JPH0345805Y2 - - Google Patents

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JPH0345805Y2
JPH0345805Y2 JP8901083U JP8901083U JPH0345805Y2 JP H0345805 Y2 JPH0345805 Y2 JP H0345805Y2 JP 8901083 U JP8901083 U JP 8901083U JP 8901083 U JP8901083 U JP 8901083U JP H0345805 Y2 JPH0345805 Y2 JP H0345805Y2
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JP
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primix
molded
molded plate
fibrous sheet
primics
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JP8901083U
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JPS59192329U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は、電気絶縁部材や一般の構造部材とし
て有用なプリミツクス成形板に関する。
[考案の技術的背景とその問題点] 一般にプリミツクスは、ポリエステル樹脂やフ
エノール樹脂のような熱硬化性樹脂に有機質或い
は無機質の短繊維、充てん材、触媒などを混和し
てなり、安価で電気絶縁性が良好な上に成形性に
優れているので、圧縮成形やトランスフアー成形
等の方法で例えば板状に成形され、主に電気絶縁
性を要求される部位に使用されている。
しかしこうして成形されるプリミツクス成形板
は他の積層板に比べて機械的強度の点で劣るとい
う欠点があり、そのため使用分野が限定されてい
た。
このようなプリミツクス成形板の機械的強度を
向上させるために、従来から補強材としてガラス
繊維を布状に織りあげたガラスクロス等を、プリ
ミツクス層面にあるいはプリミツクス層で挟む形
に積重し、一体に成形したものが開発されてい
る。
しかしながら、上記構造のプリミツクス成形板
においては、ガラスクロスへのプリミツクスの樹
脂分の含浸が充分でないため、電気的特性が低下
してしまうという欠点があつた。
またガラスクロスの代わりに補強材としてプリ
プレグを用いたプリミツクス成形板も考えられる
が、この場合には、プリプレグがガラスクロスに
比べてかなり高価であるため全体の価格も高くな
つてしまい、通常の積層板と価格的になんら変わ
らなくなつてしまうという欠点があつた。
[考案の目的] 本考案はこれらの欠点を解消するためになされ
たもので、機械的強度に優れ、しかも安価で電気
的特性に優れたプリミツクス成形板を提供するこ
とを目的とする。
[考案の概要] すなわち本考案のプリミツクス成形板は、複数
の繊維質シートおよびプリミツクス層が加熱加圧
によりかつ交互に積層一体化した厚さ1〜10mmの
成形板であつて、前記成形板の少なくとも両外側
主面に繊維質シートが配設されていることを特徴
としている。
第1図および第2図は、それぞれ本考案のプリ
ミツクス成形板の一実施例を示す断面図である。
これらの図において符号1は繊維質シートを示し
ており、符号2はプリミツクス層を示している。
本考案において繊維質シート1としては、有機
或いは無機の強化用繊維を種々の方法で集合させ
シート状に成形してなるものは全て用いることが
できるが、特にガラスクロスやガラスマツトのよ
うなガラス繊維から構成されるシートを用いるの
が望ましい。
さらにこれらのガラス繊維からなるシートの中
でも、ガラス繊維をランダムにマツト状に集合さ
せたガラスマツトは、ガラスクロスに比べてガラ
ス繊維間の空隙が大きくプリミツクス樹脂の含浸
性が極めて良好であるため、電気的特性の低下を
もたらすことなく補強効果をあげることができる
ので特に好適している。
このような繊維質シート1を用いて本考案のプ
リミツクス成形板を製造するには、例えばまずス
テンレス板の上に所定の高さの外枠型を置き、枠
型の中に所定のサイズに切断した繊維質シート1
を置く。次いで繊維質シート1の上にプリミツク
ス層2を重ね、さらに適当な厚さになるまで繊維
質シート1とプリミツクス層2を交互に積重し一
番上に繊維質シート1を重ねた後、この上にステ
ンレス板を載せ、この状態で加熱プレス等にかけ
一体に圧縮成形する方法が採られる。
尚、前記製造方法においては、塊状のプリミツ
クスを直接繊維質シート1と交互に積重し加熱圧
縮成形する方法を採つてもよいが、予めダイスを
通す等の方法で所定の厚さのシート状に成形した
プリミツクスを用いる方が、全面に亘り均一な厚
さのプリミツクス層2を積重することができるの
で好ましい。
[考案の実施例] 以下本考案の実施例について記載する。
実施例 1 単位面積重量405g/m2のガラスマツト(有沢
製作所製)と、厚さ1.0mmのプリミツクスシート
(東芝ケミカル社製)をシート状に成形したもの
とを交互に重ね合せ、両面にガラスマツトがくる
ようにしたものを、加熱プレスにより一体に成形
し厚さ10mmの補強されたプリミツクス成形板を製
造した。
次に得られた各々のプリミツクス成形板につい
て、垂直方向の曲げ強さを測定した。
測定の結果得られたガラスマツトの積層枚数と
曲げ強さの関係を第3図にグラフで示す。
また同じガラスマツトを2枚および3枚用い、
間に積層するプリミツクス層の厚さを変えて種々
の厚みを有するプリミツクス成形板を製造し、各
試料について引張強さを測定した。
測定結果を、第4図にグラフで示す。
尚、図中ガラスマツトで補強しないプリミツク
ス成形板の引張強さを点線で示した。
第3図のグラフからガラスマツトの積層枚数の
増加と共に曲げ強さも増大するが、積層枚数が9
枚以上になると強度の向上割合が低くなりかえつ
てコストのアツプなどのデメリツトが大きくなる
ことがわかる。
また第4図に示すグラフから、全体の板厚の増
大と共に引張強さの補強効果は減少し、例えばガ
ラスマツトを2枚用いる場合、全体の板厚が10mm
を越えると引張強さは補強なしのものの1.1倍以
下でほとんど補強効果が見られないことがわか
る。
以上の測定結果から本考案のプリミツクス成形
板におけるガラスマツト等の繊維質シート間隔、
すなわちプリミツクス層の厚さは1mm〜10mmの範
囲にあることが望ましいことがわかる。
また一体成形後の繊維質シートの厚さの合計
は、成形板全体の5〜40%の範囲にあることが望
ましい。
実施例 2 厚さ0.38mmのガラスクロス(有沢製作所製)5
枚と予め成形したプリミツクス(東芝ケミカル社
製)シート4枚とを交互に積重し加熱プレスによ
り一体に成形して厚さ10mmのプリミツクス成形板
を製造した。
得られたプリミツクス成形板の機械的強度を測
定した結果、従来の補強しないプリミツクス成形
板に比べ曲げ強さは4倍、引張強さは2.5倍の大
きい値を示した。
[考案の効果] 以上の記載から明らかなように本考案のプリミ
ツクス成形板は、従来からのプリミツクス成形板
に比べ機械的強度が飛躍的に向上し、しかも電気
的特性の低下が全くみられない。従つて従来から
の分野での薄型化およびコストダウンを図ること
ができるばかりでなく、積層板の代替材料として
構造部材への適用も可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はいずれも本考案のプリミ
ツクス成形板の構造を示す断面図、第3図は実施
例1におけるガラスマツトの積層枚数と曲げ強さ
との関係を示すグラフ、第4図は全体の板厚と引
張強さとの関係を示すグラフである。 1……繊維質シート、2……プリミツクス層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の繊維質シートおよびプリミツクス層が
    加熱加圧によりかつ交互に積層一体化した厚さ
    1〜10mmの成形板であつて、前記成形板の少な
    くとも両外側主面に繊維質シートが配設されて
    いることを特徴とするプリミツクス成形板。 (2) 繊維質シートはガラス繊維を集合させてなる
    シートであることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のプリミツクス成形板。 (3) 繊維質シートはガラス繊維を無秩序に集合さ
    せてなるマツト状のシートであることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載のプリ
    ミツクス成形板。 (4) 複数枚の繊維質シート層の厚さの合計が、全
    体の5〜40%を占めることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    か1項記載のプリミツクス成形板。
JP8901083U 1983-06-10 1983-06-10 プリミツクス成形板 Granted JPS59192329U (ja)

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JP8901083U JPS59192329U (ja) 1983-06-10 1983-06-10 プリミツクス成形板

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Publication Number Publication Date
JPS59192329U JPS59192329U (ja) 1984-12-20
JPH0345805Y2 true JPH0345805Y2 (ja) 1991-09-27

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