JPH0343495Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0343495Y2 JPH0343495Y2 JP4806986U JP4806986U JPH0343495Y2 JP H0343495 Y2 JPH0343495 Y2 JP H0343495Y2 JP 4806986 U JP4806986 U JP 4806986U JP 4806986 U JP4806986 U JP 4806986U JP H0343495 Y2 JPH0343495 Y2 JP H0343495Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- piston body
- outer diameter
- thermoplastic resin
- resin
- Prior art date
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- Expired
Links
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Landscapes
- Compressor (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
（産業上の利用分野）
本考案は、シリンダ内壁に接して摺動するピス
トン、特にニユーマチツクシリンダ、シヨツクア
ブソーバ等のピストンとして使用される熱可塑性
樹脂被覆ピストンのピストン本体に関するもので
ある。 （従来の技術） 従来、上述した用途に用いられるピストンとし
て、例えば、米国特許第3212411号明細書には、
ポリテトラフルオロエチレン（PTFE）のような
摺動性、耐熱性および耐食性に優れたフロン系樹
脂を円筒形ピストン本体の外周に被覆したものが
開示されている。本出願人はこのような樹脂被覆
ピストンのシール性を高めるため円筒形ピストン
本体の外周に被覆した熱可塑性樹脂被覆の端部を
ピストン本体外周面から分離拡開させてシール部
を設けることを特願昭60−17965号等により提案
している。これらのピストン本体への熱可塑性樹
脂被覆は、シート状またはパイプ状に予め成形し
た熱可塑性樹脂予成形体を、加熱された加熱型の
キヤビテイ内にピストン本体と一緒に押入し、加
熱型中でピストン素材外周に押圧被覆したのち冷
却する方法が用いられている。 （考案が解決しようとする問題点） この際、パイプ状の予成形体を用いる場合は、
製作される多種のピストンに応じ、その外径に対
応した直径のパイプを必要とするため、予成形加
工に多大の経費と時間を必要とする問題がある。
これがため中心孔を有する熱可塑性樹脂の円筒状
の予成形体を所定の厚さで輪切りして得られる環
状シートを用いてピストン本体に樹脂被覆を施す
方法が一般的に採用されている。 しかしながら、輪切りして得られる環状シート
は、その経済性から全体にわたり、均一厚さを有
するため、これを用いてピストン本体外周に熱可
塑性樹脂を被覆する際は、シート内径部が固定さ
れるピストン本体端部に比し、ピストン本体の他
端部ではシート外周部が可塑的に熱変形して被覆
されるため、たとえ加熱型の内径で規制したとし
ても、ピストン本体他端部における樹脂被覆層の
厚みが相対的に厚くなり、被覆後のピストン外径
は両端部で異なる結果となり、シール性が低下す
る問題を生じていた。 （問題点を解決するための手段） 本考案は、上述した問題に鑑みなされたもの
で、熱可塑性樹脂の環状シートによつて被覆する
ピストンにおいて、一端部から他端部にかけて実
質的外径が漸次的に減小されていることを特徴と
する。本考案を実施するに当つては、皮膜の固着
性を高めるため、ピストン本体の一端部から他端
部にかけピストン本体外周に形成された複数の円
周方向溝の幅および深さの両方またはいづれか一
方を漸次的に増大させ、あるいは溝ピツチをピス
トン本体の一端部から他端部にかけ漸次的に減小
して形成し、もしくはこれらの方法を組み合わせ
ることによつて一端部に比べ他端部におけるピス
トン本体の平均的実質断面積、すなわち、実質的
外径を漸減させるのがよい。 ピストン素材の外径を漸次的に異ならせること
は、通常のピストン素材の製法である粉末治金法
による場合には、焼結後のサイジング工程でダイ
内径に相応するテーパを設けることにより容易に
達成可能であり、また溝幅・溝深さ・もしくは溝
のピツチを適宜選択することにより、溝部の平均
的実質断面積を切削条件の変更によつて容易に変
化させることができる。 （作 用） 本考案のピストン本体に、均一な厚みを有する
環状シート状の熱可塑性樹脂を被覆する際は、ピ
ストン本体外径の相対的に大なる一端部、あるい
は相対的に小な断面積の外周溝を持つ側の一端部
と熱可塑性樹脂シートの内径部をかん合固定させ
たのち、加熱された加熱型キヤビテイ内に押入す
ることにより、ピストン本体外周に樹脂を被覆
し、シート外周部の塑性変形により生ずる樹脂の
流れの一部を、相対的に小の外径で、あるいは相
対的に大な断面積の外周溝で、もしくはその両者
で吸収し、被覆後のピストン外径を一定に保つこ
とが可能となる。 （実施例） 第１図は、ピストン本体１の外周直径を一端部
１ａから他端部１ｂにかけて減小させた本考案の
実施例、第２図は、外周に形成された複数の円周
トン、特にニユーマチツクシリンダ、シヨツクア
ブソーバ等のピストンとして使用される熱可塑性
樹脂被覆ピストンのピストン本体に関するもので
ある。 （従来の技術） 従来、上述した用途に用いられるピストンとし
て、例えば、米国特許第3212411号明細書には、
ポリテトラフルオロエチレン（PTFE）のような
摺動性、耐熱性および耐食性に優れたフロン系樹
脂を円筒形ピストン本体の外周に被覆したものが
開示されている。本出願人はこのような樹脂被覆
ピストンのシール性を高めるため円筒形ピストン
本体の外周に被覆した熱可塑性樹脂被覆の端部を
ピストン本体外周面から分離拡開させてシール部
を設けることを特願昭60−17965号等により提案
している。これらのピストン本体への熱可塑性樹
脂被覆は、シート状またはパイプ状に予め成形し
た熱可塑性樹脂予成形体を、加熱された加熱型の
キヤビテイ内にピストン本体と一緒に押入し、加
熱型中でピストン素材外周に押圧被覆したのち冷
却する方法が用いられている。 （考案が解決しようとする問題点） この際、パイプ状の予成形体を用いる場合は、
製作される多種のピストンに応じ、その外径に対
応した直径のパイプを必要とするため、予成形加
工に多大の経費と時間を必要とする問題がある。
これがため中心孔を有する熱可塑性樹脂の円筒状
の予成形体を所定の厚さで輪切りして得られる環
状シートを用いてピストン本体に樹脂被覆を施す
方法が一般的に採用されている。 しかしながら、輪切りして得られる環状シート
は、その経済性から全体にわたり、均一厚さを有
するため、これを用いてピストン本体外周に熱可
塑性樹脂を被覆する際は、シート内径部が固定さ
れるピストン本体端部に比し、ピストン本体の他
端部ではシート外周部が可塑的に熱変形して被覆
されるため、たとえ加熱型の内径で規制したとし
ても、ピストン本体他端部における樹脂被覆層の
厚みが相対的に厚くなり、被覆後のピストン外径
は両端部で異なる結果となり、シール性が低下す
る問題を生じていた。 （問題点を解決するための手段） 本考案は、上述した問題に鑑みなされたもの
で、熱可塑性樹脂の環状シートによつて被覆する
ピストンにおいて、一端部から他端部にかけて実
質的外径が漸次的に減小されていることを特徴と
する。本考案を実施するに当つては、皮膜の固着
性を高めるため、ピストン本体の一端部から他端
部にかけピストン本体外周に形成された複数の円
周方向溝の幅および深さの両方またはいづれか一
方を漸次的に増大させ、あるいは溝ピツチをピス
トン本体の一端部から他端部にかけ漸次的に減小
して形成し、もしくはこれらの方法を組み合わせ
ることによつて一端部に比べ他端部におけるピス
トン本体の平均的実質断面積、すなわち、実質的
外径を漸減させるのがよい。 ピストン素材の外径を漸次的に異ならせること
は、通常のピストン素材の製法である粉末治金法
による場合には、焼結後のサイジング工程でダイ
内径に相応するテーパを設けることにより容易に
達成可能であり、また溝幅・溝深さ・もしくは溝
のピツチを適宜選択することにより、溝部の平均
的実質断面積を切削条件の変更によつて容易に変
化させることができる。 （作 用） 本考案のピストン本体に、均一な厚みを有する
環状シート状の熱可塑性樹脂を被覆する際は、ピ
ストン本体外径の相対的に大なる一端部、あるい
は相対的に小な断面積の外周溝を持つ側の一端部
と熱可塑性樹脂シートの内径部をかん合固定させ
たのち、加熱された加熱型キヤビテイ内に押入す
ることにより、ピストン本体外周に樹脂を被覆
し、シート外周部の塑性変形により生ずる樹脂の
流れの一部を、相対的に小の外径で、あるいは相
対的に大な断面積の外周溝で、もしくはその両者
で吸収し、被覆後のピストン外径を一定に保つこ
とが可能となる。 （実施例） 第１図は、ピストン本体１の外周直径を一端部
１ａから他端部１ｂにかけて減小させた本考案の
実施例、第２図は、外周に形成された複数の円周
【表】
第１表に示したように、寸法バラツキは、本考
案の実施例Ａ，Ｂ，Ｃで、従来例に比し大幅に小
さくすることができた。 （効果） 本考案によれば、厚み一定の環状の熱可塑性樹
脂シートを用いても、樹脂被覆ピストンの外径
を、容易かつ安価に精度良く保つことが可能とな
り、シール性を高める効果が得られる。
案の実施例Ａ，Ｂ，Ｃで、従来例に比し大幅に小
さくすることができた。 （効果） 本考案によれば、厚み一定の環状の熱可塑性樹
脂シートを用いても、樹脂被覆ピストンの外径
を、容易かつ安価に精度良く保つことが可能とな
り、シール性を高める効果が得られる。
第１図〜第３図は、本考案の種々の実施例によ
るピストン本体の縦断面図、第４図および第５図
は、熱可塑性樹脂の環状シートを用いてピストン
本体の外周に樹脂を被覆する工程の一部を示す線
図的縦断面図である。 １…ピストン本体、１ａ…一端部、１ｂ…他端
部、２…円周方向溝、３…環状シート、４…中心
孔、６…型、７…キヤビテイ。
るピストン本体の縦断面図、第４図および第５図
は、熱可塑性樹脂の環状シートを用いてピストン
本体の外周に樹脂を被覆する工程の一部を示す線
図的縦断面図である。 １…ピストン本体、１ａ…一端部、１ｂ…他端
部、２…円周方向溝、３…環状シート、４…中心
孔、６…型、７…キヤビテイ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 １ 熱可塑性樹脂の環状シートによつて被覆する
ピストンにおいて、一端部から他端部にかけて
実質的外径が漸次的に減小されていることを特
徴とする熱可塑性樹脂被覆ピストンのピストン
本体。 ２ 前記実質的外径の減小が外周直径の減小によ
るものである実用新案登録請求の範囲第１項に
記載のピストン本体。 ３ 前記実質的外径の減小がピストン本体外周に
形成された複数の円周方向溝の幅および深さの
両方またはいづれか一方の増大あるいは溝ピツ
チの減少によるものである実用新案登録請求の
範囲第１項に記載のピストン本体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4806986U JPH0343495Y2 (ja) | 1986-04-02 | 1986-04-02 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4806986U JPH0343495Y2 (ja) | 1986-04-02 | 1986-04-02 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62163364U JPS62163364U (ja) | 1987-10-17 |
| JPH0343495Y2 true JPH0343495Y2 (ja) | 1991-09-11 |
Family
ID=30869260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4806986U Expired JPH0343495Y2 (ja) | 1986-04-02 | 1986-04-02 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0343495Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-02 JP JP4806986U patent/JPH0343495Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62163364U (ja) | 1987-10-17 |
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