JPH0354085B2 - - Google Patents

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JPH0354085B2
JPH0354085B2 JP2455182A JP2455182A JPH0354085B2 JP H0354085 B2 JPH0354085 B2 JP H0354085B2 JP 2455182 A JP2455182 A JP 2455182A JP 2455182 A JP2455182 A JP 2455182A JP H0354085 B2 JPH0354085 B2 JP H0354085B2
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JP
Japan
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lower alkyl
hydrogen atom
present
mice
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JP2455182A
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JPS58144319A (ja
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は次の一般式 (式中R1は水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基又は低級アルコキシ基を示し、R2は水
素原子又は低級アルキル基を示し、R3は水素原
子、低級アルキル基、フエニル基、低級アルキル
置換フエニル基又はスチリル基を示し、nは1又
は2を示す。)で表されるジベンゾオキサゼピン
誘導体を有効成分とする記憶力増強剤に関する。 上式〔〕で表わされる本発明の化合物は、先
に本発明者らによつて合成され、脂質並びに過酸
化脂質低下作用,血糖降下作用及び血小板凝集抑
制作用等が見出された有用な化合物である(特開
昭56−166180号公報参照)。 本発明者らは、その後本発明化合物について更
に研究を進めていた際、本発明化合物投与群の実
験動物の学習能力が対照群に比べて高まる傾向に
あることが見出され、この意外な新知見に基づい
て更に検討を加え本発明を完成するに至つた。 本発明の化合物の記憶力増強のメカニズムは必
ずしも明確ではないが、他の同種薬物において認
められる抗うつ作用など中枢神経系への影響が殆
んど認められないので、知的機能の低下した疾患
における記憶力増強剤として極めて有用で、例え
ば健忘症、老衰又は内・外的要因に基づく痴呆症
等の治療に好適である。 (1) 明暗箱を用いて行つた記憶学習効果 ddY系雄性マウス(8〜10週令,1群10匹と
して群飼い)を1匹ずつ明るい室(10×10×20
cm)に入れる。この室はギロチンドアを介し
て、暗い室(30×30×20cm)に通じている。動
物を入れた60秒後にギロチンドアを開くと、動
物は暗い室に移動するので、ギロチンドアを閉
じる。この暗い室の床はグリツドとなつてお
り、動物の入つた状態では1mA,50Vの電流
を3秒間流し、動物は足から電流を受け、学習
の獲得を行う。なお、ギロチンドアが開いてか
ら、マウスの2後肢が完全に暗い室に入るまで
の移行時間が300秒を経過しても反応しない個
体は予め実験から除くこととした。 本試験を1回行つた7日後に再試験を試み、
動物が暗い室に入るまでの時間を測定した。検
体は再試験の6日前から1日前までの6日間、
経口的に100mg/Kg用量を投与した。実験結果
は、再試験において観察した明るい室から暗い
室に入るまでの時間(平均移行時間)で表わし
た。結果を表1,2,3に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 これらの結果から、本発明の化合物は対照と
比較してマウスの平均移行時間を延長させる作
用を有し、特に、検体No.5,8,11,13,20,
22,24,27,34,37及び38の各誘導体は明暗箱
を用いて行つた記憶学習効果を強力に増強する
ことが明らかである。 (2) 迷路を用いて行つた記憶学習効果 Fisher344系雄性ラツト(3.5ケ月令および22
ないし23ケ月令,個別飼い)を用いてY迷路に
よる明暗弁別学習実験を行つた。Y迷路(各枝
の長さ40cm,高さ30cm,巾10.5cm)の一枝を出
発室とし、枝端から中心寄り30cmにギロチンド
アを設けた。又、他の二枝はゴール室とし、枝
端内壁に明暗弁別用の豆電球(床からの高さ20
cm)をセツトした。各ゴール室の中央における
照度は、豆電球の点燈時に40〜50ルツクス、消
燈時に1ルツクスとなるように定めた。検体は
飼料(CE−2)に混入させ、3.5ケ月間経口的
に22〜23ケ月令の老齢ラツトに投与した。1日
あたりの投与量は約100mg/Kg用量となるよう
に、飼料中の検体含有率を調整した。なお、実
験開始の2週間前より、採食量を1日13gに制
限した。 実験は、まず動物を1匹ずつ出発室において
ギロチンドアを開けると、動物は探索行動を始
め、暫くすると選探地点に到達するが、そこで
強化因子しての餌(CE−2)の置かれている
点を点燈側か、餌の置かれていない非点燈側か
を選ぶ(点燈側の決定はGellermann系列によ
り定めた)。最終的に餌の置かれている点燈側
に動物が到達し、餌を採ることにより、動物は
学習獲得を終了し、ホームケージへ戻される。
これを1試行(最長30秒まで)とし、1日に10
試行(1セツシヨンとよぶ)を行い、3セツシ
ヨン/週のスケジユールで実験を定期的に継続
させ、各時点における動物の平均正反応回数を
経時的に記録した。なお、対照群には、検体を
含有しない餌を同様に与えた。 結果を図1,2,3及び4に示す。老齢ラツ
トは若齢ラツトと比較して、有意に正反応回数
が低く、Y述路における明暗弁別学習の獲得効
果において劣ることが明らかである。しかしな
がら、本発明の化合物(No.13,24,34,37)を
投与した老齢ラツトにおいては、低下した学習
獲得能力の回復することが有意に認められ、こ
れらの検体が老齢ラツトの迷路による明暗弁別
学習効果を強力に増強することが明らかとなつ
た。 (3) 中枢神経系への影響 本発明の化合物の中枢神経系における影響を
一般薬理学的に検討し、次の結果を得た。 (i) 一般症状観察 ddY系雄性マウス(5週令,1群5匹)に
100mg/Kg用量の各検体(No.13,24,34,37)
を経口投与し、2時間にわたつて中枢神経系
への影響を自発行動性,警き反応,挙尾反
応,振せん,痙攣,痛み反応,姿勢,よろめ
き歩行,正向反射,発汗,流涙,眼瞼下垂及
び皮膚の色などの諸症状変化を指標として観
察したが、いずれの検体においても投薬によ
ると思われる著しい変化は認められなかつ
た。 (ii) 正常体温への影響 ddy系雄性マウス(5週令,1群5匹)に
100mg/Kg用量の各検体(No.13,24,34及び
イミプラミン)を経口投与し、経時的に直腸
温を測定した。結果を表4に示す。抗うつ剤
であるイミプラミンを除いて、体温への影響
は認められなかつた。 (iii) 抗レセルピン体温下降作用 予めレセルピン(5mg/Kg)を腹腔内に与
えたddY系雄性マウス(5週令,1群6匹)
に各検体100mg/Kg用量及び50mg/Kgのイミ
プラミンを経口投与し、経時的に直腸温を測
定した。対照薬であるイミプラミンを除い
て、レセルピンによる体温下降作用への拮抗
性は認められなかつた(表5)。
【表】
【表】 (4) 急性毒性 本発明の化合物をddY系雄性マウス(4週
令)に経口投与し、常法によりLD50(g/Kg)
を求めた。結果を表6に示す。
【表】 本発明の記憶力増強剤は、通常成人に対して1
日当り0.1〜10g、好ましくは0.5〜3gの範囲で
経口投与される。投与に当つては通常経口投与剤
に慣用される手段により製剤される。 すなわち、例えば製剤用担体としては乳糖,シ
ヨ糖,ソルビツト,マンニツト,ジヤガイモデン
粉,トウモロコシデン粉,セルロース誘導体また
はゼラチンのようなよく使用される助剤が適当
で、場合によつては同時にステアリン酸カルシウ
ム,カルボワツクスまたはポリエチレングリコー
ルのような滑剤を添加することができる。好まし
い投与形態は硬質ゼラチンからなる差込みカプセ
ルならびにグリセリンのような軟化剤を含有する
密封軟質ゼラチンカプセルである。差込みカプセ
ル内には所要に応じて純粋な粉末状有効物質を場
合によつては滑剤と共に充填することが出来る。
粒子に加工することは有効物質がこれに適した物
理特性を持つているので好ましく、この際助剤と
してジヤガイモデン粉,トウモロコシデン粉,ア
ミロペクチン,セルロース誘導体,ゼラチンまた
は高分散性ケイ酸を併用することができる。 実施例 1 主薬1000g,乳糖3450g,カルボキシメチルセ
ルロース500gを練合機中で良く混合後10%トウ
モロコシ澱粉粘液500gを加えて練合した。練合
物を0.7mmφの円筒顆粒機を用いて顆粒化後、箱
型乾燥機にて60℃で3時間乾燥する。乾燥後14メ
ツシユの篩で篩過整粒した。 実施例 2 主薬1000g,乳糖2000g,結晶セルロース750
g,カルボキシメチルセルロースカルシウム200
g,タルク30g,ステアリン酸マグネシウム20g
を加えV型ミキサーに投入後、15分間混合した。
混合物をカプセル充填機を用いて、1号サイズカ
プセル中に1カプセル内容量400mgを含有するよ
うに充填した。 実施例 3 主薬1000g,乳糖540g,結晶セルロース700
g,トウモロコシ澱粉250g,ステアリン酸カル
シウム10gをV型ミキサーに投入後、15分間混合
した。混合物をロータリー打錠機による直接打錠
で行なつた。なお臼杵は8mmφdeepconcaveを用
い、錠剤重量は250mgとした。さらにこの錠剤に
常法に従つて糖衣コーテイングを行ない、糖衣錠
の重量は480mgとした。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図はY迷路試験における本発明の化合
物(No.34,37,24及び13)の効果を示すグラフで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中R1は水素原子、ハロゲン原子、低級ア
    ルキル基又は低級アルコキシ基を示し、R2は水
    素原子又は低級アルキル基を示し、R3は水素原
    子、低級アルキル基、フエニル基、低級アルキル
    置換フエニル基又はスチリル基を示し、nは1又
    は2を示す。)で表されるジベンゾオキサゼピン
    誘導体を有効成分とする記憶力増強剤。
JP2455182A 1982-02-19 1982-02-19 記憶力増強剤 Granted JPS58144319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2455182A JPS58144319A (ja) 1982-02-19 1982-02-19 記憶力増強剤

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JP2455182A JPS58144319A (ja) 1982-02-19 1982-02-19 記憶力増強剤

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JPS58144319A JPS58144319A (ja) 1983-08-27
JPH0354085B2 true JPH0354085B2 (ja) 1991-08-19

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JP2455182A Granted JPS58144319A (ja) 1982-02-19 1982-02-19 記憶力増強剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0240721A3 (en) * 1986-03-12 1991-01-02 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Therapeutic agent for the treatment of peripheral circulatory disorders

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JPS58144319A (ja) 1983-08-27

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