JPH0364348A - 含フッ素重合体水性分散体、含フッ素重合体複合粉末及びその製造方法 - Google Patents

含フッ素重合体水性分散体、含フッ素重合体複合粉末及びその製造方法

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JPH0364348A
JPH0364348A JP20001289A JP20001289A JPH0364348A JP H0364348 A JPH0364348 A JP H0364348A JP 20001289 A JP20001289 A JP 20001289A JP 20001289 A JP20001289 A JP 20001289A JP H0364348 A JPH0364348 A JP H0364348A
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vinylidene fluoride
tetrafluoroethylene
molar ratio
fluoropolymer
aqueous
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JP20001289A
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Seitaro Yamaguchi
誠太郎 山口
Yoshiki Shimizu
義喜 清水
Tetsuo Shimizu
哲男 清水
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、新規な含フッ素重合体水性分散体及びこれを
凝析・乾燥又は蒸発乾固して得られる含フッ素重合体複
合粉末及びその製造方法に関する。
「従来の技術」及び「発明が解決しようとする課題」ポ
リビニリデンフルオライド(PVdF)は特に機械的性
質及び耐薬品性に優れている。しかし、柔軟性と可撓性
に乏しいため、例えば管状材料のように柔軟性が要求さ
れる用途での使用には限度がある。そのため含フッ素重
合体の特性と柔軟性とを同時に要求される用途には一般
にフッ素ゴムが使用されている。しかし、フッ素ゴムの
使用にあたっては、一般に架橋剤、充填剤、安定剤等を
加えて混練、成形した後、架橋処理することが必要であ
り、そのため加工工程が複雑になり、成形品の形状にも
制約が加わる。さらには再加工が困難であるなどの欠点
がある。
このようなPVdFおよびフッ素ゴムの持つそれぞれの
欠点を解決するためにいくつかの方法が提案されている
。例えば特開昭64−043514号公報で示されたよ
うな含フッ素エラストマーにペルオキシ基を導入し、そ
れを開始点として含フッ素結晶性樹脂をグラフト重合さ
せる方法は、結晶性フッ素樹脂とフッ素ゴムの長所を併
せ持つフッ素樹脂の製造法として有力である。該発明で
は1段階目の重合で不飽和ペルオキシドをその活性を保
つ条件で共重合し、塩析してゴム状粒子を水洗、真空乾
燥の後、n−ヘキサンで洗浄して未反応の不飽和ペルオ
キシドを除去して再度真空乾燥し、ゴム状共重合体を調
製する。このゴム状共重合体を再度水中に分散した後、
2段階目のグラフト反応を行うが、低温で反応させるた
め金属イオンを併用する必要があり、工程が極めて複雑
である。
特開昭63−270711号公報にはVdF−クロロト
リフルオロエチレン(CTFE)共重合体エラストマー
とPVdFとの複合体及びその製造方法の開示がある。
しかし、VdF−CTFE共重合体エラストマーはビニ
リデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレン/テト
ラフルオロエチレン共重合体(モル比20〜85/10
〜4010〜45)、パーフルオロアルキルビニルエー
テル/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピ
レン/ビニリデンフルオライド共重合体(モル比5〜5
0/20〜8010〜2010〜50)およびテトラブ
ルオロエチレン/プロピレン/共重合可能な他のオレフ
ィン系モノマー(モル比20〜80/30〜6010〜
50)に比べると、加硫する場合、加硫の反応速度が遅
い、圧縮永久歪が大きく復元性が悪い、耐寒性が悪いな
どの欠点が有り、これらの欠点はPVdFとの複合体に
おいても悪影響を及ぼすものと予想される。
熱可塑性・熱硬化性樹脂またはエラストマーへのブレン
ド: 従来から、熱可塑性・熱硬化性樹脂の耐衝撃性を向上さ
せる目的でガラス転移温度の低いエラストマーをブレン
ドすることは行われてきているが、ガラス転移温度が室
温より低い重合体は粉末化しにくく、粉末化しえても取
り扱いにくい欠点があった。
「課題を解決するための手段」 本発明は含フッ素エラストマーとポリビニリデンフルオ
ライド(PVdF)系樹脂からなる複合粒子を含む水性
分散体及びこれを凝析・乾燥又は蒸発乾固して得られる
含フッ素重合体複合粉末及びその製造方法に関するもの
である。
本発明の第一の目的はPVdF系樹脂に柔軟性・可撓性
を付与しうる含フッ素複合樹脂水性分散体を調製するこ
とである。
本発明の第二の目的は、熱可塑性・熱硬化性樹脂または
エラストマーの難燃性・撥水撥油性・耐汚染性・耐蝕性
・耐衝撃性・耐候性などの改質剤として、分散性の良い
新規含フッ素樹脂複合粉末を提供することである。
本発明の前記コロイド状含フッ素重合体粒子水性分散体
は、水性媒体中、場合によっては実質的にテローゲン活
性のない陰イオン性界面活性剤(乳化剤)の存在下、始
めにビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレ
ン/テトラフルオロエチレン共重合体(モル比20〜8
5/10〜4070〜45)、パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオ
ロプロピレン/ビニリデンフルオライド共重合体(モル
比5〜50/20〜8010〜2010〜50)および
テトラフルオロエチレン/プロピレン/共重合可能な他
のオレフィン系モノマー(モル比20〜80/30〜6
010〜50)からなる群から選ばれた少なくとも一種
の含フッ素エラストマーの共重合を行う段階■、ついで
ビニリデンフルオライド60〜100モル%及びビニリ
デンフルオライドと共重合し得る単量体0〜40モル%
の重合を、単量体を入れ替えることによって、もしくは
いわゆる種重合によって行う段階■からなる。
段階■は、反応圧力4〜60 kg/ cm”、かつ約
10〜120℃の温度において、場合によっては一般式
: %式% ) (式中、nは6〜9、慣は1〜2の整数を表す。XはN
H,またはアルカリ金属を表す。)で示される水溶性含
フッ素分散剤を0〜1重量%含む水性媒体中で、有機過
酸化物あるいは過硫酸塩のような水溶性無機過酸化物を
、単独でもしくは還元剤と組合せて開始剤として使用し
、ビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレン
/テトラフルオロエチレン共重合体(モル比20〜85
/lo〜4010〜45)、パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロ
プロピレン/ビニリデンフルオライド共重合体(モル比
5〜50/20〜8010〜2010〜50)およびテ
トラフルオロエチレン/プロピレン/共重合可能な他の
オレフィン系モノマー(モル比20〜80/30〜60
10〜50)からなる群から選ばれた少なくとも一種の
含フッ素エラストマーの共重合を行う一般的な乳化共重
合であり、この段階で生成する重合体のガラス転移点は
室温以下、好ましくは0℃以下である。
段階■は、段階■の後単量体を入れ替え、場合によって
は開始剤を追加して引き続いて反応を行うか、段階!で
できたコロイド状含フッ素エラストマー粒子水性分散体
の一部または全部を別の反応器に移し、新たに水溶性含
フッ素分散剤や開始剤を追加してビニリデンフルオライ
ド60〜100モル%及びビニリデンフルオライドと共
重合し得る単量体0〜40モル%を単独重合又は共重合
させることからなる。段階■で生成する重合体は樹脂状
で、好ましくは融点が120℃以上である。
たとえばポリビニリデンフルオライド、ビニリデンフル
オライド−テトラフルオロエチレン共重合体、ビニリデ
ンフルオライド−へキサフルオロイソブチン共重合体な
どが挙げられる。段階Hの反応圧力や反応温度は段階I
と必ずしも同じである必要はなく、約4〜60 kg/
 c*’、約lO〜120°Ca囲において、反応速度
、共重合体組成の制御に適する圧力・温度を選ぶことが
できる。
該複合コロイド状含フッ素重合体粒子の平均粒子径は通
常0405〜1μm、好ましくは0.1〜0.5μmで
あるが、−殻内に乳化重合で用いられる粒子径の制御法
が適用可能である。該粒子の構造は、芯部と殻部とから
なる多層構造、あるいはi右記段階Iで生成した重合体
中に、段階■で生成した重合体が点在するいわゆる「庭
島構造」が考えられる。最終的に得られる含フッ素重合
体粒子水性分散体の固形分濃度は、通常水性媒体に対し
て5〜40重量%、好ましくは10〜35重量%である
該水性分散体、あるいは水性分散体にノニオン界面活性
剤のうよな安定化剤を加えたその濃縮液、場合によって
は有機又は無機の充填剤を添加したり他の含ふっ素樹脂
水性分散体と混合した水性分散体は、水性塗料としてお
のおの用いることができる。有機または無機の織布また
は不織布への含浸、アルミニウム、鉄等の金属またはセ
ラミックスへのスプレー、ハケ、浸漬等による塗装が可
能であり、料理器具、ボイラー、鋳型、テント材、ロー
ル、ピストン、軸受けなど、家庭用または工業用の用途
に好適に利用することができる。
また、本発明の含フッ素重合体粒子水性分散体を常法に
より無機の酸またはアルカリ、水溶性の無機塩もしくは
有機溶剤などで凝析し、乾燥させて粉末を調製すること
ができる。
通常の含フッ素エラストマーの水rh分散体から粉末を
作製する場合に比べて、本発明の重合体粒子は樹脂分を
含むために粉末化が容易である。段階■で生成する樹脂
分が多いものほど乾燥温度を高く設定することができる
が、少なくとも樹脂の軟化温度より低い温度で乾燥する
必要がある。好ましくは比較的低温(50℃以下)、さ
らに好ましくは室温以下が適当であり、この場合、流動
性のよい粉末が得られる。
得られた粉末は、そのまま、あるいは押出し後ベレット
化することによって、成形用材料として使用可能であり
、柔軟性・可撓性にすぐれたPVdPVd形品に加工で
きる。
さらに、本発明の粉末は従来のPVdFVd形材料、あ
るいはより広範な熱可塑性・熱硬化性樹脂またはエラス
トマーにブレンドすることによって、耐衝撃性、撥水撥
油性、耐汚事性、耐候性などを向上させる改質剤として
使用することも可能である。たとえばPVdF’の成形
時に、本発明の粉末を添加すると、単に含フッ素エラス
トマーをブレンドするよりも混線性やブレンド品の物性
が著しく改善される。PVdFを含めた他の熱可塑性樹
脂への添加の際、いわゆる動的加硫の手法をとることも
可能である。
改質する相手材としては、PVdF系樹脂の他、エチレ
ン−TFE系共重合体樹脂、エチレン−クロロトリフル
オロエチレン系共重合体樹脂などのフッ素系樹脂や、ポ
リアセタール、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテ
ルケトン、全芳香族ポリエステル、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンスルフィド、ナイロン、ポリ
フェニレンオキシド、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リスルホン、ポリイミドなどのエンジニアリングプラス
チックが挙げられる。
次に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらによって限定されるもの
ではない。
「実施例」 実施例1 アンカー型攪拌機、じゃま板および温度計を備えた内容
積6Qのステンレス製オートクレーブに脱酸素した脱イ
オン水2.950およびパーフルオロオクタン酸アンモ
ニウムe、oogを仕込み、混合物を80℃に保ちなが
ら、窒素ガスで3回、ヘキサフルオロプロピレン(RF
P)で1回、系内の気体を置換した。RFPを6 、7
 kg/am1Gまで供給した後、ビニリデンフルオラ
イド(VdF)/RF P(88/ 22モル比)U合
%/ ?−テ15.Okg/cm’Gまで昇圧し、過硫
酸カリウム450mpを溶解した50−の水溶液を添加
し重合を開始した。重合中は攪拌速度250回転/分、
反応温度80℃を保ち、オートクレーブ内の圧力が常に
15kg/cm’GになるようにVdF/Hr’P混合
ガスを連続的に系内に供給した。VdF/RFP混合ガ
スが252g消費されたところ(所要約2.0時間)で
直ちに攪拌とVdF/RFP混合ガスの供給を停止し、
オートクレーブ内の圧力がOkg/cm”Gになるまで
VdF/HFP混合ガスを系外に放出し、水性分散体の
一部[alをサンプリングした。
さらに別のラインからのVdFで系内の気体を3回置換
した。VdFを前記圧力になるまで供給し、攪拌を再開
して、その圧力を保ちながら反応を続けた。VdFが1
34g消費されたところ(モノマー切り替えから約4.
2時間経過)で重合を止め、オートクレーブ内に残った
VdFを放出した。
得られた水性分散体Cbl中のコロイド状粒子水性分散
体をレーザー光散乱粒径解析システムLPA−3000
(大塚電子株式会社製)によって測定したところ、数平
均粒径は0.24μmであり、粒径分布は単分散であっ
た。蒸発乾固によって求めた水性分散体[b]中の固体
分濃度は10.9重量%であった。また、水性分散体[
alの数平均粒径は0.16μ論、固体分濃度は3.7
重量%であった。
蒸発乾固によって得られた固形分についてNMR分析(
” P  N M Ro日本電子(株)製J NM−F
x100型)を行なうと、RFP含量は、[alでは2
6モル%、[b]では6モル%であった。この結果から
、[alのVdP/HFP共重合体と単量体切り替え後
反応したVdF単独重合体の重量比は約30対70であ
り、モノマー消費量から見た重量比とおおむね一致する
。示差走査熱量計(デュポン社製1090型)を用い、
昇温速度20℃/win。
にて測定した結果、[alのVdF/l1FP共重合体
に帰属されるガラス転移温度は−17℃、[b]のPV
dFに帰属されると考えられる融点は162℃であった
水性分散体[b]を凝析して、水を分離し、洗浄後、3
0℃で真空乾燥し、白色粉末を得た。得られた重合体粉
末をプレス成形(プレス温度200℃)により1mn1
厚のシートを作成し、柔軟性のあるシートを得た。この
シートの24℃における破断伸び強さ、破断伸び率、初
期弾性率および硬度の測定値を第1表に示す。
実施例2 種ラテツクスの調製(段階■): 実施例1の水性分散体[alと同様に反応を行った。
VdF/)IFPa!合ガスが213g消費サレタトコ
ろ(約1.5時間経過)で重合を止め、オートクレーブ
内に残ったVdF/RFP混合ガスを放出した。冷却後
、水性分散体[elを取り出した。数平均粒径は0.1
6μmで、水性分散体中の固体分濃度6.6重量%であ
った。得られた共重合体中のRFP含量はNMn分析か
ら21モル%、ガラス転移温度は一22℃であった。
種重合(段階■): アンカー型攪拌機、じゃま板および温度計を備えた内容
積が112のガラス製オートクレーブに上記の水性分散
体[c]566gを仕込み、窒素ガスで3回、VdFで
2回系内の気体を置換し、80℃に加温した。VdFで
8 、0 kg/ cm” Gまで昇圧し、過硫酸カリ
ウム80Rgを溶解した20−の水溶液を添加し重合を
開始した。重合中は攪拌速度450回転/分、反応温度
80℃を保ち、オートクレーブ内の圧力が常に8 、0
−kg/c+s’GになるようにVdFを連続的に系内
に供給した。VdFが12g消費されたところ(約1.
3時間)で攪拌とVdFの供給を停止し、オートクレー
ブ内に残ったVdF’を系外に放出し、水性分散体[d
]を取り出した。
数平均粒径は0.18μ亀で水性分散体中の固体分濃度
は8.4重量%であった。得られた重合体中のHFP含
量はNMn分析から14モル%であった。この結果から
[c]のVdF/HF’P共重合体とFi1重合で反応
したVdFIIl独重合体の重重合体約77対23であ
り、モノマー消費量から見た重量比とおおむね一致した
。VdF単独重合体に帰属されると考えられる融点は1
62℃であった。
得られた水性分散体[d]から実施例■と同じ手法によ
ってシートを作成し、柔軟性のあるシートを得た。この
シートの24℃における破断伸び強さ、破断伸び率、初
期弾性率および硬度の測定値を第1表に示す。
実施例3 種ラテツクス[c]を用いて実施例3と同様に種重合を
行ったが、VdFが47g消費されたところ(約5.2
時間要した)で反応を止め、水性分散体[8コを取り出
した。数平均粒径は0.22μmで水性分散体中の固形
分濃度はI3,5重量%であった。
得られた重合体中のHF P含量はNMn分析から8モ
ル%であった。この結果から[cコのVdF/HFP共
重合体と種重合で反応したVdF単独重合体の重量比は
約47.対53であり、モノマー消費量から見た重量比
とおおむね一致した。VdF単独重合体に帰属されると
考えられる融点は162℃であった。
得られた水性分散体[elから実施例【と同じ手 、法
によってシートを作成し、柔軟性のあるシートを得た。
このシートの24℃における破断伸び強さ、破断伸び率
、初期弾性率および硬度の測定値を第1表に示す。
塩栓餞上 段階■において種ラテツクス[C]を入れないこと以外
は実施例2と同様に反応を行ってVdFの単独重合体粒
子を含む水性分散体[f]を作製した。
この水性分散体[f]の数平均粒径は0.19μmで、
固形分濃度は工8,6重量%であった。また、このPV
dFの融点は161℃であった。実施例【における水性
分散体[al 100重量部に対して水性分散体[f]
47重量部を混合した後、この水性分散体の混合物を凝
析して、水を分離し、洗浄後、30°Cで真空乾燥し、
重合体混合物を得た。NMn分析から得られた重合体混
合物中のVdF単独電合体含量は約70重塁%であった
。この混合物をプレス成形(プレス温度200℃)によ
り1IllI11厚のシートを作威し、柔軟性のあるシ
ートを得た。
このシートの24℃における破断伸び強さ、破断伸び率
、初期弾性率および硬度の測定値を第1表に示すが、実
施例1に比較して破断伸び強さ、破断伸び率とも小さか
った。
比較例2 実施例2における種ラテツクス[a] 100重量部に
対してVdFの単独重合体粒子を含む水性分散体[f]
11重量部を混合した後、この水性分散体の混合物を凝
析して、水を分離し、洗浄後、30℃で真空乾燥し、重
合体混合物を得た。NMR分析から得られた重合体混合
物中のVdF単独重合体は約23重量%であった。この
混合物をプレス成形(プレス温度200℃)により1s
a+厚のシートを作威し、柔軟性のあるシートを得た。
このシートの24℃における破断伸び強さ、破断伸び率
、初期弾性率および硬度の測定値を第1表に示すが、実
施例2に比較して破断伸び強さ、破断伸び率とも小さく
初期弾性率も低かった。
比較例3 実施例2における種ラテツクス[c] 100重量部に
対してVdFの単独重合体粒子を含む水性分散体[f]
40重量部を混合した後、この水性分散体の混合物を凝
析して、水を分離し、洗浄後、30℃で真空乾燥し、重
合体混合物を得た。NMR分析から得られた重合体混合
物中のVdF単独重合体は約53重量%であった。この
混合物をプレス成形(プレス温度200℃)により1問
厚のシートを作成し、柔軟性のあるシートを得た。この
シートの24℃における破断伸び強さ、破断伸び率、初
期弾性率および硬度の測定値を第1表に示すが、実施例
3に比較して破断伸び強さ、破断伸び率とも小さく初期
弾性率も低かった。
なお第1表の各測定は次のような方法で行った。
(1)破断伸び強さ、破断伸び率および初期弾性率ダン
ベル型試験片を引っ張り試験機((株)島津製作所型オ
ートグラフ)により24℃、200m@/mtn、の引
っ張り速度で測定した。初期弾性率は応カー歪み曲線の
初期勾配から算出した。
(2)硬度(ロックウェル) 50X50X1.Oms+の試験片を作製し、(株)支
出精機製作所製130型ロックウェル硬さ試験機を用い
て、JIS K  7202に規定された方法に準じ、
25℃にて測定を行った。
39

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレ
    ン/テトラフルオロエチレン共重合体(モル比20〜8
    5/10〜40/0〜45)、パーフルオロアルキルビ
    ニルエーテル/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオ
    ロプロピレン/ビニリデンフルオライド共重合体(モル
    比5〜50/20〜80/0〜20/0〜50)および
    テトラフルオロエチレン/プロピレン/共重合可能な他
    のオレフィン系モノマー(モル比20〜80/30〜6
    0/0〜50)からなる群から選ばれた少なくとも一種
    の含フッ素エラストマー10〜96重量%と、ビニリデ
    ンフルオライド60〜100モル%及びビニリデンフル
    オライドと共重合し得る単量体0〜40モル%からなる
    融点が120℃以上の重合体樹脂4〜90重量%とから
    なる平均粒子径0.05〜1.0μmの複合コロイド状
    粒子を含む含フッ素重合体水性分散体。 2、請求項1記載の含フッ素重合体水性分散体を凝析・
    乾燥又は蒸発乾固して得られる含フッ素重合体複合粉末
    。 3、請求項1記載の含フッ素重合体水性分散体を製造す
    る方法において連続した2段階の第1の段階で含フッ素
    エラストマーの乳化重合を行い、第2の段階で供給する
    単量体を切り替えるか、又は第1の段階で調製した水性
    分散体中の重合体を種として、ビニリデンフルオライド
    60〜100モル%及びビニリデンフルオライドと共重
    合し得る単量体0〜40モル%の乳化重合を行うことを
    特徴とする含フッ素重合体水性分散体の製造方法。
JP20001289A 1989-08-01 1989-08-01 含フッ素重合体水性分散体、含フッ素重合体複合粉末及びその製造方法 Pending JPH0364348A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11152366A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Asahi Chem Ind Co Ltd フッ化ビニリデン系樹脂製多孔膜
WO2006038493A1 (ja) * 2004-10-06 2006-04-13 Daikin Industries, Ltd. 含フッ素撥水撥油剤組成物

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