JPH035114A - 樹脂成型用金型構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は樹脂成型用の金型とボルスタ−（金型保持装着
）の組合せ構造の改良に関するものである。

（従来の技術） 穀に樹脂成型用金型構造は固定側と可動側のボルスタ−
に夫々装着された金型を分割面で組合わせてこの金型内
に形成されたギヤビティー内に溶融した樹脂を高圧で圧
入して成型するものである。

このように高圧で圧入するため金型のキャビティー内へ
の射出圧や保持圧によって金型が変形すると製品の仕上
り寸法が出ないため、金型の肉厚を厚（して剛性を持た
せ金型の変形を防止している。

このため金型が大型化し、その重量も通常１００Ｋｇ以
上になるため製造コストが高くなるばかりか、成型機に
固定したボルスタ−に金型を取付けたり取外したりする
交換作業を人手だけで行なうことができなかった。

また射出成型時に固定側と可動側の金型とを組合わぜて
位置出しする場合、固定側金型に突設したガイドポスト
を可動側金型に取付けたガイドブツシュに嵌合させて位
置出しをしている。

従来のガイドポストはストレートの円柱状とテーパーの
切頭円錐状のものとがあるが、金型やボルスタ−は生産
が開始されると温度の上昇低下を繰り返して、体積が膨
張収縮する。このためストレートの円柱状のものは摺動
摩擦によって隙間が次第に増大して金型の組合わせがず
れてきて分割面から樹脂が漏洩してしまうことがある。

またコネクターなど多数の貫通孔を設けた製品を成型す
る場合、金型に貫通孔成型用の多数のコアーピンを突設
するが、ガイドポストがテーパーの切頭円錐状のものは
、位置出し精度に優れている反面、位置出しされる直前
ではガイドポストとガイドブツシュとの隙間が大きいた
め、この嵌合前に先に嵌合する金型のコアピンがピン孔
からずれて衝突して折損する事故が多く、コアーピンが
折損したキャビティーは使用できなくなるため、稼動率
が低下する問題があった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上記欠点を除去しボルスタ−の変形により発
生させた応力を内側の金型に予め付加させることにより
、金型の剛性を高めて変形を防止して金型を小型化し、
製造や運搬を容易にすると共に成型機への取付けや交換
を容易にして作業性を向上させるものである。

更に本発明は、可動側金型をフローテインク構造にする
と共にガイドポストとガイドブツシュの組合わせ構造を
改良して、位置出し精度を高めると共にコアーピンの折
損を防止して稼動率の向上を図ることを目的とするもの
である。

（問題点を解決するだめの手段） 本発明は、固定側のボルスタ−に装着した金型の側面と
、ボルスタ−の内壁との間にクサビ状をなすプリロード
用コツターを介在させて射出時に加わる外力以上の内部
応力を付加させたことを第１の要旨とするものである。

また本発明は固定側の金型の分割面に突設したガイドポ
ストの基端側がテーパー部を形成した切頭円錐体で形成
すると共に先端側を円柱体で形成し、可動側の金型の分
割面に埋設され前記ガイドポストと着脱自在に嵌合する
ガイドブツシュの先端側内面に前記ガイドポストの切頭
円錐体と摺接するテーパー部を形成し、且つ基端側を円
筒体としたことを第２の要旨とするものである。

更に本発明は、固定側の金型をボルスタ−の分割面より
没入させ、可動側の金型をボルスタ−の分割面より突出
させ、この突出した金型の側面にテーパー面を形成し、
このテーパー面に当接するテーパー面を形成したロッキ
ングプレートを固定側の金型の側面に設け、このロッキ
ングプレートの外側とボルスタ−の内壁との間にクサビ
状をなすプリロード用コツターを介在させ、且つ可動側
の金型をボルスタ−の内側に間隙を設けて遊嵌状に装着
したことを第３の要旨とするものである。

（作用） 次に本発明の作用について説明すると、金型とボルスタ
−の内壁面との間にクサビ状をなすプリロード用コッタ
ーを介在させて金型とボルスタ−を一体構成とすること
により剛性を向上させてキャビティー内に加わる外部応
力を全体で受ける構造になっている。

更にクサビ状をなすプリロード用コツターを介在させる
ことによりボルスターに変形を与えて、これによって発
生ずる応力を内側の金型に予め付加しておく。この応力
の大きさは射出時にキャビティー内に加わる外力より大
きな内部応力をイ」加させておき、射出時に加わる射出
圧や保持圧などの外力による金型の変形を防止すること
ができる。

また本発明の第２の要旨とする可動側金型をフローディ
ング構造とし、ガイドポス１−の基端側をス１〜レート
の円柱体とし先端側をテーパ部とした組合わぜ構造とす
ることにより、両金型の相対位置がずれていても可動側
金型はフローディング構造になっているので円滑にガイ
ドボストがガイドブツシュに挿入され精度よく位置出し
することができる。

しかも、ストレートの円柱体が先に挿入して大体の位置
出しがされることによりコアービンの折損を防止した後
、テーパー部が嵌合して精度よ（位置出しすることがで
きる。

また本発明の第３の要旨とする固定側の金型の側面にテ
ーパー面を形成したロッキングプレートを設けてボルス
ターの分割面より没入させ、可動側の金型をフローディ
ング構造としてボルスタ−の分割面より突出させ、この
突出した金型の側面にテーパー面を形成したものは、可
動側金型を固定側金型に組合わせると、可動側金型の突
出したテーパー面が固定側のロッキングプレートで挟ま
れ、コツターによって圧縮応力が発生している固定側ボ
ルスタ−によって支持され、この可動側金型にも固定側
と同様に内部応力が付加されるようになっている。

（実施例） 以下、本発明を図面に示す実施例を参即して詳細に説明
する。

第１図および第２図は本発明の一実施例を示すもので、
図において１Δは固定側ボルスターでＩＢは可動側ボル
スターで、固定側ボルスタ−１Ａの内側には固定側金型
２Ａが、また可動側ボルスタ−ＩＢの内側には可動側金
型２Ｂが夫々装着されている。

前記固定側金型２Ａの上面と固定側ボルスターＩへの内
壁面３Ａとの間にはクサビ状をなすプリロード用コツタ
ー４を介在させて固定側金型２Ａに縦方向から、射出時
に加わる外力より大きな内部応力が４１１加されている
。

更に固定側ボルスターＩＡとこの内側に装着された固定
側金型２Ａの分割面５Ａには円柱状のガイドポスト６．
６が突設されている。

また前記可動側ボルスタ−１Ｂと、この内側に装着され
た可動側金型２Ｂの分割面５Ｂにはｂｉｊ記ガイガイド
ポスト６が嵌入するガイドブツシュ７．７が埋設されて
いる。

なお図において８は固定側金型２Ａ内に形成されたキャ
ビデイ−である。

上記構成の金型構造は、固定側金型２Ａの上部と固定側
ボルスタ−ＩＡの内壁面３Ａとの間に第１図に示ずよう
にクサビ状をなずプリロド用コツター４を介在させて固
定側金型２Ａに縦方向から内部応力か相加されている。

−ｔｉｌＱに固定側金型２Δはキャビデイ−８内に樹脂
を射出する射出圧力や射出完了後に加える保持圧などの
外力により次第に変形してい（ため、往来は固定側金型
２Ａの厚内を大きくして剛性を持たせて変形を防止し、
固定側金型２Ａを保持する固定側ボルスターＩＡは単な
る数例り用の治具としての作用にしか過ぎなかった。

しかし、本発明の金型構造は固定側金型２Ａと固定側ボ
ルスタ−ＩＡとの間にクサビ状をなすプリロード用コツ
ター４を介在させることにより、固定側金型２Ａと固定
側ボルスタ−ＩＡを一体構成として剛性を向上させてキ
ャビティー８内に加わる外部応力を全体で受ける構造に
なっている。

しかも単にコッター４を介在させて一体構成としたばか
りでなく、クサビ状のコツター４を打ち込むことによっ
て断面コ字形をなす固定側ボルスタ−〕Ａに変形を与え
て、これによって発生ずる応力を内側の固定側金型２Ａ
に予め内部応力としてイ」加させておく。この予め付加
させておく内部応力の大きさは、射出時にキャビデイ−
８内に加わる外部応力より大きな応力を付加させである
ので、固定側金型２Ａを薄肉に形成しても射出時の外力
による固定側金型２Ａの変形を防止することができる。

つまり固定側金型２Ａを薄肉に形成しても外力による変
形を防止できるので金型の重量を約３５ｋｇにでき、従
来の金型重量の３分の１程度に大幅に低減でき製造コス
トや輸送コストも安（なる上、金型の取付けや交換作業
も容易となる。

第３図および第４図は本発明の他の実施例を示すもので
、固定側金型２Ａの上部と固定側ボルスタ−ＩＡの内壁
面３Ａとの間にクサビ状をなすプリロード用コッター４
を介在させて縦方向から内部応力が付加されている点は
上記実施例と同一の構造である。

また可動側ボルスタ−ＩＢの内側に装着された可動側金
型２Ｂの上下面と、内壁面３Ｂとの間には約０．２　ｍ
ｍ以下の間隙９を形成して可動側金型２Ｂが遊嵌状に保
持されフローディング構造となっている。

また第４図に示すように固定側金型２Ａの分１ 割面５Ａには、基端側に傾斜が１０００分の５程度のテ
ーパー部１０Ａを形成した切頭円錐体ＩＩが、先端側に
ストレートの円柱体１２が形成され、更にこの先端にテ
ーパー部１３が設けられたガイドポスト６が突設されて
いる。

また前記可動側金型２Ｂの分割面５Ｂには前記ガイドポ
スト６と着脱自在に嵌合するガイドブツシュ７が埋設さ
れている。このガイドブツシュ７は先端側内面に前記切
頭円錐体１１のテパ一部１０Ａと嵌合するテーパー部１
０Ｂが、また基端側内面には前記円柱体１２が挿入され
るストレートの円筒面１４が形成されている。

更に可動側金型２Ｂの突出部には第３図に示すように複
数本のコアービン１５・・・が突設され、これと対抗す
る固定側金型２Ａのキャビティ８内にはピン孔１６・・
・が設けられて両金型２Ａ、２Ｂが組合わさって形成さ
れたキャビティー８内をコアーピン１５・・−が貫通し
て製品に貫通孔が成型されるようになっている。

上記構造の金型構造では、可動側金型２Ｂが　２ 移動していくと、先ずガイドポスト６の先端の円柱体１
２がガイドブツシュ７のテーパー部１０Ｂに挿入される
。このときコツター４の介在や温度変化により両全型２
Ａ、２Ｂの相対位置がずれていても、可動側金型２Ｂは
間隙９を設けたフローディング構造になっているので円
滑に挿入される。

更に移動していくと円柱体１２がストレートの円筒面１
４に挿入されほぼ位置出しされる。

この状態で可動側金型２Ｂに突出した複数本のコアービ
ン１５・・−が固定側金型２Ａのピン孔１６・・・に挿
入されてこの部分の位置出しが先に行なわれる。

この後、更に可動側金型２Ｂが移動すると第４図に示す
ように、切頭円錐体１１のテーパ部１０Ａがガイドブツ
シュ７のテーパー部１０Ｂに嵌合し、嵌合完了の数ｍｍ
ｍ前面分割面５Ａ、５Ｂの間の樹脂漏洩隙間を０．０１
ｍｍ以下に抑えることができる。

従って、可動側金型２Ｂをフローディング構造とし、ガ
イドポスト６をコアービン１５−・・の折損を防止する
ストレートの円柱体１２と位置出し精度に優れたテーパ
ー部１０Ａの組合わせ構造とすることにより稼動率と製
品の寸法精度を向上させることができる。

つまり従来構成で蚤よ、ガイドポストの摩耗や噛み込み
により、数十水もコアービンを突設した金型では折損す
ることが多く、しかも樹脂が分割面から漏洩するため製
品の精度が得られなかったが本発明の構成によりこれら
の問題を解消することができた。

第５図および第６図は本発明の他の実施例を示すもので
、固定側金型２Ａを固定側ボルスターＩＡの分割面５Ａ
より没入させ、可動側金型２Ｂを可動側ボルスタ−ＩＢ
の分割面５Ｂより突出させている。

前記固定側金型２Ａの」二下面にはテーパー面１７Ａを
形成したロッキングプレート１８．１８が設けられ、上
部ロッキングプレート］８の上面には更にクサビ状をな
すプリロード用コツタ−４を介在さて、固定側ボルスタ
−１Ａ内に装着されている。

可動側ボルスタ−１Ｂの分割面５Ｂより突出した可動側
金型２Ｂの突出した」二下面にＣｊｌ、前記ロッキング
プレート１８のデーパ−面１７△と当接するテーパー面
１．７　Ｂ、１７■３が形成され、更にこの金を２　Ｂ
をボルスタ−１△の内側に間隙９を設けて遊嵌状に装着
されている。

上記金型構造はフローテインク構造になっている可動側
金型２Ｂが移動して行くと、可動側金型２Ｂの突出した
−」二下面に形成したデーパ面１７Ｂが、固定側ボルス
タ−ＩＡに設けたロッキングプレート１８のテーパー面
］、７Ａ、１７Ａに当接して」−下から挟まれ、コツタ
ー４によって圧縮応力が発生している固定側ボルスタ−
ＩＡによって支持され、この可動側金型２Ｂにも内部応
力がイ」加される。

このため固定側金型２Ａと同様に、可動側金型２Ｂにも
、射出時にキャビティー８内に加わる外力より大きな内
部応力がイブ１加されるので、　５ 可動側金型２Ｂを薄肉に形成しても射出時の外力による
金型の変形を防止することができる。

なお上記実施例では金型に」−下方向から圧縮応力を付
加させた場合について示したが、横方向から付加させる
構造でもよい。

（発明の効果） 以」二説明した如く本発明に係わる樹脂成型用金型構造
によれば、ボルスタ−の変形により発生させた応力によ
り内側に保持した金型に予め内部応力をイ」加させるこ
とにより、金型の剛性を高めて変形を防止して金型を小
型化し、製造や運搬を容易にすると共に、成型機への爪
側けや交換など作業性も向上させることができる。

更に本発明は、可動側金型をフローテインク構造にする
と共にガイドボストとガイドブツシュの組合わせ構造を
改良して、位置出し精度を高めると共にコアービンの折
損を防止して稼動率の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示６ ずもので、第１図は樹脂成型用金型構造の縦断面図、第
２図は第１図の固定側と可動側の金型を示す斜視図、第
３図は本発明の他の実施例による金型構造の縦断面図、
第４図はガイドボストとガイドブツシュの嵌合状態を示
す断面図、第５図は本発明の他の実施例による金型構造
の縦断面図、第６図は第５図の固定側と可動側の金型を
示す斜視図である。 ＩＡ−・・固定側ボルスタ １Ｂ・・・可動側ボルスタ ２Ａ・・・固定側金型　　　２Ｂ・・・可動側金型３Ａ
、３Ｂ−・・内壁面　　　４・・・コック５Ａ、５Ｂ・
・・分割面　　　６・・−ガイドボスト７・・・ガイド
ブツシュ　　８・・・キャビティ９・・・間隙　　１０
Δ、ＩＯＢ・・−テーパー部１１・・・切頭円錐体　　
　１２・・・円柱体１５・・・コアーピン　７Ａ、１．
７Ｂ・・・テーパー面１８−・・ロッキングプレート

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、固定側のボルスターに装着した金型の側面と、ボル
   スターの内壁との間にクサビ状をなすプリロード用コッ
   ターを介在させて射出時に加わる外力以上の内部応力を
   付加させたことを特徴とする樹脂成型用金型構造。 ２、固定側の金型の分割面に突設したガイドポストの基
   端側がテーパー部を形成した切頭円錐体で形成すると共
   に先端側を円柱体で形成し、可動側の金型の分割面に埋
   設され前記ガイドポストと着脱自在に嵌合するガイドブ
   ッシュの先端側内面に前記ガイドポストの切頭円錐体と
   摺接するテーパー部を形成し、且つ基端側を円筒体とし
   たことを特徴とする請求項１記載の樹脂成型用金型構造
   。 ３、固定側の金型をボルスターの分割面より没入させ、
   可動側の金型をボルスターの分割面より突出させ、この
   突出した金型の側面に テーパー面を形成し、このテーパー面に当接するテーパ
   ー面を形成したロッキングプレートを固定側の金型の側
   面に設け、このロッキングプレートの外側とボルスター
   の内壁との間にクサビ状をなすプリロード用コッターを
   介在させ、且つ可動側の金型をボルスターの内側に間隙
   を設けて遊嵌状に装着したことを特徴とする樹脂成型用
   金型構造。