JPH0365202A - 塗料滓回収液の消泡方法及びその方法に使用する消泡装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗料滓回収液の消泡方法、及び、その方法に
使用する消泡装置に関する。

〔従来の技術〕

従来は、前記塗料滓回収液から発生する泡を消すのに、
塗料滓回収液に消泡剤を投与するか、又は、発生した泡
をタンクに集め、そのタンク内で自然に消泡させること
が行われていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、前者の方法は、消泡剤自体が高価で投入量も多
く必要なために、処理経費が高くなるぽかりか、塗料滓
回収液の質が、消泡剤の投入に伴って変化するために、
液質の管理に手間と経費が多くかかる欠点を有し、後者
の方法では、自然消泡させるのに大きな容量のタンクが
必要となり、設備費が高くつく欠点があった。

本発明の目的は、塗料滓回収液の質を変えずに、しかも
、小さな設備で消泡できるようにする点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の塗料滓回収液の消泡方法の特徴手段は、塗料滓
回収液から発生する泡に対し、水蒸気噴射を行って消泡
することにあり、その作用は、次の通りである。

〔作　用〕

つまり、各種実験の結果、塗料滓回収液から発生する泡
に水蒸気を噴射すると、自然に消泡させるのに比べて約
１０倍も早（消泡し、前記回収液の質も、はとんど変化
しない。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の塗料滓回収液の消泡方法に使用する消泡装置の
特徴構成は、塗装設備における塗料滓回収液の経路から
発生する泡の回収用吸引装置を備えた泡収容容器に、前
記部に対して消泡用の水蒸気を噴射する供給具を設けて
あることにあり、その作用は、次の通りである。

〔作　用〕

つまり、泡の回収用吸引装置を備えた泡収容容器に、水
蒸気を噴射する供給具を設けるだけの簡単な設備によっ
て、収容された泡は、供給具からの水蒸気で自然消泡の
約１０倍の早さで消滅し、消泡効率を上げられる。

〔発明の効果〕

従って、上記作用の結果、得られる効果は、小型の設備
でしかも安価な水蒸気を使用することによって消泡がで
き、従来の消泡手段に比べてイニシャルコスト及びラン
ニングコストを、低下させることができる。

その上、塗料滓回収液のＰＨや濃度等の液質をほとんど
変化させずに消泡できるために、塗料滓回収を行う上で
の管理に手間を要せず、作業性を向上させられるように
なった。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、塗装ブース（１）内の熱硬化性樹
脂から成る水溶性の余剰塗料ミストを、その回収液中に
塗料滓として回収し、塗料滓を含有する回収液を仕掛り
槽（２）で貯留して、塗料滓を浮上分離させて塗料滓濃
度の高い回収液と、塗料滓濃度の低い回収液として分離
し、塗料滓濃度の低い回収液は、再び塗装ブース（１）
内に余剰塗料ミスト回収用に返送し、他方、塗料滓濃度
の高い回収液は、浮上分離槽（３）によって、更に塗料
滓濃度の高い回収液と、塗料滓濃度の低い回収液とに分
離し、そのうちの塗料滓濃度の高い回収液は、スラッジ
熱処理槽（４）で約８０°Ｃに加熱しながら撹拌しつづ
けて、回収液中の塗料滓を硬化させて粒状物に変性させ
、ホフマン式のフィルターろ過器（５）によって、回収
液から塗料滓の粒状物を分離回収し、塗料滓には燃焼や
埋立て等の後処理が施される。

尚、前記浮上分離槽（３）やフィルターろ過器（５）で
分離した塗料滓濃度の低い回収液は、仕掛り槽（２）に
返送する。

前記塗料滓回収液は、塗装ブース（１）と仕掛り槽（２
）との間を、何度も循環している間に溶剤濃度や界面活
性剤濃度が高くなり、一定期間毎に回収液を入替えるた
めに、その全量を置換タンク（６）に移し、蒸発塔（７
）によって気化させて、固形分のみを回収する。

図中（Ｐ）　は、ポンプであり、（Ｂ）はブロワ−であ
る。

前記塗装ブース（１）内では、塗料ミストを回収液中に
捕捉させる時等に泡が発生しやすく、そこで発生した泡
を、排気用ブロワ（Ｂ）によって吸引しなから吸込ダク
ト（８）を介して消泡タンク（９）内に収容し、その収
容した泡に対し、消泡タンク（９）内で水蒸気を噴射し
て消泡させ、消泡して下部に溜った回収液は、仕掛り槽
（２）へ送る。

前記消泡タンク（９）には、その中に収容する泡に対し
て消泡用の水蒸気を噴射する噴射ノズル（１７）を、複
数配置し、収容する泡が設定量以上になってか否かを検
出する赤外線センサー（１６）を上部に設け、赤外線セ
ンサー（１６）が設定収容量以上の泡を検出すると（第
２図）、電磁開閉弁（Ｖ）を介在させた蒸気配管（１８
）を介して噴射ノズル（１７〉に水蒸気を供給するよう
に、赤外線センサー（１６）からの信号を受けて電磁開
閉弁（Ｖ）を開弁操作する制御手段（１９）を設けてあ
り、水蒸気噴射による消泡作用で生じた回収液は、消泡
タンク（９）下部に接続した排水路（２ｏ）を通じて仕
掛り槽（２）へ返送される（第３図）。

〔別実施例〕

前記塗料は水溶性以外に、油性のもの、ある４ いは、両者が混ざったものであっても良い。

前記水蒸気を噴射する箇所は、消泡タンク（９）内に限
らず、塗装ブース（１〉内であっても良く、消泡タンク
（９）等を泡収容容器（Ｃ）と総称する。

前記排気用ブロワ（Ｂ）の吸引力によって泡を消泡タン
ク（９）内に収容するが、そのブロワ−（Ｂ）に代えて
泡を回収するための吸引ポンプを設けても良く、それら
を、泡の回収用吸引装置と総称する。

前記噴射ノズル（１７〉を供給具と称する。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る塗料滓回収液の消泡方法及びその方
法に使用する消泡装置の実施例を示し、第１図は全体の
概略図、第２図は水蒸気噴射時の要部概略図、第３図は
水蒸気噴射後の要部概略図である。 （Ｂ）・・・・・・吸引装置、（Ｃ）・・・・・・泡収
容容器、（１７）・・・・・・供給具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、塗料滓回収液から発生する泡に対し、水蒸気噴射を
   行って消泡する塗料滓回収液の消泡方法。 ２、塗装設備における塗料滓回収液の経路から発生する
   泡の回収用吸引装置（Ｂ）を備えた泡収容容器（Ｃ）に
   、前記泡に対して消泡用の水蒸気を噴射する供給具（１
   ７）を設けてある請求項１記載の方法に使用する消泡装
   置。