JPH0343398A - 飲料水ディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、飲料水を水タンク内に貯溜しておき、水抽
出バルブの操作により飲料水を随時取り出すようにした
飲料水ディスペンサに関する。

【従来の技術】

第６図は上記飲料水ディスペンサの従来例を示す配管構
成図である。図において、■は水を貯溜する水タンク、
２はその蓋、３は水抽出バルブ、４は水タンク１と水抽
出バルブ３とを結ぶ水抽出管、５は水抽出管４に挿入さ
れたポンプ、６はその後段に挿入された殺菌装置あるい
は細菌濾過器、７はドレンバルブ、８は図示しない冷凍
機に接続され水タンク１内の水を冷やす冷却器、９は断
熱材である。 このような構成において、水抽出バルブ３の押ボタン３
ａが操作さ〜れると、水抽出バルブ３が開くと同時にポ
ンプ５が起動し、水タンク１内の水は矢印で示すように
流れて殺菌装置あるいは細菌濾過器６で殺菌あるいは除
菌され、水抽出バルブ３から抽出される。この種の飲料
水ディスペンサは塩素を含まない鉱泉水の提供に用いら
れることが多い。したがって、抽出待機中における細菌
の繁殖には特に留意する必要がある。

【発明が解決しようとする課題】

ところが、上記従来構成には次のような問題がある。 （］）水タンク１に侵入した細菌は、水抽出バルブ３か
ら抽出される水については抽出時に殺菌装置あるいは細
菌濾過器６で殺菌あるいは除菌されるが、水タンク１内
ではそのまま放置される。そのため、水タンク１内に水
が長時間滞留した場合には細菌の増殖により水が腐敗し
、飲用に耐えられなくなる。 （２）抽出待機状態で水タンク１から水抽出バルブ３に
至る水抽出管４、ポンプ５及び殺菌装置あるいは細菌濾
過器６の中に水が停滞する。そのため、水タンク１内の
水を冷却している場合にも、停滞している水は外部から
の侵入熱で温度が上昇し、抽出初期の水温が高くなる。 この発明はこのような従来の飲料水ディスペンサの問題
点を解決するもので、−水タンク内の細菌の増殖を防止
するとともに、冷却器を備えた場合にも抽出初期から冷
たい水が取り出せる飲料水ディスペンサを提供すること
を目的とするものである。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この発明は、飲料水を貯溜
する水タンクと、この水タンク内の水を抽出する水抽出
バルブとを備えた飲料水ディスペンサにおいて、水タン
ク内の水をポンプにより殺菌装置あるいは細菌濾過器を
通して循環させるものである。 また、水タンク内の水を冷却する冷却器を設けた場合に
は、水タンク内の水を循環させる循環路の途中に水抽出
バルブを接続することにより、抽出の初期から冷たい水
を取り出せるようにする。 更に、上記循環路における殺菌装置あるいは細菌濾過器
の直後に水抽出バルブを接続するとともに、その後段に
逆止弁を挿入すれば、−層衛生的な水を抽出することが
できるようになる。 殺菌装置としては紫外線ランプを用いることができ、ま
た細菌濾過器としてはプラスチック中空糸膜、例えばポ
リエチレン中空糸膜からなる細菌濾過器を用いることが
できる。

【作　用】

水タンク内の水を殺菌装置あるいは細菌濾過器を通して
循環させることにより、抽出待機時に水タンク内の水を
繰り返し殺菌あるいは除菌して細菌の増殖を抑える。上
記循環は常時行わせることが好ましいが、水タンクの容
量と殺菌装置あるいは細菌濾過器の能力との関係からタ
イマにより必要時間だけ行ってもよい。 また、冷却器を設けたものでは、循環路を水タンクから
の冷たい水が循環しているから、その途中に水抽出バル
ブを接続することにより、抽出と同時に冷たい水を取り
出すことができる。 更に、殺菌装置あるいは細菌濾過器の直後に水抽出バル
ブを接続するとともに、その後段に逆止弁を挿入するこ
とにより、殺菌装置あるいは細菌濾過器を通過した直後
の水だけが水抽出バルブから取り出されるから、抽出さ
れる水の衛生度が一層高まる。

【実施例】

以下、第１図〜第５図に基づいてこの発明の詳細な説明
する。なお、従来例と実質的に同一の部分には同一の符
号を付けである。 まず、第１図は最も基本的なこの発明の第１の実施例を
示すもので、鉱泉水（ミネラルウォータ）を貯溜した水
タンク１の底部には吸込口１０ａからポンプ５、細菌濾
過器６を通って吐出口１０ｂに至る循環路１０が形成さ
れ、この循環路１０における細菌濾過器６の直後にごく
短い接続管１１を介して水抽出バルブ５が接続されてい
る。 細菌濾過器６は分画特性が０．１μｍのポリエチレン中
空糸膜からなっている。ポンプ５は常時駆動されており
、水タンク１内の水は細菌濾過器６を通して破線矢印で
示すように絶えず循環している。 このような状態で押ボタン３ａの操作により水抽出バル
ブ３が開くと、循環していた水は実線矢印のように水抽
出バルブ３から抽出される。この場合、水タンク１内の
水は細菌濾過器６を通して常に除菌されているから、水
タンク１内の細菌は希釈されて増殖が抑えられる。 第２図はこの発明の第２の実施例を示すもので、この実
施例は第１図の実施例に冷却器８を設けたものである。 すなわち、第２図において、水タンクｌの外側に図示し
ない冷凍機に接続された冷却器８が配置され、更にその
外側は断熱材９で囲まれて、水タンク１内の水は４　’
Ｃ程度に冷却されている。この場合、水タンク１内の水
は循環路１０内を絶えず循環しているから、ごく短い接
続管１１を除いて配管やポンプ５、細菌濾過器６中での
水の滞留がなく、水抽出バルブ３が開くと同時に冷たい
水が抽出される。 第３図はこの発明の第３の実施例を示すもので、この実
施例は循環路１０における細菌濾過器６の直後に接続管
１１を介して水抽出バルブ３を接続した第２図の構成に
加え、循環路１０における接続管１１の接続部の後段に
逆止弁１２を挿入したものである。第３図において、抽
出待機状態では水タンク１内の水は逆止弁１２を通って
循環しているが、水抽出バルブ３が開かれると逆止弁１
２の入口側圧力が低下するため逆止弁１２が閉じ、細菌
濾過器６から出た水は全部水抽出バルブ３に向かって流
れる。第１図あるいは第２図の実施例では、水抽出時に
細菌濾過器６から水抽出バルブ３に向かう流れに乗って
水タンク１内の水も一緒に抽出されるが、図示の逆止弁
１２を設けることによって細菌濾過器６を通過した直後
の水のみが抽出され、衛生効果がより高まることになる
。 第４図はこの発明の第４の実施例を示すもので、これは
第２図の実施例に湯ディスペンサとしての機能を付加し
たものである。すなわち、第４図において、１３は湯タ
ンク、１４はヒータ、１５は水タンク１から湯タンク１
３に水を供給する給水管、１５ａは給水時に湯タンク１
３内の空気を抜くエア抜穴、１６は接続管１７を介して
湯タンク１３に接続された湯抽出バルブ、１８はドレン
バルブである。湯タンク１３内に貯溜された腸は、押ボ
タン１６ａの操作により湯抽出バルブ１６から抽出され
る。 最後に第５図はこの発明の第５の実施例を示すもので、
これは第４図の実施例にカートリッジ式給水タンクを付
加したものである。第５図において、１９は水タンク１
の上部に形成されたマウント２０上に下向きにしてセッ
トされたボトル状のカートリッジ式給水タンク、２０ａ
はエア抜穴、２１はつば付中空円筒状の仕切板である。 仕切板２１は、水タンク１内を冷却器８で囲まれた冷却
領域１ａとその上方の貯水領域１ｂとに区画するための
もので、つば部に両領域１ａ、ｌｂ間を連通ずる給水穴
２１ａがあけられている。 水タンクｌ上にセットされた給水タンク１９内の水は自
重により水タンク１内に供給されるが、水タンク１内の
水位が上昇して給水タンク１９のボトル口１９ａを図示
の通り塞ぐようになると、エア抜穴２０ａを介して作用
する大気圧と給水タンク１９の出口圧とがバランスして
給水が停止する。 水タンクｌの冷却領域１ａの冷水は循環路１０を通して
常時循環しており、随時水抽出バルブ３から抽出される
。湯タンク１３に給水する給水管１５は仕切板２１の中
空部に開口しており、水タンク１の給水領域１ｂの水が
湯タンク１３に導かれるようになっている。冷水あるい
は湯が取り出されて水タンク１内の水位が低下すると給
水タンク１９から水が補給され、水位が再び給水タンク
１９のボトル口１９ａまで上昇すると自動的に水補給が
停止する。

【発明の効果】

この発明によれば、水タンク内の水は絶えず浄化される
ので、水の抽出がないまま放置されても細菌の増殖によ
り水タンク内の水が腐敗する恐れがない。また、配管や
殺菌装置あるいは細菌濾過器、ポンプ内に水が停滞しな
いので、冷水を抽出する場合にも最初から冷たい水を取
り出すことができる。 ちなみに、実験によれば、水タンク内水量２１の冷却器
付ディスペンサにおいて、細菌濾過器として分画特性０
．１μｍのポリエチレン中空糸膜を使用し、ポンプ圧送
による細菌濾過器通過流量を２１７分とした場合、１０
分間の循環により水タンク内の初期細菌数５１００個／
　ｍｌは５個／戚まで減少した。なお、測定は水道水の
水質基準に定める一１細菌の検査方法によった。また、
ディスペンサを温度３０°Ｃ，湿度６５％の部屋に１２
時間放置した後、２００ＣＣの冷水を水抽出バルブから
抽出したときの水温は、水を循環させた場合には５°ｃ
、Ｗｉ環させない場合には２８℃であった。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例の配管ｔＩｔ２図、第
２図は同じく第２の実施例の配管構成図、第３図は同じ
く第３の実施例の配管構成図、第４図は同じく第４の実
施例の配管構成図、第５図は同じく第５の実施例の配管
構成図、第６図は従来例の配管構成図である。 １・・・水タンク、３・・・水抽出バルブ、５・・・ポ
ンプ、６・・・細菌濾過器、 ８・・・冷却器、 ０・・・循環路、 ２・・・逆止弁。 第 図 笥 図 第 ５ 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）飲料水を貯溜する水タンクと、この水タンク内の水
   を抽出する水抽出バルブとを備えた飲料水ディスペンサ
   において、水タンク内の水をポンプにより殺菌装置ある
   いは細菌濾過器を通して循環させることを特徴とする飲
   料水ディスペンサ。 ２）請求項１記載の飲料水ディスペンサにおいて、水タ
   ンク内の水を冷却する冷却器を設けるとともに、前記水
   タンク内の水を循環させる循環路の途中に水抽出バルブ
   を接続したことを特徴とする飲料水ディスペンサ。 ３）請求項２記載の飲料水ディスペンサにおいて、循環
   路における殺菌装置あるいは細菌濾過器の直後に水抽出
   バルブを接続するとともに、その後段に逆止弁を挿入し
   たことを特徴とする飲料水ディスペンサ。 ４）請求項１記載の飲料水ディスペンサにおいて、水タ
   ンク内の水を循環させる循環路の途中に水抽出バルブを
   接続するとともに、その後段に逆止弁を挿入したことを
   特徴とする飲料水ディスペンサ。