JPH036671Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は上下水道のマンホールに使用される
金属製蓋に関するものである。

（従来技術とその問題点） 上下水道用マンホール蓋として鋳物製のものと
枠状の金属製本体にコンクリートを充填したもの
が使用されているが、産業排出物や家庭雑排水等
の汚物が流れる下水道では、腐蝕性ガスが発生す
るため、金属部分が腐蝕され、耐用年数が短かか
つた。

また、この腐蝕によりマンホール蓋受枠にさび
付いてマンホール蓋を開披するのに手間を要する
ことが多い。特にテーパー嵌合型の気密性マンホ
ール蓋の場合著しい。

（問題点を解決するための手段） この考案は上記の問題点を解決するためになさ
れたもので、金属製本体の少くとも周縁部にセラ
ミツクを焼付けたものである。

（実施例） 第１図に示すこの考案の実施例について説明す
れば次の通りである。

図において、１は鋳鉄製の本体で周縁のテーパ
ー嵌合部１ａと下面１ｂ及び上面１ｃに、夫々ブ
ラズマジエツト式溶射装置を使つてセラミツクを
焼付け、セラミツク皮膜２ａ，２ｂ，２ｃを形成
したものである。

（考案の効果） 本体１の全面にセラミツク皮膜を施したので、
耐蝕性が増し、従来のものに比し、耐用年数が数
倍に向上する効果がある。

またセラミツク皮膜２は耐蝕性のみならず耐摩
耗性に優れているので（５倍程度の向上が図れ
る）、車輌通過による振動や、積の動きによるマ
ンホール蓋受枠４との嵌合部の摩耗が少くなり、
しかも従来のようにさび付いたり、さびにゴミが
付着して開け難くなることがない等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の断面図である。 １……本体、２ａ，２ｂ，２ｃ……セラミツク
皮膜。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製本体の少くとも周縁部にセラミツクを焼
   付けセラミツク皮膜を形成したことを特徴とする
   マンホール蓋。