JPH0236411Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は化粧品の頭突防止構造を持つ棒状化粧品
容器に関するものである。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来周知の頭突防止装置は回転繰出部に特殊構
造を組込む構造と、容器の蓋体内に回転機構部の
微動回転を防止する帽体等の特殊部材を設置する
構造等が多く使用されているが、本案はこれら周
知のものに簡単な構造を付加することによつて頭
突防止効果をさらに高めようとするものである。

問題点を解決するための手段 本案は前記の如く、頭突防止効果等の一層の高
揚を図る目的のもとに考案されたものであつて、
回転繰出機構を備えた筒状の容器本体Ａに同じく
筒状の蓋体Ｂを着脱自在に嵌合せしめる構成にお
いて前記容器本体Ａの外側に嵌着してなる袴筒１
１の上部開口端面を斜状開口部１２にカツトする
と共に前記蓋体Ｂの開口端面を前記斜状開口部１
２に対応する斜状開口部１６にカツトし、前記蓋
体Ｂの閉蓋時に前記両斜状開口部１２，１６が相
互に衝合し、更に蓋体Ｂの深奥部にゴム或いは軟
質樹脂等からなる下向き開口の短筒状の帽体１４
を嵌着固定し、該帽体１４の内壁面に容器本体Ａ
の上部外周面が強接するようになる構成を要旨と
するものである。

実施例 以下本案の詳細を図面に示す実施例について説
明すると、Ａは円筒状の容器本体、Ｂは該容器本
体Ａに着脱自在に嵌合する同じく円筒状の蓋体、
１は内周面に螺旋溝２を穿設してなる回転筒、３
は前記回転筒１の外側に嵌合し、内周面に突設し
た環状リブ４を回転筒１の外周面に穿設した環状
凹部５に係合してなる身筒であつて、内部に角孔
等の回転規制孔７を有する仕切壁６を有する。８
は前記身筒３内に収納した化粧品皿であつて、該
化粧品皿８の下部に突設した脚柱９は前記回転規
制孔７と横断面が同一形状をなし、該回転規制孔
７に係合した状態でこれを貫通して前記回転筒１
内に挿入され、脚柱９の下部に突設したピン１０
が前記回転筒１の螺旋溝２に係合し、回転規制孔
７によつて脚柱９の回転が阻止されることと相俟
つて回転筒１の回転により化粧品皿８が身筒３内
を上下動するようになる。１１は回転筒１の外側
に嵌着固定した袴筒であつて、上部開口端面を斜
状開口部１２にカツト形成する。１３は袴筒１１
と身筒３との間に介在し、下部を前記回転筒１の
外側に嵌着固定してなる中具、１４は蓋体Ｂの深
奥部に嵌着固定したゴム或いは軟質樹脂等からな
る下向き開口の短筒状の帽体であつて、内周面に
２条の環状リブ１５を突設し、蓋体の閉蓋時に該
環状リブ１５が前記身筒３の外周面に強接するよ
うになり、又蓋体Ｂの開口端面は前記袴筒１１の
斜状開口部１２に対応する斜状開口部１６にカツ
ト形成し、閉蓋時に両斜状開口部１２，１６が相
互に衝合状態となつて蓋体Ｂの自然な微動回転等
が阻止される。

考案の作用、効果 本案は前記の如く、蓋体Ｂの閉蓋時に身筒３の
外周面に蓋体Ｂ内の帽体１４の環状リブ１５が強
接して身筒３の単独回転が阻止されると共に袴筒
１１の斜状開口部１２と蓋体Ｂの斜状開口部１６
が衝合状態となつてそれぞれ袴筒１１及び蓋体Ｂ
の単独回転も同時に阻止されるものであつて、商
品運搬中の振動等による回転繰出部の微動回転は
完全に阻止され、従来の頭突防止装置に比し数段
優れた頭突防止効果が得られ、又外観的にもシン
プルでスマートな容器を提供し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示す縦断面図である。 Ａ……容器本体、Ｂ……蓋体、１１……袴筒、
１２，１６……斜状開口部、１４……帽体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転繰出機構を備えた筒状の容器本体Ａに同じ
   く筒状の蓋体Ｂを着脱自在に嵌合せしめる構成に
   おいて、前記容器本体Ａの外側に嵌着してなる袴
   筒１１の上部開口端面を斜状開口部１２にカツト
   すると共に前記蓋体Ｂの開口端面を前記斜状開口
   部１２に対応する斜状開口部１６にカツトし、前
   記蓋体Ｂの閉蓋時に前記両斜状開口部１２，１６
   が相互に衝合し、更に蓋体Ｂの深奥部にゴム或い
   は軟質樹脂等からなる下向き開口の短筒状の帽体
   １４を嵌着固定し、該帽体１４の内壁面に容器本
   体Ａの上部外周面が強接するようになることを特
   徴とする棒状化粧品容器。