JPH0346812Y2 - - Google Patents

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JPH0346812Y2
JPH0346812Y2 JP804787U JP804787U JPH0346812Y2 JP H0346812 Y2 JPH0346812 Y2 JP H0346812Y2 JP 804787 U JP804787 U JP 804787U JP 804787 U JP804787 U JP 804787U JP H0346812 Y2 JPH0346812 Y2 JP H0346812Y2
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pipe
oil strainer
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lid
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、灯油等の石油を燃料とするバーナ
等に使用するオイルストレーナに関する。
[従来の技術] 灯油等の石油を燃料として燃焼させ、これを熱
源として利用するものとして、例えば実公昭59−
23945号公報に開示の温風発生機がある。
この温風発生機1は、第6図に示す如く、外筒
2内にガンタイプのバーナ3を具備した燃焼室を
収容するとともに、外筒2の下部に送風機4を付
設し、バーナ3で燃焼したガスと送風機4によつ
て導入した外気とを混合して温風を生成し、この
温風を吐出口5より外部に吐出するようになつて
いる。
この温風発生機1に使用されるオイルストレー
ナ6は、第7図に示す如く、灯油の吸入口7と、
送出口8と、この送出口8に一体的に配設するエ
レメント取付パイプ9とからなる本体10と、濾
紙等の繊維素材により円筒状に形成したフイルタ
11と、このフイルタ11の上部を覆う蓋体12
と、フイルタ11の下部を覆う断面状の蓋体1
3とからなるエレメント14と、前記本体10に
ナツト15によつて前記エレメント14を内部に
収容する如く固定するカツプ16等からなる。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、このようなオイルストレーナ6にあ
つては、途中失火が発生するという不都合があつ
た。
その原因としては次のことがあげられる。
すなわち、オイルストレーナ6は、第6図に示
す如く、燃料タンク20がバーナ3内部の電磁ポ
ンプ(図示せず)に対し下方に位置しているた
め、燃料ア内に溶けている溶存空気が燃料吸上げ
の際の負圧により気泡化し、第7図に示すA部に
溜るとともに、エレメント14外の液面がエレメ
ント14下方まで下がる。
そして、A部に溜つた空気が表面張力によつて
発生したフイルタ11の上方11a部の膜を破つ
てエレメント14内部に侵入すると(矢印○イ)、
A部に溜つた多量の空気がエレメント14内の液
面を押し下げ、エレメント取付パイプ9の下端に
吸上げ現象として付いていたエレメント14内の
液面がエレメント取付パイプ9の下端から離れ、
エレメント14内部の燃料アがエレメント14外
に流れ出て(矢印○ウ)エレメント14内の液面が
下がる。エレメント14内の液面が下がると、A
部及びエレメント14内部の空気が電磁ポンプに
より吸われてエレメント取付パイプ9、送出口8
を介して電磁ポンプ内に入るとともに、エレメン
ト14外の液面が上昇し、両者が一致したところ
でエレメント14内・外の液面は一時停止する。
その後、エレメント取付パイプ9の下端からあ
る程度離れた位置で停止したエレメント14内の
液面は、電磁ポンプの吸引力により吸入口7から
燃料が流入するので上昇するが、この液面がエレ
メント取付パイプ9の下端に接するまで電磁ポン
プは空気を吸い続ける。
ところが、従来のオイルストレーナ6にあつて
は、エレメント取付パイプ9の下端Bが、フイル
タ11の下部を覆う蓋体13の上端Cに対し高い
位置にあるため、エレメント14内の液面がエレ
メント取付パイプ9の下端Bから一旦離れた時に
その距離が長くなり、そのため前記液面がパイプ
9の下端Bに再び接するまでの時間が長く、この
間に電磁ポンプが多量の空気を吸い込み空打ち
し、圧力が低下するとともに燃料の噴出が不安定
となり燃焼が停止して失火状態となる訳である。
このような温風発生機1は、一旦失火すると安
全装置が作動し、リセツトしないと再起動しない
ため、例えば、温風発生機1を冬期にハウス暖房
に使用した場合などは、夜間における失火により
ハウス内の作物を一夜にして全滅させる等の被害
を出しているのが実情である。
そのため、途中失火を防ぐ方法として、従来の
オイルストレーナを上下逆に取付けるという方法
が実用に供されているが、この方法にあつては、
カツプ16を取り外す際、燃料が多量に溢れ保
守・点検が簡単にできないという不都合があつ
た。
[考案の目的] そこでこの考案は、上述の不都合を除去し、簡
単な構成により、途中失火を防止し得て保守・点
検を容易に行うことができ暖房機等のバーナに使
用するオイルストレーナを実現するにある。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するために、この考案は、繊維
素材からなる筒状のフイルタと該フイルタの下部
を覆う蓋体とからなるエレメントと、吸入口と送
出口と該送出口に連設するエレメント取付パイプ
とからなる本体と、該本体に固定され前記エレメ
ントを収容するカツプとを具備するオイルストレ
ーナにおいて、前記エレメント取付パイプにその
終端が前記エレメント内部まで延びる延長パイプ
を連設するとともに、該延長パイプの終端が前記
蓋体の上端と略同一または該上端より下方に位置
したことを特徴する。
[作用] この考案はこのように構成したので、燃料内の
溶存空気がカツプとエレメント間に溜り、この空
気が油の表面張力によつて発生したフイルタ上方
の膜を破り、エレメント内部に侵入しエレメント
取付パイプに入るとともにエレメント内の液面が
エレメント取付パイプの下端から離間しても、エ
レメント外の液面がフイルタ下部の蓋体の上端よ
り若干上方にあるため、エレメント内の液面はほ
とんど下がらず、液面が再びエレメント取付パイ
プの下端に接するまでの時間が短くなり、溶存空
気が多量に電磁ポンプ内に入ることがなく、途中
失火を防止することができる。
[実施例] 以下、図面に基づいてこの考案の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。
第1図は、この考案の一実施例を示すものであ
る。同図において、送出口8に連設するエレメン
ト取付けパイプ9をエレメント14内部の下方ま
で延長して延長パイプ25を一体形成するととも
に、この延長パイプ25の終端である下端Bと、
フイルタ11の下部を覆う例えば断面状の蓋体
13の上端Cとを同一平面上に位置させる。それ
以外は第7図と略同一構成であるため、同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。なお、図中
26はエレメント14を弾性支持するスプリン
グ、27,28はオーリング、29はエアー抜き
用ビスである。
このような構成のオイルストレーナ6にあつて
は、A部に溜つた空気がフイルタ11に油の表面
張力によつて発生した膜を破つてエレメント14
内部に侵入し、エレメント14内の液面を一時下
げて延長パイプ25内に侵入するが、エレメント
14内の液面が延長パイプ25の下端Bから一旦
離れても、その液面が再び延長パイプ25の下端
Bに接するまでの時間は非常に短くなる。すなわ
ち、延長パイプ25の下端Bと、フイルタ11の
下部を覆うとともに、カツプ16内の液面を規制
する蓋体13の上端Cとが同一平面上に位置して
いるため、エレメント14内の液面が延長パイプ
25の下端から一旦離れても、エレメント14内
外の液面は蓋体13の上端Cよりか下方には下が
らず、再び延長パイプ25の下端Bに接するまで
の時間が極めて短いものとなる。したがつて、電
磁ポンプが吸う空気の量は極く僅かであり、電磁
ポンプの圧力低下も空打ちになるまでには至らず
失火状態になることがない。つまり、このオイル
ストレーナ6にあつては、空気の吸い込み回数は
若干増えるものの、一回当りの空気の吸い込み量
が極めて少なくなるため、失火状態にならない訳
である。
第2図〜第4図は、この考案の他の実施例を示
し、第2図は、フイルタ11の下部を覆う蓋体1
3を深底に形成し、該蓋体13の上端Cを上方に
位置させるとともに、延長パイプ25の下端Bを
蓋体13の上端Cより下方に位置したものであ
る。この実施例におけるオイルストレーナ6にあ
つては、エレメント14内外の液面が延長パイプ
25の下端Bより常に上方にあるため、A部及び
エレメント14内部の空気が延長パイプ25内に
侵入する際、エレメント14内の液面を一時下げ
て入り込むが、これは極めて瞬時であり、第1図
の実施例と同様、途中失火することがない。
第3図は、延長パイプ25をエレメント取付パ
イプ9とは別体に形成し、延長パイプ25をエレ
メント取付パイプ9の内部に嵌合するとともに、
延長パイプ25の下端Bが蓋体13の上端Cより
若干上方に位置したものである。このオイルスト
レーナ6においても、第1図と同様に作用し、途
中失火がないことを実験的に確認したが、延長パ
イプ25の下端Bと蓋体13の上端Cとの間隔t
は3ミリ以内が好ましい。
第4図は、延長パイプ25をエレメント取付パ
イプ9とは別体に形成するとともに、延長パイプ
25をエレメント取付パイプ9の外周面に嵌合し
たものである。このオイルストレーナ6において
も、第2図と同様に作用し途中失火を防止でき
る。
なお、この考案は、上記各実施例に何ら限定さ
れるものではなく、延長パイプ25の下端Bがフ
イルタ11の下部を覆う蓋体13の上端Cと略同
一かまたは下端Bが上端Cより下方に位置すれば
よく、蓋体13の形状、延長パイプ25の取付構
造等、上記各実施例を適宜組み合わせできるもの
であり、また、オイルストレーナ自体の構造も上
記各実施例に何ら限定されず、例えば吸入口と送
出口が90度異なる方向に向いているオイルストレ
ーナ等、種々の形態のオイルストレーナに適用で
きるものである。
また、エレメント14は、上部の蓋体12をエ
レメント取付パイプ9にネジ止めするなどして一
体化し、フイルタ11と下部の蓋対13のみから
構成してもよい。
さらに、この考案に係るオイルストレーナは、
温風発生機に使用されるものに限らず、例えば第
5図に示すように穀物乾燥機の燃料タンク30に
付設されるオイルストレーナ31にも適用できる
し、その他石油を燃料とする燃焼機器等全ての製
品のオイルストレーナに適用できることはいうま
でもない。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、この考案は、繊維
素材からなる筒状のフイルタと該フイルタの下部
を覆う蓋体とからなるエレメントと、吸入口と送
出口と該送出口に連設するエレメント取付パイプ
とからなる本体と、該本体に固定され前記エレメ
ントを収容するカツプとを具備するオイルストレ
ーナにおいて、前記エレメント取付パイプにその
終端が前記エレメント内部まで延びる延長パイプ
を連設するとともに、該延長パイプの終端が前記
蓋体の上端と略同一または該上端より下方に位置
するようにしたので、燃料内に溶存している溶存
空気がオイルストレーナ内に溜り、これがエレメ
ント内部に侵入し、エレメント内部の液面を延長
パイプの下端から一旦離間させても、その液面が
再び延長パイプの下端に接するまでの時間を極め
て短くすることができ、溶存空気の電磁ポンプ内
への吸い込み量を少なくし得て途中失火が防止で
きるとともに、保守・点検作業が容易にできると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るオイルストレーナを示
す断面図、第2〜4図は、この考案に係るオイル
ストレーナの他の実施例を示す断面図、第5図
は、この考案に係るオイルストレーナを適用でき
る他の実施例を示す分解斜視図、第6図は温風発
生機の側面図、第7図は従来のオイルストレーナ
を示す断面図である。 6,31……オイルストレーナ、7……吸入
口、8……送出口、9……エレメント取付パイ
プ、10……本体、11……フイルタ、13……
蓋体、14……エレメント、16……カツプ、2
5……延長パイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 繊維素材からなる筒状のフイルタと該フイル
    タの下部を覆う蓋体とからなるエレメントと、
    吸入口と送出口と該送出口に連設するエレメン
    ト取付パイプとからなる本体と、該本体に固定
    され前記エレメントを収容するカツプとを具備
    するオイルストレーナにおいて、前記エレメン
    ト取付パイプにその終端が前記エレメント内部
    まで延びる延長パイプを連設するとともに、該
    延長パイプの終端が前記蓋体の上端と略同一ま
    たは該上端より下方に位置したことを特徴とす
    るオイルストレーナ。 (2) 前記延長パイプと前記エレメント取付パイプ
    とを一体形成したことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のオイルストレーナ。
JP804787U 1987-01-22 1987-01-22 Expired JPH0346812Y2 (ja)

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JP804787U JPH0346812Y2 (ja) 1987-01-22 1987-01-22

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JP804787U JPH0346812Y2 (ja) 1987-01-22 1987-01-22

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JPS63115410U JPS63115410U (ja) 1988-07-25
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