JPH03502890A - 歯周疾患状態の型および程度の決定法 - Google Patents

歯周疾患状態の型および程度の決定法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「歯周疾患状態の型および程度の決定法J主皿■宜見 本発明は、一般に哺乳動物の活性歯周疾患の存在を決定する方法、具体的には歯 肉溝液を分析して高レベルのアスパラギン酸アミノ基転移酵素の存在を調べるこ とを含む歯周疾患の存在を決定する方法に関する。さらに具体的には、本発明は 歯周疾患の型および程度を決定するこのような方法の改良に関する。 歯周疾患は、微生物が病因となる炎症性の疾患であり、歯の支持組織に影響を及 ぼすものである。「歯周疾患Jという用語は、歯肉炎と歯周炎という2つの主要 なかつ明確に分類される疾患を含んでいる。歯肉炎の特徴は、骨の喪失あるいは 結合組織付着の喪失を伴わない歯肉の炎症という点にある。歯肉炎は、必ずしも 歯周炎に至るとは言えないが、その前兆であり、歯周炎の特徴は結合組織付着の 喪失および骨の喪失が原因となって歯肉組織と歯の間に進行性の歯周ポケットが 形成されることであり、最終的に歯を喪失することになる。現在使用可能な歯周 疾患測定法としては、歯肉炎についてはH,LoeおよびP、 5ilness + Acta 0dont。 5cand、 21:533 (1963)に記載された方法、歯周炎について はS、 Ramfjord、 J、 Periodontal、 30:602  (1967)に記載された方法のような主観的観察指標がある。歯周炎に関す るこれら指標は、軽い探針擦過による出血、ポケットの深さ、付着喪失、および ラジオグラフが示す骨喪失の証拠などの判定規準に基づく、あいにくこれらの臨 床指標は、探針擦過による出血を除いて、一般に過去の疾患や以前に受けた損傷 を反映するものとして!!議されている。これらの指標のうち、探針擦過による 出血(硬い器具、例えば、探針や鋭匙を用いて歯肉筋あるいはポケットを擦過す ることによる歯肉組織の出血)だけが、活性歯周疾患と相関が菖るとされている 。しかしながら、出血そのものは疾患の主観的指標であり、探針擦過による出血 の診断価値については、このような出血が歯周疾患の偽似陽性の徴候と高い割合 で関連するとして、問題とされている。  A、 D、 Haffajee、  s、 s、 5ocranskyおよびJ、 M。 Goodson、 J、 C11n、 Perio、10: 257−265  (1983)参照。 別の方法が歯周疾患の診断用に提案されている。歯肉炎と歯周炎はいずれも、歯 肉溝液(血清の濾出液)が歯肉溝やポケットに蓄積したり流出することを特徴と するため、ある部位に存在する歯肉溝液の容量測定が、歯周疾患の診断用として 提案されている。 Periotron(Harco Electronics Ltd、; Wi nnipeg、カナダ)として知られる器具は、この原理を利用し、歯と歯肉の 隙間に挿入したPeriopaper()Iarco; Tustin、カリフ ォルニア)として知られる多孔性材料の小片に吸収された歯肉溝液の容量を電流 測定法によって測定する。 さらに別の方法は、歯周疾患を診断するための歯肉溝液の成分分析に関する。  Kornman、 J、 Period、 Res、+ 22+ (1987) は、歯肉溝液中に存在するコラゲナーゼと歯周疾患の程度とを相関させる方法を 開示している。ある器具(Periocheck+ Advanced Cti ni、calTechnologies+ Inc−+ Westwood、マ サチューセッツ)は、中性プロテアーゼを検定して歯周疾患の存在を決定するの に用いることができる。コラゲナーゼと中性プロテアーゼ双方の発生源は、隙間 に移行した多形核球(PMN)であるとされている、歯肉溝液のその他の成分、 例えば、その存在が骨の破壊を示唆するものと考えられるコンドロイチン−4− 硫酸は、歯肉炎に関連する歯肉溝液中と、歯周炎に関連する歯肉溝液中とでは異 なることが明らかとなっている。さらに、炎症の媒介物質であるプロスタグラン ジンhは、歯肉炎よりも歯周炎とより密接な関連があることも示唆されている。 本発明との関連で特に注目すべき点は、歯肉溝液中に高レベルのアスパラギン酸 アミノ基転移酵素(AST)の存在が活性歯周疾患の存在と高い相関を示すとい う開示である。この相関は、最初にAmerican As5ociation  for Dental Re5earch Meetings、シンシナティ 、オハイオ、1983年3月17〜20日において発表された2つの要約(J、  M、 Crawford、 s、 Mukherjee+ D、 A、 Ch ambersならびにR,Cohen、 Abstract No、 241お よびS、 Mukherjee、J、 Crawford。 D、 A、 ChambersならびにR,Coben、 Abstract  No、 242.双方とも1983年2月1日以障に発行された。)、ならびに 論文、D、 A。 Chambers、 J、 M、 Crawford、 S、 Mukherj eeおよびR,Cohen+J、 Periodori、、 55 No、 9 .526−530 (1984年9月)において言及された。 Crawfor d等の要約は、歯肉炎と歯周炎を実験的に誘発させた犬を用いた研究について開 示している。具体的には、まず5匹のピーグル大の歯肉が健康であることを確認 し、軟らかい食餌を導入し、且つ歯磨きを止めることによって、4週間にわたっ て歯肉炎が進行するようにした0次に、犬の歯を結紮することによって歯周炎が 誘発された。歯肉溝液の標本を1週間毎に、歯の分離と乾燥の後に、容量測定用 毛管に採取した。この要約は、実験的歯周炎の発生時に得た歯肉溝液は、アスパ ラギン酸アミノ基転移酵素(AST)の濃度が、結紮前(468土164SPU /露l)よりも、そのピーク時において約10倍高い(3209±14355F LI/ml)こと、さらに実験的歯肉炎の発生時に得た歯肉溝液は、アスパラギ ン酸アミノ基転移酵素濃度が血清中(41責4 SFU/ml)よりも約10倍 高いことを示した。 Chambers等、 J、 Periodontalの論文は、犬を用いたさ らに詳細な研究について記述しており、歯肉溝液の平均ASTレベルは、付着レ ベルの臨床推定値あるいは歯肉の炎症とは相関しないと述べている。しかし、こ の論文は、歯の結紮から2週間後に起きたASTのピークは、ピーグル大につい て報告された高レベルの柔組織破壊と破骨細胞活性の時期、ならびにサルに見ら れた結紮誘発歯周炎の活性骨吸収の時期と同時期であったとしている。さらにこ の論文は、歯肉溝液中のASTレベルは歯垢中の酵素レベルとは相関せず、酵素 が細菌起源でないことを開示している。 Mukherjeeの要約は、Ramfjordの歯周疾患指数(PDI)に従 って歯肉炎あるいは歯周炎と診断された部位から容量測定用毛管に採取されたヒ トの歯肉溝液中のASTレベルの測定について述べている。さらに、探針で擦過 した際に出血が見られるか、あるいは見られなかったかによって示される疾患の 活性についても言及している。探針による擦過で出血を見なかった部位から採取 された歯肉溝液のAST濃度はOSFU/蒙1(N =4)、最小限出血の場合 は464土1135Ptl/ml (N =4)、さらに一定の出血の場合は5 95±192SFtl/ml (N =6)であった、歯肉炎および歯周炎に従 って分類されたデータを分析したところ、それぞれ363±1823FLI/■ l (N −4)と424±1195FU/ml (N−3)を示した。要約は 、歯肉溝液中のASTのレベルは、探針で擦過した時の出血によって決定される 疾患の活性と相関するであろうと記している。 該文献は、歯肉溝液中の高いAST活性と、付着喪失あるいは歯肉炎症のいずれ かとの間の特異的な正の関連を実証していないが、これら文献は、歯肉溝液中の 高いASTレベルと探針による擦過の出血で決定された歯周疾患活性との間には 、一般的な関係があることを確かに示している。内容を引用することによって本 出願に取り込む1984年1月31日に出願された米国特許出願第575,55 2号に基づ< 1985年8月14日に公開されたChambersの欧州特許 出願第151,536号は、前述の論文および要約に具体化された研究および前 述の高いASTレベルと歯周疾患活性との一般的関係の認識に関する。当該出願 は、歯肉溝液中のASTレベルが高いことは、高い確率で非進行性ではない、進 行性の歯周疾患やそれに対応する組織損傷の兆しであるという認識に基づいた診 断法を請求の範囲とし、ている。 Chambersの特許出願の方法によると、歯肉溝液はマイクロシリンジ、を 管、あるいは吸収材細片等の手段を用いて歯肉溝がら採取される。物質の容量を 測定し、さらに採取された歯肉溝液サンプル中のAST fi度を、比色検定法 あるいは免疫検定法のいずれかによって定量する。この特許出願は、歯肉溝液を 検定して高レベルのアスパラギン酸アミノ基転移酵素の存在を調べることを含む 哺乳動物の活性歯周疾患を決定する方法を請求の範囲としている。 当該出願は、高レベルのAST量を試験した種の健康な成体の血流中に通常に見 られるASTのレベル、すなわち用いる正確な試験計画によって異なるが、約4 〜約32ミリ国際単位/ml (■IU/s+1)の範囲を大幅に上回るものと 定義している。 Chamber等のグループが行ったASTに関する研究の最初の報告書以来、 その他の組織、細菌酵素、そして歯周疾患との関係が研究されている。Laas ter等、J、 Periodontal、、 56.139−147(198 5)は、実験的歯肉炎発生時の歯肉溝液の容量と歯肉溝液中の乳酸デヒドロゲナ ーゼ(Lfl)l)、β−グルクロニダーゼ(BG)、およびアリールスルファ ターゼ(AS)の酵素活性を評定する研究を開示している。 LDI(は、主に歯肉溝上皮の細胞から誘導されると言われているが、歯肉溝に 溶解している繊維芽細胞や多形核球(PMN)もLDHブールの一因である。  BGは、主にPMllのりソソーム顆粒の分解によって誘導されると言われてお り、マクロファージがBGプールの一因である。 AS活性のパターンは、 L DHとBGのパターンの間に位置することを特徴とし、この酵素の発生源として はP?IN、肥満細胞、および繊維芽細胞がある。 歯肉溝液のr静止j容量は、濾紙細片を弱い抵抗を感じるまで歯肉溝に挿入し、 さらに細片をその場に30秒間放置し、吸収された液量を定量して決定した。細 片を取り出した後に30秒間待ち、さらに第2の濾紙細片をその部位に3秒間挿 入して「流動」容量を決定した。実験的歯肉炎を生じさせた実験動物から集めた データを解析したところ、4週間の研究のあいだに臨床的炎症は進行したが、B GとASの濃度ならびに全活性(濃度×標本容量)は、歯肉炎の発生時には上昇 したが、研究開始から2〜3週間後にピークに達するか、又は横ばい状態となる ことが分かった。このデータは、対応するBGあるいはASの活性の増加を伴わ ずに液量の増加が試験の後半に起きたことを示した。実験中のLDHfi度は全 活性の増加は、劇的なものではなく、歯肉溝液中のLDH濃度は歯肉が軽く炎症 した実験動物よりも歯肉が健康な実験動物において高いとした以前の研究結果と 一致するものであった* Laaster等は、濃度だけに関する歯肉溝液成分 データの報告は不十分であり、標本の濃度と全活性の双方に関する酵素データの 報告が望ましいであることも示唆した。 Lam5ter等、J、 Cl1n、 Periodontol、  13+  799−804 (1986)は、歯周炎患者グループと対照グループの30秒 間標本の、LDH,BGおよびASの濃度および全活性を検定したデータを示し ている。酵素濃度、歯肉炎指数(Gl)および探針擦過の深さについて、責のあ るいは低い正の相関係数が得られた。一方、30秒間標本の病状の程度の増大と 全酵素活性との間にV中度の、しかし絶対的ではないj相関がデータによって示 唆された。したがって+ Lam5ter等は、標準化された標本の全活性は歯 肉溝液成分データを報告するためのより適切な手段となることを示唆した。 当該技術において様々な進歩があったにもかかわらず、当該技術では今だ歯周疾 患の型および程度を酵素による決定をするだけの単純且つ信頼性のある手段を見 出していない。このような方法は、かような疾患の診断、あるいは歯周疾患状態 の治療効果の決定に用いることができるであろう、現在のところ、歯周疾患の治 療効果を決定する完全に通切な手段は存在しない。薬剤投与、根元表面処理、あ るいは外科的処置を伴う歯周炎の連続的、あるいは反復的な処置が容易でない性 質であるため、このような治療経過の観察は重要事項である。現行の方法は、歯 肉の出血、探針擦過の深さ、および骨のラジオグラフィ判定等の臨床的パラメー タの観察を含む、探針擦過の深さおよび骨レベルの観察は、治療効果の評価の遅 延をもたらすだけであるため、改善された方法が必要なことは明らかである。 又ユニ!1 本発明は歯肉溝液を検定して高レベルのアスパラギン酸アミノ基転移酵素(AS T)の存在を調べることによって歯周疾患状態の程度と型を決定する方法を提供 する。具体的には、本発明は歯周疾患の型および程度と、選定された短時間の間 に採取された歯肉溝液榎本中のASTの全活性との間に相関関係があるという発 見に基づくものである0選定された短時間の間に採取された歯肉溝液標本中のA STの全活性は、歯肉溝液のAST jfj1度の検定よりも、歯周疾患活性と の間に優れた相関関係を有することが明らかとなっている。この手法に従って採 取された歯肉溝液標本中のASTの全活性は、疾患状態の程度を示すだけではな く、当該技術の教示に反して、歯肉炎と歯周炎の疾患状態を区別し、存在する歯 周疾患の型を同定するのにも用いられることが明らかとなっている。 具体的には、本発明は歯周疾患の程度および型を決定する方法を提供するもので あり、該方法は(1)選定された短時間の間に歯肉溝液の標本を採取し、(2) 採取した歯肉溝液の標本に含有される全AST量を調べ、さらに(3)歯肉溝液 標本中の全AST量と、歯周疾患の存在と程度を示す選定された標本採取時間の 標準との相関関係を調べる工程を含む、さらに本発明は歯周疾患状態の治療効果 を決定する方法をも提供する。 本発明の方法は、定められた部位の歯肉溝液を、望ましくは約1秒〜約3分の間 、最も望ましくは約5秒〜30秒の選定された短時間にねたうて標本を採取する 特定の手順に従って歯肉溝液の採取を含む。得られた歯肉溝液櫟本は、標本採取 部位に特有の状態によって容量が異なる。採取した歯肉溝液は、容量の如何によ らず、濃度ではなく、存在するASTの全活性の検定を行う。検定した標本中の ASTの活性は、次に特定の標本採取時間について確立された歯周疾患の程度と 型(すなわち歯肉炎あるいは歯周炎)についての標準との相関関係を調べる0本 発明の改善された方法は、歯周疾患の診断に有効であるだけではなく、治療を施 した歯肉部位の歯周疾患状態の程度を決定することにより、歯周疾患状態に対す る治療効果を決定するのにも有効である。 型皿■呈車呈に里 第1a図は、時間を計測して採取した標本の全AST酵素レベルと歯周疾患の程 度および型との関係を示す。 第1b図は、AST酵素濃度と歯周疾患の程度および型との関係を示す。 第2図は、高いAST酵素レベルと付着喪失との統計的関係を示す。 第3図は、時間を計測して採取した標本の全AST酵素レベルと歯周疾患の程度 および型との関係を示す。 色虹隻粧里 本発明の実施!!!様によると、歯肉溝液は、選定された短時間において、歯と 歯肉組織の間の内部空間から採取される。その時間内に採取された全容量の液を 当該技術において周知の方法により存在するASTの全活性を測定する。測定し たASTの量と、選定された標本採取時間に対する歯周疾患の程度および型を示 す標準との相関を調べる。 歯肉溝液は、細い(望ましくは先の鈍い)針を持つマイクロシリンジ、あるいは 較正の必要がない毛管等の、本発明による種々の手段を用いて歯肉溝から採集す ることができる。さらに、標本は、ガーゼ、綿棒、あるいはデンタル・フロス等 のフィラメント状材料を用いて採取することもできる。゛前述の液は、望ましく は、Periopaper (Harco; Tostin+カリフォルニア) のような紙の吸収性細片を用いて採取する。標本は、採取器具を歯肉溝の濾出液 に直接接触させて採取する。標本採取手段は、選定された採取時間において採取 された歯肉溝液量を十分に受は入れるだけの容量を有するようにする。この液量 は約1μm以下であることが一般に望ましいが、流量が極めて高くなれば、標本 量がずっと多くなる(すなわち、1〜10Ijl)、 L、かしながら、液量1 μm以上の標本のASTレベルは一般に、選定された標本採取時間に対して、重 度の歯周炎を示唆するのに十分なASTを含んでいるので、標本量が1μlを上 回ることは一般に必要ない、採取された液は、採取手段の全容量を下回ることも ある。歯肉溝部位に酵素または濾出液が存在しないことは、一般に健康であるこ とを示しており、また健康であると判断してもよい、吸収された液量を吸収手段 で測定する必要はないが、一般に吸収手段は定められた時間内で歯肉溝の全ての 液を吸収することが望まれる。 本発明の方法は、定められた部位の歯肉溝液を、望ましくは約5秒−約3分間、 また最も望ましくは約5秒〜30秒間の選定された短時間において標本を採取す るという技術による歯肉溝液の採取を含む。次に、何らかの手段により採取され た口腔液標本の検定を行い、存在するASTO量を決定する。当該技術において 周知の化学的あるいは免疫学的方法を、前述の分析に用いることができる。前述 の方法は、基質のast M媒反応を用いて、検出可能な反応生成物を生成する ものであり、その詳細は、Chao+bersの欧州特許出願第151.536 号とそれに対応する米国出願にに開示されており、その開示を参考までに本明細 書の一部に取り入れる。さらに、Chambersの欧州特許出願は、AST濃 度を決定するための免疫学的分析法をも開示している。特に望ましい酵素法は、 1986年3月18日に出願された米国特許出願第840.890号に基づく特 許協力条約出願第PCT/US87100541号に開示されたものであり、そ の開示内容は参考までに本出願に取り入れた。 PCT/US87100541 による方法は、AST濃度が¥i値以下あるいは以上である値の存在を確認する ものであり、また本発明に従って試験標本の評価を行う際、さらには歯周炎を示 唆する標本、歯肉炎を示唆する標本、ならびに活性疾患の欠如すなわち歯周炎の 欠如と歯肉炎の欠如を示唆する標本を区別するのに特に有効であると考えられる 。 スJiJLL 本実施例では、上記Crawford等およびMukherjee等の要約、C hambers等のJ、 Periodontol、 (1984)の文献およ びChambersの欧州特許出願第151,536号に記載された方法に従っ て、ピーグル大を用いた実験的歯肉炎と歯周炎の研究が実施された。 6匹のピーグル犬には、歯肉を健康な状態にするために、1力月間、固い食餌を 与え、さらに口腔清掃を毎日行った。1力月間の口腔清掃と固い食餌の前後に、 名犬の12本の前臼歯の周囲の頬側面部位から採取した歯肉溝液(GCF)試料 中のAST活性を測定した。さらに、歯周状態の臨床的測定も行った。1力月間 の口腔清掃後、歯肉炎を誘発させるために、犬の食餌は柔らかいものに切換え、 また毎日の口腔清掃を中止した。軟らかい食餌を与え、毎日の口腔清掃を中止し てから6週間後、名犬の6木の前臼歯の結紮を行い、残り6本の前臼歯を対照と した。従って、個々の犬には、付着喪失が誘発されるようにした6木の結紮した 歯と、付着喪失が起きなかった6本の対照歯があった。 この研究では、GCF試料は+ Periopaper細片()larco+  Tustin。 CA)を歯肉と歯の間の歯肉溝空間に挿入して採取され、Periopaper 細片は、0.2 μm 〜1.Oulの容量範囲の標本を採取するのに必要な時 間の間、所定位置に保持された。この研究では、採取時間は1秒〜10分間の範 囲であった。各GCF試料の液量を、Periotronディジタル液量計(H arco Electronic Devices+ Ine、+Irνine 、 CA)を用いて測定した。次り二、各部位の歯肉溝液流量を、採取した試料 の容量と採取時間から計算した。 AST活性は、 AST・活性を定量的動力 学的決定する標準分光光度法によって測定した。 櫂々な容tおよび様々な採取時間において採取された標本のAST活性を比較す るために、各GCF試料のAST活性を(1) GCF試料のAST活性と試料 容量に基づく単位容量光たりのAST活性濃度として、また、(2) GCP試 料のAST活性と流量に基づ(30秒間当たりの全AST活性とする2つの異な る方法によって計算した。疾患の活性と容量光たりのAST活性の濃度として計 算したAST活性の間よりも、疾患の活性と30秒間の全AST活性として計算 したAST活性の間の方により高い相関があることが実証できることが分かった 。 結紮誘発歯周炎の研究は、結紮部位における付着喪失と高いAST活性のあいだ に正の相関があることを実証した。結紮部位の68/92(73,9%)におい て、211m以上の付着喪失(ALO5S)が起きた。ALO5S間隔(この間 隔内では、付着レベルに大きな変化が起きた)がこれら結紮部位の各々について 測定された。結紮部位のALO5S間隔と同じ場所で1つ以上の高いAST測定 値を示すALO5S部位の数を表にまとめた(第1表)。さらに、AST測定値 の高い結紮していない対照部位(結紮した各ALOSS部位に対応するもの)の 数を比較のために表にまとめた。表の各列は、明示した各分離レベルを上回るA ST測定値を示した部位の累積数を示している。 分離レベルは、高いASTを定義するものであり、またALO3S部位と対照部 位を区別するのにASTレベルがどの程度敏感であるかを決定する。 ASTレ ベルは、歯肉溝液の単位容量光たりのASτ活性濃度として、また、30秒当た りの全AST活性とする(上記参照)2つの異なる方法によって決定された。第 1表は、AST活性を濃度として計測する場合には、ALO3S部位と対照部位 とでは、全ての分離レベルにおいてほとんど差異がないことが示しているやAS T濃度が分離レベルを上回る^l、[155部位の累積数は、各分離レベルにお ける対照部位の累積数と大きな違いはない、わずか5つ11DALO3s部位に おイTAST 1度b< 3000 ti Ill/ tt lを上回ったが、 これに対して、2つの対照部位でAST fi度が3000μIII/μlを上 回。た51合計10のALO5S部位でのみAST濃廣が2000μm07μm を上回ったのに対し、8つの対照部位で2000 μIU/μmを上回った。A ST活性を30秒間に得られる全活性として計算したところ、全ての分離レベル において、A L OS S部位と対照部位との間に明らかな相違が見られた。 そのと、はぼ全てのALO5S部位において、AST活性のピーク・レベル(全 AST/30秒)は付着レベル喪失と時間的に相関を示した。 呈上五− 結紮誘発歯周炎の研究 仕l泉迭」旦那S)時に高いASTを する部イ近欧」旦皇度         全AST ’   301’ヨAST”分離         AST’″分離 q己掘二り辻 ALO5S  対照   」L赳)  ALO3S  対照金上 ニー   68  68          68  68率 各「分離ルベル は、高いASTを定義する。すなわち、5つのALO5S部位でAST fjA 度が3000μIII/μlを上回り、さらに2つの対照部位でAST濃度が3 000μIll/μlを上回った。 分離レベル2000においては1合計10の部位でAST濃度が2000μIU /μlを上回り、さらに8つの対照部位でAST濃度が2000μm0/μIを 上回った。 高いAST活性と付着喪失の相関を示す証拠を提示することに加え、研究はさら に、歯肉の炎症と結紮部位の歯肉溝液中の高いAST活性との間に正の相関があ ることを実証した。92の結紮部位のうち24の部位では重大な付着喪失は起き なかったが、これら全ての部位において明らかな歯肉炎症が発生したことは、歯 周疾患活性を示唆するものであった。加えて、重大な付着喪失間隔した68の結 紮部位のほとんどにおいて、付着喪失後と付着喪失時に歯肉炎症が高い発生率で 起こった。68の付着喪失部位のうち59の部位の付着喪失期間は、結紮開始後 1週間半の間であったが、結紮の最後の2週間の間に発生した歯肉炎症は、付着 喪失間隔の後にさらに疾患活性が存在し7たことを示唆するものであった。(結 紮の最後の2週間中に起こった付着喪失は、68の付着喪失部位のうち、9つの 部位だけで発生した)ゆ結紮部位の66%において、付着喪失を伴わない炎症が 付着喪失部位とは異なる部位で明らかに認められ(歯肉指数≧2によって示され たもの)、結紮を行わなかった対照部位の8%だけが、同じ期間内にこのレベル の炎症を起こした。したがって、結紮した部位においてより頻繁に炎症が発生し たという結果は、炎症が破壊性疾患過程と相関することを示した。第2表は、高 レベルAST活性がこの炎症にどの程度相関するかを示したものである。 AS T活性を30秒間標本当たりの全活性として計算したところ、はとんどの炎症部 位も高レベルであった。しかし、AST活性を単位容量光たりの濃度として計算 した場合、結紮していない対照部位よりもASTレベルが高い結紮部位はほとん どないので、この相関は先の場合はど明白ではなかった。 これらの結果は、30秒5たりの全活性として表された高1.I AST活性と 、疾患活性を伴う歯肉炎症との間には、正の相関があることを実証した。 員主l 犬を用いた結紮誘発歯周炎の研究 幻Ll犬2 ≧2  ゛い いAST  只 ヨ亡」亘FIN!           主匝り造ユZ観抜皿AST分離            AST分離りU 叱二d  紅匹鉦 対照   ユLルL 紅競鉦 丼皿合計     49   49         49  49容量当たりの酵素活性濃度に対して、30 秒標本の全活性としてASTレベルを測定すると、ASTと歯周疾患状態の程度 ならびに型との関係は、さらに容易に明らかとなる。 (第3表参照6)結紮し た歯と結紮していない歯とでは、AST濃度に差異が認められるが、ベースライ ン、健康な状態、および歯肉炎状態を比較した場合、AST 濃度にはほとんど 明白な相違は見られないやこれとは対照的に、計算された30秒標本中のAST 量を比較すると、結紮した(1−験的歯周炎の)歯と、健康、ベースライ〉′、 および歯肉炎状態の歯とでは、明白な相違が見られる。 この実施例は、時間設定した歯肉溝液標本中の高いAST総量が付着喪失の発生 と密接な相関があることを実証!7ている。さらに、この実施例ば、結紮誘発疾 色活性期間中、高いAST活性は歯肉炎症の高い発生頻度と相関があることを実 証している。 星主友 AST濃度      計算した30秒間標本1ニレ仝LL     のAST ’     IUベースライン   954.9±609.3    65.7 ±77.8(n=182) 健康       610.4 + 224.9    15.0 + 7.3 (n=171) 歯肉炎      656.2±380.4    43.0土53.5(n= 175) 結紮していない歯 661.1±138.3”    58.1± 36.6  bl、、人、 1207.4 + 419.5 ”   6502.0 + 4 765.2 ’a: t = 8.451、p < 0.001b: t =  8.056、p < 0.001t  36本の結紮した歯の各々の平均AST と、対側の結紮していない歯の平均ASTとを一対にした一組のtテストの結果 の統計値。 次111一 本実施例では、歯周炎の危険性が中程度であるが治療を受けていない34人のヒ ト被検者に対して、歯周炎の長期的研究を実施した。1被検者当たり最高52カ 所の部位を臨床的に評価し7、さらに3〜7四半期にわたって四半期毎にAST の存在を検定した。そして実施例1の方法に従い、Periopaper (H arco; Tusttr++  カリフォルニア)細片を歯肉溝空間に挿入し 、さらに各撞木について記録された種々の時間にわたって歯肉溝液を採取し、各 患者の各部位のAST活性を検定した0次に、得られた歯肉清液標本のAST濃 度を、従来の検定法によって決定した。ある限られた量の歯肉溝液を採取したが 、標本を採取するのに必要な時間に基づいて歯肉溝液の流量を計算することがで きた。次に、30秒間にわたって標本を採取した場合に存在するASTの量を決 定できた。 歯肉溝液の試料は、6〜18力月にわたって3力月毎に1被験者当たり最高52 の部位から採取した。ポケット深さ、付着レベル、歯肉指数、および探針擦過に よる出血を含む歯周状態の臨床的測定も四半期毎に実施した。これらの臨床測定 値を用いて、各歯肉部位で発生している疾患活性の程度を決定した。 AST活 性と疾患程度の相関を調べるために、全ての研究部位を疾患活性の4つの異なる カテゴリーに分類した(第4表)。各部位の平均AST活性を計算し、次に各カ テゴリー内の全ての部位の平均ASTを求めた。 30秒間標本当たりのASTを用いて疾患活性の4つのカテゴリーの平均AST 活性レベルを計算したところ、AST活性の大きさと疾患程度の間には明白な相 関があった(第1a図)。最も高い平均ASTレベルは、最も重度の疾患活性、 すなわち付着喪失と関連した。 さらにAST活性レベルは、歯肉炎の程度と出血に相関した。すなわち、より高 い平均ASTレベルは、モード歯肉指数=2および/または探針擦過による頻繁 な出血と関連し、より低いレベルは、モード歯肉指数=1の軽度の歯肉炎と関連 し、さらに最低レベルは、モード歯肉指数−0の歯肉の健康と関連した(第1a 図)、これとは対照的に、AST fX4度を用いた場合、疾1色程度の異なる カテゴリーの間には、有意な差異は認められなかった(第1b図)、これらの結 果は、30秒間当たりの全活性として計算されたAST活性が、AST活性の濃 度よりも疾患活性との間で高い相関を示した実施例1の結果と一致するものであ った。さらに、高いASTは、歯肉炎および歯周炎の程度との相関を示した。 星土l 皇J1」I41針先歿 カテゴリー    定−糞 1貫文 付着喪失ALOSS   研究中に21ffim以上の付着喪失(ALOSS) がf1認されたもの。確認されたALOSSは、その後の付着レベル測定によっ て確認された探針付着レベルが2属調以上の深さのものである。 宜五叉 中程度の歯肉炎G2  確認されたALOSSを示さなかった部位で、モード1 歯肉指数=2であるもの、あるいは、はとんどの四半期研究において、静かに探 針擦過を行った際に出血した部位。 軽度の歯肉炎G1  確認されたALOSSを示さなかった部位で、モード歯肉 指数=1のもの。 健康co      i認されたALOSSを示さなかった部位で、モード歯肉 指数−〇のもの。 a モードCI=最も頻繁に用いる歯肉指数。2つのGlの頻度が同じ場合は、 1と去171 G4を用いた。 得られたデータを解析したところ、付着喪失(ALOSS)として表される最も 重度の疾患活性と、AST活性を30秒間標本の全AST活性として計算した時 の最も軽度の疾患活性(GO)との間に明白な相違が見られた。しかし、AST 活性を濃度として計算した時には、疾1MA部位と健康部位との間にはほとんど 相違はなかった。 (第5表参照、) 算」L聚 付着喪失時(あるいは、調査した健康な部位)のASTレベル 。1   る  −の AST分離レベル 主」■Z競秋皿  AST分離濃度  旦LA皮]L肥と− ALOSS   f!康1 ユL皿ν// l  ALOSS  健康>200 0    29       4      >2000      7     3>1500    34      8      >1500      16   11>1000    36      9      >1000      31   42>900    36      11       >900     36   59>800    38      12       >800     40   71>700    40       12      >700     40   88>600    40       13      >600     43   92>500     40      16      >500     46   104−立社 −49131合計     49  131率 健康な部位とは、付着レベルに 大きな変化がなく、且つモード歯肉指数=0の部位とした(第4表参照)。 疾患の存在(ALOSS)と疾患が存在しないことの相違も、個々の被験者の疾 患部位と健康部位を比較した順位確率比論によっても実証された。 計算された30秒間AST 8本のデータを、この順位確率比論によって解析し たところ、ASTは付着喪失の発生と極めて有意な相関があることが分かった( 第2図参照)、高いASTレベルと付着喪失のあいだに相関がなければ、その愚 者の要約的指数は0.5以下となるが、高いASTと付着喪失のあいだに正の相 関があれば、要約的指数は0.5を上回る。1つあるいはそれ以上の付着喪失部 位を存する23人の患者の内(全部で58部位)、20人の患者において指数が 0.5を上回り、有意性の高い結果を示した。(p = 0.000244)対 照としては、健康と判断された23人の被験者の合計597部位を用いた。した がって、この研究は、高いASTレベルと歯周疾患との相関だけではなく、AS Tと歯周炎とのあいだに高い相関(ならびに時間的な関係)があることを示した 。 叉施■盈 実施例2の研究と類似した第2の研究として、歯周炎の病歴をもつ25人の被験 者各人の8カ所の歯肉部位から、30秒間にわたってperiopaper細片 を用いて歯肉溝液を採取することにより、全ての歯肉清液標本を採取した。 A ST検定および臨床評価を、3〜7四半期にわたり四半期毎に行った。 この研究において、各歯肉清液試料は30秒間に設定された標本採取時間にわた って採取され、AST活性は標本当たりの全活性としてのみ計算した。ポケット 深さ、付着レベル、および歯肉指数等の歯周状態の臨床測定も四半期毎に行った 。実施例2の研究と同様に、臨床測定は、各歯肉部位で発生している疾、!!活 性の程度を判断するのに用いた。それら測定部位は、各疾患程度カテゴリーに分 類され、さらに部位当たりの平均ASTレベルを第3図に示した。このグラフは 、AST活性の大きさと歯周疾患の程度との相関を示しており、第1図と類似す るものである。 このように、ヒトに自然に発生した歯周疾患の2つの各研究結果から、歯肉溝液 中の最高AST活性レベルは、重度の付着喪失(歯周炎)と相関することが確認 された。さらに双方の研究は、高いAST レベルが中程度の歯肉炎とも相関し 、低ASTレベルが軽度の歯肉炎と相関し、また最低ASTレベルは歯肉炎が無 いことと相関することを実証した。 この実施例のヒトの研究は、四半期毎に根元表面処理および歯石除去を行うメイ ンテナンス・プログラムに登録された者に対して行われた。この定期的な治療に もかかわらず、ある部位ではかなりの付着喪失が見られたが、別の部位では治療 が成功したことを示唆する、かなりの付着増加が見られた。15人の被験者の合 計31の研究部位において、2■以上の付着増加として分類される顕著な付着増 加が見られた。これら部位のうち23部位(74%)について、付着レベルの増 加は、AST活性レベルの低下と相関しているが、これら部位のうちわずか9つ の部位(26%)において、付着レベルの増加がAST活性の増加と相関した。 さらに、付着増加に相関するASTの平均減少(平均減少=492μIU)は、 “ASTの平均増加(平均増加=210μ■υ)の2倍を上回った。それ故、メ インテナンス治療の効果があった患者の72%において、付着増加と同時にAS Tの低下が起きた。ウィルコクソンの符号付順位検定によってデータを解析した ところ、付着増加に相関するASTレベルの低下は有意性が高く、p =0.0 02であることがわかった。これらの結果は、AST活性の低下は、しばしば疾 患活性度の低下を伴うことを示した。それ故、歯肉溝液(GCF)中のAST活 性の測定は、疾、曇の発生を検出する診断器具としてだけではなく、治療に対す る反応を観察するのにも有効である。 上記発明の種々の修正および変更が、当業者によってなされることが予測される 。特に、歯周疾患状態のいかなる潜在的存在と程度を示す比色検定用具の改良に 関する検定方法の修正が行われることが予測される。したがって、添付の請求の 範囲に示された限定のみがなされるべきである。 平均ASTレベル(μIU) 平均ASTレベル (1000μIU/μl) 平均被検者スコア oooooooo。 O−拗  j!Aim  ζ  ’as  ’w   −平均ASTレベル(μ III) 国際鯛査!11失 PCT/1Jsd9/u4751 A’rT八C擾へΣT TOFORM PCT/Is久/21LJ、  P!t り’r II。 T工、  FIET、DS SEすC冒ED/SEすC戸TEDMS:File  Re9istr、y: Ll  aspartaヒe  amLnoセransferase/anFi le C1and  File  Biosis:T71 and  (per iodont? or gingiv?)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物の歯周疾患の程度および型を判断する方法であり、下記の工程を含 む方法、すなわち、 (1)選定された短時間にわたり歯肉溝液を採取し、(2)存在するアスパラギ ン酸アミノ基転移酵素の全量を決定するために、採取した歯肉溝液標本の分析を 行い、および(3)前記歯肉溝液標本中に存在するアスパラギン酸アミノ基転移 酵素の全活性と、歯周疾患の程度と型を示す選定された時間に対する標準との相 関関係を調べること。 2.歯周疾患状態の治療効果を決定する方法であり、前記方法は、下記の工程を 含む方法、すなわち、 (1)選定された短時間にわたり歯肉溝液を採取し、(2)存在するアスパラギ ン酸アミノ基転移酵素の全量を測定するために、採取した歯肉溝液標本の分析を 行い、および、(3)前記歯肉溝液標本中に存在するアスパラギン酸アミノ基転 移酵素の全量と、歯周疾患状態の程度を示す標準との相関関係を調べること。 3.歯肉溝液が、1秒から3分間にわたって採取されたものである請求の範囲第 1項あるいは第2項に記載の方法。 4.歯肉溝液が、5秒から30秒間にわたって採取されたものである請求の範囲 第3項に記載の方法。 5.歯肉溝液が、吸収材細片を用いて採取されたものである請求の範囲第1項あ るいは第2項に記載の方法。 6.前記分析法が、比色分析法である請求の範囲第1項あるいは第2項に記載の 方法。 7.前記分析法が、アスパラギン酸アミノ基転移酵素の選定された上限値量の存 在を示す半定量分析である請求の範囲第6項に記載の方法。
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