JPH0350528B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、少くとも一個の、石けん溶液貯槽
と、少くとも一個の監視窓を有する被いフードと
をもつ、石けん溶液の充填状態表示装置を有する
石けん放出器に関する。

この種の公知の表示装置（ヨーロツパ特許出願
−0023470）には光学的表示装置があり、これら
の表示装置が液面を直接表示するか或いはガラス
体中での全反射によつて監視窓の中に明／暗を交
互に惹起する。

この公知の表示装置はそれ自体真価が認められ
ている。しかしこの表示装置の表示は長く使用す
ると明りよう度が低下することがある。

この発明の課題は、できる限り廉価に石けん溶
液配量装置の充填度の確実で且つ明りような表示
をする、初めに記載した種類の表示装置の開発に
ある。そのような表示は充填物交換の数に関係な
い。

この課題は、貯槽中に浮子が少くとも一個の表
示部材を有し、その少くとも一個の表示部材の運
動軌道が少くとも一部で被いフードの監視窓に沿
つて延長しているこの発明の特徴によつて解決さ
れる。

この発明による表示装置はこうして簡単な態様
で石けん溶液の充填度と共に移動する浮子と、こ
の浮子に接続されて、浮子の最終位置で、即ち容
器が殆んど空になつた場合被いフードの監視窓に
合せてある表示部材とを有する。こうして表示装
置全体は考えられる限り簡単にしてある。表示装
置は表示部材が監視窓に明りように知覚できるよ
うに現われることによつて、どんな頻度で液体が
補充され或いは交替されるかに無関係に明りよう
で且つ確実になる。

この発明の表示装置の場合有利なのは異なる側
面に二つの表示部材と二つの監視窓を設けてある
ことである。これによつて表示は、被いフードの
片側が、たとえば構造上の理由から手が届かない
場合にも表示は見える。

この発明による表示装置では表示部材に異なる
二つの色帯域を設けるのが有利である。こうして
被いフードの監視窓に表示が特にはつきり見える
ようになる。更に、貯槽の排空が進むと監視窓に
容器の空状態を示す色帯域がふえて行くので、空
になる最終状態に到る様子がはつきり判り、丁度
良いときに石けん溶液を補充することができる。

少くとも一つの開口部を有する少くとも一つの
容器が貯槽の内部空間へ注ぐと有利である。これ
によつて容器の少くとも一個の開口部から、この
開口部がもう石けん溶液中にもぐらない場合に自
動的に注ぎ足しされる。

好都合な一実施態様によれば浮子は少くとも一
個のレバーを介して貯槽内部で容器の開口部の上
方で回転可能に支承されている。この実施態様は
浮子と従つてまた表示部材の障害のない運動を確
保する。何となれば軸受は石けん溶液の上方にあ
つて、粘着しないからである。

別の有利な実施態様によれば浮子は貯槽の幅の
大部分にわたつて延長しており、端面にそれぞれ
一個のレバーをもつている。こうして浮子は確実
に案内される。

表示部材は貯槽から、被いフードと容器の間に
できている空間に入る。この領域では被いフード
に監視窓も形成される。これによつて省空間構造
ができ、これは更に表示装置の組込みのために石
けん放出器の特別な構造変更をも必要としない。

一実施例を示した図をもとに詳記する。

図中同じ部分には同じ符号をつけてある。

第１図の断面図では石けん溶液配量装置の保持
装置がたとえば一つの壁に固定可能な背壁１から
できている。この背壁の両端部からそれぞれ一枚
の保持板１′，３が出ている。背壁１と一体的に
構成されている下部保持板１′には、以下に詳し
く説明する貯槽４がとりつけられている。貯槽４
には支承リブ４′が構成されている。貯槽４には
配量すべき石けん溶液のための、透明材料ででき
ている容器５が支承されており、この容器には、
開口部８を規定するのど部５′がある。構造全体
が被いフード６によつて囲まれており、この被い
フードは保持部材７で上部保持板３の所に保持さ
れており、側方の突出背壁１上へずり動かしてあ
る（第３図参照）。

下部保持板１′上にずり動かされていて且つ側
面が被いフード６に被われている貯槽４は固定部
材１０によつて背壁１に沿つて設けられている。
底部９が貯槽４を内部空間１１とポンプ室１２と
に区分している。これらのスペースは、底部９に
挿入されていて両端部に開いているシリンダ１３
によつて相互に結合されている。ポンプ室１２
の、背壁１と反対側の部分では、押ボタン１４
が、二つのうち片側のみを図示したストツパ１５
の間の図示してないもどりばねの力に抵抗して移
動する。この押しボタン１４は図示してないピス
トンに連結されており、そのピストンの他端はシ
リンダ１３内に支承されている。押しボタン１４
の下側面には石けん溶液出口１４′がある。押ボ
タン１４とシリンダ１３自体公知の配量装置の部
分を形成しており、こゝに詳記はしてない。

表示装置のうち第１図に示したものは円筒状の
浮子２１であり、この浮子から表示部材２２が上
方へ、レバー２５′が側方へ延長している。レバ
ー２５′は軸受２６で貯槽４に枢着されている。

第２図の断面図でも、第１図と同じ部分には同
じ符号をつけてある。第２図にはそれ以外に、表
示部材２２が浮子２１の端面に設けられていて、
容器５ののど部側端部の彎入部２４と被いフード
６との間にできている空間２３内に突出してい
る。被いフード６には監視窓２８があり、この監
視窓から表示部材２２が見える。

第３図に示した、背壁１、中間容器４、被いフ
ード６のプロフイールは固定部材１０と支承リブ
４′を示している。貯槽４が被いフード６と背壁
１の間に密接嵌合されている。

第４図の平面図は固定部材１０を有する貯槽４
と浮子２１を有する浮子構造を示す。浮子の両端
面からレバー２５と２５′が出ており、これらの
レバーは軸受２６で貯槽に枢着されている。これ
らの軸受は突起となつており、これらの突起はレ
バー２５，２５′の端部近くに作られており、貯
槽４の附属の壁部の対応する切欠部中に支承され
ている。第４図は、この例ではレバー２５′にの
み表示部材２２をそなえていることを示す。

以下に第１図及び第２ａ図の表示装置の作動態
様について記載する。第１図には、容器５の開口
部８の高さにある上位の液面２を示してある。こ
れが、容器５に石けん溶液が入つている場合の、
石けん放出器の通常の使用状態である。浮子２１
は第１図及び第２図では上位にある。第２ａ図か
ら詳しく判るように、表示部材２２は浮子２１と
反対側の端部に二つの帯域２７と２９を有する。
これらの帯域は異なる色に着色されている。この
実施例では帯域２７が緑、帯域２９が赤である。
表示部材２２が第１図に示す位置にある場合に被
いフード６の監視窓２８から見える帯域２７の部
分は第２ａ図に点線で示した３０の部分である。
従つて石けん溶液が入つている使用状態では浮子
２１は上位の液面２の上に浮遊しており、従つて
表示部材２２の下部帯域２７は被いフード６の監
視窓２８に合せてある。帯域２７の緑色は石けん
放出器の使用態勢を示している。

容器５の排空の後、操作中に液面は貯槽４の中
で段階的に下位の液面の上迄降下する。これを第
１図に符号２′で示す。浮子２１と、従つてまた
表示部材２２は、円弧形を辿る運動軌道に沿つて
この運動に従う。第１図の下位液面２′に対応す
る表示部材２２を有する浮子２１の最終位置を第
２ａ図に鎖線で示す。この記載から、表示部材２
２のこの位置では赤色の上部帯域２９が被いフー
ド６の監視窓２８に合せてあり、帯域２９の領域
３０が監視窓２８を通して見えることがわかる。

第２ａ図に示した二つの最終位置の間では被い
フード６の監視窓２８から、両帯域２７と２９の
部分を包含する部分３０が見える。こうして、貯
槽４が完全に空になる前に管理者が丁度良い時機
に容器５の排空に気付くことになる。

貯槽４の内部空間１１を貯槽４のポンプ室１２
と結合するシリンダ１３は片側に、石けん溶液の
充分な通過量を保証するのに充分な大きさの開口
部を有する。このシリンダ１３には自体公知の、
図示してない、孔のあいたピストンが併設されて
おり、このピストンは、押しボタン１４に連結さ
れている配量装置の構成部材である。石けん溶液
排口１４′は押しボタン１４の下側の面の前部に
設けられている。

図示の実施例の別の態様では、浮子２１の各端
面に表示部材２２が、そしてこれに合せて被いフ
ード６の各側面に監視窓２８が構成される。そう
すると石けん放出器の充填状態が被いフード６の
二つの異なる側面で判り、構造上の条件或いはそ
の他によつては阻害されない。

別の構成では表示部材に、容器５の排空後被い
フード６の監視窓２８中に見えるようになる一つ
の帯域を設けるだけである。

それらの帯域は色帯として形成する必要がな
く、たとえば反射し、自已光輝し、残光を発し或
いはその他目立つようにすることもできる。表示
部材２２は背壁１から遠く離れた部分にも設ける
ことができる。浮子２１は他の案内手段によつて
も貯槽４に沿つて案内することができる。表示部
材２２も他の方向に延長することができるし、帯
域２７，２９も浮子構造の他の部分に構成するこ
とができる。その場合被いフード６中の監視窓２
８もそれに合せて設けることができる。

石けん放出器には固定取付可能で注ぎ足しでき
る、配置される石けん溶液容器をそなえつけるこ
ともできよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は石けん放出器の縦断面図、第２図は第
１図の−線に沿う断面図、第２ａ図は、第１
図の石けん放出器の被いフード中の監視窓と相対
する表示部材の両方の最終位置の図、第３図は背
壁、被いフード、貯槽の、第１図の−に沿う
プロフイール、第４図は第１図の表示装置の浮子
構造の平面図である。 図中符号、４…貯槽、６…被いフード、２１…
浮子、２２…表示部材、２８…監視窓。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 石けん溶液貯槽４を少くとも一つと、少くと
   も一つの監視窓２８を有する被いフード６とを有
   する石けん溶液充填状態表示装置を有する石けん
   放出器において、貯槽４の中に少くとも一個の表
   示部材２２を接続した浮子２１を設けてあり、少
   くとも一個の表示部材２２の運動軌道が少くとも
   部分的に被いフード６の監視窓２８に沿つて延長
   していることを特徴とする石けん放出器。 ２ 二個の表示部材２２と二つの監視窓２８が被
   いフード６の異なる側面に設けられている、特許
   請求の範囲１記載の石けん放出器。 ３ 表示部材２２に色の異なる二つの色帯域２
   ７，２９がある、特許請求の範囲１又は２記載の
   石けん放出器。 ４ 少くとも一個の開口部８を有する少くとも一
   個の容器５が貯槽４の内部空間に通じている、特
   許請求の範囲１〜３の何れか一に記載の石けん放
   出器。 ５ 浮子２１が少くとも一個のレバー２５を介し
   て貯槽４の内部で容器５の開口部８上方で回転可
   能に支承されている、特許請求の範囲３又は４記
   載の石けん放出器。 ６ 浮子２１が貯槽４の幅の大部分に及んで延長
   しており、端面にそれぞれ一本のレバー２５，２
   ５′をそなえている、特許請求の範囲４又は５記
   載の石けん放出器。 ７ 浮子２１の各端面に表示部材２２を設けてあ
   り、この表示部材２２はそれに属するレバー２５
   と一体に構成されていて、浮子２１は表示部材２
   ２とレバー２５の間の曲がつた部分に固定されて
   いる、特許請求の範囲６記載の石けん放出器。 ８ 表示部材２２が貯槽４から、被いフード６と
   容器５の間に形成されている各空間２３内に延長
   している、特許請求の範囲１又は７記載の石けん
   放出器。