JPH0360865B2 - - Google Patents

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JPH0360865B2
JPH0360865B2 JP9914785A JP9914785A JPH0360865B2 JP H0360865 B2 JPH0360865 B2 JP H0360865B2 JP 9914785 A JP9914785 A JP 9914785A JP 9914785 A JP9914785 A JP 9914785A JP H0360865 B2 JPH0360865 B2 JP H0360865B2
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JP
Japan
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coating agent
resin
parts
resins
diol
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JP9914785A
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JPS61255938A (ja
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Tetsuo Morino
Hiroshi Nishimoto
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はコーテイング剤に関するものである。
さらに詳しくはポリオレフイン成形品の被覆に適
したコーテイング剤に関するものである。 [従来の技術] 従来ポリオレフイン成形品に塗装をほどこす場
合、塩素化ポリプロピレンなどの塩素化ポリオレ
フインを単独またはエポキシ樹脂などのような他
の樹脂と併用してこれらの溶液でポリオレフイン
成形品を下地処理する技術が知られている。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、従来の技術では、ポリオレフイン基材
と上塗り塗料双方への密着性の点で満足されるも
のではなかつた。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らはポリオレフイン基材と上塗り塗料
双方への密着性の優れたコーテイング剤を見い出
すべく鋭意検討の結果、本発明に至つた。 本発明は、ウレタン樹脂(a)、塩素化炭化水素系
樹脂(b)およびアミノ樹脂(c)からなるポリオレフイ
ン成形品の被覆に適したコーテイング剤である。 本発明において、ウレタン樹脂(a)としては、ポ
リエーテルジオール、ポリエステルジオール、ポ
リエーテルエステルジオール、これらのジオール
中でビニル系モノマーを重合させて得た重合体ジ
オールおよびポリブタジエングリコールからなる
群よりえらばれる高分子ジオール類を必須成分と
するポリオールおよび必要により他の活性水素含
有化合物からなる活性水素含有化合物成分とポリ
イソシアネート成分とからの樹脂が挙げられる。 ポリエーテルジオールとしては低分子グリコー
ル(エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールなど)のアルキレン
オキシド、(炭素数2〜4のアルキレンオキシド
たとえばエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシド)付加およびアルキレンオ
キシド、環状エーテル(テトラヒドロフランな
ど)を開環重合または開環共重合(ブロツクまた
はランダム)させて得られるもの、たとえばポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレン−プロピレン(ブロツクまたは
ランダム)グリコール、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール、ポリオキシヘキサメチレングリコ
ール、ポリオキシオクタメチレングリコールおよ
びそれらの2種以上の混合物が挙げられる。 ポリエステルジオールとしてはジカルボン酸
(アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、グルタル
酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸など)とグ
リコール[エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,8−オクタメチレンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ビスヒドロキシメ
チルシクロヘキサン、ビスヒドロキシエチルベン
ゼン、アルキルジアルカノールアミン、m−キシ
リレングリコール、1,4−ビス(2−ヒドロキ
シエトキシ)ベンゼン、4,4′−ビス(2−ヒド
ロキシエトキシ)−ジフエニルプロパンなど]と
を縮重合させて得られたもの、たとえばポリエチ
レンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリ
ヘキサメチレンアジペート、ポリエチレン/プロ
ピレンアジペート;ポリラクトンジオールたとえ
ばポリカプロラクトンジオール;およびこれら2
種以上の混合物が挙げられる。ポリエーテルエス
テルジオールとしてはエーテル基含有ジオール
(前記ポリエーテルジオール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコールなど)もしくはこれらと他のグリコール
との混合物を前記ジカルボン酸とまたはジカルボ
ン酸無水物(無水フタル酸、無水マレイン酸な
ど)およびアルキレンオキシドと反応させること
によつて得られるもの、たとえばポリ(ポリオキ
シテトラメチレン)アジペートがあげられる。 ジオール中でビニル系モノモーを重合させて得
た重合体ジオールとしては前記ジオール(ポリエ
ーテルジオール、ポリエステルジオール、ポリエ
ーテルエステルジオール)中でアクリロニトリ
ル、スチレン、塩化ビニルなどのビニル系モノマ
ーを重合させて得た重合体ジオールが挙げられ
る。 ポリブタジエングリコールとしては1,2−ビ
ニル構造を有するもの、1,2−ビニル構造と
1,4−トランス構造を有するもの、および1,
4−トランス構造を有するものが挙げられる。
1,2−ビニル構造と1,4−トランス構造の割
合は種々にかえることができ、たとえばモル比で
100:0〜0:100である。またポリブタジエング
リコールにはホモポリマーおよびコポリマー(ス
チレンブタジエンコポリマー、アクリロニトリル
ブタジエンコポリマーなど)が含まれる。 ポリブタジエングリコールは具体的には下記の
とおりである。 式(1)で示される商品としてはNISSO−PB G
シリーズ(日本曹達製品)、具体的にはG−1000、
G−2000、G−3000が挙げられる。式(2)および(3)
で示される商品としてはPoly Bd(米国ARCO社
製品)、具体的にはPoly Bd R−45M、R−
45HT、CS−15、CN−15などが挙げられる。ポ
リブタジエングリコールはまた水素添加物であつ
てもよい(本発明におけるポリブタジエングリコ
ールには水素添加物も含む)。水素添加率はたと
えば20〜100%である。これら高分子ジオールの
平均分子量は通常500〜5000、好ましくは700〜
4000、とくに好ましくは1000〜3500である。平均
分子量が500未満の場合、本発明のコーテイング
剤は脆くなり、ポリオレフイン成形品に対する密
着性も低下する。平均分子量が5000を越えると、
塗膜に粘着性が出てくる。 本発明においては、上記高分子ジオールの他に
他のポリオールたとえば低分子ジオールおよび3
官能以上の低分子ポリオールなどを使用すること
ができる。 低分子ジオールとしては上記ポリエステルジオ
ールの原料として挙げたグリコールおよびそのア
ルキレンオキシド低モル付加物(分子量500未満)
が挙げられる。 また、3官能以上の低分子ポリオールとしては
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトールなどが挙げられる。 他のポリオールのうちで好ましいものは低分子
ジオール[とくにエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4
−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
4,4′−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフ
エニルプロパン]および3官能以上の低分子ポリ
オール(とくにトリメチロールプロパン)であ
る。 必要により用いられる他の活性水素含有化合物
としては低分子ジアミンたとえば脂肪族ジアミン
(エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、2,2,4−トリ
メチルヘキサメチレンジアミンなど)、脂環式ジ
アミン(1−アミノ−3−アミノメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4′−ジ
アミノジシクロヘキシルメタン、イソプロピリデ
ンシクロヘキシル−4,4′−ジアミン、1,4−
ジアミノシクロヘキサンなど)、芳香族ジアミン
(キシリレンジアミン、4,4′−ジアミノジフエ
ニルメタンなど)、複素環式アミン(ピペラジン
など)およびこれらの2種以上の混合物を使用す
ることもできる。 これらのうちで好ましいのは4,4′−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタンおよび1−アミノ−3−
アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キサンである。 本発明においてポリオール成分中のポリエーテ
ルジオール、ポリエステルジオール、ポリエーテ
ルエステルジオール、重合体ジオールおよびポリ
ブタジエングリコールからなる群よりえらばれる
高分子ジオール類の含有量は50重量%以上、好ま
しくは65重量%以上である。高分子ジオールが50
重量%未満の場合は本発明のコーテイング剤を有
機溶剤に溶解した液の均一性が低下する。 低分子ジオールの量は、ポリオール成分中通常
50重量%以下、好ましくは5〜30重量%である。
3官能以上の低分子ポリオールの量は、ポリオー
ル成分中、通常3重量%以下、好ましくは0.2〜
1重量%である。 低分子ジアミンの量は、全活性水素含有化合物
に対して通常20重量%以下、好ましくは0.3〜10
重量%である。 ポリイソシアネート成分において、ポリイソシ
アネートとしては炭素数(NCO基中の炭素を除
く)2〜12の脂肪族ジイソシアネート、炭素数4
〜15の脂環式ジイソシアネート、炭素数8〜12の
芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族
ジイソシアネート、これらのジイソシアネートの
変性物(カーボジイミド、ウレトジオン、ウレト
イミン基含有変性物など):およびこれらの2種
以上の混合物が挙げられる。 炭素数2〜12の脂肪族ジイソシアネートとして
はエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,
4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート:炭素数4〜18の脂
環式ジイソシアネートとしては1,4−シクロヘ
キサンジイソシアネート、1−イソシアネート−
3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキサン(IPDI)、4,4′−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、
メチルシクロヘキシレンジイソシアネート(水添
TDI)、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,
4′−ジイソシアネート:炭素数8〜12の芳香脂肪
族ジイソシアネートとしてはキシリレンジイソシ
アネート:芳香族ジイソシアネートとしてジエチ
ルベンゼンジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネート(TDI)、ジフエニルメタンジイソシア
ネート(MDI)、変性MDI(カーボジイミド変性
など)、ナフチレンジイソシアネートが挙げられ
る。 これらのうちで好ましいものは脂肪族ジイソシ
アネートおよび脂環式ジイソシアネートであり、
とくに好ましいものはヘキサメチレンジイソシア
ネート、IPDIおよび水添MDIである。 ウレタン樹脂(a)の製造法としては全反応成分を
一挙に重合させる方法(ワンシヨツト法)とプレ
ポリマー経由の方法(プレポリマー法)が挙げら
れるが、プレポリマー法が好ましい。プレポリマ
ー法としては例えば(1)ポリイソシアネート化合物
と活性水素含有化合物をNCO過剰になるように
反応させNCO末端のプレポリマーとし、次いで
さらにNCOが過剰になるように低分子グリコー
ルまたは低分子ジアミンを反応させ、NCO末端
ポリマーにしたあと、残存するNCO基を反応停
止剤で停止する方法、および(2)ポリイソシアネー
ト化合物と活性水素含有化合物をNCO過剰にな
るように反応させNCO末端のプレポリマーとし、
次いで残存NCOより過剰になるように低分子グ
リコールまたは低分子ジアミンを反応させ、
OH、NH2またはNH末端ポリマーにする方法が
挙げられる。 上記反応停止剤としてはモノアミン(ジアルキ
ルアミンたとえばジ−n−ブチルアミン)および
モノアルコール(エチルアルコール、t−ブチル
アルコールなど)が挙げられる。モノアミンはポ
リイソシアネート成分として脂肪族または脂環式
ジイソシアネートを使用する場合好ましく、モノ
アルコールは芳香族ジイソシアネートを使用する
場合好ましい。 反応に際し、ポリイソシアネート成分と活性水
素含有化合物のNCO/活性水素含有基(OH、
NH2、NH)比は、0.9〜1.1、好ましくは実質的
に1である。NCO/活性水素含有基比が0.9未満
または1.1を越えると本発明のコーテイング剤は
脆くなる。 反応温度は通常20〜150℃である。反応は常圧
下または加圧下で行なわれる。反応に際し、反応
系の粘度を調整する目的で溶剤を用いてもよい。
この溶剤としては芳香族炭化水素系溶剤(トルエ
ン、キシレンなど)、ケトン系溶剤(メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、エス
テル系溶剤(酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸
オクチルなど)、環状エーテル系溶剤(1,4−
ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、ホルム
アミド系溶剤(N,N−ジメチルホルムアミドな
ど)、アルコール系溶剤(メチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコールなど)、
多価アルコール誘導体(エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテルなど)およびこれらの2種以上の混合溶
剤が挙げられる。 反応を促進する目的で触媒を用いてもよい。触
媒としては3級アミン類[トリエチルアミン、エ
チルモルホリン、テトラメチルグアニジン、1−
(2−ヒドロキシプロピル)イミダゾール、N−
メチル−N′−ヒドロキシエチルピペラジン]、金
属塩(鉛、鉄、クロム、ニツケル、亜鉛などのオ
クチル酸塩またはナフテン酸塩など)、有機スズ
化合物(ジブチルチンジアセテート、ジブチルチ
ンジラウレート、ジブチルチンメルカプタイド、
ジオクチルチンジラウレート、ジブチルチンジマ
レートなど)が挙げられる。触媒の使用量は、活
性水素含有成分とポリイソシアネート成分の合計
重量に対して通常0.0005〜3%、好ましくは
0.001〜1%である。 得られるウレタン樹脂(a)は、分子量は通常5000
〜1000000である。 粘度は通常100〜100000cps/20℃(30%溶液)
である。ウレタン樹脂中の高分子ジオールの含量
は通常30〜85%である。ウレタン樹脂中のウレタ
ン結合の含量は通常5〜20重量%である。ウレタ
ン樹脂の末端はOH基であつても反応停止剤で封
鎖されていてもまたNCO基であつてもよい。 本発明における塩素化炭化水素系樹脂(b)として
は、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、塩化ゴム、これらの変性物およびこれらの2
種以上の混合物が挙げられる。変性物としてはた
とえば、これら塩素化炭化水素系樹脂に重合性ア
クリル化合物(アクリル酸、メタクリル酸または
これらのアルキルエステルなど)または不飽和ポ
リカルボン酸(無水物)(マレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、無水イタコン酸など)をグ
ラフト重合したものたとえば、特開昭57−28123
号公報に記載したもの、または上記不飽和ポリカ
ルボン酸(無水物)をグラフト重合させたポリオ
レフインを塩素化したものたとえば特開昭50−
10916号公報および特開昭57−36128号公報に記載
のものなどが挙げられる。 これら塩素化炭化水素系樹脂の結合塩素含有量
は通常10〜70重量%、好ましくは15〜45重量%で
ある。結合塩素量が10重量%未満では本発明のコ
ーテイング剤において均一性が不十分であり、70
重量%を越すと塗膜の耐候性が低下する。 本発明におけるアミノ樹脂(c)としては、尿素樹
脂、メラミン樹脂、メラミン尿素共縮合樹脂、グ
ラナミン樹脂、アニリン樹脂、スルホンアミド樹
脂およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。尿素樹脂としては通常の尿素樹脂および変性
尿素樹脂たとえばエーテル化尿素樹脂、エステル
化尿素樹脂なとが挙げられる。メラミン樹脂とし
ては通常のメラミン樹脂および変性メラミン樹脂
たとえばエーテル化メラミン樹脂などが挙げられ
る。メラミン尿素共縮合樹脂としては通常のメラ
ミン尿素共縮合樹脂および変性メラミン尿素共縮
合樹脂たとえばエーテル化メラミン尿素共縮合樹
脂などが挙げられる。グアナミン樹脂としては通
常のグアナミ樹脂および変性グアナミン樹脂たと
えばエーテル化グアナミン樹脂などが挙げられ
る。アニリン樹脂としては通常のアニリン樹脂お
よび変性アニリン樹脂たとえばフエノール変性ア
ニリン樹脂などが挙げられる。これらのうちで好
ましくはメラミン樹脂、とくに好ましくはエーテ
ル化メラミン樹脂(メチル化メラミン樹脂、ブチ
ル化メラミン樹脂など)である。これらアミノ樹
脂の詳細は、「基礎合成樹脂の化学」(株式会社技
報堂、昭和50年11月25日発行)および「プラスチ
ツク材料講座 ユリア・メラミン樹脂」(日刊
工業新聞社、昭和44年12月30日発行)に記載され
ている。 これらアミノ樹脂は通常不揮発分50〜75%、粘
度(20℃)0.2〜70ポイズのものが使用される。 本発明のコーテイング剤において塩素化炭化水
素系樹脂(b)の含量は、不揮発分で、(a)、(b)および
(c)の合計重量に基づいて3〜70%、好ましくは5
〜50%である。(b)な含量が3%未満でポリオレフ
イン成形品との密着性が十分でなく、70%を越え
ると塗膜の耐候性が低下する。 本発明のコーテイング剤においてアミノ樹脂(c)
の含量は、不揮発分で、(a)、(b)および(c)の合計重
量に基づいて通常3〜70%、好ましくは5〜50%
である。(c)の含量が3%未満では耐溶剤性が十分
でなく、70%を越えると塗膜が脆くなる。 本発明のコーテイング剤においては上記(a)、(b)
および(c)の成分の他に通常有機溶剤が配合され
る。この有機溶剤としては、さきのウレタン樹脂
(a)製造の際に用いられる溶剤と同様の溶剤に加
え、ハロゲン化炭化水素系溶剤(ジクロルエタ
ン、パークロルエチレン、ジクロルベンゼンな
ど)およびこれらの2種以上の混合溶剤を使用す
ることができる。これらのうちで好ましいものは
芳香族炭化水素系溶剤である。その量は、本発明
のコーテイング剤の固形分が通常5〜50重量%、
好ましくは10〜35重量%になる量である。 本発明のコーテイング剤には、塗膜の耐溶剤
性、耐水性、耐熱性、平滑性などを向上させる目
的で他にウレタン樹脂あるいはアクリル系、アル
キツド系などの一般的に塗料用ビヒクルとして使
用される樹脂を適宜混合してもよい。これらの樹
脂としては「合成樹脂塗料」(株式会社高分子刊
行会、昭和41年12月10日発行)に記載のものが挙
げられる。混合する場合、全樹脂固型分で(a)、(b)
および(c)の合計重量が通常50%以上、好ましくは
65%以上になるように行われる。 また、本発明のコーテイング剤には、顔料、分
散剤、たれ止め剤などの通常の塗料用添加剤を配
合してもよい。その量は本発明のコーテイング剤
の固形分100重量部に対し100重量部以下、好まし
くは70重量部以下である。 本発明のコーテイング剤の対象となる基材とし
ては、ポリオレフイン成形品(とくにプロピレン
系重合体成形品)が好適である。その他、他のプ
ラスチツク成形品、木材、紙、金属などにも使用
することができる。 本発明のコーテイング剤の基材への適用は通常
の方法でよく、たとえば本発明のコーテイング剤
を対象物である基材に対してハケ塗り、スプレ
ー、浸漬などの塗装方法で塗布すればよい。塗布
量は乾燥膜厚で通常5〜50μである。塗布後通常
5〜20分室温にてセツテイングののち、さらに室
温または加熱して乾燥される。室温乾燥の場合通
常3時間〜5日間、加熱乾燥の場合通常70〜130
℃で10〜45分の所要時間で行われる。適用は基材
に直接行う(1回塗り)他、ウエツトオンウエツ
トでまたは適用し乾燥した塗膜にさらに適用(2
回塗り以上)することにより行うこともできる。 このように塗布、乾燥された塗膜には通常上塗
り剤が適用される。上塗り剤としては、熱可塑性
のものでもまた熱硬化性のものでもよく、たとえ
ばアルリル系、アルキツド系、ウレタン系、エポ
キシ系、メラミンアルキツド系、アクリルウレタ
ン系などの一般に用いられる塗料が挙げられる。
これらの塗料としても前記「合成樹脂塗料」に記
載のものが使用できる。上塗り剤または本発明の
コーテイング剤を基材に塗布後ウエツトオンウエ
ツトで適用することもできる。 [実施例] 以下、実施例および試験例により本発明を詳細
に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。なお、実施例、比較例および試験例中、
部とあるのは特記しない限り重量部を示す。試験
例中の各試験法、測定法は下記のとおりである。 (1) 光沢 各塗装板の塗膜面について、60℃鏡面反射率
を測定した。 (2) 初期密着性 各塗装板の塗膜面について、JIS K5400のゴ
バン目セロハンテープ試験を行つた。 (3) 耐水性 各塗装板を40℃の温水に240時間浸漬後取り
出し、光沢測定およびゴバン目セロハンテープ
試験を行つた。 (4) 耐ガソリン性 各塗装板をレギユラーガソリンに室温で1時
間浸漬後、24時間室温放置し、光沢測定および
ゴバン目セロハンテープ試験を行つた。 (5) 耐候性 各塗装板をJIS K5400に基づき、サンシヤイ
ン型ウエザオメーターに1000時間かけたあと1
時間室温放置し、光沢測定およびゴバン目セロ
ハンテープ試験を行つた。 実施例 1 平均分子量935のポリプロピレングリコール
(水酸基価 120)100部、IPDI78.8部、トルエン
297部および1,4−ジオキサン74部を1四ツ
口コルベンに仕込み、系を密閉したあと100〜105
℃に昇温した。この温度で4時間反応を行い、
NCO未端のプレポリマーにしたあといつたん80
℃まで冷却し、これに1,4−ブダンジオール
19.5部およびジオクチルチンジラウレート0.01部
を加え、90〜95℃に昇温した。この温度で10時間
反応を続けた後50℃以下に冷却し、ジ−n−ブチ
ルアミン2.4部を添加し、ウレタン樹脂溶液を得
た。この樹脂溶液100部に塩素化ポリプロピレン
の60%トルエン溶液(スーパークロン814H、山
陽国策パルプ製)5.8部およびブチル化メラミン
樹脂の61%キシレン−n−ブチルアルコール溶液
(メラン22、日立化成製)6.3部を混合し、本発明
のコーテイング剤を得た。 実施例 2 平均分子量1243のポリカプロラクトンジオール
(水酸基価90.3)100部、IPDI59.3部、トルエン
260部および1,4−ジオキサン65部を1四ツ
口コルベンに仕込み、系を密閉したあと100〜105
℃に昇温した。この温度で3.5時間反応を行い
NCO未満のプレポリマーにしたあといつたん80
℃まで冷却し、これに1,4−ブタンジオル15.4
部およびジオクチルチンジラウレート0.009部を
加え90〜95℃に昇温した。この温度で8時間反応
を続けたあと50℃以下に冷却し、ジ−n−ブチル
アミン1.8部を添加し、ウレタン樹脂溶液を得た。
この樹脂溶液100部に4重量%の無水マレイン酸
を付加したポリプロピレンの塩素化物(結合塩素
含有量20重量%)の20%トルエン溶液35部および
ブチル化メラミン樹脂の61%キシレン−n−ブチ
ルアルコール溶液(メラン22)13.8部を混合し、
本発明のコーテイング剤を得た。 実施例 3 1,2−ビニル構造が92.4%、1,4−トラン
ス構造が7.6%含まれた平均分子量1400のポリブ
タジエングリコール(NISSO PB G−1000、水
酸基価72.7)100部、トリメチロールプロパン
0.29部、IPDI47.8部、トルエン238.6部および1,
4−ジオキサン59.6部を1四ツ口コルベンに仕
込み、系を密閉したあと100〜105℃に昇温した。
この温度で4時間反応を行い、NCO末端のプレ
ポリマーにしたあといつたん80℃以下に冷却し、
これに1,4−ブタンジオール12.5部およびジオ
クチルチンジラウレート0.008部を加え95〜100℃
に昇温した。この温度で11時間反応を続けたあと
50℃以下に冷却し、ジ−n−ブチルアミン1.4部
を添加し、ウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂溶
液100部に塩素化ポリロピレンの60%トルエン溶
液(スーパークロン814H、山陽国策パルプ製)
11.7部およびブチル化メラミン樹脂の61%キシレ
ン−n−ブチルアルコール溶液(メラン22)13.8
部を混合し、本発明のコーテイング剤を得た。 実施例 4 実施例1で得たウレタン樹脂溶液100部に実施
例4で用いた無水マレイン酸付加ポリプロピレン
塩素化物の20%トルエン溶液87.5部およびブチル
化メラミン樹脂の61%キシレン−n−ブチルアル
コール溶液(メラン22)43.1部を混合し、本発明
のコーテイング剤を得た。 実施例 5 実施例1でメラン22のかわりにブチル化メラミ
ン尿素共縮合樹脂の61%キシレン−n−ブチルア
ルコール溶液(メラン14、日立化成製)を使用す
るほかは実施例1と同様にして本発明のコーテイ
ング剤を得た。 実施例 6 実施例1でメラン22のかわりにブチル化グアナ
ミン樹脂の61%キシレン−n−ブチルアルコール
溶液(メラン81、日立化成製)を使用するほかは
実施例1と同様にして本発明のコーテイング剤を
得た。 比較例 1 塩素化ポリプロピレンの60%トルエン溶液(ス
ーパークロン814H)100部にトルエン50部を混合
した。 試験例 1 実施例1〜6および比較例1の組成物をトルエ
ンにて固形分が15重量%になるように希釈し、こ
れらの溶液100部に酸化チタン7.5部およびカーボ
ンブラツク0.1部を混合し、ボールミルにて一昼
夜混練して試験用塗料溶液を得た。 エチレン含量6モル%のプロピレン−エチレン
ブロツク共重合体の射出成形板(厚さ2mm)を作
成し、その表面をトリクロルエタン蒸気で洗浄処
理したあと、実施例1〜6および比較例1で作成
した試験用塗料溶液をスプレーにて射出成形板に
塗布した。5分間室温でセツテイングしたあと循
風乾燥機にて80℃、30分間乾燥させた(乾燥膜厚
約20μ)。こうして得られた各塗膜の上に市販の
メラミンアルキツド系上塗り塗料(フレキセン
#101、日本ビーケミカル製)をシンナー(#101
−10)にて2:1(重量比)に希釈し、スプレー
にて塗布したあと室温で15分間セツテイングし循
風乾燥機で120℃、30分間焼き付けを行つた(乾
燥膜厚約40μ)。こうして得られた各塗膜につい
て各試験を行つた。試験結果を表1に示す。
【表】
【表】 [発明の効果] 本発明のコーテイング剤は下記の効果を奏す
る。 (1) ポリオレフイン基剤と上塗り剤双方への密着
性が優れている。 (2) 耐水性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性の良好
な塗膜が得られる。 (3) 均一な溶液が得られる。すなわち、経時的に
沈降分離のない溶液が得られる。 (4) 溶液粘度の経時安定性が優れている。 その他、本発明のコーテイング剤は顔料分散性
も良好であり、平滑性の良好な塗膜を与える。 本発明のコーテイング剤はポリオレフイン成形
品とくにプロピレン系重合体成形品の被覆剤とし
て好ましく使用される他、これら成形品の接着
剤、印刷インキ用ビヒクルとしても好適に使用さ
れる。また、その他のプラスチツク、木材、紙、
金属などの被覆剤、接着剤、印刷インキ用ビヒク
ルとしても使用できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ウレタン樹脂(a)、塩素化炭化水素系樹脂(b)お
    よびアミノ樹脂(c)からなるポリオレフイン成形品
    の被覆に適したコーテイング剤。 2 (a)がポリエーテルジオール、ポリエステルジ
    オール、ポリエーテルエステルジオール、これら
    のジオール中でビニル系モノマーを重合させて得
    た重合体ジオールおよびポリブタジエングリコー
    ルからなる群よりえらばれる高分子ジオール類を
    必須成分とするポリオールおよび必要により他の
    活性水素含有化合物からなる活性水素含有化合物
    成分とポリイソシアネート成分とからの樹脂であ
    る特許請求の範囲第1項記載のコーテイング剤。 3 ポリイソシアネート成分と活性水素含有化合
    物成分のNCO/活性水素含有基比が0.9〜1.1であ
    る特許請求の範囲第2項記載のコーテイング剤。 4 (b)の含量が、不揮発分で、(a)、(b)および(c)の
    合計重量に基づいて3〜70%である特許請求の範
    囲第1項〜第3項のいずれか一項に記載のコーテ
    イング剤。 5 (c)の含量が、不揮発分で、(a)、(b)および(c)の
    合計重量に基づいて3〜70%である特許請求の範
    囲第1項〜第4項のいずれか一項に記載のコーテ
    イング剤。
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DE4308859A1 (de) * 1993-03-19 1994-09-22 Basf Lacke & Farben Füllstoffpaste zur Verwendung in Basislacken zur Beschichtung von Polyolefin-Substraten, Basislacke sowie Verfahren zur Direktlackierung von Polyolefin-Substraten
US6245695B1 (en) * 1997-03-12 2001-06-12 Daicel Chemical Industries, Ltd. Binder composition and coating composition for decorative paper both based on polyurethane resin, and laminated cloth and air bag both having coating of the same

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