JPH03501620A - 腫瘍壊死増強因子並びに製造及び使用の方法 - Google Patents

腫瘍壊死増強因子並びに製造及び使用の方法

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JPH03501620A
JPH03501620A JP1508421A JP50842189A JPH03501620A JP H03501620 A JPH03501620 A JP H03501620A JP 1508421 A JP1508421 A JP 1508421A JP 50842189 A JP50842189 A JP 50842189A JP H03501620 A JPH03501620 A JP H03501620A
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JP1508421A
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スターン,デイビド・エム
ナブロート,ペーター
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ザ・トラステイーズ・オブ・コロンビア・ユニヴアーシテイ・イン・ザ・シテイ・オブ・ニユー・ヨーク
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 瘍壊 増強因 並びに製造 び の 法この出願は、1988年7月15日付出 願の米国特許出願第219.650号の一部継続出願であり、米国特許出願第2 19.650号の内容は本明細書に参考として含まれる。
ここに説明する本発明は、the Pub!ic Health 5ervic e。
U、S、 Department of Health and )Ius+a n 5ervicesがら番号第CA 43902号、第1(L 34625号 、第1(L 42833号及び第11L 42507号の下に認可された研究の 過程で行なわれた0本発明に米国政府は一定の権利を有する。
11匹11 本明細書では、様々な刊行物がアラビア数字によって参照しである。そのように 参照した刊行物の完全な表記は、本明細書末尾において請求の範囲の直前に示す 、参照刊行物の開示はその総てが、本発明が係わる分野の先行技術のより十分な 説明のため本明細書に参考として含まれる。
腫瘍壊死因子(TNF)はサイトカイン(cytokine) (1)であり、 このサイトカインは内皮を含めた様々な細胞標的に作用することが判明している (1)、内皮細胞は血管内腔面を構成するので、TNFが誘導する内皮細胞特性 変化は血管壁の基本的な血液適合性を変換し得る。これに関連して、内皮はTN Fに対する特異的なレセプターを有することが判明しており、TNFとそれらの レセプターとの相互作用の結果として凝固特性の調節が挙げられる(2−3)、 即ち、内皮の凝固表現型が、血液の流動性を高めるtl!111が優勢である静 止状態から前凝固経路(procoaHulant pathways)が増強 される揺動状態に変換される(3)。
このような変化は血餅の形成を惹起しがちであるが、TNFをマウスに1四重た り1〜10μgの用量で注入しても広範な血餅形成は観察されない、これに対し て、上記と同じTNF用量において、methA線維肉腫を持つマウスで腫瘍の 壊死は起こらず、腫瘍床全体にわたる血餅形成が見られる(4)。
そこで、腫瘍細胞由来物質がTNFと共働作用して腫瘍を壊死させるかどうかを 調べる研究が行なわれた。そのような腫瘍細胞由来物質は、成る種の腫瘍がTN Fに応答する一方、他の腫瘍はTNF結合部位が存在してもTNFに応答しない 理由を説明し得るであろう、腫瘍を壊死させるそのような物質は、腫瘍を取り巻 く、及び腫瘍を形成する他の細胞要素に作用するのと同様血管壁にも作用し得る 。この物質はTNFが誘発する出血性壊死を幾つかの機構を介して助長し得、そ れらの機構のうちの一つは、丁NFまたは他のモノカインのような物質が実現す る内皮細胞の前凝固活性の向上を更に強化することによる。この研究では、腫瘍 細胞由来物質が、TNFが内皮において誘導する前凝固活性を向上させるかどう かも調べられた。
上記研究の結果、培養中のmeth A線維肉腫細胞が、TNFが内皮でのその 合成を誘導する主要な前凝固組織因子の産生を助長する腫瘍壊死増強因子(TN EF)を産生ずることが判明した。
11へ」」 本発明は、精製した腫瘍壊死増強因子に係わる。好ましい一実施態様において、 本発明のポリペプチドは、非還元条件下では約40,000〜約50,000ダ ルトン、還元条件下では約65,000〜約75,000ダルトンの見掛けの分 子量を有すること、及び約6.8及び約7.2に等電点電気泳動ビークを有する ことを特徴とする0本発明の因子は更に、プロテアーゼにで処理すると活性を喪 失すること、ヘパリン−セファロース(Sepharose)に親和性で、かつ ヘパリン−セファロースから約0.5MのNaClで溶離できること、逆相FP LC−ProRPCカラムに結合し得、かつ上昇メタノール勾配巾約50%で、 結合した逆相FPLC−ProRPCカラムから溶離できること、5DS−ポリ アクリルアミドゲル上で単一バンドとして移動し得ること、及びコンカナバリン ^−セファロースに吸着することを特徴とする。
本発明はまた、精製した腫瘍壊死促進因子の、生物学的に活性である精製フラグ メントにも係わり、このフラグメントは約10,000〜約ao、oooダルト ンの見掛けの分子量を有すること、トリプシンまたは熱で処理すると活性を喪失 すること、ヘバリンウルトロゲル(Heparin Ultrogel)に親和 性で、かつヘパリンウルトロゲルから約0.5HのNaCIで溶離できること、 Mono Qカラムに結合し得ること、及び上昇塩勾配において約0.4MのN aCIで、結合したMono Qカラムから溶離できることを特徴とする。
本発明は、細胞障害性薬剤の腫瘍阻害活性を向上させる有効量の腫瘍壊死増強因 子と、医薬上許容可能なキャリヤとを含有する医薬組成物にも係わる。
本発明は、精製した腫瘍壊死増強因子の生物学的に活性なフラグメントを、細胞 障害性薬剤の腫瘍阻害活性を向上させる有効量で含有し、かつ医薬上許容可能な キャリヤを含有する医薬組成物にも係わる。
図 の ゛ fi 日 第1図:腫瘍tらし神土の存 にTNFに応“して 、される 細 組 の1 A、: 図中に表記した稀釈比を有する、meth^肉腫細胞からのならし培地 を、無血清培地(pH7,4の10mHHEPESと、20μ87m1のトラン スフェリンと、10μg/mlのインシュリンと、1μg/−1のポリミキシン Bと、511μg/mlのヒト血清アルブミンとを含有するRPMI)中の内皮 細胞と共、にインキュベートした。培養物は、無血清培地のみ(記号”o’″) か、TNF(0,1nH)のみ(記号”TNF” )か、稀釈しないならし培地 のみ(記号“CM”)か、または表記稀釈比を有するならし培地と共に存在する TNF(記号”TNF+CM”)を含有した。各添加は10μmの量で行ない、 無血清培地の量は1mlであった。37°Cで7時間インキュベートした後、単 層を洗浄し、新しい無血清培地(0,5m1)を因子■a及び/またはXと共に 添加した。
8分後、反応を停止させて因子Xaの形成を評価した。!!影を付した棒は、T NFの存在下に腫瘍ならし培地(稀釈比1/2)に晒し、その後ヒト組織因子に 対する精製モノクローナル抗体(10ALg/ml)と共に37℃で1時間イン キュベートした培養物に対応する0次に、因子■a及びXを添加した。精製した マウスIgG(10Jig/ml及び100μg/輸1)は、にのアッセイで測 定した内皮細胞凝固活性に影響を及ぼさなかった。黒く塗り潰した棒は、TNF の存在下に腫瘍ならし培地(稀釈比1/2)と共にインキュベートして、因子X のみの存在下に凝固アッセイを行なった培養物に対応する。図示した結果は、3 回の測定の平均値±SENである。腫瘍ならし培地をS内皮細胞を含有しない因 子■a−XミーXインキュベーションに直接添加した場合、因子Xaの生成は未 処理の対照と同じであった。
B; (上段Aに述べたようにして得た)腫瘍ならし培地(1(1)1)をセフ ァデックス6150カラム(0,9X 55c+n>に掛け、IOmHHEPE S(pH7,4)、0.1N NaClで溶離して両分(1,3+nl)を集め た。
図中に表記した番号のカラム画分のアリコートを1/4に稀釈してから、TNF  (0、1μM)の存在下に内皮細胞単層と共に37℃で7時間インキュベート した0組織因子アッセイを上段な因子Xiを示す(平均値±5EN) 、記号” TNF”は、TNF(0,1μM)及びカラム緩衝液のみと共にインキュベート した細胞を示す、カラム画分1〜9はこのアッセイでは不活性であった。ゲル濾 過カラムは、リボヌクレアーゼ(13,700)、キモリブシノーゲン^(25 ,000)、オボアルブミン(43,000)及アルブミン(67,000)を 含む標準タンパク質を用いて較正み゛のヘパ1ン ルトロ′ルIBF Biot echni ues、5ava e Mar 1and ロマト −フイーの;  このグラフ(左手)は、樹脂に吸着させたTNEF活性がンバク質塊と共に0 .58 NaClで溶離され、FCF及び腫瘍細由来マイトジェンが見いだされ るような高い濃度では溶されなかったことを示す。
: 第2B図のこのグラフ(右手)に示した塩勾配溶離は、勾配の終点に向かっ てTNF活性が、カラムに掛けたタンク質の大部分から十分分離されて溶出した ことを表してる。
3図:ヘパ1ンウルトロ ル −ム) したプールF P L Cg oマドグ ーフィーMOn。
ラムPharmacia Inc、Piscat、awa New Jerse  でのクヱ上ノーと1土ニー 増加する塩の勾配に従って生起する溶離を適用したく溶は約0.4HのNaCl において起こった)、ここでも、TNEF活性が、カラムに掛けたタンパク質の 大部分から分離された。
第4図:meth^f 上Mono S び FPLC肥ik寞のクロマトグー フィーに+(るこ に るTNEFの 1 A: mesh^ならし培地を培養物から取り出し、硫安沈澱させ、透析し、Q −セファロースに負の吸着を行なわせ、その(iMono Sでのクロマトグラ フィーを実施した。上昇塩勾配〈破線)でカラムからの溶離を行ない、その際勾 配終点における最高塩濃度は0.5Mであったゆ両分のタンパク質含量を、一部 精製した腫瘍壊死増強因子(TNEF)を細胞と共に7時間インキュベートした 後に内皮培養物において誘導された組織因子活性に対してプロットする(ピーク 活性を有する両分の結果のみ示す)。
B+MonoSカラムから溶離した活性のプールを逆相ProRPCカラムに掛 け、上昇メタノール勾配で溶離した(勾配終点での最高メタノール濃度は100 %であった)、 280μmでのODを、上段Aに述べたような内皮培養物にお いて誘導された組織因子活性に対してプロットする。第4八図及び第4B図に示 した組織因子活性は、2回の反復測定の平均値である。
ii二11111 本発明は、精製した腫瘍壊死増強因子に係わる。好ましい一実施態様において、 本発明の因子はポリペプチドであり、このポリペプチドは、非還元条件下では約 40,000〜約50.000ダルトン、還元条件下テハ約65,000〜約7 5.OO’Oダルトンの見掛けの分子量を有し、その際非還元性の5OS−ポリ アクリルアミドゲル上での見掛けの分子量は好ましくは約44,000ダルトン であり、還元性の5OS−ポリアクリルアミドゲル上での見掛けの分子量は約7 0,000ダルトンであること、及び約6.8及び約7.2に等電点電気泳動ピ ークを有することを特徴とする。本発明の因子は更に、プロテアーゼにで処理す ると活性を喪失すること、ヘパリン−セファロースに親和性で、がっヘパリン− セファロースがら約0.58のNaClで溶離できること、逆相FPLC−Pr oRPCカラムに結合し得、かつ上昇メタノール勾配巾約50%で、結合した逆 相FPLC−ProRPCカラムがら溶離できること、5OS−ポリアクリルア ミドゲル上で単一バンドとして移動し得ること、及びコンカナバリン^−セファ ロースに吸着することを特徴とする。
本発明はまた、精製した腫瘍壊死増強因子の、生物学的に活性である精製フラグ メントにも係わり、このフラグメントは約10,000〜約30,000ダルト ン、好ましくは約20,000ダルトンの見掛けの分子量を有すること、トリプ シンまたは熱で処理すると活性を喪失すること、ヘバリンウルトロゲルに親和性 で、かつヘパリンウルトロゲルから約0.5HのNaCIで溶離できること、M ono Qカラムに結合し得ること、及び上昇塩勾配において約0.4HのNa CIで、結合した・Mono Qカラムから溶離できることを特徴とする。
精製した腫瘍壊死増強因子は好ましくは、例えばヒト、ラットまたはマウスなど の動物に由来する。ヘバリンウルトロゲルは、ヘパリンとUltrogel^4 即ち4%アガロースとを、炭素原子6個のスペーサーアームを用いてエビクロロ ヒドリンで結合することによって得られる。ヘパリンウルトロゲルはIBF B iotechniques Co、、 Savage、 Marylandがら 入手可能である。 Mono Q(商標〉カラムは、Mono Q(商標)、即 ちタンパク質のクロマトグラフィー分離のためにきわめて狭い粒径分布を有する 単分散親水性ポリマービーズを予め装填したイオン交換カラムである(pH2〜 12)、 Mono Q(商標)カラムはPharmacia Inc、、 P iscatawmy、 New Jerseyがら入手可能である。Con^− セファロースは、コンカナバリン^をセファロースに結合、することによって得 ることがる。Con 八−セファロースはPharmacia Inc、、 P iscata−、New Jerseyから入手可能である。ヘパリン−セフア ースは、ヘパリンをセファロースに結合することによつ)ることができる。ヘパ リン−セファロースはPhara+a−Inc、、 Piscataway、  NeIIJerseyから入手可能である。
、RPCは逆相カラムであり、Pharmacia Inc、、 Piscat away。
r Jerseyから入手可能である。
仁発明は、腫瘍壊死増強因子をコードする精製したDNA子、cDNA分子また は単離したゲノムDNA分子、及び生物的に活性な腫瘍壊死増強因子フラグメン トをコードする、製したDNNA子、cDN八分子分子は単離したゲノムD11 八分子も係わる。上記のようなりNAは当業者には、公知方法をいて直ちに取得 でき、即ち例えばオリゴヌクレオチドプーブを調製し、このプローブをDNAの 取得に用いること可能であり、その際プローブは腫瘍壊死増強因子のアミ酸配列 に基づいて調製するが、このアミノ酸配列は自動^配列決定法のような慣用方法 で直ちに決定することがきる。
本発明は、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強する有量の腫瘍壊死増強因子と 、医薬上許容可能なキャリヤとを含有する医薬組成物を提供する1本発明はまた 、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強する有効量の、生物学的に活性な腫瘍壊 死増強因子フラグメントと、医薬上許容可能なキャリヤとを含有する医薬組成物 も提供する。医薬上許容可能なキャリヤには、水及び他の慣用キャリヤ、即ち例 えばマンニトールのような糖の水溶液が包含される。
本発明は、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強する有効量の腫瘍壊死増強因子 と、医薬上許容可能なキャリヤとを含有し、更に腫瘍の増殖を阻止す′る有効量 の腫瘍壊死因子をも含有する医薬組成物も提供する。
本発明は、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強する有効量の、生物学的に活性 な腫瘍壊死増殖因子フラグメントと、医薬上許容可能なキャリヤとを含有し、更 に腫瘍の増殖を阻止する有効量の腫瘍壊死因子をも含有する医薬組成物も提供す る。
本発明は、腫瘍細胞の増殖を阻止する方法、特に腫瘍細胞の増殖を血管系内で限 局的に阻止する方法も提供し、この方法は、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増 強する有効量の腫瘍壊死増強因子の存在下に腫瘍細胞を腫瘍阻止有効量の細胞障 害性薬剤と接触させることを含む、−具体例として、細胞障害性薬剤は腫瘍阻止 活性を有するポリペプチド組織因子であり、好ましくは腫瘍壊死因子である。
本発明は、腫瘍細胞の増殖を阻止する方法、特に腫瘍細胞の増殖を血管系内で限 局的に阻止する方法であって、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強する有効量 の、生物学的に活性な腫瘍壊死増強因子フラグメン1〜の存在下に腫瘍細胞を腫 瘍阻止有効量の細胞障害性薬剤と接触させることを含む方法も提供する。−具体 例として、細胞障害性薬剤は腫瘍阻止活性を有するポリペプチド組織因子、即ち 例えば腫瘍壊死因子である。
本発明は、腫瘍細胞を有効量の医薬組成物と接触させることを含む腫瘍細胞増殖 阻止方法も提供し、その際医薬組成物は細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強す る有効量の腫瘍壊死増強因子と、医薬上許容可能なキャリヤとを含有する。
本発明は、腫瘍細胞を有効量の医薬組成物と接触させることを含む腫瘍細胞増殖 阻止方法であって、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強する有効量の、生物学 的に活性な腫瘍壊死増強因子フラグメントと、医薬上許容可能なキャリヤとを含 有する医薬組成物を用いる方法も提供する。
本発明は、腫瘍を有する被験者の治療方法であって、細胞障害性薬剤(cyto toxic agent、)の腫瘍阻止活性を増強するのに有効な量の腫瘍壊死 増強因子と医薬上許容し得るキャリヤーとを含み腫瘍壊死を起こす効果を示す医 薬組成物を、被験者に適量投与することからなる方法も提供する。
本発明は、腫瘍を有する被験者の治療方法であつY、細胞障害性薬剤の腫瘍阻止 活性を増強するのに有効な量の腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントと 医薬上許容し得るキャリヤーとを含み腫瘍壊死を起こす効果を示す薬剤組成物を 、被験者に適量投与することからなる方法も提供する。
本発明は腫瘍壊死増強因子の製造方法にも係わる。この方法は、腫瘍細胞から前 記因子を取り出し、取り出した因子を精製することからなる。
本発明は腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントの製造方法も提供する。
この方法は、腫瘍細胞から前記フラグメントを取り出し、取り出したフラグメン トを精製することからなる。
本発明はまた、腫瘍壊死増強因子が産生されるような条件で適当な宿主内に腫瘍 壊死増強因子をコードする精製分子を発現させ、産生された因子を取り出し、取 り出〉因子を精製することからなる、腫瘍壊死増強因子の製汀法も提供する0本 発明は更に、腫瘍壊死増強因子の生r的活性フラグメントが産生されるような条 件で適当なt内に腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントを一ドする精製 DNA分子を発現させ、産生されたフラグメトを取り出し、取り出したフラグメ ントを精製することらなる、腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメント製造 方法も提供する。適当な宿主としては、細菌、例えEscherichia e oli(大腸菌)、哺乳動物細胞及びイースト胞が挙げられる。このような宿主 内でDNAを発現させる法、並びにこれらの宿主内で産生された腫瘍壊死増強図 のようなポリペプチドを取り出し、取り出した因子を精する方法は当業者には良 く知られている。
以下に実験の詳細説明及び実験に関する考察を記述して、発明をより明らかにす る。但し、これらの項目は本発明理解を助けるためのものであって、本発明の範 囲を限定ることはないと理解されたい。
t=iutK朋− 且lLLえ 第1の実験ニア主 び七1.−白九 六meth^肉腫に対するTNFの効果を in vivoで調べるために、Ba1b/cマウスにmeth^肉腫細胞(M emorial 5loan−Ket、Le−ringCancer Cent er、New York、N、Y、のDr、 Hoffman及びDr。
Oldから入手したもの(7)、10s細胞/動物)を皮肉注射した。
7〜10日後、腫瘍が直径約1cmの大きさになった時点で、マウスの尾の静脈 にTNFを単独で(3118/動物)注射するか、又はTNFをヒトフィブリノ ーゲンの存在下(100ug/動物)もしくは+211フイブリノーゲンの存在 下(7,5,g/動物)で注射した6組換えヒトTNF(10@U/顛g)はB ASF (F 、R、G 、 )から大量に入手した。この製剤(prepar at 1on)は5OS−PA(:E上で均質であり、前述のリンフォトキシン とは別のものであった(8)。
TNFを前述のごとく熱で不活性化した(8)。Dr、J、阿eit、z(Ha mitton University、 0ntario、 Canada)に よって提供された精製度の高いヒトフィブリノーゲンをラクトペルオキシダーゼ 法(9)によって放射性標識しく150muCi/煽g)、また還元5OS−P AGE上、このフィブリノーゲンはα鎖、β鎖及びγ鎖に対応する強度の異なる 3つのバンドとして移動した。
TNF注入後の所定の時間に、腫瘍中の放射性フィブリン沈着/蓄積を下記の方 法で評価した。形悪学的研究を行うべく、マウスに麻酔をかけて、全身拍動心臓 潅流固定(mhole−body beating heart perfus ion fixation)(9(1+−110m1II/Hg)にかけた。1 ′■−フィブリノーゲンの注入の後で組織の一部を取り出し、計量し且つガンマ 計数器で試料の計数を行うことによって、マウス組紐への放射能の取込みを測定 した。腫瘍組織を切り取り、メスで細かくきざみ、Triton X−100< 2%)及びプロテアーゼインヒビター(1,5mMのPMSF、0.3mMのロ イペプチン、20pg/+c lの大豆トリプシンインヒビター、5000/m lのTrasylol)を含むバッファで抽出した。抽出物を等容量のウサギ抗 マウスIgGイムノビーズ(immuno−beads)(Bioracl、R ichmond、C^)と37℃で2時間反応させて、マウスイムノグロブリン を除去した。対照実験として、微量の放射性ヨウ素標識マウス1gGを組織抽出 物に加えた場試料バッファ(10)に加えた。3分間沸騰させた後で前記混合物 を遠心分離しく10.OOORPM、5分間)、上清を5OS−PAGE(10 %)及びウェスターン・プロッティングにかけた。いずれの場合も、処理した腫 瘍組織の量は同じであり、ゲルのレーン当たりのタンパク質総負荷量もほぼ同じ であった。
ウェスターン・プロッティングした後、ニトロセルロース膜をヒトフィブリンに 特異的なモノクローナル抗体と反応させ(11)、その後前述のごと< (13 )Johnsonらの一般的方法(12)により125■−アフィニティ精製ヤ ギ抗マウスIgGと反応させた5次いでプロットを乾燥し、Cronex増感板 ((lupontCo、]i1mington、DE)の存在下でKodak  X−OmaL(XAR5)フィルム(Eastman Kodak Co、、R ochester、NY)に感光させた。先の研究では、フィブリン含有試料の 5DS−PA(:E及びウェスターン・プロッティングにより、この抗体がHr 約59,000のポリペプチドを認識することが判明している(14)。これら の研究では、マウスにヒトフィブリノーゲンを注入して腫瘍床中のフィブリンを 可視化した。なぜなら、これらの条件下では、対照実験のネズミフィプリンより もヒトフィブリンの方が、フィブリン特異的モノクローナル抗体に対してがなり 大きい免疫反応性を示すと思われたからである。マウスイムノグロブリンの重鎮 及び軽鎖に対応するバンドが可視化されなかったことから、抗マウスIgGイム ノビーズを用いる前記方法でのマウスイムノグロブリン除去は効果的であること が判明した。
実験の一部では、ワルファリン誘導体3−(αアセトニルベンジル)−4−ヒド ロキシクマリン(0,7B/l)を添加した水をマウスに3日閲飲ませてから、 TNF注入を行った(meth^細胞を注入してから約7日後)、腫瘍はワルフ ァリン処理した動物でも対照動物でも同じ大きさに成長した。凝血抑止処理した 動物を用いて実験を行う前に、マウス血漿のX因子のアッセイを行った(15) 、 X因子レベルが1%未満の動物のみを使用した。
第2の実験: TNEFの “白、・′ ツー1乙ヒへ、11 u、1 を立 ・・セイ ヒト腰帯静脈由来の内皮細胞をThornton(17)によって改良されたJ affeの方法(16)で調製した。実験は、9.6cm’ウェル内で密集状態 に達した細胞に関して24時間以内に行った(1〜5)、細胞は、前述のごとき von Willebrand因子抗原(18)の存在とトロンボモジュリン( thrombomodulin)活性(19)とに基づき、内皮として特定され た。 Dr、FIoffman及びDr、 Oldによって提供されたmeth ^肉腫細胞(7)を、ウシ胎児血清10%を含むRMPI 1640中で増殖さ せた0meth^細胞を無血清培地(10mHのHEPES(pt17.4>と 、201■g/mlのトランスフェリンと、10ug/mlのインシュリンと、 lpg/mlのポリミキシンBと、5+ng/mlのウシ血清アルブミンとを含 むRMPI)中に48時間置くことによって、meth^細胞がらならし培地を 得た。健康なりalb/cマウスの皮膚線維芽細胞を皮膚/皮下組繊の組織片培 養によって得た。これらの線維芽細胞を維持し、meth A細胞について説明 したようなならし培地の調製に使用した。
内皮細胞単層の組織因子活性のアッセイを、精製ヒトVlla因子(8nM)( Dr、R,Bach、Mount 5inai Medical 5chool 。
N、Y、、NYから入手)及びX因子(1,5uM)を用いて、無血清培地中2 3°Cで行った。8分後に前記反応混合物から試1”l(0,2m1)を採取し 、発色性基質ベンズ−ILe−Glu−Gly−^rg−p−ニトロアニリド( 20)の加水分解をモニターすることによってXa因子の活性をアッセイした。
ヒト組織因子凝固活性を抑止するモノクローナル抗体はDr、R,Bachがら 提供された。
腫瘍壊死増強因子(TNEF)の生物学的活性フラグメントは下記の方法で製造 し得る: A、meth^肉腫細胞を培養するために、組織移植片を用意した。付着細胞を 10%のウシ胎児血清を含むRPMX1640(Gibco)中で密集するまで 増殖させ、次いでトリプシンーEDT^((:1bco)を用いて1:3の比に 分割した1次いで細胞を、カルシウム−マグネシウムを含まないハンクスの平衡 塩類溶液(ハンクス液)で3回洗浄し、無血清培地(10mMのHEPES(p H7,4)と20ug/mlのポリミキシンBと5n+H/mlのウシ血清アル ブミンとを含むRPMI 1640)中に48時間装いた。その後、このならし 培地を取り出して内皮細胞培養物と共に下記のようにインキュベートした。
B、ヒト膀帯靜脈内皮細胞の気密的埼養物(標準的方法(5)で増殖させた10 6細胞/ウエル)をカルシウム−マグネシウム非含有ハンクス液で洗浄し、無血 清培地を加えた(lnl/ウェル)0次いで、腫瘍壊死因子(TNF)の添加を 全く行わない(0)か、TNFのみ(0,1BM)を加える(TNF)か、腫瘍 ならし培地のみを172希釈度で加える(CM)か、又はTNF(0,10H) を所定の希釈度(1/2.1/10.1/20)のならし培地の存在下で37℃ で7時間かけて加える(TNF±CM)操作を行った。いずれの場合も最終量は 1mlにした0次いで単層を洗浄し、無血清培地(0,5m1)を精製しl−V l1g因子(8nH)及びX因子(1,5,M)と共に23℃で加えて、組織因 子活性(13)のアッセイを行った。
8分後に反応混合物から試料(0,211il)を採取し、発色性基質ベンズ− Tie−Glu−Gly−^rs−p−ニトロアニリド(0,05nN)加水分 解をモニターすることによってXa因子の活性をアッセイした(13) 、第1 八図に示した結果は、3回の測定の平均及びSEXである。Xa因子の生成は、 腫瘍ならし培地をVli^−X因子インキュベーション混合物に直接加えた時に は、生理食塩水対照と同じであった。
C9前記A、の方法で調製した腫瘍ならし培地1mlを5epha−dex G 150カラム(0,9x55cm)に掛け、10+nHのHEPES(pH7, 4,)と0.114ONaCIとの混合物で溶離し、フラクション(1,3…1 )を採集した。前記カラムフラクションのアリロー1へを174の希釈度で内皮 細胞単層と共にTNF(0,1BM)の存在下37°Cで7時間インキュベート ・シた1組織因子アッセイを前記B、の方法で行ったところ、第1B図(平均± 5EN)に示すようにXa因子が7分で形成されていた。第1BUでは、TNF が“TNF”のみ(0,1BM)と共にインキュベートした細胞を示し、“B″ がカラムバッファのみと共にインキュベートした細胞を示し、””TNF+8” がTNF(0,1nH)及びカラムバッファと共にインキュベートした細胞を示 す。最初のカラムフラクションはこのアッセイでは不活性であった。ゲル濾過カ ラムを、リボヌクレアーゼ(分子、i(H讐)= 13,700ダルトン)、キ モ−トリプシノーゲン^(25,000)、オボアルブミン(43,000)及 びアルブミン(67,000>を含む標準タンパク質を用いて較正した。
腫瘍壊死増強因子(TNEF)の生物学的活性フラグメントの特性を下記の方法 で調べた: TNFの不在下で1ethA線維肉腫細胞から分泌される腫瘍壊死増強因子を含 むmeth^線維肉腫ならし培地に培養内皮細胞をさらすとく第1A図)、前凝 1M (procoagulant)活性が少し増加した。この活性は、Vll a因子依存性のXa因子形成に基づいて組織因子として同定された。TNFは内 皮細胞組織因子活性の増加を直接誘導した。net、hA線維肉腫ならし培地を TNFと共に内皮細胞培養物に加えると、前凝固反応が用量に依存して増加した 。幾つかの異なるTNF濃度で同様の組織因子活性の増強が観察された。腫瘍な らし培地を熱処理するとその活性が抑止され(表1)、また実験は総てポリミキ シンの存在下で行ったために(ポリミキシンBの省略は効果がなかった)、国体 内毒素の混在は観察された増強効果の評価から除外される。また、腫瘍ならし培 地では、γ−インターフェロン、インターロイキン1又はTNFの活性は検出で きなかった(4)、これらのデータは、インターロイキン1又はγ−イン、ター フェロンとは異なる腫瘍細胞産生物が、TNFに応答して内皮細胞前凝固活性の 誘導を増強させるごとができることを示している。別の実験では、この活性がT (:F(α及びβ)、F[:F(酸性及び塩基性)並びにII−Gとは異なるこ とが判明した。
TNFに応答して内皮細胞組織図子の誘導を増強した…eth八線維へ腫培養物 の上澄み液中の活性の更に別の特徴を実験結果として表1及び第1B図に示す。
これらの結果が示すように、前記活性は透析が不可能であり、熱及びトリプシン に対して感受性を示し、且つゲルー過クロマトグラフィーにかけると分子量範囲 1o、ooo〜30,000ダルトンに対応する幅の広いピークとして溶離され る(第1B図)。
第2図はmethA線維肉腫培養物の上澄み液くこの上澄み液は無タンパク質培 地中に採集された)のヘパリンUltrogel(IBF Co、)クロマトグ ラフィーの結果を示I7ている。第2八区の左方パネルは、樹脂にTNEF活性 が吸着した後、その活性は0.5M 1tacIでタンパク質塊と共に溶離し、  ’ Fl;F及び腫瘍細胞誘導マイトジェンが見出される高い塩濃度では溶離 しないことを示している。第2B図の右方パネルの塩勾配溶離は、塩勾配の終点 に向かうTNF活性の溶離がカラムに掛けた大部分のタンパク質から十分に分離 されたことを示している。ヘパリンUltrogelカラムから溶離されたプー ルをFPLC(faslpressure 1iquid chromatog raphy)Mono Qカラム(Pharmacia、Inc、、Pisca tau+ay、Neu Jersey)でのクロマトグラフィーにかけると、T NEF活性が樹脂に吸着された。この活性は増加塩勾配を掛けた時に溶離された く溶離は約0.48 NaClで生じた)(第3図)。このときも、TNEF活 性はカラムに掛けたタンパク質塊から分離された。従って、この場合のTNEF は、ヘパリン旧trowelに対する親和性が低い分子量10.000〜30, 000ダルトンの、トリプシン及び熱感受性ポリペプチドに起因する因子である 。この活性はインターロイキン1、γ−インターフェロン、菌体内毒素、腫瘍壊 死因子、形質転換成長因子(α及びβ)、インターロイキンG、線維芽細胞成長 因子及び条内皮細胞マイトジェンとは別のものである。
従って、前記した結果をまとめると、腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメ ントは、分子量が約10,000〜30.000ダルトンであり且つヘパリン旧 trogelに対する親和性が低いという特性も有するトリプシン及び熱感受性 ポリペプチドフラグメントということになる。
表 1 腫瘍ならし培地中でTNFに応答して内皮細胞組織因子を増強する活性の特徴* 透析リチンテート(retentate) 71±8トリプシン 21±3 CM無添加 23±2 * meth A肉腫細胞から得た腫瘍ならし培地を処理しないでおく(なし) か又は下記のいずれかの処理にかけな: ioo℃で10分の熱処理、pH2, 0に5分暴露する酸処理、pH9,0に5分暴露する塩基処理、透析(分子量カ ットオフ3,000〜4.000)、又は37℃で1時間のトリプシン50μg による処理(トリプシンはジイソプロピルフルオロホスフェートとのインキュベ ーションの終了時には不活性化した;1mMジイソプロピルフルオロホスフェー トだけでは組織因子の誘導には効果がなかった)。これらの各処理の後で、なら し培地を1=4の希釈度で内皮細胞培養物に加え、TNF (0、1nM)の存 在下37°Cで7時間インキュベートした。組織因子アッセイを前述の方法で行 うと、Xa因子が7分で形成されていた。rcM無添加」はならし培地を加えな かったという意味である(TNFのみを0.1nM使用した)。ならし培地もT NFも加えない場合には、Xa因子の形成が5pmol/lQl/ウェル未満で あった。表1には3回の測定の平均±SENを示した。
第3の実験:腫瘍壊・増強因 の精1 、P びアッセイ Thhorntonら(17)によって改良されたJaffe(16)の方法を 用いて、ヒト膀帯靜脈由来の内皮細胞を製造した。実験は、密集状態に達した細 胞に関して24時間以内に実施し、培養物の特性を前述の方法で調べた。Dr、 Hoffman及びDr、01d(Memorial Sloan−Kette ringCancer Center)(7)によって提供されたll1eth ^細胞を10%の子牛血清を含むRP)II 1640中で増殖させた。met h A細胞を無血清培地(pH7,4のHEPESを10拍N含むRPHI 1 640)中に37℃12時間置くことによって、meth A、jl!]胞から ならし培地を得た。正常BALB/cマウス皮膚線維芽細胞及びウシ血管線維芽 細胞を夫々皮膚及び大動脈組織の組織片培養物から製造した。
腫瘍壊死増強因子(TNEF)を無血清培地(10mMのHEPES(pl(= 7.4)とlug/mlのポリミキシンBと5mg/m Iの脂肪酸非含有ウシ 血清アルブミンとを含むMedium 199)中で培養物と共に、TNFの存 在下/不在下で所定時間インキュベートすることによって、内皮培養物における 組織因子の誘導を評価した。
組織因子活性を2段階凝固アッセイによって測定し、限定数のアッセイでは更に 、発色性基質ベンズ−11e−Glu−Gly−へrg−p−ニトロアニリドの 加水分解をモニターして、精製Vlla因子(8nM)及びX因子(1,5,M )の存在下でのXa因子の形成を調べることによっても測定した。これらのアッ セイは両方とも既に説明済みである(21)。2段階凝固アッセイ(80%ホス ファチジルコリン)を用いてホスファチジルセリン/ホスファチジルコリン小胞 (20:80)中に再構成されたlpHの精製ヒト組織因子に観察されるのと同 じ量の組織因子活性を誘導するmethΔ因子の量にIUO値を与えることによ って、組織因子活性単位を任意に定義した。これらのアッセイでは、腫瘍壊死増 強因子(TNEF)を内皮のみと共に、又はTNFを存在させて37℃で7時間 インキュベートした。アッセイは、ゴム製ポリスマンを用いて皿から掬い取った 懸濁状の細胞全体くトリパンブルー色素排除法に基づく細胞生存率は〉90%で あった)を用いるか、又は指示があれば無傷の単層を用いて行った。精製組換え TNF(10’U/ml)はI(offman−LaRoche(Nutley 、NJ)のDr、Lomedicoから入手した。内皮培養物の組織因子抗原の 含量を測定した(Dr、Jim Morrissey。
5cripps C11nic and Re5earch Foundati on、La Jolla、C八が行ったELISAアッセイを使用)。グアニジ ニウムチオシアネート法を用いる細胞からの全RNAの抽出(22)と、1.2 %アガロースゲル上でのRNAの電気泳動分別(23)と、ニトロセルロースへ の移動とによって、組織因子n+RNAのレベルを決定するためにノーザン・プ ロットを実施した。トロンボモジュリンのcl)N^グローブ(Dr、E、5a dlerJashυ、、St、Louis、Noから入0手)を、ランダムヘキ サマー標識(Boehringer Mann−heim randolIlp rimed DNA labelling kit、Indianapolis 、IN)によって標識した。このeDN^プローブとmeth A因子で処理し た正常RNAとのハイブリッド形成を前述の方法(23)により42℃で行った 。
腫瘍壊死増強因子(TNEF)のリボ多糖含量を調べ(Or7Cerami、R ockefeller [In1versit、y、NY、NYが行ったリムル スアメーバ細胞(Linulus amoebocyte)アッセイを使用)、 インターロイキン−1活性のアッセイ(Dr、K11lian、tlorfma nLaRoche、Nutley、NJが行った1)10アツセイを使用)、イ ンターロイキン−6活性のアッセイ(Dr、May、Rockefel!er  Llni−versity、NY、NYが行ったB細胞増殖アッセイを使用)、 TNF活性のアッセイ(Hr、DiPirro、5YNNY at Buffa lo、Buffalo。
NYが行ったL929アッセイを使用)、並びにマイトジェン活性のアッセイ( Dr、Witte、Columbiaυn1versity、NY、NYが行っ た3T3マイトジェン形成アッセイを使用)を行った。ネズミインターロイキン 1αに対する抗体はDr、Lomedico(Iloff−mann〜LaRo che)から入手し、ネズミTNFαに対する抗体はGenzyme(Bost on、Mass、)から購入した。
腫瘍壊死増強因子(TNEF)は下記の方法で製造し得る:前述のごとく製造し たmeLh^ならし培地を培養物から取り出し、滅菌p過にかけ(0,21+m )、オクチル−β−グル′コシド(M終濃度0.1%)及びプロテアーゼインヒ ビター(ベンズアミジン5mH,PMSF 0.2mM)を加えた後、硫酸アン モニウム沈澱(80%飽和)を行った。次いで、硫酸アンモニウム沈澱べI/プ ツトTris(20mt(;pH7,3>/オクチルーβ−グルコシド(0,1 %)に溶解し、同じバッファに対して徹底的に透析した。被透析液(reten tat、e)を、オクチル−β−グルコシド及びプロテアーゼインヒビター(既 述)を含むTris(20m!4;p17.3)で平衡化したQ−Sephar oseカラム(2,5x 20cm;Pharma−cia、Piscataw ay、NJ)に掛け、同一バッファ中0.INのNaClて・段階的に溶離した 。活性フラクションをプールし、オクチル−β−グルコシド(0,1%)含有リ ン酸バッファ(25にpH6,8)に対して透析し、4Mの尿素を含む同一バッ ファで平衡化したFPLCMono Sカラム()IRIO/20;Pharm acia)にtXけな。、二のカラムを上昇塩勾配(0〜0.5M NaC1) で溶離し、活性フラクションをプールし、pHをトリフルオロ酢酸で2.2に調 整し、試料をFPLCProRPC(RR5/10 ;Pharmac ia) にかけた、このカラムを、トリフルオロ酢酸(0,1%)の存在下で、メタノー ル濃度を直線勾配で増加させながら溶離し、活性フラクションをプールし、5O S(0,1%)の存在下で透析し、凍結乾燥によって濃縮した0次いで試料をL aelli試料バッファに溶解し、分離用(preparative)SOS− PA(:E(!2.5%)を行った。
電気泳動のあとは、タンパク質を銀染色により可視化するか(Biorad k it、Richmoncl、C^)、又はrsco試料濃縮器(Lincoln 、Nebraska)によってタンパク質を電気溶離した。
単離バンドを可視化すべく、試料のアリコートを凍結乾燥し、再び12.5%5 OS−PAGEにかけ、染色した(Biorad Kit。
Richmoncl 、 C^)、活性を測定すべく、乾燥凍結後に試料をアセ トン−トリエチルアミン−水(9,5:0.5:0.5)で3回洗浄することに よってSDSを除去した。アッセイに先だって、試料をTris(20+N;p H7,3)/オクチルーβ−グルコシド(0,1%)に再溶解し、Detoxi −FIelカラム(Pierce、Rockfordjll、)でのクロマトグ ラフィーにかけ、前述のごとく内皮培養物と共にインキュベートした。 Bio rad(Richmond、C^)のキットを用いてタンパク質濃度を測定した 。腫瘍壊死増強因子(TNEF)(2B)をプロテアーゼK(0,4nB;Si gma)により37℃で2時開処理し、希釈し、次いで内皮培養物に加えて組織 因子の誘導を調べた。対照培養物はプロテアーゼにのみど共にインキュベートし たが、内皮組織因子の誘導は全く見られなかった。
腫瘍壊死増強因子(TNEF)は、別の腫瘍系からも形成し得る。この腫瘍壊死 物質は、組織因子のTNF誘導発現に加えて、血管壁を包囲する腫瘍の別の特性 にも作用し得る。
腫瘍壊死増強因子(TNEF)はまた、m e t、 h^肉腫の免疫原性の決 定にも関与し得、且つ腫瘍血管系の潜在的なフィブリン溶解能にも影響を与え得 る。
結 果 正常マウス及び腫瘍担持マウスに高濃度、即ち動物当り30p&以上のTNFを 注射すると、該動物の殆どは多数の器官、特に肺及び肝臓に血栓を生じて死亡し た。これはこのような濃度でのTNFの激しい毒性を教示する従来の研究(24 −25)に一致する。10巧/動物のTNF濃度での全身毒性及び血栓形成はそ れほど著しいものではなかった。3巧/動物では、殆どの動物が正常な脈管構造 における全般的な傷害なしに生存したが、腫瘍において出血性の変化(hemo rrhagic change)が見られ、これはこのような低い投与量のTN F投与が、他の組織における広範な血栓出血現象(thrombohemor+ hagic pheromena)なしにmethA肉腫(metb A sa rcoma)の血管床(vascula+ tud)における止血異常(hem ostajic abnormalities)を引起したことを示している。
TNF C3119/動物)の注射後の腫瘍脈管構造におけるフィブリンの析出 を 1251フイブリノーゲンの存在下の腫瘍における放射能の蓄積を測定する ことにより観察した。生理食塩水を注射した対照のmejbA肉腫におけるのと 比較してTNFを共に注射した動物の腫瘍床は10倍以上の放射能を蓄積した。
これに対して、他の器官のTNF注射後の放射能取り込みの増加はほんのわずか であった。TNFを熱処理するとその細胞TNF受容体への結合が妨げられるが (8)、この熱処理は腫瘍床への放射能の沈着の増加をも妨げ、これはTNFが 活性物質であることを示している。フィブリン形成による凝固機構の活性化が腫 瘍における放射能の蓄積の原因であるということは、抗凝固動物からの腫瘍にお ける放射能の取込みが低いということにより示されているといえる。この仮説に 一致して、TNF注射後の腫瘍抽出物のウェスタンプロットはフィブリン特異性 モノクローナル抗体と強(反応した。動物を3(α−アセトニルベンジル)−4 −ヒドロキシクマリンで処理するとこのバンドはかなり緩和され、(そのままの TNFの代りに)熱処理TNFを注射すると、フィブリン特異性エピトープに対 応するバンドの出現が妨げられた。
これ等のデータは、腫瘍床にフィブリンを析出させる凝固機構の活性化はTNF 注射に応答して起ることを示しており、フィブリンはTNF注射後の腫瘍血管床 で可視化し得る。生理食塩水のみを注射した動物においては、腫瘍の開存性血管 にフィブリンは見られなかったが、内皮表面に密着した血管内空間内ではフィブ リンが視認できた。
フィブリンは通常の形態学的特徴により同定され(26)、特徴的な超構造の周 期性は21.09nmであった。走査電子顕微鏡によれば、フィブリンストラン ドは内腔内皮細胞表面のそばにあり、対照動物では決して見られない場所であっ た。フィブリンの析出は腫瘍床の血管に限られていた。これ等の初期の時期にお いては血小板及び白血球細胞の血管壁への付着は起らず、血小板血栓は牌臓ある いはその他の器官において見られなかった。
これは、恐らく内皮により開始された腫瘍脈管構造内での凝固の局所的な活性化 の発生と一致する。TNF注射の2時間後、顕著なフィブリン成分による閉塞性 血栓が腫瘍全体に観察された。これ等の血栓の出現に付随して、平行して行った Evanブルーを用いて血液流を可視化する実験では非血流域(unpe+fu sadBea)が示された。さらに早い時期、即ちTNF注射の1時間後では、 1〜2時間後には大きな領域、即ち腫瘍の80%まで至るのに対して非血流域は 限られており死滅には至らなかった。
腫瘍血管内の血栓の存在は、内皮細胞止血性における前凝固へのシフト(pro coagulanj 5hift)を示すin vi+roにおける研究(1− 6) との潜在的な関°連を示すものである。
TNFは凝血に好適なような内皮細胞凝固性の変化を誘発し得るということを示 す従来の研究(1−6)に基けば、TNFの注射の後のフィブリン形成による凝 固の活性化は予測されないことではなかった。しかし、フィブリン析出が腫瘍血 管床に局所化されることは予想されないことであった。TNFに応答して局所的 な凝血形成をもたらし得る1つのメカニズムは、腫瘍床において強化されている 何等かの血管壁依存過程である。腫瘍血管床におけるフィブリン析出の拡散性及 びその内皮細胞表面との密接な関連は、腫瘍−内皮細胞相互作用が存在し得ると いう仮説を支持するものであった。これを試験するため、無血清条件で発生した 培養mejbA肉腫細胞の上清(固有の前凝固活性を有していない)を内皮細胞 単層と共にインキュベートし、組織因子即ち凝固の中心的な開始剤(27)の誘 導、を調べた。培養した内皮を腫瘍条件化培地に単独で暴露すると前凝固活性の 増加はあったとしても小さく、恐らく有意でないといえるものであった。最大に 近い(submaximal)投与量(I]、 inM)のTNFは、これまで に報告されているように (4−5)、内皮細胞凝固性の上昇を誘起した。内皮 細胞培養に、TNFと共に腫瘍ならし培地の希釈物を添加すると、前凝固応答を 投与量に比例する形で著しく上昇させた。前凝固活性は、第X因子活性化の第■ a因子依存性と抗組織因子抗体の阻害効果に基いて、組織因子として同定した。
腫瘍ならし培地による組織因子活性の同様な増強がいくつかのTNF濃度におい て観察された。実験は内皮をTNFと腫瘍ならし培地に7時間、即ち最大の前凝 固応答が生成するのに充分な時間暴露することを含む。内皮細胞単層の強化され た組織因子活性は先ず比較的早い時期に見られた。
methA細胞に由来する培地の効果とは異なって、非形質転換Ba1b/c  (mejhA肉腫は同じ株に由来する)フィブロブラストによりならした培地は 、TNFの存在・非存在に拘らず、内皮細胞凝固活性に対して何の効果も示さな かった。
内皮のTNFに対する前凝固応答を上昇させるmethA由来活性の予備的特性 化によれば、それは透析不可能(分子量カットオフ3500)で、熱感受性(1 00℃で10分間)で、トリプシン感受性(50μsで4時間、37°C)であ ることが判明している。
5ephadex GI50でのゲル濾過によれば、約10.000〜30.0 00の分子量範囲に対応する広い活性ピークが示された。腫瘍ならし培地のTN F増強効果の原因となる因子の実体は明らかではないが、熱処理に対する感受性 及び全ての培地にポリミキシンが存在すること(ポリミキシンを除去することは 実際に結果に影響を与えなかった。)から見て、内毒素による汚染が観察された 内皮細胞TNF応答における変化の原因になっているとは考えにくい。本実験に おいては、腫瘍ならし培地中に、インターロイキン1、フィブロプラスト成長因 子、TNF、ガンマインターフェロン、あるいは形質転換成長α因子の活性は検 出されなかった。TGFβは、研究した咄乳動物組織及び細胞系の殆どに見出さ れているので(34−36) 、TGFβ、あるいはTGFβ2がTNFに対す る内皮細胞凝固活性を増強する能力を有しているのかどうかを決定することは重 要なことであった。これ等の研究においては、精製材料の人手のしやすさ及び異 なる種(ネズミ、ブタ及びヒ)・)からのTGF間の相当な配列の相同性からヒ ト及びブタTGFβが使用されている(34−36)。TGFβ、及びTGFβ 2(500pMまでの濃度)のいずれもがTNFの存在下で内皮細胞凝固活性を 増強せず、mcthA培養物上清中の活性はTGFβとは異なることを示してい る。
これまでの研究によりmelhA細胞からの培養上清がTNFにより誘起された 内皮組織因子活性を増強させ得ることが示されている(37)。このことから、 無血清mCtbAならし培地から出発し、内皮組織因子活性の誘導をアッセイシ ステムとして使用して、原因分子を同定する精製方法を設計した。培養物上清を 硫酸アンモニウム沈殿(80%飽和)により濃縮し、次に透析を行った(表2) 。透析物をQ−3epha+ose (pH7,3)に吸着させ、全タンパクの 〜90%を除去し、上清を透析してMono Sカラムにかけた(第4A図及び 第4B図)。内皮組織因子を増強した活性を同定し、フラクションを集めて透析 し、逆相FPLCカラム(P roR,P C)にかけた。上昇メタノール勾配 を使用し、〜50%でP roRP Cから活性を溶出した。P roRP C から溶出された物質の銀染色SDSゲルは依然として複雑なパターンを示したが 、該ゲルを電気溶出すると、内皮組織因子を誘導した活性はMr〜44. HO Daの部分の単一の領域に局所化され、これはゲル上の弱いバンドに対応した。
これにより、逆相クロマトグラフィーからのプールを使用して調製スケールの5 DS−PAGE及びそれに続く電気溶出を行った。このゲルから溶出された物質 を別の5DS−ゲルに再度かけると、Mr〜44.000Da (非還元)及び M r 〜70.000 Da (還元)に単一のバンドとして移動し、ゲルの 対応する部分に生物学的活性が検出された(還元ゲルからのサシプルで活性を得 るためには大ざっばな透析が必要であった。恐ら(、再度の折りたたみとジスル フィド結合の形成が起るのであると考えられる。)。ゲル溶出物質はかなり熱抵 抗性(98°0110分)であったが、プロテアーゼに処理により不活性化され た(同時に、ゲル上のMr〜44.[ODaのバンドが消失し、消化が起ったの であろうことを示している。) 。HPLCゲル濾過により分子量〜45 50 .1100 Daに対応する主要な活性ピークが示され、腫瘍壊死増強因子(T NEF)は培養物上清に恐らく単量体として存在しているのであろうことを示し ている(データは示していない。)。この単離方法におけるステップを合わせる と(表2)、約5000倍の全精製が得られ、1リツターのならし培地から10 ngが得られた。
表 2 腫瘍壊死増強因子(TNEF)”の精製m!jhAならし培地 79mg 13  0.16 100% 1硫酸アンモニウム沈殿 72■ 12 0.17 9 2% IFast Q 11mg 8.5 1.1 65% 6Mono8 2 mg 3.2 16 25% 15ProRPC20趨1.4 70 11%  4*出発材料は1j2のmelhAならし無血清培地。
千単位は以下のように定義した=1単位は、リン脂質ベシクル(材料及び方法の 項目を参照)中に再構成した1pgの精製組織因子に相当する腫瘍壊死増強因子 (TNEF)により内皮細胞中に誘導された組織因子活性の量。
さらに腫瘍壊死増強因子(TNEF)の性質を特性化するため、いくつかの方法 を用いた。ヘパリン−セファロースクロマトグラフィーでは、0.5M NaC f1により吸着した腫瘍壊死増強因子(T N E F)活性が完全に溶出され (即ち、フィブロブラスト成長因子及び腫瘍由来血管形成因子の群よりもかなり 低いイオン強度で溶出される。)、等電点電気泳動(isoelecl+icf ocussing )ではp)16.8及び7.2に対応する2つの主要な活性 ピークが示された。活性はコンカナバリンA −5epha+o+eにも吸着さ れ、それが糖タンパクであることを示している。TNF(L929)についての バイオアッセイ及び抗ネズミTNFα抗体を用いた実験により、因子はTNFと は異ることが判った。インターロイキン1 (DIOアッセイ及び抗−ネズミイ ンターロイキン1−αを使用。)、インターロイキン6、及びNIH3T3細胞 についてのミトゲニック活性(これは血小板由来成長因子及び/又は何等かのそ の他の成長因子の存在を反映する。)についての同様の実験も陰性であった。試 験的な研究によれば、内皮前凝固活性の誘導について腫瘍壊死増強因子(TNE F)と比較した場合、悪性細胞種の一種の生成物である形質転換成長β因子、及 び上皮成長因子のいずれもが同様の活性を示さないことが示された。
さらに、腫瘍壊死増強因子(TNEF)の試料をDeloxiゲルカラム上でク ロマトグラフにかけ、存在し得る汚染リボ多糖を除去しくLimulus変形細 胞アッセイでは検出可能なリボ多糖はなかった。)、ポリミキシンBの存在下に 腫瘍壊死増強因子(TNEF)を内皮と共にインキュベートした。これ等の結果 は、上記したその他のデータと併せて、リボ多糖汚染物が腫瘍壊死増強因子(T NEF)の存在下の内皮前凝固活性の誘導の原因となっているということは殆ど ありそうにないことを示している。
精製した腫瘍壊死増強因子(TNEF)はそれ自体前凝固活性を示さないが、内 皮培養物と共にインキュベートすると、組織因子合成の誘導が観察された。関数 的な研究により時間及び投与量依存性の組織因子誘導が示された。組織因子活性 は3〜4時間まで顕著であるが、24時間まで減衰せず、TNFあるいはインタ ーロイキン1により誘導される上皮組織因子のより急速な減衰とは異なっている 。腫瘍壊死増強因子(TNEF)による組織因子前凝固活性の生成は、内皮培養 物にシクロへキシミドを添加することによって阻害され、1/2最大効果は約1 〜51g/mlで生起する。組織因子活性の上昇は組織因子抗原の増加を伴う。
低濃度のTNFを腫瘍壊死増強因子(TNEF)を伴う培養物と共にインキュベ ートすると、いずれかの物質単独で観察されたのよりも高いレベルへの組織因子 誘導の増強が観察された。
考 察 血栓症は罹病及び死亡の主な原因であるが、限局性の血管的血餅形成の病因に関 与する機構はほとんど特性化されていない。
血液の血漿因子及び細胞性要素と内皮下細胞成分との接触後のうっ白斑、急激な 血栓形成の研究に由来する血管的血餅形成モデル(29)は、内皮細胞の露出が 重要な開始段階であるという血栓症の臨床像を提示している。本明細書中で提示 される結果は、TNF即ち内因的に産生される宿主反応メディエータが、生きて いる内皮単層の存在下で、mejhA肉腫を持つマウスの腫瘍血管系内に血管的 血餅形成を選択的に誘導し得ることを示し、並びに限局性の他の血栓症モデルを 描き示している。TNFの注入後、腫瘍内に放射性ヨウ素標識フィブリノーゲン /フィブリンが蓄積した。腫瘍血管床内の明白なフィブリン沈着は、血餅形成を 伴う凝固活性が明らかに関与していることを示している。この仮説を支持するも のとして、クマジン(coumadin)、即ちビタミンに依存性凝固タンパク 質のカルボキシル化を妨げ、これによって膜表面と該タンパク質との効果的な相 互作用をダウンレギュレートする抗凝血薬(30)は、腫瘍床内での放射標識物 の蓄積及びフィブリン特異性エピトープの出現をかなり減少させた。さらにまた 、閉塞性血栓の証拠となるフィブリン沈着の血管内局在が、TNF注入後2時間 以内に研究した全ての動物で認められた。一方、腫瘍床内への取り込みとその大 きさで比較し得る、終始一貫した1251−フィブリノーゲン/フィブリンの限 局的取り込み及び血栓形成は、腫瘍マウス又は健康マウスの正常な血管系では全 く見られなかった。このことは、TNFのトロンボゲン形成作用が腫瘍血管床を 攻撃対象にすることを示している。
これらの研究から生じる中心的な疑問は、宿主及び腫瘍介在過程が規則正しく注 入されたTNFの作用を限局的に増強させ得る可能な機構と関連している。サイ トカイン(cytokines)/血管由来の物質及び/又は例えば腫瘍床内の 血流変化のような他の因子の生成が明らかに関与し得る。提示した実験は、TN Fに対する内皮の凝固反応を増強する異なるメディエータを腫瘍細胞が生成する ことを示唆している。TNFは、凝固活性を有利にする内皮細胞凝固特性へのシ フトを誘導することが分かったので(1−6)、特定の血管床内でこの作用を局 所的に増強することは強力なトロンボゲン形成刺激を付与することを可能にする だろう。腫瘍因子がTNFに対する内皮反応を調節する機構は依然として不明で ある。腫瘍ならし培地に晒した後の、内皮上のTNF結合部位の親和性とその数 を調べた予備的研究からは、1251−TNFの結合パラメータの変化は実証さ れなかった。このことは、TNFに対する内皮細胞反応性に及はす腫瘍細胞産生 物の作用がリガンドーリセプター相互作用に遠位的に仲介することを示唆してい る。
(サイトカイン注入の30分以内に開始される)急激に生じる、限局的に誘導さ れる血餅形成は、腫瘍内での限局性TNF作用の唯一の例である。TNF注入後 4〜8時間までの間に、腫瘍血管は白血球細胞で充填される。その後、腫瘍細胞 内での周知の毒性的な形態学的変化及び出血性壊死も起こる(24.31)。
例えば内皮への白血球の付着(32)のような、これらの限局的変化のいくつか はまた、腫瘍微小環境内での、TNFによって誘導される前凝固反応を増強する もののような因子の作用のために、腫瘍床内で選択的に増強され得る。腫瘍床内 の初期凝固活性と腫瘍壊死との間の関係は不明であるけれども、これらの研究で 使用j7た同じクマジン化合物で凝血抑止されたマウスを用いた予備的研究は、 対照マウスと比較して凝血抑止マウスでは腫瘍重量が50%だけ減少1.たこと に基づいて、腫瘍が弱体化し壊死することを示した。このような情況において、 腫瘍床内でのフィブリン、即ち十分に認知されている炎症性反応の刺激物(33 )の選択的沈着は、それに続く白血球浸潤を促進する要因となることが可能であ る。種々の抗凝固薬と腫瘍を用いた研究が、この組織に対する識見を得るために さらに必要となろう。
本明細書中に提示された研究は、腫瘍血管系における内皮血餅形成がTNFに対 するmejhA肉腫の初期反応の一部であることを示している。。血餅形成の腫 瘍床への限局性は、内皮血栓形成を強調する機構を調べるための潜在的に重要な モデルを提供する。
腫瘍微小環境は、宿主及び腫瘍誘導因子が腫瘍床中に集中する結果として生じる 。本明細書に記載の研究から、mcthA腫瘍細胞が、内皮組織因子を誘導し且 つTNFに対する前凝固反応を増強するポリペプチド即ち腫瘍壊死増強因子(T NEF)を産生ずることが実証された。腫瘍壊死増強因子(TNEF)は、(T NF及びインターロイキン−1のような)内皮組織因子活性を誘導することが分 かっている他のサイトカインと異なるようであり、並びに腫瘍床内で観察される 血管機能の変化に寄与する腫瘍微小環境の潜在的に重要な成分である。このよう な情況において、腫瘍壊死増強因子(TNEF)が低濃度のTNFに応答して内 皮組織因子の誘導を増強すること(8)を実証する研究は、治療剤としての、限 局的に産生されたメディエータの相互作用を考慮することか重要であることを強 調している。腫瘍壊死増強因子(TNEF)とTNFとの相互作用に関する機構 は依然として不明であるが、予備的な放射性リガンド結合研究は、methA因 子がTNFに対する内皮の親和性を増大させること及び、腫瘍壊死増強因子(T NEF)の存在下でのTNF誘導内皮組織因子産生の明白な増強に関する可能な 基礎を提供することを示した。本明細書に提示した研究は、マウス腫瘍壊死増強 因子(TNEF)の最初の特性化を示すものである。
さらに、腫瘍性及び正常細胞/組織内での腫瘍壊死増強因子(TNEF)の分布 並びに効果を立証する研究が必要であろう。
初期の研究から、形質転換されていないマウス及びウシ線維芽細胞には腫瘍壊死 増強因子(TNEF)活性が存在j、ないが、(SA−1マウス腫瘍細胞系及び FO−1ヒト黒色腫細胞系を含む)TNF感受性の数種の腫瘍から発見され、ま た部分的に精製し得ることが示唆される。これに対し、G+ay癌研究所で最近 確認された、TNFに抵抗性のあるマウス腫瘍中には、腫瘍壊死増強因子(TN EF)活性は見出されなかった。TNFによって仲介される腫瘍血管系の乱れ( perturbation)に及ぼす腫瘍壊死増強因子(TNEF)の作用に関 するいかなる結論も引出すことは早すぎるが、これらの発見は、この腫瘍誘導メ ディエータ及び他の腫瘍誘導メディエータに関する別の研究が腫瘍床内の比類な い血管特性を強調する機構に対し洞察を与えるだろうということを示している。
要 約 最近の研究は、TNFが、内皮細胞の凝固特性を調節することにより凝固機構の 活性化を促進させることができることを示し、た。本明細書中で、本発明者らは 、melhA線維肉腫を持つマウスへの低濃度TNF (3R/動物)の注入が 内皮細胞表面と密接に関係した閉塞性向管内血栓形成を伴う限局性フィブリン沈 着に導くことを立証する。125I−フィブリノーゲンを用いた研究から、TN F注入後2時間以内に腫瘍中にIO倍増強された放射活性の蓄積が示された。5 DS−PAGEに掛けて、フィブリン特異性モノクローナル抗体で視覚化された 腫瘍抽出物のウェスタン・プロットは、TNF注入後腫瘍内にフィブリンが形成 することを示した。電子顕微鏡による研究は、特徴的な21nmの周期性を基本 構造とする、内皮細胞表面に付着性であると思われるフィブリン線維を実証した 。別の微細構造研究は、TNF注入後30分以内にはじめて明らかになるフィブ リン形成が、腫瘍血管床に限定される、即ち健康なマウスの血管内では2時間以 内には起こらない、閉塞性血栓に導くこと、並びにEvansブルーを用いた研 究から得られた腫瘍分散(tumuperfusion)が80%減少すること と結び付くことを示した。内皮細胞前凝固活性のTNF誘導に関する従来研究を 考慮して、腫瘍細胞産生物がこのサイトカインに対する内皮反応を誘起するとい う仮説をテストした。固有の前凝固活性を持たない、無血清条件下で得られた培 養melhA線維肉腫の上清は、最大に近い濃度のTNFに応答して内皮中で組 織因子誘導をかなり増強した。腫瘍ならし培地中のこのような因子は、インター ロイキン−1,線維芽細胞成長因子、インターフェロン、TNF、エンドトキシ ン、TGF−α及びTGF−βと区別され得るように思われる。これらの研究は 、血栓症が病態生理学的メディエータ即ちTNFによって開始される並びに、腫 瘍血管床に血餅形成を向けさせる該微小環境内の機構を調べるための機会を提供 する新規の限局性血餅形成モデルを描き示している。
従来の研究は、TNFに対する血管反応の初期成分が、内皮表面と密接に関係し 且つ腫瘍血流の減少に導く、腫瘍性病変部に限局される血管的血餅形成を含むこ とを示した。このことが、モデル系としてマウスmethA線維肉腫を用いて、 内皮前凝固活性及びTNFに対する細胞応答を増強する腫瘍誘導メディエータを 同定させる契機となった。非還元5DS−ポリアクリルアミドゲル上で約44. 000ダルトンの見掛けの分子量を有し且つ還元5DS−ポリアクリルアミドゲ ル上で約70.OHダルトンの分子量を有する熱安定性プロテアーゼに感受性ポ リペプチドを、Q−3!phxrosp法、 Mono S法、逆相法及び5D S−PAGE法を連続的に使用することにより、mejhA細胞の無血清培養物 上清から約5000倍に精製した。免疫学的特徴、生物学的活性及び他の分子特 性に基づいて、腫瘍壊死増強因子(TNEF)が他のサイトカイン及び成長因子 と異なるように思われる。このタンパク質は組織因子遺伝子の転写、及び内皮に よる前凝固活性の発現(約1ng/mlで50%活性効果)を誘導した。さらに また、腫瘍壊死増強因子(TNEF)をブレインキュベートし、その後でTNF に晒すと、それに応答して組織因子誘導が増強された。これらのデータは、°血 管壁の止血作用特性を変えることができ並びに、宿主反応メディエータ及び他の 物質に対する腫瘍血管系の反応性を潜在的に調節することができる潜在的に比類 ない分子をmelhA腫瘍が作り出すことを示している。
下記の文献は明細書中に引用されたものである:L Bautler、 B、、  and Cerami、 A、 1986. Cachectin andt umor necrosis factor as tvo 5idas of  the samebiolog±cal coin、 NaセurQ 32: 5842、 Old、 L、 1986. Tumorn@crosis fa ctor、5cience2:30:630゜ 3、 Trac@y、 x、、 Beutlay、 B、、 Lowry、 S 、、 Merryweaセher。
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168:637−647゜ 浄書(内容に変更なし) ′第1A図 メ2Al! FPLCMONOQ 第4Al呂 拓叩1 手続補正書動式) 平成2年12月28日−爾1

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.精製腫瘍壊死増強因子。
  2. 2.非還元条件下で約40,000〜約50,000ダルトンの見掛けの分子量 によって、及び還元条件下で約65,000〜約75,000ダルトンの見掛け の分子量によって、並びに約6.8及び約7.2に等電点電気泳動ピークを有す ることによって特徴付けられるポリペプチドからなる請求項1記載の精製腫瘍壊 死増強因子。
  3. 3.プロテアーゼKで処理すると活性喪失することによって、ヘパリン−Sep haroseに親和性で、且つヘパリン−Sepharoseから該因子を約0 .5MNaClで溶出させることができることによって、逆相FPLC−Pro RPCカラムに結合することができることによって、及び該因子を結合する逆相 FPLC−ProRPCカラムから、上昇メタノールグラジエント中約50%で 溶出させることができることによって、SDS−ポリアクリルアミドゲル上で単 一バンドとして移動することができることによって、並びにコンカナバリンA− Sepharoseへの吸着によってさらに特徴付けられる請求項2記載の精製 腫瘍壊死増強因子。
  4. 4.非還元SDS−ポリアクリルアミドゲル上約44,000ダルトンの見掛け の分子量及び還元SDS−ポリアクリルアミドゲル上約70,000ダルトンの 見掛けの分子量によって特徴付けられる請求項2記載の精製腫瘍壊死増強因子。
  5. 5.約10,000〜約30,000ダルトンの見掛けの分子量によって、トリ プシン又は熱で処理すると活性喪失することによって、ヘパリン・ウルトロゲル に親和性で、且つヘパリン・ウルトロゲルからフラグメントを約0.5MNaC lで溶出させることができることによって、MonoQカラムに結合することが できることによって、及び該フラグメントを結合するMonoQカラムから、上 昇塩グラジエント中約0.4MNaClで溶出させることができることによって 特徴付けられる、請求項2に記載の精製腫瘍壊死増強因子の精製された生物学的 活性フラグメント。
  6. 6.約20,000ダルトンの見掛けの分子量によって特徴付けられる請求項5 記載の精製された生物学的活性フラグメント。
  7. 7.請求項1〜4のいずれか一項に記載の腫瘍壊死増強因子をコードする精製D NA分子。
  8. 8.請求項5又は6に記載の、腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントを コードする精製DNA分子。
  9. 9.請求項7記載のcDNA分子。
  10. 10.請求項8記載のcDNA分子。
  11. 11.請求項7記載の単離されたゲノムDNA分子。
  12. 12.請求項8記載の単離されたゲノムDNA分子。
  13. 13.細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強するのに有効な量の、請求項1〜4 のいずれか一項に記載の腫瘍壊死増強因子と医薬上許容可能なキャリアとを包含 する医薬組成物。
  14. 14.細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強するのに有効な量の、請求項5又は 6に記載の腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントと医薬上許容可能なキ ャリアとを包含する医薬組成物。
  15. 15.腫瘍成長を阻止するのに有効な量の腫瘍壊死因子をさらに含む請求項13 記載の医薬組成物。
  16. 16.腫瘍成長を阻止するのに有効な量の腫瘍壊死因子をさらに含む請求項14 記載の医薬組成物。
  17. 17.細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強するのに有効な量の、請求項1〜4 いのずれか一項に記載の腫瘍壊死増強因子の存在中で、腫瘍阻止有効量の細胞障 害性薬剤と腫瘍細胞とを接触させることからなる、腫瘍細胞の増殖を胆止する方 法。
  18. 18.細胞障害性薬剤の腫瘍阻止活性を増強するのに有効な量の、請求項5又は 6に記載の腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントの存在中で、腫瘍阻止 有効量の細胞障害性薬剤と腫瘍細胞とを接触させることからなる、腫瘍細胞の増 殖を阻止する方法。
  19. 19.細胞障害性薬剤が腫瘍阻止活性を有するポリペプチド組織因子である請求 項17記載の方法。
  20. 20.ポリペプチド組織因子が腫瘍壊死因子である請求項19記載の方法。
  21. 21.細胞障害性薬剤が腫瘍阻止活性を有するポリペプチド組織因子である請求 項18記載の方法。
  22. 22.ポリペプチド組織因子が腫瘍壊死因子である請求項21記載の方法。
  23. 23.腫瘍細胞増殖阻止を血管系内に限局する請求項17記載の方法。
  24. 24.腫瘍細胞増殖阻止を血管系内に限局する請求項18記載の方法。
  25. 25.請求項13に記載の組成物の有効量と腫瘍細胞とを接触させることからな る、腫瘍細胞の増殖を阻止する方法。
  26. 26.請求項14に記載の組成物の有効量と腫瘍細胞とを接触させることからな る、腫瘍細胞の増殖を阻止する方法。
  27. 27.腫瘍を壊死させるのに有効な量の請求項13又は15に記載の医薬組成物 を被験者に投与することからなる、腫瘍を持つ被験者を治療する方法。
  28. 28.腫瘍を壊死させるのに有効な量の請求項14又は16に記載の医薬組成物 を被験者に投与することからなる、腫瘍を持つ被験者を治療する方法。
  29. 29.腫瘍細胞から腫瘍壊死増強因子を取り出すこと、及びこのようにして取り 出した該因子を精製することからなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の腫 瘍壊死増強因子を製造する方法。
  30. 30.腫瘍細胞から腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントを取り出すこ と、及びこのようにして取り出した該フラグメントを精製することからなる、請 求項5又は6に記載の腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントを製造する 方法。
  31. 31.腫瘍壊死増強因子を産生するように適切な宿主内で請求項7に記載のDN Aを発現させること、このようにして産生した該因子を取り出すこと、及びこの ようにして取り出した該因子を精製することからなる、請求頂1〜4のいずれか 一項に記載の腫瘍壊死増強因子を製造する方法。
  32. 32.腫瘍壊死増強因子の生物学的活性フラグメントを産生するように適切な宿 主内で請求項8に記載のDNAを発現させること、このようにして産生した該フ ラグメントを取り出すこと、及びこのようにして取り出した該フラグメントを精 製することからなる、請求項5又は6に記載の腫瘍壊死増強因子の生物学的活性 フラグメントを製造する方法。
JP1508421A 1988-07-15 1989-07-14 腫瘍壊死増強因子並びに製造及び使用の方法 Pending JPH03501620A (ja)

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JPWO2013118877A1 (ja) * 2012-02-10 2015-05-11 株式会社ジャパニック 非ヒト幹細胞の培養上清を原材料とする化粧品又は皮膚再生促進剤、及びタンパク質のイオン導入方法

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