JPH0349757Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は童話に登場する複数個の玩具体円童
話の話に合せて磁石移動させる童話演出玩具に関
するものである。

〔従来の技術〕

従来、枠体の下側に複数本の脚を設けた台枠
と、この台枠の枠体内に嵌着された磁気透過可能
な舞台用の台板と、この台板上面に置かれる複数
個の童話登場玩具体と、柄の先端部に玩具体吸着
磁石を保持し前記台枠の台板下に挿入して移動操
作することにより台板上の玩具体を童話の話に合
せて磁石移動させる複数本の磁石操作体とを具備
してなる童話演出玩具は知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記従来の童話演出玩具は台枠
に対して台板も背景板も取外しできないように固
定され、しかも複数個の童話登場玩具体が底部に
磁石をインサート固定した合成樹脂の一体成形物
で構成されているので、いくつかの異なる童話を
演出させるためには、登場人物等が異なつた多数
組の玩具体を用意しなければならないこと、夫々
の童話に合せて背景絵、台板絵を貼り替えなけれ
ばならないこと等の問題があつた。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕

この考案は前記従来の問題点を解決するため
に、台枠１の後部枠上面に横長溝４を設け、且つ
前記台枠体２の下側に台板挿入部６を設けて、背
景板７と台板５を異なる童話に合せて交換可能と
したこと、複数個の童話登場玩具体８〜１１を内
部に磁石Ｇを嵌合固定した半球状の滑動駒Ｈと、
この滑動駒Ｈの上に着脱可能に挿入保持される童
話登場人物等の表示造形板８ａ〜１１ａとで構成
し、この表示造形板８ａ〜１１ａだけを異なる童
話に合せて交換することにより、異種童話の演出
玩具として適用可能としたことを特徴とするもの
である。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を図面に従い具体的に
説明すると、図中１は矩形枠体２の下側四隅部に
脚３を設けた台枠で、この台枠体２の後部枠上面
には横長溝４が設けられ、且つ前記枠体２の下側
には台板５の挿入部６が設けられている。なお、
この台板挿入部６は台板５の周縁部下側を支持す
る枠体内設フランジ縁２ａと、このフランジ縁２
ａに対向離間するように枠体２の内面部に突設さ
れた複数個の台板上縁係止突起２ｂと、前記台板
５を挿脱させる枠体後端開口部２ｃ及びこの後端
開口部の近傍位置に横架され前記台板５の下面部
を支持する横梁２ｄとで構成されている。

７は前記台枠体２の横長溝４に挿入立設される
交換可能な童話背景板で、この背景板７は厚紙で
形成され、その板面には童話の背景絵７ｐ（例え
ば「ももたろう」の童話背景絵）が印刷されてい
る。前記台板５は童話背景板７の絵７ｐと関連す
る童話平面絵５ａ（図示例は野山の絵）を板面に
印刷した厚紙等の磁気透過板で形成され、前記枠
体２の台板挿入部６に挿脱可能に挿入係止され
る。

８〜１１は前記台板５の上面に置かれる複数個
の童話登場玩具体で、本実施例の場合には「もも
たろう」の童話に登場する主人公の人形玩具体９
と、犬等の動物玩具体１１及び船玩具体８と、鬼
玩具体１０の４種類の登場玩具体からなり、これ
らの各登場玩具体８〜１１は半球状の滑動駒Ｈ内
に磁石Ｇを嵌合固定し、前記滑動駒Ｈの上面突起
対ｈ１，ｈ２の間に童話登場人物等の表示造形板
８ａ〜１１ａを着脱可能に挿入保持させた構成と
なつている。

１２ａ〜１２ａは柄１３の先端部に玩具体吸着
磁石１４を保持した２本の磁石操作体で、この磁
石操作体１４，１４ａは前記台体１の台板５下に
第２図の如く挿入して手で適宜の方向に移動操作
することにより、台板５上の玩具体８〜１１を童
話の話に合せて磁石移動させる作用をなす。

〔考案の効果〕

この考案の童話演出玩具は前記のような構成の
ものであるから、童話に登場する複数個の玩具体
８〜１１を童話の話に合せて台枠台板５上で面白
く磁石移動させることができ、またその状態を背
景板７の背景絵７ｐ及び台板絵５ｐとの関連で面
白く見ることができる。

特に、この考案の童話演出玩具の場合には、台
板１の後部枠上面に横長溝４を設け、且つ前記台
枠体２の下側に台板挿入部６を設けて、背景板７
と台板５を異なる童話に合せて交換可能としてい
るので、従来のように背景絵と台板絵を童話に合
せて貼り替える必要がなく非常に便利である。し
かも、複数個の童話登場玩具体８〜１１を内部に
磁石Ｇを嵌合固定した半球状の滑動駒Ｈと、この
滑動駒Ｈの上に着脱可能に挿入保持される童話登
場人物等の表示造形板８ａ〜１１ａとで構成して
いるので、この童話登場玩具体８〜１１を磁石操
作体１４，１４ａで面白く回転移動させることも
でき、また前記表示造形板８ａ〜１１ａだけを異
なる童話に合せた造形板と交換することにより、
異種童話の登場玩具体としても適用することがで
きる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による童話演出玩
具を構成要素の分離状態で示した斜視図、第２図
はこの童話演出玩具の使用状態を示す中央縦断面
図である。 １……台枠、２……枠体、３……脚、４……横
長溝、５……台板、５ｐ……台板絵（童話平面
絵）、６……台板挿入部、７……背景板、７ｐ…
…背景絵、８〜１１……童話登場玩具体、８ａ〜
１１ａ……童話登場人物等の表示造形板、Ｈ……
半球状の滑動駒、Ｇ……磁石、１２，１２ａ……
磁石操作体、１３……柄、１４……玩具体吸着磁
石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体の後部枠上面に横長溝を有し前記枠体の下
   側に台板挿入部と複数本の脚を設けた台枠と、板
   面に童話の背景絵が印刷され前記台枠の横長溝に
   挿入立設される童話背景板と、この童話背景板の
   絵と関連する童話平面絵を板面に印刷した磁気透
   過板で形成され前記台枠体の台板挿入部に挿脱可
   能に挿入係止される舞台用の台板と、半球状の滑
   動駒内に磁石を嵌合固定し前記滑動駒の上に童話
   登場人物等の表示造形板を着脱可能に挿入保持さ
   せた台板上面に置かれる複数個の童話登場玩具体
   と、柄の先端部に玩具体吸着磁石を保持し前記台
   枠の台板下に挿入して移動操作することにより台
   板上の玩具体を童話の話に合せて磁石移動させる
   複数本の磁石操作体とを具備してなる童話演出玩
   具。