JPH0346424B2 - - Google Patents
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- JPH0346424B2 JPH0346424B2 JP58105449A JP10544983A JPH0346424B2 JP H0346424 B2 JPH0346424 B2 JP H0346424B2 JP 58105449 A JP58105449 A JP 58105449A JP 10544983 A JP10544983 A JP 10544983A JP H0346424 B2 JPH0346424 B2 JP H0346424B2
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- Japan
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- alumina
- magnesia
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- castable
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Description
本発明は、耐食性および容積安定性にすぐれた
溶融金属処理ランス用キヤスタブル耐火物に関す
るものである。 溶融金属の清浄処理を目的として、溶融金属に
浸漬させたランスからガス、またはガスをキヤリ
アーとした脱硫剤、脱りん剤、脱酸剤などの処理
剤を吹込むことが行われている。この吹込みに用
いられるランスは第1図に示すように、一般に鋼
管1を芯材とし、その周囲をスタツド2で支持さ
れた不定形耐火物3を覆うことで構成されてい
る。 ランスは吹込まれた処理剤による容損、ガスバ
ブリングの摩耗作用などで著しく損傷される。ま
た、不定形耐火物が使用中の高温で焼結が進むに
つれて収縮し、この収縮が芯材の鋼管、あるいは
この鋼管に設けられたスタツドに拘束されて不定
形耐火物の外周面にキレツが生じるという欠点が
あつた。キレツが生じると溶鋼、スラグの侵入で
溶損されやすい。 ランスは耐火物を内部の鋼管で支持する内骨格
構造であり、しかもガス噴出による振動を受ける
ことからキレツが発達しやすく、剥落による損傷
も大きい。 本発明は、上記従来の欠点のないランス用キヤ
スタブル耐火物を提供することを目的とし、その
特徴とするところは、粒径0.149〜3mmのマグネ
シア1〜30wt%、粒径5μ以下のアルミナ超微分
2〜30wt%、アルミナセメント1〜10wt%、残
部アルミナ原料、さらに外掛でスチールフアイバ
ー0.4〜7wt%、解こう剤0.01〜3wt%からなる溶
融金属処理ランス用キヤスタブル耐火物である。 すなわち、従来のキヤスタブル耐火物は結合剤
にアルミナセメントを多量に含むことから、低融
点物質の生成量が多く、耐食性の低下が否めなか
つた。これを本発明ではアルミナセメントを
10wt%以下に低減し、低CaO化することによつ
て耐食性を向上させた。そして、アルミナ超微分
の添加で組織の緻密化を図り、アルミナセメント
低減に伴う強度不足を補なつた。 また、アルミナ質原料を主骨材とするキヤスタ
ブル耐火物に、マグネシウムを添加することで使
用中の高温下でスピネルを生成させ、その生成に
よる膨張でアルミナ質キヤスタブル耐火物の収縮
に伴うキレツ発生を防止した。さらに、その際の
マグネシア粒径を0.149〜3mmに限定したことで、
スピネルの過剰な生成による組織強度の劣化もな
い。 以下、本発明をさらに詳述する。 第2図は、マズネシアの好ましい粒径限定を見
い出すに至つた実験結果の一部である。マグネシ
アの割合およびその他の条件を下記のとおり同一
にし、マグネシアの粒径のみを変化させ、その場
合の残存線変化率をグラフ化したものである。 焼結アルミナ 5〜1mm 50wt% 〃 1mm以下 17wt% 〃 44μ以下 17wt% アルミナ超微分 2.5μ以下 10wt% ハイアルミナセメント 0.3mm以下 5wt% スチールフアイバー(SUS430) 長さ25mm×0.5mmφ 1wt%(外掛) 解こう剤(トリエタノールアミン)
0.5wt%(外掛) 海水マグネシアクリンカー(0.149mm以下、0.149
〜1mm、1〜3mm、3〜5mmに変化) 8wt% 以上の配合物に水5wt%(外掛)を添加し、鋳
込み成形してテストピースを得、1500℃×3時間
加熱−冷却を繰り返した。 0.149mm以下を添加したものは、アルミナ質原
料との反応が大きくてスピネルの生成が早く、残
存膨張が維持せず、長期にわたつてキレツ進展の
防止ができない。また、膨張過多となつて組織の
脆弱化で耐食性に劣る。 逆に3mm以上では残存線変化が小さく、添加の
効果が少ない。従つて、マグネシアの粒径は
0.149〜3mmとした。さらに好ましくは0.3〜1mm
である。 第3図はマグネシアの添加割合を限定するに至
つた実験結果の一部である。マグネシアの粒径を
0.3〜1mmに限定し、その割合を変化させ、他は
前記第1図の実験条件と同様にした場合の、熱間
曲げ強さ(at1500℃)とマグネシア添加量との関
係を示したグラフである。 この結果から30wt%以下が好ましいことがわ
かる。1wt%未満では熱間強度の低下は認められ
ないが、マグネシア添加によるキレツ発生の防止
効果がない。 なお、以上の残存線変化率および熱間曲げ強さ
は後述の実施例と同様の条件で測定した。 マグネシアの具体例は、電融マグネシア、海水
から得られたマグネシアクリンカー、天然マグネ
シアクリンカー等が使用できるが、その中でもマ
グネシア含量95wt%以上の海水から得られたマ
グネシアクリンカーが好ましい。 アルミナ超微分は、アルミナがもつ高耐食性付
与と、超微粉による施工水分減少およびマトリツ
クスの強度向上の効果がある。粒径が5μを超え
ると超微分としての効果が発揮できない。割合が
2wt%未満では効果がなく30wt%を超えると施工
水分量が多くなる。さらに好ましいのは5〜
20wt%である。 さらに、アルミナ超微分と0.149〜3mmのマグ
ネシアを組合わせることによつて、マグネシア粒
子のまわりにアルミナ超微分が存在し、このアル
ミナ超微分の働きでマグネシア添加による熱間強
度の低下が、第3図に示されるように改善され
る。また、使用中において、微細なスピネルが生
成し、マトリツクスが緻密化され、高耐食性が付
与される。 結合剤としてのアルミナセメントは、市販のア
ルミナセメントが使用でき、その中でもアルミナ
含有量が多く、かつアルミナ、カルシア以外の不
純物が少ないものが望ましい。10wt%以下に限
定したのは、CaOの増加に伴い、耐食性の低下を
防ぐためである。1wt%未満では強度発現が不充
分である。 残部を構成するアルミナ質原料は電融アルミ
ナ、焼結アルミナ、ボーキサイト、ばん土頁岩等
の少なくともAl2O3成分を80wt%以上含有するも
のとする。その粒度は従来のキヤスタブル耐火物
の主骨材と同様に粗粒、中粒、微粒に粒度調整す
ればよく、何んら限定するものではないが、一例
を示すと、5〜1mm40〜60wt%、1mm以下10〜
20wt%、44μ以下3〜20wt%である。 スチールフアイバーは、キヤスタブル耐火物に
キレツが発生しても、その発達を阻止する効果を
もつ。外掛で0.4wt%未満では効果が不充分であ
り、外掛で7wt%を超えると分散し難いなどの理
由で施工性に劣り、緻密質の施工体が得られな
い。 形状は特に限定するものではなく、例えばスト
レート形の他、波形、ねじれ形、両端がふくらん
だドツクボーン形などの使用ができる。長さは5
〜50mmが好ましい。断面形状は円形、多角形のい
ずれでもよい。材質は耐熱性の意味からステンレ
ススチールが好ましい。 解こう剤は従来のキヤスタブル耐火熱で既に公
知の、例えば縮合りん酸塩、アルキルスルフオン
酸塩等が使用できる。添加量は外掛で0.01〜3wt
%、さらに好ましくは0.02〜0.6wt%である。 ところで、本発明のように超微粉原料を添加し
た、この種のキヤスタブル耐火熱は、施工に際し
て加水混練後、施工が可能な流動性を持続するい
わゆる可使時間が比較的短く、気温の高い夏場で
はこの傾向が大きい。この対策として、原料を冷
却することが知られているが、施工能率が大巾に
低下するとともに、十分な効果を得ていない。 また、原料中も空気中に存在する僅かな水分と
も反応して凝集硬化による経時変化が進み長期間
保存できない。気温25℃、湿度75wt%の条件下
で保存性のテストを行つたところ、キヤスタブル
耐火物の解こう剤として一般的なウルトラポリり
ん酸ソーダを添加したものは3日間であつた。 そこで、夏場において長い可使時間を必要とす
る場合、あるいは長期の保存性が要求される場合
の対策とについて検討した結果、解こう剤として
トリエタノールアミンを用いることにより、可使
時間の延長と保存性の向上を図れることがわかつ
た。 トリエタノールアミン〔Triethanolamine・
(HOCH2CH2)3N〕は、従来から化学分析におけ
るキレート剤、メツキ液、宇宙線乾板の増感剤、
合成洗剤(中和剤、あるいは超泡安定剤原料)、
化粧品の乳化剤などとして使用されている。ま
た、セメントの粉砕助剤としての使用例もある
が、ごく少量の添加であり、セメント単味に対し
ては本発明の効果とは逆に凝集を促進させる作用
として働く。しかし、可使時間の延長と保存性を
目的として、超微分アルミナおよびアルミナセメ
ントからなるキヤスタブル耐火物に使用した例は
まだない。 トリエタノールアミンの含有がキヤスタブル耐
火物の可使時間を延長する理由は、つぎのことに
よると推定される。すなわち、例えばポリりん酸
塩など従来の解こう剤は、施工時に加水混練した
後、溶解して解こう作用を発揮するまでに時間を
要し、耐火性材料の微粉部、アルミナセメントな
ど凝集を十分に防止できない。これに対し、トリ
エタノールアミンは、液体であることから溶解に
時間を要せず直ちに解こう作用を発揮し、しかし
キレート効果とセメント粒子近傍の増粘効果によ
りセメントのCa++、Al+++イオンの溶出速度を低
下させ、その凝集を防止する。 また、保存性を向上させる理由は、従来の粉末
の解こう剤ではキヤスタブル耐火物中で粒子とし
て点在し、耐火性材料の微粉およびアルミナセメ
ントに空気中もしくは原料中の水分との接触を許
すが、トリエタノールアミンは液体であり、各原
料の表面を被覆して水分をしや断するためと考え
られる。 トリエタノールアミンは無色の粘稠な液体であ
り、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
などの不純物が混入すると効果が低下するので、
好ましくは純度93%以上の工業用を使用する。一
級品以上であればさらに好ましい。 表に本発明実施例とその比較例を示す。
溶融金属処理ランス用キヤスタブル耐火物に関す
るものである。 溶融金属の清浄処理を目的として、溶融金属に
浸漬させたランスからガス、またはガスをキヤリ
アーとした脱硫剤、脱りん剤、脱酸剤などの処理
剤を吹込むことが行われている。この吹込みに用
いられるランスは第1図に示すように、一般に鋼
管1を芯材とし、その周囲をスタツド2で支持さ
れた不定形耐火物3を覆うことで構成されてい
る。 ランスは吹込まれた処理剤による容損、ガスバ
ブリングの摩耗作用などで著しく損傷される。ま
た、不定形耐火物が使用中の高温で焼結が進むに
つれて収縮し、この収縮が芯材の鋼管、あるいは
この鋼管に設けられたスタツドに拘束されて不定
形耐火物の外周面にキレツが生じるという欠点が
あつた。キレツが生じると溶鋼、スラグの侵入で
溶損されやすい。 ランスは耐火物を内部の鋼管で支持する内骨格
構造であり、しかもガス噴出による振動を受ける
ことからキレツが発達しやすく、剥落による損傷
も大きい。 本発明は、上記従来の欠点のないランス用キヤ
スタブル耐火物を提供することを目的とし、その
特徴とするところは、粒径0.149〜3mmのマグネ
シア1〜30wt%、粒径5μ以下のアルミナ超微分
2〜30wt%、アルミナセメント1〜10wt%、残
部アルミナ原料、さらに外掛でスチールフアイバ
ー0.4〜7wt%、解こう剤0.01〜3wt%からなる溶
融金属処理ランス用キヤスタブル耐火物である。 すなわち、従来のキヤスタブル耐火物は結合剤
にアルミナセメントを多量に含むことから、低融
点物質の生成量が多く、耐食性の低下が否めなか
つた。これを本発明ではアルミナセメントを
10wt%以下に低減し、低CaO化することによつ
て耐食性を向上させた。そして、アルミナ超微分
の添加で組織の緻密化を図り、アルミナセメント
低減に伴う強度不足を補なつた。 また、アルミナ質原料を主骨材とするキヤスタ
ブル耐火物に、マグネシウムを添加することで使
用中の高温下でスピネルを生成させ、その生成に
よる膨張でアルミナ質キヤスタブル耐火物の収縮
に伴うキレツ発生を防止した。さらに、その際の
マグネシア粒径を0.149〜3mmに限定したことで、
スピネルの過剰な生成による組織強度の劣化もな
い。 以下、本発明をさらに詳述する。 第2図は、マズネシアの好ましい粒径限定を見
い出すに至つた実験結果の一部である。マグネシ
アの割合およびその他の条件を下記のとおり同一
にし、マグネシアの粒径のみを変化させ、その場
合の残存線変化率をグラフ化したものである。 焼結アルミナ 5〜1mm 50wt% 〃 1mm以下 17wt% 〃 44μ以下 17wt% アルミナ超微分 2.5μ以下 10wt% ハイアルミナセメント 0.3mm以下 5wt% スチールフアイバー(SUS430) 長さ25mm×0.5mmφ 1wt%(外掛) 解こう剤(トリエタノールアミン)
0.5wt%(外掛) 海水マグネシアクリンカー(0.149mm以下、0.149
〜1mm、1〜3mm、3〜5mmに変化) 8wt% 以上の配合物に水5wt%(外掛)を添加し、鋳
込み成形してテストピースを得、1500℃×3時間
加熱−冷却を繰り返した。 0.149mm以下を添加したものは、アルミナ質原
料との反応が大きくてスピネルの生成が早く、残
存膨張が維持せず、長期にわたつてキレツ進展の
防止ができない。また、膨張過多となつて組織の
脆弱化で耐食性に劣る。 逆に3mm以上では残存線変化が小さく、添加の
効果が少ない。従つて、マグネシアの粒径は
0.149〜3mmとした。さらに好ましくは0.3〜1mm
である。 第3図はマグネシアの添加割合を限定するに至
つた実験結果の一部である。マグネシアの粒径を
0.3〜1mmに限定し、その割合を変化させ、他は
前記第1図の実験条件と同様にした場合の、熱間
曲げ強さ(at1500℃)とマグネシア添加量との関
係を示したグラフである。 この結果から30wt%以下が好ましいことがわ
かる。1wt%未満では熱間強度の低下は認められ
ないが、マグネシア添加によるキレツ発生の防止
効果がない。 なお、以上の残存線変化率および熱間曲げ強さ
は後述の実施例と同様の条件で測定した。 マグネシアの具体例は、電融マグネシア、海水
から得られたマグネシアクリンカー、天然マグネ
シアクリンカー等が使用できるが、その中でもマ
グネシア含量95wt%以上の海水から得られたマ
グネシアクリンカーが好ましい。 アルミナ超微分は、アルミナがもつ高耐食性付
与と、超微粉による施工水分減少およびマトリツ
クスの強度向上の効果がある。粒径が5μを超え
ると超微分としての効果が発揮できない。割合が
2wt%未満では効果がなく30wt%を超えると施工
水分量が多くなる。さらに好ましいのは5〜
20wt%である。 さらに、アルミナ超微分と0.149〜3mmのマグ
ネシアを組合わせることによつて、マグネシア粒
子のまわりにアルミナ超微分が存在し、このアル
ミナ超微分の働きでマグネシア添加による熱間強
度の低下が、第3図に示されるように改善され
る。また、使用中において、微細なスピネルが生
成し、マトリツクスが緻密化され、高耐食性が付
与される。 結合剤としてのアルミナセメントは、市販のア
ルミナセメントが使用でき、その中でもアルミナ
含有量が多く、かつアルミナ、カルシア以外の不
純物が少ないものが望ましい。10wt%以下に限
定したのは、CaOの増加に伴い、耐食性の低下を
防ぐためである。1wt%未満では強度発現が不充
分である。 残部を構成するアルミナ質原料は電融アルミ
ナ、焼結アルミナ、ボーキサイト、ばん土頁岩等
の少なくともAl2O3成分を80wt%以上含有するも
のとする。その粒度は従来のキヤスタブル耐火物
の主骨材と同様に粗粒、中粒、微粒に粒度調整す
ればよく、何んら限定するものではないが、一例
を示すと、5〜1mm40〜60wt%、1mm以下10〜
20wt%、44μ以下3〜20wt%である。 スチールフアイバーは、キヤスタブル耐火物に
キレツが発生しても、その発達を阻止する効果を
もつ。外掛で0.4wt%未満では効果が不充分であ
り、外掛で7wt%を超えると分散し難いなどの理
由で施工性に劣り、緻密質の施工体が得られな
い。 形状は特に限定するものではなく、例えばスト
レート形の他、波形、ねじれ形、両端がふくらん
だドツクボーン形などの使用ができる。長さは5
〜50mmが好ましい。断面形状は円形、多角形のい
ずれでもよい。材質は耐熱性の意味からステンレ
ススチールが好ましい。 解こう剤は従来のキヤスタブル耐火熱で既に公
知の、例えば縮合りん酸塩、アルキルスルフオン
酸塩等が使用できる。添加量は外掛で0.01〜3wt
%、さらに好ましくは0.02〜0.6wt%である。 ところで、本発明のように超微粉原料を添加し
た、この種のキヤスタブル耐火熱は、施工に際し
て加水混練後、施工が可能な流動性を持続するい
わゆる可使時間が比較的短く、気温の高い夏場で
はこの傾向が大きい。この対策として、原料を冷
却することが知られているが、施工能率が大巾に
低下するとともに、十分な効果を得ていない。 また、原料中も空気中に存在する僅かな水分と
も反応して凝集硬化による経時変化が進み長期間
保存できない。気温25℃、湿度75wt%の条件下
で保存性のテストを行つたところ、キヤスタブル
耐火物の解こう剤として一般的なウルトラポリり
ん酸ソーダを添加したものは3日間であつた。 そこで、夏場において長い可使時間を必要とす
る場合、あるいは長期の保存性が要求される場合
の対策とについて検討した結果、解こう剤として
トリエタノールアミンを用いることにより、可使
時間の延長と保存性の向上を図れることがわかつ
た。 トリエタノールアミン〔Triethanolamine・
(HOCH2CH2)3N〕は、従来から化学分析におけ
るキレート剤、メツキ液、宇宙線乾板の増感剤、
合成洗剤(中和剤、あるいは超泡安定剤原料)、
化粧品の乳化剤などとして使用されている。ま
た、セメントの粉砕助剤としての使用例もある
が、ごく少量の添加であり、セメント単味に対し
ては本発明の効果とは逆に凝集を促進させる作用
として働く。しかし、可使時間の延長と保存性を
目的として、超微分アルミナおよびアルミナセメ
ントからなるキヤスタブル耐火物に使用した例は
まだない。 トリエタノールアミンの含有がキヤスタブル耐
火物の可使時間を延長する理由は、つぎのことに
よると推定される。すなわち、例えばポリりん酸
塩など従来の解こう剤は、施工時に加水混練した
後、溶解して解こう作用を発揮するまでに時間を
要し、耐火性材料の微粉部、アルミナセメントな
ど凝集を十分に防止できない。これに対し、トリ
エタノールアミンは、液体であることから溶解に
時間を要せず直ちに解こう作用を発揮し、しかし
キレート効果とセメント粒子近傍の増粘効果によ
りセメントのCa++、Al+++イオンの溶出速度を低
下させ、その凝集を防止する。 また、保存性を向上させる理由は、従来の粉末
の解こう剤ではキヤスタブル耐火物中で粒子とし
て点在し、耐火性材料の微粉およびアルミナセメ
ントに空気中もしくは原料中の水分との接触を許
すが、トリエタノールアミンは液体であり、各原
料の表面を被覆して水分をしや断するためと考え
られる。 トリエタノールアミンは無色の粘稠な液体であ
り、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
などの不純物が混入すると効果が低下するので、
好ましくは純度93%以上の工業用を使用する。一
級品以上であればさらに好ましい。 表に本発明実施例とその比較例を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
以上の試験結果からも明らかなように、本発明
のランス用キヤスタブルは耐食性と容積安定性に
すぐれることにより、溶鋼処理剤に対する耐食
性、溶鋼中への浸漬−引上げによる熱衝撃、およ
びガスバブリングに伴なう振動という、ランス特
有の使用条件に十分に耐えうることができる。そ
の結果、実際の使用においても、従来タイプに比
べて2倍以上の寿命が得られた。
のランス用キヤスタブルは耐食性と容積安定性に
すぐれることにより、溶鋼処理剤に対する耐食
性、溶鋼中への浸漬−引上げによる熱衝撃、およ
びガスバブリングに伴なう振動という、ランス特
有の使用条件に十分に耐えうることができる。そ
の結果、実際の使用においても、従来タイプに比
べて2倍以上の寿命が得られた。
第1図は溶融金属処理用ランスの説明図、第2
図はマグネシアの粒径と残存線変化率の関係を示
す図、第3図はマグネシア添加量と熱間曲げ強さ
の関係を示す図である。 1:鋼管、2:スタツド、3:不定形耐火物。
図はマグネシアの粒径と残存線変化率の関係を示
す図、第3図はマグネシア添加量と熱間曲げ強さ
の関係を示す図である。 1:鋼管、2:スタツド、3:不定形耐火物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒径0.149〜3mmのマグネシア1〜30wt%、
粒径5μ以下のアルミナ超微粉2〜30wt%、アル
ミナセメント1〜10wt%、残部アルミナ質原料、
さらに外掛でスチールフアイバー0.4〜7wt%、解
こう剤0.01〜3wt%からなる溶融金属処理ランス
用キヤスタブル耐火物。 2 解こう剤がトリエタノールアミンである特許
請求の範囲第1項記載の溶融金属処理ランス用キ
ヤスタブル耐火物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58105449A JPS59232973A (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | 溶融金属処理ランス用キヤスタブル耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58105449A JPS59232973A (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | 溶融金属処理ランス用キヤスタブル耐火物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59232973A JPS59232973A (ja) | 1984-12-27 |
| JPH0346424B2 true JPH0346424B2 (ja) | 1991-07-16 |
Family
ID=14407892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58105449A Granted JPS59232973A (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | 溶融金属処理ランス用キヤスタブル耐火物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59232973A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0637334B2 (ja) * | 1989-02-23 | 1994-05-18 | ハリマセラミック株式会社 | 溶鋼取鍋敷部用キャスタブル耐火物 |
| JPH0393674A (ja) * | 1989-09-06 | 1991-04-18 | Harima Ceramic Co Ltd | 塩基性質流し込み施工用耐火物 |
| JPH07106946B2 (ja) * | 1991-10-02 | 1995-11-15 | 東和耐火工業株式会社 | 取鍋内張り用不定形耐火物 |
| JP7032084B2 (ja) * | 2017-09-11 | 2022-03-08 | 黒崎播磨株式会社 | 不定形耐火物 |
| JP6951951B2 (ja) * | 2017-11-30 | 2021-10-20 | 黒崎播磨株式会社 | タンディッシュ内張り用不定形耐火物 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5388811A (en) * | 1977-01-17 | 1978-08-04 | Tokyo Shibaura Electric Co | Refractories for melting furnace |
| JPS5515838Y2 (ja) * | 1979-07-19 | 1980-04-12 | ||
| JPS5836981A (ja) * | 1981-08-15 | 1983-03-04 | 黒崎窯業株式会社 | 水硬性を有する含繊維耐熱組成物およびこれよりなるプレモ−ルド品 |
-
1983
- 1983-06-13 JP JP58105449A patent/JPS59232973A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59232973A (ja) | 1984-12-27 |
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