JPH0367173A - 全血用簡易血液凝固能検査用具 - Google Patents

全血用簡易血液凝固能検査用具

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JPH0367173A
JPH0367173A JP20417989A JP20417989A JPH0367173A JP H0367173 A JPH0367173 A JP H0367173A JP 20417989 A JP20417989 A JP 20417989A JP 20417989 A JP20417989 A JP 20417989A JP H0367173 A JPH0367173 A JP H0367173A
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越川 昭三
Tadao Akisawa
秋沢 忠男
Naoaki Kanamori
金森 直明
Takayuki Sugiyama
隆之 杉山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 く技術分野〉 本発明はベツドサイドなどで簡便に血液の凝固能を測定
することができる簡易血液凝固能検査用具に関する。
〈従来技術〉 一般に血液凝固能が亢進して速く凝固する場合には例え
ば手術後血栓を起こすおそれがあり、またこれが抑制さ
れてなかなか凝固しない場合には手術部位からの出血が
長引くおそれかあり、いずれにしても生命に危険を及ぼ
す。
特に人工心肺等の機械を用いて手術を行なう場合或は人
工透析を行なう場合等血液を体外の機械に流すいわゆる
体外循環を行なう場合に、血液は、凝固し易いので循環
血液の凝固を防ぐ目的で使用される血液凝固防止剤たる
ヘパリンを血液中に混入してその凝固を防いでいる。従
って手術する前、透析する前で未だヘパリンが投ちされ
ていない血液や手術中又は人工透析中の血液にヘパリン
を入れて循環させている血液の凝固能を測定して、その
測定値又はその変動値をチエツクして、血液凝固系の抑
制又は亢進からもたらされるおそれのある危険を回避す
るようにしている。例えば、もしヘパリンが大量に投与
されて血液凝固系の抑制が期待以上であって、出血が止
まらないおそれがある場合には、ヘパリンを硫酸プロタ
ミンで中和するなどの所要の処置をとる。また、人工透
析のための体外循環施行中などにおいて、ヘパリンによ
る血液凝固系の抑制が充分でない場合、回路内凝血が起
こるようなことのないように追加投与するなどの所要の
処置をとる。
また、血液凝固能を検査する方法としては、プロトロン
ビン時間(PT) 、活性部分トロンボプラスチン時間
(APTT) 、凝固因子定量、アンチトロンビン■、
プロティンC1血小板機能、出血時間などの検査法が知
られており、血液凝固系の異常はこれらの検査により、
総合的な判断がなされている。これら従来の各々の検査
は、例えば、PTは外因系凝固系の異常を知る目的で検
査され、APTTは内因系凝固系の異常を知る目的で検
査される。また、結晶板凝集能は結晶板機能異常を知る
目的で検査され、出血時間は外傷に対するl[血機能を
調べる目的で検査される。−膜内に血液凝固系は、血球
(赤血球、白血球および血小板)成分と相互に密接な係
わりを持ち、これらの総合的体系のバランスにより、生
理的な状態が保持されている。血液凝固系の異常の有無
は、人工透析、人工心肺などの対外循環施行時における
体外品環の凝固阻止あるいは血栓症などの治療の8的で
抗凝固剤や抗血小板剤を適用する場合等、確認しておか
なければならない重依な検査項目である。
従来、血液凝固系に作用する薬剤としでは、例えば、ヘ
パリン、クマリン系薬剤、メシル酸ガベキサート等の蛋
白分解酵素阻害剤などの血液凝固阻止剤、およびチクロ
ピジン、ジビリダモール、アスピリン、インドメタシン
、プロスタサイクリンなどの抗血小板剤などが知られて
いる。また、現在開発中の低分子量ヘパリン(トロンボ
シスリサーチ第40巻第597−607頁1985年発
行、ハエモスタシス第16巻第48−58頁1986年
発行、ドラッグ オブ ツデイ 第23巻第451−4
53頁1987年発行、特開昭59−187002号、
特開昭56−120704号、特公表昭56−5000
66号、特開昭59−20302号、特開昭59258
02号、特開昭59−133202号各公報など)等の
薬剤も知られている。これらの薬剤は、例えばヘパリン
、低分子量ヘパリン、およびメシル酸ガベキサートは人
工透析、人工心肺などの体外循環施行時における体外循
環路の凝固阻止、あるいは血栓症などの治療の目的で使
用されている。また、クマリン系薬剤および抗血小板剤
は血栓症の治療および予防の目的で使用されている。
抗血小板剤は、時に人工透析、人工心肺などの体外循環
施行時における体外循環路の凝固阻止のために単独に、
あるいはヘパリンと併用して用いられる。
これらの血液凝固系に作用する薬剤を用いる際には、適
量投与などによる出血あるいは投与量の不足による凝固
亢進を起こすことのないように、適切な投与量を用いる
ことが必要である。したがって、血液凝固系に作用する
薬剤を用いる場合には、該薬剤の抗凝固効果をモニター
することが必要である。モニター法は、その薬剤の効果
およびその持続を反映すること、いつでもどこでも簡単
に行えること、結果が迅速であり、その薬剤の投与量が
調整できることが条件である。モニターは、その薬剤の
効果およびその持続を知ることが目的であって、効果や
持続作用は、必ずしも薬剤の血中濃度とは一致しない。
血液凝固系は、個体差か大きく、そのため血液凝固系に
作用する薬剤の効果も個体により著しく異なるためであ
る。このような理由から血液凝固系に作用する薬剤を臨
床で使用する場合、その薬剤の効果が一定範囲に保持さ
れていることを確認出来ることが重要であり、通常、そ
の他の症状変化がない場合、治療方法の変更は行わない
。しかしながら、薬剤効果の予想以上の発現、過量投与
による出血の際の中和には、中和剤が直接、血液凝固系
に作用する薬剤と結合するなど、薬剤と中和剤の物理化
学的反応が多く、薬剤の効果とは無関係である場合も多
いため、適切な中和剤の投与量を決めるために、緊急に
血中濃度を調べる必要がある。この場合、迅速に、かつ
真の血中濃度を知ることが最も望ましいが緊急に危険を
回避するためには、中和剤の投与量を算出できる概略の
血中濃度を迅速に測定できることが重要となる。
これらの血液凝固系に作用する薬剤の抗凝固効果をモニ
ターする方法としては、例えば、ヘパリンについては、
APTT、リー・ホワイト法、ACT、KCT、、CC
Tなどが、半減期の短いメシル酸ガベキサート等の蛋白
分解酵素阻害剤にはCCTが、クマリン系薬剤にはPT
、)−ロンボテストなどの凝固時間測定法がある。また
、抗血小板剤のモニターとしては、血小板凝集能をあげ
ることができる。これらのモニター法を用いて、その測
定値が一定範囲に入っていることを確認することにより
、血液凝固系に作用する薬剤の効果を知ることができる
。なお、低分子量ヘパリンについては、この薬剤がヘパ
リン類似物質であるため、感度の点で適切とは癒えない
ながらもヘパリンのモニター法を用いている。
一方、血液中に投与されたこれらの血液凝固系に作用す
る薬剤を治療目的程度の血中濃度範囲において分析定量
したり、薬剤効果の予想以上の発現、過量投与による出
血の際の中和のなどの目的により該薬剤の血中濃度を測
定する方法としては、例えば、ヘパリンおよび低分子量
ヘパリンについては、アズールA法、合成基質法などが
ある。合成基質法による血中濃度測定キットとしては、
テストチーム「ヘパリン」 (第一化学薬品)、あるい
はヘパリン療法モニタリング用試薬rBMYJ(ベーリ
ンガーマンハイム山之内)等のキットが市販されている
。また、クマリン系薬剤、半減期の短いメシル酸ガベキ
サート等の蛋白分解酵素阻止剤や抗血小板剤については
通常、濃度の測定は行われていない。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、これらの検査方法は、全血を用いる方法
では抗凝固剤を用いず単に試験管中で検査が行われるた
め、検査誤差が大で、正確なモニタリングを行うことが
できなかったり、血液凝固が早急に起こり、採血後直ち
に検査を実施しなければならないため、検査時期に融通
性か無く、検査時期が拘束される。また、血中を用いる
方法では、検査時に特別な分析機器、例えば遠心分離機
や分光計などを必要とするため、採血した血液をベツド
サイドより検査室へ移送して、検査をしなければならな
いため、手術中での血液凝固能の検査に遅れが生じ易く
、適切な手術を行ない難くさせている。また、人工透析
などの血液を体外循環させる場合においても血液凝固防
止剤に遅れが生じ易いので、患者は安心して体外循環を
受けることができなかった。
更に、血液凝固防止剤として低分子量ヘパリンを用いる
場合については、ヘパリンのモニター法であるり−・ホ
ワイト法、APTT、%ACT。
KCT、、CCTなどを用いることができるが、これら
の値はいずれも抗トロンビン作用によって大きく延長す
るため、これらの値を目安とする方法は、抗トロンビン
作用が弱く抗Xa作用によって抗凝固効果を発現する低
分子量ヘパリンに対しては感度が鈍く、従ってこれらの
方法はいずれも低分子量ヘパリンのモニター法として適
切とは言い難い。
〔発明の概要〕
く要旨〉 本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた
結果、透明筒状容器内に凍結乾燥された血液凝固因子と
カルシウム化合物からなる薬剤を収納した簡易血液凝固
能検査用具を用いれば、臨床の現場であるベツドサイド
にて簡便、迅速かつ精度良く血液の凝固能を測定するこ
とができるとの知見に基づき、本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明の簡易血液凝固能検査用具は、透明筒
状容器と、該容器内への異物の混入を防ぐための蓋部と
、該容器内に収納された凍結乾燥された血液凝固因子と
カルシウム化合物とからなる薬剤とから構成されている
こと、を特徴とするものである。
く効果〉 本発明の簡易血液凝固能検査用具は、凍結乾燥された血
液凝固因子とカルシウム化合物とからなる薬剤を用いて
いるために、長期間の保存に耐え、全血を用いて検査で
きることから、ベツドサイドにて簡便、迅速かつ精度良
く、血液凝固能を測定することができるので、ベツドサ
イドで適切な凝固能抑制状態にコントロールすることが
でき、血液凝固異常疾患に対する抗凝固法や、手術中、
あるいは人工透析などの体外循環施行中に、出血が止ま
らなくなったり、血液が凝固してしまうといったことが
無く、安心して、抗凝固療法、手術あるいは体外循環を
施行することができる。
また、血液凝固阻止剤として低分子量ヘパリンを用いた
血液においても測定することができる。
〔発明の詳細な説明〕
CI)使用器具 本発明の簡易血液凝固能検査用具は、透明筒状容器と、
該容器内への異物の混入を防ぐための蓋部と、該容器内
に収納された凍結乾燥された血液凝固因子とカルシウム
化合物とからなる薬剤とから構成されているものである
が、血液凝固能を測定するためには他の薬剤や器具を必
要とする。しかし、それらの他の薬剤や器具は病院など
で頻繁に使用されているものであることから、それらを
使用して検査を行なえば良い。
そのような検査器具としては、採血を行なうための注射
筒などの採血器具、採血した血液を凝固させ難くする抗
凝固剤、水、凝固時間を正確に測定する時計および凝固
条件を一定にする温水浴、油浴などを用いた恒温器など
である。
Cl0)採血 採血に際して溶液又は粉末の状態である抗凝固剤を予め
注射筒などの採血器具内に入れておき、これに血液を採
取するようにしてもよい。また、抗凝固剤を含まない注
射筒または他の採血器具等を用いて採血し、次いで予め
抗凝固剤を添加した試験管等の反応容器に注入してもよ
いし、もちろん採血後、抗凝固剤を添加することもでき
る。
このようにして、抗凝固剤が添加された全血は、凝固が
阻止されているので、必ずしも直ちに測定を開始する必
要はなく、検査時期を多少遅らせることができる。また
、抗凝固剤を用いない従来の凝固時間の測定では、採血
に要する時間及び採血後測定に移るまでの時間が測定値
に影響を及ぼし、誤差の一因となり得るが、抗凝固剤を
用いることによってこのような影響を排除することがで
きる。
また、全血を用いるため、遠心分離操作など血漿成分の
除去操作を要さず、したがって操作が簡便である上、緊
急時に速やかに対応することができる。
上記抗凝固剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム又
はカリウム、シュウ酸ナトリウム又はカリウム、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸(EDTA)塩等が用いられる。
これらは水溶液等の溶液で用いてもよいし、粉末、凍結
乾燥品として用いてもよい。また、例えばクエン酸ナト
リウムのように、その3.8%水溶液、3.2%水溶液
、3,13%水溶液といった既存の試薬から適宜選んで
もよい。抗凝固剤は採血俊速やかに加えるのがよく、少
なくとも凝固開始剤よりも後に添加しないようにする。
抗凝固剤の添加量はその種類や凝固開始剤の種類、量と
も関連して一概にはいえない。しかし、検査法、測定法
とも一回の操作に全血を0.2〜1ml程度使用するの
で、一般に抗凝固剤は、2〜60マイクロモル程度、凝
固開始剤はカルシウムとして2〜60マイクロモル程度
使用するのがよい。また、血液凝固因子は一般に0.0
01〜0,2ユニット程度使用される。具体的にいえば
、抗凝固剤としてクエン酸アルカリ塩水溶液の場合であ
れば、全血との合計使用量の約10容量%程度用いるの
がよい。
CDI)簡易血液凝固能検査用具 このようにして採血された血液は、そのまま本発明の簡
易血液凝固能検査用具内に注入して検査されるのである
が、このような検査用具は、基本的に、透明筒状容器と
、該容器内への異物の混入を防ぐための蓋部と、該容器
内に収納された凍結乾燥された血液凝固因子とカルシウ
ム化合物とからなる薬剤とから構成されているものであ
る。
(1)透明筒状容器 上記透明筒状容器としては試験管、バイアルビン、ガラ
スビン等が用いられる。それらは、ガラス製でもプラス
チック製等でもよい。
(2)蓋部 上記蓋部としては、異物の混入を防ぐためのものである
ことからゴム製、プラスチック製、ガラス製などの各種
形状の蓋を使用することができる。
(3)血液凝固因子 上記薬剤を構成する凍結乾燥された血液凝固因子として
は活性化血液凝固第■因子(IXa)、活性化血演凝固
第X因子(Xa)、活性化血演凝固第XI因子(Xla
)、活性化血?&凝固第X■因子(XIIa)等の血液
凝固因子を単独で、もしくは組み合わせて用いてもよく
、これにより凝固塊の形成をより明瞭に確認することが
できる。
該血液凝固因子は長期間一定なその活性を維持するため
に凍結乾燥されたものであることが重要である。この血
液凝固因子の凍結乾燥は、一般に一20℃以下、好まし
くは一40℃以fの温度にまで冷却して凍結させ、lm
mHg以下、好ましくは0 、  ]−mmHg以下の
圧力にまで減圧して水分を昇華させて乾燥させたもので
ある。
また、このような凍結乾燥前の血液凝固因子には、固体
、または水溶液、あるいは適当な緩衝液の溶液等の液体
を用いることもできる。また、さらに、安定化剤、賦形
剤等を添加してもよい。緩衝液としては、トリスバッフ
ァー、りん酸バッファー、イミダゾールバッファー、バ
ルビタールバッファー、オウレンのベロナールバッファ
ー等ヲ用いることができる。pHは弱酸性から弱アルカ
リ性とするが、その中でも血液のpHに近い7.3〜7
,5とするのが好ましい。
これらを凍結乾燥する前には水などに溶解して使用され
る。
(4)カルシウム化合物 前記薬剤を構成するカルシウム化合物としては、塩化カ
ルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム等のハロ
ゲン化カルシウム、りん酸のカルシウム塩、硝酸カルシ
ウム、重炭酸カルシウム等の無機酸カルシウム塩、蟻酸
、酢酸、プロピオン酸、醋酸、アルギン酸、乳酸、グル
コン酸、グリセリン酸、グリセロリン酸等の有機酸のカ
ルシウム塩等の遊離カルシウム供与体などが挙げられる
このカルシウム化合物の中でも塩化カルシウム、りん酸
のカルシウム塩(りん酸二水素カルシウム、りん酸三カ
ルシウム、りん酸水素カルシウム三水和物)、重炭酸カ
ルシウム、酢酸カルシウム−水和物などの遊離カルシウ
ム供与体のうちの1つまたはいくつかと血液凝固因子(
IXaSXa。
Xla、Xna)のうちの1つまたはいくつかとを組合
わせたものが好ましく、中でも、塩化カルシウムとXa
とを組合わせたものが特に好ましい。
この組合わせを用いれば、ヘパリン、メシル酸ナファモ
スタット、メシル酸ガベキサート等の血’tfl凝固阻
止剤の簡便かつ精度の良いモニター及び簡易血中濃度の
測定が可能であり、さらに従来できなかった低分子量ヘ
パリンについても測定することが可能である。
(5)量比 前記薬剤中の血液凝固因子とカルシウム化合物の量比は
、一般に血液凝固因子1ユニットに対しカルシウムとし
て10〜60,000マイクロモル、好ましくは1ユニ
ットに対し100〜600マイクロモルである。
また、このような薬剤は前記透明筒状容器に1回分づつ
小分けされていることが好ましく、1容器当り、血液凝
固因子が0.001〜0,2ユニット、およびカルシウ
ム化合物が2〜60マイクロモルの量で収納されている
ことが好ましい。
(6)形状 さらに、このような薬剤を透明筒状容器に入れて凍結乾
燥したものは、第1図に示すような透明筒状容器1の底
部に薬剤3が白色結晶物として付着したものが得られる
。このような形態の検査用具はゴム栓2が被せられてい
るが逆さにしても薬剤3が容器1の壁に分散して沈着す
ることが無く、しかも、水で簡単に再溶解し得るので水
、生理食塩液、緩衝液など0.04〜0.4mlを加え
て再溶解させた後、測定に供する血液を注入して振盪す
れば均質に拡散させることができる。
このような簡易血液凝固能検査用具はその10〜100
本程度を、仕切り部材や、スポンジおよび発泡スチロー
ルなどの緩衝材を組み込んだ第2図に示すようなダンボ
ールケース4に収納したもの、あるいは、必要により容
器に入れられた3、16〜16%、好適には3,2〜3
.8%の濃度のクエン酸ナトリウム溶液と、更にこれに
注射筒とを組み合わせてダンボールケースに収納したも
のを市販することもできる。
(IV)血液凝固因子査 前記抗凝固剤を含む採血された血液を、上記簡易血液凝
固能検査用具に注入して振盪させて混合することによっ
て、該簡易血液凝固能検査用具中の薬剤と反応させて、
血液の凝固が始まるまでの時間を測定する。
このような反応は約30〜40℃程度の加温下に行うの
がよく、従って例えば透明筒状容器を37℃の湯浴中に
30秒間静止した後、10秒毎に取り出して傾斜させる
などして凝固塊の有無を観察し、凝固塊が生じるまでの
時間を測定する。
また、血液および血液凝固因子とカルシウム化合物とか
らなる薬剤、すなわち、凝固開始剤は、例えば水冷保存
後に測定する場合などでは必要に応じて測定開始前に予
備加温することもある。
このように、全血を用いて測定を行うため、遠心分離操
作など血漿成分の分取に要する時間を必要とせず、した
がって緊急時においても速やかに対応することができる
。抗凝固剤が添加された全血は、凝固が阻止されている
ので、必ずしも採取後直ちに測定を開始することを強い
られず、検査時間の融通が効く。抗凝固剤を用いない従
来の凝固時間、例えばり−・ホワイト全血凝固時間、A
CTSCCTなどの測定では、採血に要するg;17問
および採血後測定に移るまでの時間が測定値に影響を及
ぼし、誤差の一因になり得るが、抗凝固剤を用いること
によりこのような影響を排除できる。また反応のステッ
プが単純であり、全血注入後、凝固塊が生じるまでの時
間を測定するだけであるため、複数のステップにより測
定を行う従来の方法に比して誤差を生じにくい。さらに
、遠心分離機、分光光度計、自動分析装置などを必要と
せず、検査室でな(、いつでもどこでも、例えばベツド
サイドでも検査することができる。
なお、本検査用見を各種自動分析装置を用いて測定する
ことも可能であり、人手を患わせることなく、客観的に
測定することもできる。
求められた血液凝固阻止剤などの血液凝固系に対する薬
剤の抗凝固能、あるいは血中濃度は臨床効果を反映して
おり、また結果が迅速であるので、例えば不慮の出血に
対する緊急中和の際の中和剤投与量の決定などに非常に
有用である。
〔実験例〕
実施例1 (1)簡易血液凝固能検査用具 凍結乾燥された活性型第X因子(Xa)0.04ユニッ
トと塩化カルシウム1265マイクロモルとに0.2m
lの水を加えて溶解した混合溶液を、内径13mm、長
さ100mmの透明ガラス製試験管に入れて、−40℃
に冷却して凍結させ、0.05+n+*Hgに減圧して
凍結乾燥させた。
それによって、試験管底に白色の凍結乾燥物が付着した
ものが得られた。次いでこの試験管の口部にゴム製蓋を
被せて異物が内部に入らないようにして、本発明の簡易
血液凝固能検査用具を製造した。
(2)血液凝固能検査 低分子量ヘパリンを混入して血液循環させている人工透
析患者に、3.8%クエン酸ナトリウムを用いて採血(
3,8%クエン酸ナトリウム:血液−1:9)した全血
1mlを、ベツドサイドで、予め前記血液凝固能検査用
具のゴム蓋を取り外し、水0.2mlを加えて、Xaお
よび塩化カルシウムを溶解した試験管中に注入した後、
37℃にコントロールされた湯浴恒温度器に漬けて時々
取り出しておだやかに傾けながら凝固塊の生成を観察し
た。
その結果、血液の凝固時間は人工透析施行前の測定値の
約2倍に延長し、透析中はぼ安定して推移した。このと
き安全に人工透析の施行が可能であり、透析終了時に回
路内の残血や凝結塊の有無は認められなかった。
実施例2 健常人(n−5)より3.8%クエン酸ナトリウムを用
いて採血(3,8%クエン酸ナトリウム:血液−1:9
)した全血に、低分子量へノくリンを最終濃度0.25
.0.50.0.75.1 、 00 U / mlと
なるように添加した後、これを本発明の血液凝固能検査
用具を用いて実施例1と同様の方法で血液の凝固能を測
定した。
その結果を第3図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の簡易血液凝固能検査用具の一実施例の
一部切り欠き側面図であり、第2図はそれをダンボール
箱に30本収納した市販用簡易血液凝固能検査用具セッ
トの斜視図であり、第3図は血液中の低分子量ヘパリン
濃度と凝固時間との関係を示すグラフを示す図である。 1・・・試験管、2・・・ゴム栓、3・・・薬剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、透明筒状容器と、該容器内への異物の混入を防ぐた
    めの蓋部と、該容器内に収納された凍結乾燥された血液
    凝固因子とカルシウム化合物とからなる薬剤とから構成
    されていることを特徴とする簡易血液凝固能検査用具。 2、血液凝固因子とカルシウム化合物の量比が、血液凝
    固因子1ユニットに対してカルシウム化合物が10〜6
    0,000マイクロモルである請求項1に記載の簡易血
    液凝固能検査用具。 3、1容器当り、血液凝固因子が0.001〜0.2ユ
    ニット、およびカルシウム化合物が2〜60マイクロモ
    ルの量で収納されている請求項2または3の簡易血液凝
    固能検査用具。 4、凍結乾燥された血液凝固因子とカルシウム化合物と
    からなる薬剤が、透明筒状容器の底部に付着されている
    請求項1ないし3項のいずれかに記載の簡易血液凝固能
    検査用具。 5、血液凝固因子がIXa、Xa、X I a、 XIIaの血液凝固因子から選ばれたものである請求項1
    ないし4項のいずれかに記載の簡易血液凝固能検査用具
    。 6、カルシウム化合物が、塩化カルシウム、臭化カルシ
    ウム、ヨウ化カルシウム等のハロゲン化カルシウム、り
    ん酸のカルシウム塩、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム
    、重炭酸カルシウム等の無機酸カルシウム塩、蟻酸、酢
    酸、プロピオン酸、酪酸、アルギン酸、乳酸、グルコン
    酸、グリセリン酸、グリセロリン酸等の有機酸のカルシ
    ウム塩から選ばれたものである請求項1ないし5項のい
    ずれかに記載の簡易血液凝固能検査用具。 7、容器に収納した抗凝固剤の水溶液と組み合わせたも
    のである請求項1〜6のいずれかに記載の簡易血液凝固
    能検査用具。
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