JPH0347905B2 - - Google Patents
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- JPH0347905B2 JPH0347905B2 JP59157872A JP15787284A JPH0347905B2 JP H0347905 B2 JPH0347905 B2 JP H0347905B2 JP 59157872 A JP59157872 A JP 59157872A JP 15787284 A JP15787284 A JP 15787284A JP H0347905 B2 JPH0347905 B2 JP H0347905B2
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 33
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 claims description 19
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は流体噴流の自己発振作用によりこれを
広く散布せしめる流体散布素子に関するものであ
る。
広く散布せしめる流体散布素子に関するものであ
る。
上記流体散布素子は噴流の自己発振を利用する
ことにより機械的可動部を設けることなく流体の
散布が可能であり、この点でコンパクトかつ信頼
性も高く、車両用ウインドウオツシヤノズルや農
工用の散水ノズル等広い用途に使用される。
ことにより機械的可動部を設けることなく流体の
散布が可能であり、この点でコンパクトかつ信頼
性も高く、車両用ウインドウオツシヤノズルや農
工用の散水ノズル等広い用途に使用される。
かかる流体散布素子には大別して従来二種の構
造があり、これらを第9図(特公昭50−6644号)
および第10図(特公昭59−9378号)に示す。各
図において、素子ハウジング1内には加圧流体を
供給するポート2、加圧流体を噴流Fとなすノズ
ル3、噴流Fの流路4および噴流Fをハウジング
1外へ噴出せしめるスロート5が設けてある。
造があり、これらを第9図(特公昭50−6644号)
および第10図(特公昭59−9378号)に示す。各
図において、素子ハウジング1内には加圧流体を
供給するポート2、加圧流体を噴流Fとなすノズ
ル3、噴流Fの流路4および噴流Fをハウジング
1外へ噴出せしめるスロート5が設けてある。
第9図に示す素子(以下素子Aという)は噴流
流路4を大きな渦室となし、噴流Fの一部を渦流
としてノズル3の基部に還流せしめてこれを直交
方向より上記噴流に衝突せしめることにより噴流
の偏向発振作用をなす。また第10図に示す素子
(以下素子Bという)においてはフイードバツク
流路4′を設けて、該流路4′により壁付着流とな
つた噴流の一部をノズル3の基部に還流せしめて
発振作用を生起せしめている。
流路4を大きな渦室となし、噴流Fの一部を渦流
としてノズル3の基部に還流せしめてこれを直交
方向より上記噴流に衝突せしめることにより噴流
の偏向発振作用をなす。また第10図に示す素子
(以下素子Bという)においてはフイードバツク
流路4′を設けて、該流路4′により壁付着流とな
つた噴流の一部をノズル3の基部に還流せしめて
発振作用を生起せしめている。
ところで、上記素子Aはフイードバツク流路
4′を設けない点で構造簡単かつ製作容易である
が、還流する渦流が広い渦室内で拡散せしめられ
る結果噴流衝突時の運動量が小さくなり、しかも
噴流が直進流として安定する傾向があるため規則
的で広範囲な散布は困難である。これを改善する
ために渦室内に空気を導入して渦を形成せしめ、
この空気相の渦と側壁との間に実質的にフイード
バツク流路を形成することが試みられているが、
この場合には噴流に気泡が混入して散布密度が一
様でなくなる等の問題点が生じる。
4′を設けない点で構造簡単かつ製作容易である
が、還流する渦流が広い渦室内で拡散せしめられ
る結果噴流衝突時の運動量が小さくなり、しかも
噴流が直進流として安定する傾向があるため規則
的で広範囲な散布は困難である。これを改善する
ために渦室内に空気を導入して渦を形成せしめ、
この空気相の渦と側壁との間に実質的にフイード
バツク流路を形成することが試みられているが、
この場合には噴流に気泡が混入して散布密度が一
様でなくなる等の問題点が生じる。
フイードバツク流路4′を設けた素子Bにおい
ては上記の如き問題は生じないが、構造が比較的
複雑である上に、小径の流路4′が異物で塞がれ、
あるいは粘度の大きい流体では流通障害を生じる
等により作動不能となることがある。
ては上記の如き問題は生じないが、構造が比較的
複雑である上に、小径の流路4′が異物で塞がれ、
あるいは粘度の大きい流体では流通障害を生じる
等により作動不能となることがある。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、フイードバ
ツク流路を設けないことにより異物による閉塞や
流通障害等に起因する作動停止のおそれがなく、
構造簡単で製作も容易な流体散布素子で、しかも
フイードバツク流路を有するものと同じく規則的
かつ広範囲で一様な流体散布が可能な自己発振型
流体散布素子を提供することを目的とする。
ツク流路を設けないことにより異物による閉塞や
流通障害等に起因する作動停止のおそれがなく、
構造簡単で製作も容易な流体散布素子で、しかも
フイードバツク流路を有するものと同じく規則的
かつ広範囲で一様な流体散布が可能な自己発振型
流体散布素子を提供することを目的とする。
本発明の構成を説明すると、供給された流体を
噴流として送出するノズル3(第1図)と、該ノ
ズル3より送出される噴流を自己発振せしめる流
路4と、自己発振した噴流を外方へ通過せしめる
開口としてのスロート5とハウジング1内に一体
に設けた流体散布素子において、上記流路4を、
上記ノズル3に続く下流位置でノズル径よりも広
い対向間隔で平行に下流方向へ延びる偏流壁41
a,41bと、該偏流壁41a,41bの下流端
より段状に対向間隔が広がつて凹状に形成された
転流壁42a,42bと、該転流壁42a,42
bの下流端より対向方向へ接近するように突出せ
しめられ、先端間に上記スロート5を形成した分
流壁43a,43bとより構成したものである。
噴流として送出するノズル3(第1図)と、該ノ
ズル3より送出される噴流を自己発振せしめる流
路4と、自己発振した噴流を外方へ通過せしめる
開口としてのスロート5とハウジング1内に一体
に設けた流体散布素子において、上記流路4を、
上記ノズル3に続く下流位置でノズル径よりも広
い対向間隔で平行に下流方向へ延びる偏流壁41
a,41bと、該偏流壁41a,41bの下流端
より段状に対向間隔が広がつて凹状に形成された
転流壁42a,42bと、該転流壁42a,42
bの下流端より対向方向へ接近するように突出せ
しめられ、先端間に上記スロート5を形成した分
流壁43a,43bとより構成したものである。
ノズル3より噴出した噴流は偏流壁41a,4
1bのいずれかに吸引偏向せしめられる。偏向し
た噴流はスロート5を通つて外方へ流出するが、
その一部は分流壁43a,43bにより分流せし
められて転流壁42a,42bに流入する。流入
した分流は転流壁42a,42bにより上流側へ
転流せしめられ、続いて図の左右方向へ転流せし
められて噴流にほぼ直交方向より衝突し、噴流を
その偏向方向と反対方向へ押しやる。噴流の偏向
と分流の衝突によるその復元が交互に周期的に行
なわれる結果、噴流は左右方向に一様に往復散布
される。
1bのいずれかに吸引偏向せしめられる。偏向し
た噴流はスロート5を通つて外方へ流出するが、
その一部は分流壁43a,43bにより分流せし
められて転流壁42a,42bに流入する。流入
した分流は転流壁42a,42bにより上流側へ
転流せしめられ、続いて図の左右方向へ転流せし
められて噴流にほぼ直交方向より衝突し、噴流を
その偏向方向と反対方向へ押しやる。噴流の偏向
と分流の衝突によるその復元が交互に周期的に行
なわれる結果、噴流は左右方向に一様に往復散布
される。
実施例 1
流体散布素子のハウジング1は第2図に示す如
くベースプレート11とこれに衝合されるカバー
プレート12よりなる。ハウジング1には流体供
給管13が接続してあり、上記ベースプレート1
1にはカバープレート12との衝合面に所定深さ
で凹所が形成されて、該凹所は供給管13に連通
する上流側より流体供給ポート2、ノズル3、噴
流流路4およびスロート5としてある。
くベースプレート11とこれに衝合されるカバー
プレート12よりなる。ハウジング1には流体供
給管13が接続してあり、上記ベースプレート1
1にはカバープレート12との衝合面に所定深さ
で凹所が形成されて、該凹所は供給管13に連通
する上流側より流体供給ポート2、ノズル3、噴
流流路4およびスロート5としてある。
すなわち、第1図に示す如く、流体供給ポート
2は流体供給管13の接続部から下流に向けてそ
の幅が縮小するテーパ状をなし、下流端は所定幅
のノズル3としてある。ノズル3の下流に位置す
る噴流流路4はノズル3の中心に対して左右対称
に形成されており、その上流部の側壁はノズル3
の開口端より段状に対向間隔が拡大した平行な偏
流壁41a,41bとしてある。
2は流体供給管13の接続部から下流に向けてそ
の幅が縮小するテーパ状をなし、下流端は所定幅
のノズル3としてある。ノズル3の下流に位置す
る噴流流路4はノズル3の中心に対して左右対称
に形成されており、その上流部の側壁はノズル3
の開口端より段状に対向間隔が拡大した平行な偏
流壁41a,41bとしてある。
流路4の下流部の側壁は、上記偏流壁41a,
41bの下流端よりさらに段状に対向間隔を広く
なして凹状の転流壁42a,42bとしてある。
転流壁42a,42bの下流側壁は対向方向へ突
出せしめて近接対向する分流壁43a,43bと
してあり、該分流壁43a,43b間に噴出用開
口としてのスロート5が形成される。スロート5
の下流の開口壁51は外方に向けて拡開してい
る。
41bの下流端よりさらに段状に対向間隔を広く
なして凹状の転流壁42a,42bとしてある。
転流壁42a,42bの下流側壁は対向方向へ突
出せしめて近接対向する分流壁43a,43bと
してあり、該分流壁43a,43b間に噴出用開
口としてのスロート5が形成される。スロート5
の下流の開口壁51は外方に向けて拡開してい
る。
ここで、上記ノズル3、流路4およびスロート
5の各部寸法を、第3図、第4図に示す如くそれ
ぞれA、B、D、L、X、Y、Wとすると、好ま
しい寸法比の一例は以下の通りである。なお、寸
法Aはノズル3、流路4およびスロート5の深さ
を示す。
5の各部寸法を、第3図、第4図に示す如くそれ
ぞれA、B、D、L、X、Y、Wとすると、好ま
しい寸法比の一例は以下の通りである。なお、寸
法Aはノズル3、流路4およびスロート5の深さ
を示す。
W/B=5、L/B=7、Y/L=0.3、X/Y=0
.5 D/B=1.2、A/B=1.5 上記寸法比はあくまでも一例であり、発明者ら
の実験によればその値はかなりの許容幅を有す
る。
.5 D/B=1.2、A/B=1.5 上記寸法比はあくまでも一例であり、発明者ら
の実験によればその値はかなりの許容幅を有す
る。
以下、上記構造を有する流体散布素子の作動を
説明する。
説明する。
第5図1において、供給ポート2を経て圧力流
体がノズル3に供給されると、所定幅の噴流Fが
流路4内に形成される。噴流Fは周囲流体の巻込
みを誘起するが偏流壁41a,41bによりこれ
は抑制されて両壁41a,41b間に負圧を生
じ、下流側より巻込流F1,F2が流入する。左
右の巻込流F1,F2は、流路形状のわずかな非
対称性等によりその流量が異なり、この結果噴流
Fと偏流壁41a,41b間に生じる負圧に差を
生じて上記噴流Fは左右いずれかに吸引偏向せし
められる(図は左方に偏向した状態を示す)。図
において、噴流Fの偏向に伴ないこれと偏流壁4
1a間の負圧は次第に大きくなり、噴流Fはさら
に大きく偏向せしめられる。
体がノズル3に供給されると、所定幅の噴流Fが
流路4内に形成される。噴流Fは周囲流体の巻込
みを誘起するが偏流壁41a,41bによりこれ
は抑制されて両壁41a,41b間に負圧を生
じ、下流側より巻込流F1,F2が流入する。左
右の巻込流F1,F2は、流路形状のわずかな非
対称性等によりその流量が異なり、この結果噴流
Fと偏流壁41a,41b間に生じる負圧に差を
生じて上記噴流Fは左右いずれかに吸引偏向せし
められる(図は左方に偏向した状態を示す)。図
において、噴流Fの偏向に伴ないこれと偏流壁4
1a間の負圧は次第に大きくなり、噴流Fはさら
に大きく偏向せしめられる。
この時、下流側において噴流Fはスロート5を
通つて外方へ流出するが、その一部は分流壁43
a,43bに衝突して分流せしめられ、分流F
3,F4は凹状の転流壁42a,42bに流入し
て上流側へ転流せしめられる。上記分流F3,F
4の流量は噴流Fの左右への偏向量に応じて増大
し、図示の如く噴流Fが左方へ偏向する場合には
分流F3の流量が増大する。噴流Fの偏向に伴つ
て分流F3は生長し、転流壁42aに沿つて今度
は右方へ転流して終には噴流Fにほぼ直交方向に
衝突する。この時の衝突力とさらには上記分流F
3の一部が巻込流F1として供給されることによ
る偏流壁41a間の負圧の減少により噴流Fは直
進状態に押し戻される(第5図2)。
通つて外方へ流出するが、その一部は分流壁43
a,43bに衝突して分流せしめられ、分流F
3,F4は凹状の転流壁42a,42bに流入し
て上流側へ転流せしめられる。上記分流F3,F
4の流量は噴流Fの左右への偏向量に応じて増大
し、図示の如く噴流Fが左方へ偏向する場合には
分流F3の流量が増大する。噴流Fの偏向に伴つ
て分流F3は生長し、転流壁42aに沿つて今度
は右方へ転流して終には噴流Fにほぼ直交方向に
衝突する。この時の衝突力とさらには上記分流F
3の一部が巻込流F1として供給されることによ
る偏流壁41a間の負圧の減少により噴流Fは直
進状態に押し戻される(第5図2)。
直進状態は右方へ慣性力が働くことにより長く
は続かず、噴流Fは今度は右方へ偏向して巻込流
F2および分流F4を生じる。第5図3は、噴流
Fの右方への偏向により生長した分流F4が転流
壁42bにより転流せしめられて噴流Fに衝突す
る直前を示す。この状態では噴流Fはスロート5
に至る直前で上記分流F3の残留分により大きく
右方へわん曲せしめられ、ノズル3の中心線と角
度θをなして開口壁51に沿つて左外方へ噴出せ
しめられる。
は続かず、噴流Fは今度は右方へ偏向して巻込流
F2および分流F4を生じる。第5図3は、噴流
Fの右方への偏向により生長した分流F4が転流
壁42bにより転流せしめられて噴流Fに衝突す
る直前を示す。この状態では噴流Fはスロート5
に至る直前で上記分流F3の残留分により大きく
右方へわん曲せしめられ、ノズル3の中心線と角
度θをなして開口壁51に沿つて左外方へ噴出せ
しめられる。
生長した分流F4が噴流Fに衝突すると、噴流
Fは次第に左方へ押しやられ、直進状態より今度
は左方へわん曲する(図中鎖線)。これにより、
噴流Fは第5図3と全く対称的にノズル3の中心
線と角度θをなす右外方へ噴出せしめられる。
Fは次第に左方へ押しやられ、直進状態より今度
は左方へわん曲する(図中鎖線)。これにより、
噴流Fは第5図3と全く対称的にノズル3の中心
線と角度θをなす右外方へ噴出せしめられる。
このようにして噴流Fは周期的に偏向を繰り返
し、広範囲に一様な流体の散布が行なわれる。
し、広範囲に一様な流体の散布が行なわれる。
なお、開口壁51はスロート5から外方へ向け
て拡開する直線または曲線とすることができ、そ
の広がり角は使用目的によつて任意に選定して良
い。
て拡開する直線または曲線とすることができ、そ
の広がり角は使用目的によつて任意に選定して良
い。
また、スロート5の幅は、外方より空気が流入
して噴流密度が変化する等の不具合を生じること
のないように噴流幅よりやや小さくすることが望
ましい。
して噴流密度が変化する等の不具合を生じること
のないように噴流幅よりやや小さくすることが望
ましい。
実施例 2
分流壁43a,43bはこれを噴流Fの上流側
に向けて傾斜せしめるほうが分流作用はスムーズ
に行なわれ、また分流F3,F4を噴流Fに衝突
せしめる場合にはこれを噴流Fの流れ方向と対向
する下流側より衝突せしめるのが良い。そこで、
第6図に示す如く分流壁43a,43bおよび転
流壁42a,42bの上流側壁を噴流の上流方向
に向けて傾斜せしめる。もちろん、第7図に示す
如く分流壁43a,43bとともにこれに連なる
転流壁42a,42bの下流側壁を上流方向に向
けて傾斜せしめても良い。
に向けて傾斜せしめるほうが分流作用はスムーズ
に行なわれ、また分流F3,F4を噴流Fに衝突
せしめる場合にはこれを噴流Fの流れ方向と対向
する下流側より衝突せしめるのが良い。そこで、
第6図に示す如く分流壁43a,43bおよび転
流壁42a,42bの上流側壁を噴流の上流方向
に向けて傾斜せしめる。もちろん、第7図に示す
如く分流壁43a,43bとともにこれに連なる
転流壁42a,42bの下流側壁を上流方向に向
けて傾斜せしめても良い。
実施例 3
転流壁42a,42bは第8図に示す如く半円
形の凹状壁としても良く、この方が転流がスムー
ズに行なわれる。そして、転流した分流の噴流と
の衝突までを確実にガイドするためには半円形状
の開始点は図示の如く段付部よりδだけ後方に下
げた位置とするのが良い。
形の凹状壁としても良く、この方が転流がスムー
ズに行なわれる。そして、転流した分流の噴流と
の衝突までを確実にガイドするためには半円形状
の開始点は図示の如く段付部よりδだけ後方に下
げた位置とするのが良い。
以上の如く、本発明の流体散布素子はその噴流
流路に、噴流との相互作用によりこれを吸引偏向
せしめる偏流壁、噴流を分流せしめる分流壁およ
び分流を転流せしめて上記噴流に衝突せしめるこ
とにより噴流をその偏向方向と反対方向へ押しや
る転流壁を設けることにより、フイードバツク流
路を設けないにもかかわらず規則的で広範囲かつ
一様な流体散布を可能としたものである。そし
て、フイードバツク流路を不要としたことによ
り、散布素子の構造は簡単となり製作も容易であ
る。また、小径のフイードバツク流路にて流通障
害が生じあるいはこれが異物で閉塞する等の不具
合もない。
流路に、噴流との相互作用によりこれを吸引偏向
せしめる偏流壁、噴流を分流せしめる分流壁およ
び分流を転流せしめて上記噴流に衝突せしめるこ
とにより噴流をその偏向方向と反対方向へ押しや
る転流壁を設けることにより、フイードバツク流
路を設けないにもかかわらず規則的で広範囲かつ
一様な流体散布を可能としたものである。そし
て、フイードバツク流路を不要としたことによ
り、散布素子の構造は簡単となり製作も容易であ
る。また、小径のフイードバツク流路にて流通障
害が生じあるいはこれが異物で閉塞する等の不具
合もない。
第1図は散布素子の流路形状を示すベースプレ
ートの平面図、第2図はカバープレートを切り欠
いた散布素子の斜視図、第3図、第4図は流路の
各部寸法を示す図、第5図は散布素子の作動説明
図、第6図、第7図、第8図はそれぞれ流路形状
の他の例を示すベースプレートの平面図、第9
図、第10図は従来の散布素子の流路形状を示す
図である。 1……ハウジング、11……ベースプレート、
12……カバープレート、13……流体供給管、
2……加圧流体供給ポート、3……ノズル、4…
…噴流流路、41a,41b……偏流壁、42
a,42b……転流壁、43a,43b……分流
壁、5……スロート(開口)、F……噴流、F1,
F2……巻込流、F3,F4……分流。
ートの平面図、第2図はカバープレートを切り欠
いた散布素子の斜視図、第3図、第4図は流路の
各部寸法を示す図、第5図は散布素子の作動説明
図、第6図、第7図、第8図はそれぞれ流路形状
の他の例を示すベースプレートの平面図、第9
図、第10図は従来の散布素子の流路形状を示す
図である。 1……ハウジング、11……ベースプレート、
12……カバープレート、13……流体供給管、
2……加圧流体供給ポート、3……ノズル、4…
…噴流流路、41a,41b……偏流壁、42
a,42b……転流壁、43a,43b……分流
壁、5……スロート(開口)、F……噴流、F1,
F2……巻込流、F3,F4……分流。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 供給された流体を噴流として送出するノズル
と、該ノズルより送出される噴流を自己発振せし
める流路と、自己発振した噴流を外方へ通過せし
める開口とをハウジング内に一体に設けた流体散
布素子において、上記流路を、上記ノズルに続く
下流位置でノズル径よりも広い対向間隔で平行に
下流方向へ延びる偏流壁と、該偏流壁の下流端よ
り段状に対向間隔が広がつて凹状に形成された転
流壁と、該転流壁の下流端より対向方向へ接近す
るように突出せしめられ、先端間に上記開口を形
成した分流壁とより構成した自己発振型流体散布
素子。 2 上記転流壁を矩形の凹状に形成した特許請求
の範囲第1項記載の自己発振型流体散布素子。 3 上記転流壁を半円形の凹状に形成した特許請
求の範囲第1項記載の自己発振型流体散布素子。 4 上記分流壁を噴流の上流方向に向けて傾斜せ
しめた特許請求の範囲第1項記載の自己発振型流
体散布素子。 5 上記転流壁はその上流側および下流側の対向
壁を上流方向に向けて傾斜せしめた特許請求の範
囲第1項記載の自己発振型流体散布素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15787284A JPS6135866A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 自己発振型流体散布素子 |
US07/047,601 US4721251A (en) | 1984-07-27 | 1987-05-05 | Fluid dispersal device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15787284A JPS6135866A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 自己発振型流体散布素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6135866A JPS6135866A (ja) | 1986-02-20 |
JPH0347905B2 true JPH0347905B2 (ja) | 1991-07-22 |
Family
ID=15659247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15787284A Granted JPS6135866A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 自己発振型流体散布素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS6135866A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0661486B2 (ja) * | 1989-08-15 | 1994-08-17 | 株式会社クレオ・ユニ | 自己発振型噴射ノズル |
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WO2021079409A1 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-04-29 | ネイチャーダイン株式会社 | 揚液ポンプシステム |
-
1984
- 1984-07-27 JP JP15787284A patent/JPS6135866A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6135866A (ja) | 1986-02-20 |
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