JPH0362434B2 - - Google Patents

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JPH0362434B2
JPH0362434B2 JP56167783A JP16778381A JPH0362434B2 JP H0362434 B2 JPH0362434 B2 JP H0362434B2 JP 56167783 A JP56167783 A JP 56167783A JP 16778381 A JP16778381 A JP 16778381A JP H0362434 B2 JPH0362434 B2 JP H0362434B2
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JP
Japan
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cylindrical body
hardness
sealing member
shore
molded
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP56167783A
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English (en)
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JPS5867265A (ja
Inventor
Noritomo Matsukawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、可塑性材料をもつて製作された注射
器用ピストン部材に関し、更に詳しくは、熱可塑
性樹脂材料を射出成形されて成る注射器用ピスト
ン部材の構造に関する。
(従来の技術) 従来、可塑性材料によつて成形された注射器用
ピストン部材としては、第1図に示すものが、米
国特許第4215701号明細書に開示されている。
同図の注射器用ピストン部材は、ポリエチレン
等の熱可塑性樹脂材料を射出成形した筒状体部分
1及び天然ゴム等の熱硬化性材料を圧縮成形した
シール部材5を別々に製作し、次いで、筒状体部
分1の先端部に形成された装着用突起2にシール
部材5を結合させた後に、組み合わせたピストン
部材を消毒して包装していた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記した従来の技術による注射器用ピストン部
材は、以下の問題点を有していた。
熱可塑性樹脂材料による筒状体部分1及び熱
硬化性ゴム材料によるシール部材5を別々に成
形した後に、互いに組み合わせる構造となつて
いるために、製作工程が煩雑で製作コストが高
くなるのを避けられなかつた。
筒状体部分1及びシール部材5を人手によつ
て組み合わせる工程が入るために、組み合わせ
後の消毒工程を要するので、工程が複雑であつ
た。
シール部材5を、硬質のゴム材料によつて成
形されているので、外筒の内周面に対するなじ
み性が低く、摺動抵抗が高くなる。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記した従来の技術による注射器用
ピストン部材における問題点を考慮して、シヨア
ーD硬度で42〜75の範囲の熱可塑性樹脂材料を射
出成形された筒状体部分及びシヨアーA硬度で30
〜95の範囲の熱可塑性樹脂材料を射出成形されて
前記筒状体部分の先端に一体的に結合されたシー
ル部材を有する構成となすものである。
シール部材の径方向肉厚は、該シール部材の成
形完了後の離型時に、径方向内方へ容易に変形し
得る程度に設定される。
シール部材を成形する熱可塑性樹脂材料として
は、東レポリエステルエラストマータイプS(東
レ株式会社製)、東レポリエステルエラストマー
タイプM(東レ株式会社製)、ペルプレン−P40H
(東洋紡績株式会社製)、ハイトレルー4056(デユ
ポン社製)、TRR#−1600(住友化学工業株式会
社製)、TRR#−8721(住友化学工業株式会社製)
等のポリオレフイン系エラストマーサンプレーン
−F23(三菱モンサント化成株式会社製)、スミフ
レツクス−K760(住友ベークライト株式会社製)、
スミフレツクス−K750(住友ベークライト株式会
社製)等の塩化ビニール系エラストマー、
KRATONG−2705(シエル化学株式会社製)等
の弗素樹脂系エラストマー、熱可塑性ウレタンエ
ラストマー等の熱可塑性エラストマーであつて、
シヨアーA硬度で30〜95の範囲の硬度を示すもの
が使用される。
シヨアーA硬度が30以下のものにあつては、シ
ール部材が変形し易くなつてシールに必要な形状
を保つことができなくなり、シヨアーA硬度が95
以上のもにあつては、シール部材の柔軟性が低く
なつてシリンダー部材との間の良好なシール性を
維持することができない。
筒状体部分を成形する可塑性樹脂材料として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フイン系エラストマーであつて、シヨアーD硬度
で42以上の範囲の硬度を示すものが使用される。
シヨアーD硬度で42以下のものは、筒状体部分
が変形してピストンとしての機能を果たし得なく
なる。
尚、シヨアーA硬度とシヨアーD硬度とは、第
2図に示す関係を示す。
(作用) 上記した本発明による注射器用ピストン部材に
おいては、筒状体部分をシヨアーD硬度で42以上
の熱可塑性樹脂材料をもつて成形され、シール部
材をシヨアーA硬度で30〜95の範囲の熱可塑性樹
脂材料をもつて成形された構成が、筒状体部分の
成形に続いて、成形完了筒状体部分を収容した金
型内でのシール部材の一体成形の可能性をもたら
すとともに、筒状体部分の強度及びシール性の維
持に必要なシール部材の柔軟性を保証する。
(実施例) 以下、第3図及び第4図を参照して本発明の実
施例について説明する。
実施例 1 シヨアーD硬度で45のポリエチレンを230℃、
900Kg/cm2で、第3図に示す有底の筒状体部分1
に対応する成形空所を備え、40℃に予熱された金
型内に射出して筒状体部分1を成形し、次いで、
該筒状体部分1の外周面と金型によつて、筒状体
部分1の図上で右側の端部にシール部材5の形状
に対応する成形空所を形成させ、該成形空所内に
シヨアーA硬度で65のTRR#1600を200℃、500
Kg/cm2で射出して環状のシール用突起6を有する
シール部材5を筒状部材5を筒状体部分1と一体
化させて成形し、離型後に包装した。シール部材
5を結合されている筒状体部分1の壁厚を含む径
方向の厚さdは、約1mmで直径Dの約12%であつ
た。
実施例 2 シヨアーD硬度で72のポリプロピレンを240℃、
450Kg/cm2で、開口した筒状体部分1に対応する
成形空所を備え、40℃に予熱された金型内に射出
して筒状体部分1を成形し、次いで、該筒状体部
分1の外周面と金型によつて、筒状体部分1の図
上で右側の端部にシール部材5に対応する成形空
所を形成させ、シヨアーA硬度で89のペルプレン
P40Hを180℃、500Kg/cm2で射出させ、第4図に
示すような環状のシール用突起6を有するシール
部材5を筒状体部分1と一体成形し、離型後に包
装した。
シール部材5の肉厚dは、直径Dの約15%の厚
さを有していた。
上記した実施例1及び実施例2を、パツキン用
ゴム材料によるOリングをシール部材として使用
した比較例と比較したところ、下記のように、こ
の発明の優位性が確認された。
(1) 摩擦係数 鈴木式マサツマモウ試験機を用い、荷重400
g、周速1cm/secで試験した結果、摩擦係数
μが、実施例1及び実施例2において、それぞ
れ、0.35及び0.28であつたのに対し、比較例で
は1.5であつた。
(2) 摺動抵抗 内径が15mmのポリエチレン製の外筒内に、
0.3mmの締め代を保つてシール部材を挿入し、
摺動抵抗及び摺動の状況を調査した結果、実施
例1及び実施例2において、それぞれ、85〜
100gの摺動抵抗及び60〜75gの摺動抵抗で滑
らかに摺動したのに対し、比較例は、110〜145
gの摺動抵抗でステイツクスリツプを示した。
(3) 粘着性 上記した(2)の試験と同様に、内径15mmのポリ
エレン製外筒内に0.3mmの締め代を設定したシ
ール部材を挿入し、7日間放置してピストンの
摺動抵抗を調査した結果、実施例1及び実施例
2の摺動抵抗が、それぞれ、100〜120g及び85
〜110gであつたのに対し、比較例の摺動抵抗
は、180〜250gであつた。
(発明の効果) 本発明による注射器用ピストン部材が、上記し
たように、シヨアーD硬度で42以上の熱可塑性樹
脂材料を射出成形された筒状体部分と、シヨアー
A硬度で30〜95の範囲の熱可塑性樹脂材料を射出
成形されたシール部材を有する構成を備えている
ことにより、下記する効果を期待することができ
る。
筒状体部分及びシール部材が、共に熱可塑性
樹脂材料を射出されて成形され、かつ、シール
部材が筒状体部分に比し、低い成形温度及び成
形圧力で成形されるので、両部材を同一の成形
機上で、連続した工程によつて一体的に製作す
ることができるばかりでなく、シール部材の成
形時に筒状体部分の先端部分が変形するおそれ
がない。
筒状体部分及びシール部材が自動的に一体成
形されて人手による結合工程を要しないので、
消毒工程が省略された。
シール部材が低硬度の熱可塑性樹脂材料をも
つて成形されていることにより、柔軟性に優れ
て良好なシール機能をもたらすとともに、摺動
抵抗を低く保つ。
シール部材が低硬度の熱可塑性樹脂材料をも
つて成形されていることにより、外周部にシー
ル用突起を付されたシール部材の離型が容易に
行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の技術による注射器用ピストン
部材の一例の部分断面図、第2図は、シヨアーA
硬度とシヨアーD硬度との関係を示す線図、第3
図は及び第4図は、それぞれ、本発明の実施例の
断面図である。 1……筒状体部分、2……装着用突起、5……
シール部材、6……シール用突起。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シヨアーD硬度で42以上の熱可塑性樹脂材料
    を射出成形された筒状体部分1及びシヨアーA硬
    度で30〜95の範囲の熱可塑性樹脂材料を射出成形
    されて前記筒状体1の先端に一体的に結合された
    シール部材5を有する注射器用ピストン部材。 2 シール部材5の径方向肉厚が、離型時に径方
    向内方へ容易に変形可能である特許請求の範囲第
    1項記載の注射器用ピストン部材。
JP56167783A 1981-10-19 1981-10-19 注射器用ピストン部材の製造法 Granted JPS5867265A (ja)

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JP56167783A JPS5867265A (ja) 1981-10-19 1981-10-19 注射器用ピストン部材の製造法

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JP56167783A JPS5867265A (ja) 1981-10-19 1981-10-19 注射器用ピストン部材の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5867265A JPS5867265A (ja) 1983-04-21
JPH0362434B2 true JPH0362434B2 (ja) 1991-09-25

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JP56167783A Granted JPS5867265A (ja) 1981-10-19 1981-10-19 注射器用ピストン部材の製造法

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