JPH0364467B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0364467B2 JPH0364467B2 JP61170925A JP17092586A JPH0364467B2 JP H0364467 B2 JPH0364467 B2 JP H0364467B2 JP 61170925 A JP61170925 A JP 61170925A JP 17092586 A JP17092586 A JP 17092586A JP H0364467 B2 JPH0364467 B2 JP H0364467B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- spalling
- less
- resistance
- apparent porosity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000011449 brick Substances 0.000 claims description 16
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 claims description 13
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims description 13
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 3
- 238000004901 spalling Methods 0.000 description 23
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 17
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 10
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 10
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 7
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 7
- QDOXWKRWXJOMAK-UHFFFAOYSA-N dichromium trioxide Chemical group O=[Cr]O[Cr]=O QDOXWKRWXJOMAK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 5
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 5
- 239000002440 industrial waste Substances 0.000 description 5
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 4
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000011819 refractory material Substances 0.000 description 4
- 239000002893 slag Substances 0.000 description 4
- WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N Trioxochromium Chemical compound O=[Cr](=O)=O WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910000423 chromium oxide Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000001089 mineralizing effect Effects 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000004568 cement Substances 0.000 description 2
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 2
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910010413 TiO 2 Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002378 acidificating effect Effects 0.000 description 1
- 230000033558 biomineral tissue development Effects 0.000 description 1
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003245 coal Substances 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 229910052593 corundum Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000000280 densification Methods 0.000 description 1
- 238000005323 electroforming Methods 0.000 description 1
- 238000002309 gasification Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 239000008188 pellet Substances 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 238000004056 waste incineration Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
- 229910001845 yogo sapphire Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
発明の目的
産業上の利用分野
本発明は、鉄鋼、ガラスス溶融、セメント焼成
または産業廃棄物の溶融等の高温領域で使用され
る耐火物に関するものである。 従来の技術 Cr2O3を含有する耐火物は高温における耐侵食
性に優れている為、鉄鋼用、ガラス溶融用、ある
いはセメント焼成用の耐火材としては広範囲に使
用されている。 しかしながら使用条件の苛酷化に伴ない、従来
のAl2O3−Cr2O3系耐火煉瓦ではその耐侵食性が
十分に対応出来ないようになつて来た。 例えば産業廃棄物の溶融炉用耐火物では、廃棄
物ものものが特定出来ないため、酸性及び塩基性
のいずれの処理物に対しても対応できる耐侵食性
の優れた耐火物が要求されている。また、省エネ
ルギー対策として、炉の昇温あるいは降温速度を
早めることに伴なう耐スポーリング性を向上する
必要性も高まつている。 特開昭54−43909号には高純度のAl2O3および
Cr2O3を主成分とし、Al2O3とCr2O3の重量%組成
比が67〜77:20〜30で、その合計が97%以上であ
り、0.5〜3重量%の鉱化剤を含有し、見掛気孔
率が3%以下の焼結耐火煉瓦が開示されている。
この煉瓦は従来の緻密な電鋳煉瓦より高純度かつ
緻密であり、均一な組織を有し、また電鋳法のよ
うに大電力を必要とせず安価に製造できる。しか
しこの耐火煉瓦では溶融炉等のスラグに対して強
い耐スラグ性を与えるCr2O3含有率が30重量%以
下と比較的少ないので、緻密化することで組織を
強化し耐食性を向上させているが、見掛気孔率が
3%以下と低いため耐スポーリング性が悪く、こ
の煉瓦をプラントに使用した場合、昇温・降温時
に亀裂、滑落などの大きな問題を生じる。 また特開昭61−10055号には、主として石炭の
ガス化装置で発生するるシリカ質のスラグによる
腐食を防止する目的で、45乃至85重量%のCr2O3
と15至55重量%のAl2O3を含有し、−4メツシユ
の粗粒部分と接合マトリツクスを形成する−325
メツシユの微粒部分を有し、微粒部分が40乃至
100重量%のCr2O3を含有する耐火組成物が開示
されている。しかしこの耐火組成物は、粗粒部分
と微粒部分を有するため組織が不均一になりがち
であり、また粗粒部分を有するため、昇温あるい
は降温速度を早める場合には耐スポーリング性に
問題がある。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、十分な耐スポーリング性と耐侵食性
とを有する焼結耐火煉瓦を提供することを目的と
する。 発明の構成 問題点を解決するための手段 本発明の焼結耐火煉瓦は、粒径200μm以下の
Al2O3およびCr2O3を素材とし、焼結物の組成が
Al2O320〜60重量%、Cr2O335〜70重量%で且つ
これらの合計を90重量%以上と鉱化剤5〜10重量
%とを合有し、見掛気孔率が10〜20%であること
を特徴とする。 耐スポーリング性と耐侵食性の両者の向上を目
的とする場合には、特にCr2O3の含有率と見掛気
孔率が重要な因子であり、しかもこれら2つの条
件は相互に関連性を有していることに着目し研究
を重ねた結果、Cr2O3は前記のように35重量%以
上とし、上限を70重量%とするのが良いことがわ
かつた。Cr2O3含有率が35重量%以下では十分な
耐侵食性が得られず、一方70重量%以上では気孔
率の制御が困難で見掛気孔率が20%以上になつて
しまい、また焼結が困難になる。経済性を考慮す
れば、Cr2O3含有率を35〜55重量%とするのが好
ましい。 Al2O3の含有率は20〜60重量%とし、Al2O3と
Cr2O3の合計を90重量%以上とする。 鉱化剤としては一般的に用いられている焼結助
剤であるTiO2、SiO2、Fe2O3、MgO等の1種ま
たは2種以上を使用すればよく、5〜10重量%の
範囲で添加する。 見掛気孔率は10〜20%の範囲が良く、10%以上
であればCr2O3の含有率に無関係に、炉内の急激
なる温度上昇および温度降下によつてもスポーリ
ングによるクラツク等の損傷は生じない。しかし
見掛気孔率が高くなり過ぎるとスラグ融液等の浸
透、侵食を受けやすくなるので、見掛気孔率の上
限は20%以下にする。 本発明の焼結耐火煉瓦の原料として用いられる
Al2O3及びCr2O3は、粒径が200μm以下の微粒子
が適する。200μm以上のものは焼結が困難とな
り好ましくない。 ここで本発明による焼結耐火煉瓦の製造方法の
概要について述べる。原料であるAl2O3及び
Cr2O3はともに高純度の200μm以下の微粒子を使
用し、これらと鉱化剤を前記比率で配合し、乾式
または湿式で十分に混練した後、アイソスタテイ
ツク法、モールドプレス法又はスリツプキヤスス
ト法などによる成形法で成形し、空気雰囲気下で
1700〜1900℃で2〜5時間焼成する。またN2、
Ar、CO等の非酸化雰囲気下でも焼成することが
可能である。成形時のプレス圧は500〜1000Kg/cm2
で行われるが、通常800Kg/cm2前後で、結合剤(バ
インダー)としてPVAなどを用いて成形する。 以下、Cr2O3及びAl2O3の含有率ならびに見掛
気孔率を変えたサンプルを作成し、耐スポーリン
グ性及び耐侵食性に与える影響を調べた結果を説
明する。 〔サンプル1〜9〕(見掛気孔率の影響) 粒径50μm以下のα−アルミナ(純度99.9%)、
粒径50μm以下の酸化クロム(純度99.3%)及び
粒径50μm以下、純度99%以上の数種の鉱化剤を
第1表のように成分調整し、バインダーを添加し
た後、アイソスタテイツクプレス成形によつて、
成形圧800Kg/cm2で50mm×50mm×10mmの大きまに成
形したものを空気雰囲気下で1800℃で2時間焼成
してサンプルとし、見掛気孔率とスポーリングと
の関係を確認するためテストした。 スポーリングテストは、各サンプルを1000℃に
保たれた炉内に入れ、定常化した後室温内に取り
出してスポーリングの状況を見た。結果に第1表
に示す。 なお第1表において、アンダーラインを付した
数値は本発明の要件に該当しない数値を示すもの
である。
または産業廃棄物の溶融等の高温領域で使用され
る耐火物に関するものである。 従来の技術 Cr2O3を含有する耐火物は高温における耐侵食
性に優れている為、鉄鋼用、ガラス溶融用、ある
いはセメント焼成用の耐火材としては広範囲に使
用されている。 しかしながら使用条件の苛酷化に伴ない、従来
のAl2O3−Cr2O3系耐火煉瓦ではその耐侵食性が
十分に対応出来ないようになつて来た。 例えば産業廃棄物の溶融炉用耐火物では、廃棄
物ものものが特定出来ないため、酸性及び塩基性
のいずれの処理物に対しても対応できる耐侵食性
の優れた耐火物が要求されている。また、省エネ
ルギー対策として、炉の昇温あるいは降温速度を
早めることに伴なう耐スポーリング性を向上する
必要性も高まつている。 特開昭54−43909号には高純度のAl2O3および
Cr2O3を主成分とし、Al2O3とCr2O3の重量%組成
比が67〜77:20〜30で、その合計が97%以上であ
り、0.5〜3重量%の鉱化剤を含有し、見掛気孔
率が3%以下の焼結耐火煉瓦が開示されている。
この煉瓦は従来の緻密な電鋳煉瓦より高純度かつ
緻密であり、均一な組織を有し、また電鋳法のよ
うに大電力を必要とせず安価に製造できる。しか
しこの耐火煉瓦では溶融炉等のスラグに対して強
い耐スラグ性を与えるCr2O3含有率が30重量%以
下と比較的少ないので、緻密化することで組織を
強化し耐食性を向上させているが、見掛気孔率が
3%以下と低いため耐スポーリング性が悪く、こ
の煉瓦をプラントに使用した場合、昇温・降温時
に亀裂、滑落などの大きな問題を生じる。 また特開昭61−10055号には、主として石炭の
ガス化装置で発生するるシリカ質のスラグによる
腐食を防止する目的で、45乃至85重量%のCr2O3
と15至55重量%のAl2O3を含有し、−4メツシユ
の粗粒部分と接合マトリツクスを形成する−325
メツシユの微粒部分を有し、微粒部分が40乃至
100重量%のCr2O3を含有する耐火組成物が開示
されている。しかしこの耐火組成物は、粗粒部分
と微粒部分を有するため組織が不均一になりがち
であり、また粗粒部分を有するため、昇温あるい
は降温速度を早める場合には耐スポーリング性に
問題がある。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、十分な耐スポーリング性と耐侵食性
とを有する焼結耐火煉瓦を提供することを目的と
する。 発明の構成 問題点を解決するための手段 本発明の焼結耐火煉瓦は、粒径200μm以下の
Al2O3およびCr2O3を素材とし、焼結物の組成が
Al2O320〜60重量%、Cr2O335〜70重量%で且つ
これらの合計を90重量%以上と鉱化剤5〜10重量
%とを合有し、見掛気孔率が10〜20%であること
を特徴とする。 耐スポーリング性と耐侵食性の両者の向上を目
的とする場合には、特にCr2O3の含有率と見掛気
孔率が重要な因子であり、しかもこれら2つの条
件は相互に関連性を有していることに着目し研究
を重ねた結果、Cr2O3は前記のように35重量%以
上とし、上限を70重量%とするのが良いことがわ
かつた。Cr2O3含有率が35重量%以下では十分な
耐侵食性が得られず、一方70重量%以上では気孔
率の制御が困難で見掛気孔率が20%以上になつて
しまい、また焼結が困難になる。経済性を考慮す
れば、Cr2O3含有率を35〜55重量%とするのが好
ましい。 Al2O3の含有率は20〜60重量%とし、Al2O3と
Cr2O3の合計を90重量%以上とする。 鉱化剤としては一般的に用いられている焼結助
剤であるTiO2、SiO2、Fe2O3、MgO等の1種ま
たは2種以上を使用すればよく、5〜10重量%の
範囲で添加する。 見掛気孔率は10〜20%の範囲が良く、10%以上
であればCr2O3の含有率に無関係に、炉内の急激
なる温度上昇および温度降下によつてもスポーリ
ングによるクラツク等の損傷は生じない。しかし
見掛気孔率が高くなり過ぎるとスラグ融液等の浸
透、侵食を受けやすくなるので、見掛気孔率の上
限は20%以下にする。 本発明の焼結耐火煉瓦の原料として用いられる
Al2O3及びCr2O3は、粒径が200μm以下の微粒子
が適する。200μm以上のものは焼結が困難とな
り好ましくない。 ここで本発明による焼結耐火煉瓦の製造方法の
概要について述べる。原料であるAl2O3及び
Cr2O3はともに高純度の200μm以下の微粒子を使
用し、これらと鉱化剤を前記比率で配合し、乾式
または湿式で十分に混練した後、アイソスタテイ
ツク法、モールドプレス法又はスリツプキヤスス
ト法などによる成形法で成形し、空気雰囲気下で
1700〜1900℃で2〜5時間焼成する。またN2、
Ar、CO等の非酸化雰囲気下でも焼成することが
可能である。成形時のプレス圧は500〜1000Kg/cm2
で行われるが、通常800Kg/cm2前後で、結合剤(バ
インダー)としてPVAなどを用いて成形する。 以下、Cr2O3及びAl2O3の含有率ならびに見掛
気孔率を変えたサンプルを作成し、耐スポーリン
グ性及び耐侵食性に与える影響を調べた結果を説
明する。 〔サンプル1〜9〕(見掛気孔率の影響) 粒径50μm以下のα−アルミナ(純度99.9%)、
粒径50μm以下の酸化クロム(純度99.3%)及び
粒径50μm以下、純度99%以上の数種の鉱化剤を
第1表のように成分調整し、バインダーを添加し
た後、アイソスタテイツクプレス成形によつて、
成形圧800Kg/cm2で50mm×50mm×10mmの大きまに成
形したものを空気雰囲気下で1800℃で2時間焼成
してサンプルとし、見掛気孔率とスポーリングと
の関係を確認するためテストした。 スポーリングテストは、各サンプルを1000℃に
保たれた炉内に入れ、定常化した後室温内に取り
出してスポーリングの状況を見た。結果に第1表
に示す。 なお第1表において、アンダーラインを付した
数値は本発明の要件に該当しない数値を示すもの
である。
【表】
見掛気孔率が本発明の範囲に該当するサンプル
2,5,7及び9の場合は耐スポーリング性が良
好であつたが、見掛気孔率が10%未満の他のサン
プルでは耐スポーリング性が劣つていた。 即ち耐スポーリング性は組成比(Cr2O3、
Al2O3及び鉱化剤の比率)には関係なく、見掛気
孔率のみに関係しており、十分な耐スポーリング
性を有するには見掛気孔率が少なくとも10%必要
である。 〔サンプル10〜22〕(Cr2O3含有率の影響) 粒径50μm以下のα−アルミナ(純度99.9%)、
粒径50μm以下の酸化クロム(純度99.3%)及び
粒径50μm以下、純度99%以上の数種の鉱化剤を
第2表のように成分調整し、バインダーを添加し
た後、アイソスタテイツクプレス成形によつて、
成形圧800Kg/cm2で50mm×50mm×10mmの大きさに成
形したものを空気雰囲気下で1800℃で2時間焼成
してサンプルとした。各サンプルについてスポー
リングテスト及び侵食テストを別個に実施した。
テスト結果を第3表に示す。 スポーリングテストは、各サンプルを1000℃に
保たれた炉内に入れ、定常化した後室温に取り出
してスポーリングの状況を見た。 侵食テストは、産業廃棄物の焼却灰をペレツト
状に圧縮成形し、それを各サンプル上に置き、
1400℃で8時間加熱処理した。この操作を5回繰
り返した後、各サンプルの侵食の度合を観察し
た。 なお第2表において、アンダーラインを付した
数値は本発明の要件に該当しない数値を示すもの
である。
2,5,7及び9の場合は耐スポーリング性が良
好であつたが、見掛気孔率が10%未満の他のサン
プルでは耐スポーリング性が劣つていた。 即ち耐スポーリング性は組成比(Cr2O3、
Al2O3及び鉱化剤の比率)には関係なく、見掛気
孔率のみに関係しており、十分な耐スポーリング
性を有するには見掛気孔率が少なくとも10%必要
である。 〔サンプル10〜22〕(Cr2O3含有率の影響) 粒径50μm以下のα−アルミナ(純度99.9%)、
粒径50μm以下の酸化クロム(純度99.3%)及び
粒径50μm以下、純度99%以上の数種の鉱化剤を
第2表のように成分調整し、バインダーを添加し
た後、アイソスタテイツクプレス成形によつて、
成形圧800Kg/cm2で50mm×50mm×10mmの大きさに成
形したものを空気雰囲気下で1800℃で2時間焼成
してサンプルとした。各サンプルについてスポー
リングテスト及び侵食テストを別個に実施した。
テスト結果を第3表に示す。 スポーリングテストは、各サンプルを1000℃に
保たれた炉内に入れ、定常化した後室温に取り出
してスポーリングの状況を見た。 侵食テストは、産業廃棄物の焼却灰をペレツト
状に圧縮成形し、それを各サンプル上に置き、
1400℃で8時間加熱処理した。この操作を5回繰
り返した後、各サンプルの侵食の度合を観察し
た。 なお第2表において、アンダーラインを付した
数値は本発明の要件に該当しない数値を示すもの
である。
【表】
【表】
【表】
比較試験のため、特開昭54−43909号記載の、
本発明とは全く異なる性状の耐火煉瓦、即ち粒径
74μm以下の仮焼アルミナ(純度99.4%)73重量
%と粒径74μm以下の酸化クロム(純度99.2%)
25重量%に対して、粒径74μm以下、純度99%以
上の数種の鉱化剤を2重量%加え、バインダーを
添加した後、アイソスタテイツクプレス成形によ
つて成形圧1000Kg/cm2で成形したものを空気雰囲
気下で1700℃で5時間焼成し、スポーリングおよ
び侵食テストを実施した。組成及びテスト結果を
第2表及び第3表に示す。スポーリングテストで
は挿入時に破断した。 なお、この煉瓦で前記使用例1と同様に産業廃
棄物溶融炉での試験を行なつたが、スポーリング
と思われる損傷が甚だしく、テストプラントにお
ける使用は困難であつた。 発明の効果 本願発明による焼結耐火煉瓦は従来の焼結耐火
煉瓦に比して下記のような特色を有している。 耐侵食性が向上している。 耐火煉瓦として重要な耐スポーリング性が改
善されている。 耐侵食性と耐スポーリング性の改善により産
業廃棄物溶融炉等の特殊な条件下でも十分に使
用すること出来る。
本発明とは全く異なる性状の耐火煉瓦、即ち粒径
74μm以下の仮焼アルミナ(純度99.4%)73重量
%と粒径74μm以下の酸化クロム(純度99.2%)
25重量%に対して、粒径74μm以下、純度99%以
上の数種の鉱化剤を2重量%加え、バインダーを
添加した後、アイソスタテイツクプレス成形によ
つて成形圧1000Kg/cm2で成形したものを空気雰囲
気下で1700℃で5時間焼成し、スポーリングおよ
び侵食テストを実施した。組成及びテスト結果を
第2表及び第3表に示す。スポーリングテストで
は挿入時に破断した。 なお、この煉瓦で前記使用例1と同様に産業廃
棄物溶融炉での試験を行なつたが、スポーリング
と思われる損傷が甚だしく、テストプラントにお
ける使用は困難であつた。 発明の効果 本願発明による焼結耐火煉瓦は従来の焼結耐火
煉瓦に比して下記のような特色を有している。 耐侵食性が向上している。 耐火煉瓦として重要な耐スポーリング性が改
善されている。 耐侵食性と耐スポーリング性の改善により産
業廃棄物溶融炉等の特殊な条件下でも十分に使
用すること出来る。
Claims (1)
- 1 粒径200μm以下のAl2O3およびCr2O3を素材
とし、焼結物の組成がAl2O320〜60重量%、
Cr2O335〜70重量%で且つこれらの合計を90重量
%以上と鉱化剤5〜10重量%とを含有し、見掛気
孔率が10〜20%であることを特徴とするAl2O3−
Cr2O3系焼結耐火煉瓦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61170925A JPS6330363A (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 | 焼結耐火煉瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61170925A JPS6330363A (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 | 焼結耐火煉瓦 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6330363A JPS6330363A (ja) | 1988-02-09 |
JPH0364467B2 true JPH0364467B2 (ja) | 1991-10-07 |
Family
ID=15913900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61170925A Granted JPS6330363A (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 | 焼結耐火煉瓦 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6330363A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8173564B2 (en) * | 2005-03-15 | 2012-05-08 | Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen | Gasifier reactor internal coating |
-
1986
- 1986-07-22 JP JP61170925A patent/JPS6330363A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6330363A (ja) | 1988-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5212123A (en) | Refractory materials formed from refractory grains bonded by a sialon matrix containing dispersed graphite and/or boron nitride particles and a process for the preparation of these materials | |
US2752258A (en) | Silicon nitride-bonded silicon carbide refractories | |
US4152166A (en) | Zircon-containing compositions and ceramic bodies formed from such compositions | |
KR940011452B1 (ko) | 개질된 실리콘 질화물 결합을 갖는 실리콘 탄화물 내화성 제품 | |
US3192058A (en) | Refractories and methods of manufacture therefor | |
US3070449A (en) | Refractory practices | |
CN111362676A (zh) | 一种高耐磨快干耐火浇注料及其制备方法 | |
US2636826A (en) | Silicon carbide refractory | |
US5382555A (en) | High alumina brick with metallic carbide and its preparation | |
DE4109375A1 (de) | Verfahren zur herstellung eines feuerfesten verbundwerkstoffs | |
US3841884A (en) | High alumina refractory | |
JP2000335978A (ja) | キャスタブル耐火物 | |
CN112313188A (zh) | 氧化铬质砖 | |
US4999325A (en) | Rebonded fused brick | |
JPH0364467B2 (ja) | ||
JP2021147275A (ja) | マグネシア−スピネル質耐火れんが | |
US3765914A (en) | Siliceous bonded refractory | |
US3282579A (en) | Refractory lining | |
AU678679B2 (en) | Refractory brick | |
US3384500A (en) | Refractory | |
US3178298A (en) | Low-iron, spalling resistant periclase brick | |
JP2001253765A (ja) | マグネシア−アルミナ−チタニア質れんが | |
US3262797A (en) | Refractory shapes | |
JPS5839798B2 (ja) | 石炭質焼成耐火煉瓦の製造方法 | |
US3243305A (en) | Refractory shapes |