウイスカーを分散体とした複合型焼結体か
    ら成り、かつウイスカーとグレイン間に、両者又は一方
    の含有元素を含有する中間層を介在させて成るセラミッ
    クス材料。 2 中間層が連続的又は段階的に濃度勾配を有する請求
    項1記載のセラミックス材料。 3 ウイスカーの含有元素とグレインの含有元素が相互
    に逆の濃度勾配を有する請求項2記載のセラミックス材
    料。 4 リン酸カルシウム系結晶がアパタイト系のものであ
    る請求項1又は2記載のセラミックス材料。 5 リン酸カルシウム系結晶が、カルシウム対リンの原
    子比(Ca/P)1.65ないし1.75の水酸アパタ
    イトである請求項1ないし3のいずれかに記載のセラミ
    ックス材料。 6 無機質ウイスカーが炭化ケイ素ウイスカー、炭化ホ
    ウ素ウイスカー、窒化ケイ素ウイスカー、カーボンウイ
    スカー、アルミナウイスカー、ジルコニアウイスカー、
    又はカルシウムシリケート系、アルミニウムシリケート
    系、アルミニウムシリケートカルシウム系、カルシウム
    シリケートマグネシウム系、カルシウムアルミネート系
    又はマグネシウムシリケート系のウイスカー、あるいは
    金属ウイスカーである請求項1ないし4のいずれかに記
    載のセラミックス材料。 7 無機質ウイスカーが酸化カルシウム、酸化ケイ素、
    酸化アルミニウム及び酸化マグネシウムの中から選ばれ
    た無機酸化物の少なくとも1種を含有するものである請
    求項1ないし4のいずれかに記載のセラミックス材料。 8 リン酸カルシウム系化合物と無機質ウイスカー生成
    成分を混合し、800〜1600℃で焼成することによ
    りウイスカーを析出させ、次いで焼成温度から徐冷して
    所定の中間層を形成させることを特徴とする請求項1記
    載のセラミックス材料の製造方法。 9 リン酸カルシウム系化合物と無機質ウイスカーを混
    合し、800〜1600℃で焼成し、次いで焼成温度か
    ら徐冷して所定の中間層を形成させることを特徴とする
    請求項1記載のセラミックス材料の製造方法。 10 リン酸カルシウム系化合物と無機質ウイスカーと
    中間層生成成分を混合し、800〜1600℃で焼成し
    、次いで焼成温度から徐冷して所定の中間層を形成させ
    ることを特徴とする請求項1記載のセラミックス材料の
    製造方法。
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