JPH0347425B2 - - Google Patents

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JPH0347425B2
JPH0347425B2 JP57210527A JP21052782A JPH0347425B2 JP H0347425 B2 JPH0347425 B2 JP H0347425B2 JP 57210527 A JP57210527 A JP 57210527A JP 21052782 A JP21052782 A JP 21052782A JP H0347425 B2 JPH0347425 B2 JP H0347425B2
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JP
Japan
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flap
upstream
nozzle
ring device
balancing
Prior art date
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Application number
JP57210527A
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English (en)
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JPS58117339A (ja
Inventor
Maauin Matsuden Uiriamu
Hamondo Uirii Uorutaa
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RTX Corp
Original Assignee
United Technologies Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by United Technologies Corp filed Critical United Technologies Corp
Publication of JPS58117339A publication Critical patent/JPS58117339A/ja
Publication of JPH0347425B2 publication Critical patent/JPH0347425B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02KJET-PROPULSION PLANTS
    • F02K1/00Plants characterised by the form or arrangement of the jet pipe or nozzle; Jet pipes or nozzles peculiar thereto
    • F02K1/06Varying effective area of jet pipe or nozzle
    • F02K1/12Varying effective area of jet pipe or nozzle by means of pivoted flaps
    • F02K1/1292Varying effective area of jet pipe or nozzle by means of pivoted flaps of three series of flaps, the upstream series having its flaps hinged at their upstream ends on a fixed structure, the internal downstream series having its flaps hinged at their upstream ends on the downstream ends of the flaps of the upstream series and at their downstream ends on the downstream ends of the flaps of the external downstream series hinged at their upstream ends on a substantially axially movable structure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガスタービンエンジン用可変面積ノズ
ル組立体に係る。
ガスタービンエンジン用の可変面積排気ノズル
は当技術分野に於ては新しいものではなく、これ
まで多くの種々の構造のものが提案されている。
従来の可変面積排気ノズルのなかには二次元的先
細ノズルがある。例えば米国特許第4013226号に
は、一つのフラツプが一つ又はそれ以上の液圧ア
クチユエータにより駆動され、ノズルの断面積が
変化され又は完全に閉塞されるよう、ローラの周
りに枢動可能であり且該ローラと共働する湾曲し
たトラツクに沿つて運動し得るよう構成されたノ
ズル組立体が記載されている。また本願出願人と
同一の出願人の所有に係る米国特許第3354649号
には、軸線方向に並進運動可能な一体リングに枢
着され液圧アクチユエータにより湾曲したカムト
ラツクに沿つて駆動される複数個のフラツプを含
む三次元先細ノズルが記載されている。
また三次元可変面積先細末広ノズルも良く知ら
れている。かかるノズルの代表的なものとして、
米国特許第3792815号、同第4141501号、同第
4196856号、同第4245787号に記載されたノズルが
ある。これらの米国特許に記載されたノズルは先
細フラツプと末広フラツプと外部ノズルフラツプ
とを有している。米国特許第4196856号に記載さ
れたノズルを除き、何れのノズルに於ても先細フ
ラツプ又は外部フラツプの何れかが固定されたエ
ンジン構造体に枢着されている。米国特許第
4196856号に記載されたノズルに於ては、外部フ
ラツプの上流側端部は、先細フラツプ及び末広フ
ラツプを駆動する駆動装置とは独立して作動する
駆動装置により、先細フラツプ及び末広フラツプ
の運動とは独立して軸線方向に並進運動せしめら
れるようになつている。かかる構成によれば運動
の自由度がかなり高くなるが、第二の駆動装置が
必要であることはノズル組立体の重量、コスト、
複雑さが増大する点に於て好ましくない。
ノズルを作動させるに必要とされるアクチユエ
ータの負荷を低減することは、ノズルを設計する
場合の共通の目的である。かくしてノズルフラツ
プ及びリンク構造は、ノズルの或る部分に作用し
ノズルを開かせんとする圧力荷重がノズルを閉じ
んとする圧力荷重により部分的に更には完全にバ
ランスされるよう設計されることがある。例えば
前述の米国特許第3792815号には、追加の上流側
平衡化フラツプが先細ノズルフラツプの前端部よ
り前方へ延在している。これらの平衡化フラツプ
に作用する圧力荷重は、ノズルを強制的に開かん
とする圧力荷重に対抗して、先細ノズルフラツプ
をその閉じられた位置へ回動しようとする。前述
の米国特許第3792815号に記載された機構は良好
に作動するが、ノズル組立体の平衡化を達成する
装置であつて構造がより単純でより低廉な装置が
強く望まれている。
本発明の一つの目的は、改良された可変面積先
細末広ノズル組立体を提供することである。
本発明の他の一つの目的は、必要とされるアク
チユエータ荷重を低減すべく圧力荷重が容易に平
衡化される軽量の可変面積先細末広ノズル組立体
を提供することである。
本発明の更に他の一つの目的は、軸線方向に並
進運動可能であり且回動可能な可変面積先細ノズ
ルに作用する所要のアクチユエータ荷重を低減す
る簡単な構造の装置を提供することである。
本発明の更に他の一つの目的は、複雑なリンク
機構を必要とすることなくエンジンの種々の用途
に合わせてノズルフラツプの運動を容易に調節す
ることのできる三次元可変面積先細末広ノズル組
立体を提供することである。
本発明によれば、ガスタービンエンジン用可変
面積ノズル組立体は周縁方向に配置され且前端部
に於て軸線方向に並進運動可能なリング装置に枢
着された複数個のノズルフラツプを含み、前記リ
ング装置は該リング装置に対し固定され且下流側
方向の成分を有する正味の圧力荷重に曝される前
方へ面した環状平衡面を含み、これによりアクチ
ユエータが前記ノズルフラツプを固定された位置
に保持し且前記リング装置を駆動するに要する力
が低減されるよう構成されている。
一つの好ましい実施例に於ては、ノズルフラツ
プはリングが並進運動せしめられる際湾曲したカ
ムトラツクに倣つてノズルの面積を変化させるロ
ーラ上に装着されている。ノズルフラツプの上流
側端部は平衡面の半径方向内側の縁部に枢着され
ている。
リングの環状平衡面は必要とされる所望の平衡
化力を発生するような大きさに形成され且そのよ
うな方向に配向される。本発明は先細末広ノズル
を含む軸線方向に並進運動可能な任意の可変面積
ノズルとの関連で使用されてよいものである。本
発明によれば、フラツプの長さを増大させるなど
の如きノズル組立体の平衡化を達成する高コスト
な手段に置換わるものである。本発明が先細末広
ノズル組立体との関連で使用される場合には、ノ
ズル組立体の設計者は平衡化に関し無用の注意を
払うことなく最良の出口面積比スケジユールを得
ることに集中することができる。何故ならば、平
衡化の大部分はただ単にリングの平衡面の大きさ
を適正に決定することにより達成されるからであ
る。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例
について詳細に説明する。
本発明の一つの例示的実施例として、第1図に
於て符号10にて全体的に示された可変面積先細
末広ノズル組立体について考える。ノズル組立体
10は固定されたエンジン構造体12を含んでお
り、エンジン構造体12は増力ダクト14を含ん
でいる。増力ダクト14は該ダクトより半径方向
内方に隔置されエンジン軸線と同一の軸線19を
有する増力装置ガス流路を郭定するダクトライナ
16を有している。固定されたエンジン構造体1
2は図には示されていないがエンジンナセルも含
んでいる。ダクトライナ16は円形の出口端部1
8を有している。エンジン軸線19の周りには先
細ノズルを郭定する複数個の上流側フラツプ20
と、末広ノズルを郭定する複数個の下流側フラツ
プ22と、複数個の外部フラツプ24とが周縁方
向に配置されている。周縁方向に互いに隣接する
各フラツプの間には、エンジンの運転中にガスが
漏洩することを防止すべく、適当なシール装置
(図示せず)が設けられている。上流側フラツプ
20はエンジンの軸線方向に並進し得るインナリ
ング28に枢点26に於て枢着された前端部25
を有している。上流側フラツプ20の後端部30
は対応する下流側フラツプ22の前端部34に枢
点32に於て枢着されている。各上流側フラツプ
20にはカムフオロアが取付けられている。図示
の実施例に於ては、カムフオロアはローラ36で
ある。ローラ36はインナリング28が並進運動
するとカムトラツク40の表面38に沿つて転動
する。カムトラツク40はフランジ式ジヨイント
46に於て互いにボルト締結された円錐状支持ケ
ース42と筒状支持ケース44とにより増力ダク
ト14より支持されている。上流側フラツプ20
の前端部25が下流側方向へ並進運動すると、先
細ノズルの出口面積は減小し、上流側フラツプ2
0の前端部25が上流側方向へ並進運動すると、
先細ノズルの出口面積は増大する。
外部フラツプ24の前端部48はエンジンの軸
線方向に並進運動可能なアウタリング52に枢点
50にて枢着されている。枢点50は枢点26よ
り半径方向外方に位置している。外部フラツプ2
4及び下流側フラツプ22はそれぞれの前端部4
8及び34より下流側の枢点54に於て互いに他
に対し枢着されている。図示のノズル組立体に於
ては、下流側フラツプ22により郭定された末広
ノズルの出口面積は、上流側フラツプ20により
郭定された先細ノズルの出口面積が増大すると増
大し、逆に末広ノズルの出口面積が減小すると先
細ノズルの出口面積も減小する。ノズル組立体1
0の先細ノズル部分及び末広ノズル部分を適正に
スケジユール制御するという観点からすれば、外
部フラツプ24はそれらの前端部及び後端部がそ
れぞれ枢点50及び54にて枢着された棒体であ
つてよい。しかしノズル組立体10に平滑で空気
力学的に効率的な外形を与えるためには、フラツ
プが好ましい。
本発明によれば、インナリング28及びアウタ
リング52は、何れかのリングが並進運動すると
他方のリングも同時に並進運動をするよう互いに
接続されている。第1図及び第2図に図示されて
いる如く、インナリング28は軸線方向に細長い
環状のリング支持構造体56を含んでおり、かか
るリング支持構造体56はその前端部に半径方向
外方へ延在する環状のリツプ55を有している。
増力ダクト14にはシール装置57が取付けられ
ており、該シール装置はリング支持構造体56の
インナ筒状面59に当接しており排気ガスの漏洩
を阻止するようになつている。図示のシール装置
の型式は本発明の一部をなすものではなく、本願
出願人と同一の出願人の所有に係る米国特許第
3354649号に記載されている。
アウタリング52は周縁方向に互いに隔置され
た複数個の三角形トラス68によりリング支持構
造体56に剛固に取付けられており、従つてイン
ナリング28に対し相対運動することがないよう
になつている。各トラス68の後方へ向いた頂点
70は枢点72に於てアウタリング52に接続さ
れている。各トラス68の他の二つの頂点74及
び76は、リング支持構造体56に固定されたブ
ラケツト53にそれぞれ枢点78及び80に於て
接続されている。トラス68は支持ケース44に
形成された軸線方向に細長い溝82を貫通して延
在している。アウタリング52をエンジンの軸線
と同心状に位置決めし且保持するには三つのトラ
ス68しか必要でない。
インナリング28はトラツク61内を転動する
複数個のローラ60にエンジン軸線19と同心状
に位置決めされ且保持されている。少なくとも三
組の周縁方向に互いに隔置されたローラ及びトラ
ツクの組が必要である。各ローラ60は半径方向
に延在するピン63に取付けられており、該ピン
63の軸線62の周りに回転するようになつてい
る。ピン63はブラケツト64によりリング支持
構造体56に固定的に取付けられている。トラツ
ク61は直線状であり、エンジンの軸線方向に向
けられており、断面U字形であり、そのU字形断
面の開いた側は半径方向内方へ面している。各ト
ラツク61は支持ケース44の内側に装着されて
いる。トラツク61及びローラ60はトラス68
より周縁方向にオフセツトされており、従つて実
際には第1図の平面内には存在しない。かかる理
由からトラツク61及びローラ60は図に於いて
一点鎖線の仮想線にて示されている。
図示の実施例に於ては、インナリング28は図
には示されていない適当な装置によりエンジン構
造体12に装着され周縁方向に互いに隔置された
複数個のアクチユエータ84により並進運動せし
められるようになつている。インナリング28と
アウタリング52とがトラス68によつて互いに
他に対し剛固に接続されているので、インナリン
グ28を駆動することにより、上流側フラツプ2
0及び外部フラツプ24があたかも共通のリング
に取付けられているかの如く、インナリング28
と同一の速度にて同一の方向へアウタリング52
が並進運動する。リング28及び52が共通の運
動をするので、上流側フラツプ20、下流側フラ
ツプ22、及び外部フラツプ24の互いに他に対
する運動は、フラツプの枢点26,32,54,
50により郭定される四節リンクのリンクの長さ
の関数である。第1図に於ては、上流側フラツプ
20、下流側フラツプ22、及び外部フラツプ2
4の最小ノズル出口面積位置が実線にて示されて
おり、その最大ノズル出口面積位置が一点鎖線に
て示されている。
カムトラツク40の表面38の形状はノズル組
立体10の機械的機能にとつて重要ではなく、物
理的制限及び空気力学的制限を含む任意の多数の
基準に基いて選定されてよい。しかし各上流側フ
ラツプ20の表面83上の点P′が枢点26を通る
軸線方向線をX軸とするトラクトリクス曲線を描
くよう、カムトラツク40の表面38をトラクト
リクス曲線の形状にすることが特に有利であるこ
とが解つた(注:並進可能なリングに取付けられ
トラクトリクス曲線形状のカムトラツク内を運動
するフラツプを有する可変面積先細ノズルは従来
技術のエンジンに於て既に使用されている)。ト
ラクトリクス曲線は以下の式により表わされ、第
3図に示されている。
x=a・sech-1y/a−√22 第3図に於て、トラクトリクス曲線は一定の長
さaの接線の接点Pが、その他端TがX軸に沿つ
て運動する際に描く軌跡である。上流側フラツプ
20の表面83上の点P′が第3図の点Pに対応
し、点T′が第1図の枢点26であり、第3図の
点Tに対応しているものとすれば、線P′T′は第
3図の線PTに対応し、点T′はX軸に沿つて運動
し、上述の式に於ける定数aは線P′T′の長さで
ある。点P′はトラクトリクス曲線を描き、上流側
フラツプ20は点P′に於て常にトラクトリクス曲
線に対し接線をなす。点P′を或る位置に選定する
ことによりY軸の軸線方向位置が定まり、また固
定されたエンジン構造体12に対するトラクトリ
クス曲線の軸線方向位置が定まる。ノズル組立体
10のためのY軸が第1図に於て一点鎖線にて示
されている。
点P′を通り表面83に垂直な線Lがローラ36
の中心85を通り、またその線Lがローラ36の
周縁上に端点S′を有しておれば、点P′がトラクト
リクス曲線を描けば端点S′もトラクトリクス曲線
を描く。端点S′が描く曲線は上流側フラツプ20
の表面83に所要の運動を発生させる所望の形状
及び位置のカムトラツクの表面38を郭定する。
点P′により描かれたトラクトリクス曲線が第1図
に於て仮想線にて示されており、符号99にて示
されている。かかる構成によれば、各上流側フラ
ツプ20の表面83に作用する圧力荷重は、上流
側フラツプ20の位置に拘らず常にローラ36の
接点に於てはそれぞれのカムトラツク40の表面
38に対する接線に垂直である。もし点P′が上流
側フラツプ20の圧力中心でもあれば、各上流側
フラツプ20に作用する圧力荷重によつてはロー
ラ36の軸線85の周りにモーメントは発生しな
い。勿論点P′は上流側フラツプ20の圧力中心の
上流側又は下流側に配置されてもよい。
かくして上流側フラツプ20の表面83上に点
P′の位置を選定することにより上流側フラツプ2
0に作用する圧力荷重によるローラ36の軸線周
りの時計廻り方向又は反時計廻り方向のモーメン
トを発生させることができ、またかかるモーメン
トの発生を回避することができる。本発明の特徴
はノズル組立体のバランスをとつてアクチユエー
タの荷重を低減させ、またアクチユエータ84が
故障した場合にノズルフラツプが必要に応じて完
全に開いた位置又は完全に閉じた位置に復帰し又
は留まることを確保するために利用され得る有利
な点である。
ノズル組立体10の他の一つの利点は、上流側
フラツプ20が上流側方向へ並進運動すると、そ
のフラツプの表面83の一部がダクトライナ16
の出口端部18の半径方向外方且前方の位置へ移
動されるということである。出口端部18は上流
側フラツプ20の運動に干渉しない範囲に於てで
きるだけ下流側の位置であつて且上流側フラツプ
20の表面83にできるだけ近接した位置に配置
されている。上流側フラツプ20により郭定され
た先細ノズルがその最大面積位置にあるときに
は、上流側フラツプ20の表面83の主要部は出
口端部18より上流側に位置し、これにより直接
高温の排気ガスに曝されることより保護される。
ダクトライナ16とダクト14との間を下流側方
向へ移動する冷却空気は上流側フラツプ20の表
面83上を通過するだけでなく、上流側フラツプ
の位置に拘らず下流側フラツプ22を冷却する。
例えば米国特許第3792815号に記載された先細末
広ノズルの先細ノズルフラツプを冷却する際に必
要とされる冷却空気の量に比して、本発明のノズ
ル組立体に於ては上流側フラツプ20及び下流側
フラツプ22を冷却するに必要とされる冷却空気
の量はかなり少なくてよい。
第4図は本発明の特徴である平衡化延在部90
の機能を説明するベクトル図である。第4図に
は、アクチユエータ84とかかるアクチユエータ
に接続されたインナリング28とかかるインナリ
ングに枢点26にて接続された上流側フラツプ2
0とが示されており、更にインナリング28は下
流側端部に環状平衡化面92を有する平衡化延在
部90を有し、また上流側フラツプ20に取付け
られたローラ36がカムトラツク40の表面38
上に点Mにて接触支持されていることが示されて
いる。この図に於て、矢印Xはインナリング28
及び上流側フラツプ20の内側面に働く圧力即ち
ノズル組立体10の内部を流れる燃焼ガスの圧力
を示しており、矢印Yはインナリング28及び上
流側フラツプ20の外側面に働く圧力即ち大気圧
に通じる外気の圧力を示す。圧力Xはガスタービ
ンエンジンが作動中には必ず生じ、またガスター
ビンエンジンが停止しているときには生じない。
一方外気圧力Yはガスタービンエンジンの作動に
拘らず常に存在し、且燃焼ガスの圧力Xに比べて
小さな値を有する。かくしてエンジンが作動中に
は、ノズル組立体内の燃焼ガス圧力Xと外気圧力
Yとの間に大きな圧力差が生じ、この圧力差に起
因する合力がインナリング28及び上流側フラツ
プ20に作用する。アクチユエータ84がエンジ
ンの軸線19方向に並進運動するとき、上流側フ
ラツプ20は第1図で点線で示されているように
エンジンの軸線に対するその傾斜角を変化させ
る。上流側フラツプ20の内側面に働く圧力Xと
その外側面に働くより小さな圧力Yとの圧力差に
起因する正味の圧力荷重Tはエンジンの軸線に直
角ではなく、従つて軸線方向の成分と軸線方向に
垂直な成分とを有する。第4図に於て、矢印Tは
上流側フラツプ20の両側面に働く圧力の合力を
示す。既に述べたように、カムトラツク40の表
面38の形状がトラクトリクス曲線である場合に
は、上流側フラツプ20の表面83に作用する圧
力荷重は常に即ち上流側フラツプ20の位置に拘
らず、ローラ36の接点Mを通り且接点Mに於け
る接線に垂直である。更に上流側フラツプの表面
83に作用する圧力の合力Tをローラ36の接点
Mを通るように選択することができる。かかる場
合には、上流側フラツプ20に偶力が生ずること
はなく、接点M周りのモーメントが生ずることは
ない。しかしながら、合力Tが接点Mを通らない
場合には、合力Tによる接点M周りのモーメント
が生じ、上流側フラツプ20がローラ36回りに
回動しノズルの面積が変化することとなる。接点
M周りの時計方向のモーメントは上流側フラツプ
20を開かせるように作用し、接点M周りの反時
計方向のモーメントは上流側フラツプ20を閉じ
させるように作用する。このような合力Tによる
モーメントは好ましくない場合もあり、またかか
るモーメントを積極的に利用するために好ましい
場合もある。
第4図に示されているように、インナリング2
8はエンジンの軸線19に対して傾斜された長さ
Lの環状平衡化面92を有する平衡化延在部90
を有しており、かかる平衡化面92の両側に作用
する圧力に起因する合力Rは軸線方向の成分cと
軸線方向に垂直な成分dを有する。合力Rの軸線
方向の成分cは明らかにアクチユエータ84の並
進運動に影響を与える。アクチユエータ84が前
進運動して上流側フラツプ20を閉じる方向に動
かすときには、合力Rの軸線方向の成分cはアク
チユエータ84の駆動力を減少させるように作用
する。
このようなノズル組立体の内外の圧力差によつ
て生ずる平衡化延在部90に作用する合力Rを、
前述のようにカムトラツク40の表面38をトラ
クトリクス曲線とすることによつて生ずる上流側
フラツプ20の平衡化作用と組合せることができ
る。上流側フラツプ20に働く合力Tによつて接
点M周りに時計方向のモーメントが生じている場
合には、平衡化面92に働く合力Rの軸線方向成
分cはかかるモーメントを相殺するように作用す
る。特にアクチユエータ84が故障した場合に
は、合力Rの軸線方向成分cによるこのような作
用によつて上流側フラツプ20が不用意に開かれ
ることが防止される。かかる平衡化延在部90を
設けることによつてアクチユエータ荷重を低減さ
せることができるためアクチユエータの費用及び
重量が低減され、更に上流側フラツプ20の長
さ、重量及び費用が低減される。上流側フラツプ
によつて平衡化延在部90の平衡化効果と同一の
平衡化効果を発生させるためには、該上流側フラ
ツプはより長く形成される必要があるからであ
る。第1図に示された実施例に於ては、平衡化面
92は半径方向内方にインナエツジ94を有して
いる。上流側フラツプ20は平衡化延在部90の
インナエツジ94に枢点26に於て枢着されてお
り、平衡化面92の内側及び外側の圧力差は上流
側フラツプの内側及び外側の圧力差と実質的に同
一である。このようなノズル組立体10の平衡化
機能は、上流側フラツプが軸線方向に並進するリ
ング装置に装着された構造を有する任意のノズル
組立体に於て、アクチユエータ装置の駆動荷重を
低減するために使用されることができる。
以上に於ては本発明を特定の実施例について詳
細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて種々の修
正並びに省略が可能であることは当業者にとつて
明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるノズル組立体を示す解図
的縦断面図である。第2図は第1図の線2−2に
よる部分図である。第3図はトラクトリクス曲線
のグラフである。第4図は平衡化延在部の機能を
示すベクトル図である。 10…ノズル組立体、12…固定されたエンジ
ン構造体、14…増力ダクト、16…ダクトライ
ナ、18…出口端部、19…エンジン軸線、20
…上流側フラツプ、22…下流側フラツプ、24
…外部フラツプ、25…前端部、26…枢点、2
8…インナリング、30…後端部、34…前端
部、36…ローラ、38…表面、40…カムトラ
ツク、42,44…支持ケース、46…ジヨイン
ト、48…前端部、50…枢点、52…アウタリ
ング、54…枢点、55…リツプ、56…リング
支持構造体、57…シール装置、59…インナ筒
状面、60…ローラ、61…トラツク、62…軸
線、63…ピン、64…ブラケツト、68…トラ
ス、70…頂点、72…枢点、74,76…頂
点、78,80…枢点、82…溝、83…表面、
84…アクチユエータ、90…平衡化延在部、9
2…平衡化面、94…インナエツジ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ガスタービンエンジン用可変面積ノズル組立
    体にして、 固定されたエンジン構造体と、 前記固定されたエンジン構造体より支持されエ
    ンジンの軸線方向に並進運動可能なリング装置
    と、 前記リング装置に係合し且前記リング装置を前
    記軸線方向に並進運動させるための少なくとも一
    つのアクチユエータと、 前記軸線周りに円周方向に配置され一つのノズ
    ルを郭定している複数の上流側フラツプであつ
    て、その各々は前端部と後端部を有しており、前
    記前端部は前記リング装置と共に並進運動するこ
    とができるように枢動可能に前記リング装置に接
    続されている上流側フラツプと、 前記ノズルの断面積を変化させるために前記リ
    ング装置が並進運動する時前記上流側フラツプの
    全てを同時に回動させるために前記上流側フラツ
    プに付属して設けられた装置と、 を含み、前記リング装置は前方へ面した環状の平
    衡化面を有する平衡化延在部を含んでおり、前記
    平衡化延在部は前記リング装置に固定的に取付け
    られており、前記平衡化面は軸線方向下流方向の
    成分を有する正味圧力荷重を受け、前記下流方向
    成分の作用が前記上流側フラツプを一定の位置に
    保持するために必要な力及び前記リング装置を並
    進運動させるために必要な力であつて前記アクチ
    ユエータにより生成される力を低減させるように
    構成されていることを特徴とするガスタービンエ
    ンジン用可変面積ノズル組立体。
JP57210527A 1981-12-28 1982-11-30 ガスタ−ビンエンジン用可変面積ノズル組立体 Granted JPS58117339A (ja)

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US06/334,494 US4440347A (en) 1981-12-28 1981-12-28 Simplified means for balancing the loads on a variable area nozzle
US334494 1981-12-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58117339A JPS58117339A (ja) 1983-07-12
JPH0347425B2 true JPH0347425B2 (ja) 1991-07-19

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ID=23307472

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JP57210527A Granted JPS58117339A (ja) 1981-12-28 1982-11-30 ガスタ−ビンエンジン用可変面積ノズル組立体

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US (1) US4440347A (ja)
JP (1) JPS58117339A (ja)
DE (1) DE3242824A1 (ja)
EG (1) EG16017A (ja)
IL (1) IL67302A (ja)
SE (1) SE453768B (ja)

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SE8206773L (sv) 1983-06-29
SE453768B (sv) 1988-02-29
JPS58117339A (ja) 1983-07-12
SE8206773D0 (sv) 1982-11-26
IL67302A0 (en) 1983-03-31
IL67302A (en) 1986-11-30
US4440347A (en) 1984-04-03
DE3242824A1 (de) 1983-07-07
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