JPH0349614Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は組込部品の削減と組立ての簡便さによつ
て安価に製造し得る細身の棒状化粧料容器に関す
るものである。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来周知の回転繰出式の棒状化粧料は繰出機構
部に組込む部品点数が多く、組立作業の煩雑さと
相俟つて製品のコスト高を招く欠点がある。

本案は回転繰出部の部品数を極力省略化し且つ
組立を簡便にして従来のコスト高になる欠点を一
掃し、故障が少なく化粧料の快適な繰出しを可能
とした細身の化粧料容器を安価に提供しようとす
るものである。

問題点を解決するための手段 本案は組込部品を極力削減すると同時に組立を
簡便にして身の化粧料容器を安価に得ようとする
ものであつて、キヤツプ嵌合部２を有する筒状本
体１内に内周面に螺旋溝４を備えた螺旋筒３を挿
嵌し、該螺旋筒３の下部壁面に割溝７を入れて形
成した複数個の弾片５に突起６を外突させ該突起
６を前記筒状本体１の下部内周面に穿設した環状
の係止溝８に係着すると共に前記筒状本体１の内
壁面縦方向に複数個の凹部９及び凸部１０を、又
前記螺旋筒３の外側縦方向に前記凹凸部９，１０
に対応する複数個の凹部１１及び凸部１２を形成
し、この両凹凸部９，１０，１１，１２を相互に
係合せしめ、前記筒状本体１の上部に挿嵌した身
筒１３の底部外側に突設した環状鍔１４を前記螺
旋筒３の上端と筒状本体１の上方部内側に設けた
段差部１５との間に介在させ、前記身筒１３内に
収納した化粧料皿１６の下部に脚柱１７を設け、
該脚柱１７は前記筒状本体１の底壁１′に穿設し
た回転規制孔１８に係合し且つこれを貫通して前
記螺旋筒３内に挿入され、該脚柱１７の下部に穿
設したピン孔１９にピン２０を嵌入固定し、この
ピン２０を螺旋筒３の螺旋溝４に係合せしめるよ
うになる構成を要旨とするものである。

実施例 以下本案の詳細を図面に示す実施例について説
明すると、１は上部にキヤツプ嵌合部２を有する
筒状本体、３は該筒状本体１内に組込んだ内周面
に螺旋溝４を刻設してなる螺旋筒であつて、下部
壁面に割溝７を入れて形成した弾片５に突起６を
外突させ、この突起６を前記筒状本体１の下部内
周面に穿設してなる環状の係止溝８に係合して螺
旋筒３の抜出を阻止し、又前記筒状本体１の内壁
面縦方向に複数個の凹部９及び凸部１０を、螺旋
筒３の外側縦方向に同じく複数個の凹部１１及び
凸部１２を形成し、この両凹凸部９，１０，１
１，１２を相互に係合して螺旋筒３と筒状本体１
の一体化を図つている。１３は筒状本体１の上方
部に挿嵌した身筒であつて、底部外側に突設した
環状鍔１４を前記螺旋筒３の上端部と筒状本体１
の上方部内側に設けた段差部１５との間に介在挾
持させ身筒１３の組立状態を安定させる。１６は
身筒１３内に収納した化粧料皿であつて、下部に
断面略々長方形状の板状の脚柱１７を一体的に垂
下させ、該脚柱１７は前記筒状本体１の底壁１′
に穿設した略々長方形状の回転規制孔１８に係合
しこれを貫通して螺旋筒３内に組込まれ、該脚柱
１７の下部に穿設したピン孔１９にピン２０を嵌
入固定し、このピン２０が螺旋筒３の螺旋溝４に
係合する２１はキヤツプ嵌合部２に着脱自在に嵌
合するキヤツプであつて、下部内壁に穿つた凹部
２２に前記キヤツプ嵌合部２のダボ２３が係合す
る。

考案の作用、効果 本案は化粧料皿１６の脚柱１７が身筒１３の底
壁に穿つた回転規制孔１８に係合してその回転が
阻止されており、したがつて筒状本体１によつて
螺旋筒３を回転せしめると、化粧料皿１６は身筒
１３内を昇降し、化粧料の繰出し及び収納が円滑
に出来るものである。

而して本案は、螺旋筒３の下部壁面に割溝７を
入れて複数個の弾片５を形成し、この弾片５に外
突させた突起６を筒状本体１の下部内周面に穿設
した環状の係止溝８に係着して螺旋筒３を筒状本
体１内に抜出不能に組込み、筒状本体１の上方部
に挿嵌した身筒１３は底部外側に突出した環状鍔
１４が前記螺旋筒３の上端部と筒状本体１の上部
内側に設けた段差部１５との間に介在挾持される
もので身筒１３の安定した組込みが得られ、更に
前記筒状本体１の内壁面縦方向に複数個の凹部９
及び凸部１０並びに螺旋筒３の外側縦方向に同じ
く複数個の凹部１１及び凸部１２を形成し、この
両凹凸部９，１０，１１，１２を相互に係合した
もので、筒状本体１と螺旋筒３の完全な一体化が
得られ、筒状本体１の回転時に螺旋筒３も確実に
回転し、化粧料皿１６を円滑、快適に昇降せしめ
得るようになると共に組立に際しては身筒１３に
収納した化粧料皿１６の脚柱１７を回転規制孔１
８から突出させ、ピン孔１９にピン２０を嵌入し
たのち該ピン２０の両端を螺旋溝４に係合するよ
うにして脚柱１７を螺旋筒３内に組込み、つぎに
身筒１３を筒状本体１の底部から挿入して前記凹
凸部９，１０，１１，１２を相互に係合させた状
態で螺旋筒３の弾片５上の突起６を筒状本体１の
係止溝８に係着せしめると製品が完成し、組立が
非常に簡単で組立部品数の削減と相俟つて細身の
化粧料容器を安価に製造し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので、第１図は本
案容器の縦断面図、第２図は化粧料皿の繰出状態
における同縦断面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線断
面図、第４図は同Ｂ−Ｂ線断面図、第５図は第２
図Ｃ−Ｃ線断面図である。 １……筒状本体、２……キヤツプ嵌合部、３…
…螺旋筒、５……弾片、６……突起、７……割
溝、８……係止溝、９，１０，１１，１２……凹
凸部、１３……身筒、１４……環状鍔、１５……
段差部、１６……化粧料皿、１７……脚柱、１８
……回転規制孔、１９……ピン孔、２０……ピ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤツプ嵌合部２を有する筒状本体１内に内周
   面に螺旋溝４を備えた螺旋筒３を挿嵌し、該螺旋
   筒３の下部壁面に割溝７を入れて形成した複数個
   の弾片５に突起６を外突させ該突起６を前記筒状
   本体１の下部内周面に穿設した環状の係止溝８に
   係着すると共に前記筒状本体１の内壁面縦方向に
   複数個の凹部９及び凸部１０を、又前記螺旋筒３
   の外側縦方向に前記凹凸部９，１０に対応する複
   数個の凹部１１及び凸部１２を形成し、この両凹
   凸部９，１０，１１，１２を相互に係合せしめ、
   前記筒状本体１の上部に挿嵌した身筒１３の底部
   外側に突設した環状鍔１４を前記螺旋筒３の上端
   と筒状本体１の上方部内側に設けた段差部１５と
   の間に介在させ、前記身筒１３内に収納した化粧
   料皿１６の下部に脚柱１７を設け、該脚柱１７は
   前記筒状本体１の底壁１′に穿設した回転規制孔
   １８に係合し且つこれを貫通して前記螺旋筒３内
   に挿入され、該脚柱１７の下部に穿設したピン孔
   １９にピン２０を嵌入固定し、このピン２０を螺
   旋筒３の螺旋溝４に係合せしめるようになること
   を特徴とする棒状化粧料容器。