JPH0366666A - ハイドロパーオキシドの回収方法 - Google Patents

ハイドロパーオキシドの回収方法

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JPH0366666A
JPH0366666A JP20125689A JP20125689A JPH0366666A JP H0366666 A JPH0366666 A JP H0366666A JP 20125689 A JP20125689 A JP 20125689A JP 20125689 A JP20125689 A JP 20125689A JP H0366666 A JPH0366666 A JP H0366666A
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JP
Japan
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hydroperoxide
tbhp
unreacted
butyl hydroperoxide
recovering
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Pending
Application number
JP20125689A
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English (en)
Inventor
Takehisa Nakanishi
中西 武久
Eiji Koga
古賀 英治
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハイドロパーオキシドの回収方法に関し、詳
しくは、アリルクロライド類とt−ブチルハイドロパー
オキシドとからエピクロルヒドリン類を製造した反応液
から未反応のハイドロパーオキシドを回収方法する方法
に関する。
〔従来技術〕
エポキシ化反応後の残存ハイドロパーオキシドを処理す
る方法としては、未反応のハイドロパーオキシドを水素
により対応するアルコールに還元する方法(特公昭48
−708) 、またオキシラン化合物の共存下に未反応
ハイドロパーオキシドをC。
、Mo、Cr、Cu、Mg、Kからなる群からの金属酸
化物を無機担体に担持した触媒と接触させて分解する方
法(特公昭55−33422)等が挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
エホーt−シ化反応において、t−ブチルハイドロパー
オキシド(以下、TBHPと略記する)を完全に反応さ
せることは非常に困難であり、TBHPをそのまま回収
再利用した方が有利である。しかしながら、前述の従来
の方法ではエポキシ化反応後の残存ハイドロパーオキシ
ドを他の化合物に変化させ処理するため、回収再利用す
ることはできない。また、前記残存ハイドロパーオキシ
ドを単に蒸留回収すると、急激に分解がおこり危険であ
る等の問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記問題点を解決するため鋭意検討を行
った結果、エポキシ化反応液より、生成物のエピクロル
ヒドリン4%、t−ブチルアルコール(以下、TBAと
略記する)及び未反応のアリルクロライド類を分離した
後の残液を、TBHPよりも高沸点の溶媒と共に蒸留す
ることによるTBHPの回収方法を見出し本発明を完成
するに至ったものである。すなわち、本発明は、アリル
クロライド類とt−ブチルハイドロパーオキシドとから
エピクロルヒドリン類を合成した反応液より、エピクロ
ルヒドリン類、t−ブチルアルコール及び未反応のアリ
ルクロライド類を分離した後の反応液よす未反応のt−
ブチルハイドロパーオキシドを回収する方法において、
t−ブチルハイドロパーオキシドより高沸点の非オレフ
ィン性炭化水素及び/又は塩素置換非オレフィン性炭化
水素溶媒中で、該t−ブチルハイドロパーオキシドの蒸
気温度が120°C以下で、且つ蒸気濃度が40vol
r以下で蒸留することを特徴とするハイドロパーオキシ
ドの回収方法である。また、本発明は前記方法により得
られた回収t−ブチルハイドロパーオキシドを反応系に
循環することを特徴とするハイドロパーオキシドの回収
方法である。
本発明において、アリルクロライド類とはアリルクロラ
イド又はアリルクロライドの2位の水素が炭素数1〜3
のアルキル基で置換された2−アルキル了りルクロライ
ドを意味する。したがって、本発明においてエピクロル
ヒドリン類とはエピクロルヒドリン又は2−アルキルエ
ピクロルヒドリンを意味し、上述のアリルクロライド類
はそれぞれ対応するエピクロルヒドリン類となる。
本発明の反応において、アリルクロライド類とTBHP
のモル比は1.5〜20倍モルであり、未反応のアリル
クロライド類を通常、分離回収している。また、TBH
Pの転化率は80〜99Xであり、反応方法により90
〜95χの間で一定であるか、または初期は99χであ
り、触媒の末期では80χであると考えられる。いずれ
にしても反応液中には未反応のTBHPが有意な量で残
存する。
反応したTBHPからは主としてTEAを生ずるが、そ
の他アセトン、メタノール、微量の有機酸等が生成する
本発明における反応液中には数%乃至数十%のエピクロ
ルヒドリン類が含まれており、TBAと共に蒸留により
分離することができる。TBA、エピクロルヒドリンを
回収した残りの液中には数十%以上のTBHPが含まれ
る。このTBHPの蒸気圧については次のとうりであり
、17 torr(32〜36°C) 、760 to
rr(110〜116°C)またTB)IPの加熱下に
おける分解速度は、半減期によって下記のように表され
、 第1表(80%品、液体) 120℃を越えると実質的に取り扱える時間が著しく短
くなる。また、蒸留時の液の滞留時間は通常10時間程
度以下である。したがって、TBHPの分解性から考え
て、蒸留時の加熱温度は120°C以下が適当であるが
、TBHPが純粋な状態で蒸留塔内で気相または液相を
形成することは危険であることから、上述のTBA、エ
ピクロルヒドリン類を回収した残りの液を120°C以
下で、TBHPよりも沸点の高い溶媒蒸気との接触によ
り気化させ、気相におけるTBHPの濃度を40vo1
%以下に保つことにより実質上TBHPの分解を伴うこ
となく蒸留回収することができる。
ここでTBHPの気化に用いる溶媒としては、TBHP
よりも高沸点であり、その沸点差が100°C以下であ
る非オレフィン性炭化水素及び/又はハロゲン置換非オ
レフィン性炭化水素を用いることができる、前記沸点差
が100″Cを越え、余りにも高沸点の溶媒を用いると
、気相中での気化せしめたTBHPの濃度を40vo1
%以下に抑えることが困難となり、実質的にTBHPの
分解を生起させることになる。
本発明で用いる非オレフィン性炭化水素及び/又はハロ
ゲン置換非オレフィン性炭化水素とは、非オレフィン性
炭化水素としては、例えば、トルエン、キシレン類、エ
チルベンゼン、トリエチルベンゼン類、メチルエチルベ
ンゼン類、n−プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼ
ン、テトラメチルベンゼン類、ジメチルエチルベンゼン
類、ジエチルベンゼン類、メチルプロピルベンゼンl、
nブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、5ec−ブチ
ルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、炭素数5〜6
のアルキル置換ベンゼン、ビフェニルシクロヘキシルベ
ンゼン等の芳香族炭化水素、オクタン類、ノナン類、デ
カン類、ウンデカン類、ドデカン類のような炭素数8〜
12の鎖式または環式構造を含む脂肪族炭化水素である
ハロゲン置換非オレフィン性炭化水素としては、例工ば
、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン類、トリクロルベ
ンゼン類、クロルトルエン類、クロルキシレン類、1.
3−ジクロルプロパン、トリクロルプロパン類、ジクロ
ルブタン類、クロルペンタン湘、クロルヘキサン類、ク
ロルヘプタン類、クロルシクロヘキサン、ジクロルシク
ロヘキサン、トリクロルシクロヘキサン類等である。こ
れ等溶媒は、単独であるいは二種以上の混合物として用
いても充分なる効果を期待できる。また、該溶媒はTB
HPに対して不活性であり、かつ、溶解性が高いために
高濃度のTBHP相を生じることなく、更に回収された
該溶媒を含むTBHPを反応系に循環してもエポキシ化
反応を阻害しない。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例に用いた蒸留系は減圧操作が可能とし、高沸点溶
媒300gを入れた500dガラスフラスコを底部に、
ガラス製へりクスパッキンを充填した内径20m−φ、
高さ100mmの充填塔を設け、TBHPを含む残液を
充填塔の略中間部より供給した。
蒸留塔における供給液および留出液中のTBHPの含有
量は、通常のヨードメトリーにより定量し、その他の組
成についてはガスクロマトグラフィーにより定量した。
また、気相における濃度は留出液中のTBHPと溶媒の
モル比により推算し、蒸留系内でTBHPの濃度が最も
高くなる場合の限界値とした。
実施例1 アリルクロライドとTBHPより合成したエピクロルヒ
ドリン反応液より、未反応アリルクロライド、生成TB
Aおよびエピクロルヒドリンを回収除去した残液には、
T B HP 68.4wtχ、TBA12、OwtX
、エピクロルヒドリン17.3wtX 、その他2.3
wtXを含むm威のものであった。
前述の蒸留塔において、高沸点溶媒として1.3ジクロ
ルプロパン(常圧留分120.5〜123.5°C)を
用い、減圧で110℃に加熱して該溶媒を留出させなが
ら前記残液を20.3g/Hrの割合で供給した。
塔頂よりTBHPを含む溶媒が50.5g/Hrで留出
し、冷却捕集した。この留出液中にはT B HP26
.9wtX 、1.3−ジクロルプロパン61.4wt
Xであり、供給残液中のTBHPは13.9g/Hrで
あり、TBHPの回収率は98.0!であった。また、
TBHPの溶媒に対するモル濃度は36χであった。
比較例1 留出液量を38.5g/Hr (T B HP 12.
9g/Hr)とした他は実施例1と同様にしたところT
BHPの回収率は931TBHPの溶媒に対するモル濃
度は452であった。
比較例2 留出液量を30.0g/Hr (T B HP 12.
4g/Hr)とした他は実施例1と同様にしたところT
BHPの回収率は89X、TBHPの溶媒に対するモル
濃度は572であった。
実施例2、比較例3 実施例1と同様にエピクロルヒドリン反応液より、未反
応アリルクロライド、生成TBAおよびエピクロルヒド
リンを回収除去した残液の&II或は、T B HP5
9.3wtX 、 T B A16.OwtX 、 エ
ビクロルヒドリン20.3wtX 、その他4.4wt
X0ものを用い、溶媒としてクロルベンゼンまたは0−
キシレンを用いて上記残液を20.0g/Hrで供給し
た。結果を第2表に示す。
実施例3 2−メチルアリルクロライドとTBHPより合成した2
−メチルエピクロルヒドリン反応液より、未反応2−メ
チルアリルクロライド、生成TBAおよび2−メチルエ
ピクロルヒドリンを回収除去した残液の&I威は、T 
B HP42.4wtχ、T B A12.5wtχ、
2−メチルエピクロルヒドリン38.0wtX 、その
他?、1wt1のものを用い、溶媒としてトリクロルプ
ロパン(常圧留分152〜160℃)を用い、減圧下に
80’Cで溶媒を留出させながら前記組成の残液を20
、0g10rで供給した。結果を第2表に示す、得られ
たTBHPを含む留出液は2−メチルアリルクロライド
と混合し、エポキシ化反応系へ循環したところ、通常の
TBHPと同様に反応し、2−メチルエピクロルヒドリ
ンを生成した。
〔発明の効果〕
本発明によれば、未反応TBHPを回収し、再び反応に
利用することが可能となりハイドロパーオキシドの有効
利用が計れ、工業上有意である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アリルクロライド類とt−ブチルハイドロパーオキ
    シドとからエピクロルヒドリン類を合成した反応液より
    、エピクロルヒドリン類、t−ブチルアルコール及び未
    反応のアリルクロライド類を分離した後の反応液より未
    反応のt−ブチルハイドロパーオキシドを回収する方法
    において、t−ブチルハイドロパーオキシドより高沸点
    の非オレフィン性炭化水素及び/又は塩素置換非オレフ
    ィン性炭化水素溶媒中で、該t−ブチルハイドロパーオ
    キシドの蒸気温度が120℃以下で、且つ蒸気濃度が4
    0vol%以下で蒸留することを特徴とするハイドロパ
    ーオキシドの回収方法。 2、請求項1記載の方法により得られた回収t−ブチル
    ハイドロパーオキシドを反応系に循環することを特徴と
    するハイドロパーオキシドの回収方法。
JP20125689A 1989-08-04 1989-08-04 ハイドロパーオキシドの回収方法 Pending JPH0366666A (ja)

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