JPH036612Y2 - - Google Patents
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- JPH036612Y2 JPH036612Y2 JP1985116235U JP11623585U JPH036612Y2 JP H036612 Y2 JPH036612 Y2 JP H036612Y2 JP 1985116235 U JP1985116235 U JP 1985116235U JP 11623585 U JP11623585 U JP 11623585U JP H036612 Y2 JPH036612 Y2 JP H036612Y2
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- Japan
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- resin
- reinforced plastic
- roll
- fiber
- carbon fiber
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- Expired
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Landscapes
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、樹脂フイルム、紙等シート状物の移
送巻取に使用される繊維強化プラスチツク製ロー
ルに関するものであり、特に真円度、真直度の精
度の高いロールを提供するものである。
送巻取に使用される繊維強化プラスチツク製ロー
ルに関するものであり、特に真円度、真直度の精
度の高いロールを提供するものである。
樹脂フイルム、紙等のシート状物の移送、巻取
に使用されるロールは、従来鋼管、ステンレス
管、アルミニウム管が一般的であるが、近年樹脂
フイルムの製造分野において、フイルム巻取速度
の高速化、広幅化、極薄化及び膜厚寸法精度の向
上が強く求められるに到り、従来のロールより更
に軽量且つ高剛性のロールが要望されている。
に使用されるロールは、従来鋼管、ステンレス
管、アルミニウム管が一般的であるが、近年樹脂
フイルムの製造分野において、フイルム巻取速度
の高速化、広幅化、極薄化及び膜厚寸法精度の向
上が強く求められるに到り、従来のロールより更
に軽量且つ高剛性のロールが要望されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
樹脂フイルムの移送巻取における高速化、広幅
化、極薄化及び膜厚精度向上に依る性能向上の技
術的ポイントは、フイルム走行速度の増減に追従
出来る良好な回転追従性と自重に依る撓みが小さ
い事の二点であり、軽量にして且つ高剛性の繊維
強化プラスチツク製は小さい慣性モーメントと大
きな比弾性により、この特性に良く合致するもの
であるが、シートラツピング法若しくはフイラメ
ントワインデイング法で成形を行つたロール用素
管の表面研磨工程において、研磨軸芯の不一致若
しくは複合材料特有のカツプリング現象の為、良
好な真円度、真直度のロールを得る事が出来ない
のが現状である。
化、極薄化及び膜厚精度向上に依る性能向上の技
術的ポイントは、フイルム走行速度の増減に追従
出来る良好な回転追従性と自重に依る撓みが小さ
い事の二点であり、軽量にして且つ高剛性の繊維
強化プラスチツク製は小さい慣性モーメントと大
きな比弾性により、この特性に良く合致するもの
であるが、シートラツピング法若しくはフイラメ
ントワインデイング法で成形を行つたロール用素
管の表面研磨工程において、研磨軸芯の不一致若
しくは複合材料特有のカツプリング現象の為、良
好な真円度、真直度のロールを得る事が出来ない
のが現状である。
本考案は、従来のロールがもつ以上の様な問題
点を解消し、真円度、真直度のすぐれた高精度な
ロールを提供することにある。
点を解消し、真円度、真直度のすぐれた高精度な
ロールを提供することにある。
即ち本考案の要旨とするところは、シートラツ
ピング法若しくはフイラメントワインデイング法
にて成形され、両端部に金属もしくは繊維強化プ
ラスチツク製のジヤーナル部を有する炭素繊維強
化プラスチツク製ロールの表面に50μ迄の研磨し
た、レジンコート層を設け更にその表面上に金属
膜を被覆したロールにある。
ピング法若しくはフイラメントワインデイング法
にて成形され、両端部に金属もしくは繊維強化プ
ラスチツク製のジヤーナル部を有する炭素繊維強
化プラスチツク製ロールの表面に50μ迄の研磨し
た、レジンコート層を設け更にその表面上に金属
膜を被覆したロールにある。
以下本考案を具体的に説明する。
先ず、シートラツピング法若しくはフイラメン
トワインデイング法で素管を形成し、レジンコー
テイングを行い、平滑な表面を得る為レジンコー
ト層が50μ程度となように研磨処理を行う。
トワインデイング法で素管を形成し、レジンコー
テイングを行い、平滑な表面を得る為レジンコー
ト層が50μ程度となように研磨処理を行う。
表面レジンコート層の厚みが50μを越えると繊
維強化プラスチツク製ロールの固有の強度、剛
性、真直度、軽量性の効果を得ることが難しくな
る。従つて極力薄く且つ研磨加工により表面基材
を露出させずしかも炭素繊維強化プラスチツク表
面層と金属膜との密着を強固とするレジンコート
層を保持する点からは50μ以下であることが必要
である。
維強化プラスチツク製ロールの固有の強度、剛
性、真直度、軽量性の効果を得ることが難しくな
る。従つて極力薄く且つ研磨加工により表面基材
を露出させずしかも炭素繊維強化プラスチツク表
面層と金属膜との密着を強固とするレジンコート
層を保持する点からは50μ以下であることが必要
である。
あるいは内面平滑な外径を用い、前記方法で成
型した素管を外型内に挿入した後、外型と素管の
間に樹脂を注入するか又は軸脂を塗布した素管を
外型に圧入した後硬化を行い、表面平滑且つ薄肉
のレジンコート層を作り、繊維強化層は成形時の
状態をそのまま保持させる事に依り表層の繊維を
カツトする事なく、又複合材料特有のカツプリン
グ現象を発生させる事なく、真円度、真直度のす
ぐれた高精度なロールを得る。
型した素管を外型内に挿入した後、外型と素管の
間に樹脂を注入するか又は軸脂を塗布した素管を
外型に圧入した後硬化を行い、表面平滑且つ薄肉
のレジンコート層を作り、繊維強化層は成形時の
状態をそのまま保持させる事に依り表層の繊維を
カツトする事なく、又複合材料特有のカツプリン
グ現象を発生させる事なく、真円度、真直度のす
ぐれた高精度なロールを得る。
更にロールの表面硬度を高める目的で、金属メ
ツキ若しくはセラミツク溶射を施すことに依つて
高硬度金属皮膜層を設ける。
ツキ若しくはセラミツク溶射を施すことに依つて
高硬度金属皮膜層を設ける。
以下図面により本考案を説明する。
第１図は本考案の一例を示す繊維強化プラスチ
ツク製ロールの断面図を示し、ロール用繊維強化
プラスチツクパイプ１、金属ジヤーナル２、バラ
ンス用穴３、パイプ／ジヤーナル間の接着剤４、
レジンコーテイング層５、金属被覆層６を各示
す。
ツク製ロールの断面図を示し、ロール用繊維強化
プラスチツクパイプ１、金属ジヤーナル２、バラ
ンス用穴３、パイプ／ジヤーナル間の接着剤４、
レジンコーテイング層５、金属被覆層６を各示
す。
本考案の補強繊維はポリアクリロニトリル系
（PAN）炭素繊維が好ましいが、ピツチ系、レイ
ヨン系の炭素繊維を使用出来る。補強繊維と併用
するマトリツクス樹脂は、熱硬化性樹脂が一般的
であり、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、フエノール樹脂、ポリイミド樹
脂が使用出来る。
（PAN）炭素繊維が好ましいが、ピツチ系、レイ
ヨン系の炭素繊維を使用出来る。補強繊維と併用
するマトリツクス樹脂は、熱硬化性樹脂が一般的
であり、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、フエノール樹脂、ポリイミド樹
脂が使用出来る。
本考案のレジンコート層は、上記マトリツクス
樹脂と同じものが適用可能である。
樹脂と同じものが適用可能である。
以下実施例に基づいて、本考案を具体的に説明
する。
する。
実施例 １
離型処理を施した金属製マンドレルにエポキシ
樹脂を含浸したポリアクリロニトリル（PAN）
系炭素繊維トウをフイラメントワインデイング方
式にて捲回した。
樹脂を含浸したポリアクリロニトリル（PAN）
系炭素繊維トウをフイラメントワインデイング方
式にて捲回した。
捲回後、強制循環式横型加熱器内でマンドレル
を回転させながら90〜100℃×2Hrで１次硬化を
行い、炭素繊維の体積含有率60％の素管成型物を
得た。続いて加熱器内でマンドレルを回転させな
がら素管成形物の表面に炭素繊維トウに含浸させ
た樹脂と同じフイラメントワインデイング用エポ
キシ樹脂を塗布し、90〜100℃×2Hrでレジンコ
ーテイング層の１次硬化を行い、膜厚0.5mm厚の
レジンコーテイング層を得た。
を回転させながら90〜100℃×2Hrで１次硬化を
行い、炭素繊維の体積含有率60％の素管成型物を
得た。続いて加熱器内でマンドレルを回転させな
がら素管成形物の表面に炭素繊維トウに含浸させ
た樹脂と同じフイラメントワインデイング用エポ
キシ樹脂を塗布し、90〜100℃×2Hrでレジンコ
ーテイング層の１次硬化を行い、膜厚0.5mm厚の
レジンコーテイング層を得た。
引き続いて170℃×4Hrsで２次硬化を行い、得
られた成形物の表面を湿式研磨にてレジンコーテ
イング層の膜厚0.05mm厚迄湿式研磨を行い、成形
物をマンドレルより脱型しロール用素管を得た。
られた成形物の表面を湿式研磨にてレジンコーテ
イング層の膜厚0.05mm厚迄湿式研磨を行い、成形
物をマンドレルより脱型しロール用素管を得た。
本素管の寸法形状は内径85mm、外径100mm、長
さ2600mmであり、繊維配向角は±10゜、±45゜、90゜
の３種類の組合せで軸方向弾性率は7.9ton／mm2で
あつた。
さ2600mmであり、繊維配向角は±10゜、±45゜、90゜
の３種類の組合せで軸方向弾性率は7.9ton／mm2で
あつた。
素管の両端に金属製のジヤーナルを取り付け、
表面にクロームメツキを施す事により樹脂フイル
ム移送用ロールを得た。
表面にクロームメツキを施す事により樹脂フイル
ム移送用ロールを得た。
本考案のロールの寸法精度は真円度８／1000
mm、真直度３／100mmであつた。
mm、真直度３／100mmであつた。
本考案は上記の如く、極薄、広幅樹脂フイルム
を高速度で生産する事を可能とする高精度な繊維
強化プラスチツク製ロールを提供するものであ
り、工業界への貢献は著しいものである。
を高速度で生産する事を可能とする高精度な繊維
強化プラスチツク製ロールを提供するものであ
り、工業界への貢献は著しいものである。
第１図は本考案の一例を示す繊維強化プラスチ
ツク製ローレの断面図を示す。 １……ロール用繊維強化プラスチツクパイプ、
２……金属ジヤーナル、３……バランス用穴、４
……パイプ／ジヤーナル間の接着剤、５……レジ
ンコーテイング層、６……金属被覆層。
ツク製ローレの断面図を示す。 １……ロール用繊維強化プラスチツクパイプ、
２……金属ジヤーナル、３……バランス用穴、４
……パイプ／ジヤーナル間の接着剤、５……レジ
ンコーテイング層、６……金属被覆層。
Claims (1)
- シートラツピング法若しくはフイラメントワイ
ンデイング法にて成形され、両端部に金属若しく
は繊維強化プラスチツク製のジヤーナル部を有す
る炭素繊維強化プラスチツク製ロールにおいて、
表面に50μ迄の研磨したレジンコート層を有し、
該研磨面上に金属膜を被覆したことを特徴とする
炭素繊維強化プラスチツク製ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985116235U JPH036612Y2 (ja) | 1985-07-29 | 1985-07-29 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985116235U JPH036612Y2 (ja) | 1985-07-29 | 1985-07-29 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6223273U JPS6223273U (ja) | 1987-02-12 |
| JPH036612Y2 true JPH036612Y2 (ja) | 1991-02-19 |
Family
ID=31000634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985116235U Expired JPH036612Y2 (ja) | 1985-07-29 | 1985-07-29 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH036612Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6280496B2 (ja) * | 2014-11-28 | 2018-02-14 | 王子ホールディングス株式会社 | シート状物巻取り用のスプールロール及びその改造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4513380Y1 (ja) * | 1967-08-28 | 1970-06-09 | ||
| JPS4971547A (ja) * | 1972-11-13 | 1974-07-10 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4859813U (ja) * | 1971-09-10 | 1973-07-30 | ||
| JPS51102627U (ja) * | 1975-02-12 | 1976-08-17 |
-
1985
- 1985-07-29 JP JP1985116235U patent/JPH036612Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4513380Y1 (ja) * | 1967-08-28 | 1970-06-09 | ||
| JPS4971547A (ja) * | 1972-11-13 | 1974-07-10 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6223273U (ja) | 1987-02-12 |
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