JPH034335Y2 - - Google Patents

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JPH034335Y2
JPH034335Y2 JP3896885U JP3896885U JPH034335Y2 JP H034335 Y2 JPH034335 Y2 JP H034335Y2 JP 3896885 U JP3896885 U JP 3896885U JP 3896885 U JP3896885 U JP 3896885U JP H034335 Y2 JPH034335 Y2 JP H034335Y2
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electromagnetic
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は電磁石により濾過塔内に磁界を発生
し、濾過塔内に液体を通して、液体中に存在する
磁性懸濁物を磁気分離し、浄化液体を得る電磁フ
イルターであつて、たとえば100℃以上の高温の
被処理水を処理するための電磁フイルターに関す
るものである。
〈従来の技術〉 電磁フイルターは水中の磁性懸濁物を濾過塔の
内部に充填した磁性体に吸着させることにより除
去するもので、従来の電磁フイルターの構造は第
5図に示したようなものである。すなわちスパイ
ラル状、ウール状、球状などの磁性体1を充填し
た濾過塔2の周囲に電磁コイル3を配設するとと
もに、当該電磁コイル3に直流電流を供給するた
めの整流機(図示せず)を設置し、被処理水中の
磁性懸濁物を除去するにあたつては、交流電流を
整流機によつて直流電流に変換し、当該直流電流
を電磁コイル3に供給して磁束(点線で示した)
を発生させ、濾過塔内部の磁性体1を電磁石化す
るとともに、被処理水を濾過塔2の上部あるいは
下部から通し、当該磁性体1に磁性懸濁物を磁力
により吸着させ、また当該磁性体1に磁性懸濁物
を吸着させた後に通水を止め、電磁コイル3に通
じた直流電流の供給を止めて磁性体1を消磁し、
水や空気を用いて磁性体1に吸着した磁性懸濁物
を洗浄して塔外に排出するもので、この通水と洗
浄を交互に行うものである。
一方電磁コイル3から発生する磁束を外部に漏
洩させず、効率よく磁性体1に作用させるため従
来の電磁フイルターにおいては第5図に示したご
とく、電磁コイル3と濾過塔2が対面する部分を
除いて電磁コイルの外周部をリターンフレーム4
で覆い、また当該リターンフレーム4と同一平面
になるように、濾過塔2内の上部および下部に多
数の流体の通過孔5を開口したポールピース6を
付設することが行われている。
このようにリターンフレーム4とポールピース
6を設けると電磁コイル3で発生した磁束は図示
したようにリターンフレーム4およびポールピー
ス6内部から外部へ漏洩せず、発生した磁束のほ
とんど全てを磁性体1に通過させることができ、
消費電力の省力化に大いに貢献する。
このようにリターンフレーム4を用いる従来の
電磁フイルターにおいては、電磁コイル3はリタ
ーンフレーム4と濾過塔2によつて形成されるほ
ぼ密閉された空間部Sに内設されることとなる。
一方、電磁コイル3に直流電流を通じて磁束を
発生させると、磁束と共に熱も発生するので、こ
の熱を放熱しないと電磁コイル3の電気絶縁体が
熱により絶縁破壊(以下熱破壊という)し、電磁
コイル3に重大な支障を及ぼす。したがつてリタ
ーンフレーム4を有する従来の電磁フイルターの
電磁コイル3については水冷式のものあるいは空
冷式のものが用いられている。すなわち、水冷式
のものはたとえば銅製の中空導体の表面を電気絶
縁体で被覆したものを幾重にも巻いて電磁コイル
を形成し、電磁コイルに通電する際に前記中空導
体内に冷却水を通流することにより電磁コイルを
冷却するものであり、また空冷式のものは複数段
の電磁コイルを間隙を開けて設置し、当該間隙に
冷却用気体を通流させて電磁コイルを冷却するも
のである。
〈解決しようとする問題点〉 従来の電磁フイルターの構造は以上説明した通
りであり、被処理水の水温が100℃以下の場合は、
たとえ電磁コイルが密閉された空間部Sに内設さ
れていても、前述したごとく電磁コイルを冷却す
るので問題が生じない。
しかし、たとえばPWR型原子力発電所の原子
炉の一次冷却水や、通常火力発電所のヒータード
レン水の水温は前者で300℃前後であり、また後
者で200℃前後であるが、このような被処理水を
処理する場合、従来の電磁フイルターでは以下の
ような問題が生ずる。
すなわち第5図に示したごとく、空間部Sの内
側は濾過塔2の塔壁となつているから、被処理水
の熱が塔壁から空間部Sに放熱される。しかし空
間部Sは前述したようにほぼ密閉された空間であ
るため熱が当該空間部Sに蓄熱し、当該空間部S
内の温度は被処理水の温度とほぼ同じとなる。し
たがつて被処理水の温度が前述した電磁コイル3
の電気絶縁体の耐熱温度より高い場合は当該電気
絶縁体が熱破壊するという問題が生ずる。
このように被処理水の温度が高い場合は前記電
気絶縁体の熱破壊に対して何等かの対策を取る必
要があるが、たとえば電磁コイルが水冷式の場
合、電磁コイル内に流通する冷却水の流量を増加
して冷却能力を上昇させて電気絶縁体の過熱を防
止することも考えられる。しかし電磁コイルはか
なり細い中空のチユーブを幾重にも巻いたものな
ので、もともと圧力損失が高く、それ程この冷却
水の流量を大とすることはできない。たとえば当
該中空チユーブの肉厚を厚くし、高圧ポンプを用
いて強制的に大流量の冷却水を流すことも考えら
れるが、この方法は設備費がかなり増加し、また
電磁コイルから排出される冷却水が沸騰状態で流
出するなどの欠点を有しあまり得策ではない。
一方電磁コイルが空冷式の場合は、空冷能力に
限界があり、従来の電磁フイルターの構造では前
述したような高温の被処理水を処理することは困
難である。
したがつてこのような高温の被処理水を処理す
る場合、磁束が漏洩しない程度にリターンフレー
ム4の上下端と濾過塔2の塔壁との間に僅かな間
隙を保持し、被処理水に起因する熱を当該間隙か
ら外部へ放散させる必要性がある。
ところが前記間隙を保持するために、濾過塔2
の外径より僅かに大きい内径を有するリターンフ
レーム4を単に濾過塔2の外側に配置したのみで
はその目的を達することができない。
何故ならば電磁コイル3に通電した場合、その
磁気作用によりリターンフレーム4の上下端と濾
過塔2の塔壁とが強く引き合い、リターンフレー
ム4の内周の或る箇所に濾過塔2の塔壁の或る箇
所が接触してしまうからである。またこのような
状態となると、濾過塔2の上下端に連通する被処
理水管あるいは処理水管との接続部に機械的負担
もかかり好ましくない。
本考案は従来の電磁フイルターにおける上述し
た不具合点を解決するもので、リターンフレーム
4の上下端と濾過塔2の塔壁との間に、どの点で
も等しい間隙を保持することが可能な電磁フイル
ターを提供することを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は磁性体を充填した濾過塔の周囲に電磁
コイルを配設するとともに、電磁コイルと濾過塔
が対面する部分を除いて電磁コイルの外周部をリ
クーンフレームで覆つた電磁フイルターにおい
て、リターンフレームの上下先端部それぞれにリ
ターンフレームと濾過塔の側壁との間隔を保持す
るための少なくとも三個以上のスペーサーを設け
たことを特徴とする電磁フイルターである。
以下に本考案を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図は本考案の実施態様の一例を示す電磁フ
イルターの縦断面図であり、第2図は第1図のA
−A′線から見た上面図である。
第1図,第2図に示したごとく、本考案はリタ
ーンフレーム4の上端部および下端部にそれぞれ
四個のスペーサー7を付設し、当該各スペーサー
7によつてリターンフレーム4の上下端部と濾過
塔2の側壁に間隙8を保持するものである。なお
その他の部分は従来の電磁フイルターと同様であ
るので説明を省略する。
〈作用〉 本考案の電磁フイルターは第1図,第2図に示
したごとく間隙8を設けたので、高温の被処理水
を処理する際における濾過塔2の側壁から放射さ
れる熱を当該間隙8から効果的に放散させること
ができる。なお当該間隙8の幅をあまり大きくす
ると、ここから磁束が漏洩し、リターンフレーム
4を設ける効果が減少するので、その幅は10mm以
内とするのが好ましく、通常は5mm前後とすると
よい。
このような僅かな間隙8を保持したのみで、濾
過塔2の側壁周囲に生ずる熱気体がその上昇作用
によりリターンフレーム4の上端部に設けた間隙
8から外部へ放散し、また当該熱気体の放散に伴
いリターンフレーム4の下端部に設けた間隙8か
ら外気が流入し、空間部S内の温度が上昇するこ
とを効果的に防止し得る。なお場合によつてはリ
ターンフレーム4の下端部に保持した間隙8から
冷却用気体として空気を吹き込んだり、あるいは
リターンフレーム4の上端部に保持した間隙8か
らダクト(図示せず)などを介して空気を吸い込
むことにより熱気体を強制的に放散させ、冷却効
果をより向上させることもできる。
本考案に用いるスペーサー7は電磁コイル3に
電流を通じた際に生ずる磁気作用によるリターン
フレーム4と濾過塔2の接触を防止し、リターン
フレーム4の上下端と濾過塔2の塔壁との間に、
どの点でも等しい間隙8を保持するためのもので
あり、この目的を達するためにはリターンフレー
ムの上下先端部に当該スペーサーをそれぞれ少な
くとも三個以上設けることが必要である。
上述した実施態様ではスペーサー7をそれぞれ
四個用いているが、四個に限定されるものではな
い。ただしあまり多数のスペーサーを用いると、
以下に説明するスペーサーの調節に手間がかか
り、さらに当該スペーサーを介して濾過塔の熱が
リターンフレームに伝導し好ましくなく、通常は
スペーサー7をそれぞれ四個用いることが望まし
い。
本考案に用いるスペーサー7としては保持しよ
うとする間隙8の幅を有する鉄片などを間隙8内
に付設しても差し支えないが、この場合は当該鉄
片などが脱落しないような工夫が必要となるし、
またあらかじめ間隙8の幅に合致する鉄片などを
用意する必要があり、多少でもその幅が合致して
いないと電磁コイル3に電流を通じたり、切つた
りする時に僅かに濾過塔が動き、濾過塔2の上下
端に連通する被処理水管あるいは処理水管との接
続部に機械的負担がかかり好ましくない。
したがつてスペーサー7としては、どのスペー
サー7もリターンフレーム4と濾過塔2の側壁に
密着していることが好ましい。
第3図はリターンフレーム4の上端部に取り付
けたスペーサー7の拡大縦断面図であり、第4図
は同じく拡大横断面図である。
第3図,第4図に示したごとく本考案に用いる
スペーサー7としては、リターンフレーム4の上
部に取付座9をあらかじめ溶接するとともに、濾
過搭2の対応する側壁に受け座10をあらかじめ
溶接し、当該取付座9を通してスペーサーボルト
11を螺合して当該ボルト11の先端部を受け座
10に合致させ、当該ボルト11をロツクナツト
12でさらに固定したものが好ましい。
スペーサー7をこのような構造とすれば、濾過
塔2とリターンフレーム4を所定の位置に配置し
た後、スペーサーボルト11を螺合してその長さ
を容易に調整することができ、したがつてどのス
ペーサー7もリターンフレーム4と濾過塔2の側
壁に密着させることができる。またロツクナツト
12により調整後のスペーサーボルト11を強固
に固定することが可能である。
なお第3図,第4図においては濾過塔2の側壁
に受け座10を設けたが、これは濾過塔2の側壁
が円弧状となつているため、スペーサーボルト1
1の先端部の接触性を高めるもので、場合によつ
ては当該受け座10を省略しても差し支えない。
〈効果〉 以上説明したごとく本考案の電磁フイルターは
リターンフレームの上下端と濾過塔の側壁にスペ
ーサーを設け、濾過塔2の側壁の全周囲に間隙を
有しているので、高温の被処理水を処理しても、
その熱を間隙から効果的に放散することができ、
電磁コイルの電気絶縁体が熱破壊することがな
い。
また当該スペーサーをリターンフレームの上下
端に付設したスペーサーボルトの取付座とスペー
サーボルトとロツクナツトの組み合わせとするこ
とにより、前記間隙の調整が容易に行うことがで
きる。
さらにボルトのような断面積の小さなスペーサ
ーで間隙を保持することにより、濾過塔の側壁と
リターンフレームとがいわゆる点接触となり、濾
過塔からの伝導による熱移動も小となり、リター
ンフレーム自体の過熱も効果的に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はいずれも本考案の実施態
様を示すもので、第1図は本考案の電磁フイルタ
ーの縦断面図であり、第2図は第1図のA−
A′線から見た上面図である。また第3図は本考
案に用いるスペーサーの拡大縦断面図であり、第
4図は同じくスペーサーの拡大横断面図である。
また、第5図は従来の電磁フイルターの縦断面図
である。 1……磁性体、2……濾過塔、3……電磁コイ
ル、4……リターンフレーム、5……通過孔、6
……ポールピース、7……スペーサー、8……間
隙、9……取付座、10……受け座、11……ス
ペーサーボルト、12……ロツクナツト、S……
空間部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 磁性体を充填した濾過塔の周囲に電磁コイル
    を配設するとともに、電磁コイルと濾過塔が対
    面する部分を除いて電磁コイルの外周部をリタ
    ーンフレームで覆つた電磁フイルターにおい
    て、リターンフレームの上下先端部それぞれに
    リターンフレームと濾過塔の側壁との間隙を保
    持するためのすくなくとも三個以上のスペーサ
    ーを設けたことを特徴とする電磁フイルター。 2 当該スペーサーはリターンフレームの上下先
    端部に付設したスペーサーボルトの取付座とス
    ペーサーボルトとロツクナツトの組み合わせか
    らなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の電
    磁フイルター。
JP3896885U 1985-03-20 1985-03-20 Expired JPH034335Y2 (ja)

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