JPH0347267Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、データ送信に際してデイジタル２進
直列データ、制御信号及びタイミング信号を含む
データを転送するための第一のシリアルインター
フエースと上記第一のシリアルインターフエース
と異なる仕様の第二のシリアルインターフエース
との間でデータフオーマツトを相互に変換する回
線変換器の電源供給装置に関する。更に詳しくは
回線変換器と電源供給装置との間のケーブルの接
続構造に関するものである。ここで「仕様」とは
電気的、物理的、論理的仕様をいう。

［従来の技術］ 本出願人は、この種の回線変換器として、第一
のシリアルインターフエースのインターフエース
ボードに取付けた第一のコネクタと同一の端子配
列をなしこの第一のコネクタに直接挿着可能な第
二のコネクタと、第二のシリアルインターフエー
スのコネクタに適合した端子配列からなる複数の
第三のコネクタと、第二のコネクタに接続された
第一のシリアルインターフエースの第一の受信回
路と、第二のコネクタからの第一の受信回路を経
由した制御線により制御され第一の受信回路と第
三のコネクタとを接続する第二のシリアルインタ
ーフエースの第一の送信回路と、第三のコネクタ
に接続された第二のシリアルインターフエースの
第二の受信回路と、第二の受信回路と第二のコネ
クタとを接続する第一のシリアルインターフエー
スの第二の送信回路と、第一の受信回路と第一の
送信回路と第二の受信回路と第二の送信回路に電
源を供給する電源回路とを備えた回線変換器を特
許出願した（特開昭62−155645）。

この回線変換器は、マルチドロツプ式に接続す
る複数の電子機器にそれぞれ結合する。そして複
数の回線変換器の第一又は第二のシリアルインタ
ーフエースのいずれか一方又は双方の送受信回路
の電源を電子機器間の回線途中に設けられた電源
供給装置により供給している。

［考案が解決しようとする課題］ この電源供給装置の設置数は回線変換器の数に
よつて変動するため、回線変換器と電源供給装置
とを接続するケーブルの着脱の頻度は大きい。こ
のため電源供給装置の接続口に従来のインターフ
エース用の規格化されたコネクタを用いた場合に
は、ケーブルの着脱時にねじ止め等の操作を伴
い、その操作が簡便にできず、またコネクタやケ
ーブルのプラグが大型化し、究極的に電源供給装
置をコンパクトにできない。

本考案の目的は、ケーブルの着脱を簡便に行う
ことができ、コネクタやケーブルのプラグを小型
化して、究極的に電源供給装置をコンパクトにで
きる回線変換器用電源供給装置のケーブル接続構
造を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案者は、この電源供給装置の電源供給線の
本数が少ないことに着目し、この電源供給装置と
ケーブルとの接続に公知のモジユラプラグとその
ジヤツク（例えば米国特許第3680316号）を利用
すれば、上記目的を達成し得ることを見出し、本
考案を完成するに至つた。

本考案の回線変換器のケーブル接続構造は、第
１図〜第４図に示すように回線変換器１，１ａと
電源供給装置３０とを接続するケーブル８，８ａ
の電源供給装置３０側の端部にモジユラプラグ３
０ａ，３０ｂを取付け、電源供給装置３０のケー
ブル接続口３１ａ，３１ｂをモジユラプラグ３０
ａ，３０ｂが係脱可能なジヤツクにより構成す
る。

これらのモジユラプラグ３０ａ，３０ｂは、小
空洞３０３が形成された合成樹脂製のハウジング
３００と、ハウジング３００の内部に互いに平行
に挿着されかつ小空洞３０３に挿入した前記ケー
ブル８，８ａの配線に電気的に接続された複数の
ブレード状端子３０１と、ハウジング３００の端
部に弾性変形可能に突設されハウジング３００と
一体に形成された保持用クリツプ３０２とを備え
る。

またジヤツクは、ハウジング３００を挿入し得
る大空洞３０４が形成された合成樹脂製の箱体３
０５と、装置３０のケーブル配線部３１に接続さ
れ箱体３０５内を通つて大空洞３０４に臨んで配
設されかつハウジング３００を大空洞３０４に挿
入した状態でブレード状端子３０１が電気的に接
続するコンタクト素子３１ｃと、大空洞３０４内
に形成されハウジング３００を大空洞３０４に挿
入した状態で保持用クリツプ３０２が弾性変形し
て係止する係止溝４０とを備える。

［作用］ モジユラプラグ３０ａ，３０ｂをジヤツクによ
り構成した電源供給装置３０のケーブル接続口３
１ａ，３１ｂに挿入すると、ハウジング３００が
箱体３０５に大空洞３０４内に入り、装置３０の
ケーブル配線部３１ｃに接続されたコンタクト素
子３１ｃにブレード状端子３０１が電気的に接続
し、かつ保持用クリツプ３０２が弾性変形して係
止溝４０に係止する。クリツプ３０２をハウジン
グ３００側に弾性変形させるとクリツプ３０２が
係止溝４０から外れ、箱体３０５からハウジング
３００が外れる。

［実施例］ 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。

第１図〜第３図に示すように、本実施例の回線
変換器１ａは第一のインターフエースであるRS
−232−CI／Ｆ１１と第二のインターフエースで
あるRS−422−AI／Ｆ１２との間でデータフオ
ーマツトを相互に変換する回線変換器である。変
換器１ａは片側に第二のコネクタ５ａと、その反
対側に二組の第三のコネクタ６ａ及び７ａを備え
る。第二のコネクタ５ａは電子機器２ａのRS−
232−CI／Ｆ１１のインターフエースボード３ａ
に取付けた第一のコネクタ４ａと同一の端子配列
をなし、このコネクタ４ａに直接挿着できるよう
になつている。第三のコネクタ６ａ，７ａはRS
−422−AI／Ｆ１２のコネクタに適合した端子配
列からなる。これらのコネクタ６ａ，７ａは送受
信データ端子及び制御端子を含み、コネクタ５ａ
の送受信データ端子及び制御端子を含む信号端子
にそれぞれ対応するように設けられる。

第二のコネクタ５ａにはRS−232−CI／Ｆ１１
の第一の受信回路１６が接続され、この受信回路
１６は発光素子２１，２２と受光素子２５，２６
とスイツチ１３とRS−422−AI／Ｆ１２の第一
の送信回路１８を介して第三のコネクタ６ａ，７
ａに接続される。この送信回路１８はコネクタ５
ａからの受信回路１６を経由した制御線により制
御される。スイツチ１３は回線変換器１ａの結合
する電子機器２ａが親機器であるか又は子機器で
あるかによつて切換えるスイツチである。

また第三のコネクタ６ａ，７ａにはRS−422−
AI／Ｆ１２の第二の受信回路１９が接続され、
この受信回路１９はスイツチ１３からの制御線に
より制御される。この受信回路１９は発光素子２
３と受光素子２４とRS−232−CI／Ｆ１１の第二
の送信回路１５を介してコネクタ５ａに接続され
る。受信回路１６と送信回路１５と発光素子２
１，２２と受光素子２４にはそれぞれ電源回路２
８より電源が供給され、送信回路１８と受信回路
１９と発光素子２３と受光素子２５，２６にはそ
れぞれ電源回路２９より電源が供給される。

また、回線変換器１ａと回線変換器１の間には
電源供給装置３０が介装され、それぞれケーブル
８及び８ａで接続される。電源供給装置３０は３
つの回線変換器１，１ａ及び１ｂの各RS−422−
AI／Ｆの送信回路１８及び受信回路１９に電源
回路２９を介してそれぞれ共通に電源を供給する
ようになつている。ケーブル８，８ａの両端部に
はそれぞれモジユラプラグ９，３０ａ，１０ａ，
３０ｂを取付ける。回線変換器１，１ａのケーブ
ル接続口である第三のコネクタ７，６ａ及び電源
供給装置３０の接続口３１ａ，３１ｂをそれぞれ
モジユラプラグ９，１０ａ，３０ａ，３０ｂが係
脱可能な合成樹脂製のジヤツクにより構成する。

電源供給装置３０はケーブル８，８ａの一部を
なすケーブル配線部３１と、AC電源をDC電源に
変換するACアダプタ３２と、ACプラグ３３を備
える。ACアダプタ３２の出力をケーブル配線部
３１の共通電源母線Vss及び信号グランド線GD
に接続する。ケーブル配線部３１の両端は前記ケ
ーブル接続口３１ａ，３１ｂに接続される。

第４図に示すように、ケーブル配線部３１の両
端は、具体的には複数のコンタクト素子３１ｃに
接続される。第４図はジヤツクからなるケーブル
接続口３１ａとこれに挿入するモジユラプラグ３
０ａの拡大断面図である。図示しないが、ジヤツ
クである他のケーブル接続口３１ｂ及び第三のコ
ネクタ６ａ，７等の内部構造も同様に構成され
る。このため接続口３１ａ及びモジユラプラグ３
０ａを代表して説明する。

モジユラプラグ３０ａは小空洞３０３が形成さ
れた合成樹脂製のハウジング３００を備える。こ
のハウジング３００の内部には互いに平行に複数
のブレード状端子３０１が挿着され、これにより
にブレード状端子３０１は小空洞３０３に挿入さ
れたケーブル８の配線に電気的に接続される。ハ
ウジング３００の前端下部にはハウジング３００
と一体に形成された保持用クリツプ３０２が弾性
変形可能に突設される。

ジヤツクである接続口３１ａはハウジング３０
０を挿入し得る大空洞３０４が形成された合成樹
脂製の箱体３０５を備える。この箱体３０５内を
通つて大空洞３０４に臨んで複数のコンタクト素
子３１ｃが配設される。これらのコンタクト素子
３１ｃにはハウジング３００を大空洞３０４に挿
入した状態でブレード状端子３０１が電気的に接
続する。また大空洞３０４内にはハウジング３０
０を大空洞３０４に挿入した状態で保持用クリツ
プ３０２が弾性変形して係止する係止溝４０が形
成される。

このような構成のモジユラプラグ３０ａを電源
供給装置３０のジヤツクである接続口３１ａ内に
押込めば、ハウジング３００が箱体３０５の大空
洞３０４内に入り、ケーブル配線部３１に接続さ
れたコンタクト素子３１ｃにブレード状端子３０
１が電気的に接続する。一方、保持用クリツプ３
０２が大空洞３０４内に挿入されるに従つて弾性
変形して上方にカム運動し、大空洞内の係止溝４
０に係止する。これによりケーブル８を電源供給
装置３０に電気的にかつ機械的に確実に接続する
ことができる。

接続されたケーブル８を電源供給装置３０から
外すときには、クリツプ３０２を手指でハウジン
グ３００側に弾性変形させながらハウジング３０
０を引けば、クリツプ３０２が係止溝４０から外
れて箱体３０５からハウジング３００が外れる。
これによりモジユラプラグ３０ａを接続口３１ａ
から簡便に取出すことができる。

なお、上記例では電源供給装置３０のケーブル
接続口３１ａ，３１ｂをともに装置の上面に設け
たが、接続口の位置はこれに限らず、電源供給装
置の側面、背面、下面等他の面に設けてもよく、
その数は２個に限らず、３個以上でもよい。

［考案の効果］ 以上述べたように、本考案によれば、モジユラ
プラグをケーブルの端部に接続し、このプラグを
ジヤツクからなる電源供給装置のケーブル接続口
に係脱可能に構成したので、ケーブルの着脱を簡
便に行うことができ、接続口やケーブルのプラグ
を小型軽量化して、究極的に電源供給装置をコン
パクトにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例電源供給装置のケーブル
接続前の状態を示す要部破断斜視図。第２図はそ
の電源供給装置による複数の回線変換器への電源
供給状況を示す構成図。第３図はその回路構成
図。第４図はそのケーブルの接続前の状態を示す
要部拡大断面図。 １，１ａ，１ｂ：回線変換器、１１：RS−232
−CI／Ｆ（第一のシリアルインターフエース）、
１２：RS−422−AI／Ｆ（第二のシリアルインタ
ーフエース）、９，３０ａ，１０ａ，３０ｂ：モ
ジユラプラグ、８，８ａ：ケーブル、１８：RS
−422−AI／Ｆの送信回路、１９：RS−422−
AI／Ｆの受信回路、３０：電源供給装置、３
１：ケーブル配線部、３１ａ，３１ｂ：ケーブル
接続口（ジヤツク）、３１ｃ：コンタクト素子、
４０：係止溝、３００：ハウジング、３０１：ブ
レード状端子、３０２：保持用クリツプ、３０
３：小空洞、３０４：大空洞、３０５：箱体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 データ送信に際してデイジタル２進直列デー
   タ、制御信号及びタイミング信号を含むデータを
   転送するための第一のシリアルインターフエース
   １１とこのシリアルインターフエース１１と異な
   る仕様の第二のシリアルインターフエース１２と
   の間でデータフオーマツトを相互に変換する回線
   変換器１，１ａの上記第一又は第二のシリアルイ
   ンターフエース１１，１２のいずれか一方又は双
   方の送受信回路１８，１９に電源を供給する電源
   供給装置３０において、 上記回線変換器１，１ａと上記電源供給装置３
   ０とを接続するケーブル８，８ａの電源供給装置
   ３０側の端部にモジユラプラグ３０ａ，３０ｂを
   取付け、上記装置３０のケーブル接続口３１ａ，
   ３１ｂを上記モジユラプラグ３０ａ，３０ｂが係
   脱可能なジヤツクにより構成し、 上記モジユラプラグ３０ａ，３０ｂは、小空洞
   ３０３が形成された合成樹脂製のハウジング３０
   ０と、上記ハウジング３００の内部に互いに平行
   に挿着されかつ上記小空洞３０３に挿入した前記
   ケーブル８，８ａの配線に電気的に接続された複
   数のブレード状端子３０１と、上記ハウジング３
   ００の端部に弾性変形可能に突設され上記ハウジ
   ング３００と一体に形成された保持用クリツプ３
   ０２とを備え、 上記ジヤツクは、上記ハウジング３００を挿入
   し得る大空洞３０４が形成された合成樹脂製の箱
   体３０５と、上記装置３０のケーブル配線部３１
   に接続され上記箱体３０５内を通つて上記大空洞
   ３０４に臨んで配設されかつ上記ハウジング３０
   ０を上記大空洞３０４に挿入した状態で上記ブレ
   ード状端子３０１が電気的に接続するコンタクト
   素子３１ｃと、上記大空洞３０４内に形成され上
   記ハウジング３００を上記大空洞３０４に挿入し
   た状態で上記保持用クリツプ３０２が弾性変形し
   て係止する係止溝４０とを備えた ことを特徴とする回線変換器用電源供給装置のケ
   ーブル接続構造。