JPH0357451A

JPH0357451A - 廃棄医療器具の粉砕機およびその粉砕方法

Info

Publication number: JPH0357451A
Application number: JP19522089A
Authority: JP
Inventors: Shinsaku Kaguchi; 香口　真作
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-07-27
Filing date: 1989-07-27
Publication date: 1991-03-12
Also published as: JPH0367707B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、例えば使い捨ての注射器等の使用済医療器
具を、滅，殺菌して粉砕する廃棄医療器具の粉砕機およ
びその粉砕方法に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、病院等の医療機関では使い捨ての注射器や点滴
の用具等が使用されている。しかし、これらの使用後に
おける廃棄の実体は、可燃性のもの，ゴムやプラスチッ
クあるいはガラス製品のもの，・注射針等の金属のもの
等種々なものを選別仕分けしている。そして、可燃性の
ものは燃やし、ガラス製品のものは廃棄物処理業者に渡
し、金属品等の不燃物は殺菌して埋設するか、焼却．溶
解する等の対処を行っていた。

（発明が解決しようとする課題〕しかしながら、廃棄医療器具（使用済の注射器，点滴用
瓶．付随のビニール管やゴム栓，アルミニウム製の締め
金具及び注射針等）の選別仕分け作業は非常に煩雑であ
るとともに、選別仕分け作業者に二次感染等の虞れがあ
るため安全上にも問題があった。

この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、滅，
殺菌しながら廃棄医療器具を切断および粉状体にして無
害な状態で排出し、煩雑で非衛生的な選別仕分け作業を
皆無とし、しかも短時間に簡単に処理することができる
廃棄医療器具の粉砕機およびその粉砕方法を提供するこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は上記課題を解決するために、次の手段を講じ
た。

箱体内に投入された廃棄医療器具を滅，殺菌する殺菌剤
投入機構と、前記箱体内にあり回転する回転刃および固
定された固定刃の間で前記廃棄医療器具を切断する切断
機構と、この切断機構の下にあり回転する潰し部材およ
び固定された臼部材との間で前記廃棄医療器具を磨り潰
す製粉機構と、この製粉機構によって磨り潰された粉状
体を排出する排出機構と、前記切断機構および製粉機構
の回転側を駆動する駆動機構とからなる廃棄医療器具の
粉砕機を構或したものである。

また、廃棄医療器具の滅，殺菌を行う殺菌剤を、前記廃
棄医療器具とともに箱体内に投入し、前記箱体内に設け
た切断手段と製粉手段で前記廃棄医療器具を粉状体にす
る廃棄医療器具の粉砕方法とした。

〔作　用〕

この発明の粉砕機によると、箱体内に投入される廃棄医
療器具は殺菌剤投入機構からの殺菌剤で滅．，殺菌され
、駆動機構による切断機構と製粉機構の回転駆動で、廃
棄医療器具を切断しさらに磨り潰して粉状体となし、排
出機構によって粉状体を排出可能にする。

また、この発明の粉砕方法によると、廃棄医療器具は箱
体内において殺菌剤で滅，殺菌され、次に切断手段で切
断され、さらに製粉手段で粉状体にされて処理される。

したがって、廃棄医療器具の選別仕分けをする手間を省
くことができ、粉状体となった無害なものを廃棄物処理
業者に渡すだけでよい。

〔実施例〕

この発明の一実施例を、図面に基づいて説明する。第１
図は廃棄医療器具の粉砕機を示す縦断面図、第２図は同
粉砕機の平面図、第３図は第１図■一■線断面図、第４
図は第１図ｍＶ−ＩＶ線断面図、第５図は切断機構およ
び製粉機構を示す要部斜視図である。

第１図に示すように粉砕機Ａは、そのベースｌの上部に
駆動機構Ｂを設けてある。すなわち、駆動源となるモー
タ２は、その出力軸に図示しないトルクリミッターを介
して減速機３に出力伝達してある。そして、減速機３は
ベースｌ上の台４内に納められ、その回転軸３ａにギヤ
カップリング５を介して主軸６に接続し、主軸６に所望
の回転力を伝達してある。この生軸６は、１．５回／秒
で回転するように設定してある。

前記台４上には、主軸６とこの土軸６に取り付けた廃棄
医療器具を切断する切断機構Ｃ、および廃棄医療器具を
磨り潰して粉状体にする製粉機構Ｄを納めたケーシング
Ｅを取り付けてある。このケーシングＥは、下部の円筒
状外筒７とその上部のホッパ−８からなり、外筒７の側
部には粉状体を排出する排出機構Ｆを、またホッパ−８
の側部には、消毒液をケーシングＥ内に噴射して廃棄医
療器具を滅，殺菌する殺菌剤投入機構Ｇを取り付けてあ
る．なお、ホッパ−８の上面開口には危険防止のために
、図示はしないが開閉蓋を備えている。

前記主軸６は、外筒７内の軸受９に貫通させて下部のス
ラストベアリング１０で軸承してある。

この土軸６の上部３個所には、所定間隔毎に周面を加工
して断面略三角形状に形威したオムスビ形取付部６ａ，
６ｂ，６ｃを設けてある（第ｌ図．第３図および第４図
参照）．そして、主軸６の上段オムスビ形取付部６ａ付近には、
切断機構Ｃの第１回転刃２０および第１固定刃２Ｌを上
下に軸嵌してあり、中段オムスビ形取付部６ｂ付近にも
、主軸６の途中に所定長さの上段カラー１１ａを介在し
て、第２回転刃２２および第２固定刃２３を上下に軸嵌
してある（第１図および第５図参照）。

第１回転刃２０および第１固定刃２１は、いずれも鋼製
からなる二枚羽根形状であり、第ｌ回転刃２０の中心部
には、上段オムスビ形取付部６ａに緊密に軸嵌するオム
スビ形取付孔２０ａを形成して、主軸６の回転に連動し
て回転可能にしてある。また、第１固定刃２０の中心部
には、主軸６に遊嵌する真円な取付孔２１ａを形威して
あり、前記上段カラー１１ａに支持されている。この第
１固定刃２０は、ホッパー８内に突出する上段ストッパ
ー１２ａとの係止で、主軸６の回転に連動しないように
抑止されている。そして、主軸６の回転方向に面する第
１回転刃２０の側縁部には、超鋼あるいは焼結金属など
からなる硬質なチップ２６をろう付けにて取り付けてあ
る。この例では一例縁に３個のチップ２６を間隔をあけ
て取り付けてあるが、側縁に沿って一本の超鋼を取り付
けてもよい。そして、第１固定刃２ｌの側縁にもチップ
２６を取り付けて、第５図に矢印で示す方向に回転する
第１回転刃２０との間で鋏のように作用させて廃棄医療
器具を切断する。

第２回転刃２２および第２固定刃２３は、外筒７内に位
置し、寸法が小さい点を除いては第１回転刃２０および
第１固定刃２ｌと同様に構威してある。第２回転刃２２
はそのオムスビ形取付孔２２ａを主軸６の中段オムスビ
形取付部６ｂに緊密に軸嵌し、第２固定刃２３はその下
部に外嵌した下段カラー１ｌｂに支持され、外筒７に取
り付けた下段ストノバー１２ｂで回転が抑止されている
。

一方、下段オムスビ形取付部６ｃ付近には、廃棄医療器
具を磨り潰し粉状体にするスリ金２４および臼２５から
なる製粉機構Ｄを上下に取り付け′てある。スリ金２４
は第４図に示すように、ブロック体の中心部にオムスビ
形取付孔２４ａを形威して土軸６の下段オムスビ形取付
部６ｃに緊密に軸嵌させ、生軸６の回転に連動して回転
可能にしてある。このスリ金２４の下面には廃棄医療器
具を磨り潰すスリ面２４ｂと、磨り潰せない大きさの廃
棄医療器具を潰しながら通過させる傾斜状に形威した呑
込口２４ｃと、この呑込口２４ｃの後方に形威した廃棄
医療器具を遠心方向に放出する断面コ字形の放出溝２４
ｄを、主軸６を対称軸にして線対称に配置してある。

また、臼２５はセラミック製であり、その中心の真円な
取付孔２５ａを主軸６に軸嵌し、外筒７内の環状鍔部１
３に下方から支持されている。この臼２５の円周の一部
には、平坦面２５ｂを得るように切除して外筒７との間
に開口を形成し、同位置の環状鍔部１３にも形成した開
口とで、粉状体の排出口Ｆ゜を構或するようにしてある
。この日２５の上面には取付孔２５ａと接線状に３０゜
ごとの放射状Ｖ溝２５ｃを刻設してある。この■溝２５
ｃはｌくり弱の深さで、スリ金２４の回転に対して順方
向に放射し、粉状体を遠心方向に寄せるようにしてある
。

そして、主軸６の先端に突設した小径の雄ネジ部１４に
は、円形の軸キャップ１５を挿通し、その上部に皿バネ
１６を積層してこれを押さえる円形のバネ力バー１７を
外嵌してあり、雄ネジ部１４にアイナット１８を螺着し
て、主軸６を締め付けて取り付けてある。このアイナッ
｝１Ｂによる押圧作用により、締まり勝手となって、第
１回転刃２０と第１固定刃２１および第２回転刃２２と
第２固定刃２３さらにスリ金２４と臼２５の相互の密接
力を高め、廃棄医療器具の円滑な切断ならびに磨り潰し
作用を図っている。なお、主軸６はアイナットｌ８を始
めバネ力バー１７，皿バネｌ６．軸キャップｌ５を取り
外してから減速機３側のギヤカップリング５を外してケ
ーシングＥから抜くと、切断機構Ｃおよび製粉機構Ｄを
取り付けた状態で取り外しが可能となる。

また、前記外筒７の側部には開口部７ａを形威して、こ
の開口部７ａを開閉する前記排出機構Ｆを取り付けてあ
る。開口部７ａの鍔部両側には、平行な２本のスライド
棒３０を突設して、その先端に天金３１を取り付けてあ
る．天金３１の中央部には梯形雌ネジ３２を取り付け、
これに円形ハンドル３３の梯形雄ネジ３４を螺合させて
ある。

この梯形雄ネジ３４の先端部は、皿バネ３５を介して外
筒７開口部７ａを閉塞するスライド弁体３６に取り付け
てある。このスライド弁体３６の鍔部両側には、前記ス
ライド棒３０を遊嵌するガイド孔を穿設してあり、円形
ハンドル３３を操作すると、スライド弁体３６がスライ
ド棒３０に案内されながら開口部７ａから引き出されて
、排出口Ｆ’を開放するようにしてある。スライド弁体
３６の先端部は、前記スリ金２４の回転に支障がないよ
うに、その回転軌跡に沿って円弧状に切り欠いた凹部３
６ａを形威してあり、その下部には仮ゴム３６ｂを取り
付けて前記臼２５の平坦面２５ｂに押圧させて、排出口
Ｆ“を緊密に閉塞するようにしてある。また、排出口Ｆ
′の下方には、排出口Ｆ゜から排出される粉状体を粉砕
機Ａ外に取り出すためのシュート３７を、上部に回動支
点を有して取り付けてある。

さらに、第１図および第２図に示すように、ホッパ−８
の側部には廃棄医療器具を滅，殺菌する殺菌剤投入機構
Ｇの消毒ノズル４０を備えてある。

この消毒ノズル４０は、図示しないパルスポンプを備え
た消毒液タンクに接続され、消毒液の間欠的な噴射を可
能にしている。なお、消毒液を封入した瓶あるいは消毒
粉体を入れた袋状バックをケーシングＥに自動投入、あ
るいはこれらを適宜手で投入して、廃棄医療器具と一緒
に粉砕するようにしてもよい。

以上のように構成した粉砕機六の作動を説明する。まず
、ホッパ−８の開閉蓋を開放し、廃棄医療器具をケーシ
ングＥ内に投入する。このとき、小物は臼２５上に直接
落下するが、点滴容器など大きなものはホッパ−８内に
留まる。次に、開閉蓋を閉じて、消毒ノズル４０から消
毒液を噴射させる．続いて、図示しないスイッチ操作で
モータ２を駆動させ主軸６を回転させる。第１回転刃２
０，第２回転刃２２ならびにスリ金２４が連動して回転
して、廃棄医療器具の大きなものは切断機構Ｃで切断さ
れ、小物は製粉機構Ｄで磨り潰される．切断された廃棄
医療器具もスリ金２４と臼２５の製粉機構Ｄで、時間の
経過とともに次第に粒子が粗から細となり、磨り潰され
て粉状体になる。

以上の作動を３０分程行い、モータ２を停止させる。次
に、円形ハンドル３３を操作してスライド弁体３６を引
き出す。これにより排出口Ｆ”が開口するので、臼２５
の周縁に寄せられ堆積した粉状体が排出口Ｆ“から落下
して、シュータ３７を滑って図示しない袋等に収納され
る。この際、モータ２を停止しないで、主軸６を回転さ
せたまま作業を行うと、スリ金２４が回転して臼２５上
の粉状体が排出口Ｆ゜に導かれて、隈なく排出すること
ができる。

この後、円形ハンドル３３を操作してスライド弁体３６
を外筒７の開口部７ａに押し込み、その仮ゴム３６ｂで
再び臼２５の平坦面２５ｂを押圧して、排出口Ｆ゜を閉
鎖しておく。以上の作業で廃棄医療器具の粉砕を完了す
る。

ところで、粉状体は一般に単位体積あたりの比重が大き
いので、粒子の粗いものはケーシング内を上昇する傾向
にあり、また細かなものはその比重が大きいことから下
降して臼に堆積することになる。したがって、粉砕機を
連続運転しながらも、排出口から粉状体を排出すること
ができる。

なお、上記粉砕機にタイマーを設けて、たとえば３０分
の所定時間でモータを停止するように設定してもよい。

また、ホッパ一の開閉蓋は、開放したら通電が停止され
るようにしてもよい。加えて、回転刃ならびに固定刃は
二枚羽根形態としているが、これに限ることなくいずれ
かの刃あるいは両方の刃を三枚あるいは四枚としてもよ
い。さらに、実施例では上下２段に第ｌと第２の回転刃
を設けてあるが、１段であってもよいし３段以上に回転
刃と固定刃を組み合わせてもよい．〔発明の効果〕この発明の粉砕機によると、箱体内に投入される廃棄医
療器具は殺菌剤投入機構からの殺菌剤で滅．殺菌され、
駆動機構による切断機構と製粉機構の回転駆動で、廃棄
医療器具を切断しさらに磨り潰して粉状体となし、排出
機構によって粉状体を排出可能にする。また、この発明
の粉砕方法によると、廃棄医療器具は箱体内において殺
菌手段で滅，殺菌され、次に切断手段で切断され、さら
に製粉手段で粉状体にされて処理される。

したがって、例えば医療機関において、廃棄医療器具の
選別仕分けをする手間を省くことができる。さらに、粉
砕され粉状体となったものは無害であるので、二次感染
の虞れもなく衛生的で安全上の問題がなくなるとともに
、粉状体となって容積も減少するのでコンパクトになり
、排出した粉状体を廃棄物処理業者に渡すだけでよく、
取り扱いが簡便になる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例に係り、第１図は廃棄医療器
具の粉砕機を示す縦断面図、第２図は同粉砕機の平面図
、第３図は第１図■一■線断面図、第４図は第１図ＩＶ
−ＩＶ線断面図、第５図は切断機構および製粉機構を示
す要部斜視図である。Ａ・・・粉砕機　　　　　Ｂ・・・駆動機構Ｃ・・・切
断機構　　　　Ｄ・・・製粉機構Ｅ・・・ケーシング　
　　Ｆ・・・排出機構Ｆ”・・・排出口　　　　Ｇ・・
・殺菌剤投入機構２・・・モータ　　　　　３・・・減
速機５・・・ギヤカップリング６・・・主軸６ａ・・・上段オムスビ形取付部６ｂ・・・中段オムスビ形取付部６ｃ・・・下段オムスビ形取付部７・・・外筒　　　　　　７ａ・・・開口部８・・・ホ
ッパ−　　　　１１ａ・・・上段カラー１ｌｂ・・・下
段カラー　１２ａ・・・上段ストッパー１２ｂ・・・下
段ストッパーｌ３・・・環状鍔部　　　ｌ６・・・皿バ不Ｉ７・・・
バネカバー　　１８・・・アイナット２０・・・第ｌ回
転刃２０ａ・・・オムスビ形取付孔２１・・・第ｌ固定刃　　２２・・・第２回転刃２２ａ
・・・オムスビ形取付孔２３・・・第２固定刃　　２４・・・スリ金２４ａ・・
・オムスビ形取付孔２４ｂ・・・スリ面　　　２４ｃ・・・呑込口２４ｄ・
・・放出溝　　　２５・・・臼２５ｂ・・・平坦面　　
　２５ｃ・・・■溝２６・・・チップ３１・・・天金３３・・・円形ハンドル３６・・・スライド弁体３６ｂ・・・板ゴム４０・・・消毒ノズル３０・・・スライド棒３２・・・梯形雌ネジ３４・・・梯形雄ネジ３６ａ・・・凹部３７・・・シュート第２図ｌ．　事件の表示平成１年特許願第１９５２２０号発明の名称・廃棄医療器具の籾砕機およびその粉砕方法補正をする
者事件との関係　出願人住所　　広島県広島市中区江波本町ｌ６−９氏名　香口
真作

Claims

【特許請求の範囲】

（１）箱体内に投入された廃棄医療器具を滅、殺菌する
殺菌剤投入機構と、前記箱体内にあり回転する回転刃お
よび固定された固定刃の間で前記廃棄医療器具を切断す
る切断機構と、この切断機構の下にあり回転する潰し部
材および固定された臼部材との間で前記廃棄医療器具を
磨り潰す製粉機構と、この製粉機構によって磨り潰され
た粉状体を排出する排出機構と、前記切断機構および製
粉機構の回転側を駆動する駆動機構とからなることを特
徴とする廃棄医療器具の粉砕機。
（２）廃棄医療器具の滅、殺菌を行う殺菌剤を、前記廃
棄医療器具とともに箱体内に投入し、前記箱体内に設け
た切断手段と製粉手段で前記廃棄医療器具を粉状体にす
ることを特徴とする廃棄医療器具の粉砕方法。