JPH035056A - ホットチャンバー・ダイキャストマシン用の注入容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はホットチャンバー・ダイキャストマシン用の注
入容器、特に耐熱性の工具鋼から一体に鋳造され、鋳造
ピストンを走行させる走行面とこの走行面に対してほぼ
平行に配置された縦孔とを有し、前記縦孔の一端は注入
室へ連通し、他端にはノズルに嵌着する連通片が設けら
れているホットチャンバー・ダイキャストマシン用の注
入容器に関するものである。

［従来の技術］ この種の公知の注入容器においては（ドイツ特許公告公
報第２１４３９３７号に示されるように）、縦孔は芯を
挿入することによって一緒に鋳込まれる。それを可能に
するために、縦孔の一端が注入容器から軸方向に導出さ
れ、そこにボルトを挿入することによって閉鎮されてい
る。注入室への連通は縦孔に対して垂直に延びる通路を
介して行われ、この通路も芯を挿入することによって形
成され、外側をボルトによって閉鎖しなければならない
。

［発明が解決しようとする課題］ 従って従来の注入容器によれば、縦孔も横通路（３） （４） も比較的煩雑な加工をしなければならない。このことは
また、ノズルを接続するために連通片の領域に設けられ
た接続円錐部についても言えることである。接続通路か
ら縦孔へ直角に移行することにより、また連通片の領域
に設けられているほぼ直角の移行部によって溶融金属の
流れに圧力損失が発生し、それが作業速度に悪い影響を
与える。

従って本発明の課題は、圧力損失を防止し、煩雑な処理
工程を省くことのできる冒頭で述べた種類の注入容器を
提供することである。

［課題を解決するための手段及び作用］上記の課題を解
決するために、耐熱性の工具鋼から一体に鋳造され、鋳
造ピストンを走行させる走行面とこの走行面に対してほ
ぼ平行に配置された縦孔とを有し、前記縦孔の一端は注
入室へ連通し、他端にはノズルに嵌着する連通片が設け
られているホットチャンバー・ダイキャストマシン用の
注入容器において、本発明によれば、注入室へ連通する
領域と連通片の領域に湾曲したパイプが一緒に鋳造され
ており、このパイプは少なくとも２つのパイプ部分を溶
接して形成されている。このような構造によって流れ技
術上好ましい方向転換を用いて縦孔の平行な部分へ移行
させることができる。溶接したパイプを用いることによ
って、パイプの位置関係を種々に選択し、それぞれ溶融
金属を方向転換して導くことにも発生する温度によって
予測される負荷にも適応させることができる。

請求項第２項によれば、特に好ましくは縦孔は注入室へ
連通する領域の第１の湾曲部と、それに連続するほぼま
っすぐなパイプ片と、連通片の領域で前記パイプ片に連
続する第２の湾曲部とから形成されている。このような
構造にすることによって、２つの湾曲部をそれぞれの要
請に個別に適合させることができ、その間に設けられる
まっすぐなパイプ片の寸法を考慮する必要はない。請求
項第３項の特徴によれば、好ましくは第２の湾曲部をノ
ズルを収容する収容円錐部と一体に形成することができ
るので、ここでも接続箇所の問題は（５） （６） 発生しない。その場合に請求項第４項によれば、収容円
錐部の壁厚が開口部に向かって増加しているので、難し
い場所で発生する負荷に対応できる。

さらに請求項第５項から第７項の特徴によれば、湾曲部
の内径を変化させて溶融金属の流れ方向に小さくなるよ
うにしているので、流れ技術上の要求に適合させること
ができる。請求項第８項から第１０項の特徴によれば、
曲率半径を異ならせ、湾曲部分の壁厚を異ならせて形成
することができ、それぞれ発生する溶融金属の流れの要
求に適合させることができる。

［実施例］ 以下、図面に示す実施例を用いて本発明の詳細な説明す
る。

第１図に示すホットチャンバー・ダイキャストマシンに
は注入容器１が設けられており、この注入容器１は溶融
金属が入る槽２に上方から挿入されている。溶融すべき
金属は、キャップ３によって閉鎖される開口部を介して
槽へ装入される。槽２は類４内に配置されているので、
装入された金属を前記炉内で溶融することができる。槽
２には温度計５が挿入されているので、この温度計５に
よって注入容器１の領域を支配している温度を監視する
ことができる。

横はり６に支持された注入容器１には注入室７及び注入
室と連通された縦孔９が設けられており、前記縦孔９は
連通片１０に通じており、連通片１０には傾斜して配置
されたノズル１１が設けられている。なお、注入室７は
注入容器１内に挿入されたジャケット状部分（第２図に
図示）によって形成されている。

注入室７内では注入ピストン１２が案内されており、注
入ピストンはピストン口・ンド１３と結合部１４を介し
て油圧シリンダ１５と結合されている。第１図によれば
、注入ピストンは上死点にある。この上死点の下方にお
いて注入容器１の周面には多数の孔１６が等間隔で形成
されており、この孔によって注入室７が槽２と接続され
ている。

この孔１６を介して溶融金属が注入室７へ流入し、（７
） （８） 注入室から縦孔９を介して注入ピストン１２が下降する
ことによりノズル１１から噴射される。ノズル１１が斜
めに配置されていることによって、注入ピストン１２が
引き戻されるときに溶融金属がノズル１１から縦孔９の
領域へ逆流するので、加熱された領域の内部に留まり、
従って硬化しない。上が開放した注入容器１の内径は注
入室７の上方で拡幅している。この領域も開口部１７を
介して槽２と接続されているので、注入ピストンの上側
も溶融金属で包囲されている。

第２図に示す注入容器１は耐熱性の工具鋼の合金からな
る鋳造部分として形成されている。鋳造の注入容器は鍛
造のものに比較して経済的に優れている。最近のホット
チャンバー・ダイキャストマシンの場合に鋳造圧力が大
きい（４００パールまで）ので必要とされる高価な熱間
加ニスチールも鋳造される。

第２図に示すように注入容器１には縦孔９が設けられて
おり、この縦孔は一緒に鋳込まれたパイプ１８からなり
、このパイプは３つの部分を溶接して形成されている。

パイプ１８は注入室７に連続する湾曲部１９と、湾曲部
に隣接する円筒状のパイプ片２０と、連通片１０の領域
においてパイプ片２０に隣接する第２の湾曲部２１とか
ら形成されている。第１の湾曲部１９の内径は、注入室
７への連通部２２からパイプ片２０への接続部へと向っ
て小さくなっており、従って湾曲部１９のパイプ片２０
に接続している箇所の内径はパイプ片２０の内径ｄに相
当するが、連通部２２においてはより大きな直径ｄ、を
有する。連通部２２は注入室７の開口部と対向しており
、前記開口部はｄｌより大きな直径ｄ。を有する。第２
の湾曲部２１のパイプ片２０に接続する部分も内径ｄを
有するが、収容円錐部２４への連通部２３の領域におい
ては直径ｄより小さい直径ｄ２を有する。例えば実際に
作る場合には直径ｄ＋＝１６ｍｍ、直径ｄ＝１４ｍｍ、
直径ｄ２＝１２ｍｍである。湾曲部１９．２１は小さい
内径から大きい内径へ連続的に移行している。

上記の説明から明らかなように、湾曲部２１に（９） （１０） はノズル１１を収容する収容円錐部２４が設けられてい
る。この収容円錐部２４は湾曲部２１と一体に設けられ
ている。湾曲部２１の収容円錐部２４の領域（円錐角は
約５°）の壁は上に向かって厚くなっており、収容円錐
部２４の外壁は収容円錐部２４自体の円錐角よりも大き
い円錐角（本実施例においてはほぼ１０°の円錐角）で
湾曲部分の外壁へ移行している。従って本実施例におい
ては第２の湾曲部２１のパイプ片２０への接続箇所はパ
イプ片２０の外径りに相当する外径りを有するが、連通
部１０の部分ではずっと大きい直径り。

を有する。好ましい実施例においては直径Ｄ＝２４ｍｍ
、直径り、−４３ｍｍである。

湾曲部１９．２１の曲率半径も異なる。すなわち第１の
湾曲部１９は第２の湾曲部２１の内側半径Ｒ２より大き
い内側半径Ｒ１を有する。第１の湾曲部１９の外側の曲
率半径Ｒ３も第２の湾曲部２１の外側積率半径Ｒ２より
大きい。図示の実施例においては内側半径Ｒ，＝９ｍｍ
、第２の湾曲部２１の内側半径Ｒ２，＝７ｍｍ、第１の
湾曲部の外側半径Ｒ３＝３５ｍｍ、第２の湾曲部の外側
半径Ｒ，＝３１ｍｍである。

以上の説明から明らかなように、符号２５で示す箇所に
おいてパイプ片２０に溶接されている第１の湾曲部１９
は、この箇所に生じる溶融金属の流れの要求に適合され
ている。９０°の移行は鋭いエツジなしに行われている
ので、注入室７から射出される溶融金属の圧力損失や旋
回は生じない。

符号２６で示す箇所でパイプ片２０に溶接されている第
２の湾曲部２１も発生する溶融金属の流れの要求に独立
して適合している。第２の湾曲部２１の内径も流れ方向
に細くなっており、第１の湾曲部１９の内径も同様であ
る。さらに第２の湾曲部２１には収容円錐部２４が一体
に設けられているので、この箇所においてもノズル１１
を接続するのに困難は生じない。さらに壁厚、特に第２
の湾曲部２１の収容円錐部２４の領域の壁厚は必要な負
荷に耐え、できあがった注入容器に面倒な後処理を必要
としないように選択されている。

（１１） （１２）

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の注入容器を有するホットチャンバー・
ダイキャストマシンの概略断面図、第２図は第１図に示
すホットチャンバー・ダイキャストマシンの注入容器の
拡大断面図である。 ■・・・注入容器、　　　７・・・注入室、９・・・縦
孔、　　　　　１０・・・連通片、１８・・・パイプ、
　　　１９・・・第１の湾曲部、２０・・・パイプ片、
　　２１・・・第２の湾曲部、２２．２３・・・連通部
、２４・・・収容円錐部、２５．２６・・・溶接部。 （１３）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、耐熱性の工具鋼から一体に鋳造され、鋳造ピストン
   を走行させる走行面とこの走行面に対してほぼ平行に配
   置された縦孔とを有し、前記縦孔の一端は注入室へ連通
   し、他端にはノズルに嵌着する連通片が設けられている
   ホットチャンバー・ダイキャストマシン用の注入容器に
   おいて、縦孔（９）として、注入室（７）へ連通する領
   域と連通片（１０）の領域において湾曲したパイプ（１
   ８）が一緒に鋳込まれ、前記パイプが少なくとも２つの
   パイプ部分を溶接して形成されていることを特徴とする
   ホットチャンバー・ダイキャストマシン用の注入容器。 ２、パイプ（１８）が注入室（７）へ連通する領域の第
   １の湾曲部（１９）と、それに連続するほぼまっすぐな
   パイプ片（２０）と、連通片（１０）の領域で前記パイ
   プ片（２０）に連続する第２の湾曲部（２１）とから形
   成されていることを特徴とする請求項第１項に記載の注
   入容器。 ３、第２の湾曲部（２１）がノズルを収容する収容円錐
   部（２４）と一体に形成されていることを特徴とする請
   求項第２項に記載の注入片。 ４、収容円錐部（２４）の壁厚が開口部（１７）に向か
   って増加していることを特徴とする特徴とする請求項第
   ３項に記載の注入容器。 ５、第２の湾曲部（２１）の内径が一方側においてパイ
   プ片（２０）の内径（ｄ）に合わせられ、収容円錐部（
   ２４）に向かって減少していることを特徴とする請求の
   範囲第２項又は第３項に記載の注入容器。 ６、パイプ片（２０）が円筒状に形成されていることを
   特徴とする請求項第２項から第５項のいずれか１項に記
   載の注入容器。 ７、第１の湾曲部（１９）のパイプ片（２０）に隣接す
   る側がパイプ片（２０）の内径（ｄ）に適合した内径を
   有し、注入室（７）への連通部においてはより大きい直
   径（ｄ＿１）を有することを特徴とする請求項第２項か
   ら第６項のいずれか１項に記載の注入容器。８、第１の
   湾曲部（１９）の曲率半径（Ｒ＿１又はＲ＿３）が第２
   の湾曲部（２１）の曲率半径（Ｒ＿２又はＲ＿４）より
   大きいことを特徴とする請求項第２項から第７項のいず
   れか１項に記載の注入容器。 ９、第２の湾曲部（２１）の壁厚が第１の湾曲部（１９
   ）の壁厚より大きいことを特徴とする請求項第２項から
   第８項のいずれか１項に記載の注入容器。 １０、第２の湾曲部（２１）の壁厚が曲率半径（Ｒ＿２
   、Ｒ＿４）の領域において収容円錐部（２４）に向けて
   増大していることを特徴とする請求項第９項に記載の注
   入容器。