JPH0346817Y2 - - Google Patents

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JPH0346817Y2
JPH0346817Y2 JP859687U JP859687U JPH0346817Y2 JP H0346817 Y2 JPH0346817 Y2 JP H0346817Y2 JP 859687 U JP859687 U JP 859687U JP 859687 U JP859687 U JP 859687U JP H0346817 Y2 JPH0346817 Y2 JP H0346817Y2
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valve
spring
chamber
filter
relief valve
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JP859687U
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の用分野》 本考案は流体の濾過を行なうフイルタ装置に関
し、とりわけ目詰りなどにより濾紙の内、外に大
きな圧力差が発生したときに、濾紙をバイパスし
て流体を通過させるリリーフ弁に関する。
《従来の技術》 一般に、自動車のエンジンに用いられるオイル
フイルタなどのフイルタ装置は、蛇腹状に折曲さ
れ円弧状に周廻された筒状の濾紙をエンドプレー
トで閉止したフイルタエレメントをフイルタケー
ス内に収納することにより構成され、濾紙の外方
から内方または内方から外方へとオイルを通過さ
せることにより、オイルの濾過が行なわれるよう
になつている。
ところで、前記濾紙は目詰りを起こすと、オイ
ルの通過量が著しく減少し、エンジンの潤滑部に
必要量を供給することができなくなつてしまい、
各種の不具合が発生してしまう。
そこで、従来は、例えば特開昭52−59239号公
報に示されるように、濾紙の内外を連通するリリ
ーフ弁を設け、濾紙に目詰りが生じて、濾紙の内
外に大きな圧力差が発生したとき、前記リリーフ
弁が開弁してオイルは濾紙をバイパスして通過す
るようにしていた。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、係る従来のフイルタ装置のリリ
ーフ弁は、濾紙の内外を連通する弁口と、この弁
口を開弁する弁体と、この弁体を閉弁方向に付勢
するスプリングとによつて構成されていたため、
部品点数の増加にともなつてリリーフ弁の構造が
複雑になるとともに、組付性が悪化してしまう。
また、前記弁体およびスプリングは金属製である
ため、重量の増加が来たされるという問題点があ
つた。
そこで、本考案は1枚の板バネ材から弁体およ
びスプリング部材を切出すことにより構成し、部
品点数の削減および軽量化を図ることができるよ
うにしたフイルタ装置のリリーフ弁を提供するこ
とを目的とする。
《問題点を解決するための手段および作用》 係る目的を達成するために、本考案のフイルタ
装置のリリーフ弁は、フイルタエレメントで隔成
される1次側室と2次側室との間の壁部に設けら
れ、これら1次側室と2次側室との間の差圧が所
定圧以上で開弁するリリーフ弁を有するフイルタ
装置において、該リリーフ弁の弁体を一枚のバネ
板で構成するとともに、このバネ板は前記壁部に
形成した弁口の周縁部に固定される枠部と、この
枠部の内側にあつて前記弁口を開閉する弁部と、
この弁部の外周にあつて該弁部と前記枠部とを連
結する複数の円弧状に形成されたスプリング部と
を備え、かつ、前記スプリング部の弁部側連結点
と枠部側連結点とを隣接する他のスプリング部で
相互に周方向にオーバーラツプさせることにより
構成し、フイルタエレメントの内、外に所定値以
上の差圧が発生したときには、前記弁部は円弧状
のスプリング部の撓みを伴いつつ弁口から離れて
フイルタエレメントの内、外を連通し、この連通
隙間を介して流体は濾紙バイパスして通過するこ
とになる。
また、互いに隣接される円弧状のスプリング部
同士が、連結部分で周方向にオーバーラツプする
ことにより、スプリング部をより長くすることが
でき、弁部の付勢力を小さくして閉弁圧の調整が
行ないやすくなる。
《実施例》 以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細説明
する。
すなわち、第1図は本考案の一実施例を示すフ
イルタ装置で、エンジンの潤滑用などに用いられ
るオイルフイルタに例を採つて述べる。
同図に示すオイルフイルタ10は蛇腹状に折曲
され、円周上に周廻された濾紙12の両端が、
上、下エンドプレート14,16で閉止され、か
つこの濾紙12の内周にパンチングプレートなど
で形成された補強筒18が設けられることにより
形成されるフイルタエレメント20を有し、この
フイルタエレメント20がフイルタケース22内
に収納されるようになつている。
そして、フイルタケース22とフイルタエレメ
ント20の外周との間に1次側室23が形成さ
れ、かつフイルタエレメント20の内周部に2次
側室23aが形成されるようになつている。
前記外方のエンドプレート16の中央部には、
取付口16aが形成され、この取付口16aはベ
ースプレート24の環状突起部24aに嵌着され
ている。そして、前記ベースプレート24の周縁
部に形成された取入口26からフイルタケース2
2内に導入されたオイルは、前記濾紙12を外方
から内方、つまり1次側室23から2次側室23
aへと通過して濾過され、この濾過されたオイル
は補強筒18の内部から前記環状突起部24aに
螺着される取出管28を介して目的の潤滑部位へ
と供給されるようになつている。
ここで、本実施例は第2図にも示すように、上
方のエンドプレート14の中央部、つまり濾紙1
2の内方に連通する部位を開口して弁口30を形
成し、この弁口30の周縁部に第3図にも示すよ
うに、1枚の円形状バネ板38で形成される弁体
34を前記エンドプレート14に固設される押え
板32を介して挾着することにより、リリーフ弁
36を構成している。
前記弁体34は、バネ板38の周縁部に設けら
れた環状の枠部40と、バネ板38の中央部に前
記弁口30の2次側室23a側から当接され、弁
口30を閉止する弁部42と、これら枠部40、
弁部42を連結する3個の円弧状のスプリング部
44とが切出されている。
この円弧状スプリング部44は、弁部42側の
連結点Pと、隣設される円弧状スプリング部44
の枠部40側の連結点Qとが周方向に長さLだけ
オーバーラツプするようになつている。
また、前記弁口30は、前記枠部40からフイ
ルタエレメント20の内方、つまり弁部42の開
弁方向に突出し、リリーフ弁36の閉弁状態で前
記スプリング部44を撓ませて、この撓みにより
前記弁部42に閉弁方向の初期荷重が与えられる
ようになつている。
以上の構成による本実施例のフイルタ装置のリ
リーフ弁36にあつては、通常は弁部42が円弧
状スプリング部44のバネ力により弁口30の周
縁に着座して閉弁し、1次側室23と2次側室2
3aとを隔成している。このとき、弁部42は初
期荷重が与えられているのでリリーフ弁36の閉
弁時の密閉力が大きくなり、1次側室23と2次
側室23aとの間のオイルリークが確実に防止さ
れるようになつている。
そして、長時間の使用に際して、濾紙12が目
詰りを起こすと、この濾紙12を通過するオイル
量が著しく減少する。このとき、濾紙12の外方
の1次側室23の圧力が内方の2次側室23aに
比べて著しく高くなり、大きな圧力差を生ずる。
すると、この圧力差が所定圧に達すると、円弧状
のスプリング部44が撓んで弁部42が弁口30
から離間するとともに、円弧状のスプリング部4
4と枠部40との間に隙間が形成され、2次側室
23と2次側室23aが連通する。
なお、前記弁部42が離間するときに、前記円
弧状スプリング部44に規制されて弁部42には
少々の回転が伴う。そして、前記弁部42の弁口
30間の隙間から1次側室23内のオイルが、濾
紙12をバイパスして2次側室23a内に流入
し、潤滑部位へ供給する最小限の必要オイル量を
確保する。
そして、このように濾紙12が目詰りしたとき
には、濾過されないオイルが潤滑部位へ供給され
ることになるが、潤滑部位のステイツクを防止す
る点で大きな効果がある。
ところで、本実施例にあつては、リリーフ弁3
6の弁体34が単に1枚のバネ板38から形成さ
れているため、構造が著しく簡単になり、部品点
数の削減により組付性が著しく向上する。つま
り、バネ板38の枠部40を、単にエンドプレー
ト14の弁口30の周縁に固定することにより、
リリーフ弁36の組付が完了する。また、弁体3
4が1枚のバネ板38であるため軽量化も達成さ
れる。
さらに、本実施例では互いに隣設される円弧状
スプリング部44の弁部42側の連結点Pと、枠
部40側の連結点Qとを周方向にオーバーラツプ
(L)させたので、各円弧状スプリング部44の
有効長さを長くとることができるようになる。こ
のため、前記円弧状スプリング部44のバネ乗数
で決定される弁部42の押圧力を弱くすることが
でき、それだけ弁部42による弁口30の閉弁圧
のチユーニング幅が大きくなり、調整が容易にな
る。
なお、本実施例にあつては、円弧状スプリング
部44を3個設けた場合を示したが、これに限る
ことなく2個もしくは4個以上でもよく、これら
円弧状スプリング部44は周方向に等間隔で配置
されることが望ましい。
また、本実施例はオイルフイルタ10に例をと
つて示したが、適用される流体はオイルに限るこ
となく他の流体でもよい。
《考案の効果》 以上説明したように、本考案のフイルタ装置の
リリーフ弁は、弁体を1枚のバネ板から枠部、弁
部、円弧状スプリング部を各々切出すことにより
形成するようにしたので、構造が著しく簡単にな
り、部品点数の削減にともなつて組付性能の大幅
な向上および軽量化を図ることができる。
また、前記円弧状スプリング部を周方向にオー
バーラツプさせたので、円弧状スプリング部の有
効長さを長くとることができ、弁部による閉弁圧
の調整を著しく容易にすることができという各種
の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のリリーフ弁を用いたフイルタ
装置の一実施例を示す要部断面図、第2図は本考
案に用いられるリリーフ弁の要部拡大断面図、第
3図は本考案のリリーフ弁に用いられる弁体の一
実施例を示す拡大平面図である。 10……オイルフイルタ(フイルタ装置)、1
2……濾紙、14,16……エンドプレート(壁
部)、20……フイルタエレメント、23……1
次側室、23a……2次側室、30……弁口、3
4……弁体、36……リリーフ弁、38……バネ
板、40……枠部、42……弁部、44……円弧
状スプリング部、P……弁部側連結点、Q……枠
部側連結点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フイルタエレメントで隔成される1次側室と2
    次側室との間の壁部に設けられ、これら1次側室
    と2次側室との間の差圧が所定圧以上で開弁する
    リリーフ弁を有するフイルタ装置において、該リ
    リーフ弁の弁体を一枚のバネ板で構成するととも
    に、このバネ板は前記壁部に形成した弁口の周縁
    部に固定される枠部と、この枠部の内側にあつて
    前記弁口を開閉する弁部と、この弁部の外周にあ
    つて該弁部と前記枠部とを連結する複数の円弧状
    に形成されたスプリング部とを備え、かつ、前記
    スプリング部の弁部側連結点と枠部側連結点とを
    隣接する他のスプリング部で相互に周方向にオー
    バーラツプさせたことを特徴とするフイルタ装置
    のリリーフ弁。
JP859687U 1987-01-26 1987-01-26 Expired JPH0346817Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP859687U JPH0346817Y2 (ja) 1987-01-26 1987-01-26

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JPS63118908U JPS63118908U (ja) 1988-08-01
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