JPH0347422Y2 - - Google Patents

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JPH0347422Y2
JPH0347422Y2 JP1982181283U JP18128382U JPH0347422Y2 JP H0347422 Y2 JPH0347422 Y2 JP H0347422Y2 JP 1982181283 U JP1982181283 U JP 1982181283U JP 18128382 U JP18128382 U JP 18128382U JP H0347422 Y2 JPH0347422 Y2 JP H0347422Y2
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【考案の詳細な説明】 この考案は多極型ルモートコントロール式回路
しや断器に関するものである。
従来、少なくとも外殻が3極一体構造の回路し
や断器があつた(たとえば特公昭32−6675号、特
開昭57−65639号)が、単極や他の複数極の回路
しや断器に部分的にしか共用できないので生産性
が悪いという欠点があつた。これに対して、生産
性を向上するため、第25図の1極分のしや断器
200をユニツトとして第26図のように3個2
01〜203を並設して構成することが考えられ
た。しかし、分極盤等にこの多極型回路しや断器
を設置してフラツシユプレート204で被覆する
と、フラツシユプレート204の露出穴205か
ら3個の単極型回路しや断器ユニツト201〜2
03がすき間206のため並んでいるように見
え、3極型であるか単極型が3個並んだものか紛
らわしいという欠点があつた。
したがつて、この考案の目的は、1極分の回路
しや断器ユニツトを3個並設することにより構成
するものにおいて、前記紛らわしさを防止した多
極型リモートコントロール式回路しや断器を提供
することである。
この考案のリモートコントロール式回路しや断
器は、操作用電磁石装置、前記操作用電磁石装置
に連動するハンドル、異常電流検出手段および接
点部を有し、前記ハンドルの動作により前記接点
部を開閉するとともに前記異常電流検出手段の動
作に応動して前記接点部をトリツプ動作する機構
部を有し、さらに前記操作用電磁石装置、前記ハ
ンドル、前記異常電流検出手段、前記接点部およ
び前記機構部を内蔵するとともに前記ハンドルの
一部を露出するハンドル露出部を上面の中央に形
成しかつ前記操作用電磁石装置のコイルに接続さ
れる操作端子を上面の端部に設け、さらに側面開
口を側カバーで閉塞した本体ケースを有する複数
の単極のリモートコントロール式回路しや断器を
並設して前記本体ケースを相互に連結する連結具
と、 前記単極のリモートコントロール式回路しや断
器の各々の前記本体ケースを貫通して前記機構部
の一極の動作に連動する感知部を各機構部ごとに
有するとともに連動動作により前記機構部の他極
をトリツプ動作させる作動部を各機構部ごとに有
するトリツプ連動棒と、 前記ハンドルの軸から離れた位置の貫通孔およ
び前記本体ケースの連通部を貫通したオンオフ連
動棒と、 並設された複数の単極の前記リモートコントロ
ール式回路しや断器の上面に被さるものであつ
て、並び方向の両端に係合する一対の側壁部を有
するとともに前記ハンドル露出部の1つに整合す
る1個のハンドル穴を形成した複数極用上カバー
とを備え、 前記ハンドル穴の位置する前記ハンドルに前記
ハンドル穴より外部に突出する操作用のつまみを
設け、他のハンドルは前記ハンドル露出部より突
出しないように形成したものである。
この考案の構成によれば、ハンドルのつまみを
操作することによりオンオフ連動棒を介して複数
極のハンドルが動作するので単極のリモートコン
トロール式回路しや断器がすべて同時に動作す
る。また操作端子に遠隔信号を供給して操作用電
磁石装置を操作することによりハンドルが連動す
るので、やはりすべての単極のリモートコントロ
ール式回路しや断器がすべて同時に動作し、遠隔
操作可能である。さらに1極の異常電流検出手段
の動作により機構部がトリツプ動作すると、感知
部を介してトリツプ連動棒が連動して作動部によ
り他極の機構部をトリツプ動作するので、単極の
リモートコントロール式回路しや断器がすべてト
リツプ動作する。
この場合、単極のリモートコントロール式回路
しや断器を相互に連結して複数極の回路しや断器
を構成したため、単極のリモートコントロール式
回路しや断器はハンドルを除き、同一構造にする
ことができるので、単極と複数極の共用が容易に
なり、生産性を著しく向上することができる。
しかも複数極用上カバーを回路しや断器の上面
に被せるとともに1極のハンドルのつまみをハン
ドル穴より露出したため、分電盤等に設置されて
も単極間の区別がなくなるので、単極のリモート
コントロール式回路しや断器が複数個並んだもの
と誤解されるのを防止することができるとともに
ハンドル等の露顕部分が少なくなるので防塵効果
が得られる。また複数極用上カバーに側壁部が本
体ケースの並び方向の両端に係合するので本体ケ
ースの相互の連結の補強になるとともに本体ケー
スの側ケースとの連結補強になり美観が向上す
る。
この考案の一実施例を第1図ないし第24図に
示す。すなわち、まず1極分の構造について説明
すると、これは30アンペアフレームのもので線路
の過電流および短絡電流を検出してトリツプ動作
し、またハンドルおよび遠隔制御操作信号により
線路をオン、オフ、リセツト操作できるようにし
ている。
外殻(しや断器本体)Aは縦割器体であり、主
に第11図のように本体ケース1、中ケース2、
側ケース3、上カバー4からなり、本体ケース1
の横方向および上方向の開口をほぼ閉塞する天板
11aおよび立板11bをもつた中ケース2が被
せられ、中ケース2の外面に側ケース3が被せら
れて本体ケース1および側ケース3の3箇所の連
結孔5〜7を通すはとめピン8により一体に組合
わされ、中ケース2は挾持される。上カバー4は
弾性のあるプラスチツク製で本体ケース1と側ケ
ース3の上端部に段設された取付壁9,10およ
び中ケース2の天板11aの両端縁部に冠着し、
その両端部より外方に端子カバー12を延出し
て、その付根部を薄肉12aに形成することによ
り上方向に弾性回動できるヒンジ部13を形成し
ている。このように組合わされて扁平箱形の外殻
Aが構成され、外殻Aの幅方向の両側の肩部はテ
ーパ14に落とされるとともに、外殻Aの両側部
は階段状をなす段部15〜18が本体ケース1お
よび中ケース2により形成され、外殻Aの下端部
にはしや断器を分電盤等に取付ける取付溝19が
本体ケース1により形成されている。
端子は、主に第7図のように電路用の主端子2
0,21、遠隔制御操作信号用の操作端子22お
よび補助端子23からなり、主端子20,21は
電源側端子装置21および負荷側端子装置20か
らなる。これらの端子装置は主に第11図のよう
に端子板24,25、押え突起付座金26、スプ
リングワツシヤ27、角ナツト28および端子ね
じ29を構成部品とし、それぞれ端子板24,2
5にねじ通孔30を形成し、端子ねじ29にワツ
シヤ27および座金26を通して、端子ねじ29
をねじ通孔30に通し、下面のナツト28にねじ
込んでいる。各端子板24,25はその一側縁部
を下方に折曲して垂下片31,32を形成してあ
り、各端子装置20,21は外殻Aの両側の下側
の段部15,16に取付けられる。そのため、こ
れらの段部15,16はその上面および本体ケー
ス1の横方向に開口するにじ・ナツト遊挿溝33
と垂下片挿通スリツト34、35を形成してい
る。各端子装置20,21を本体ケース1の開口
側から第7図のように段部15,16に挿入し、
垂下片31,32をスリツト34,35に通し、
端子ねじ29およびナツト28を溝33に通して
中ケース2および側ケース3を閉じることにより
挾持される。結線は電線(図示省略)を座金26
と端子板24,25との間に通し、端子ねじ29
をねじつて端子ねじ29を締付けることにより行
う。
また操作端子22はコ字形端子枠36の上片に
端子ねじ37をねじ込んだもので3線式遠隔制御
を考慮して3個よりなり、しかも前記端子装置よ
りも小さい形状をなし、電源側端子装置21の位
置する段部16の中ケース2に形成された上側段
部18の絶縁仕切板38で仕切られた位置に取付
けられる。すなわち段部18に固定スリツト39
を形成し、3個の端子枠34をスリツト39に挿
入し、端子枠36のばね作用で段部18に挾持固
定される。また補助端子23は負荷側端子装置2
0側の上側段部17に設けられている。この補助
端子23は回路しや断器のオン、オフおよびトリ
ツプ動作の検出信号を外部の警報用ランプやブザ
ーに送信するためのものである。これはZ字形端
子板40の下片にねじ41をねじ込んだもので、
中ケース2の段部17の絶縁仕切板42の間に設
置され、上片40aを保持溝17aに差込んで保
持される。前記操作端子22および補助端子23
の上面には丁度前記端子カバー12が位置し、こ
のしや断器を分電盤等に設置して上面をフラツシ
ユプレートで被覆した際、フラツシユプレートと
端子22,23の絶縁が確保できるようにしてい
る。なお、これらの端子22,23への結線は端
子カバー12を上方に開いて行う。
主端子20,21間の電路を構成するものとし
て、主に第11図のように接点部43、異常電流
検出手段であるプランジヤ式電磁石装置44およ
びバイメタル45があり、これらは主端子20,
21間のほぼ一直線上に配列される。接点部43
は電路を開閉制御するもので、固定接点46と可
動接点47をもつた可動接触子48からなる。こ
の接点部43を位置決めするため、本体ケースの
底板49の中央部に本体ケース1の高さの約1/3 程度の高さをもつ仕切板50を立設して本体ケー
ス1の横方向開口からみて、左側を消弧室51と
なし、右側に操作電磁石収納室52を形成し、仕
切板50の表面に沿うように固定接点板53を逆
U字形に折曲して、本体ケース1の横方向開口側
から仕切板50にガイドさせて押入し、収納室5
2側の端部に設けた幅板54の奥端を本体ケース
1の横方向開口側からみた奥面に当接して位置決
めされる。そして固定接点46は固定接点板53
の消弧室51側に固着される。また本体ケース1
における前記幅板54と前記端子板25の垂下片
32との間で、収納室52の下部にスリツト55
を形成し、スリツト55に銅より線56または導
電板を挿入して第7図のように幅板54と垂下片
32とを溶接により接続している。可動接触子4
8は、第12図のように可動接点板57、接点枠
58、接点圧付与ばね59および可動接点47か
らなり、可動接点板57と接点枠58が上部でピ
ン60により枢結され、第7図および第11図の
ようにピン60の上位側で接点板57と接点枠5
8の上端部間に接点圧付与ばね59が圧縮状態に
架設される。このばね59により接点枠58の下
端部61に接点板57の中間部が弾接して安定状
態となる。可動接点47は可動接点板57の下端
部に固着され、その上位に強制開極用だるま孔6
2が形成されている。この可動接触子48は接点
枠58の下端部でだるま孔62の上位の支持孔6
1aにピン63が通され、このピン63により後
述のラツチリンク64に枢結支持され、これによ
り第7図のように可動接点47が固定接点46に
対向する。
プランジヤ式電磁石装置44は短絡電流を検出
するもので、主に第12のようにヨーク65と、
コイル66と、コイル筒67と、固定鉄心68
と、復帰ばね69と、プランジヤ70と、可動棒
71を構成部品としている。まずヨーク65はコ
字形枠72と当接73からなり、当板73はコ字
形枠72の立片72aの反対側で上片74と下片
75との間に突起76と角孔77の嵌着かしめに
より架設固定される。このヨーク65は後述の機
構部78のフレーム79を一体形成しており、フ
レーム79の一側板80を上片74の一側縁より
上方に立ち上げ、また上片74および立片72a
の他側に突起81を形成して、フレーム79の対
向側板82の角孔83を嵌着し、かしめて対向側
板82を一側板80に対向するように立設する。
また当板73の下端部よりアーク走行板84を折
曲延出し、コ字形枠72の下片75の下位に位置
してその間に絶縁板85を介在している。そして
このフレーム79はヨーク65の下片75が本体
ケース1に設けられた支持台1aに載せられ、支
持台1aの下面をアーク走行板84が位置して支
持台1aを挾むように配置され、かつ後述の機構
部78を構成する2個のピン87,88が本体ケ
ース1と中ケース2の支持孔89,90間に架設
されてこれらのピン87,88がフレーム79の
孔91,92に通されてフレーム79が保持さ
れ、また中ケース2の側面でフレーム79の対向
側板82に当接し(第9図)、これらによりヨー
ク65およびフレーム79の姿勢が位置決めされ
る。固定鉄心68は貫通孔68aを有し、コ字形
枠72の立片72aに形成した孔93に内側から
嵌着されてかしめにより固定され、可動棒71は
固定鉄心68より長くて貫通孔68aに摺動自在
に貫挿される。コイル筒67は一端部に小径部9
4を有し、この小径部94を当板73に形成した
取付孔95に嵌着し、他端部を固定鉄心68に嵌
着して架設している。プランジヤ70はコイル筒
67内にスライド自在に嵌められ、その一端部か
ら突出した強制開極棒96がコイル筒67の小径
部94より外部に突出し、その先端につば97が
形成され、固定接点46に対向する可動接点板5
7のだるま孔62の大径側を貫通してその小径側
に位置している(第7図)。復帰ばね69は固定
鉄心68とプランジヤ70との間に圧縮架設され
る。コイル66は線断面積が大きいため剛性を有
し、コイル66お穴部をコイル筒67に外嵌し、
かつその一端部は軸方向に折返えされて負荷側端
子装置20の端子板24の垂下片31に溶接され
ている。このような構成により、この電磁石装置
44はコイル66に定格電流や過電流が流れただ
けでは復帰ばね69のばね力によりプランジヤ7
0の動作が制限されるが、短絡電流が流れると固
定鉄心68とプランジヤ70間の磁束が増大し、
復帰ばね69の力に勝つてプランジヤ70が固定
鉄心68に吸引され、プランジヤ70が動作す
る。これにより、可動棒71がプランジヤ70の
押されてコ字形枠72の立片72aより外方へ突
出し、また強制開極棒96のつば97がだるま孔
62の小径側に係止して可動接点板57を引寄せ
る動作をする。
バイメタル45は過電流を検出するもので、本
体は熱膨張率の異なる2枚の薄板を一体に重合し
てなり、第7図および第11図のように、水平片
98と斜片99とよりなる略L字形に折曲し、斜
片99の上端部にギヤツプ調整ねじ100を螺通
し、水平片98にかしめ孔(図示省略)を形成し
てフレーム79の側板82の下端部にかしめ付け
している(溶接でもよい)。このバイメタル45
は前記コイル66の他端部とバイメタル45の上
端部が可とうな銅より線101により溶接接続さ
れる。そしてフレーム79の側板82と可動接点
板57の上端部とが可とう銅より線102により
溶接結線され、銅より線101とコイル66間に
電流が流れると自己のジユール熱により加熱さ
れ、高膨張側が端子装置20側に位置するので斜
片99が端子装置20から離れる方にわん曲す
る。そのわん曲動作は定格電流の数倍程度の過電
流により動作するように設定される。
以上の構成から電路は、電源側端子装置21か
ら順次、接続用銅より線56、固定接点板53、
固定接点46、可動接点47、可動接点板57、
銅より線102、フレーム79の側板82、バイ
メタル45、銅より線101,コイル66を経て
負荷側端子装置20に連絡される。そして接点部
43によつて開閉制御される。また消弧室51は
短絡しや断時に接点部43に発生するアークを接
点46,47間から速やかに離間させて消滅させ
るもので、消弧室51を構成する本体ケース1の
側壁の負荷側端子装置20の下部に排気口103
を形成し、固定接点板53の固定接点46の下位
よりアーク走行板104を連続延出して消弧室5
1の仕切板50および底板49に沿つて敷設し、
これを上側アーク走行板84に対向し、排気口1
03の内側でアーク走行板84,104の間にデ
アイオングリツド105を配置し、デアイオング
リツド105の背面に多数の孔を形成した排気板
106を立て、またデアイオングリツド105と
固定接点板53の間の両側に本体ケース1および
中ケース2をアークから保護するとともにアーク
ガスの還流路を形成する消弧側板107を設けて
いる。またアーク走行板104の中央線上には固
定接点46からデアイオングリツド105にかけ
て突リブ108を設け、アークの走行をしやすく
してこう着を避けるようにしている。このように
した消弧装置の動作は、短絡時の接点46,47
の開極により接点46,47間にアークが発生す
ると、アークを含む電流経路が固定接点板53、
固定接点46、アーク、可動接点47、可動接点
板57によつてU字形をなすため、アークをグリ
ツト105側に駆動する電磁駆動力が発生する。
これによつてアークは接点46,47から離れて
アーク走行板84,104を走行し、デアイオン
グリツド105に接近すると吸引されてデアイオ
ングリツド105内に侵入し、デアイオングリツ
ド105により分断、冷却されて消弧に至り、そ
のガスが排気板106を通して排気口103より
排気される。こうして短絡しや断の高速化が図ら
れている。
前記可動接触子43をオン、オフ、トリツプお
よびリセツトする機構部78は、第11図および
第12図のようにトリツプリンク109、ラツチ
リンク64、操作リンク110、ハンドル111
および操作用電磁石装置112で構成されてい
る。トリツプリンク109は第12図のように立
片113と立片113の中間部で一体連接された
側片114よりなり、立片113の側片114と
反対側に耳片115を形成して側片114と耳片
115とに軸孔116を形成し、ピン87により
フレーム79の側片80,82のバイメタル45
側端部の孔91に通し、かつ両端部を本体ケース
1および中ケース2に形成した支持孔89に枢支
させている。立片113の下端部は第7図のよう
に前記プランジヤ式電磁石装置44の可動棒71
の前方に位置し、上端部はバイメタル45のギヤ
ツプ調整ねじ100の前方に位置する。また側片
114は斜上方に立上り、その上端部の斜上縁側
に下向き引掛部119を形成し、上端部を円弧面
120に形成している。このトリツプリンク10
9のピン87に復帰用のねじりコイルばね121
が嵌挿支持され、その一端部121aは側片11
4の斜下縁に係止し、他端部121bはヨーク6
5の上片74に当接係止してトリツプリンク10
9を第7図で反時計針方向に回動付勢し、立片1
13の下端部が可動棒71に当接して固定鉄心6
8の突出面に係止しうるようにしている。ラツチ
リンク64は一対の細長側片122,123を対
向し、上端部の左側縁(第12図)をラツチ用橋
絡片124で連接してなり、側片122,123
の中間部の孔125にピン88を通し、そのピン
88をフレーム79の側片80,82の可動接触
子48側の孔92に通してさらに両端部を本体ケ
ース1および中ケース2の支持孔90に枢架して
いる。ピン88には復帰用ねじりコイルばね12
7が支持され、その一端部127aがヨーク65
の上片74に係止し、他端部127bが側片12
2、123の下側縁に係止しており、そのばね作
用によりラツチリンク64を第7図で時計針方向
に回動付勢し、下端部が当接73の上縁に係止し
うるようにしている。このラツチリンク64の上
端部と前記トリツプリンク109の上端部とは交
差しており、橋絡片124の下端のラツチ部12
8がトリツプリンク109の引掛部119の回動
方向の上方に位置している。そのためラツチリン
ク64をねじりコイルばね127のばね力に抗し
て左方に回動すると、ラツチ部128がトリツプ
リンク109の円弧面120をスライドしてトリ
ツプリンク109をそのばね作用に抗して右用に
回動させ、ラツチ部128が引掛部119に係止
する。これによりトリツプリンク109とラツチ
リンク64とはリセツト状態となり、トリツプリ
ンク109のその姿勢が立片113によるバイメ
タル調整ねじ100および可動棒71の検知位置
となる。そしてトリツプリンク109が動作する
とラツチリンク64が離脱釈放され、トリツプ状
態となる。また前記可動接触子43を支持するピ
ン63はラツチリンク64の下端部の孔129に
軸支される。なお、前記ヨーク65の下片75の
かしめ突起76bに対向して接点板53の上位に
対向板126が本体ケース1と一体に形成され、
両者間に接点板57が垂下していて、その間隔を
接点板57が回動できる最大限の間隔とし、もつ
てアークの上方移動を防止している。
ハンドル111は絶縁材料で形成され、第11
図のように中ケース2の天板11aの中央部のや
右寄りに形成されたハンドル溝130aおよび上
カバー4のハンドル穴130bに挿入され、ハン
ドル穴130bの下部で軸131により本体ケー
ス1および中ケース2の孔131a間に回動自在
に支持されている。このハンドル111は回動方
向の両側に操作用凹凸を有するつまみ111aが
上カバー4から突出し、上カバー4の下側の両側
に円弧板状のオン表示板111b(表面に「ON」
を表示)およびオフ表示111c(表面に
「OFF」を表示)を張出し、前記軸131を間に
したハンドル111の下端部に連接孔133(第
13図)を形成し、さらに第7図のように軸13
1の位置より右方略水平方向に腕134を出し、
腕134にプランジヤ連接孔135(第13図)
を形成している。こうして、ハンドル111が第
14図のようにオンの位置ではハンドル穴130
bからはオン表示板111bの「ON」という文
字が読取れ、またハンドル111が第15図のよ
うにオフの位置ではハンドル穴130bからはオ
フ表示板111cの「OFF」という文字が読取
れ、オン、オフが確認できることとなる。操作リ
ンク110はH形平板の両側を同方向に折曲した
もので、両側片136と橋絡片137よりなり、
両側片136の一端部が枢支ピン138により連
接孔133に連接され、他端部が前記可動接点板
57と接点枠58とを支持する枢支ピン60に連
接される。第14図のハンドル111の姿勢(右
倒状態)はオン状態であつて、このように右倒動
作することにより操作リンク110を押して可動
接触子48を押し、ラツチリンク64がトリツプ
リンク109にラツチされているので可動接触子
48はピン63を支点に回動し、可動接点47が
固定接点46に接触する。さらにハンドル111
を定位置まで押すと、可動接点47は固定接点4
6に接触しているため今度は可動接点板57がピ
ン60を支点に回動し、これにより接点圧付与ば
ね59が圧縮されるので接点圧が付与される。こ
うして接点部43の閉成されるオン状態となる
が、その状態の保持は後述の操作電磁石装置11
2により行われる。また第15図はハンドル11
1のオフ状態(左側)であるが、これも可動接触
子48はラツチリンク64の枢支ピン63を支点
に回動するもので、ハンドル111の左倒により
操作リンク110が引かれ操作リンク110によ
り可動接触子48の上端部を引くので可動接点4
7が固定接点46から離れ、開成する。またこの
オフ動作はトリツプ動作後の場合においてラツチ
リンク64をリセツト操作する。すなわち、トリ
ツプフリーの状態はラツチリンク64がトリツプ
リンク109から釈放され、ばね127によりピ
ン126を支点に回動するため、ラツチリンク6
4は第16図および第17図の状態になるが、ハ
ンドル111を定位置まで左倒するとき操作リン
ク110を引くため可動接触子48がハンドル1
11側に全体として引上げられ、そのためラツチ
リンク64がピン126を支点にばね127のば
ね力に抗して左方に回動し、ラツチ部128がト
リツプリンク109の円弧面120をスライドし
て引掛部119に係止するに至るのである。
トリツプ表示装置139は、異常電流によりト
リツプ動作が行われたときのトリツプ表示を行う
もので、第13図のように表示リンク139aお
よび連動リンク139bからなる。表示リンク1
39aは下端部がハンドル軸131に軸支され、
上端部に円弧板状のトリツプ表示板139c(表
面に「TRIP」を表示している)を設けている。
連動リンク139bは両端が同方向に折曲されて
軸をなし、表示リンク139aとラツチリンク6
4の上端部に連接されている。このトリツプ表示
装置139はラツチリンク64が第14図および
第15図のように、リセツト状態のときハンドル
111のオフ位置から後退した位置にあるが、第
16図および第17図のようにラツチリンク64
がトリツプ状態になるとラツチリンク64が時計
方向に回動することにより、連動リンク139b
を押して表示リンク139aを回動し、トリツプ
表示板139cをハンドル111のオン表示板1
11bの上面に被さるように位置する(トリツプ
動作のときハンドル111は常にオンの位置にあ
る)。この結果、ハンドル穴130bからみると
トリツプ表示板139の「TRIP」という文字が
読取れ、「ON」という表示は隠ぺいされる。
操作用電磁石装置112は、第11図ないし第
14図のようにプランジヤ140を突出した側を
上部にして本体ケース1の底板49に対して立位
状態に収納部52に挿着され、そのプランジヤ1
40の上端部がコ字形ピン141を介してハンド
ル111のプランジヤ連接孔135に連結され
る。この電磁石装置112は双安定有極型であつ
て、第13図のように、コイル枠143に角孔1
44を貫通し、上下フランジ145,146間に
コイル147を巻装し、コイル枠143の左右両
側部に一対の内側ヨーク148をその上片148
aと下片148bで嵌着し、ヨーク148の両側
縁をフランジ145,146間に係着し、内側ヨ
ーク148の外面に板厚方向に着磁した一対の永
久磁石149を吸着させ(磁極をN,Sで表示)、
さらに永久磁石149の外側に一対の外側ヨーク
150をそれぞれ吸着させる。コイル枠143の
角孔144には前記プランジヤ140がスライド
自在に貫通し、その上下端部で内側ヨーク148
および外側ヨーキ149の間につば151,15
2を設け、つば151の上面に連結部153が突
出し、連結部153の上端部にコ字形ピン141
を軸受する係合孔153aを形成している。外側
ヨーク150の下端部の間には緩衝板154が介
在されてプランジヤ140の移動時の緩衝を行つ
ている。永久磁石149の磁極N,Sは第14図
のように同極同志が向い合つているため、内側ヨ
ーク148の上下両端部148a,148bには
磁極Sが表われ、外側ヨーク150の上下端部に
は磁極Nが表われて、相対峙している。したがい
プランジヤ140の両つば151,152は第1
4図および第15図のいずれの位置にあつても吸
着状態となりラツチされる。また、コイル枠14
3とハンドル111の腕134との間に復帰コイ
ルばね155を圧縮し、そのばね力はプランジヤ
140の吸着力より弱いがハンドル111を手動
または磁石装置112によつてオフ動作するとき
はこのばね作用が働き、接点46,47間を勢い
よく開極させている。この電磁石装置112は、
無通電の状態ではハンドル111をオンまたはオ
フに手動操作すると、その力によつてプランジヤ
140が上下動作し、かつ前記したように永久磁
石149の磁力によつてプランジヤ140の上位
置および下位置がそれぞれ保持されるので、ハン
ドル111のオンおよびオフ状態がそれぞれ保持
され、これによつて可動接触子48は第14図の
ように固定接点46に接点圧をもつて接触する状
態に保持され、また第15図の開極状態に保持さ
れる。一方、コイル147の端部と操作端子22
との間には第21図のように一対の整流用ダイオ
ード156,157と切換接点部158が介在さ
れて結線され、この電磁石装置112を交流駆動
できるようにしている。すなわち、これらの部品
は中ケース2と側ケース3の間で中ケース2側に
形成された凹部159に配設される。まずコ字形
固定接点板160が固定突部161に嵌着され、
一対の切換接点板162,163が固定突部16
1に対向する支持突部164のスリツト165
a,165bに挾持状態に支持され、固定接点板
160の上面および下面に接触している。さらに
固定突部161と支持突部164との間に円弧孔
166が形成され、ハンドル111の腕134の
側面に一体形成された切換接点駆動バー167が
円弧孔166を貫通して切換接点板162,16
3間に位置し、ハンドル111のオン位置(第8
図、第14図)により下側切換接点板163を固
定接点板160から開成し、ハンドル111のオ
フ位置(第15図)により上側切換接点板162
を開成させている。そして結線は第21図のよう
に固定接点板160と1個の操作端子22とにコ
イル147の端部を接続し、一対の可動接点板1
62,163に互いに逆極性となるようにダイオ
ード156,157を接続し、各ダイオード15
6,157を残りの操作端子22に接続してい
る。第21図において、167は交流電源、16
8は外部切換スイツチである。このようにして、
たとえば外部切換スイツチ168をオンにすると
ダイオード156を通してコイル147に一方向
の電流が流れ、プランジヤ140は第15図の上
側位置から第14図の下側位置へ移動し保持され
る。このとき駆動レバー167が下方へ回動して
可動接点板162が固定接点板160に接触し、
可動接点板163が固定接点板160から離間し
て第21図bの状態になる。したがつてオフにす
る場合は外部切換スイツチ168をオフ側に切換
えればコイル147には逆向きに通電されてプラ
ンジヤ140を上方向に駆動させ、ハンドル11
1をオフ位置へ駆動し、レバー167により可動
接点板162,163を切換える。さらに前記し
たトリツプ状態では第16図および第17図のよ
うにラツチリンク64がトリツプリンク109か
ら釈放されてそのばね127により回動するた
め、ピン63の回動によりハンドル111のピン
138を支点に操作リンク110を介して可動接
触子48が回動し、ハンドル111および電磁石
装置112のプランジヤ153が動作することな
く可動接点47が固定接点46から開極するトリ
ツプフリーが行われる。
前記は3線式の場合であるが、2線式の場合は
第22図のようにダイオード156,157を接
続する操作端子22を共通にし、かつ外部切換ス
イツチ168にも一対のダイオード169,17
0を設ければよく、動作原理は3線式と同様であ
る。さらに直流電圧を印加することにより電磁石
装置112を駆動できることはもちろんである。
トリツプテスト釦171は機構部78のトリツ
プ動作を任意にテストするためのものである。す
なわち第7図および第11図のように中ケース2
および上カバー4のハンドル111の位置の左隣
りに釦穴172および取付溝173を形成し、こ
れにテスト釦171を中ケース2の横開口から挿
入し、軸部174で回動自在に支持する。このテ
スト釦171は取付溝173内で回動方向に固定
腕173aが延出し、この固定腕173aを取付
溝173の横溝175に位置し、横溝175の奥
部に設けた突起176で固定腕173aの先端の
突部177を弾性係止することにより固定状態と
し、テスト釦171を第7図で左方向に一定以上
の力で回動するとき突部177が突起175を乗
り越える。テスト釦171の下端部171aはト
リツプリンク109の上端縁の前側に臨んでい
る。したがつてテスト釦171を回動するとその
下端部でトリツプリンク109の側片114を押
すためトリツプリンク109が右方回動し、これ
によつてラツチリンク64との係合が釈放され、
トリツプ動作が行われる。
オプシヨンスイツチ178は外部警報等に使用
されるもので、中ケース2と側ケース3の間の中
ケース2側に形成された凹部179に第8図のよ
うに設置される。この凹部179ならびにダイオ
ード156、157などのある前記凹部159は
電磁石装置112の占有する幅スペースと機構部
78およびハンドル111が占有する幅スペース
の差により形成されるものである。このオプシヨ
ンスイツチ178は前記補助端子23に接続さ
れ、機構部78のラツチリンク64のトリツプ動
作を部材178aにより検出してスイツチ動作す
る。
以上の構成のリモートコントロール式回路しや
断器は、外殻A内に前記したように各部品を納め
るが、機構部78は瞬時引外し動作する電磁石装
置44、バイメタル45、可動接触子48、アー
ク走行板84、ハンドル111およびリモートコ
ントロール用電磁石装置112、トリツプ表示装
置139とともに1ブロツクで本体ケース1に納
められる。またこのしや断器は垂直取付面に本体
ケース1の底板49が取付けられて使用される。
このとき操作用電磁石装置112のプランジヤ1
40は地面に対して水平姿勢となり、水平方向に
動作することとなる。さらにこのリモートコント
ロール式回路しや断器は1極分の構造について示
したものであり、複数極の場合には、前記した単
極のリモートコントロール式回路しや断器と同じ
構造のものを複数個並設し、本体ケース1および
側ケース3に形成した連結孔5〜7に連結具であ
るかしめピンを通すことにより一体に連結してい
る。ただし、ハンドルについては1極のハンドル
111′のみつまみ111aを有し他の極につい
てはつまみ111aのないハンドルを用いている
(図示せず)。3極の場合第19図のように、前記
上カバー4の代わりに3極用上カバー180を3
個のしや断器にわたつて被せて、側壁部180a
を単極のリモートコントロール式回路しや断器X
〜Zの並び方向の両端に係合している。これによ
り分電盤等で単に単極のリモートコントロール式
回路しや断器X〜Zを3個並べたものと区別でき
る。また上カバー180はつまみ111aを有す
る位置に1個のハンドル穴181を形成するとと
もにトリツプテスト釦穴182も1個のみ開口し
ている。なお、他極のテスト釦171はこの実施
例では除去している。またハンドル連動およびト
リツプ連動のためそれぞれオンオフ連動棒183
およびトリツプ連動棒184が適用される。第2
0図aに示すトリツプ連動棒184は第7図のよ
うにトリツプリンク109およびラツチリンク6
4の交差部の内側でフレーム79に形成した貫通
孔185および貫通孔185に対応した側ケース
3を含む本体ケース1の連通孔(図示せず)を通
して各極に貫通し、各極のトリツプリンク109
およびラツチリンク64に対向する感知部である
ラツチリンク感知突起186と作動部であるトリ
ツプリンク引外し突起187とを張出し、両端部
を外殻の側板に回転自在に支持させている。たと
えば1極の電路に異常電流が流れてトリツプ動作
すると、ラツチリンク64の上端部がばね127
により上方に回動するためラツチリンク感知突起
186が押されて第7図に左回転し、これにより
各極における引外し突起187が回動してトリツ
プリンク109を引外し外方に押す。その結果、
他極も同時にトリツプ動作する。一方、第20図
bに示すオンオフ連動棒183は各ハンドル11
1,111′の軸131から離れた表示板位置の
孔183aに嵌合するとともに、孔183aに対
応した側ケース3を含む本体ケース1の連通部
(図示せず)を貫通し、1極のハンドル111′を
手または操作用電磁石装置112によりオンまた
はオフに操作すると、他極のハンドル111も同
時にオンまたはオフに動作するようにしている。
さらに操作用電磁石装置112の各極のコイル1
47を相互に直列に接続し、操作端子22は1極
分のみとし、操作端子22に操作信号を送ること
により、電磁石装置112が同時に働いて同じ動
作を行わすことができる。
つぎにこのリモートコントロール式回路しや断
器の動作について要約説明する。すなわち、オン
状態は第18図aおよび第14図に示している。
この場合、ラツチリンク64はトリツプリンク1
09にラツチされ、ハンドル111は右倒し、し
たがい可動接触子48は固定接点46に接触し、
また操作用電磁石装置112のプランジヤ140
は下位に移動して永久磁石149により保持され
る。前記したようにこの保持のため、ハンドル1
11および可動接触子48がオン姿勢に保持され
る。なお、このオン操作はハンドル111を直接
操作する場合と、操作端子22に信号を送つてプ
ランジヤ140を下方に駆動する場合とがある。
オフ状態は第18図bおよび第15図に示して
いる。前記と同様、ラツチリンク64はラツチさ
れハンドル111は左倒、したがい可動接触子4
8は開極状態である。また操作用電磁石装置11
2のプランジヤ140は上位の移動して保持され
ている。その作用関係および操作態様は前記オン
状態と同様である。
トリツプ状態のうち過電流トリツプは第18図
cおよび第16図に示している。すなわち、第1
4図のオン状態にあつて電路に過電流が流れる
と、バイメタル45の自己発熱により漸時にトリ
ツプリンク109が押されてラツチリンク64が
釈放され、ラツチリンク64が回動する。このた
め可動接触子枢支ピン63が下方に移動し、ハン
ドル111はプランジヤ140に保持されたまま
のため可動接点47が固定接点46から離れ、電
路がしや断される。トリツプ後のリセツトは前記
したように第16図の状態からハンドル111を
オフ位置に回動した場合であり、したがい操作用
操作リンク110によつて可動接触子48が引上
げられるためラツチリンク64が右方に回動し、
ラツチ部128がトリツプリンク109の引掛部
119にラツチされる。もちろん操作端子15,
16に信号を投入し、電磁石装置112を働かせ
てハンドル111をオフ位置に作動してもよい。
短絡トリツプは第18図dおよび第17図に示
している。すなわちオン状態において、電路に短
絡電流が流れると電磁石装置44のプランジヤ9
6が固定鉄心68に吸引される。これにより可動
棒71が押出されてトリツプリンク109の下端
部を押し、トリツプリンク109が回動するため
ラツチリンク64が釈放され、前記したように可
動接触子48が開極動作する。しかし、可動接触
子48はこのようなリンク連動によつて開極する
前に、すなわちプランジヤ70の動作と全く同時
に強制開極棒96のつば97が接点板57に係止
してこれを引き寄せて可動接点47を固定接点4
6から離嵌合させる。すなわち、ラツチリンク6
4がトリツプされる寸前においてピン60を支点
に接点板57が接点圧付与ばね59を圧縮する方
向に回動して開始動作する。リセツト棒作は前記
と同様である。
これらのトリツプ動作において、ラツチリンク
64が回動すると表示リンク139a が回動
し、トリツプ表示板139cがオン表示板111
bの上面に位置してトリツプ表示が行われる。
なお、遠隔信号用端子を、上カバーの一部に第
23図のように端子カバー12′を薄肉ヒンジに
より閉成自在に設けて開成するとフラツシユプレ
ートに対する絶縁が確実になる。また回路しや断
器ユニツトのうちで不使用の遠隔信号用端子には
第24図のようにカバーの縁部に垂下片12′a
を設けて横方向も隠ぺいすると外観がよい。な
お、実施例における補助端子およびトリツプテス
ト釦はなくてもよい。
以上のように、この多極型リモートコントロー
ル式回路しや断器は、ハンドルのつまみを操作す
ることによりオンオフ連動棒を介して複数極のハ
ンドルが動作するので単極のリモートコントロー
ル式回路しや断器がすべて同時に動作できる。ま
た操作端子に遠隔信号を供給して操作用電磁石装
置を操作することによりハンドルが連動するの
で、やはりすべての単極のリモートコントロール
式回路しや断器がすべて同時に動作し、遠隔操作
可能になる。さらに1極の異常電流検出手段の動
作により機構部がトリツプ動作すると、感知部を
介してトリツプ連動棒が連動して作動部により他
極の機構部をトリツプ動作するので、単極のリモ
ートコントロール式回路しや断器がすべてトリツ
プ動作できる。
そして、単極のリモートコントロール式回路し
や断器を相互に連結して複数極の回路しや断器を
構成したため、単極のリモートコントロール式回
路しや断器はハンドルを除き、同一構造にするこ
とができるので、単極と複数極の共用が容易にな
り、生産性を著しく向上することができる。
しかも複数極用上カバーを回路しや断器の上面
に被せるとともに1極のハンドルのつまみをハン
ドル穴より露出したため、分電盤等に設置されて
も単極間の区別がなくなるので、単極のリモート
コントロール式回路しや断器が複数個並んだもの
と誤解されるのを防止することができるとともに
ハンドル等の露顕部分が少なくなるので防塵効果
が得られる。また複数極用上バーに側壁部が本体
ケースの並び方向の両端に係合するので本体ケー
スの相合の連結の補強になるとともに本体ケース
の側ケースとの連結補強になり美観が向上する。
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の平面図、第2図
はその側面図、第3図は正面図、第4図は背面
図、第5図は本体ケースの側面図、第6図は中ケ
ースの内側からみた側面図、第7図は中ケースを
外した状態の側面図、第8図は側ケースを外した
状態の断面図、第9図は一部切欠平面図、第10
図は第7図−線断面図、第11図は分解斜視
図、第12図は可動接触子、電磁石装置、機構部
の分解斜視図、第13図は操作用電磁石装置およ
びハンドルの分解斜視図、第14図はオン状態の
断面図、第15図はオフ状態の断面図、第16図
はバイメタルによるトリツプ状態の断面図、第1
7図は電磁石装置によるトリツプ状態の断面図、
第18図は動作線図、第19図は3極型回路しや
断器の平面図、第20図aはトリツプ連動棒の斜
視図でbはオンオフ連動棒の斜視図、第21図は
操作用電磁石装置の3線式駆動回路図、第22図
は2線式駆動回路図、第23図は3極用上カバー
の斜視図、第24図は3極型回路しや断器の側面
図、第25図は従来の単極用回路しや断器の側面
図、第26図は従来の3極用回路しや断器の側面
図である。 A……外殻、X〜Z……単極用の回路しや断
器、1……本体ケース、3……側ケース、8……
連結具であるかしめピン、22……操作端子、4
3……接点部、44……異常電流検出手段である
電磁石装置、45……異常電流検出手段であるバ
イメタル、78……機構部、111,111′…
…ハンドル、111a……つまみ、112……操
作用電磁石装置、130a……ハンドル露出部、
131……軸、180……複数極用上カバーであ
る3極用上カバー、180a……側壁部、181
……ハンドル穴、183……オンオフ連動棒、1
83a……貫通孔、184……トリツプ連動棒、
186……感知部、187……作動部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 操作用電磁石装置、前記操作用電磁石装置に連
    動するハンドル、異常電流検出手段および接点部
    を有し、前記ハンドルの動作により前記接点部を
    開閉するとともに前記異常電流検出手段の動作に
    応動して前記接点部をトリツプ動作する機構部を
    有し、さらに前記操作用電磁石装置、前記ハンド
    ル、前記異常電流検出手段、前記接点部および前
    記機構部を内蔵するとともに前記ハンドルの一部
    を露出するハンドル露出部を上面の中央に形成し
    かつ前記操作用電磁石装置のコイルに接続される
    操作端子を上面の端部に設け、さらに側面開口を
    側カバーで閉塞した本体ケースを有する複数の単
    極のリモートコントロール式回路しや断器と、 これらの複数の単極のリモートコントロール式
    回路遮断器を並設して前記本体ケースを相互に連
    結する連結具と、 前記単極のリモートコントロール式回路しや断
    器の各々の前記本体ケースを貫通して前記機構部
    の一極の動作に連動する感知部を各機構部ごとに
    有するとともに連動動作により前記機構部の他極
    とトリツプ動作させる作動部を各機構部ごとに有
    するトリツプ連動棒と、 前記ハンドルの軸から離れた位置の貫通孔およ
    び前記本体ケースの連通部を貫通したオンオフ連
    動棒と、 並設された複数の単極の前記リモートコントロ
    ール式回路しや断器の上面に被さるものであつ
    て、並び方向の両端に係合する一対の側壁部を有
    するとともに前記ハンドル露出部の1つに整合す
    る1個のハンドル穴を形成した複数極用上カバー
    とを備え、 前記ハンドル穴の位置する前記ハンドルに前記
    ハンドル穴より外部に突出する操作用のつまみを
    設け、他のハンドルは前記ハンドル露出部より突
    出しないように形成した多極型リモートコントロ
    ール式回路しや断器。
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JPS6149355A (ja) * 1984-08-18 1986-03-11 松下電工株式会社 回路遮断器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5765639A (en) * 1980-10-23 1982-04-21 Matsushita Electric Works Ltd Trip interlocking device for circuit breaker

Patent Citations (1)

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JPS5985557U (ja) 1984-06-09

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