JPH034797B2 - - Google Patents

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JPH034797B2
JPH034797B2 JP27750686A JP27750686A JPH034797B2 JP H034797 B2 JPH034797 B2 JP H034797B2 JP 27750686 A JP27750686 A JP 27750686A JP 27750686 A JP27750686 A JP 27750686A JP H034797 B2 JPH034797 B2 JP H034797B2
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pressure
spool
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JP27750686A
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Takeshi Ando
Akio Mito
Kazuyuki Kihara
Nakayasu Hirono
Kosuke Hatanaka
Hirotoshi Nakao
Hiroshi Ogawa
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Tokyo Keiki Inc
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Tokyo Keiki Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スプール位置検出に基づいた比例ソ
レノイドによるスプールのフイードバツク制御で
流量を調整する位置フイードバツク型電磁式流量
調整弁に関する。
(従来技術) 従来、この種の電磁式流量調整弁としては、例
えば第5図に示すものが知られている。
第5図において、1は流量制御のために弁開度
を調整する主スプール、2は主スプールを駆動す
る比例ソレノイド、3は比例ソレノイド2の可動
鉄心に固設されて主スプール1の開度位置を検出
する位置センサ(LVDT)である。
その流量調整は、指令入力と位置センサ3で検
出した主スプール1の開度位置とに基づく制御信
号(偏差信号)に応じた駆動電流を比例ソレノイ
ド2に流すフイードバツク制御を行ない。比例ソ
レノイド2の吸引力により主スプール1を入力指
令に応じた開度位置に高精度で制御し、入力指令
に応じた流量を負荷に供給するようになる。
更に主スプールの前後圧力P1,P2を導入し
た圧力補償ピストン4を内蔵しており、主スプー
ル1の前後差圧△P(=P1−P2)をセツトスプリ
ング5で定まる一定値に保つことで、主プール1
による制御流量を一定に保つようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の電磁式流量調
整弁にあつては、圧力補償ピストン4の振動的な
動きを防止するために、前後圧力P1,P2の導
入油路6,7は損失抵抗を持たせるために細くし
たりチヨーク部材(抵抗部材)を設けるようにし
ていたため、圧力補償ピストン4にダンピングが
かかつて動きが遅くなり、入力指令により流量を
変更した場合、比例ソレノイド2により主スプー
ル1の高速動作が行なわれたとしても、圧力補償
ピストン4の応答速度が遅いことから、設定変更
後の流量に落ち付くまでの時間遅れが大きいとい
う問題があつた。
更に従来の位置センサのフイードバツク量によ
るスプール制御にあつては、流体粘度の影響を受
けて流量係数が一定とならない小流量域及び弁内
の通路圧損(圧力補償ピストン4と主スプール1
の間の油路等)が影響する大流量域で直線性が悪
くなり、ドリフトを生ずるという問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、圧力補償ピストンに応答遅れがあ
つても、この応答遅れに影響されることなく主ス
プールの動作に追従した高速応答による流量制御
ができ、しかも小流量域や大流量域でのドリフト
を無くして直線性が得られるようにした高精度の
位置フイードバツク型電磁式流量調整弁を提供す
ることを目的とする。
この目的を達成するため本発明にあつては、開
度調整により流量を制御する主スプールと、この
主スプールを駆動する比例ソレノイドと、主スプ
ールの開度位置Xを検出する位置センサと、主ス
プールの前後差圧(△P)を略一定に保つように
作動する圧力補償ピストンとを備え、入力指令
Qsと前記位置センサの検出位置Xとに基づいて
比例ソレノイドをフイードバツク制御する位置フ
イードバツク型電磁式流量調整弁において、圧力
補償ピストンに作用する主スプールの前後差圧
(△P)を検出する差圧センサと、少なくとも位
置センサの検出位置Xと差圧センサの検出差圧△
Pとに基づいて実流量Qを演算して前記流量制御
のフイードバツク量として出力する流量演算手段
とを設けるようにしたものである。
更に、流量演算手段としては、スプール位置X
及び前後差圧(△P)に加えて流体温度Tを用い
た実流量の演算を行なうようにしたものである。
(作用) このような本発明の構成によれば、例えば流量
零の状態から設定流量Qsを与える入力指令を出
したときには、入力指令に応じた比例ソレノイド
の駆動で主スプールは設定流量Qsを与える開度
位置に高速駆動されるが、ダンピング機能をもつ
た圧力補償ピストンは主スプールの前後差圧△P
を一定に保つ動作に応答遅れを生じ、主スプール
を設定流量Qsに応じた位置に駆動しても実流量
は圧力補償ピストンによる応答遅れを生ずる。
このとき本発明にあつては、位置センサで検出
した主スプールの位置Xと差圧センサで検出した
応答遅れをもつた検出差圧(△P)から、例えば Q=C・F(X)・√△ 但し、Cは流量系数(定数) F(X)は検出位置Xで決る開口面積 ρは流体密度(定数) として実流量Qを演算し、この実流量Qを流量制
御のフイードバツク量として出力するようになる
ことから、比例ソレノイドはフイードバツク制御
における流量偏差△Q=Qs−Q分だけ余分にス
プール開度を開くように駆動され、圧力補償ピス
トンによる前後差圧を一定に保つ制御に応答遅れ
があつても主スプールの高速動作をもつて入力指
令による設定流量Qsを直ちに得る高速流量応答
が実現される。
更に、実流量Qの演算における流量系数Cや流
体密度ρを定数として取扱わずに、流体温度Tに
応じた値とすることで、高速流量応答は勿論のこ
と、流量係数が一定とならない小流量及び油路圧
損失が影響する大流量域でのドリフトを完全に取
り除いた高精度の流量制御ができる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例を示した断面図であ
る。
まず構成を説明すると、8はバルブボデイであ
り、バルブボデイ8内には流量調整用の主スプー
ル1が組込まれ、主スプール1は側方に設けた比
例ソレノイド2の電流駆動による吸引力を受けて
入力指令で定まる開度位置に制御される。比例ソ
レノイド2の外側には開度センサ3が設置され、
開度センサ3は比例ソレノイド2の可動鉄心に固
設されることで主スプール1の開度位置Xを検出
するようになる。
更に、主スプール1の具体的構造を説明する
と、主スプール1はテーパ状の弁部9を一体に備
えたランド1aと、ランド1aに対し所定距離離
れて一体に形成されたランド1bを備え、主スプ
ール1の左側にはリターンスプリング10が組込
まれ、主スプール1の右側には比例ソレノイド2
における可動鉄心の先端が当接している。
主スプール1に対する油路としては、圧力補償
ピストン4側からの入口油路11が図示の主スプ
ール1の初期位置(流量零)でランド1aに閉鎖
されるようにスプール穴に開口しており、更にラ
ンド1aと1bの間から出口油路12が外部に取
出されている。また、主スプール1の両側の部分
はスプール内の内部油路13により連通され、リ
ターンスプリング10の組込み側よりタンクに連
通されている。
次に、主スプール1に対する入口油路11の途
中に設けられた圧力補償ピストン4は、右端に大
径の差圧ピストン部14を備え、この差圧ピスト
ン部14の左側の液室にピストンの内部油路15
を介して主スプール1に対する入口油路11の圧
力P1を導入しており、差圧ピストン部14の右
側の液室には油路16をもつて主スプール1の出
口油路12の液圧P2を導入している。また、差
圧ピストン部14の右側にはセツトスプリング1
7が組込まれる。更に、圧力補償ピストン4の左
側には所定距離を離してランド4aと4bが一体
に形成されており、ランド4bは単なるガイドで
あるが、ランド4aが環状溝18との間の開度を
調整して主スプール1の前後差圧△Pを一定値に
保つようになる。
即ち、圧力補償ピストン4はセツトスプリング
17のスプリング荷重をFとすると、 F=P1−P2 を保つようにランド4aと環状溝18との絞り開
度を制御し、その結果、主スプール1の前後差圧
△Pをセツトスプリング17で定まる一定差圧に
保つようになる。
勿論、圧力補償ピストン4に対し主スプール1
の前後圧力P1,P2を導入するスプールの内部
流路15及び油路16のそれぞれは、圧力補償ピ
ストン4の振動的な動きを防止するため細い油路
として形成されており、これによつて圧力補償ピ
ストン4はダンピングを受けることとなり、主ス
プール1の前後差圧△Pの急激な変動に対しては
応答遅れをもつようになる。
このような構造は従来例と同じであるが、これ
に加えて本発明にあつては、圧力補償ピストン4
に作用する主スプール1の前後差圧△Pを検出す
る差圧センサ20を設けている。この差圧センサ
20は主スプール1に対する入口油路11の液圧
を油路21により導入した圧力センサ20aと、
主スプール1の出口油路12の液圧を油路22に
より導入した圧力センサ20bを備え、圧力セン
サ20aと20bの検出圧力の差分として前後差
圧△Pを検出する。
第2図は第1図の実施例に用いられる流量制御
手段の一実施例を示したブロツク図である。
第2図において、23は設定流量Qsを与える
指令入力を(+)入力端に受けた駆動アンプであ
り、駆動アンプ23の制御出力(電流出力)は比
例ソレノイド2に与えられている。比例ソレノイ
ド2による主スプール1の動きは機械的に開度セ
ンサ3に与えられており、開度センサ3で検出さ
れたスプール位置Xは実流量Qを演算する演算器
24に与えられている。この演算器24に対して
は圧力補償ピストン4に作用する主スプール1の
前後差圧(△P)を検出する差圧センサ20の検
出出力が与られており、演算器24は検出位置X
と検出差圧(△P)に基づいて主スプール1の駆
動で得られた実流量Qを演算し、演算器24で演
算された実流量Qは駆動アンプ23の(−)入力
へ流量制御におけるフイードバツク量として与え
られている。
ここで、演算器24による実流量Qを演算原理
を説明すると次のようになる。
演算器24に対しては、開度センサ3で検出さ
れた主スプール1の開度位置X及び差圧センサ2
0で検出した主スプールの前後差圧(△P)が与
えられることから、主スプール1の制御流量Qは
次式で与えられる。
Q=C・F(X)・√△ …(1) 但し、C:流量係数 X:弁開度 △P:差圧 ρ:流体密度 この第(1)式におけるF(X)はスプール開度位
置Xに基づいて得られる弁開口面積であり、説明
を簡単にするため、主スプール1における弁部9
の開口面積はストロークXに対し比例関係にある
ものとすると、 F(X)=K・X …(2) 但し、KはK=πDsinθで決まる定数 として一義的に開度センサ3から得られるストロ
ークXに基づいて定まる。
ここで、前記第(1)式における流量係数C、流体
密度Pをそれぞれ定数として取扱うものとする
と、前記第(1),(2)式より弁開度(ストローク)X
と前後差圧△Pにより一義的に主スプール1の制
御流量(実流量)Qを演算することができる。
次に、上記の実施例による流量調整の作用を説
明する。
第3図は小流量Q1から中流量Q2に設定流量
を変更したときの主スプール1による実流量Qの
変化、圧力補償ピストン4の動き、及び主スプー
ル1の動きを従来例と対比して示したもので、第
3図aが従来例を、第3図bが本発明を示す。
即ち、小流量Q1より中流量Q2に変更する入
力指令を時刻t0与えたとすると、比例ソレノイド
2は変更前の小流量Q1と変更後の中流量Q2と
の偏差流量△Qに応じた駆動電流を比例ソレノイ
ド2に供給し、比例ソレノイド2の吸引力により
主スプール1は中流量Q2に対応したストローク
X2に高速駆動される。
このような主スプール1の高速駆動に対し圧力
補償ピストン4は前後差圧△Pを一定に保つよう
に環状溝18とランド4aの絞り開度を広げるよ
うに移動していくが、その移動速度はスプール1
の高速駆動に追従できず、主スプール1の開度に
見合つた補償開度とはならない。
このため第3図aに示すように、従来の流量調
整にあつては、圧力補償ピストン4の応答遅れを
直接受けて主スプールの高速駆動後の時刻t1で
実流量Qが入力指令に応じた設定流量Q2に達す
るようになる。
これに対し本発明にあつて、主スプール1の高
速駆動で設定流量Q2に対応したストロークX2
が開度センサ3で検出されると、演算器24はそ
のとき差圧センサ20で検出している追従遅れを
もつた圧力補償ピストン4の前後差圧△Pを検出
しており、演算器24は前記第(1)式に基づいた実
流量Qを演算することとなり、この実流量Qは圧
力補償ピストン4の追従遅れ分だけ中流量Q2に
対し低い値となり、その結果、駆動アンプ23は
入力指令に応じた設定中流量Q2にそのときの実
流量Qとの流量偏差△Q分だけ上乗せした駆動電
流を比例ソレノイド2に流し、第3図bに示すよ
うに主スプール1は圧力補償ピストン4の追従遅
れを補う形で余分にストロークする。この結果、
圧力補償ピストン4に追従遅れがあつても、主ス
プール1の高速応答で定まる時刻t1において、
設定中流量Q2を得ることができる。そして、時
刻t1で設定中流量Q2が得られると、圧力補償ピ
ストン4の追従遅れの回復に応じて主スプール1
は余分にストロークした分だけ徐々に戻され、圧
力補償ピストン4による主スプール1の前後差圧
△Pを一定に保つ制御状態が得られると、設定中
流量Q2に対応したストロークX2を保持するよ
うになる。
再び第2図を参照するに、演算器24に対して
は開度センサ3及び差圧センサ20の検出出力に
加えて主スプール1を流れる油の温度を検出する
温度センサ25の検出出力を与えるようにしても
よい。
この温度センサ25の検出温度Tを用いた実流
量Qの演算により、温度の影響を受けて流量係数
Cが一定とならない小流量域、及び弁内の通路圧
損が影響する大流量域での流量制御の直線性を補
償して高精度の流量制御を行なうことができる。
即ち、温度センサ25の検出温度Tを用いた演
算器24による実流量Qの演算にあつては、前記
第(1)式における流量係数C及び流体密度ρとを定
数として取扱わず、検出温度Tに基づいて流量係
数Cや流体密度ρを演算し、これによつて実流量
Qを求めるようになる。
この温度センサ25による油温度Tの検出に基
づく実流量Qの演算において、まず流量係数Cは
レイノルズ数Reにより変化する値をもち、流量
係数Cは次式で与えられる。
C=K・Re1/n …(3) 更に、第(3)式で与えられるレイノルズ数Reは、 Re=X・V/ν …(4) 但し、V:流速 ν:動粘度 となる。ここで、流速Vは、 V=√△ …(5) で与えられ、動粘度(ν)は、 log10log10(ν+C1)=−nlog10T+C2 …(6) となり、この第(6)式から明らかなように、レイノ
ルズ数Reの演算に用いる動粘度νは流体温度T
によつて変動する。そこで、演算器24にあつて
前記第(6)式を解くことにより流体温度Tで補正し
た動粘度νから前記第(4)式のレイノルズ数Reを
求め、更に前記第(3)式によつて流量係数Cを求め
ることになる。
一方、流体密度ρは流体温度Tにより変化し、
この流体密度ρの温度Tに対する変化は次式で与
えられる。
ρ=ρ0(1+A△T−B△T2) …(7) ここで、B△T2=0として無視すると、 ρ=ρ0(1+A△T) …(8) となる。従つて、演算器24にあつては流体の検
出温度Tに基づいて前記第(8)式から検出温度Tに
より補正された流体密度ρを用いて前記第(1)式の
流量計算を行なうようになる。勿論、検出温度T
により補正された流体密度ρは前記第(5)式におけ
る流速Vの演算にも用いられるようになる。
このような流体温度Tに基づく流量係数C、及
び流体密度ρの検出により、流体温度Tにより流
体密度ρが変化し、且つ流体密度の影響を受けて
流量係数Cが一定とならない小流量域、及び弁内
の通路圧力損が影響する大流量域のいずにおいて
も、流量制御の直線性が補償され高精度の流量制
御を行なうことができる。
第4図は本発明の他の実施例を示した断面図で
あり、この実施例は主スプールの駆動をパイロツ
ト駆動とし、更にリリーフ型圧力補償ピストンを
用いたことを特徴とする。
第4図において、主スプール1は両側にパイロ
ツト液室26a,26bを備え、このパイロツト
液室26a,26bに対してパイロツト油路27
a,27bを介してパイロツトスプール28から
のパイロツト液圧が供給されている。パイロツト
スプール28は比例ソレノイド2により駆動さ
れ、パイロツト液室26a,26bに対するパイ
ロツト圧の差圧に応じた主スプール1におけるポ
ペツト弁部9aの弁開度をもたらす。尚、第4図
の実施例における主スプール1はポペツト弁部9
aで開度制御を行なうことから、全閉が可能であ
る。
一方、主スプール1の左側には位置センサ3が
設けられ、パイロツトスプール28に基づく主ス
プール1の弁開度(ストローク)Xを検出する。
尚、パイロツト油路27aに対してはパイロツ
ト油圧源29が接続される。
一方、主スプール1に対する入口油路11と並
列にはリリーフ型圧力補償ピストン30が設けら
れる。リリーフ型圧力補償ピストン30は差圧ピ
ストン部32の左側に主スプール1の入口圧力P
1を導入し、右側に油路16によつて主スプール
1の出口圧力P2を導入しており、この出口圧力
P2の導入部にはセツトスプリング33が組込ま
れている。また、リリーフ型圧力補償ピストン3
0に左側にはランド30aがガイド用として形成
され、ランド30aの左側の液室は内部油路34
により入口圧力P1が導入されている。
主スプール1に対する入口油路11に対して
は、外部に設けた固定吐出量ポンプ35からの液
圧が供給されており、主スプール1のパイロツト
スプール28に基づく移動で得られた通過流量に
対する前後差圧△Pを一定に保つようにリリーフ
型圧力補償ピストン30のリリーフ動作、即ち入
口圧力P1の制御が行なわれる。
このリリーフ型圧力補償ピストン30を用いた
流量調整弁にあつては、リリーフ動作による余剰
流量はすべてタンクに戻す形であり、固定吐出ポ
ンプ35の吐出圧力は負荷圧力や圧力補償ピスト
ンの差圧により運転される省エネ運転となる。
そして、主スプール1における入口圧力P1及
び出口圧力P2のそれぞれは油路21,22を介
して差圧センサ20における圧力センサ20a,
20bに導入されて前後差圧△Pを検出するよう
にしており、更に固定吐出量ポンプ35を接続し
た入口油路11の流入部分には温度センサ25が
設置され、流体温度Tを検出できるようにしてい
る。
この第4図のパイロツトスプール28により制
御される主スプール1及びリリーフ型圧力補償ピ
ストン30を備えた流量調整弁にあつても、第2
図に示した流量制御手段を用いることで、リリー
フ型圧力補償ピストン30に応答遅れがあつて
も、パイロツトスプール28による主スプール1
の動きに応じた高速流量制御ができ、更に温度セ
ンサ35で検出した流体温度Tに基づく流量係数
Cや流体密度ρを用いた実流量Qの演算により、
小流量域及び大流量域で高精度の流量制御を行な
うことができる。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、主ス
プールの前後差圧を一定に保つ圧力補償ピストン
に応答遅れがあつても、少なくとも主スプールの
ストローク(開度位置)と前後差圧に基づいた実
流量を清算して流量制御のフイードバツク量とし
て出力するようにしたため、圧力補償ピストンの
追従遅れによる不足流量を主スプールの駆動で補
つて比例ソレノイドによる主スプールの動作に見
合つた高速流量制御を行なうことができる。
また、フイードバツク量として演算する実流量
の演算において、流体温度を検出して流量係数や
流体密度を求めることで、流体温度によつて流量
係数が変動する小流量域においても、また油路圧
力損の影響を受ける大流量域においても、極めて
精度の高い流量制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示した断面図、第
2図は本発明の流量制御手段の一実施例を示した
ブロツク図、第3図は本発明の流量制御における
流量変化、圧力補償ピストン及び主スプールの動
きを従来例と対比して示した特性図、第4図は本
発明の他の実施例を示した断面図、第5図は従来
例を示した断面図である。 1:主スプール、2:比例ソレノイド、3:位
置センサ、4:圧力補償ピストン、8:バルブボ
デイ、9:弁部、9a:ポペツト弁部、10:リ
ターンスプリング、11:入口油路、12:出口
油路、13,15:内部油路、14,32:差圧
ピストン部、17,33:セツトスプリング、1
8:環状溝、20:差圧センサ、20a,20
b:圧力センサ、23:駆動アンプ、24:演算
器、25:温度センサ、26a,26b:パイロ
ツト液室、27a,27b:パイロツト油路、2
8:パイロツトスプール、30:リリーフ形圧力
補償ピストン、35:固定吐出量ポンプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 開度調整により流量を制御する主スプール
    と、該主スプールを駆動する比例ソレノイドと、
    前記主スプールの開度位置を検出する位置センサ
    と、前記主スプールの前後差圧を略一定保つよう
    に差動する圧力補償ピストンとを備え、入力指令
    と前記位置センサの検出位置とに基づいて前記比
    例ソレノイドをフイードバツク制御する位置フイ
    ードバツク型電磁式流量調整弁に於いて、 前記圧力補償ピストンに作用する主スプールの
    前後差圧を検出する差圧検出手段と、少なくとも
    前記位置センサの検出位置と前記差圧センサの検
    出差圧とに基づいて実流量を演算して前記流量制
    御のフイードバツク量として出力する流量演算手
    段とを設けたことを特徴とする位置フイードバツ
    ク型電磁式流量調整弁。 2 前記流量演算手段は、主スプールの検出位
    置、主スプールの前後差圧及び流体温度に基づい
    て流量を演算する手段を備えた特許請求の範囲第
    1項記載の位置フイードバツク型電磁式流量調整
    弁。
JP27750686A 1986-11-20 1986-11-20 位置フイ−ドバツク型電磁式流量調整弁 Granted JPS63130980A (ja)

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JP27750686A JPS63130980A (ja) 1986-11-20 1986-11-20 位置フイ−ドバツク型電磁式流量調整弁

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JP27750686A JPS63130980A (ja) 1986-11-20 1986-11-20 位置フイ−ドバツク型電磁式流量調整弁

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JPS63130980A JPS63130980A (ja) 1988-06-03
JPH034797B2 true JPH034797B2 (ja) 1991-01-23

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ID=17584541

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JP27750686A Granted JPS63130980A (ja) 1986-11-20 1986-11-20 位置フイ−ドバツク型電磁式流量調整弁

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JPS63130980A (ja) 1988-06-03

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