JPH03505528A - 熱安定性ポリメラーゼdnaシーケエンシング反応濃厚物 - Google Patents

熱安定性ポリメラーゼdnaシーケエンシング反応濃厚物

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 熱安定性ポリメラーゼDNA シーケエンシング反応濃厚物 〔発明の分野〕 この発明はDNAシーケエンシング、シーケエンシング用反応濃厚物、シーケエ ンシング用プライマーおよびその反応濃厚物を含んでなるキットに関する。
〔発明の背景〕
DNAシーケエンシングのための数種の方法が存在する。
最も頻繁に用いられるものは、サンガー(Sanger)らがProc、 Na tl、 Acad、Sci、 USA、第74巻、N(112,5463〜54 67ページに報告しているものである。サンガーの方法は、オリゴヌクレオチド 鎖の伸長を触媒するDNAポリメラーゼの能力に対するジデオキシヌクレオチド 三リン酸(ddNTP、ここでNはチミン、グアニン、シトシンまたはアデニン )のようなヌクレオチド類縁体の阻害活性に基礎を置いている。
例えば、ddTTPおよびdTTPならびに1種は放射性ヌクレオチドで標識さ れている他の3種のデオキシリボヌクレオシド三リン酸の存在下で、ブライマー および鋳型がDNAポリメラーゼとインキュベーションされる場合、3′末端の ddT残基と同じ5′末端をすべてが有するものが合成されうるフラグメント混 合物が得られている。この混合物を変性アクリルアミドゲル電気泳動で分画する 場合、バンドのパターンは新たに合成されたDNA中にdTの分布を示す。他の ヌクレオチド用の類縁ターミネータ−を使用し、そしてゲル上で平行してそれら の試料を分析すると、得られたバンドのパターンから配列を推定できる。
一般的に、配列決定すべきDNA断片がシーケエンシングベクター(例えば、M 13ファージ)のDNA中の特定部位に標準的な組換DNAスプライシング方法 によって継ぎ合わされる。得られる組換えファージDNAを用いて細菌細胞を感 染するとウィルス粒子が産生される。これらの粒子は、単に二本のDNA鎖のう ち1本を含むにすぎない。
−木調のDNAがウィルスから精製される。これらはブライマーと称されるDN A片と混合される。ブライマー類は、配列決定すべきDNAが挿入された位置に 近いM13DNA領域と相補性である。ブライマーはM13DNAと塩基対を作 り、合成用ブライマーとして役立つDNAの短い二本鎖領域を作出する。膨大な 数の部分的に二本鎖になったこれらのDNA分子が、DNAポリメラーゼおよび 放射性dNTPと混合される。DNAポリメラーゼがM13鋳型(短い二本鎖領 域の3′末端で開始)から放射性DNAを合成する。究極的に、この合成物は配 列決定すべきDNA領域の鋳型として働<DNA領域を伴う。
合成は、生化学反応中にddNTPを含めることによって停止できる。ddNT PがddTTPである場合には、通常、新たな放射性鎮は、それが加えられた後 にTで終止するであろう。反応混合物に普通のdTTPが含まれていると、dd TTPが合成を終止する前にある程度のDNA合成が可能である。ヌクレオチド 配列中には数多くのTが存在するので前記停止は常に同じ場所ではないであろう 。従って、反応中の類縁物の量を注意深く調整することによって、ブライマーの 3′末端で開始し、かつTが存在する様々な位置で終止する放射性DNA断片の コレクションを作出することが可能である。この操作は、必要なdNTP類全て を含み、そして類縁体ddGTP、ddCTPまたはddATPを含んでなる3 個の別の試験管で繰り返えされる。こうして、4種に分類できるDNA断片のコ レクションをもたらす。各試験管内のそれぞれの断片は、同じ位置で開始し、そ して含められる特定のddNTPに応じてG、 A、 TまたはCの各程良さで 終止する。それらの分子の長さは、ただ1個のヌクレオチドで相違するDNA配 列を分離できる程厳密な条件下の電気泳動によって測定される。次に、4種のコ レクションが相互に電気泳動にかけられ、電気泳動後に写真フィルムが調製され た電気泳動ゲルの放射能にさらされる。現像フィルムの解析によって、写真フィ ルムからDNA配列を直接読み取ることができる。
この方法は、厳密で正確な配列解析を遂行するには慎重に実施する必要がある多 種多様な工程を要することが普通である。これらの工程のいずれかを除去するこ とは、この方法の改良になるであろう。例えば、一般的に行われるような方法で は、使用時に必要とするすべての化学成分を個別に混合することが必要である。
すなわち、緩衝剤、酵素、ヌクレオチド類、ヌクレオチド類縁体類およびオリゴ ヌクレオチドブライマーは、同時に、各ヌクレオチドG、 T、 AおよびCに 対して別々に混合される。
〔発明の要約〕
本発明は、以下の試薬類を含んでなるヌクレオチドシーフェンシング反応濃厚物 を提供する: a)  100〜5001.U、/mLを提供するのに十分な熱安定性ポリメラ ーゼ: b)ジチオスレイトールおよびβ−メルカプトエタノールから選ばれる還元剤0 .3〜30mM;C)約pt17. 5を保持するのに十分なリン酸緩衝剤;d )少なくとも40%のグリセリン; e)dGTPまたはd−aGTP(ここで、「aG」は7−ジアザグアニンを表 わす)15〜150JIM ;f)dATP15〜150m ; g) dTTP 15〜150A ; h)dcTP10〜18声;ならびに 比が約5となるのに十分なddGTP;(ii)dATPに対するddATPの 比が約33となるのに十分なddATP; (iii)dTTPに対するddTTPO比が約28となるのに十分なddTT P;および (iv)dCTPに対するddCTPの比が約22となるのに十分なddCTP 、 からなる群より選ばれる1種。
この発明の反応濃厚物は、使用時にヌクレオチド鎖のシーケエンジングに必要な すべての成分を混合することが不要である。この反応濃厚物は、数サイクルの期 間を通して保存できそして再使用できるプレミックスされた包装の状態ですべて の必須成分を含んでなる。この反応濃厚物の利点の一つは、シーケエンシング反 応工程の遂行に伴う方法の簡略化にある。
このような工程は、すべての現在のシーケエンシング操作のうちで最も少ない工 程を必要とするにすぎず、かつシーケエンシングにとって望ましい「単一工程( single−step)Jプロトコールに近づくものである。
好ましい態様では、前記に列挙したものに加え次の試薬類を含んでなる: a)ゼラチンおよびウシ血清アルブミンからなる群より選ばれるタンパク質濃厚 物175〜700g/mL;b)少なくとも25mMのグルタミン酸カリウム; C)非イオン界面活性剤0.1%〜0.35%(容量/容量):ならびに d)酢酸マグネシウムまたは塩化マグネシウムのようなマグネシウム塩9〜35 mM0 この態様では、反応濃厚物は、−80℃〜20℃のような低温において、ヌクレ オチドシーケエンシングに関連する化学反応における成分の反応に対する能力に 回答悪影響を及ぼすことなく貯蔵できる。
実際問題として、反応のdCTP濃度は、3−まで低減することができ、それで もなお十分な酵素反応動力学を維持する。そのようなレベルまで低減できるのは 4種のヌクレオチドのうちただ1種である。従って、放射性標識の合成標準の標 的ヌクレオチド用にdCTPを使用することが推奨される。
このように低濃度の標的ヌクレオチドは、特にdCTPの3S3チオエステルが 使用される場合には効率よく標識されることが必要である。他の放射性ヌクレオ チド類は、おおむね低い効率で使用することができる。
〔発明の詳細〕
前記反応濃厚物の必須成分は、100〜500、好ましくは2501.U、/m Lの熱安定性ポリメラーゼ、好ましくはサール(DTT)と;リン酸緩衝剤と; マグネシウム塩と:グリセリンと:デオキシヌクレオチド三すン酸dNTPであ って、Nがグアニン(G)、7−ジアザグアニン(aG>、アデニン(A)、チ ミン(T)およびシトシン(C)であるものと;G、 A、 TおよびCの反応 を終止するためのddNTP (ジデオキシNTPであって、Nは前記定義のと おりである)である。
この発明の態様の一つでは、各dNTP、および特定のddNTPの濃度とdN TPに対するddNTPの比率が相違するだけの4種の同等な反応濃厚物を提供 する。特定のddNTPはいずれが高分子配列中の終止ヌクレオチドと認識され るかにより左右される。サンガー法に従えば、それはG、A、TまたCであろう 。
前記必須成分に加え、場合によって反応混合物は、a)タンパク質、b)非イオ ン洗剤およびC)グルタミン酸カリウムを含んでもよい。
この反応濃厚物は、それらにブライマーならびに放射性標識dNTPを含めるこ とでユーザーにとってさらに便利になるであろう。しかしながら短い半減期の放 射性dNTPはそれらを含めることの実用性を低下する。
反応濃厚物は、DNAシーケエンシングに必須の成分をほぼすべて含むものから 構成できる。このことが、反応濃厚混合物に配列決定すべきDNA溶液を単に加 え、あとは現在実施されているように、高温でその混合物をインキュベーション し、反応生成物の終止、次いで解析するだけですむような選択肢をユーザーに提 供する。このような方法は数多くの工程を省略するので、現在実施されているど のシーケエンシング方法よりも遥かに自動化に適する。
熱安定性酵素は、1の塩基に特異的な反応当たり約0.51、II、の活性を供 給するのに十分の濃度で存在する。1.U、はこの酵素を用い温度70℃の広い pH範囲下で30分当たり基質ヌクレオチド10マイクロモルの重合を触媒する のに必要な量である。
本明細書で使用する「熱安定性酵素」の語は、熱に安定で耐熱性であり、そして ヌクレオチドの重合を触媒して未知ヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配 列を形成するものを意味する。一般的に、合成は各プライマーの3′末端で開始 し、鋳型鎖に沿って5′から3′の方向に進行し、こうして合成がddNTPに よって終止するまでシーケエンシングベクターの未知ヌクレオチド配列中へ進行 するので各種鎖長のオリゴヌクレオチドが生成するであろう。しかしながら、前 記と同一の操作により5′末端で合成が開始し、前記と別の方向に進行する熱安 定性酵素が存在するかも知れない。
本発明で好ましい熱安定性酵素は、サーマス・アクアティカス(Thermus   aquaticus)から単離されるDNAポリメラーゼ(Taq  po l)である。それらの各種菌株がアメリカン タイプ カルチャー コレクショ ン(American  Type  Cu1ture  Co11ect i on ;Rockvi I Ie、 Maryland)より入手可能であり、 それらはティー・ディー・ブロック(T、D。
ページに記載されている。これらの好ましい株の一つは、YT−1株である。
われわれの実験では、Taq  polが次のような性状を示した: 1、低温で反応せず、−20℃で高濃度の塩と適当な反応緩衝剤条件下で保存で き; 2、ヌクレアーゼとホスファターゼにほとんど汚染されていないで、そして 3、比較的高濃度のグリセリン中で適切な活性を維持する。
これらの結果により、本発明の反応濃厚物の調製が可能になる。
この酵素をコードする遺伝子がサーマス・アクアティカスのゲノムDNAからク ローニングされているので、組換えDNA技術によっても熱安定性酵素を生成で きる。サーマス・アクアティカス(Taq)ポリメラーゼを完全にコードする配 列は、約18キロベース(kb)のゲノムDNA挿入断片内に含まれるBgm− Asp””部分消化断片的3. 5kb上のものとしてバクテリオファージCH 35:Taq#4−2から誘導できる。このバクテリオファージは、アメリカン  タイプ カルチャー コレクション(ATCC)に第40.336号として寄 託されている。また、この遺伝子はプラスミドpFC83(ATCC67,42 2,1987年5月29日寄託)から単離されるBgII[−Hi nIII制 限断片の約750塩基対(bp)をプラスミドpFC85(ATCC67,42 1,19る。pFC83制限断片はTaqポリメラーゼ遺伝子の−rミノ末端を 含んでなり、一方、pFC85に由来する制限断片は、カルボキシル末端を含ん でなる。従って、適当な調節配列を担持する対応する消化ベクター中に前記2種 の断片を連結すると全鎖長Taqポリメラーゼの翻訳がなされる。
これらのパラメーターは実験的に決定される。1の塩基特異的及応当たり0.  51.U、未満では、ヌクレオチド鎮の不自然な末端がもたらされる。1の塩基 特異的及応当たり2I、U。
を超える必要はない。
前記タンパク質は、ウシ血清アルブミン(BSA)またはゼラチンであることが できる。Taq  pol酵素活性はタンパク質環境下で改善される。また、こ のタンパク質は、反応濃厚物の半減期を延長もする。また、タンパク質の存在は 、Taq  polが触媒する重合反応の際に重合されたヌクレオチド配列への 不自然な含有物を避けられるものと思われる。
反応濃厚物中のタンパク質量は、175〜700m/mL、好ましくは350g /mLが望まれる。175N/mLを下廻わる濃度は不安定さをもたらす。70 0g/mLを1廻わる濃度は不要である。
還元剤は必須である。ジチオスレイトール(DTT)が好ましい。それがTaq   polのスルフヒドリル基を還元状態に維持する。この還元状態はTaq   pol活性にとって必要である。他の還元剤としてはβ−メルカプトエタノー ルが挙げられる。DTTの0. 3〜10mM量、好ましくは3゜51TIMが 有用である。この範囲外の濃度は重合及速度に悪影響を及ぼす。この範囲を1廻 わる濃度は不要である。
Taq  polの商品は、通常、保存の目的で少量(約0、 1mM)のE  D T Aを含む。しかしながら、EDTAは金属捕捉剤であり、かつTaq   polの活性に必須であるマグネシウムイオン活動度に影響を及ぼす可能性が あるので、EDTAlmMを超えると反応に有害であろう。
前記反応濃厚物は、塩化マグネシウムや酢酸マグネシウム(±50%)のような 17.5mMまでのマグネシウム塩を含むことが好ましい。酢酸マグネシウムが 好ましい。最終反応混合物中にそれが約5mMの濃度で存在することが必要であ る。
5mMの酢酸マグネシウムが±50%の範囲内にある量が有効であろう。これら の範囲を土建わるか上廻わると酵素活性に悪影響を及ぼすであろう。
グルタミン酸カリウム(Kグルタメート)もまた、Taqpol酵素活性を高め る。反応濃厚物を長期にわたり保存する上で必要である。長期間保存では、25 mMの最低量のグルタミン酸カリウムが必要である。より高濃度は、この発明に よって提供されるシーケエンシング方法で実施される電気泳動分析に対して有害 な影響を及ぼす受は入れることができない塩濃度につながる。
リン酸水素カリウムおよびリン酸二水素カリウム(K2HPO,およびKH2P O,)は、約pH7,5を達成するのに十分量で存在せしめる。リン酸緩衝剤は 熱安定性の緩衝剤である。温度−20°〜75℃の範囲にわたって実質的に同一 のpHを維持することができる。Taq  pol活性が保存から使用まで一定 であるためには、保存ならびに使用に際して一定pHを維持する必要がある。
グリセリンは凍結防止剤である。使用に向けて解凍と将来の使用に向けての保存 の予期されるサイクルに反応濃厚物がかけられるのでいずれかの酵素の反復凍結 を避けて酵素活性を保持しなければならない。われわれは、保存温度−70℃〜 −20℃で反復凍結を避けるには反応濃厚物に少なくとも40%のグリセリンを 添加する必要を認めた。80%以上のグリセリンがTaq  pol活性に悪影 響を与えることなく使用できる。
反応濃厚物は、0.1〜0.4%の非イオン性洗剤を含むことができる。具体的 なものとしては、エトキシル化脂肪アルコールエーテルおよびラウリルエーテル 、エトキシル化アルキルフェノール、オクチルフェノキシポリエトキシエタノー ル化合物、修飾オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化直鎖アルコ ール、ポリエチレングリコールモノオレエート化合物、ポリソルベート(pol ysorbate)化合物およびフェノール系脂肪アルコールエーテルが挙げら れる。より具体的には、トリトン(TRITON)X−100、ツイーン(Tw een)20(ICI Americas  Inc、、 Wilmingto n、 DB、製)であって、ポリオキシエチレン化(20)ソルビタンモノラウ レート、ならびにイコノール(IconoI、商標) NP−40(BASF  Wyandotte Corp、 Parsippany、 NJ、製)であっ て、エトキシル化アルキルフェノール(ノニル)が好ましい。
4種の各dNTPも、各濃厚物の必須成分である。4種の各濃厚物は、各反応濃 厚物包装中に設計された終止反応に応じてddNTP類の1種および1種だけを 含めねばならない。
−態様では、本発明の材料は各種の態様のキットとして末端ユーザーに提供でき る。ユーザーの便宜を図るこの発明の精神と矛盾しないためには、希釈工程を伴 うことなく直接キットの成分が使用できるキットを提供することが望ましい。
従って、最も簡便なキットは、多くの生化学実験室の慣行に従うことをユーザー に許容し、そして直接使用に向けた反応濃厚物が約2μLとなるように設計され る。
態様の一つでは、キットが標識されていてもよい1)プライマーおよび2)個別 の反応濃厚物G、 A、 TおよびCの化学品を別々に分離して包装されたもの として含むことができる。
任意のユーザーに便利な包装は、シーケエンシングベクターまたは対照DNAお よび放射性標識dNTPを含めることができる。対照は、ユーザーがキットの操 作性を確認できるようなりNA配列である。
シーケエンシングベクターは、配列を決定すべきヌクレオチド釦を含んでなる。
最も広汎に使用されるシーケエンシングベクターは、バクテリオファージM13 に由来する。このベクターは、それらの複数クローニング領域で通常相違するだ けのフォーマットとして広範に市販されている。広汎に使用されるこのベクター の変形としては、M13mp18およびrnp19が挙げられる。他の市販のシ ーケエンシングベクター鋳型としては、pUG、pIBIおよびブルースクリプ ト(131uescript)などが挙げられる。後述するプライマーを使用す る場合には、1acZヌクレオチド配列を担持するいずれかのシーケエンシング ベクターが使用できる。
また、ユーザーは用意されているプライマーを選んでもその用意されているベク ターを使用しなくてもよい。ユーザーはまた、放射性標識または蛍光標識を有す るブライマー0個々の標識を選んでもよい。この条件下では、放射性標識のさら なる使用は不要である。プライマー濃度とパインディング能が実質的に変性して いないかぎり、この発明の反応濃厚物は有用であろう。
市販の放射性ヌクレオチド類は、水中約3〜10−の濃度範囲で販売されている 。ユーザーが可変できるものではその量が本組成物のユーザーによって変更でき る部分の一定量を4種の反応濃厚物の各々に加えてさらに希釈される場合には、 前記の一定量(約1μL)が加えられる。すなわち、ユーザーが可変できるもの ではlμLの放射活性物質がユーザーのDNAや対照DNAと共混合され、水と プライマー5μLで合計20〜23μLに調製され、次いで5μL当たり最終的 に2.5μCiとなるように4分割され、これらに反応濃厚物を加えて各7μL の最終反応混合物を与える。
4種の反応物のそれぞれに必要な放射性ヌクレオチドの量は、好ましい放射性同 位体を用いて24時以内に配列分析を終了するものに基づく。好ましい放射性同 位体は、α−標識3sS  dCTPであるが、他の例えば32Pも使用できる 。従って、好ましい範囲は、キット中α−標識”S  dCTPの1〜2μして あろう。これは、”S  dCTP  1mM当たり400〜600Ciの比活 性において約10μCi/μLを提供する。
ユーザーが放射性dNTPを用意できるし、またそれを反応濃厚物に含めること もできる。ユーザーがシーケエンジングベクターも放射性dNTPも用意すると きは、これがユーザーが可変できるものを構成する。
ユーザーが可変できるもの一変種は次のように調製される。
これらの可変できるものはユーザーにより用意される。場合によってそれらをキ ットの一部として供給してもよい。
ユーザーが可変できる濃厚物    最終反応混合物の濃度配列決定をすべきD NA0.4 ピコモルに対する1jrgのM13 mp18またはユーザーが選ぶ シーケエンシングベクター ・・・・・・・・・ 0 、 1 pmole /  7μL1μLのα−標識dCTP  ・・・・・・・・・ 2.5μC1/7 μL(最終容量が18μLを超えない ように水を加える) このブライマー濃厚物の包装は、5μL中適当な濃度のオリゴヌクレオチドを含 んでなる。
Toq  polシーケエンシングに必須なものは、適当なフライマーエクステ ンションである。高温合成は、後述する17塩基のオリコマ−である「汎用性ブ ライマーA(universal  primerA)Jの使用に有効でない。
より長いオリゴマーを用いると、高温での鋳型DNAのブライミングが[自然( spontaneous)Jに起こるので、このような適切なブライマーの使用 が他のDNAシーケエンシング方法にとって必須のブライミング反応の必要性を 不要にする。語「自然に」とは、ユーザーが介在することなくプライミング反応 が起こることを意味する。
この発明のキットでは、一般に使用される汎用性ブライマーのM13mp18領 域を含むが、さらにより安定なGおよびC残基の利点を有するように周囲の配列 に追加の塩基も含む。このオリゴマーは]acZを基本とするすべてのベクター  (M13.pUc、pIBIおよびBluescriptなど)と適合性であ る。このオリゴマー配列は次のとおりで下線部分が伝統的に使用されてきた汎用 性ブライマーA領域である。33メル(mar)より短いブライマーが使用され る場合には、自然にブライミングをするためには過剰モル量が必要である。この ような過剰量は、不明瞭なシーケエンシングの結果につながる非特異的なブライ ミングをもたらすより長いブライマーも使用できる。しかしながら、それらはシ ーケエンシング結果に厳密には疑いが生じる。Gの豊富な配列を含むものを誘導 する5′方向への伸長は核酸構造によって生じる不明瞭な電気泳動の移動度をも たらす。3′方向への伸長はM13ベクターのクローニング部位を妨害する。
標的DNAに対し3モル過剰の前記ブライマーは、まったく自然なブライミング を与える。10モルを超える過剰量は、非特異的なブライミングと解釈されるシ ーケエンシングゲル上にバックグラウンドを生じる。7μL反応液当たり特にる 可能性のある標的DNA分子の総数を限定する。こうして、ユーザーは、ヌクレ オチドの蓄積を枯渇させることなくDNAの過剰量を使用できる〔1エクステン シヨン当たり200個の平均の塩基におけるブライマー0.3ピコモル以配列の ために消費されるdCTPが15ピコモルである〕。
好ましいブライマー濃厚物は次のものを含む。
最終反応混合物中の濃度 1mMのトリス/HCI!  (pH8)     0. 18mM0.1mM のEDTA          0. 018mM0.24MのA−33プライ マー  0. 3pmole/7μL合計容量 5μL 第三の個別にラベルされる一部の包装は反応濃厚物である。
反応濃厚物は、4種の別々にラベル力で貼された包装、すなわち、濃厚物G1濃 厚物A、濃厚物Tおよび濃厚物Cとしてキットで提供してもよい。反応濃厚物の それぞれは、dNTP類とddNTP類の濃度がそれぞれ相違することを除き同 じ濃度の化学品を含むであろう。dNTPに対するddNTPの比率は、放射性 標識dNTPの均衡のとれたレーン分布を達成するように各濃度を実験的に調整 されている。均衡のとれたレーン分布はオリゴヌクレオチド断片の分布を示す写 真の均一な外観をもたらす。これが写真フィルムから配列を読み取る上で厳密さ と正確さをもたらす。
非常に有用な反応濃厚物を下記に示す。
最終反応混合物の濃度 0.25μ/μLのTaq pol   =−0,5μ/ 7 u L350x /mlのBSA      −−−100tar / m[。
3.5mMのDTT         −・−・−1mM17、5mMの酢酸マ グネシウム ・・・・・・・・・  5mM25mMのにグルタメート   ・ −・・・・・・・  7.1mM13.1n+Mのに2)IPO4−・−’−’ −3,75mM4.4mMのKH2PO4−−−1,25mM0.35%のトリ トンX−100・・・・・・・・・  0.1%4C%のグリセリン    ・ ・・・・・−・・ 11.4%dNTP/ddNTP濃度は下記表Iから選ばれ る。
daGTP     22.75   70    70    70dATP     105     1’A5  105   105dTTP      52.5    52.5   17.5   52.5dCTP     1 0.5    10.5   1(L5   10.5ddGTP    11 3.75    −   −   −ddATP          577. 5   −   −ddTTP               490     −ddCTP     −−−231 ヌクレオチドdaGTPとdGTPは置き替えできる。
表   ■ daGTP  6.5 20 20 20dATP  30 5 30 30 dTTP  15 15 5  l5 dCTP  3 3 3 3 dd/dの比  5     33    28    22キツトの別の態様 では、反応濃厚物G、A、TおよびCがブライマーおよび/または放射性標識d NTPも含むことができる。
キットのもう一つの態様では、単一の反応濃厚物が、dNTP類および/または 選択されたddNTP以外のすべての化学品を含んでよい。dNTP類とddN TP類は、表■に従って個別に包装することができる。これらの個別に包装され たdNTP混合物の各々は、適当なとき、使用時に反応濃厚物へ加えられるであ ろう。
反応濃厚物の製造に際し、酵素を最後に加える必要があること以外、添加の順序 はそれ程重要でない。一般的な添加順序は、塩類と緩衝剤、ヌクレオチド類、他 の試薬類、グリセリン、次いで酵素であって、それぞれの添加の際には十分に混 合し、氷温で行われる。
記載様式のいずれかで前記キ7)を使用する場合、一般的に、シーケエンシング 方法は次の工程を含んでなる:a)シーケエンシングベクターの既知ヌクレオチ ド鎖の3′末端に隣接して未知ヌクレオチド配列を含んでなるシーケエンジング ベクターを提供する工程; b)そのベクターをブライマーおよび放射性標識d NTPと混合する工程であ って、このブライマーが未知1)NA配列に隣接している既知ベクターDNA配 列の一部と相補的であるヌクレオチド配列を有するものである工程;C)混合物 b)をG、 A、 TおよびCとラベルを貼した4種の容器に4つとも等量で分 割する工程;d)i)ddGTPを含んでなる本発明に従う反応濃厚物をGと選 定した容器に添加し、 1i)ddATPを含んでなる本発明に従う反応濃厚物をAと選定した容器に添 加し、 1ij)adTTPを含んでなる本発明に従う反応濃厚物をTと選定した容器に 添加し、そして 1v)ddCTPを含んでなる本発明に従う反応濃厚物をCと選定した容器に添 加すること、によって反応混合物を提供する工程; e)4種の容器G、 A、 TおよびCを10〜30分間70〜74℃でインキ ュベーションする工程;f)4種のチューブのそれぞれに反応停止混合物3〜5 μLを添加することによって反応を終止する工程;g)e)で形成されたオリゴ ヌクレオチドを鎖長に応じて電気泳動分離する工程;ならびに h)放射性dNTPによって生じる放射線に感光性の写真フィルムを電気泳動分 離物で露光して未知ヌクレオチド鎖のヌクレオチド配列を確定する工程。
典型的な反応では、ユーザーは品質的に単一鎖DNA調製物、典型的には濃度> 100x/mLでMl 3mp18DNAIg (0,4ピコモル)を供給する 。ユーザーはこのDNA、ブライマー/緩衝剤5μし、水および放射性ヌクレオ チド(通常、1μCiのP 32または10μCiの353. > 600Ci /mMでα−標識されたdcTP)を併わせて総容量21μLにする。このDN A混合物を、必須のG−特異的反応、A−特異的反応、T−特異的反応およびC −特異的反応用として選定した4種のチューブ(好ましくは0.5mLの遠心管 )に等量(5μ)分割する。これらのチューブを70〜74℃に置く。次に、特 定の反応濃厚物を選定したチューブ中で混合する。これらのチューブの蓋をして 、30分間70〜74℃でインキュベーションを続けた。
反応は、反応停止混合物3μLの添加で終止できる。反応停止混合物は周知であ る。ヨーロッパ特許出願公開第258017号明細書は、マグネシウムイオンを キレートするためのEDTA、フェノール、SDSまたはCHCt3を含むよう な混合物を記載する。有用な混合物は、ホルムアミド溶媒中、0.02MのED TA 。
0.07Mのトリス(EDTAを中和するためのもの);0.05(重量/容量 )%のプロフェノールブルー;ならびに 0.02<重量/容量)%のキシレンシアツールが存在するものである。
後者の2成分は、電気泳動の進行を視覚的に評価するためのアニオン性発色団で ある。
残基をシーケエンシングするためにTaq  polを使用する主な利点は、そ の高温(鋳型鎮による構造的な妨害を極小化する)での合成能にあるが、この発 明で認められる相当な利点は超らせんシーケエンシングを初めとする二本鎖DN A (d s DNA)に対するそれの適合性にある。
二本鎖または超らせん化のシーケエンシングの原理は、一本鎖状態まで不可逆的 に変性されている超らせんの区分に左右されるので、シーケエンシング反応に必 須なプライムされた合成に従う。
不可逆的に変性された超らせんの有意な区分は、超らせんDNAのアルカリ変性 および酸中和によって得られる。普通の二本鎖DNAは同様に処理されるが、得 られるものは一本領D N Aのより高い区分にある。超らせんと二本鎖DNA のアルカリ変性とそれに続く酸中和は、この工程では比較的少量で正確な量を必 要としないので高い蓄積された塩濃度とあまり限定されていないpHをもたらす であろう。一般的には、処理DNAを再精製して塩を除去しそしてpHを調節す ることが必要である。なぜかなら他のすべての現在するシーケエンシングブロト コールは高塩濃度に耐性がなくそして/またはこの方法に利用されそしてこれら の酵素の活性に必要な緩衝剤系をだめにする可能性があるからである。
リン酸緩衝剤は、通常使用されるすべての緩衝剤のうち最も高い熱安定性を有す る。リン酸緩衝剤は、pHが一80℃程の低温で長期間保存に適するように制御 され、そして80℃程の高温で反応を制御しなければならないのでこの反応濃厚 物に選ばれた。逆に、トリス緩衝剤は数ある緩衝剤の中で最も低い熱安定性を有 し、そのpK値を0℃から70℃までで2単位以上も低下させる。こうしてこの 発明の方法では超らせん化シーケエンシング反応が変性DNAを再生する必要は な〈実施できる。
このことは次の工程によって達成される:a)1acZヌクレオチド配列を有す る二本鎖シーケエンシングベクターであって、その中に未知ヌクレオチド配列を 有するdsDNAがそのベクター中の既知ヌクレオチド鎖の3′末端に隣接して 挿入されているベクターを提唐する工程:b)前記ベクターをアルカリ性溶液で 変性して5sDNAを形成する工程; C)変性されたDNAを含有する溶液を中和する工程:ならびに d)上記のヌクレオチドシーケエンシング方法の工程b)からh)までを実施す る工程。
上記シーケエンシング方法の典型例では、数μL容量の超らせんDNA (希釈 緩衝液中、例えば1mMのトリス、0.1mMのEDTA、pflg>を2分間 37℃で0.1MのKOH1μLを用いて変性する。一般的に、それ以上苛酷な 処理は不要である。氷上、プライマーと放射性dNTPを添加し、次いで変性し たDNAを0.2Mのトリス塩酸1μLの添加により中和する。次に、水を加え て容量21〜23μLを得る。最終的塩濃度とpHは、一般的に正確でない。し かしながら、この発明の方法はさらなる調節を行うことなく使用できる。理論上 、得られた環系は、30〜50mMのトリス緩衝液(pH7〜9)からなる。酵 素反応に向けてこの溶液を70℃まで加熱すると、反応濃厚物により提供される リン酸緩衝剤が全体的な混合物の最終puを安定化するのでトリス緩衝剤の影響 をなくする。正常な一本鎖は乱れることなくシーケエングが起こる。こうして、 超らせんのシーケエンシングは一本鎖のシーケエンシングと実質的に同一の方法 によって、変性された超らせんDNAの再精製を伴うことなく行われる。
この発明は、その好ましい態様を具体的に引用しながら詳述してきたが、その変 更および改良も本発明の精神およびその範囲内で有効であることが理解されるで あろう。
補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成3年8月デ 日 特許庁長官 深 沢   亘 殿 1 特許出願の表示 PCT/US 90100440 2 発明の名称 熱安定性ポリメラーゼDNAシーケエンシング反応濃厚物3 特許出願人 住 所 アメリカ合衆国、ニューヨーク 14650 。
ロチェスター、ステイト ストリート 343名称  イーストマン コダック  カンパニー4代理人 住 所 東京都港区虎ノ門−丁目8番10号静光虎ノ門ビル〒105  電話( 3504) 0721請求の範囲 1、  a)  100〜5001.Il、/mLを提供するのに十分な熱安定 性ポリメラーゼ; b)ジチオスレイトールおよびβ−メルカプトエタノールから選ばれる0、3〜 30mMの還元剤;C)保存中および使用中の両方で約pH7,5を維持するの に十分なリン酸緩衝剤1 d)少なくとも40%のグリセリン; e)15〜70−のdGTPまたはdaGTP;f)15〜150声のdATP ; g)15〜150団のdTTP; h)10〜18−のdCTP ;ならびに1)(i)dGTPまたはdaGTP に対するddGTPの比率を約5にするのに十分なddGTP;(ii)dAT Pに対するddATPの比率を約33にするのに十分なddATP; (iii)dTTPに対するddTTPの比率を約28にするのに十分量のdd TTP、および(iv)dCTPに対するddCTPの比率を約22にするのに 十分量のddCTP。
からなる群より選ばれる1種、 を含んでなるヌクレオチドシーケエンシング反応濃厚物。
2、前記熱安定性ポリメラーゼがサーマス・アクアティカス(Thermus   aquaticus)ポリメラーゼである請求の範囲第1項の濃厚物。
3、a)ゼラチンおよびウシ血清アルブミンからなる群より選ばれるタンパク質 濃厚物175〜700x/mL:b)グルタミン酸カリウム少なくとも25mM ;ならびに C)マグネシウム塩9〜35mM。
をさらに含んでなる請求の範囲第2項記載の反応濃厚物。
4、a)非イオン界面活性剤0.1〜0.4%量;b)α−標識された放射性d NTPo、1〜10μCi/μL; C)マグネシウム塩9〜35mM、ならびにd)ヌクレオチド配列 5’ C[:CAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGT G 3’を有するオリゴヌクレオチドプライマー0.1〜1.0声、もさらに含 んでなる請求の範囲第2項の反応濃厚物。
b)ウシ血清アルブミン約350マイクロg/mL;C)ジチオスレイトール約 3.5mM;d)酢酸マグネシウム約17.5mM;e)グルタミン酸カリウム 約25mM;f) K、 HPO,約13.1mM;g)KH2PO4約4.4 mM; h)トリトンx100界面活性剤約0.35%;1)40%のグリセリン、なら びに A)dGTPまたはdaGTP約22.7m;dATP105オ; dTTP52.5オ; dcTPlo、5声;および ddGTP113.7オ; B)dGTPまたはdaGTP約70声;d、ATP17.5団; dTTP52.5声; dcTPlo、5z;および ddATP577禮; C)dGTPまたはdaGTP約70−;dATP105声; dTTP17.5声; dcTPlo、5犀;および ddTTP490オ; D)dGTPまたはdaGTP約70−;dATP105声: dTTP52.5犀; dcTPlo、5団;および ddcTP231岸、 からなる群より選ばれる1の混合物、 を含んでなるヌクレオチドシーケエンシング反応濃厚物。
6、配列 5’ CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG  3’を有するオリゴヌクレオチドブライマー0.15−もさらに含んでなる請 求の範囲第5項の反応濃厚物。
7、反応濃厚物2μL当たりα−標識化放射性dcTP1〜10μCiをさらに 含んでなる請求の範囲第6項の反応濃厚物。
8、放射性標識ヌクレオチドが元素32pまたは323で標識されたものである 請求の範囲第7項の反応濃厚物。
9、a)ベクター中の既知ヌクレオチド鎖の3′末端に隣接する未知ヌクレオチ ド配列を含んでなるシーケエンシングベクターを提供する工程; b)前記ベクターを放射性標識dNTPと混合する工程であって、前記プライマ ーが前記未知DNA配列と隣接する前記既知ベクターDNA配列の一部に対して 相補的であるヌクレオチド配列を有するものである前記工程:C)混合物b)を 、G、 A、 TおよびCのラベルが貼された4種の容器に分割する工程: d)(i)Gと選定された容器にddGTPを含んでなる請求の範囲第1または 2項に従う反応濃厚物を添加し、(ii)Aと選定された容器にddATPを含 んでなる請求の範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加し、(iii) T と選定された容器にddTTPを含んでなる請求の範囲第1または2項に従う反 応濃厚物を添加し、そして (iv)Cと選定された容器にddcTPを含んでなる請求の範囲第1または2 項に従う反応濃厚物を添加する、ことにより一連の反応混合物を提供する工程; e)15〜30分70〜74℃の温度で前記4種の容器G、A、TおよびCをイ ンキュベーションする工程:f)前記各4種のチューブに反応停止混合物3〜5 μLを添加することによって反応を終止する工程;g)鎖長に応じてe)で形成 されたオリゴヌクレオチドを電気泳動分離する工程:ならびに h)放射性dNTPによって生じる放射線に感光性の写真フィルムを各ゲルで露 光して、前記未知ヌクレオチド鎮のヌクレオチド配列を確定する工程、 を含んでなるオリゴヌクレオチドのシーケエンシング方法。
10、各反応濃厚物G、 T、 AおよびCが、既に放射性dNTPを含んでい るために、請求の範囲第9項の工程b)で前記放射性dNTPを含める必要性が 除去されている請求の範囲第9項の方法。
116各反応濃厚物G、 T、 AおよびCが、さらにプライマーを含んでいる ために、請求の範囲第9項の工程b)で前記プライマーを含める必要性が除去さ れている請求の範囲第9項の方法。
12、シーケエンシングベクターが1acZヌクレオチド配列を担持する請求の 範囲第9項の方法。
13、シーケエンシングベクターがM 13mp 18 DNA。
pUC,pIBIおよびブルースクリプト(B Iuescr 1pt)からな る群より選ばれるものである請求の範囲第9 項の方法。
14、プライマーがヌクレオチド配列 5’ CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG  3’を有する請求の範囲第9項の方法。
15、シーケエンシングベクターがMl 3mp 18であり、反応濃厚物が請 求の範囲第2. 3. 4または5項に従う組成を有する請求の範囲第9または 11項の方法。
16、a)第一容器中に1acZヌクレオチド配列とα−標識化放射性dcTP 1μLを有する対照シーケエンシングベクター; b)第二容器中に配列 5’ CCCAGTCA[:GACGTTGTAAAACGACGGCCAGT G 3’を有するオリゴヌクレオチドプライマー;ならびにC)第三容器中に請 求の範囲第2.3または5項に従う反応濃厚物、 を含んでなるヌクレオチドシーケエンシングキット。
17、第一容器に配列 5’ CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG  3’を有するオリゴヌクレオチドブライマーを含んでなり、そして第三容器中 に請求の範囲第2,3または5項に従う反応濃厚物を含んでなるヌクレオチドシ ーケエンシングキット。
18、請求の範囲第6,7または8項に従う反応濃厚物を含んでなるヌクレオチ ドシーケエンシングキット。
19、ヌクレオチド配列 5 ’ CCCAGTCCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAG TG 3 ’を有するオリゴヌクレオチド。
20、a)未知ヌクレオチド配列を有するdsDNAがシーケエンシングベクタ ー中の既知ヌクレオチド鎖の3′末端に隣接して挿入されている1acZヌクレ オチド配列を有する二本鎖シーケエンシングベクターを提供する工程;b)アル カリ性溶液で前記ベクターを変性して5sDNAを形成する工程; C)変性されたDNA含有溶液を中和する工程;d)前記ベクターを、プライマ ーと、マグネシウム塩と放射性標mdNTと混合する工程であって、プライマー が未知DNA配列に隣接する既知DNA配列の少なくとも1部に相補的であるヌ クレオチド配列を有するものである前記工程: e)混合物d)をG、 A、 TおよびCとラベル貼された4種の容器中に分割 する工程:ならびにf)(i)Gと選定された容器にddGTPを含んでなる請 求の範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加し、(ii)Aと選定された容 器にddATPを含んでなる請求の範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加 し、(iii)Tと選定された容器にddTTPを含んでなる請求の範囲第」ま たは2項に従う反応濃厚物を添加し、(iv) Cと選定された容器にddCT Pを含んでなる請求の範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加する、 ことによって一連の反応混合物を提供する工程;g)4種の容器G、 A、 T およびCを15〜30分70〜74℃の温度でインキュベーションする工程:h )4種のチューブそれぞれに反応停止混合物3〜5μLを添加することによって 反応を終止する工程;i)鎖長に応じて形成されたオリゴヌクレオチドを電気泳 動分離する工程:ならびに j)放射性dNTPによって生じた放射線に感光性の写真フィルムをゲルで露光 して、超らせんDNAの配列を確定する工程、 を含んでなる二本鎖(dsDNA)のシーケエンシング方法。」国際調査報告 国際調査報告 PCT/US 90100440 S^     34668

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.a)100〜500l.U./mLを提供するのに十分な熱安定性ポリメラ ーゼ; b)ジチオスレイトールおよびβ−メルカプトエタノールから選ばれる0.3〜 30μMの還元剤;c)約pH7.5を維持するのに十分なリン酸緩衝剤;d) 少なくとも40%のグリセリン; e)15〜70μMのdGTPまたはdaGTP;f)15〜150μMのdA TP; g)15〜150μMのdTTP; h)10〜18μMのdCTP;ならびにi)(i)dGTPまたはdaGTP に対するddGTPの比率を約5にするのに十分なddGTP;(ii)dAT Pに対するddATPの比率を約33にするのに十分なddATP; (iii)dTTPに対するddTTPの比率を約28にするのに十分量のdd TTP、および(iv)dCTPに対するddCTPの比率を約22にするのに 十分量のddCTP、 からなる群より選ばれる1種、 を含んでなるヌクレオチドシーケエンシング反応濃厚物。
  2. 2.前記熱安定性ポリメラーゼがサーマス・アクアティカス(Thermus  aquatIcus)ポリメラーゼである請求の範囲第1項の濃厚物。
  3. 3.a)ゼラチンおよびウシ血清アルブミンからなる群より選ばれるタンパク質 渡厚物175〜700mg/mL;b)グルタミン酸カリウム少なくとも25μ M;ならびに c)マグネシウム塩9〜35μM、 をさらに含んでなる請求の範囲第2項記載の反応濃厚物。
  4. 4.a)非イオン界面活性剤0.1〜0.4%量;b)α−標識された放射性d NTPO.1〜10μCi/μL; c)マグネシウム塩9〜35μM、ならびにd)ヌクレオチド配列 5′CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG  3′を有するオリゴヌクレオチドプライマー0.1〜1.0μM、もさらに含ん でなる請求の範囲第2項の反応濃厚物。
  5. 5.a)サーマス・アクアティカス(Thermus aquatlcus)ポ リメラーゼ約025I・U・/μL,b)ウシ血清アルブミン約350マイクロ g/mL;c)ジチオスレイトール約3.5μM;d)酢酸マグネシウム約17 .5μM;e)グルタミン酸カリウム約25μM;f)K2HP04約13.1 μM; g)KH2P04約4.4μM; h)トリトンX100界面活性剤約0.35%;i)40%のグリセリン、なら びに A)dGTPまたはdaGTP約22.7μM;dATP105μM; dTTP52.5μM; dCTP10.5μM;および ddGTP113.7μM; B)dGTPまたはdaGTP約70μM;dATP17.5μM; dTTP52.5μM; dCTP10.5μM;および ddATP577μM; C)dGTPまたはdaGTP約70μM;dATP105μM; dTTP17.5μM; dCTP10.5μM;および ddTTP490μM; D)dGTPまたはdaGTP約70μM;dATP105μM; dTTP52.5μM; dCTP10.5μM;および ddCTP231μM、 からなる群より選ばれる1の混合物、 を含んでなるヌクレオチドシーケエンシング反応濃厚物。
  6. 6.配列 5′ CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG   3′を有するオリゴヌクレオチドプライマー0.15μMもさらに含んでな る請求の範囲第5項の反応濃厚物。
  7. 7.反応濃厚物2μL当たりα−標識化放射性dCTP1〜10μCiをさらに 含んでなる請求の範囲第6項の反応濃厚物。
  8. 8.放射性標識ヌクレオチドが元素32Pまたは32Sで標識されたものである 請求の範囲第7項の反応濃厚物。
  9. 9.a)ベクター中の既知ヌクレオチド鎖の3′末端に隣接する未知ヌクレオチ ド配列を含んでなるシーケエンシングベクターを提供する工程; b)前記ベクターを放射性標識dNTPと混合する工程であって、前記プライマ ーが前記未知DNA配列と隣接する前記既知ベクターDNA配列の一部に対して 相補的であるヌクレオチド配列を有するものである前記工程;c)混合物b)を 、G,A,TおよびCのラペルが貼された4種の容器に分割する工程; d)(i)Gと選定された容器にddGTPを含んでなる請求の範囲第1または 2項に従う反応濃厚物を添加し、(ii)Aと選定された容器にddATPを含 んでなる請求の範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加し、(iii)Tと 選定された容器にddTTPを含んでなる請求の範囲第1または2項に従う反応 濃厚物を添加し、そして (iv)Cと選定された容器にddCTPを含んでなる請求の範囲第1または2 項に従う反応濃厚物を添加する、ことにより一連の反応混合物を提供する工程; e)15〜30分70〜74℃の温度で前記4種の容器G,A,TおよびCをイ ンキュベーションする工程;f)前記各4種のチューブに反応停止混合物3〜5 μLを添加することによって反応を終止する工程;g)鎖長に応じてe)で形成 されたオリゴヌクレオチドを電気泳動分離する工程;ならびに h)放射性dNTPによって生じる放射線に感光性の写真フィルムを各ゲルで露 光して前記未知ヌクレオチド鎖のヌクレオチド配列を確定する工程、 を含んでなるオリゴヌクレオチドのシーケエンシング方法。
  10. 10.各反応濃厚物G,T,AおよびCが、既に放射性dNTPを含んでいるた めに、請求の範囲第9項の工程b)で前記放射性dNTPを含める必要性が除去 されている請求の範囲第9項の方法。
  11. 11.各反応濃厚物G,T,AおよびCが、さらにプライマーを含んでいるため に、請求の範囲第9項の工程b)で前記プライマーを含める必要性が除去されて いる請求の範囲第9項の方法。
  12. 12.シーケエンシングペクターが1acZヌクレオチド配列を担持する請求の 範囲第9項の方法。
  13. 13.シーケエンシングベクターがM13mp18DNA,pUC,pIBIお よびブルースクリプト(Bluescript)からなる群より選ばれるもので ある請求の範囲第9項の方法。
  14. 14.プライマーがヌクレオチド配列 5′CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG  3′を有する請求の範囲第9項の方法。
  15. 15.シーケエンシングベクターがM13mp18であり、反応濃厚物が請求の 範囲第2,3,4または5項に従う組成を有する請求の範囲第9または11項の 方法。
  16. 16.a)第一容器中に1acZヌクレオチド配列とα−標識化放射性dCTP 1μLを有する対照シーケエンシングベクター; b)第二容器中に配列 5′ CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG   3′を有するオリゴヌクレオチドプライマー;ならびにc)容器の第二セッ ト中に請求の範囲第2,3または5項に従う反応濃厚物、 を含んでなるヌクレオチドシーケエンシングキット。
  17. 17.第一容器に配列 5′CCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTG  3′を有するオリゴヌクレオチドプライマーを含んでなり、そして容器の第二セ ット中に請求の範囲第2,3または5項に従う反応濃厚物を含んでなるヌクレオ チドシーケエンシングキツト。
  18. 18.請求の範囲第6,7または8項に従う反応濃厚物を含んでなるヌクレオチ ドシーケエンシングキット。
  19. 19.ヌクレオチド配列 5′ CCCAGTCCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGT G 3′を有するオリゴヌクレオチド。
  20. 20.a)シーケエンシングベクター中のdsDNAが既知ヌクレオチドの3′ 末端に隣接して挿入された未知ヌクレオチド配列を有し、1acZヌクレオチド 配列を有する二本鎖シーケエンシングベクターを提供する工程;b)アルカリ性 溶液でベクターを変性してssDNAを形成する工程; c)変性されたDNA含有溶液を中和する工程;d)前記ベクターを、プライマ ーと、マグネシウム塩と放射性標識dNTと混合する工程であって、プライマー が未知DNA配列に隣接する既知DNA配列の少なくとも1部に相補的であるヌ クレオチド配列を有するものである前記工程; e)混合物d)をG,A,TおよびCとラペル貼された4種の容器中に分割する 工程;ならびにf)(i)Gと選定された容器にddGTPを含んでなる請求の 範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加し、(ii)Aと選定された容器に ddATPを含んでなる請求の範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加し、 (iii)Tと選定された容器にddTTPを含んでなる請求の範囲第1または 2項に従う反応濃厚物を添加し、(iv)Cと選定された容器にddCTPを含 んでなる請求の範囲第1または2項に従う反応濃厚物を添加する、 ことによって一連の反応混合物を提供する工程;g)4種の容器G,A,Tおよ びCを15〜30分70〜74℃の温度でインキュベーションする工程;h)4 種のチューブそれぞれに反応停止混合物3〜5μLを添加することによって反応 を終止する工程;i)鎖長に応じて形成されたオリゴヌクレオチドを電気泳動分 離する工程;ならびに j)放射性dNTPによって生じた放射線に感光性の写真フィルムをゲルで露光 して、超らせんDNAの配列を確定する工程、 を含んでなる二本鎖(dsDNA)のシーケエンシング方法。
JP2503703A 1989-02-06 1990-01-31 熱安定性ポリメラーゼdnaシーケエンシング反応濃厚物 Expired - Lifetime JPH0630640B2 (ja)

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