JPH0350088A - 水中翼船の翼深度半自動制御装置 - Google Patents

水中翼船の翼深度半自動制御装置

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JPH0350088A
JPH0350088A JP18328089A JP18328089A JPH0350088A JP H0350088 A JPH0350088 A JP H0350088A JP 18328089 A JP18328089 A JP 18328089A JP 18328089 A JP18328089 A JP 18328089A JP H0350088 A JPH0350088 A JP H0350088A
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flap
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control signal
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水中翼船の翼深度半自動制御装置に関し、特に
荒天時に必要な翼深度設定操作を半自動的に行なえるよ
うにしたものに関する。
〔従来技術〕
最近、特公昭53−37636号公報に記載されている
ような高速水中翼船が実用化されているが、この水中翼
船では船首部と船尾部とに夫々回動式ストラットを介し
て前部翼と後部翼が設けられ、前部翼には前部フラップ
がまた後部翼には後部フラップが夫々設けられ、船尾部
にはウォータジェット方式の推進装置が設けられ、種々
の検出機器からの検出信号に基いて制御装置によって前
部フラップ駆動装置と後部フラップ駆動装置とラダー(
前部ストラット)を制御するようになっている。
上記水中翼船の翼走時、海面の変化が比較的穏やかで波
の波長が大きいときには、制御装置でフラップ駆動装置
の応答遅れ(約50秒程度)及び船体上下運動の応答遅
れが余り問題とならず、制御装置をコンタ−モードに設
定しておけば翼深度設定レバーで設定された設定翼深度
となるように制御装置によって前部フラップが自動制御
される。
しかし、45ノツトもの高速で航行する関係上、荒天時
の荒海では出会波の波長が小さくなるため上記応答遅れ
が問題となって(る。
即ち、荒天下の荒海では前部フラップと後部フラップと
を制御装置で自動制御するのみでは翼が水面を割ったり
、船首部船底に出会波の頂部が衝突するなどの現象が起
る。
そこで、従来では荒天時耐候性能の増強のため操縦者が
約20〜30m前方の出会波の山部又は谷部及び波高の
大小を識別して翼深度設定レバーを操作することにより
、出会波の山部のときには前部フラップを下方へまた谷
部のときには前部フラップを上方へ波高の大小に応じて
制御していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、荒天時に常時約20〜30m前方の出会
波を凝視しながら波の状況を判別して翼深度設定レバー
を微妙に操作するには多大の労力を要するのみでなく、
十分にP練した操縦者でないと操縦できないという問題
がある。
しかも、熟練した操縦者であっても時として判断を誤り
やすく、十分な耐候性能が得られないことが起るという
問題がある。
本発明の目的は、操縦者の負担を軽減でき且つ耐候性能
を向上し得るような水中翼船の翼深度半自動制御装置を
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る水中翼船の翼深度半自動制御装置は、船首
部及び船尾部に夫々設けた前部翼及び後部翼と、前部翼
に設けられた前部フラップ及び後部翼に設けられた後部
フラップと、前部フラップを駆動する前部フラップ駆動
手段及び後部フラップを駆動する後部フラップ駆動手段
とを備えた水中翼船において、船首部の所定部位から波
面までの距離を検出する波高検出手段と、上記波高検出
手段から波高信号を受けて高速フーリエ変換処理により
波高の周波数分析を実時間で実行し、有量波高と周期と
を求める波高分析手段と、前部フラップ駆動手段にフラ
ップ制御信号を出力するタイミングと制御方向とを指令
する指令入力手段と、上記指令入力手段の指令に基いて
その指令のタイミングで制御方向を指示するタイミング
信号を出力するタイミング信号発生手段と、上記波高分
析手段から有量波高信号と周期信号を受けるとともに上
記タイミング信号を受け、タイミング信号で指示された
方向に向き且つ有量波高に比例しタイミング信号から周
期の約半分の時間持続するフラップ制御信号を前部フラ
ップ駆動手段へ出力するフラップ制御信号発生手段とを
備えたものである。
〔作用〕
本発明に係る水中翼船の翼深度半自動制御装置において
は、波高検出手段は船首部の所定部位から波面までの距
離を時々刻々検出する。そして、波高分析手段は波高検
出手段から波面の時々刻々の上下変動を表わす波高信号
を受けて高速フーリエ変換処理により波高の周波数分析
を実時間で実行し、有量波高と周期とを求める。
一方、操縦者は、所定距離(例えば、約20〜30m)
前方の海面を視ながらフラップ制御信号を出力するタイ
ミングと制御方向とを指令入力手段で指令する”。例え
ば、所定距離前方翌出会波の山部が現われたときには前
部フラップを下げる方向に指令する。
タイミング信号発生手段は、上記指令に基いてその指令
のタイミングで制御方向を指示するタイミング信号を出
力する。
フラップ制御信号発生手段は、波高分析手段から有人波
高信号と周期信号を受けるとともに上記タイミング信号
を受け、タイミング信号で指示された方向に向き且つ有
人波高に比例しタイミング信号から周期の約半分の間持
続するフラップ制御信号を前部フラップ駆動手段へ出力
する。
尚、この翼深度半自動制御装置では、現在検出中の波と
所定距離前方の波とは略同様の波であると仮定し、上記
所定距離は制御駆動系の応答遅れ及び船体上下運動の応
答遅れの間の水中翼船の前進距離に相当する距離である
上記のように、操縦者は所定距離前方の出会波について
山部か谷部かだけを判別し、指令人力手段によってタイ
ミングと制御方向のみを指令すればよく、波高の大小を
判別し操作量を決定する必要がないので、操縦の負担が
著しく軽減され且つ未熟練者でも操縦できる。
加えてへ波高検出手段で検出した波高のデータを用いて
波高と周期を決定するので、操縦者の波高の大小に対す
る誤判断を排除して前部フラップを高い精度で制御でき
、耐候性能を向上させることが出来る。
〔発明の効果〕
本発明に係る水中翼船の翼深度半自動制御装置によれば
、上記〔作用〕の項で説明したように、波高検出手段と
波高分析手段と指令入力手段とタイミング信号発生手段
とフラップ制御信号発生手段とを設けたことにより、荒
天時の翼深度制御における操縦者の負担を著しく軽減で
きること、熟練者でなくとも操縦可能になること、耐候
性能を向上できることなどの効果が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明する。
本実施例は、通称ジェットフォイルと称する水中翼船に
本発明を適用した場合の一例である。
第一1図・第2図に示すように、水中翼船JFの船体l
Oの船首部の下部中央には翼形断面のラダーを兼ねる前
部ストラット12がその上端部において鉛直軸回り及び
左右方向水平軸回りに回動可能に設けられ、前部ストラ
ット12の下端部には前部翼13が設けられ、前部翼1
3の後縁部には前部フラップ14が設けられている。翼
走時に前部ストラット12は図示のように鉛直に下方へ
伸張されまた艇速時には矢印11方向へ回動して前方へ
水平に起される。
船体10の船尾部の下部には、左右1対の翼形断面の後
部ストラット20・22がその上端部において左右方向
の水平枢支ピン21を介して回動可能に設けられ、左右
の後部ストラット20・22の中間位置には中間ストラ
ット23がその上端において左右方向の水平枢支ピンを
介して回動可能に設けられ、左舷後部ストラット20と
右舷後部ストラット22の上端部同士に亙って後部質2
4が設けられ、後部質24は中間ストラット23の下端
部にも固着されている。上記後部質24の後縁部には左
舷側2枚及び右舷側2枚計4枚の後部フラップ26〜2
9が設けられている。但し、通常の場合各舷の内側後部
フラップ26・2日と外側後部フラップ27・29とは
同期作動される。
上記中間ストラット23及びその上端近傍の船体底部と
に亙ってウォータジェット方式の推進装置(図示路)が
設けられている。但し、これに代えてプロペラ方式の推
進装置を設けることも可能である。翼走時に後部ストラ
ット20・22及び中間ストラット23は図示のように
鉛直に下方へ伸張されまた艇速時に矢印25方向へ回動
して後方へ水平に起される。
第2図・第4図に示すように、前部フラップ14と左舷
内側後部フラップ26と左舷外側後部フラップ27と右
舷内側後部フラップ28と右舷外側後部フラップ29と
を夫々回動駆動する油圧式アクチュエータ30・32〜
34が設けられ、また前部ストラット12を鉛直軸回り
に回動駆動する油圧式アクチュエータ31が設けられ、
更に前部ストラット12を水平軸回りに前方へ回動駆動
する油圧式アクチュエータ及び後部ストラット20・2
2・23を枢支軸21回りに回動駆動する油圧式アクチ
ュエータも設けられている。但し、上記油圧式アクチュ
エータ30〜35などの代りに電気式アクチュエータを
設けることも可能である。
次に、前部113と後部質24の揚力で船体10を水面
上に浮上させて航行する翼走時における船体運動につい
て第3図に基いて説明する。翼走時に船体10は水面か
ら浮上状態になるが、前部と後部の翼13・24及び前
部と後部のストラット12・20・22・23が波浪の
影響を受けるので、船体10は鉛直方向にヒービングし
またロール軸40の回りにローリングしまたピッチ軸4
1の回りにピッチングしまたヨー軸42の回りにヨーイ
ングする。翼走時において、前部ストラット12と後部
ストラット20・22・23はローリングを抑制するよ
うに作用するとともに、翼走の方向安定性を増大させる
。一方、前部質13と前部フラップ14と後部質24と
後部フラップ26〜29はピッチングを抑制するように
作用する。
ここで、前部フラップ14を下方へ傾けると前部質I3
と前部フラップ14の揚力が増加して船首側が上方へ移
動しまたその反対に上方へ傾けると船首側が下方へ移動
する。このことは後部フラップ26〜29についても同
様であり、前部フラップ14と後部フラップ26〜29
とを同方向へ傾けることにより水面に対する船体10の
高度(つまり、翼深度)を変えることが出来る。但し、
実際には、前部フラップ14のみを介して船体lOの水
面に対する高度を調節するようになっている。また、前
部フラップ14と後部フラップ26〜29を介してピッ
チ角(つまり、トリム)を制御することが出来、また前
部フラップ14と後部フラップ26〜29とをピッチン
グに同期して相互に逆方向へ傾けることによりピッチン
グを抑制することが出来、また左舷の後部フラップ26
・27と右舷の後部フラップ28・29とを相互に逆方
向へ傾けることによりロール角を付与した状態で前部ス
トラット12(ラダー)を鉛直軸回りに回動させること
によりロール方向へ円滑に旋回航行することが出来、ま
た左舷の後部フラップ26・27と右舷の後部フラップ
28・29とをローリングに同期して相互に逆方向へ傾
けることによりローリングを抑制することが出来る。
次に、船体10の姿勢制御(高度、翼深度、ピッチ角、
トリムなど)とピッチング及びロー+J 7グの抑制制
御等に必要な種々の検出信号を得る為の検出器等につい
て説明する。
第2図に示すように、船首部には、水面までの距離を検
出する超音波式の1対の船首高度検出器50と、船首の
水平左右方向加速度を検出する船首横加速度計51と、
船首の上下方向加速度を検出する船首上下加速度計52
が設けられている。
船尾部の左舷と右舷には上下方向の加速度を検出する左
舷上下加速度計53及び右舷上下加速度計54が夫々設
けられている。操舵室には、ピッチ角を検出するピッチ
ジャイロ55と、ロール角を検出するロールジャイロ5
6と、ヨー運動の速度を検出するヨーレートジャイロ5
7とが設けられている。前部ストラット12の下端近傍
部には船速を検出する船速計が設けられている。
操舵室には、上記種々の検出機器からの検出信号を受け
るコントロールユニットCUと、旋回を指令する舵輪6
0と、前部フラップ14を介してH2C・24の深度(
船体の水面に対する高度)を設定する深度設定レバー6
1と、推進装置を駆動するガスタービンエンジンのスロ
ットル弁を操作するスロットルレバー(図示路)と、そ
の他種々のスイッチ類・計器類が設けられている。
次に、上記水中翼船JFの制御系の概要について説明す
る。
第4図の制御系のブロック線図に示すように、船首高度
検出器50からの信号HDと深度設定レバー61からの
信号HCとが深度誤差増幅器64へ出力されて両信号の
差(HC−HD)を増幅した制御信号ΔHAが前部フラ
ップサーボアンプ80へ出力され、このサーボアンプ8
0から前部フラップアクチュエータ30へ駆動信号が出
力される。
舵輪60からの操舵信号WC(又は針路保持回路(図示
路)からの操舵信号)とロールジャイロ56からの信号
RDがロール微分増幅器66へ供給され、両信号の差(
WC−RD)の変化速度を増幅した制御信号ΔRAが左
舷フラップサーボアンプ82・83へ出力され、制御信
号ΔRAを反転器69で反転した信号が右舷フラップサ
ーボアンプ84・85へ出力される。そして、左舷フラ
ップサーボアンプ82・83がらはフラップアクチュエ
ータ32・33へ夫々駆動信号が供給される。従って、
旋回航行への移行時及び旋回航行中には操舵信号WCで
指令されるロール角となるように且つ旋回内側へ船体1
0がロールするように左舷後部フラップ26・27と右
舷後部フラップ28・29とが相互に逆方向へ駆動され
る。これと同時に、ロールジャイロ56からの信号RD
が増幅器74により制御信号RDAに増幅されて方向舵
サーボアンプ81へ供給され、このサーボアンプ81か
ら前部ストラット旋回用アクチュエータ31へ駆動信号
が出力される。従って、舵輪60からの操舵信号に従っ
て船体10が旋回方向へロールし、そのロール角に従っ
て前部ストラット12が旋回方向へ旋回駆動されること
になる。それ故、船体10が円滑に旋回するうえ、乗客
と乗組員には小さな慣性力しか作用しない。
上記旋回時、ヨーレートジャイロ57からヨー軸42回
りの旋回速度に比例する信号YDが増幅器75により制
御信号YDAに増幅されて方向舵サーボアンプ81へ出
力され、この制御信号YDAにより前部ストラット12
の旋回速度が制御される。これと同様に、船首横加速度
計51からの信号LDが増幅器70により制御信号LD
Aに増幅されて方向舵サーボアンプ81へ供給され、旋
回時の船首部の横方向加速度を制限する為に用いられる
次に、ピッチングやローリングを抑制する作用について
説明する。
船首上下加速針52からの信号VDが積分増幅器68へ
供給されるとともに、ロールジャイロ56で検出される
ロール角を2乗した信号RRDがロール2乗回路67か
ら積分増幅器68へ供給され、両信号VD −RRDを
結合して積分増幅した制御信号VRAが前部フラップサ
ーボアンプ80へ供給される。即ち、船体10のピッチ
ングに応じて船首部の上下加速度が増大するが、ピッチ
ングを打ち消すような制御信号VRAがサーボアンプ8
0へ供給されて前部フラップ14が制御される。更に、
上記信号RRDを積分増幅器68へ供給することにより
、旋回時やローリング時のロール角により発生する上下
加速変分だけ信号VDに対して補正するようになってい
る。
ピッチジャイロ55からの信号PDはピッチ微分増幅器
65へ供給され、ピッチ角の変化速度を増幅した制御信
号ΔPAは左舷及び右舷フラップサーボアンプ82〜8
5へ供給され、また制御信号ΔPAは反転器62で反転
されて前部フラップサーボアンプ80へ供給される。こ
れにより、ピッチングにより船首側が上方へ移動したと
きには前部フラップ14を上方へ傾けて船首部を下げ且
つ後部フラップ26〜29を下方へ傾けて船尾部を上げ
るような制御がなされ、ピッチングが抑制される。
船体10がローリングするときには、ロール角の変化速
度に相当する制御信号ΔRAを介して左舷後部フラップ
26・27と右舷後部フラップ28・29とが相互に逆
方向へ且つローリングを抑制する方向へ駆動されてロー
リングが抑制される。
一方、左舷上下加速度計53からの信号LVDは増幅器
71により制御信号LVAに増幅されて左舷フラップサ
ーボアンプ82・83へ供給され、また右舷上下加速度
計54からの信号RVDは増幅器73により制御信号R
VAに増幅されて右舷フラップサーボアンプ84・85
へ供給される。
こうして、例えば左舷側へローリングしたときには左舷
後部フラップ26・27を下方へ傾は且つ右舷後部フラ
ップ28・29を上方へ傾けてローリングが抑制される
。尚、第4図のコントロールユニットCUは実際にはコ
ンピュータと複数のAI’D変換器・増幅器類・複数の
D/A変換器などで構成されている。
次に、第5図〜第7図を参照しながら、上記水中翼船J
Fの制御系に組込まれる翼深度半自動制御装置FDCに
ついて説明する。
この翼深度半自動制御装置は、前記船首高度検出器50
と、操舵室に設けられ操縦者によって操作される指令入
力器90と、指令入力器90に機械的又は電気的に接続
されて指令入力器90からの指令を受けるタイミング信
号発生器91と、船首高度検出器50から貰度信号HD
(これが波高信号に相当する)を受ける波高分析器92
と、タイミング信号発生器91からタイミング信号TS
U又はTSLを受けるとともに波高分析器92から有人
波高信号HWS及び周期信号TWを受けるフラップ制御
信号発生器93とを備えている。
上記船首高度検出器50は船首部の所定部位から下方の
波面94に向けて超音波を発射しその反射波を検出して
波面94までの距離を時々刻々検出してその距離を表わ
す高度信号HDを出力する。
上記波高分析器92は、既存周知の高速フーリエ変換波
高分析器からなり、上記高度信号HDを受けて高速フー
リエ変換処理により波高の周波数分析をリアルタイムで
実行し、船首部付近の波の有人波高HWと周期TWとを
演算し、その有人波高HWを表わす波高信号HWSと周
期TWを表わす周期信号TWSをフラップ制御信号発生
器93へ時々刻々出力する。
一方、指令入力器90は、フラップ制御信号発生器93
から前部フラップサーボアンプ80ヘフラツプ制御信号
FU又はFLを出力するタイミングとフラップ制御信号
の方向を指令する為のもので、船首部を上げるように(
即ち、前部フラップ14を下方へ傾動)指令するときに
はレバー90aを上方へ回動操作しまた船首部を下げる
ように指令するときにはレバー90aを下方へ回動操作
するように構成され、レバー90aを操作しないときに
はレバー90aはスプリングで中立位置へ復帰する。但
し、指令入力器90の代りに1対の押しボタンスイッチ
を設けてもよい。
上記タイミング信号発生器91は、指令入力器90から
の指令に従って、レバー90aが上方へ操作されたとき
には正電圧パルス状のタイミング信号TSUをまたレバ
ー90aが下方へ操作されたときには負電圧パルス状の
タイミング信号TSLを上記指令と同タイミングで出力
する。
上記フラップ制御信号発生器93が、上記タイミング信
号TSUを受けると、波高分析器92から受けた最新の
波高信号)IWsと周期信号TWとに基いて有人波高H
Wに比例しタイミング信号TSUから周期TWの1/2
の時間持続するフラップ制御信号FUを前部フラップサ
ーボアンプ8゜へ出力する。即ち、第7図に示すフラッ
プ制御信号FU(7)電圧V、はV、=に−HW(但し
、Kは所定の比例定数)であり、フラップ制御信号FU
の持続時間T、はTs = 0.5 TWである。その
結果、前部フラップ14が下方へ波高HWに比例して傾
動駆動され、船首部が上方へ上げられることになる。
上記フラップ制御信号発生器93が、上記タイミング信
号TSLを受けると、波高分析器92から受けた最新の
波高信号HWSと周期信号TWとに基いて有人波高HW
に比例しタイミング信号TSLから周期TWの1/2の
時間持続するフラップ制御信号FLを前部フラップサー
ボアンプ80へ出力する。その結果、前部フラップ14
が上方へ波高HWに比例して傾動駆動され、船首部が下
方へ下げられることになる。
ところで、海象が穏やかで比較的大きな波長の波の海面
を翼走する場合には、操舵室のモード設定スイッチを介
して第4図のコントロールユニットCUをコンタ−モー
ドを設定しておけば、深度設定レバー61で設定された
設定差深度となるように、自動的に前部フラップ14が
制御される。
しかし、荒天時の荒海では波高HWも大きく波長TWも
短かくなるので、45ノツトもの高速で翼走する場合に
、前部フラップサーボアンプ80へ制御信号が人力され
てから前部フラップ14が作動するまでの応答遅れ(約
50秒程度)の影否が出る。
そこで、荒海上を翼走するような場合に、コンタ−モー
ド下にこの翼深度半自動制御装置FDCを活用する。こ
の場合、操縦者は第6図に示すように上記応答遅れ時間
の間に水中翼船JFが前進する距離に略等しい所定距離
L(例えば、約20m)だけ前方の波面94を視ながら
、そこに波の山部94aが現われたときには指令入力器
90のレバーLOaを上方へ操作しまた波の谷部が現わ
れたときにはレバー90aを下方へ操作する。
すると、前述のように指令入力器90を操作したタイミ
ングで波高HWに比例し周期の1/2の間持続するフラ
ップ制御信号FU又はFLが前部フラップサーボアンプ
80へ出力される。その制御信号FU又はFLにより前
部フラップ14が応答遅れを伴なって傾動駆動されるが
、その時点で水中翼船JFは前記操縦者によって検出さ
れた波の山部94a又は谷部まで前進しているので、前
部フラップ14の作動がこの波の山部94a又は谷部に
適合したものとなる。但し、船首高度検出器50で検出
しているのは船首部直下の波であるが、所定距離りの範
囲では概ね同様の波が発生しているので、上記制御が成
立するのである。もっとも、航路上の2〜3個所では波
の状況が大きく変ることもあるが、その場合第4図に示
す制御系によるコンタ−モードの自動制御が有効になさ
れるので殆んど支障を来さない。
このように、上記翼深度半自動制御装置FDCによれば
、操縦者が指令入力器90を介して所定距離り前方に出
会波を検出したタイミングでレバー90aを上方又は下
方へ操作するだけでよいので、操縦の負担が著しく軽減
され、また熟練していない操縦者にも操縦可能になる。
加えて、船首高度検出器50と波高分析器92とで得ら
れた有人波高HWと周MTWとに基いて制御信号FU・
FLが決定されるので、精度よく前部フラップ14を制
御することが出来る。
尚、上記タイミング信号発生器91と波高分析器92と
フラップ制御信号発生器93はこれら単独で或いはその
他の機器とともにコンピュータを主体として構成するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は水中翼船
の右側面図、第2図は水中翼船の検出機器等の配置を示
す概略斜視図、第3図は水中翼船の運動の軸を説明する
概略斜視図、第4図は制御系の要部ブロック図、第5図
は翼深度半自動制御装置のブロック図、第6図は波高・
周期等を説明する説明図、第7図はタイミング信号等の
タイムチャートである。 JF・・水中翼船、  13・・前部翼、  14・・
前部フラップ、  24・・後部翼、  26〜29・
・後部フラップ、  30・32〜35・・フラップサ
ーボアンプ、 50・・船首高度検出器、90・・指令
入力器、 91・・タイミング信号発生器、 92・・
波高分析器、 93・・フラップ制御信号発生器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)船首部及び船尾部に夫々設けた前部翼及び後部翼
    と、前部翼に設けられた前部フラップ及び後部翼に設け
    られた後部フラップと、前部フラップを駆動する前部フ
    ラップ駆動手段及び後部フラップを駆動する後部フラッ
    プ駆動手段とを備えた水中翼船において、 船首部の所定部位から波面までの距離を検出する波高検
    出手段と、 上記波高検出手段から波高信号を受けて高速フーリエ変
    換処理により波高の周波数分析を実時間で実行し、有義
    波高と周期とを求める波高分析手段と、 前部フラップ駆動手段にフラップ制御信号を出力するタ
    イミングと制御方向とを指令する指令入力手段と、 上記指令入力手段の指令に基いてその指令のタイミング
    で制御方向を指示するタイミング信号を出力するタイミ
    ング信号発生手段と、 上記波高分析手段から有義波高信号と周期信号を受ける
    とともに上記タイミング信号を受け、タイミング信号で
    指示された方向に向き且つ有義波高に比例しタイミング
    信号から周期の約半分の時間持続するフラップ制御信号
    を前部フラップ駆動手段へ出力するフラップ制御信号発
    生手段とを備えたことを特徴とする水中翼船の翼深度半
    自動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008519170A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 ズルゲート ゼキープ 刺繍シートのための担体

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