JPH03504705A - スラストベアリング回転制御装置を有する舶用駆動下部装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 スラストベアリング回転制御装置 を有する舶用駆動下部装置 技術分野 本発明はスラストベアリング回転制御装置を有する舶用駆動下部装置に関する。

従来の技術 舶用駆動装置は、通常動力源、例えば舶用エンジンにその上端で連結された垂直 主駆動シャフトを取付けるギアケースを有する船外駆動装置を備えている。駆動 シャフトの下方部は、下部ギアを通って延び、下部ギア部には略水平のトルベト （ｔｏｒｐｅｄｏ）型／Ｘウジングが設けられている。このような装置において 、ノ＼ウジングは一対の同軸プロペラシャフトを取付けるものであり、このシャ フトは主駆動シャフトによって駆動されるとともに、ギアケースの後方に配設さ れた一対の二重反転型舶用プロペラを回転駆動するものである。

従来、米国特許第４．５２９，３８７号に示すように、一方のプロペラ用の外側 シャフトにかかる前方スラスト負荷は、単一のスラストベアリングを介して他の プロペラ用の内側シャフトに伝達され、このスラストベアリングは主駆動シャフ トの後方であって２つのプロペラシャフト間に直接取付けられていた。これらの プロペラシャフトは二重反転式に駆動されていたので、ベアリングにかかる実際 速度は必然的に大きくなり、このため、もしベアリングの形状および能力を大き くしない場合はベアリング寿命に悪影響を及ぼしていた。

本発明の目的は外側プロペラシャフトから内側プロペラシャフトに前方スラスト を変換するベアリング装置の回転の制御装置であって、ベアリングの形状を小さ くし、寿命を長くすることができる装置を提供することである。

発明の開示 本発明は、下部トルベトハウジングを有する略垂直ギアケースと、前記ハウジン グ内に配設され前後方向に延びるとともに細長状駆動軸の回りを回転する第１プ ロペラシヤフトと、第１プロペラシヤフトと同軸に二重反転式に設けられた第２ プロペラシヤフトと、これらのシャフトに各々取付けられたプロペラと、エンジ ン回転ビニオンを有し舶用エンジンにこれらのシャフトを連結するための駆動装 置と、前記ビニオンと係合し前記第２シヤフトを回転させるよう設けられた後方 駆動ギアと、この後方駆動ギアの前方に所定間隔をおいて配置され前記ビニオン と係合する前方駆動ギアとを備え、前記前方駆動ギアは前記第１シヤフトを回転 させるよう配設され、前記前方ギアおよび後方ギアは各々対向する内面を有し、 更に前方ギアおよび後方ギアの各々の内面近傍に取付けられた前方スラストベア リング装置を備えた舶用駆動装置において、前記各前方スラストベアリングの間 に、前記プロペラシャフトと同軸に前方スラスト伝達スペーサ装置を設け、この スペーサ装置の前記駆動軸回りの回転を固定するとともに軸方向の移動を可能と する装置を設けたことを特徴としている。

本発明によれば、スラスト負荷は結局、外側プロペラシャフトから内側中央シャ フトに伝達される。この結果、本実施例において各スラストベアリングの回転速 度を１／２とすることができる。

各ベアリングは外側プロペラシャフトから略全部の前方スラスト負荷を受けるこ とになるが、このような構造となっているので、スラストベアリングはその形状 および能力を公知のものに比較して減少させることができる。

図面の簡単な説明 第１図は本発明による舶用船尾駆動装置の概略側面図であり、 第２図はトルベトハウジングの中間部の拡大部分断面図であり、 第３図は第２図の３−３線断面図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図に示すように、本発明の実施例において、ボート３のトランザム２に適当 に取付けられた舶用船尾駆動装置１が設けられている。内燃エンジン４がボート 内に配設され、通常の方法でトランザム２を通って駆動装置１に延びるシャフト ５を有する出力軸を備えている。

船尾駆動装置１は、一般に上部ギアケース７を形成する船尾駆動ハウジング６と 、ギアケース７に適当に取付けられた下部ギアケース８と、ギアケース８の底部 にその一部をなして配設され、略水平方向に前後に延びるトルベト（ｔｏｒｐｅ ｄｏ）型ハウジング９とを備えている。

同軸に取付けられた一対のプロペラ１０および１１がハウジング９の後方に回転 自在に設けられている。プロペラ１０および１１を駆動させるため、ビニオン１ ２がシャフト５の外側端に設けられ、このビニオン１２は垂直の主駆動シャフト １４の上端に取付けられたギア１３と係合している。主駆動シャフト１４は下方 に向って延び、下部ギアケース８を貫通している。このシャフト１４はその下端 にビニオン１５を有し、このビニオン１５はねじ付保持ナツト１５ａのような適 当な保持手段によって所定位置に保持されている。ビニオン１５は前方に配設さ れるとともに後向きになっている駆動ギア１６と係合し、この駆動ギア１６は水 平プロペラ駆動軸１７の回りを回転するようになっている。ギア１６は環状歯付 のギア本体１８を備え、このギア本体１８は前面１９を有し、またギア本体１８ は前方に向って延びるスリーブ２０と一体になっている。ギア１６はスプライン または他の適当な手段によって、中心線に長手方向に延びる第１プロペラシヤフ ト２１と係合している（第２図）ギア本体１８は、また環状後面２２を有し、こ の後面２２はシャフト２１の前方に向う肩部２３と係合している。

さらに、ビニオン１５は後方に配設されるとともに前向きになっている駆動ギア ２４と係合し、このギア２４は駆動軸１７回りに回転自在となっている。図示の ように、ギア２４は細長く延びる第２プロペラシヤフト２５の前方端を形成し、 またギア２４は後面２７および環状前面２８を有するギア本体２６を備えている 。前面２８は面２２と対向する関係で配設されている。第２プロペラシヤフト２ ５は略管状体となっており、シャフト２１と同軸になっている。

第１図に概略を示すように、後方プロペラ１０は中心の第１プロペラシヤフト２ １の後端に、一方前方ブロベラ１１は第２プロペラシヤフト２５の後端に、いず れも公知の方法で取付けられている。本実施例において、このような構成によっ て二重反転型プロペラを得ることができる。

前方ギア１６およびシャフト２１は、適当なベアリング２９によってハウジング ９内に回転自在に保持され、一方後方ギア２４およびシャフト２５は、同様に支 持ベアリング３０および３１によって保持されている。

環状ベアリングアダプタ３２がギア１６の前方端部に配設されており、このアダ プタ３２は半径方向に拡大する環状カラー３４を有する拡大本体３３を備えてい る。

本体３３は、後方において減少した半径を有するスリーブ部３５と一体化され、 このスリーブ部３５はギア１６のスリーブ２０とプロペラシャフト２１との間に 摺動可能に配設されている。ナツト３６がスリーブ２０の前端面３７によって形 成された隣接面と当接する本体３３に螺着されている。このため、ギア１６およ びアダプタ３１は、一体に回転するようになっている。

矢印３８に示される逆スラストが、逆スラストベアリング装置によって保持され ている。第２図に示すように、環状リング状ローラ型スラストベアリング装置３ ９が、駆動ギア２４の面２７とギアケース８の部分との間に配置されている。さ らに、同様のスラストベアリング装置４０が、ベアリングアダプタカラー３４の 後面とギアケースの部分との間に配置されている。シャフト２１にかかる逆スラ スト力は、ベアリング装置３９および４０に伝達される。

更に、前方スラストベアリング装置が、シャフト２１にかかる矢印４１の前方ス ラスト力を保持するため設けられている。このため、略同−のスラストベアリン グ装置４２が駆動ギア１６の面１９とギアケース８の部分の間に配置されている 。矢印４１方向の前方スラストは、プロペラシャフト２１から肩部２３を経てギ ア１６の後方ギア面２２に伝達され、これによって前方ギア面１つからベアリン グ装置４２に伝達される。図示の実施例において、前方スラストは部分的かつ選 択的にベアリング装置４２によって保持される。予め負荷をかけた第２前方スラ ストベアリング装置４３も、負荷の一部を保持する。

前方スラストが外側プロペラシャフト２５から中心プロペラシャフト２１に変換 され、最大前方スラスト負荷を、ギア１６の前方に配設されたベアリング装置４ ２および４３に加えてギア１６およびアダプタ３２を有する関連部材によって保 持することも考えられている。このため、本発明によれば、前方スラストをシャ フト２５および連結されたギア２４から、ギア１６および連結されたシャフト２ １に変換する装置が設けられている。

このため、第１の後方に配置された公知の環状スラストベアリング装置が後方駆 動ギア２４の前面２８に隣接して配設されている。同様に、第２の前方に配置さ れた同様の型の環状スラストベアリング装置が前方駆動ギア１６の後面に隣接し て配設されている。本実施例において、ベアリング装置４４および４５は軸方向 に所定間隔をおいて配置され、ベアリング装置４４は主駆動シャフト１４の後方 に配設されるとともに、ベアリング装置４５はその前方に配設されている。

前方スラストをベアリング装置４４からベアリング装置４５に変換する装置が設 けられている。このため、負荷変換スペーサ４６が、これらベアリング装置４４ ゜４５の間に挟持されている。第２図および第３図に示すように、本実施例にお いて、スペーサ４６はプロペラシャフト２１回りに同軸に取付けられた略円筒状 の中央本体部４７を備え、ベアリング装置４４および４５にそれぞれ係合する端 部４８および４９を有している。キー５０が本体部４７から半径方向外方向に向 って延び、ケース８内の細長状スロット５１内に係合している。スロット５１は ギア１６および２４の間に時延びている。このような構造のため、スペーサ４６ は回転しないようになっているが、軸線１７に沿う長手方向には移動自在となっ ている。スペーサ４６の軸方向の移動範囲は、スペーサ本体部４７に設けられた 四部５３の対向端部５２によって制限され、この凹部５３は主駆動シャフトナツ ト１５ａを収納するようになっている。

スペーサ４６は互いに作用するベアリング装置４４および４５によってその軸線 に配置され、作動中、前方スラストを外側プロペラシャフト２５に連結されたベ アリング装置４４から内側プロペラシャフト２１に連結されたベアリング装置４ ５に移すよう機能する。

非回転式のスペーサ４６の両側に前方スラストベアリング装置を配設したので、 各々のベアリング装置の回転速度を、前述した米国特許に示す一対のプロペラシ ャフトを直接連結した単一のベアリング装置のＩ／２とすることができる。ベア リング装置４４は単一プロペラシャフト２５からの単一方向回転力を受ける。一 方、ベアリング装置４５は単一プロペラシャフト２１に連結された単一方向回転 力を受ける。各ベアリング装置の形状は、その効果的寿命を減少させることなく 小さくすることができる。そして両ベアリング装置は、前方スラスト負荷を十分 保持できる。

補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８）平成　２　年　８　月　２４日 １、　特許出願の表示 ＰＣＴ／ＵＳ　　８９１００５７０ ２、発明の名称 スラストベアリング回転制御装置を有する舶用駆動下部装置３、特許出願人 住　所　　アメリカ合衆国イリノイ州、スコーキー、ワン、ブランズウィック、 プラザ（番地なし）名　称　　　ブランズウィック、コーポレーション請求の範 囲 １．　下部トルベトハウジングを有する略垂直ギアケースと、前記ハウジング内 に配設され前後方向に延びるとともに細長状駆動軸の回りを回転する第１プロペ ラシヤフトと、第１プロペラシヤフトと同軸に二重反転式に設けられた第２プロ ペラシヤフトと、これらのシャフトに各々取付けられたプロペラと、エンジン回 転ビニオンを有し舶用エンジンにこれらのシャフトを連結するための駆動装置と 、前記ビニオンと係合し前記第２シヤフトを回転させるよう設けられた後方駆動 ギアと、この後方駆動ギアの前方に所定間隔をおいて配置され前記ビニオンと係 合する前方駆動ギアとを備え、前記前方駆動ギアは前記第１シヤフトを回転させ るよう配設され、前記前方ギアおよび後方ギアは各々対向する内面を有し、更に 前方ギアおよび後方ギアの各々の内面近傍に取付けられた前方スラストベアリン グ装置を備えた舶用駆動装置において、前記各前方スラストベアリングの間に、 前記プロペラシャフトと同軸に前方スラスト伝達スペーサ装置を設け、このスペ ーサ装置の前記駆動軸回りの回転を固定するとともに軸方向の移動を可能とする 装置を設けたことを特徴とする舶用駆動装置。

２、　スペーサ装置の軸回りの回転を固定し軸方向の移動を可能とする装置はス ペーサ装置の一部をなす細長状スペーサ本体と、前記ギアケース内に設けられた 細長状スロットと、スペーサ本体から前記スロットに延びるキーとを備えている ことを特徴とする請求項１記載の舶用駆動装置。

３、　スペーサ本体は前記第１プロペラシヤフトの外周に取付けられていること を特徴とする請求項２記載の舶用駆動装置。

４、　前記一対の前方スラストベアリング装置は、前記軸線に沿って前記スペー サ装置を配置する装置を形成していることを特徴とする請求項１．２または３の （１ずれか記載の舶用駆動装置。

５、　前記スペーサ装置の軸方向の移動を制限する装置を設けたことを特徴とす る請求項１に記載の舶用駆動装置。

６、　　シャフトを連結するための前記駆動装置は略垂直の主駆動シャフトを有 し、前記駆動シャフトの下端１こおいて前記ビニオン（１５）を取付けるための 固定装置（１５ａ）を有し、前記制限装置は前記スペーサ装置に設けられた四部 を有し、この凹部は前記固定装置と係合する対向壁を有していることを特徴とす る請求項５記載の舶用駆動装置。

７、　前記前方スラストベアリング装置の一方ζよ前記主駆動シャフトの略後方 に配設され、他方は前記主駆動シャフトの略前方に配設されていることを特徴と する請求項６記載の舶用駆動装置。

８、前記前方スラストベアリング装置の各々【よ、単一方向回転力を受けること を特徴とする請求項１１こ記載の舶用駆動装置。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．下部トルペドハウジングを有する略垂直ギアケースと、前記ハウジング内に 配設され前後方向に延びるとともに細長状駆動軸の回りを回転する第１プロペラ シャフトと、第１プロペラシャフトと同軸に二重反転式に設けられた第２プロペ ラシャフトと、これらのシャフトに各々取付けられたプロペラと、エンジン回転 ピニオンを有し舶用エンジンにこれらのシャフトを連結するための駆動装置と、 前記ピニオンと係合し前記第２シャフトを回転させるよう設けられた後方駆動ギ アと、この後方駆動ギアの前方に所定間隔をおいて配置され前記ピニオンと係合 する前方駆動ギアとを備え、前記前方駆動ギアは前記第１シャフトを回転させる よう配設され、前記前方ギアおよび後方ギアは各々対向する内面を有し、更に前 方ギアおよび後方ギアの各々の内面近傍に取付けられた前方スラストベアリング 装置を備えた舶用駆動装置において、前記各前方スラストベアリングの間に、前 記プロペラシャフトと同軸に前方スラスト伝達スペーサ装置を設け、このスペー サ装置の前記駆動軸回りの回転を固定するとともに軸方向の移動を可能とする装 置を設けたことを特徴とする舶用駆動装置。
2. ２．スペーサ装置の軸回りの回転を固定し軸方向の移動を可能とする装置はスペ ーサ装置の一部をなす細長状スペーサ本体と、前記ギアケース内に設けられた細 長状スロットと、スペーサ本体から前記スロットに延びるキーとを備えているこ とを特徴とする請求項１記載の舶用駆動装置。
3. ３．スペーサ本体は前記第１プロペラシャフトの外周に取付けられていることを 特徴とする請求項２記載の舶用駆動装置。
4. ４．前記一対の前方スラストベアリング装置は、前記軸線に沿って前記スペーサ 装置を配置する装置を形成していることを特徴とする請求項１、２または３のい ずれか記載の舶用駆動装置。
5. ５．前記スペーサ装置の軸方向の移動を制限する装置を設けたことを特徴とする 請求項１乃至４のいずれか１つに記載の舶用駆動装置。
6. ６．シャフトを連結するための前記駆動装置は略垂直の主駆動シャフトを有し、 前記駆動シャフトの下端において前記ピニオン（１５）を取付けるための固定装 置（１５ａ）を有し、前記制限装置は前記スペーサ装置に設けられた凹部を有し 、この凹部は前記固定装置と係合する対向壁を有していることを特徴とする請求 項５記載の舶用駆動装置。
7. ７．前記前方スラストベアリング装置の一方は前記主駆動シャフトの略後方に配 設され、他方は前足主駆動シャフトの略前方に配設されていることを特徴とする 請求項６記載の舶用駆動装置。
8. ８．前記前方スラストベアリング装置の各々は、単一方向回転力を受けることを 特徴とする請求項１乃至７のいずれか記載の舶用駆動装置。