JPH035880B2 - - Google Patents

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JPH035880B2
JPH035880B2 JP32991987A JP32991987A JPH035880B2 JP H035880 B2 JPH035880 B2 JP H035880B2 JP 32991987 A JP32991987 A JP 32991987A JP 32991987 A JP32991987 A JP 32991987A JP H035880 B2 JPH035880 B2 JP H035880B2
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JP
Japan
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wastewater
culture solution
compost
microorganisms
water
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Expired
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JP32991987A
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English (en)
Other versions
JPH01104398A (ja
Inventor
Tadayuki Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKYO JUKI KK
Original Assignee
SANKYO JUKI KK
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Publication date
Application filed by SANKYO JUKI KK filed Critical SANKYO JUKI KK
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、汚水中の浮遊成分の沈降分離及び溶
存成分の除去に関する。 [従来の技術] 従来、汚水に凝集剤その他の薬剤を投入し、溶
存成分を固形化すると共に、浮遊成分を凝集させ
て沈降分離する沈降分離法が広く行われている。
また、汚水中に存在する微生物を床に付着繁殖
させ、この微生物の活動によつて汚水中の溶存成
分を分解除去する生物酸化法も、近年さかんに用
いられるようになつて来ている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の沈降分離法には次のよう
な問題がある。 (1) 浮遊成分の沈降速度が遅いので、処理に長時
間を要し、処理効率が悪い。 (2) 沈降した汚泥が多量の水を含む膨潤状態で取
出されかつ脱水性が悪いので、汚泥の排出量が
多く、かつその取扱い性が悪い。 (3) ある程度の溶存成分の除去は図れるものの不
十分なものであり、特に最近問題となつている
アンモニア分の除去がほとんどできない。 (4) 多量の凝集剤その他の薬剤を使用するので、
経済的に不利であるばかりか、使用薬剤による
二次公害のおそれもある。 また、生物酸化法は、特別な薬剤を必要とせず
に溶存成分の除去が図れるが、次のような問題が
ある。 (1) 汚水中に自然に存在する微生物を付着繁殖さ
せるために、床と曝気が不可欠であり、汚染
された湖沼の浄化等には利用できない。 (2) かなりの溶存成分の分解除去が図れるが、分
解除去に長時間を要するばかりか、脱窒につい
てはまだまだ不十分である。 [問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本発明において講
じられた手段を説明すると、本発明では、汚水
に、好気的発酵処理によつて得られたコンポスト
の培養液を加えるという手段を講じているもので
ある。 本発明で処理できる汚水としては、多量の有機
性成分で汚染されている水で、例えば生活排水、
有機性産業排水、人畜し尿、湖沼水、水産養殖池
水等を挙げることができる。 好気的発酵処理によつて得られたコンポストと
しては、良好な発酵状態を経て得られたものであ
ればどのようなものでもよいが、特にアルカリサ
イドで発酵させて得られたものが好ましい。即
ち、原料のPHが9〜12程度となるよう、原料に消
石灰等のアルカリ物質を添加混合してから好気的
発酵処理を行うと、極めて良好な発酵状態が得ら
れ、本発明に有益な作用をもたらすコンポスト中
の微生物数も増大すると考えられる。 本発明で培養に供するコンポストの原料は、好
気的発酵に供し得るものであれば、例えば下水汚
泥、食品加工残渣、農業廃棄物、人畜糞尿等、ど
のようなものでもよい。特に、本発明の方法を実
施したときに排出される沈降汚泥をコンポストの
原料として循環利用すれば、コンポストの原料を
ことさら外部から収集する必要をなくすこともで
きる。 本発明におけるコンポストの培養液は、液体培
地にコンポストを添加し、コンポスト中の微生物
を培養することによつて得ることができる。 上記液体培地としては、水に微生物の栄養源を
添加したものを用いることができる。この栄養源
としては、例えば鶏糞、コーヒーかす、豆粕、ペ
プトン、グルコース、庶糖等が挙げられる。ま
た、これらの栄養源の他に、例えば燐酸カルシウ
ム、硫酸第一鉄、硫酸マグネシウム、ローズベン
ガル等の無機塩類を少量加えることが好ましい。 液体培地に添加するコンポスト量としては、液
体培地の栄養源濃度等によつても相違するが、一
般には液体培地1に対してコンポスト5〜100
g程度でよい。 コンポストの培養は、室温で単に放置すること
で行つてもよいが、微生物の繁殖を助けるため、
液体培地を70℃〜90℃に保ち、曝気しながら行う
ことが好ましい。この温度保持と曝気を行いつつ
培養する場合、培養時間は24〜72時間程度であ
る。 上述のようにして得られる培養液の汚水への投
入は、培養液をその沈殿物ごと投入することによ
つて行つてもよいが、培養液の上澄のみを投入す
ることによつて行うこともできる。後者の場合、
培養液を加えた直後の汚水のにごり増加を防止で
きる。 汚水へ加える培養液の量は、通常、浄化すべき
汚水に対して10〜10000ppm程度、汚水の状態に
よつては10〜200ppm程度でも十分である。また、
汚水がバルキング等の異常を伴うときには、1000
〜10000ppm程度、望ましくはMLSS(バクテリア
菌体量)の2倍程度、例えばMLSSが4000ppmの
汚水であれば、培養液の量は当該汚水に対して
8000ppm程度とすることが好ましい。培養液の量
が少な過ぎると本発明の利益が得にくくなる。 上述の値を越える量の培養液を汚水に加えるこ
とは、培養液の消費量増大を無視すれば、一向に
さしつかえない。 汚水は、本発明による浄化処理中、できるだけ
10℃以上、特に20〜30℃の水量に保つことが好ま
しい。水温が下がり過ぎると微生物の活動が鈍く
なり、処理効率が低下しやすくなる。 培養液を加えた汚水はそのまま自然にまかせて
放置しておいてもよい。特に浄化対象が湖沼等で
あつて、これに直接培養液を投入して一気に浄化
を行う場合には放置せざるを得ないが、可能であ
れば曝気を行うことが好ましい。 上記曝気は、曝気槽を用いることで容易に行う
ことができる。曝気量は、曝気槽について定めら
れている基準量程度でよい。また、水産養殖池等
においては、養殖魚貝類への酸素供給のための曝
気を浄化のための曝気と兼務させることができ
る。 本発明においては、培養液と共に、消石灰、石
膏、更には活性硅酸類で多孔質の吸着力が強いも
のを添加することが好ましい。これらによつて、
より多くの溶存成分の迅速な除去が可能となる。
特に、消石灰を加えると、汚水中のリン成分をカ
ルシウムと結び付けて除去しやすい利点がある。
また、一般の凝集剤との併用を図ることもでき
る。 [作用] 本発明者は、近年の湖沼や河川の汚染につい
て、排水流入等による富栄養化もさることなが
ら、農薬や殺虫剤の多量散布による微生物の死滅
化が大きな原因となつていると推測している。即
ち、自然界には、本来、汚染を浄化する能力が存
在し、その根本が微生物であるが、今日では、こ
の浄化作用を成す微生物の中で比較的弱体なもの
が激減し、十分な浄化能力が自然界から失われつ
つあることに湖沼や河川の根本的汚染原因がある
と考えられる。 上記本発明者の立場からすると、現在行われて
いる生物酸化法によつて十分な脱窒が図れないの
は、当該処理対象となつている河川や湖沼の水中
に、脱窒を行う微生物の存在が極めて希薄になつ
ているためと考えられる。 ところで、コンポスト中には、極めて多種の微
生物が多量に存在し、これらの活動やその代謝産
物である酵素が、汚水中の浮遊成分の沈降促進、
沈降汚泥からの離水促進並びに残存有機成分の分
解に大きな役割を果すと考えられる。即ち、本発
明は、このようなコンポスト中の微生物の作用を
見出したことに大きな特徴を有するもので、本発
明におけるコンポストの培養は、浄化に必要な微
生物の増殖を促し、また本発明における培養液の
投入は、浄化に必要な微生物の人為的補充として
作用するものである。 上記のように、本発明では、培養液を加えるこ
とによつて、欠落又は希薄化した微生物を増殖さ
せた上で補填し、もつて本来自然が有する浄化能
力を再現するもので、良好な沈降促進作用及び、
溶存有機成分除去特に高い脱窒作用が、特別な薬
剤の添加なく得られる。また、沈降汚泥の密度が
高くかつ離水性が向上されるので、その分汚泥の
排出量を小さくできかつ当該汚泥の取扱い性が向
上するものである。 [実施例] 実施例 1 下水処理場から採取した活性汚泥(SS=
1500ppm)を試料とし、これにコンポストの培養
液の上澄を加えて、汚泥の沈降性を調べた。 コンポストとしては、下水汚泥に、同様の発酵
処理で得たコンポストを投入して水分調整し、か
つ消石灰を投入してPH12に調整した原料を好気的
発酵処理して得られたものを使用した。 液体培地としては、500mlの水に、ブドウ糖5
g、K2HPO40.25g、MgSO4・7H2O0.1g、
FeSO4・7H2O極微量、卵白アルブミン0.125gを
加えたものを使用した。 上記液体培地に前記コンポスト50gを加え、昼
は70℃に保つて曝気を行い、夜間は温度保持のみ
で曝気することなく2日間培養を行つた。 前記試料500mlに上記培養液の上澄50mlを加え
て手早く撹拌した後、直に静置して沈降状態を観
察した結果を第1図に示す。 比較例 1 実施例1で用いたのと同じ試料を、培養液を加
えることなく手早く撹拌した後、直に静置して沈
降状態を観察した。結果を第1図に示す。 実施例 2 し尿処理場の曝気槽から採取した活性汚泥を試
料とし、この試料500に対して、実施例1と同
じ培養液の上澄を50ml加え、室温にて2日間曝気
した。その後、この試料を遠心分離機で脱水した
ところ、その含水率は70%であつた。 比較例 2 培養液の上澄を加えなかつた他は実施例2と同
様にして含水率を測定したところ82%であつた。 実施例 3 面積約100m2、平均水深約0.6mの池に、実施例
1で用いたものと同様の培養液の上澄を40投入
した。 培養液投入前と投入1週間後について、池の透
視度、NH4 +濃度、NO3 -濃度及びPHを各々測定
した。 結果を第1表に示す。
【表】 実施例 4 蒸留水で希釈したアンモニア水(アンモニア濃
度200ppm、PH11.3)1に、実施例1で用いた
のと同様の培養液の上澄10mlを投入し、室温にて
2日間曝気を行つた。その後アンモニア濃度を測
定したところ、20ppmであり、PHは6.8であつた。 [発明の効果] 本発明によれば、汚水の処理効率を大幅に向上
させることができるばかりか、従来浄化が困難で
あつた湖沼の浄化をも容易に行えるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1及び比較例1で測定した活性
汚泥の沈降性を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 汚水に、好気的発酵処理によつて得られたコ
    ンポストとの培養液を加えることを特徴とする汚
    水の浄化方法。
JP32991987A 1987-07-11 1987-12-28 汚水の浄化方法 Granted JPH01104398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32991987A JPH01104398A (ja) 1987-07-11 1987-12-28 汚水の浄化方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-172095 1987-07-11
JP17209587 1987-07-11
JP32991987A JPH01104398A (ja) 1987-07-11 1987-12-28 汚水の浄化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01104398A JPH01104398A (ja) 1989-04-21
JPH035880B2 true JPH035880B2 (ja) 1991-01-28

Family

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Family Applications (1)

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JP32991987A Granted JPH01104398A (ja) 1987-07-11 1987-12-28 汚水の浄化方法

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JPH01104398A (ja) 1989-04-21

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