JPH0367115B2 - - Google Patents

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JPH0367115B2
JPH0367115B2 JP4173884A JP4173884A JPH0367115B2 JP H0367115 B2 JPH0367115 B2 JP H0367115B2 JP 4173884 A JP4173884 A JP 4173884A JP 4173884 A JP4173884 A JP 4173884A JP H0367115 B2 JPH0367115 B2 JP H0367115B2
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JP
Japan
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group
ethyl
alkyl group
dye
general formula
Prior art date
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Application number
JP4173884A
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Inventor
Tadahisa Sato
Toshio Kawagishi
Nobuo Koyakata
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPS60186567A publication Critical patent/JPS60186567A/ja
Publication of JPH0367115B2 publication Critical patent/JPH0367115B2/ja
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の分野) 本発明は新規な1H−ピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾール誘導体から製造され
る染料に関するものである。 (発明の背景) 1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕ト
リアゾール誘導体は、新規なヘテロ環化合物であ
り、カラー写真のマゼンタカプラーとして優れた
特性を示すことは、本発明者らによる特願昭8−
45512に開示されている。本発明者らは、種々研
究を重ねた結果、該誘導体からイエロー副吸収成
分の少く、かつ鮮かなマゼンタ染料が得られるこ
とを見い出し、本発明をなすに至つた。 (発明の構成) すなわち本発明の染料は、次の一般式〔〕 (式中、R1及びR2は水素原子、アルキル基、置
換アルキル基、フエニル基又は置換フエニル基を
わし、R11およびR12は水素原子、アルキル基又
は置換アルキル基を示し、これらは互に同一でも
異つていてもよい。R13は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基または、置換アルキル基を示す。
nは置換基R13の数であつて、1又は2を示す。)
で表わされるピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール系アゾメチン染料である。 上記一般式〔〕で示される染料の製造中間体
として有用な1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,
2,4〕トリアゾール誘導体は、次の一般式
〔〕で表わされるカプラーまたは/及び一般式
〔〕で表わされる部分を側鎖に有するエチレン
様単量体より誘導されるくり返し単位を含む重合
体である。 (式中、R1及びR2は水素原子、アルキル基、置
換アルキル基、フエニル基又は置換フエニル基を
表わし、Xは水素原子または発色工程で離脱する
基を示す。) 詳しくはR1及びR2は水素原子又は従来カラー
カプラーとして用いられている置換されてもよい
アルキル基又はフエニル基を表し、Xは水素原
子、ハロゲン原子、カルボキシ基、または酸素原
子、窒素原子、炭素原子で、もしくはイオウ原子
を介してカツプリング位の炭素と結合する基でカ
ツプリング離脱する基を表わし、R1、R2または
Xが2価の基となりビス体を形成してもよく、 また一般式〔〕又は〔〕で表わされる部分
がエチレン様単量体に含まれるときは、R1また
はR2のいしれかは単なる結合またはアルキル基、
フエニル基が二価の連結基となり、これを介して
一般式〔〕又は〔〕で表わされる部分はエチ
レン様不飽和に結合する。 さらに詳しくは、R1,R2は各々水素原子、ア
ルキル基(炭素数1〜32の直鎖、分岐鎖アルキル
基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、
で、これらは酸素原子、窒素原子、イオウ原子、
カルボニル基で連結する置換基、ヒドロキシ基、
アミノ基、ニトロ基、カルボキシ基、シアノ基、
またはハロゲン原子で置換していてもよく、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、t−ブチ
ル基、トリフルオロメチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、ドデシル基、ウンデシル
基、トリデシル基、オクタデシル基、2−メタン
スルホニルエチル基、3−(3−ペンタデシルフ
エノキシ)プロピル基、3−{4−{2−〔4−(4
−ヒドロキシフエニルスルホニル)フエノキシ〕
ドデカンアミド}フエニル}プロピル基、2−エ
トキシトリデシル基、トリフルオロメチル基、シ
クロペンチル基、3−(2,4−ジ−t−アミル
フエノキシ)プロピル基、等)、フエニル基(例
えば、フエニル基、4−t−ブチルフエニル基、
2,4−ジ−t−アミノフエニル基、4−テトラ
デカンアミドフエニル基、等)を表わし、Xは水
素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子等)、カルボキシ基、または酸
素原子で連結する基(例えば、アセトキシ基、プ
ロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、2,
4−ジクロロベンゾイルオキシ基、エトキシオキ
ザロイルオキシ基、ピルビニルオキシ基、シンナ
モイルオキシ基、フエノキシ基、4−シアノフエ
ノキシル基、4−メタンスルホンアミドフエノキ
シ基、4−メタンスルホニルフエノキシ基、α−
ナフトキシ基、3−ペンタデシルフエノキシ基、
ベンジルオキシカルボニルオキシ基、エトキシ
基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、
2−フエネチルオキシ基、2−フエノキシエトキ
シ基、5−フエニルテトラゾリルオキシ基、2−
ベンゾチアゾリルオキシ基、等)、窒素原子で連
結する基(例えば、ベンゼンスルホンアミド基、
N−エチルトルエンスルホンアミド基、ペプタフ
ルオロブタンアミド基、2,3,4,5,6−ペ
ンタフルオロベンズアミド基、オクタンスルホン
アミド基、p−シアノフエニルウレイド基、N,
N−ジエチルスルフアモイイルアミノ基、1−ピ
ペリジル基、5,5−ジメチル−2,4−ジオキ
ソ−3−オキサゾリジニル基、1−ベンジル−エ
トキシ−3−ヒダントイニル基、2H−1,1−
ジオキソ−3(2H)−オキソ−1,2−ベンゾイ
ソチアゾリル基、2−オキソ−1,2−ジヒドロ
−1−ピリジニル基、イミダゾリル基、ピラゾリ
ル基、3,5−ジエチル−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル、5−または6−ブロモ−ベンゾ
トリアゾール−1−イル、5−メチル−1,2,
3,4−トリアゾール−1−イル基、ベンズイミ
ダゾリル基、4−メトキシフエニルアゾ基、4−
ピバロイルアミノフエニルアゾ基、2−ヒドロキ
シ−4−プロパノイルフエニルアゾ基、等)、イ
オウ原子で連結する基(例えば、フエニルチオ
基、2−カルボキシフエニルチオ基、2−メトキ
シ−5−t−オクチルフエニルチオ基、4−メタ
ンスルホニルフエニルチオ基、4−オクタンスル
ホンアミドフエニルチオ基、ベンジルチオ基、2
−シアノエチルチオ基、1−エトキシカルボニル
トリデシルチオ基、5−フエニル−2,3,4,
5−テトラゾリルチオ基、2−ベンゾチアゾリル
基、チオシアノ基、N,N−ジエチルチオカルボ
ニルチオ基、ドデシルオキシチオカルボニルチオ
基、等、炭素原子で連結する基(例えば、トリフ
エニルメチル基、ヒドロキシメチル基、N−モル
ホリノメチル基、
【式】基、但しR8,R9は水素原 子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表
し、R1,R2はすでに定義したと同じ意味を有す
る、等)を表わす。 R1,R2、またはXが2価の基となつてビス体
を形成する2価の基をさらに詳しく述べれば、
R1,R2は置換または無置換のアルキレン基(例
えば、メチレン基、エチレン基、1,10−デシレ
ン基、−CH2CH2−O−CH2CH2−、等)、置換ま
たは無置換のフエニレン基(例えば、1,4−フ
エニレン基、1,3−フエニレン基、
【式】
【式】等)、を表 わし、Xは前述の離脱基が上記の2価の連結基で
結合されたものを表わす。 一般式()であらわされるものてエチレン様
単量体に含まれる場合のR1あるいはR2のいずれ
かがあらわす2価の、連結基は、アルキレン基
(置換または無置換のアルキレン基で、例えば、
メチレン基、エチレン基、1,10−デシレン基、
−CH2CH2OCH2CH2−、等)、フエニレン基
(置換または無置換のフエニレン基で、例えば、
1,4−フエニレン基、1,3−フエニレン基、
【式】
【式】等)、− NHCO−、−CONH−、−O−、−OCO−および
アラルキレ基(例えば、
【式】
【式】
【式】等)から選ばれた ものを組合せて成立する基を含む。 好ましい連結基としては以下のものがある。 −NHCO−、−CH2CH2
【式】
【式】 −CH2CH2NHCO−、
【式】 −CONH−CH2CH2NHCO−、 −CH2CH2O−CH2CH2−NHCO−、 なおエチレン様不飽和基部分は一般式()で
あらわされる部分以外に置換基をとつてもよく、
好ましい置換基は水素原子、塩素原子、または炭
素数1〜4個の低級アルキル基(例えばメチル
基、エチル基)が含まれる。 一般式()で表わされる単量体から誘導され
るくり返し単位を含む重合体は、該単量体と共重
合しうる少なくとも1つのエチレン様単量体と共
重合させてもよい。共重合しうるエチレン様単量
体の具体例は、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレートであ
る。 次に一般式()で表わされる本発明の染料製
造中間体であるピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール誘導体の代表的なものを例示す
る。 前記一般式()で表わされる染料製造中間体
は、多くの方法で合成することができる。代表的
な反応行程を次頁以降に3つ例示した。反応行程
(1)は、オキサジアゾール()から出発し、4−
位を保護した1,2,4−トリアゾール()を
アミノ化して()とした後、()と酸無水物
とを塩基性下で環化縮合するものである。反応行
程(2)は、5−アミノピラゾール()とオルトエ
ステルとから得られる該ピラゾールのイミドエス
テル()とヒドロキシルアミンとの反応によ
り、アミドオキシム(XI)を製造し、さらに脱
水環化して目的ヘテロ環を得るものである。反応
行程(3)は、前記行程と同じく5−アミノピラゾー
ルから出発して中間体(XII)を製造し、これを酸
化縮合して1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,
2,4〕トリアゾールを製造するものである。製
造方法のさらに詳細な説明は特願昭58−23434お
よび昭和59年2月16日富士フイルム特許出願(代
理人 飯田敏三)特願昭59−45601号(特開昭60
−190779号に記されている。 〔R3=メチル基、R4=アルキル基 R5=アルキ
ル基、置換アルキル基、フエニル基、置要フエニ
ル基 好ましくはR3,R4が共にメチル基であ
る。〕 〔R6,R7=アルキル基、置換アルキル基 フエ
ニル基、置換フエニル基 R8=アルキル基 Hal
=ハロゲン原子〕 〔R6〜R8=前記と同じ意味をもつ R9=アルキ
ル基〕 本発明の一般式〔〕で示される染料は、一般
式()で表わされる中間体と、次の一般式(
)で示される芳香族第一級アミンとを酸化カツ
プリングさせることにより得られる。 (式中、R11及びR12は水素原子又は置換基を有
していてもよいアルキル基を示し、これらは互い
に同一でも異つていてもよい。R13は水素原子、
ハロゲン原子又は置換されていてもよいアルキル
基を示す。nはR13の置換数であつて1又は2を
示し、2のときにはR13は同一であつても異つて
いてもよい。) ()で示されるアミンは、鉱酸又は有機酸
との塩として使用すると、空気酸化を防止しやす
く、溶解速度を向上できる。 一般式()のR11及びR12は好ましくは、
水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル
基、アルコキシアルキル基、アルコキシアルコキ
シアルキル基若しくはアルキルスルホンアミドア
ルキル基などの置換アルキル基を表わす。 さらにフエニレンジアミン誘導体()に係
るアルキル基、アルコキシ基及び置換アルキル基
のアルキル及びアルコキシ基のアルキルを例示す
ると、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プ
ロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチルなどの炭素数が1から4の低級ア
ルキル基、及び、n−アミル、dl−2−メチル1
−ブチル、iso−アミル、sec−アミル、t−アミ
ル、n−ヘキシル、メチルアミル、2−エチルブ
チル、n−ヘプチル、2−ヘプチル、3−ヘプチ
ル、n−オクチル、2−オクチル、2−エチルヘ
キシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、シク
ロヘキシルなど炭素数が5から18の高級アルキル
基のいずれでもよく、この中には直鎖状、分岐状
および現状のものが含まれる。ハロゲンを例示す
ると、塩素、臭素、沃素がある。 本発明の染料を合成するため使用する第一級ア
ミン()は好ましくはオルトまたはパラの、
さらに好ましくはパラフエニレンジアミンであ
り、その具体例を示すと、 (D1) 4−アミノ−N−エチルアニリン (D2) 4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン (D3) 4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチ
ルアニリン 等のN−アルキル基を有するもの、 (D4) 4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)アニリン (D5) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(β−ヒドロキシエチルアニリン)等のN−
ヒドロキシアルキル基を有するもの、 (D6) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
(β−メトキシエチル)アニリン (D7) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−メトキシブチルアニリン (D8) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(β−エトキシエチル)アニリン (D9) 4−アミノ−3−プロピル−N−エチル−
N−(β−メトキシエチル)アニリン (D10) 4−アミノ−3−プロピル−N−エチル
−N−(β−メトキシエチル)アニリン (D11) 4−アミノ−3−メトキシ−N−エチル
−N−(β−メトキシエチル)アニリン (D12) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−ブトキシエチル)アニリン 等のN−アルコキシアルキル基を有するもの、 (D13) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−(β−メトキシエトキシ)エチル)ア
ニリン (D14) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N(β−(β−エトキシエトキシ)エチル)アニ
リン (D15) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−(β−ブトキシエトキシ)エチル)ア
ニリン (D16) 4−アミノ−3−メチル−N−メチル−
N−(β−(β−エトキシエトキシ)エチル)ア
ニリン (D17) 4−アミノ−N−エチル−N−(β−(β
−メトキシエトキシ)エチル)アニリン (D18) 4−アミノ−N−エチル−N−(β−(β
−エトキシエトキシ)エチル)アニリンなどの
N−アルコキシアルコキシアルキル基を有する
もの、 (D19) 4−アミノ−N−エチル−N−(β−メチ
ルスルホンアミドエチル)アニリン (D20) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−メチルスルホンアミドエチル)アニ
リン (D21) 4−アミノ−3−クロロ−N−エチル−
N(β−メチルスルホンアミドエチル)アニリ
ン (D22) 4−アミノ−N−エチル−(β−メチルス
ルホンアミドエチル)−3,5−キシリジン 等のN−アルキルスルホンアミドアルキル基を有
するものなどである。これらの塩を例示すると、
上記フエニレンジアミン誘導体の鉱酸塩例えば塩
酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩などのハロゲ
ン化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸
塩などの無機酸塩又はギ酸塩、酢酸塩、プロピオ
ン酸などの脂肪族カルボン酸塩、安息香酸塩、ナ
フタレン−α−カルボン酸塩、ナフタレン−β−
カルボン酸塩などの芳香族カルボン酸塩、メタン
スルホン酸塩等の脂肪族スルホン酸塩、ナフタレ
ン−α−スルホン酸塩、ナフタレン−β−スルホ
ン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などの有機酸
塩などであり、染料の製造条件によつて適切に選
択することが好ましく、例えばこれを写真発色現
像薬として用いる場合は、写真性に悪影響を与え
ないものが好ましい。このためには通常、硫酸塩
などの鉱酸塩あるいはp−トルエンスルホン酸な
どの芳香族スルホン酸塩等として用いられる。 本発明で使用するフエニレンジアミン類とし
て、前記の具体例(3)、(5)、(6)及び(19)の化合物
は、特に色相の良好なマゼンタ染料を与える点で
特に好ましい。また、3−位の置換基はカツプリ
ング速度を調節するのに有用であり、塩素原子な
ど電子吸引性基はカツプリング速度を向上させ、
またメチル基など電子供与性置換基はカツプリン
グ速度を遅くする作用を有する。 本発明における染料製造中間体として一般式
()に該当する化合物を使用し、これと一般式
()に該当するフエニレンジアミンとを酸化
カツプリングさせると一般式〔〕の染料が得ら
れる。 一般式〔〕で表される染料を以下に挙げる
が、これらに限定されるものではない。 一般式()で表わされるアゾメチン染料は、
染料中間体である一般式()で表わされるカプ
ラー、一般式()で表わされるフエニレンジ
アミン及び酸化剤の共存下で合成できる。このカ
ツプリング反応は、T.H.James編“The Theory
of the Photographic Process”(第4版)
(Macmillan,1977)の第12章に記されているよ
うに、フエニレンジアミンが酸化されて形成され
るキノンジイミンに対するカプラーアニオンの求
核攻撃により、ロイコ染料が形成された後アゾメ
チン染料になると考えられている。反応は好まし
くは塩基性条件下で進行し、反応媒体は有機溶
媒、水性有機溶媒あるいは水溶液のいずれでもよ
い。塩基性水溶液で反応せしめるときは、カプラ
ーは水中油滴分散体であつてもよく、さらに該分
散体はゼラチンなどの親水性コロイド媒体中に存
在していてもよい。また酸化剤としては、有機あ
るいは無機を問わずフエニレンジアミンを酸化し
うる電位を有するものであれば任意のものを使用
でき、この酸化剤は反応媒体中に溶解していて
も、分散されていてもよい。カプラーの7−位に
カツプリング離脱基がない場合は、一般式()
のカプラー1モルに対して、一般式()のフ
エニレンジアミンを0.1〜10モル、好ましくは0.5
〜2モル共存させ、酸化剤は少くとも4当量、好
ましくは4.4〜20当量使用する。カプラーが7−
位にカツプリング離脱基を有する場合は、酸化剤
を少くとも2当量、好ましくは2.2〜10当量使用
する以外は、上と同様にして一般式()の染料
を合成できる。水性媒体のときはPHが8以上好ま
しくは、10ないし12の間でカツプリングさせると
よい。酸化剤としては、ハロゲン化銀、過酸化水
素、二酸化マンガン、過硫酸カリウム、酸素、そ
の他Fieser、Fieser著Orgnic Reagents記載の化
合物が使用できる。 本発明のマゼンタ色素は、特願昭58−45512に
記載の如く、ハロゲン化銀カラー写真の方法に従
い画像状に形成できる。 本発明の染料の光あるいは熱に対する安定性を
向上させるために、公知の安定剤を併用すること
ができる。このような目的達成のため、有機化合
物であつて安定性を向上する物質として米国特許
3935016号、同3982944号に記載されたハイドロキ
ノン誘導体、米国特許4254216号、特開昭55−
21004号に記載されたハイドロキノンジエーテル
誘導体、特開昭54−145530号に記載されたフエノ
ール誘導体、英国特許公開2077455号、同2062888
号に記載されたスピロインダン誘導体およびメチ
レンジオキシベンゼン誘導体、米国特許3764337
号、同3432300号、同3574627号、同3573050号、
特開昭52−152225号、同53−20327号、同53−
17729号に記載されたクロマン誘導体、スピロク
ロマン誘導体およびクマラン誘導体等、特開昭55
−6321号、英国特許1347556号、英国特許公開
2066975号、特公昭54−12337号に記載されたハイ
ドロキノンモノエーテル誘導体およびパラアミノ
フエノール誘導体、同48−31625号、米国特許
3700455号に記載されたビスフエノール誘導体等
が挙げられる。 光あるいは熱に対する安定性を向上させるため
には、金属錯体の併用も有効である。このような
金属錯体は米国特許4245018号及び特願昭58−
205278号に記載されてろる。 代表的な化合物例を次に示す。 (発明の効果) 一般式()で示される本発明の染料は、カラ
ー画像形成マゼンタ染料として有用である。また
写真用のマゼンタフイルター若しくは固体撮像管
のマゼンタフイルターとしても使用できる。シア
ン染料あるいはイエロー染料と混合して、青ある
いは赤フイルターとしても使用できる。 本発明の染料は、極めて色相良好であり、かつ
光あるいは熱に対する堅牢性が優れたマゼンタ染
料である。特に従来の5−ピラゾロン系カプラー
に比較すると、430nm付近の副吸収がなく、長
波長側の裾がシヤープに切れる。本発明の染料
は、特公昭47−27411号に開示のカプラーから得
られるマゼンタ染料に比較して、はるかに光堅牢
性に優れた染料となる。 実施例 1 例示カプラー(A1)、および下記化学構造式A
で表わされる比較カプラー、それぞれ1.1mモル
を10mlのエタノールに溶解し、この中にカラー現
像主薬である4−N−エチル−N(2−メタンス
ルホンアミドエチル)アミノ−2−メチルアニリ
ン(D19)1硫酸塩を1.3mモル懸濁させ、次に無
水炭酸ナトリウム12.9mモルを5mlの水に溶解し
た水溶液を添加し、室温で撹拌した。この混合液
の中に、過硫酸カリウム2.4mモルを含む10mlの
水溶液を徐々に滴下した。 室温で1時間良く撹拌した後50mlの酢酸エチル
と30mlの水を加え抽出操作を行なつた。酢酸エチ
ル層を飽和食塩水でよく洗浄した後、溶媒を除去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトで分離し
た。溶離液としてはエチルエーテルを使用した。
本発明カプラー(1)から得られたマゼンタ色素C1
のNMRスペクトルは、重クロロホルム(CDCl3
中、以下の通りである。 1.24(3H、t、J=7.2)2.45(3H、S)2.52
(6H、S)2.98(3H、S)3.24〜3.78(6H)4.64
(1H、brt、J=7)6.60〜6.80(2H)8.84(1H、
d、J=9.0) アンダーラインで示される4つのメチル基の吸
収は下記構造式Bを満足する。この色素の融点は
244〜245゜であつた。 〜〜〜印は前記プロトンNMRにおける化学シ
フトを示すメチル基を示す。例示カプラー(A1)
から得られる色素は、比較カプラーAから形成さ
れる色素とλmaxが一致している上、400〜430n
m付近の副吸収がなく、長波長側の裾がシヤープ
に切れており、カラー写真感光材料に使用した場
合に再現上有利である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1及びR2は、水素原子、アルキル基、
    置換アルキル基、フエニル基又は置換フエニル基
    を示し、これらは互いに同じであつても異なつて
    いてもよい。R11及びR12は、水素原子、アルキ
    ル基又は置換アルキル基を示し、これらは互いに
    同じであつても異なつていてもよい。R13は水素
    原子、ハロゲン原子、アルキル基または置換アル
    キル基を示す。nは置換基R13の数であつて、1
    又は2を示す)で表されるピラゾロ〔1,5−
    b〕〔1,2,4〕トリアゾール系染料。
JP4173884A 1984-03-05 1984-03-05 ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾ−ル系染料 Granted JPS60186567A (ja)

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