JPH0351432B2 - - Google Patents

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JPH0351432B2
JPH0351432B2 JP1262570A JP26257089A JPH0351432B2 JP H0351432 B2 JPH0351432 B2 JP H0351432B2 JP 1262570 A JP1262570 A JP 1262570A JP 26257089 A JP26257089 A JP 26257089A JP H0351432 B2 JPH0351432 B2 JP H0351432B2
Authority
JP
Japan
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hardness
golf ball
temperature
solid
piece
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1262570A
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English (en)
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JPH02140179A (ja
Inventor
Mikio Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はソリツドゴルフボールの製法に関す
る。 [発明の目的] 耐クラツク性が高く、かつ高い反撥係数のゴル
フボールを得ることを目的とする。 [従来の技術] ワンピースソリツドゴルフボールまたはツーピ
ースゴルフボールのソリツド内核を硬化させるに
当り高温で長時間処理すると、熱劣化により耐ク
ラツク性が低下する。 加硫温度を低くすると、長時間加硫してもソリ
ツドゴルフボールの内核の温度の上昇が小さく、
所望のボール硬さを得ることができない。 上記の問題を解決するために、加硫温度を一定
の条件下で除々に上げ、高温加硫時間を短縮さ
せ、熱劣化を制御する方法が提案されている(特
開昭53−56273号公報)。 この方法は、ソリツドゴルフボール用ゴム組成
物の硬化に使用する触媒の半分が分解するのに10
時間を要する温度から、その分解に1分を要する
温度よりほぼ10℃低い温度まで、昇温速度5〜10
℃/分で加熱硬化させるソリツドゴルフボールの
成形方法であるが、この昇温速度はソリツドゴル
フボール内部への伝熱速度を考慮する時、著しく
速いものであり、ソリツドゴムの中心部の温度が
十分上昇しきれないうちに加熱処理が終了するこ
ととなる。例えば、上記方法でジクミルパーオキ
サイドを触媒として用いるとすると、ジクミルパ
ーオキサイドの半分が分解するのに10〜15時間を
要する温度は117℃であり、分解に1分を要する
温度は171℃であるから、それより10℃低い温度
まで昇温速度5〜10℃/分で加熱硬化するに要す
る時間は8.8〜4.4分である。一方、本発明者の測
定結果では直径41.8mmのワンピースゴルフボール
用ゴム組成物を160℃に予熱したプレスに入れて、
中心部の温度が160℃になるのに要する時間は、
約10分である。結果として、特開昭53−56273号
公報に記載の方法では、内部が所望の硬さまで硬
化するには至らない。また、最高温度でさらに加
熱を継続し内部硬化を促進しても、硬度分布の幅
は広くなり、耐クラツク性は改良されない。耐ク
ラツク性やゴルフボール特性に影響を与える1つ
の因子として、ソリツドゴルフボール(ツーピー
スゴルフボールにおいては、内核のゴム硬度の分
布)がある。特に、耐クラツク性の点で硬度分布
はできるだけ均一なものが良い。 市販ソリツドゴルフボールの硬度分布を実際に
測定すると、表面部が最も硬く、JC硬度計で75
〜83の間にあり、中心部ほど柔らかく、約60〜72
の間にある。 [発明の着想] 本発明者は耐クラツク性を向上させるため、加
熱温度と時間を調整し、ゴム内部で生ずる暴走反
応をコントロールし、ソリツドゴルフボールの外
部表面および内部の硬度のバラツキを制御するこ
とを試みた。 [発明の構成] 本発明はワンピースソリツドゴルフボールまた
はツーピースゴルフボールのソリツド内核の硬度
が、JC硬度計で75〜85の範囲にあり、任意の部
分の硬度差が5以下に調節したソリツドゴルフボ
ールの製法を提供する。 本発明により得られるソリツドゴルフボール
は、ワンピースゴルフボールおよびツーピースゴ
ルフボールの両方を含む。ツーピースゴルフボー
ルでは、そのソリツド内核が上記の硬度を有する
ようにする。ツーピースゴルフボールのソリツド
内核は、スモールサイズで直径約36〜38mm、ラー
ジサイズで約37〜39mmおよびワンピースゴルフボ
ールでは、直径約41〜43mmである。いずれのボー
ルに対しても本発明方法を適正することができ
る。 ゴルフボール用基材ゴムは、従来一般に使用さ
れているゴム、例えば、98%−シスポリブタジエ
ンゴム、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、合
成ポリイソプレンゴム、いずれをも使用し得る
が、特に、98%−シスポリブタジエンゴムが好ま
しい。 ソリツドゴム用配合組成は従来一般に使用され
ているもの、例えば共架橋剤(メタクリル酸、ア
クリル酸等の金属塩)、ジクミルパーオキサイド
等の開始剤、老化防止剤(ヒンダードフエノール
類)等を適宜に配合したものであつてよい。 本発明により、ソリツドゴルフボールを製造す
るには、ワンピースソリツドゴルフボールまたは
ツーピースゴルフボールのソリツド内核用組成物
を、内部発熱による中心部の温度上昇ピークが加
熱開始から20分以上経過して現れる加熱温度で、
20分以上加熱し、中心部の硬度がJC硬度計で75
以上にし、次いでその温度またはそれより高い温
度で、表面部分の硬度がJC硬度計で75〜85にな
るよう加熱を継続することにより行う。 高温加硫と低温加硫によるゴム内部の温度と加
熱時間とを参考図1と2に示す。参考図3はその
ゴム内部の測定位置を示す。 参考図1は、高温加硫であり、ゴム中心部では
暴走反応による著しい温度上昇を生ずる。その結
果、ゴム内部では発熱が急激におこり熱劣化を生
ずる。参考図2は、低温加硫を示し、ゴム中心部
でも暴走反応を生じないため、ゴム内部において
充分な硬化が達成されず、満足すべき硬度は得ら
れない。図中、a,bおよびcは参考図3のゴム
1に示す位置a,bおよびcに対応している。2
は加熱プレス、3はサーモジヤンクシヨンを示
す。 本発明方法においては、中心部aにおける発熱
のピークが加熱プレス開始から20分以上経過して
現れる加熱温度で、ソリツドゴム組成物を20分以
上加熱して、中心部の硬度をJIC硬度計で75以上
にする。さらに、その温度で、またはそれより高
い温度で加熱を継続し、表面部分の硬度を75〜85
まで上げる。この方法をとることにより、得られ
たソリツドゴルフボール、またはソリツド内核の
硬度は75〜85の範囲になり、かつ任意の部分の硬
度差が5以下となる。内部発熱による中心部の温
度ピークが加熱開始から20分以内に生ずるような
温度で加硫する場合は、内部発熱が急激に起こり
やすく、熱劣化を生じ易い。また、加熱温度が20
分より短い時は、内部加硫が不充分となる。 暴走反応をより効果的に制御するには、メタク
リル酸、アクリル酸等、またはその金属塩や、ジ
クミルパーオキサイド等の開始剤およびヒンダー
ドフエノール類等をラジカル補足剤として適当に
配合することが好ましい。 得られたソリツドゴルフボールまたはソリツド
内核の硬度は、JC硬度計で75〜85、好ましくは
77〜82の間に調整する。硬度が75より小さいと、
反撥弾性が低く好ましくない。また85より大きい
と、耐クラツク性が劣るため好ましくない。 耐クラツク性を向上するためには、ソリツドゴ
ルフボールまたはソリツド内核の任意の位置での
硬度のバラツキ幅は5以下、特に好ましくは3以
下にしなければならない。硬度のバラツキ幅が5
より大きいと、加硫中に内部が残り、耐クラツク
性が良くない。 以下、実施例および比較例をあげて本発明を説
明する。 実施例1および比較例1〜6 以下の処方および条件でツーピースゴルフボー
ルのソリツド内核(直径約37.1mm)を製造した。 処方 重量部 JSR BR01 100 アクリル酸亜鉛 35 亜鉛華 52 ジクミルパーオキサイド 1.2 ヨシノツクス4251 0.5 1ヨシノツクス425:2,2″−メチレンビス−
(4−エチル−6−t−ブチルフエノール)(ただ
し、比較例6の場合はジクミルパーオキサイドに
代えて1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンを1.2重量部
用いる。) 以上の組成のゴム組成物を、表−1に示す加硫
条件下で加硫した。これをサーリン1707 100重量
部および酸化チタン2重量部からなるカバー用組
成物で被覆した。得られたツーピースゴルフボー
ルの物性を同じく表−1に示す。 実施例1と同じ処方を用い、加硫条件を代える
以外、実施例1と同様にしてツーピースゴルフボ
ールを製造した。得られたツーピースゴルフボー
ルの物性を比較例1〜6として同じく表−1に示
す。 実施例 2 以下の処方でツーピースゴルフボール用ソリツ
ド内核(直径約37.1mm)を配合した。 処方 重量部 JSR BR01 100 メタクリル酸 20 亜鉛華 57 ジクミルパーオキサイド 1.2 カバー配合処方は実施例1と同様にして、表−
1に示す加硫条件下に加硫した。得られたツーピ
ースゴルフボール物性を表−1に示す。 同じ処方を用い、加硫条件を代える以外、実施
例と同様にしてツーピースゴルフボールを製造
し、これを比較例7として同じく表−1に示す。
【表】 実施例1は比較例1〜6に比べて、硬度分布が
均一である。これは、配合に適した加硫速度にて
加硫しているためで、耐クラツク性、反撥係数も
他と比べて最も高いものであつた。 比較例1は通常の加硫方法であり、硬度差も大
きく、市販品の多くはこのタイプである。この様
な硬度の不均一なものは、耐クラツク性およ反撥
係数が低い。 比較例2および3は、やや加硫速度を遅くした
もので、比較例1に比べると耐クラツク性の向上
は認められるが不十分である。 比較例4は、実施例1と同様の加硫速度である
が、表面部分の硬度が不足し、耐クラツク性、反
撥係数共に低い。 比較例5は、昇温加硫を試みたものであるが、
好ましい結果は得られなかつた。 比較例6は、10時間半減期の温度の低い開始剤
を用いた結果であるが、加硫速度が速く、プレス
温度を下げて加硫したメリツトが認められない。 実施例2は、実施例1と異なつた配合の組成を
用いて、均一加硫を行つた例である。 比較例7は実施例2と同じ処方で調整したもの
であるが、実施例2に比べ耐クラツク性、反撥弾
性共に劣つている。 実施例 3 上記ゴルフボールを用いて、10人のプロによる
実射テストをおこなつたところ、実施例1のボー
ルは比較例1〜6のボールに比べて、平均2〜5
mよく飛ぶことが確認された。また打撃感触が良
く、澄んだ良い音がする点において実射テスト者
の感想が一致した。これはソリツド内核芯の均一
性に基づくものと考えられる。 実施例4〜6および比較例8〜10 以下の処方および表−2の条件でラーザサイズ
ツーピースゴルフボールのソリツド内核(直径約
38.4mm)を製造した。 処方 重量部 JSR BR01 100 アクリル酸亜鉛 33 亜鉛華 18 ジクミルパーオキサイド 2.0 ヨシノツクス 425 0.5 以上の組成のゴム組成物をサーリン1707 100重
量部および酸化チタン2重量部からなるカバー用
組成物で被覆した。 得られたツーピースゴルフボールの物性を表−
2に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シスポリブタジエンゴムを主成分とし共架橋
    剤および開始剤を含むワンピースソリツドゴルフ
    ボールまたはツーピースゴルフボールのソリツド
    内核用組成物を内部発熱による中心部の温度上昇
    ピークが加熱プレス開始から20分以上経過して現
    れる加熱温度で20分以上加熱し、中心部の硬度が
    JC硬度計で75以上とし、次いでその温度または
    それより高い温度で表面部分の硬度もJC硬度計
    で75〜85になるように加熱を継続する、硬度が
    JC硬度計で75〜85の範囲にあり、任意の部分の
    硬度差が5以下であるソリツドゴルフボールの製
    造法。 2 ワンピースソリツドゴルフボールまたはツー
    ピースゴルフボールのソリツド内核の硬度がJC
    硬度計で77〜82の範囲にある第1項記載の製法。
JP1262570A 1989-10-06 1989-10-06 ソリッドゴルフボールの製法 Granted JPH02140179A (ja)

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JP2710746B2 (ja) * 1993-10-15 1998-02-10 住友ゴム工業株式会社 ツーピースゴルフボール
JP5227691B2 (ja) * 2007-08-01 2013-07-03 アクシュネット カンパニー 単一層コアのゴルフボール
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US9333393B2 (en) 2011-12-30 2016-05-10 Nike, Inc. Method of making a golf ball core

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