JPH0364718B2 - - Google Patents

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JPH0364718B2
JPH0364718B2 JP62267068A JP26706887A JPH0364718B2 JP H0364718 B2 JPH0364718 B2 JP H0364718B2 JP 62267068 A JP62267068 A JP 62267068A JP 26706887 A JP26706887 A JP 26706887A JP H0364718 B2 JPH0364718 B2 JP H0364718B2
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gate valve
rotary piston
casing
rotary
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Rokuro Kagamyama
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ロータリピストン方式を採用したロ
ータリピストン式圧縮機械に関する。
(従来の技術) 従来のレシプロ式圧縮機械、内燃機関等におい
ては、ピストンの往復運動をクランク機構を介し
て回転運動に変換させていたので、ピストンの往
復運動に伴う振動、騒音、慣性エネルギー損失、
クランク機構摩擦損失の発生が避け難いばかりで
なく、クランク機構の設置スペースを必要とする
ので、寸法の大型化、重量の増大化及び部品点数
の増大化に繋がつてしまうという欠点、並びにピ
ストンの両側のシリンダ空間が同時に効果的に活
用されていないという欠点がある。
このため、ロータリピストン式のエンジンとし
て、例えば実公昭12−16566号公報には、ゲート
バルブが回転型のものが、特開昭49−86705号公
報には、ゲートバルブが揺動型のものが夫々開示
され、更に特許第28300号明細書及び特開昭50−
4406号公報には、同型式のロータリ式流体機械ユ
ニツトを複数個並設し、圧縮用(コンプレツサ)
と膨脹用に分けて相互に連通させたものが開示さ
れている。
バンケル(WANKEL)ロータリーピストン型
においては、動力伝達ローターは真円回転運動で
はなく、偏芯回転運動を行うので、この偏芯運動
に伴う振動、騒音、慣性エネルギー損失、真円回
転変換機構摩擦損失の発生は避け難い難点があ
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記ロータリピストン式の従来
例にあつては、圧縮機械の圧縮最終工程でシリン
ダ内のトツプクリアランス残留の圧縮気体をその
まま大気に放出していたが、或いは殆ど使用され
ていなかつたため、無駄が多く、容積効率の低下
をきたしてしまうという問題点があつた。
本発明は上記に鑑み、ロータリピストン式のも
のであつて、しかも圧縮機械として使用する際圧
縮サイクルの最終工程でシリンダ内のトツプクリ
アランスに残留の圧縮気体を有効に移送回収する
ことによつて無駄を省き容積効率の向上を図つた
ものを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するため、圧縮機械
ユニツトの複数個を、同一の動力伝達軸に串型に
直結して配置されユニツト2個を1組としてグル
ープに仕分けされた圧縮機械として使用し、各グ
ループ2個1組のユニツトは相互に圧縮工程上の
特定の位相差を有し、一つのユニツトが圧縮工程
の最終工程にあるとき、このユニツトのシリンダ
室のトツプクリアランス内に残留した圧縮気体
を、ゲートバルブの開放直前に移送バルブを同期
して開放することにより、圧縮工程の中間工程に
ある他の一つのユニツトのシリンダ室内に、移送
バルブを介在した両ユニツトのシリンダ室を連結
する接続配管を経由して移送回収し、ゲートバル
ブを開放しロータリピストンを通過させてゲート
バルブを閉鎖する圧縮工程を、二つのユニツトが
相互に繰り返すようにしたものである。
(作 用) 而して、圧縮機械として使用する流体機械ユニ
ツト2個1組の内、圧縮工程の最終段階にある一
つのユニツトのシリンダ内のトツプクリアランス
に残留の圧縮気体を移送バルブを開いて導管を介
して圧縮工程の中間段階にある他の一つのユニツ
トのシリンダ内に移送、回収させることにより、
圧縮機械としての容積効率を大巾に向上させるこ
とができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例について
説明する。
第1図乃至第4図において、圧縮機械ユニツト
Uは、ドーナツ形の環状シリンダ1と、このシリ
ンダ1の一部に一個又は複数個(図示では2個)
を放射状等間隔に取付けられたゲートバルブケー
シング2,2と、上記シリンダ1の中央部を覆つ
ているカバー3と、このカバー3内に密閉摺動回
転自在に収納され、動力伝達機能を果たす円板状
の動力伝達回転体4と、この回転体4の外周面4
aに固着され、回転体4と一体に上記シリンダ1
内を密閉摺動回転するロータリピストン5,5
と、上記ゲートバルブケーシング2内に密閉摺動
回転自在に収納され、回転することによつてシリ
ンダ1内に形成されたシリンダ室6を一定時間閉
鎖し解放するダルマ形のロータリ式ゲートバルブ
7,7とを有している。
上記ゲートバルブケーシング2は円筒状に形成
され、その内部にゲートバルブ収納室8を形成す
るように間隔を配して対向設置した円形の側板
9,9と、この両側板9,9の外周端を閉鎖させ
るための周板10とから構成されている。
上記側板9の一部は上記シリンダ1を横切つて
回転体4の周辺面4aに至るまで挿し込まれ、そ
の挿し込まれた部分には、上記ピストン5が通過
しうるようにシリンダ室6と同径のピストン通過
孔11,11が穿設されて、ゲートバルブ7がこ
の通過孔11を開放した時にシリンダ室6とゲー
トバルブ収納室8とが連通するように構成されて
いる。
上記、シリンダ室6の上記通過孔11の近傍に
は吸入口12、吐出口13及び移送口13aが
夫々穿設され、これ等の吸入口12、吐出口13
及び移送口13aには、公知の弁機構が連なつて
いる。この移送口13a及びこれに連なる弁機構
は、圧縮機械又は内燃機関用に膨張機械と組合せ
使用する圧縮機械に使用するためのものである。
上記ゲートバルブ7は、バルブ軸14を中心と
してバルブ収納室8内を回転し、このバルブ軸1
4は側板9とシリンダ1の交差部近くに形成され
た軸受部15を通つて外部に突出し、その先端は
ピストン5の通過開始と通過終了にタイミングを
合せてゲートバルブ7を開閉させるための連繋・
作動機構(図示せず)に連結されている。
また、上記ゲートバルブ7は、第5図a乃至d
に示すように、上記回転体4の周辺面4aとゲー
トバルブ7の周辺面とが摺動する第1摺動面16
と、上記側板9の内面9aとゲートバルブ7とが
摺動する第2摺動面17とを有している。
上記第1摺動面16には、ゲートバルブ7と回
転体4の周辺面4aとの圧力封止及び潤滑作用を
する圧力封止リング(圧力封止片)20及びオイ
ル保持リング(オイル保持片)21が設けられて
いる。この第1摺動面16の形状は、回転体4の
周辺面4aで形成される円筒体とゲートバルブ7
の周辺面で形成される円筒体との複合組合わせ曲
面をなしている。即ち、回転体4の幅方向に沿つ
た摺動面10aは、ゲートバルブ7のバルブ軸1
4を中心とした半径rをもつて形成され、回転体
4の円周方向に沿つた摺動面は、回転体4の下記
の駆動軸23を中心とした半径Rをもつて中央が
凹んで形成されている。
これによつて、回転体4のシリンダ室6に面す
る周辺面4aとゲートバルブ7の周辺面16との
摺動面が良好な気密性を維持するようなされてい
る。
上記第2摺動面17には、回転体4の周辺面4
a側の一部が切取られたオイル保持リング(オイ
ル保持片)18及び圧力封止リング(圧力封止
片)19が設けられている。なお、このオイル保
持リング18及び圧力封止リング19は、ゲート
バルブケーシング2側に設けても良い。
上記回転体4は、その中心に駆動軸23を備
え、この駆動軸23は上記カバー3の軸受部3a
(第3図参照)を貫通して外部に突出しており、
このカバー3は適切な機械的強度をもつており、
カバー3の周辺部はシリンダ1に連なり、そのロ
ータリピストン5に近い内面の周辺側面4bに
は、圧力封止リング(圧力封止片)24及びオイ
ル保持リング(オイル保持片)25が設けられた
回転体4と気密性をもつて摺動接触している。
上記ロータリピストン5は、第6図及び第7図
に示すように、シリンダ室6内を摺動しうるよう
に円柱をシリンダ1の半径に合せて湾曲させたよ
うな形状、即ちドーナツツ形環を切断した形状を
しており、その周辺部に取付けた圧力封止リング
26(圧力封止片)及びオイル保持リング(オイ
ル保持片)27は、ロータリピストン5がゲート
バルブの通過孔11を通過時にこれが支障なく通
過できるように、バルブ収納室8の空隙間幅l
(第4図)より上記リング26,27の厚みWが
小さい場合には、第6図に示すように回転体4の
回転方向に対して斜めに取付け、この厚みWが大
きい場合には、第7図に示すように上記シリンダ
1の半径方向と平行に取付ける。
このように上記リング26,27を構成すれ
ば、ロータリピストン5がゲートバルブケーシン
グ2のバルブ収納室8の空隙を通過する時に、上
記リング26,27がこのバルブ収納室8に飛出
してしまうことがない。
また、ゲートバルブ7がゲートバルブケーシン
グ2の側板9に形成されたピストン通過孔11を
閉鎖した後に、そのピストン通過孔11を横切つ
て解放する時に、ゲートバルブ7の第2摺動面1
7に面し時計方向に回転するゲートバルブ7上に
設けられたリング片18,19の下部18a,1
9aが、ゲートバルブケーシング2のピストン通
過孔11の周縁に引掛からないようにするため
に、第8図に示すようにゲートバルブ28の下部
28aをその回転方向とは反対方向に流すように
ゲートバルブ28及びリング29,30を形成し
ても良い。
上記流体機械ユニツトUを、2個組合わせて用
いた場合であつて、上記ロータリ式ゲートバルブ
の代わりにレシプロ式ゲートバルブを使用した一
例を第9図に示す。
即ち、動力伝達軸31にピストンを有する2つ
の回転体34,35が間隔を配して取付けられ、
これらの回転体34,35は軸受部36a,36
aを有するカバー36内に収納され、両回転体3
4,35を橋架するようにレシプロ式ゲートバル
ブケーシング37が設けられている。
このゲートバルブケーシング37内には長方形
のゲートバルブ収納室38が設けられ、この収納
室38内を左右に密閉摺動自在で上記ロータリピ
ストン32,33の通過時にタイミングを合わせ
て開閉するレシプロ式ゲートバルブ42が収納さ
れ、ゲートバルブケーシング37側又はゲートバ
ルブ42側のいずれか適切な側にオイル保持リン
グ40及び圧力封止リング41が設けられてお
り、2個のゲートバルブ42,42を相互に連結
する連結部43と、ゲートバルブ42を左右に作
動するための動力伝達棒としてゲートバルブ42
に連結し外部に突出している突出部44を有して
いる。
また、ゲートバルブ42が左右に急速作動する
際に、バルブ収納室38内の気体の圧縮及び膨脹
による抵抗を減少させるために、バルブ収納室3
8の左右両側は気体均圧導管45によつて連絡さ
れている。
ゲートバルブ42の周辺面と回転体34,35
の周辺面との摺動面39の形状は回転体34,3
5の特力伝達軸31を中心とした半径Rの円筒曲
面をなしており、この曲面をもつてゲートバルブ
42の摺動面39は中央部が凹んでいる。この摺
動面39には、第9図b及びcで示すように、ゲ
ートバルブ42側に圧力封止棒片40aとオイル
保持棒状片41aが設けられている。
また、シリンダの横断面は円形に限定されず、
必要に応じて楕円シリンダ46(第10図)及び
長方形シリンダ47(第11図)その他の形状と
しても良い。
ピストンリングを第6図に示すように斜めに設
ける場合には、シリンダとロータリピストンの断
面形状を楕円とすれば、ピストンリングの形状を
真円にするようにすることができる。
第9図においては、レシプロ式ゲートバルブ4
2を両回転体34,35を橋架して一体に形成し
たが、夫々の回転体34,35に独立した上記レ
シプロ式ゲートバルブを個別に設けても良く、ま
た前記ダルマ形のロータリ式ゲートバルブを個別
に設けてもよい。この場合複数の環状シリンダの
ゲートバルブの取付け位置の相互位相角度を任意
に設定できる長所があるので、目的に応じ適切な
方のゲートバルブを選べば良い。
次に、上記流体機械ユニツトを使用した本発明
の実施例について説明する。
本発明の圧縮機械は、複数個の流体機械ユニツ
トを同一の動力伝達軸に串型に直結した組合せか
らなるものである。
第12図は、本流体機械を圧縮機械に適応した
作動サイクルを示すもので、第1流体機械ユニツ
トU1及び第2流体機械ユニツトU2が同一の動力
伝達軸に串型に直結駆動され、左右の両ユニツト
U1,U2の夫々に等間隔で2個設けられたピスト
ン50,51はゲートバルブケーシング56,5
7を基準として互いに90゜の圧縮サイクル上の位
相角度差を設けてある。従つて、両ユニツトU1
U2の夫々に2個設けられたゲートバルブ52,
53のピストン通過時の開閉タイミングは同一で
はなく、別個相互に作動する。
流体機械ユニツトU1,U2の第1シリンダ54
及び第2シリンダ55のゲートバルブケーシング
56,57の近傍には、夫々吸入口58a,58
b及び吐出口59a,59bが設けられている。
両シリンダ54,55の吐出口59a,59bと
圧縮空気貯蔵槽60は導管65,66,67,6
8,69及び70によつて連結されており、4個
の吐出バルブ61,62,63及び64により制
御される。
上記導管69,70の中間位置には、移送バル
ブ71,72が設けられている。。
第12図()において、第1シリンダ54の
ピストン50は、ゲートバルブケーシング56を
通過した直後の位置、即ち圧縮サイクルの開始段
階にあり、第2シリンダ55のピストン51は圧
縮サイクルの中間段階にあり、両流体機械ユニツ
トU1,U2の回転体73,74は半時計方向に回
転している。
なお、この時には両シリンダ54,55のゲー
トバルブ52,53は閉鎖しており、第12図
2)以外の図においては、全てゲートバルブ5
2,53は閉鎖している。
第12図()における両シリンダ54,55
の吸入口58a,58bからは気体がこのシリン
ダ54,55内に吸入され、ピストン50,51
と、その回転方向側のゲートバルブ間で形成され
る圧縮室c,c…では圧縮が行われ、反対側の吸
入室s,s…には新しい気体が吸入され、上記圧
縮気体貯蔵槽60に連結した吐出バルブ61,6
2,63,64及び移送バルブ71,72は全て
閉鎖している。
この状態からピストン50,51が同図(2
及び(2)に示すように、反時計方向に回動し、
第2シリンダ55の上記圧縮室c内の気体が圧縮
されて所定圧以上になると、圧縮気体の気体貯蔵
槽60の第2シリンダ55側の吐出バルブ63,
64が開き、圧縮気体は気体貯蔵槽60内に流入
する。この時、第1シリンダ54は圧縮サイクル
の中間段階にあり、吐出バルブ63,64以外の
他のバルブは全て閉鎖されている。
更に、同図()に示すように、第2シリンダ
55のピストン51が、ゲートバルブ53の開放
動作直前の位置に接近すると、上記移送バルブ7
1,72が開放するとともに、圧縮気体貯蔵槽6
0の吐出バルブ63,64が閉じ、第2シリンダ
55の圧縮室c内のトツプクリアランスに残留の
圧縮気体は導管69,70を通つて圧縮サイクル
の中間段階にある第1シリンダ54の圧縮室c内
に移送回収される。
従つて、第2シリンダ55の圧縮室cのガス圧
が下がり、これによつてゲートバルブ53の側面
の圧力が減少するので、ゲートバルブ53の摺動
抵抗が減少し、その高速作動が容易となる。ま
た、第1シリンダ54の圧縮室cに流入した第2
シリンダ残留圧縮気体は、この圧縮室cの圧力を
高め、第1シリンダの圧縮容積効率を向上させ
る。
この状態から、ピストン50,51が更に回転
した時に、第2シリンダ55のゲートバルブ53
が開放され、ピストン51はゲートバルブケーシ
ング57の開口部を通過し、この通過直後にゲー
トバルブ53は閉鎖されて、圧縮サイクルが再び
開始される。この時、第1シリンダ54は圧縮サ
イクルの中間段階にあり、更にピストン50,5
1が回転し、同図()に示すように、第1シリ
ンダ54のピストン50がゲートバルブ52に近
接し、圧縮室cの圧力が一定以上になると、圧縮
気体貯蔵槽60の吐出バルブ61,62が開放し
て圧縮気体がこの圧縮気体貯蔵槽60に流入す
る。
そして、第1シリンダ54のピストン50がこ
の状態から同図(1)に示すような状態(同図
()の第2シリンダ55の状態に相当する)に
進むと、上記移送バルブ71,72が開放すると
ともに、圧縮気体貯蔵槽60の吐出バルブ61,
62が閉じ、第1シリンダ54の残留圧縮気体は
第2シリンダ55の圧縮室cに流入し、第2シリ
ンダの圧縮容積効率を向上させる上述したような
効果が生じる。
第1シリンダ54のゲートバルブ52が開かれ
ると、同図(2)に示すように、ピストン50
はゲートバルブケーシング56を通過して、同図
()に示す状態に戻り、同様な作用を繰返す。
このようにして圧縮貯蔵槽60に貯蔵された圧
縮気体は外部に取出されて仕事をなすのである。
第13図は本流体機械ユニツトを内燃機関に適
応した場合の作動サイクルの説明に付する参考例
を示すもので、膨張機械として機能する第1ユニ
ツトU3と圧縮機械として機能する第2ユニツト
U4は同一動力伝達軸に串型に直結されており、
二つのユニツトU3,U4は夫々に等間隔で2個の
ピストン82,83と2個のゲートバルブ10
5,108が設けられており、第1シリンダ80
の膨張サイクル上の膨張工程と第2シリンダ81
の圧縮サイクル上の圧縮工程の位相は、ゲートバ
ルブを基準として互いに特定の位相角度差(図で
は90゜)を設けてある。
両シリンダ80,81の間には圧縮空気貯蔵槽
84が設けられ、この圧縮空気貯蔵槽84には充
填バルブ85,86及び吐出バルブ87,88が
設けられ、第1シリンダ80及び第2シリンダ8
1のゲートバルブケーシング89,90の近傍に
は夫々充填口91a及び吐出口92bが形成され
ている。第1シリンダ80の充填口91aと第2
シリンダ81の吐出口92bとを連結する導管9
3,94には、上記圧縮空気貯蔵槽84から突出
し、その空気貯蔵槽開放端部に上記吐出バルブ8
7,88を有する導管97,98が接続され、上
記導管93,94に移送バルブ99,100が取
付けられている。
なお、作図上同図(1)以外には省略されて
いるが、これに示すように掃気導管101,10
2が設けられ、この掃気導管101,102の一
端は第1シリンダ80の排気口91b,91bの
近傍に開口し、その中間には掃気バルブ103,
104が設けられ、他端は上記導管93,94に
夫々接続されている。
その参考例においては、第1ユニツトU3は膨
張機械として作用し、第2ユニツトU4は圧縮空
気貯蔵槽84に圧縮空気を貯蔵するための圧縮機
械として作用する。両ユニツトU3,U4の回転体
106,107は反時計方向に回転し、同図
()は第1シリンダ80のピストン82がこの
ゲートバルブ105を通過した直後にあり、ゲー
トバルブ105は第1シリンダ80の閉鎖を完了
した状態、即ち第1シリンダ80が爆発膨張サイ
クル開始寸前の状態にあり、第2シリンダ81は
圧縮サイクルの中間段階にある。
このピストン82の進行が更に進み、同図(
)に示す状態で、圧縮空気貯蔵槽84の充填バ
ルブ85,86が開き、圧縮空気が導管95,9
6を介して第1シリンダ80の膨張室e,eに流
入する。
デイーゼルエンジンの場合には、この時に図示
されないノズルから燃料が噴射され爆発が起り、
又、ガソリンエンジンの場合には、圧縮空気貯蔵
槽84からの圧縮空気は充填口91aの近傍に設
けられた気化器(図示せず)を経由して燃料、空
気混合ガスが膨張室eに噴射され、点火装置によ
つて点火されて爆発が起り、やがて同図(2
に示す状態に進む。
一方、第1シリンダ80のピストン82の進行
方向の前面に形成された排気室xは排気サイクル
を開始している。また、第2シリンダ81のピス
トン83は、閉鎖しているゲートバルブ108に
圧縮室c,c内の空気を圧縮しつつ近接し、その
中の空気圧が一定以上になると吐出バルブ87,
88が開放し、圧縮空気は圧縮空気貯蔵槽84に
貯蔵される。なお、この時に充填バルブ85,8
6は閉じている。
同図()に示すように、第2シリンダ81の
ピストン83がこのゲートバルブ108に更に接
近すると、吐出バルブ87,88へ閉鎖する一
方、上記移送バルブ99,100が開放し、圧縮
室c内の残留圧縮空気は第1シリンダ80内の膨
張室eに流入し、このピストン82が加速され
る。これとともに、第2シリンダ81のゲートバ
ルブ108の開閉作動も前記圧縮機の実施例で述
べたような作用によつて、この開閉が容易とな
る。
第2シリンダ81のゲートバルブ108が開放
している間に、このピストン83はゲートバルブ
ケーシング90を通過し、圧縮サイクルの初期段
階を経て、同図()に示すように、圧縮サイク
ルの中間段階に入ると、第1シリンダ80のピス
トン82は、ゲートバルブ105に近接しており
排気がなされるが、この時、同図(1)に示す
ように、上記掃気バルブ103,104が瞬間開
かれ、第1シリンダ80内のやや圧力の高くなつ
た空気が、この排気室x,x内に流入し排気室
x,xの残留燃焼ガスの排気を促進する。
排気が終了した直後に、同図(2)に示すよ
うに、第1シリンダ80のゲートバルブ105は
開かれ、このピストン82はゲートバルブケーシ
ング89を通過して、同図()に示す状態に戻
り、このようにして作動サイクルが繰返される。
なお、上記吐出バルブ、移送バルブ、充填バル
ブ、掃気バルブ等の設定位置は、説明の便宜上、
任意に図示したが、実際の適当に当たつては、性
能、製作等の面から最適な位置を選ぶようにす
る。また、一つのシリンダ内のピストン及びゲー
トバルブの個数については、本実施例では2個と
したが、これに限定されることはないばかりでな
く、同一の動力伝達軸に串型に直結する流体ユニ
ツトの個数は用途、性能、能力等に応じて適切な
個数に選定することができることはいうまでもな
い。
因みに圧縮機械として使用する2個1組の流体
機械ユニツトに於て、1シリンダ当りn個のロー
タリピストン、n個のゲートバルブのユニツト相
互間の圧縮工程上の移相角度差は360゜/n÷2にと る。即ち位相サイクル差へ1/2サイクルにとる。
(発明の効果) 本発明は上記のような構成であるが、流体機械
ユニツトを2個1組とした圧縮機械として使用さ
れ、一つのユニツトが圧縮サイクルの最終段階に
あるとき、シリンダのトツプクリアランスに残留
した圧縮基体を、他の一つのユニツトの圧縮サイ
クルの中間段階にあるシリンダ内に有効に移送、
回収することができるので、容積効率の大幅な向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は流体機械ユニツトの斜視図、第2図は
第1図の内部構造斜視図、第3図は第1図の−
線に沿う断面図、第4図は第3図の−線に
沿う断面図、第5図a及びbはロータリ式ゲート
バルブの斜視図、同図c及びdはロータリ式ゲー
トバルブの形状を説明するための説明図、第6図
及び第7図は夫々異なるロータリピストンの正面
図、第8図はロータリ式ゲートバルブの他の実施
例を示す正面図、第9図aはユニツト2個並列し
てレシプロ式ゲートバルブを実施した場合の縦断
面図、同図b及びcはこのゲートバルブの形状を
説明するための説明図、第10図及び第11図は
夫々異なる他のシリンダの断面形状を示す断面
図、第12図は本流体機械ユニツトを圧縮機械に
応用した場合の作動サイクル工程図、第13図は
本流体機械ユニツトを圧縮機械と膨脹機械として
組合せた内燃機関に応用した参考例の作動サイク
ル工程図である。 1…シリンダ、2…ロータリ式ゲートバルブケ
ーシング、3…カバー、4…回転体、5…ロータ
リピストン、7…ロータリ式ゲートバルブ、23
…動力伝達軸、37…レシプロ式ゲートバルブケ
ーシング、42…レシプロ式ゲートバルブ、5
4,55,81…圧縮機械ユニツトのシリンダ、
80…膨張機械ユニツトのシリンダ、60…圧縮
気体貯蔵槽、61,62,63,64,87,8
8…吐出バルブ、71,72…移送バルブ、84
…圧縮空気貯蔵槽、85,86…充填バルブ、9
9,100…移送バルブ、103,104…掃気
バルブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数個のロータリピストン式流体機械ユニツ
    トの組合わせからなるロータリピストン式圧縮機
    械において、前記流体機械ユニツトは、シリンダ
    の環状中心線を含む平面上のシリンダ中心側周壁
    にリング状のスリツトを持つドーナツ状環状シリ
    ンダと、このシリンダの中心部に回転自在に配置
    され外周側壁部は前記スリツトの中心側開口部を
    密閉摺動する回転体と、この回転体の中心に連結
    されこの回転体と一体となつて回転する動力伝達
    軸と、前記回転体の外周面に固着され前記シリン
    ダ室内を密閉摺動する1個又は複数個のロータリ
    ピストン、前記シリンダの特定個所のスリツト部
    に設けられこのシリンダをシリンダの環状中心線
    に垂直に横断する方向に突出及び引戻し自在でこ
    の突出した時にシリンダ室を閉鎖し引戻した時に
    ここを開放するゲートバルブとからなり、ロータ
    リーピストンと同数に設けたこのゲートバルブは
    前記ロータリピストンと互いに同期して作動し
    て、ロータリピストンの通過開始時にはシリンダ
    室を開放し、このロータリピストンの通過終了時
    にここを閉鎖するよう構成され、この流体機械ユ
    ニツトの複数個は、同一の動力伝達軸に串型に直
    結して配置されてユニツト2個を1組としたグル
    ープに仕分けされて圧縮機械として使用され、各
    グループの2個1組のユニツトは相互に圧縮工程
    上の特定の位相差を有し、一つのユニツトが圧縮
    工程の最終工程にあるとき、このユニツトのシリ
    ンダ室のトツプクリアランス内に残留した圧縮気
    体を、ゲートバルブの開放直前に移送バルブを同
    期して開放することにより、圧縮工程の中間工程
    にある他の一つのユニツトのシリンダ室内に、移
    送バルブを介在した両ユニツトのシリンダ室を連
    結する接続配管を経由して移送回収し、ゲートバ
    ルブを開放しロータリピストンを通過させてゲー
    トバルブを閉鎖する圧縮工程を、二つのユニツト
    が相互に繰り返すようにしたことを特徴とするロ
    ータリピストン式圧縮機械。 2 前記シリンダ室の内面との間で相対的に変位
    運動を行う前記ロータリピストンの外周面に、圧
    力封止片とオイル保持片を設けたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のロータリピストン
    式圧縮機械。 3 前記ゲートバルブは、ゲートバルブケーシン
    グ内に往復密閉摺動自在に収納され、このゲート
    バルブのゲートバルブケーシングとの密閉摺動面
    及びこのゲートバルブの回転体との密閉摺動面に
    は夫々圧力封止片とオイル保持片を設け、このゲ
    ートバルブケーシングは、前記シリンダの環状中
    心線を垂直に横切るようにシリンダケーシングに
    取付けられほぼ長方形の切断面を有し、シリンダ
    と対応する接着側壁は部分的に前記シリンダケー
    シングの特定のスリツト内に封止的の埋め込まれ
    ており、前記接着側壁には前記シリンダケーシン
    グの切断面内部開口に連結したロータリピストン
    の通過孔が設けられ、前記ゲートバルブが前記ロ
    ータリピストンの動きと同期して往復動する際に
    前記ゲートバルブケーシングの前記ピストン通過
    孔は、ピストンの通過開始時に開放し、ピストン
    通過終了時に閉鎖するよう同期して開閉するよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のロータリピストン式圧縮機械。 4 前記複数個のロータリピストンは、前記回転
    体の外周面に等間隔で配置され、前記ゲートバル
    ブを備えたゲートバルブケーシングが前記ロータ
    リピストンの数に対向する同数だけ前記シリンダ
    ケーシング内に等間隔で配置されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のロータリピ
    ストン式圧縮機械。 5 前記回転体のシリンダケーシングとの密閉摺
    動面には圧力封止リングとオイル保持リングを設
    け、この回転体の中心部に連結されこの回転体と
    一体となつて回転する前記動力伝達軸は、一対の
    カバーの軸受け部により回転自在に支承され、こ
    のカバーは前記シリンダケーシングに一体に連接
    されて対向して配置されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のロータリピストン式
    圧縮機械。 6 前記シリンダケーシングの内面とロータリピ
    ストンのシリンダ中心線に垂直の切断面の形状
    は、円形、楕円形、長方形、又はその他の形状で
    あり、前記シリンダを含む流体機械ユニツトの全
    体を構成する部分の形状は動力伝達軸の方向に対
    して垂直にユニツト全体を2個かそれ以上の対称
    形の形状に分割することができ、各部分は対称に
    形成されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のロータリピストン式圧縮機械。 7 前記ゲートバルブはゲートバルブケーシング
    内に回転密閉摺動自在に収納され、このゲートバ
    ルブケーシングは前記シリンダの前記環状中心線
    を垂直に横切るように前記シリンダケーシングに
    取付けられ、ほぼ平滑な円筒形を有し、対向する
    側壁は部分的に前記シリンダケーシングの特定の
    スリツト内の封止的に埋め込まれており、前記各
    側壁には前記シリンダの内周面に連通したピスト
    ン通過孔が設けられ、前記ゲートバルブは前記側
    壁に回転可能に取付けられて、前記ピストン通過
    孔は前記ロータリピストン通過開始時に開放し、
    ピストン通過終了時に閉鎖するように同期して開
    閉することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のロータリピストン式圧縮機械。
JP26706887A 1987-10-22 1987-10-22 ロータリピストン式流体機械 Granted JPS63227901A (ja)

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