JPH0354647Y2 - - Google Patents

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JPH0354647Y2
JPH0354647Y2 JP1985199211U JP19921185U JPH0354647Y2 JP H0354647 Y2 JPH0354647 Y2 JP H0354647Y2 JP 1985199211 U JP1985199211 U JP 1985199211U JP 19921185 U JP19921185 U JP 19921185U JP H0354647 Y2 JPH0354647 Y2 JP H0354647Y2
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infrared
dryer
infrared rays
heating wire
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、遠赤外線を放射するヘアードライヤ
ーに関し、詳しくは、乾燥が効率よく行われ、ま
た遠赤外線の照射面の血行および新陳代謝の促進
に効果のあるヘアードライヤーに関する。
本考案のヘアードライヤーは、頭髪の乾燥に利
用するだけでなく、種々の物の乾燥に利用するこ
とができ、さらに頭髪だけでなく、その他の部位
に使用して、その部位の乾燥のみならず、その部
位の血行および新陳代謝の促進をはかることもで
きる。すなわち、手指または足指に使用して、し
もやけ、ひびまたはあかぎれの予防、治療に利用
することもできる。
(2) 従来の技術 空気の流通路に送風機構と加熱機構を取り付け
たヘアードライヤーは、ずつと以前から広く使用
されているが、最近のヘアードライヤーは、高温
の熱風を吹き出す高出力のものが主流を占めるよ
うになつている。
本考案者は、遠赤外線をヘアードライヤーに併
用したときに、その乾燥効果を促進することに直
面し、その試験を続けたところ、遠赤外線が照射
されると、その照射面の血行および新陳代謝の促
進をすることができることを見いだし、その知見
に基づいて本考案に到達した。
なお、本考案の完成後に分かつたことである
が、本考案の完成以前にも遠赤外線を放射するよ
うにしたヘアードライヤーが他人によつて考案さ
れており、たとえば、特開昭57−134109号公報、
実開昭50−25783号公報、および特開昭57−
134108号公報等が本考案の実用新案登録出願前に
公知となつている。
(3) 考案が解決しようとする課題 前記特開昭57−134109号公報には、電気抵抗線
の加熱方向の側に近接しかつその巻回形状に倣つ
て遠赤放射体を設けた整髪乾燥機が記載されてい
る。この整髪乾燥機は、電気抵抗線と遠赤放射体
とが別体に構成されているため、電気抵抗線から
遠赤放射体への熱伝導率が低い。このため、電気
抵抗線の温度が上昇しても遠赤放射体の温度がそ
れほど上昇しないので、放射される遠赤外線の量
が少ないという問題点があつた。また、電気抵抗
線以外に、別途遠赤放射体およびそれを取り付け
るための部品が必要になるので、部品点数の増加
および構成の複雑化が生じ、ヘアードライヤーの
組立工程数(製造工程数)も増加するという問題
点もあつた。ヘアードライヤーのような小型で簡
素な電気製品において、部品点数の増加、構成の
複雑化、製造工程数の増加、または製造工程にお
ける作業性の低下等が生じると、それらのヘアー
ドライヤー全体またはヘアードライヤーの製造工
程全体に締める割合が大きいので、全体的に大き
な影響が生じる。たとえば、前記部品点数の増加
によつて生じるコストアツプの額が小さくても、
全体の額が小さい場合には、そのコストアツプ率
は大きなものとなる。また、ある作業の効率が低
下した場合その低下率が小さくても、全体の作業
数が少ない場合には前記効率が低下した作業の全
作業に占める割合が大きいと、作業全体における
効率の低下率は無視できないものとなる。したが
つて、前記特開昭57−134109号公報記載の整髪乾
燥機における、前記組立工程数の増加は無視でき
ない問題点である。
また、実開昭50−25783号公報には、電熱ヒー
タ(すなわち、電熱線)が遠赤外線放射物質中に
埋設されたヘアードライヤーが記載されている。
このヘアードライヤーは、電熱ヒータを埋設する
ための遠赤外線放射物質が多量に消費されるとい
う問題点があつた。また、電熱ヒータと遠赤外線
放射物質の表面との距離が長くなるので、電熱ヒ
ータの温度よりも遠赤外線放射物質表面の温度が
かなり低くなる。したがつて、遠赤外線放射物質
の表面温度を所定の温度に保持しようとすると、
電熱ヒータをそれよりも高い温度に保持しなけれ
ばならないので、電力消費量に無駄が生じるとい
う問題点があつた。
さらに、前記特開昭57−134108号公報には、発
熱用電気抵抗線(すなわち、電熱線)を巻設した
ヒータ基板を前記発熱用電気抵抗線とともに遠赤
外線放射物質で被覆した整髪乾燥機が記載されて
いる。この整髪乾燥機の発熱用電気抵抗線は、所
定の形状に保持された状態において遠赤外線放射
物質で被覆される。そして、遠赤外線放射物質で
被覆された状態では、前記発熱用電気抵抗線は、
その形状が固定され、変形不可能である。このた
め、整髪乾燥機を設計したり、設計変更したりす
る際には、先ず、前記遠赤外線で被覆される発熱
用電気抵抗線の形状およびその発熱用電気抵抗線
を所定の形状に保持する前記ヒータ基板の形状等
(すなわち、遠赤外線放射部分の形状)を決定す
る必要がある。しかも、そのそれらの形状は発熱
用電気抵抗線とヒータ基板とを遠赤外線放射物質
で被覆する際、それらが互いに離れないように保
持できるようなものとしなければならない。した
がつて、この整髪乾燥機では、その遠赤外線放射
部分の設計を行う際、この部分の製造工程におけ
る作業性を考慮しなければならないので、設計の
自由度が制約されるという問題点があつた。
本考案は、前述の事情に鑑み、多量の遠赤外線
を効率良く放射し、熱風とともに遠赤外線を放射
し得るヘアードライヤーを提供することを課題と
する。また、本考案は、遠赤外線放射部分の設計
の自由度が大きいヘアードライヤーを提供するこ
とを他の重要な課題とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記課題を解決するために、本出願の第1、第
2考案はそれぞれ次の構成を備えたことを特徴と
する。なお、次の本考案の説明において本考案の
理解を容易にするため、後述の実施例の構成要素
と対応する本考案の構成要素には実施例の構成要
素の符号と同一の符号を、カツコを付けて記載す
る。そのカツコ付きの符号は本考案の理解を容易
にするためのものであり、そのカツコ付きの符号
によつて本考案の技術的範囲が実施例に限定され
るものではない。
本出願の第1考案のヘアードライヤーは、 内部に吸入された空気を外部に排出する熱風排
出口を有するとともに内面が遠赤外線を反射する
物質で被覆されたドライヤーケース1と、 前記ドライヤーケース1内部に取り付けられた
モータ2およびフアン3と、 コイル状に形成した電熱線素材およびその表面
に付着された遠赤外線放射物質から構成された電
熱線6と、 ドライヤーケース1の熱風排出口に取付られる
ととにも表面に遠赤外線放射物質が付着されたハ
ニカムスリツト9と、 を備えたことを特徴とする。
また、本出願の第2考案のヘアードライヤー
は、前記第1考案において、ドライヤーケース1
内部の前記熱風排出口に相対する位置に遠赤外線
反射面13が設けられたことを特徴とする。
(2) 作用 前述の特徴を備えた本出願の第1考案のヘアー
ドライヤーは、電熱線6がコイル状に形成した電
熱線素材から構成されているので、使用される電
熱線素材の長さが非常に長いものとなつている。
このため、電熱線6の表面に付着された遠赤外線
放射物質の遠赤外線放射面積は非常に大きいもの
となり、大量の遠赤外線を放射することができ
る。また、電熱線6の表面に直接遠赤外線放射物
質が付着されているので、その遠赤外線放射物質
は電熱線6から効率良く熱伝導が行われて温度が
上昇し、高温になる。一般に遠赤外線放射物質は
高温になる程多量の遠赤外線を放射するので、前
記電熱線6自体に付着された遠赤外線放射物質
は、高温になつて多量の遠赤外線を放射する。前
記電熱線6に付着された遠赤外線放射物質から放
射された多量の遠赤外線の中の一部は、前記熱風
排出口を通つて外部の乾燥部分(毛髪等)を直接
照射する。そして、乾燥部分に付着している水分
は、周囲を流れる高温の熱風に接触して伝達され
る熱量および前記照放された遠赤外線の吸収によ
つて温度が上昇し、効率良く蒸発させられる。さ
らに、表面に遠赤外線が付着したコイル状の電熱
線6は遠赤外線放射物質が表面に付着していない
従来の電熱線と同様に自由に変形できるので、前
記電熱線6を用いたヘアードライヤーを設計する
際、従来の遠赤外線放射部分を持たないヘアード
ライヤーと全く同様の感覚で設計を行うことがで
きる。すなわち、前記表面に遠赤外線放射物質を
付着したヘアードライヤーは、その設計に際し、
遠赤外線放射物質を電熱線に付着させるための製
造工程の作業性等を全く考慮せずに設計すること
ができる。
また、前記第1考案のヘアードライヤーは、ド
ライヤーケース1の熱風排出口にハニカムスリツ
ト9が取り付けられ、ハニカムスリツト9に遠赤
外線放射物質が付着されている。
ところで、一般にヘアードライヤーの電熱線表
面の温度は400〜500℃程度となつており、熱風排
出口から吹き出される熱風温度は毛髪が熱損傷し
ないように普通100〜120℃程度となつている。
本考案の前記ハニカムスリツト9に付着された
遠赤外線放射物質は、周囲を流れる高温(前記
100〜120℃)の熱風からの伝熱および前記電熱線
6に付着した400〜500℃程度の遠赤外線放射物質
から放射された遠赤外線を吸収することによつて
温度が上昇する。その際、遠赤外線放射物質は一
般に遠赤外線の吸収率が良いので、前記ハニカム
スリツト9に付着した遠赤外線放射物質は、前記
電熱線6に付着された遠赤外線放射物質から放射
された遠赤外線を効率良く吸収する。そして、前
記ハニカムスリツト9に付着した遠赤外線放射物
質は、その温度が最も高い部分で100〜120℃程度
に上昇し、遠赤外線を放射する。
以後、前記ハニカムスリツト9に付着した遠赤
外線放射物質から放射される遠赤外線を「二次的
な遠赤外線」といい、前記電熱線6に付着した遠
赤外線放射物質からを放射される遠赤外線を「一
次的な遠赤外線」ということにする。
一般に遠赤外線放射物質が放射する遠赤外線の
波長スペクトル分布のピークは、遠赤外線放射体
の温度が低下する程長波長側に移行する。そし
て、遠赤外線放射体の温度が200℃以下になると、
放射される遠赤外線の波長スペクトル分布のピー
クは6μm以上の長波長側に移行する。したがつ
て、前記ハニカムスリツト9に付着した前記温度
が最も高い部分で100〜120℃程度の遠赤外線放射
物質から放射される二次的な遠赤外線の波長スペ
クトル分布は、波長6μm以上の波長領域にピー
クが存在することになる。したがつて、ヘアード
ライヤーから放射される遠赤外線の波長スペクト
ル分布は全体として長波長側に移行する。そして
これは本出願人の実験により分かつたことである
が、湿つた毛髪は、遠赤外線の波長が6μm以上
になると遠赤外線吸収率が高い値で安定する。し
たがつて、本出願の第1考案のヘアードライヤー
の前記ハニカムスリツト9に付着した遠赤外線放
射物質からは、湿つた毛髪が吸収し易い波長領域
の遠赤外線が多量に放出される。
また、前記本出願の第1考案のヘアードライヤ
ーは、ドライヤーケース1の内面が、遠赤外線を
反射する物質で被覆されているので、前記電熱線
6に付着した遠赤外線放射物質から放射されてド
ライヤーケース1内面に到達した遠赤外線は、そ
の内面の反射物質によつて反射される。この反射
された遠赤外線の一部は、前記ドライヤーケース
1内面を何度か反射して前記ドライヤーケース1
の熱風排出口から外方に放射され、毛髪等の乾燥
部位を照射するので、ヘアードライヤーの乾燥効
率が向上する。前記ドライヤーケース1の熱風排
出口にハニカムスリツト9が設けられている場合
には、前記ドライヤーケース1内面で反射された
遠赤外線の一部はハニカムスリツト9から外方に
放射され、残りの一部はハニカムスリツト9に付
着した遠赤外線放射物質によつて吸収され、前記
二次的な遠赤外線を放射するエネルギーに変換さ
れる。前述のようにドライヤーケース1内面が遠
赤外線を放射すると、ドライヤーケース1に遠赤
外線が吸収されたり、熱が蓄積されることがなく
なる。このため、ドライヤーケース1が高温にな
ることが防止される。
また、前述の特徴を備えた本出願の第2考案の
ヘアードライヤーは、ドライヤーケース1内部の
前記熱風排出口に相対する位置に遠赤外線反射面
13が設けられているので、その遠赤外線反射面
13に遠赤外線が入射した場合、その入射した遠
赤外線は前記熱風排出口から外方に放射されて毛
髪等に照射されるので、ヘアードライヤーの乾燥
効率が向上する。また、前記遠赤外線反射面13
は、前記ハニカムスリツト9に付着した遠赤外線
放射物質からドライヤーケース1内方に放射され
た遠赤外線をドライヤーケース1外方に向けて反
射する。この反射された遠赤外線の一部は、前記
ハニカムスリツト9から外方に放射され、残りの
一部はハニカムスリツト9に付着した遠赤外線放
射物質によつて吸収され、再び前記二次的な遠赤
外線を放射するエネルギーに変換される。このた
め、ヘアードライヤーの乾燥効率がさらに向上す
る。さらに、その遠赤外線反射面を焦点が外部の
適当な位置(毛髪等の乾燥部位)にある凹面とし
て、遠赤外線の照射をさらに効率良く行わせるよ
うにすることができる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案のヘアードライヤーの
一実施例について説明する。
第3図において、1はドライヤーケースで、そ
の内面にはAl(アルミニウム)等の遠赤外線反射
物質が付着されており、また、その内部に吸入さ
れた空気を外部に排出する熱風排出口を有してい
る。2はモータ、3はフアン、4はモータ2の回
転軸であつて前記フアン3が装着されている。5
はモータ2の支持棒、6は遠赤外線放射物質を付
着した電熱線、7は遠赤外線放射物質を付着した
電熱線6の支持ドラム、8は支持ドラム7の支持
棒であつて、モータ2および支持ドラム7は、そ
れぞれの支持棒5および8によつてドライヤーケ
ース1の内部の所定の位置に固定される。前記支
持ドラム7の前面(第3図中、左端面)は遠赤外
線反射面13として形成されており、ハニカムス
リツト9に相対する位置すなわち熱風排出口に相
対する位置に配置されている。前記支持ドラム7
前面の遠赤外線反射面13は、その焦点がヘアー
ドライヤーの外部にある凹面に形成されている。
また、その支持ドラム7の表面は、その前面を含
めて遠赤外線を反射する物質、たとえばAlで被
覆されている。
9は遠赤外線放射物質を付着したハニカムスリ
ツトであつて、前記フアン3の回転によりドライ
ヤケース1に吸い込まれ、遠赤外線放射物質を付
着した電熱線6により加熱された熱風を吹き出
し、熱風によつて加熱されると遠赤外線を放射す
る。
前記電熱線6およびハニカムスリツト9等に付
着された遠赤外線放射物質は、加熱によつて遠赤
外線を放射し得るものであれば、いかなるもので
あつてもこれを使用することができるが、ジルコ
ン、コランダム、ルチル型二酸化チタンまたはチ
タン酸アルミニウム等を使用することができる。
また、遠赤外線放射物質を電熱線6またはハニカ
ムスリツト9に付着するには、遠赤外線放射物質
も付着する手段であれば、いかなる手段であつて
も採用することができるが、たとえば次の(a),(b)
のような方法を採用することができる。
(a) 遠赤外線放射物質の溶液または分散液を調整
し、この溶液または分散液に電熱線6またはハ
ニカムスリツト9を浸漬し、乾燥する浸漬法。
(b) 遠赤外線放射物質を電熱線6またはハニカム
スリツト9に溶射する溶射法。
前記(a),(b)の方法を用いれば電熱線6またハニ
カムスリツト9の表面に遠赤外線放射物質を薄く
均一に付着させることが可能である。
第1図、第2図および第4図において、10は
ドライヤーケース1を支持するハンドル、11は
ヘアードライヤーを作動させるスイツチ、そして
12はドライヤーケース1のハニカムスリツト9
より吹き出す熱風の吹き出しユニツトであつて、
この熱風を所望の方向、たとえば平面状に吹き出
すことができる。スイツチ11は2段または3段
以上の切換式のものにすることができ、その第1
段は、モータ2だけを作動させ、常温の冷風をハ
ニカムスリツト9より吹き出す。そして、その第
2段以上は、モータ2および電熱線6の双方を作
動し、電熱線6により加熱された熱風をハニカム
スリツト9から吹き出すとともに遠赤外線を放射
し、さらに熱風の温度または風量を調節するもの
とすることができる。
次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作
用を説明する。
本考案のヘアードライヤーの使用において、ス
イツチ11をオンにして、モータ2および遠赤外
線放射物質を付着した電熱線6に電気を通じる
と、モータ2の回転軸4に取り付けられたフアン
3が作動して、外部の空気をドライヤーケース1
内に吸い込む。吸い込まれた空気は電熱線6によ
り加熱されて熱風となり、遠赤外線放射物質を付
着されたハニカムスリツト9を通つて外部に吹き
出される。
ところで、前記電熱線6には遠赤外線放射物質
が付着されているので、電熱線6に電気を通じる
と、電熱線6に付着した遠赤外線放射物質は、高
温になつて多量の遠赤外線(すなわち一次的な遠
赤外線)を放射する。この一次的な遠赤外線は、
一部は直接前記ハニカムスリツト9に向かつて放
射され、他の一部は前記ドライヤーケース1内面
に付着された遠赤外線反射物質によつて何度か反
射されてから前記ハニカムスリツト9に向かう。
前記ハニカムスリツト9に付着された遠赤外線
放射物質は、ハニカムスリツト9を通過する熱風
からの伝達熱および前記一次的な遠赤外線の吸収
によつて温度が上昇し、二次的な遠赤外線をドラ
イヤーケース1の内外に放射する。この二次的な
遠赤外線の中でドライヤーケース1の外方に放射
された遠赤外線は熱風を当てている部分(毛髪部
分等)に照射される。また、前記二次的な遠赤外
線の中で、ドライヤーケース1の内方に放射され
た遠赤外線の一部は、前記電熱線6の支持ドラム
7前面の遠赤外線反射面で反射されてハニカムス
リツト9に向かい他の一部はドライヤーケース1
内面および支持ドラム7表面の遠赤外線反射物質
によつて何度か反射された後ハニカムスリツト9
に向かう。そして、ハニカムスリツト9に向かつ
た遠赤外線は、前記一次的な遠赤外線と同様に一
部は外部に放射され、他の部分はハニカムスリツ
ト9に付着された遠赤外線放射物質によつて吸収
される。このハニカムスリツト9に付着した遠赤
外線放射物質によつて吸収された遠赤外線は、熱
エネルギに変換された後、再び遠赤外線として放
射される。
前述の本考案の実施例によれば、ドライヤーケ
ース1内側の空気の通路は、ドライヤーケース1
内面、およびこの内面に対向して配置された支持
ドラム7表面から形成さている。そして、前記対
向配置されたドライヤーケース1内面および支持
ドラム7表面は遠赤外線反射面として形成されて
いる。したがつて、電熱線6から出射した遠赤外
線は、前記対向配置された両遠赤外線反射面間の
空気の通路を横切りながら前記両遠赤外線反射面
で繰返し反射される。したがつて、空気の通路に
は多量の遠赤外線が存在することになるので、そ
こを通る湿り空気(水分を含んだ空気)は、遠赤
外線を吸収して温度上昇し、乾燥される。すなわ
ち、前記実施例によれば、ドライヤーケース1内
の空気の通路中を流れる湿り空気は、前記電熱線
6表面の接触により伝達される熱量により温度上
昇するとともに、前記空気の通路中に多量に存在
する遠赤外線を吸収することによつても温度上昇
する。したがつて、前記実施例は湿り空気の乾燥
効率が高くなる。
C 考案の効果 前述の本考案のヘアードライヤーは、電熱線が
コイル状に形成した電熱線素材から構成されてい
るので、電熱線素材の長さが非常に長いものとな
つている。このため、電熱線の表面に付着された
遠赤外線放射物質の遠赤外線放射面積は非常に大
きいものとなり、大量の遠赤外線を放射すること
ができる。また、本考案のヘアードライヤーは、
表面に遠赤外線が付着したコイル状の電熱線を用
いているので、従来の遠赤外線を放射しないヘア
ードライヤーと同様の製造方法によつて、遠赤外
線を放射するヘアードライヤーを製造することが
できる。したがつて、本考案のヘアードライヤー
は、遠赤外線放射物質を電熱線に付着させるため
の製造工程の作業性等を全く考慮せずに設計する
ことができる。さらに、電熱線表面に遠赤外線放
射物質を均一に薄く付着させると、電熱線素材と
遠赤外線放射物質の表面との距離を均一に且つ小
さくすることができる。このため、その遠赤外線
放射物質の表面の温度を均一に且つ電熱線の温度
に極めて近い値とすることができる。したがつ
て、遠赤外線放射物質の表面温度をある所定の値
に保つ場合の電力消費量を少なくすることができ
る。さらにまた、電熱線表面に遠赤外線放射物質
を薄く付着させた場合、電熱線を遠赤外線放射物
質中に埋設する従来のものに比較して遠赤外線放
射物質の使用量を節約することもできる。
また、本考案のヘアードライヤーは、ドライヤ
ーケースの熱風排出口にハニカムスリツトが取り
付けられ、ハニカムスリツトに遠赤外線放射物質
が付着されている。前記ハニカムスリツトに付着
した遠赤外線物質から放射される二次的な遠赤外
線の波長スペクトル分布は、波長が6μm以上の
波長領域にピークが存在する。そして、湿つた毛
髪は、遠赤外線の波長6μm以上になると遠赤外
線吸収率が高い値で安定する。したがつて、本考
案のヘアードライヤーは、前記ハニカムスリツト
に付着した遠赤外線放射物質から放出される遠赤
外線が、湿つた毛髪により効率良く吸収されるの
で、毛髪の乾きが良くなる。
また、前記本考案のヘアードライヤーは、ドラ
イヤーケースの内面が、遠赤外線を反射する物質
で被覆されているので、ドライヤーケース内面で
反射された遠赤外線は、前記ドライヤーケース内
面を何度か反射してその一部は前記ドライヤーケ
ースの熱風排出口から外方に放射され、毛髪等の
乾燥部位を照射するので、ヘアードライヤーの乾
燥効率が向上する。また、前記ドライヤーケース
内面で反射された遠赤外線の他の一部はハニカム
スリツトに付着した遠赤外線放射物質によつて吸
収され、二次的な遠赤外線を放射するエネルギー
に変換されるので、やはりヘアードライヤーの乾
燥効率が向上する。また、前述のようにドライヤ
ーケース内面が遠赤外線を反射すると、ドライヤ
ーケースに遠赤外線が吸収されたり、熱が蓄積さ
れることがなくなる。このため、ドライヤーケー
スが高温になることが防止される。
また、前述の本出願の第2考案のヘアードライ
ヤーは、ドライヤーケース内部の前記熱風排出口
に相対する位置に遠赤外線反射面が設けられてい
る。したがつて、前記ハニカムスリツトから放出
されて前記遠赤外線反射面から反射した遠赤外線
の一部は前記熱風排出口から外方に放射されて毛
髪等に照射されるので、ヘアードライヤーの乾燥
効率が向上する。また、前記遠赤外線反射面から
反射した遠赤外線の他の一部はハニカムスリツト
に付着した遠赤外線放射物質によつて吸収され、
再び前記二次的な遠赤外線を放射するエネルギー
に変換される。このため、ヘアードライヤーの乾
燥効率がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のヘアードライヤーの一実施例
の側面図、第2図は同実施例の正面図、第3図は
同実施例の平断面図、第4図は同実施例の熱風吹
き出しユニツトを取り除いた状態の正面図、であ
る。 図面符号、1……ドライヤーケース、2……モ
ータ、3……フアン、4……モータ2の回転軸、
5……モータ2の支持棒、6……遠赤外線放射物
質を付着した電熱線、7……電熱線6の支持ドラ
ム、8……支持ドラム7の支持棒、9……遠赤外
線放射物質を付着したハニカムスリツト、10…
…ドライヤーケース1を支持するハンドル、11
……ヘアードライヤーを作動させるスイツチ、1
2……熱風の吹き出しユニツト、13……遠赤外
線反射面(支持ドラム7前面)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内部に吸入された空気を外部に排出する熱風
    排出口を有するとともに内面が遠赤外線を反射
    する物質で被覆されたドライヤーケース1と、 前記ドライヤーケース1内部に取り付けられ
    たモータ2およびフアン3と、 コイル状に形成した電熱線素材およびその表
    面に付着された遠赤外線放射物質から構成され
    た電熱線6と、 ドライヤーケース1の熱風排出口に取付られ
    るとともに表面に遠赤外線放射物質が付着され
    たハニカムスリツト9と、 を備えたヘアードライヤー。 (2) ドライヤーケース1内部の前記熱風排出口に
    相対する位置に遠赤外線反射面13が設けられ
    た請求項1に記載のヘアードライヤー。
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