JPH0343092A - ポリオールモノ脂肪酸エステルの製造方法 - Google Patents

ポリオールモノ脂肪酸エステルの製造方法

Info

Publication number
JPH0343092A
JPH0343092A JP1179674A JP17967489A JPH0343092A JP H0343092 A JPH0343092 A JP H0343092A JP 1179674 A JP1179674 A JP 1179674A JP 17967489 A JP17967489 A JP 17967489A JP H0343092 A JPH0343092 A JP H0343092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glycerin
ester
reaction
lipase
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1179674A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Mori
森 信博
Hisashi Sasamoto
笹本 久
Ryozo Iwasaki
岩崎 亮三
Kyozo Kitano
北野 恭三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP1179674A priority Critical patent/JPH0343092A/ja
Priority to EP19900113135 priority patent/EP0407959A3/en
Publication of JPH0343092A publication Critical patent/JPH0343092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り束上立札且立互 本発明は、リパーゼを用いた酵素反応により、ポリオー
ルモノ脂肪酸エステルを短時間で高い合成到達率及び含
有率で合成し得るポリオールモノ脂肪酸エステルの製造
方法に関する。
の   び  が  しよ゛と る 従来、リパーゼは脂肪又は高級脂肪酸のエステルを加水
分解する酵素であることが知られているが、リパーゼは
また適当な条件下で加水分解の逆反応を起こし、ポリオ
ールのモノ脂肪酸エステルを合成し得ることも知られて
いる。
このリパーゼの加水分解逆反応を利用した脂肪酸のモノ
グリセリドの酵素的製法としては、例えばリパーゼとし
てキャンディダ・シリンドラセ(Candida cy
lindracea)等由来のものを用い、脂肪酸エス
テルとグリセリンとからグリセリドを合成する方法(特
開昭59−118094号、同59−118095号公
報)、リパーゼとしてペニシリウム・サイクロピウム(
Penicilliumcyclopiusl)由来の
ものを用い、脂肪酸又は脂肪酸エステルとグリセリンと
からグリセリドを合成する方法(特開昭61−1813
90号公報)、リパーゼとしてアルカリ性リパーゼを用
い、油脂とグリセリンとからグリセリドを合成する方法
(特開昭60−102192号公報)などが提案されて
いる。
また、同様にリパーゼの加水分解逆反応を利用した他の
ポリオールモノ脂肪酸エステルの酵素的製法として、例
えばリパーゼとしてキャンディダ・シリンドラセ(Ca
ndida cylindracea)等由来のものを
用い、脂肪酸又は脂肪酸エステルとプロピレングリコー
ルとからプロピレングリコールモノ脂肪酸エステルを合
成する方法(特開昭61−149099号公報)、脂肪
酸と平均重合度3以上のポリグリセリンとからポリグリ
セリン脂肪酸エステルを合成する方法(特開昭61−1
87795号公報)なども知られている。
しかしながら、上記方法はいずれも水エマルジョン系の
反応であり、反応生成物が無差別分布の法則(日高徹著
9食品用乳化剤、第13〜16頁)に従うため、例えば
脂肪酸のモノグリセリドを合成する場合においても、反
応生成物はグリセリン、モノグリセリド、ジグリセリド
、トリグリセリド、ポリグリセリドの混合物となって、
モノグリセリドのみを高純度で得ることは困難であり、
それ故、ポリオールのモノ脂肪酸エステルの反応生成物
中の含有率は低く、収率に劣るものであった。
更に、リパーゼを用いた反応は低温で進行するので、上
記方法では熱劣化のない品質的に優れたポリオールモノ
脂肪酸エステルを得ることはできるが、反応速度が通常
の化学反応に比較して極め、て遅いため、製造に長時間
を要する上、たとえ安価なリパーゼを利用しても大きな
反応器が必要で。
コスト的に劣るという問題点があり、工業化が難しかっ
た。また、モノエステル含有率が高くないと化学反応に
対する優位性を確保できないという欠点も有していた。
なお、非エマルジョン系の反応として、リパーゼにクロ
モバクテリウム・ビスコサム(Chromobacte
riumviscosum)由来のものを用い、脂肪酸
とグリセリンの界面でエステル合成を行なう方法(JA
OC5,。
Vol、 61. &4. April、 1984.
第776〜781頁)、有機溶媒存在下に微生物アルカ
リリパーゼを作用させ、エステル合成を行なう方法(特
開昭61−257191号公報)なども提案されている
。しかし、これらの方法では高い合成到達率が得られる
にもかかわらず1例えば脂肪酸又は脂肪酸と炭素数1〜
3の低級アルコールとのエステル基準の反応率で合成到
達率を90%以上とするには1日以上の長時間反応を行
なう必要があった。
このように、リパーゼを用いた従来の合成法では反応時
間、合成到達率などに問題があり、ポリオールモノ脂肪
酸エステルを工業的に有利に合成することは困難であっ
た。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ポリオール
モノ脂肪酸エステルを短時間で、しかも高い合成到達率
で反応生成物中の含有率を高くして合成することができ
るリパーゼの酵素反応を用いたポリオールモノ脂肪酸エ
ステルの製造方法を提供することを目的とする。
課 を   るための   び 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、炭素数6〜22の飽和もしくは不飽和脂肪酸又は
これら脂肪酸と炭素数1〜3の低級アルコールとのエス
テルと、グリセリン、ポリグリセリン及びプロピレング
リコールから選ばれるポリオールとを混合して反応させ
る際、リパーゼとして固定化した耐熱性リパーゼを使用
し、第2級又は第3級アルコールの存在下、とくに40
℃以上の温度で酵素反応を行ない、好ましくは酵素反応
により副生ずる水又は炭素数1〜3の低級アルコールの
系中濃度が0.5重量%以下になるように副生物を除去
した場合、短時間に反応が進み、反応生成物としてポリ
オールのモノ脂肪酸エステル含有率の高いポリオール脂
肪酸エステルを得ることができ、ポリオールモノ脂肪酸
エステルを高い合成到達率で工業的に有利に製造できる
ことを知見し、本発明をなすに至ったものである。
以下1本発明につき更に詳述する。
本発明では、出発原料として脂肪酸またはそのエステル
とポリオールとを使用する。
ここで1本発明に使用する脂肪酸は、炭素数6〜22の
飽和もしくは不飽和で直鎖もしくは分岐鎖脂肪酸であり
、このような脂肪酸であれば、水酸基、カルボニル基、
フェニル基等で置換されたものでもよい。具体的には、
脂肪酸としてカプロン酸、ソルビン酸、カプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミトレイン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸。
オレイン酸、リノール酸、リルン酸、エイコサン酸、ト
コサン酸、トコセン酸、アラキドン酸。
リシルイン酸、ジヒドロキシステアリン酸等を使用する
ことができる。
更に、脂肪酸のエステルとしては、上記炭素数6〜22
の脂肪酸と炭素数1〜3の低級アルコール、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパツールとのエステルを使用
するものであり、具体的にはカプロン酸メチル、カプロ
ン酸エチル、カプリン酸メチル、カプリン酸エチル、ラ
ウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸プロピ
ル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ミリス
チン酸プロピル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エ
チル、パルミチン酸プロピル、ステアリン酸メチル、ス
テアリン酸エチル、ステアリン酸プロピル、オレイン酸
メチル、オレイン酸エチル。
オレイン酸プロピル、リノール酸メチル、リノール酸エ
チル、リノール酸プロピル、リノール酸メチル、リノー
ル酸エチル、リノール酸プロピル。
エイコサン酸メチル、アラキドン酸メチル、トコサン酸
メチル、トコセン酸メチル等が例示される。
また、本発明ではポリオールとしてグリセリン。
プロピレングリコール及びポリグリセリンから選ばれる
1種又は2種以上を使用する。ここでポリグリセリンと
しては平均重合度が2〜22、好ましくは2〜10のも
のが好適に用いられる。
上記脂肪酸又はそのエステルと上記ポリオールとの混合
比は、脂肪酸又はそのエステル1モルに対してポリオー
ルを0.1〜10モル、特に1〜3モルとすることが望
ましい。
次に1本発明においては、前記出発原料を酵素反応を利
用して反応させるため、固定化した耐熱性リパーゼを使
用する。
ここで、耐熱性リパーゼとしてはリパーゼ粉末50mg
を0.4aQのリン酸バッフy−(0,1M。
pH7)に溶解し、70℃で30分間加熱した後の残存
活性が40%以上、好ましくは80%以上、更に好まし
くは95%以上の耐熱性を有するものであれば種々のも
のを使用でき5例えばキャンデイダ・アンタークチイカ
(Candida antarctica)由来の耐熱
性リパーゼ(sp−382,NoVO社製)、ムコール
・マイハイ(MucOrIIIiehei)由来の耐熱
性リパーゼ(Lipozyme 、 N OV O社製
)などは、後述する実験結果から明らかなように、優れ
た耐熱性を有するので好適であるが、勿論これらに限ら
れるものではない。
また、上記耐熱性リパーゼの固定化方法としては、担体
結合法、架橋法、包括法のうちいずれの方法を採用して
もよいが、特に担体結合法が好適に採用できる。
この場合、固定化担体として具体的には、活性炭、多孔
性ガラス、酸性白土、漂白土、カオリナイト、アルミナ
、シリカゲル、ベントナイト、ヒドロキシアパタイト、
リン酸カルシウム、金属酸化物等の無機物質、デンプン
、グルテン等の天然高分子化合物、ポリエチレン、ポリ
プロピレン。
フェノールホルマリン樹脂、アクリル樹脂、アニオン交
換樹脂、カチオン交換樹脂等の合成高分子物質などを挙
げることができるが1本発明では特に物理的形態として
多孔性を有する合成高分子物質、例えば多孔性ポリエチ
レン、多孔性ポリプロピレン、多孔性フェノールホルマ
リン樹脂、多孔性アクリル樹脂が最も好ましく用いられ
る。なお、本発明では、酵素の活性発現を阻害しないも
のであれば上記以外の種々の固定化担体を使用しても何
ら差し支えない。
更に、固定化担体に対し固定化されたリパーゼ量は通常
固定化担体1gに対して0.1〜500■の蛋白質量、
特にリパーゼが蛋白質中に2〜50%程度含まれている
蛋白質を固定化したものが好適である。
本発明において、耐熱性固定化リパーゼの使用量は特に
限定されないが、上記脂肪酸又はそのエステル100重
量部に対し0.1〜10000重量部、好ましくは、1
〜2000重量部の範囲とすることができる。
本発明では、上記脂肪酸又はそのエステルとポリオール
との耐熱性固定化リパーゼを用いた酵素反応を第2級又
は第3級アルコールの存在下で行なう、この第2級又は
第3級アルコールは脂肪酸又はそのエステルやポリオー
ルを容易に溶解させ得るもので、第2級又は第3級アル
コールの存在下で反応を行なうことによりポリオールの
モノ脂肪酸エステルを効率良く合成することができる。
ここで、第2級又は第3級アルコールとしては、例えば
2,4−ジメチル−3−ペンタノール、2゜6−シメチ
ルー4−ヘプタツール、第3級ブチルアルコール、第3
級アミルアルコール、ジアセトンアルコール、3−メチ
ル−3−ペンタノール。
3−エチル−3−ペンタノール、3−プロピル−3−ペ
ンタノール、2−メチル−2−ヘキサノール、2−エチ
ル−2−ヘキサノール等を挙げることができ、これらの
アルコールを単独で又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
また、第2級又は第3級アルコールの使用量は、使用す
る第2級又は第3級アルコールの種類や脂肪酸又はその
エステルの炭素鎖長、反応温度等により左右されるが、
好ましくは反応系全体の10〜99重量%、特に60〜
80重量%である。第2級又は第3級アルコールの使用
量が10重量%に満たないと脂肪酸又はそのエステルや
ポリオールが十分溶解せず、ポリオールモノ脂肪酸エス
テルを効率良く合成することが困難になる場合があり、
99重量%を超えると溶媒に対する基質(脂肪酸又はそ
のエステル、及びポリグリセリン)濃度が薄くなり、酵
素反応速度の低下を招く場合がある。
更に1本発明では、上記第2級又は第3級アルコールと
共に本発明の反応を阻害しない範囲でその他の有機溶媒
が混入することは差支えない、この場合、他の有機溶媒
としては、例えばベンゼン。
トルエン、キシレン、フェノール等の芳香族炭化水素類
、アセトン等のケトン類、ジメチルエーテル、ジオキサ
ン等のエーテル類、n−ヘキサン。
イソオクタン等の脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、
シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類、四
塩化炭素、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類など
が挙げられる。なお、ピリジン、ジメチルホルムアミド
、キノリン等の含窒素溶媒類、ジメチルスルホキシド等
のスルホキシド溶媒類などは反応系を均一にすることが
可能な溶媒であるが、これらはリパーゼの酵素安定性を
低下させる原因となる場合があるので1本発明では溶媒
として混在させないことが望ましい。
而して、本発明のポリオールモノ脂肪酸エステルの製造
方法は、炭素数6〜22の飽和もしくは不飽和脂肪酸又
はこれら脂肪酸と炭素数1〜3の低級アルコールとのエ
ステルと、グリセリン、ポリグリセリン及びプロピレン
グリコールから選ばれるポリアルコールとの混合物に、
第2級アルコール及び/又は第3級アルコールの存在下
で耐熱性固定化リパーゼを作用させるものである。
ここで、上記脂肪酸又はそのエステルとポリオールとを
耐熱性固定化リパーゼを用いて酵素反応させる際、反応
条件は適宜調整し得るが、40℃以上の温度で反応させ
ることが好ましく、この温度条件で反応を行なうと5〜
10時間程時間短時間で反応を完結することができる。
更に、本発明方法によりポリオールモノ脂肪酸エステル
を製造する際は、例えば固定化リパーゼをカラムに充填
して基質液を通す方法(充填カラム式)、基質液と固定
化酵素を反応槽に導入し、撹拌、振盪により反応を行な
う方法(回分式)。
前記回分式で反応を連続的に行なう方法(連続撹拌槽式
)等を採用して行なうことができる。
また1本発明方法では、酸素反応により水又は炭素数1
〜3の低級アルコールが副生ずるが、この場合、この副
生物の系中濃度が0.5重量%以下、特に0.1重量%
以下となるように副生物を除去することが効率良く反応
を進めるために好ましい。これら副生物を除去する方法
としては、例えばゼオライト、モレキュラーシーブス、
芒硝等を用いて吸着除去する方法、乾燥空気や不活性ガ
スを反応槽中に導入して気体中に蒸発させて除去するか
、あるいは反応槽内を減圧にし、蒸発させて反応槽外に
排出する方法等が挙げられ、これら除去方法を前述の酵
素反応装置と適宜組み合わせると効率良く合成反応を行
なうことができる。
なお1反応終了後は通常の方法で反応生成物中からポリ
オールのモノ脂肪酸エステルを分離・採取することがで
きる。
見豐夏塾果 本発明の製造方法によれば、ポリオールモノ脂肪酸エス
テルを酵素反応を利用して短時間に高い合成到達率及び
含有率で工業的に有利に合成することができる。
次に実験例を示す。
〔実験例〕
種リパーゼの、1、  狭 第1表に示す各種リパーゼ粉末50■を0.4−のリン
酸バッファー(0,1M、pH7)に溶解後、70℃で
30分間加熱した。これを冷水により冷却後、グリセリ
ン5gに溶解し、オレイン酸0.5gを添加して、30
℃で1時間酵素反応を行なった。反応終了後、アセトン
:エタノール=1:1(容量比)溶液20IIQを添加
し、#素反応を停止させた。また、ブランクとして未加
熱のリパーゼ水溶液を用い、上記酵素反応を並行して行
なった。
酵素反応停止後、O,1Mエタノール−水酸化カリウム
溶液で滴定して、脂肪酸の減少量がら酵素活性を算出し
、下記式を用いて加熱前後の相対活性を求めた。
オレイン酸1 g (3,5mM)とグリセリン0.9
8g (10,5mM)の混合物に第3級ブチルアルコ
ール5mQを加え、更に第1表に示す各種リパーゼを多
孔性アクリル樹脂に固定化したもの1001mgを加え
た。次に、脱水剤としてモレキュラーシーブス3A(和
光純薬社製)Igを加え、50℃で6時間撹拌反応させ
た0反応終了後、減圧濾過して固定化リパーゼ及びモレ
キュラーシーブス3Aを除去し、反応が液をO,1Mエ
タノール−水酸化カリウム溶液で滴定し、 下記式を用い てオレイン酸の減少量からエステル合成率を算出した。
以上の結呆を第1表に併記する。
本 実施例1参照 本本 実施例17参照 第1表の結果より、キャンディダ・アンタークチイカ由
来のリパーゼs p −382及びムコール・マイハイ
由来のLipozymeは、優れた耐熱性を有し、しか
も、固定化することによりリパーゼ反応としては比較的
高い50℃という反応温度でしかも短時間に高いエステ
ル合成率を達、成することがわかった・ 以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本
発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕 オレイン酸1 g (3,54mM)とグリセリン0.
98g (10,6mM)の混合物に第3級ブチルアル
コール5dを加え、更にキャンディダ・アンタークチイ
カ由来の耐熱性リパーゼをアクリル樹脂に固定化したも
の(以後、固定化リパーゼ5p−382と称す)100
■を加えた後、脱水剤としてモレキュラーシーブス3A
1gを加え、50℃で6時間撹拌反応させた1反応終了
後、濾過して固定化リパーゼ5p−382及びモレキュ
ラーシーブス3Aを除去した。
次に、反応炉液10IltをIIIQのスクリュニ管に
採り、ピリジン40JJ1を加え、更に内部標準物質と
してn−テトラデカンの入ったピリジン(20■/d)
504とシリル化剤としてN、O−ビス(トリメチルシ
リル)トルフルオロアセトアミド200Aとを加え、7
0〜80℃で30分間静置反応を行なった。この反応液
IIJ1をガスクロマトグラフィーにより分析し、油分
中の未反応脂肪酸及び合成されたグリセリン七ノエステ
ル、ジエステル、トリエステルの重量パーセントを測定
したところ、エステル合成率96.O%、グリセリンオ
レートの成分含有率はグリセリンモノオレート86.9
%、グリセリンジオレート9.0%であり、グリセリン
トリオレートは検出されなかった。
〔実施例2〕 オレイン酸メチル1.05g (3,54mM)とグリ
セリン0.98g (10,6mM)、第3級ブチルア
ルコール5ml、固定化リパーゼ5p−382100■
、モレキュラーシーブス5A1gを30all容三角フ
ラスコに取り、70℃で6時間振盪し、反応させ、実施
例1と同様に処理し。
ポリグリセリンエステルの分析を行なった。その結果、
エステル合成率は98.2%、グリセリンオレートの成
分含有率はグリセリンモノオレート88.9%、グリセ
リンジオレート9.3%であった・ 〔実施例3〕 オレイン酸エチル1.Log (3,54mM)とグリ
セリン0.98g (10,6mM) 、第3級ブチル
アルコール5Il!Q、固定化リパーゼ5p−3821
00■、モレキュラーシーブス5A  1gを30d容
三角フラスコに取り、90℃で3時間振盪反応させ、実
施例1と同様に処理、分析した。その結果、エステル合
成率は99.1%。
グリセリンオレートの成分含有率はグリセリンモノオレ
ート89.6%、グリセリンジオレート9.5%であっ
た。
〔実施例4〕 オレイン酸メチル1.05g (3,54mM)第3級
ブチルアルコール5mQ、固定化リパーゼ5p−382
100■、モレキュラーシーブス5A1gを30m1l
容三角フラスコに取り、グリセリンの量を0.33g 
(3,54mM) 、0.98g(10,6mM) 、
1.63g (17,7mM)としてそれぞれ上記三角
フラスコに入れ、50℃で6時間反応させた。反応終了
後、未反応のオレイン酸メチル及び合成されたグリセリ
ンオレートの成分含有率を求めた。結果を第2表に示す
第2表の結果より、グリセリン/オレイン酸メチルのモ
ル比を高くすると、エステル合成率、グリセリンモノオ
レートの含有率が高くなることがわかった。
〔実施例5,6〕 リノール酸0.99g (3,54mM)とグリセリン
0.98g (10,6mM) 、第3級ブチルアルコ
ール10−1固定化リパーゼ5p−382100■、モ
レキュラーシーブス3A1gを30−容三角フラスコに
取り、50℃で6時間振盪反応させた。その結果、エス
テル合成率は96.3%、エステル中の成分含有率はグ
リセリンシリル−ト86.4%、グリセリンシリル−ト
9.8%であった。
また、リノール酸を7ラキドン酸に変えた以外は上記と
同様に反応させた結果、エステル合成率は94.6%、
エステル中の成分含有率はグリセリンモノエステル91
.4%、グリセリンジエステル3.2%であった。
〔実施例7〕 パルミチン酸メチル0.96g (3,54mM)とグ
リセリン0.98g (10,6mM) 、第3級ブチ
ルアルコール7d、固定化リパーゼ5p−382100
■、モレキュラーシーブス5A1gを30mQ容三角フ
ラスコに取り、50℃で6時間振盪反応させた。その結
果、エステル合成率は96.0%、グリセリンパルミテ
ートの成分含有率はグリセリンモノパルミテート88.
3%、グリセリンジパルミテート7.7%であった。
〔実施例8〕 ミリスチン酸0.81g (3,54mM)とグリセリ
ン0.98g (10,6mM)、第3級ブチルアルコ
ール3−1固定化リパーゼs p −382100■、
モレキュラーシーブス3A1gを30−容三角フラスコ
に取り、60℃で4時間振盪反応させた。その結果、エ
ステル合成率は96.4%、グリセリンミリステートの
成分含有率はグリセリンモノミリステート85.0%、
グリセリンシミリステート11.4%であった。
〔実施例9〕 ラウリン酸メチル0.76g (3,54mM)とグリ
セリン0.98g (10,6mM) 、第3級ブチル
アルコール5IIQ、固定化リパーゼ5p−38210
0■、モレキュラーシーブス4A1gを30mQ容三角
フラスコに取り、60℃で4時間振盪反応させた。その
結果、エステル合成率は96.2%、グリセリンラウレ
ートの成分含有率はグリセリンモノラウレート83.8
%、グリセリンジラウレート12.5%であった。
〔実施例10〕 カプリン酸0.61g (3,54mM)とグリセリン
0.98g (10,6mM)、第3級ブチルアルコー
ル5d、固定化リパーゼs p −382100■、モ
レキュラーシーブス3A1gを30−容三角フラスコに
取り、70℃で4時間振盪反応させた。その結果、エス
テル合成率は97.1%、グリセリンカブリレートの成
分含有率はグリセリン七ツカプレート85.2%、グリ
セリンシカプレート11.9%であった。
〔実施例11〕 カプロン酸メチル0.46g (3,54mM)とグリ
セリン0.98g (1,Q、6mM) 、第3級ブチ
ルアルコール5Ili、固定化リパーゼ1p−3821
00■、モレキュラーシーブス5A1gを30−容三角
フラスコに取り、70℃で4時間振盪反応させた。その
結果、エステル合成率は97.2%、グリセリンカプロ
ネートの成分含有率はグリセリンモノカプロネート83
.7%、グリセリンシカプロネート13.5%であった
〔実施例12〕 オレイン酸メチル1.05g (3,54mM)とグリ
セリン0.98g (10,6mM)、ジアセトンアル
コール5d、固定化リパーゼ5p−382100■、モ
レキュラーシーブスSA3gを30−容三角フラスコに
取り、40℃で24時間振盪反応させた。その結果、エ
ステル合成率は94.7%、グリセリンオレートの成分
含有率はグリセリンモノオレート86.5%、グリセリ
ンジオレート8.3%であった。
〔実施例13,143 オレイン酸メチルl、Q5g (3,54mM)とグリ
セリン0.98g (10,6mM) 、2.4−ジメ
チル−3−ペンタノール10d、固定化リパーゼ1p−
382100+g、モレキュラーシーブス5A1gを3
0+at容三角フラスコに取り、50℃で6時間振盪反
応させた。その結果、エステル合成率は93.2%、グ
リセリンオレートの成分含有率はグリセリンモノオレー
ト84.7%。
グリセリンジオレート8.4%であった。
また、2,4−ジメチル−3−ペンタノールを3−メチ
ル−3−ペンタノールに変えた以外は上記と同様に反応
させた結果、エステル合成率は94.0%、グリセリン
オレートの成分含有率はグリセリンモノオレート85.
1%、グリセリンジオレート9.0%であった。
〔実施例15〕 パルミチン酸メチル0.96g (3,54mM)とグ
リセリン0.98g (10,6mM)、第3級ブチル
アルコール2.5d、ジアセトンアルコール2.5aQ
、固定化リパーゼ5p−382100■、モレキュラー
シーブス5A1gを30−容三角フラスコに取り、60
℃で5時間振盪反応させた。その結果、エステル合成率
は94.7%、グリセリンパルミテートの成分含有率は
グリセリンモノパルミテート85.9%、グリセリンジ
パルミテート8.7%であった。
〔実施例16) パルミチン酸メチル0.96g (3,54mM)とグ
リセリン0.98g (10,6mM)、第3級ブチル
アルコール4mjl、ヘキサン1−2固定化リパーゼ5
p−382100q、モレキュラーシーブス5A1gを
30Jl容三角フラスコに取り、60℃で5時間振盪反
応させた。その結果、エステル合成率は92.9%、グ
リセリンパルミテートの成分含有率はグリセリンモノパ
ルミテート81.3%、グリセリンジパルミテート11
.6%であった。
〔実施例17] オレイン酸1 g (3,54mM)とグリセリン0.
98g (10,6mM) 、第3級ブチルアルコール
5d、ムコール・マイハイ由来の耐熱性リパーゼをフェ
ノール・ホルマリン樹脂に固定化したもの(Lipoz
yme) 100 mg、モレキュラーシーブス3A1
 gを30d容三角フラスコに取り、50℃で6時間反
応させた。その結果、エステル合成率は82.4%、グ
リセリンオレートの成分含有量はグリセリンモノオレー
ト75.7%、グリセリンジオレート6.7%であった
〔実施例18〜20) オレイン酸1 g (3、54m M )とジグリセリ
ン0.58g (3,54mM) 、第3級ブチルアル
コール5d、固定化リパーゼsp−382100mg、
モレキュラーシーブス3A1gを30−容三角フラスコ
に取り、50℃で6時間反応させた。その結果、エステ
ル合成率は96.8%。
ジグリセリンモノオレート88.4%、ジグリセリンジ
オレート8.4%であった。
また、ジグリセリンの代りにテトラグリセリン1.12
g (3,54mM)又はデカグリセリン2.69g 
(3,54mM)を用いた以外は上記と同様に反応させ
た結果、エステル合成率はそれぞれ97.5%、96.
7%であった。
〔実施例21〕 バルミチン酸0.91 g (3,54mM)とデカグ
リセリン2.69 g (3,54mM) 、ジアセト
ンアルコール5d、固定化リパーゼ5p−382100
■、モレキュラーシーブス3A1 gを30−容三角フ
ラスコに取り、50℃で6時間反応させた。その結果、
エステル合成率は96.1%であった。
〔実施例22〜27〕 オレイン酸メチル1.05g (3,54mM)とデカ
グリセリン2.69g (3,54mM) 、第3級ブ
チルアルコール5d、固定化リパーゼ5p−38210
0■、モレキュラーシーブス5A1gを30−容三角フ
ラスコに取り、60℃で6時間反応させた。その結果、
エステル合成率は98.7%であった。
また、オレイン酸メチルの代りにステアリン酸メチル1
.06g (3,54mM) 、パルミチン酸メチル0
.96g (3,54mM)、ミリスチン酸メチル0.
86g (3,54mM) 、カプリン酸メチル0.6
6g (3,54mM)又はカプロン酸メチル0.46
g (3,54mM)を用いた以外は上記と同様に反応
させた結果、エステル合成率はそれぞれ97.4%、9
6.8%、98.2%、98.5%、99.1%であっ
た。
〔実施例28〕 オレイン酸1g(3,54mM)とプロピレングリコー
ル0.81g (10,6mM)、第3級ブチルアルコ
ール5Id、固定化リパーゼ5p−382100■、モ
レキュラーシーブス3A1gを30d容三角フラスコに
取り、50℃で6時間振盪反応させた。その結果、エス
テル合成率は93.7%、プロピレングリコールオレー
トの成分含有率はプロピレングリコールモノオレート9
2.1%、プロピレングリコールジオレート1.6%で
あった。
〔実施例29〕 リノール酸0.99g (3,54mM)とプロピレン
グリコール0.81g (10,6mM)、ジアセトン
アルコール5−1固定化リパーゼ5p−382100■
、モレキュラーシーブス3A1gを30mQ容三角フラ
スコに取り、60℃で6時間振盪反応させた。その結果
、エステル合成率は94.1%、プロピレングリコール
シル−トの成分含有率はプロピレングリコールシリル−
ト93.0%、プロピレングリコールシリル−ト1.1
%であった。
〔実施例30〕 ステアリン酸メチル1.06g (3,54mM)とプ
ロピレングリコール0.27g (3,54mM)、第
3級ブチルアルコール5−1固定化リパーゼ5p−38
2100mg、モレキュラーシーブス5A1gを30m
Q容三角フラスコに取り。
70℃で4時間振盪反応させた。その結果、エステル合
成率は89.1%、プロピレングリコールステアレート
の成分含有率はプロピレングリコールモノステアレート
81.1%、プロピレングリコールジステアレート8.
0%であった。
〔実施例31〕 ミリスチン酸0.81g (3,54mM)とプロピレ
ングリコール0.81g (10,6mM)、第3級ブ
チルアルコール2.5all、ジアセトンアルコール2
.5mQ、固定化リパーゼ5p−382100■、モレ
キュラーシーブス3A1gを30−容三角フラスコに取
り、50℃で6時間振盪反応させた。その結果、エステ
ル合成率は92.8%、プロピレングリコールミリステ
ートの成分含有率はプロピレングリコールモノミリステ
ート90.7%、プロピレングリコールシミリステート
2.1%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、炭素数6〜22の飽和もしくは不飽和脂肪酸又は該
    脂肪酸と炭素数1〜3の低級アルコールとのエステルと
    、グリセリン、ポリグリセリン及びプロピレングリコー
    ルから選ばれるポリオールとの混合物に第2級アルコー
    ル及び/又は第3級アルコールの存在下で耐熱性固定化
    リパーゼを作用させることを特徴とするポリオールモノ
    脂肪酸エステルの製造方法。
JP1179674A 1989-07-11 1989-07-11 ポリオールモノ脂肪酸エステルの製造方法 Pending JPH0343092A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1179674A JPH0343092A (ja) 1989-07-11 1989-07-11 ポリオールモノ脂肪酸エステルの製造方法
EP19900113135 EP0407959A3 (en) 1989-07-11 1990-07-10 Process for producing polyol fatty acid monoesters

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1179674A JPH0343092A (ja) 1989-07-11 1989-07-11 ポリオールモノ脂肪酸エステルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0343092A true JPH0343092A (ja) 1991-02-25

Family

ID=16069894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1179674A Pending JPH0343092A (ja) 1989-07-11 1989-07-11 ポリオールモノ脂肪酸エステルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0343092A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007202557A (ja) * 2006-02-04 2007-08-16 Goldschmidt Gmbh 有機修飾シロキサンの調製方法
JP2008220236A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Taiyo Corp 中鎖および長鎖脂肪酸モノグリセリドの製造方法
JP2013504336A (ja) * 2009-09-16 2013-02-07 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 酵素により触媒されるモノアシル化ポリオールの調製方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007202557A (ja) * 2006-02-04 2007-08-16 Goldschmidt Gmbh 有機修飾シロキサンの調製方法
JP2012193377A (ja) * 2006-02-04 2012-10-11 Evonik Goldschmidt Gmbh 研磨パッド用シート、研磨パッド及びその製造方法、並びに研磨方法
JP2008220236A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Taiyo Corp 中鎖および長鎖脂肪酸モノグリセリドの製造方法
JP2013504336A (ja) * 2009-09-16 2013-02-07 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 酵素により触媒されるモノアシル化ポリオールの調製方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4874699A (en) Reaction method for transesterifying fats and oils
EP0407959A2 (en) Process for producing polyol fatty acid monoesters
US4927920A (en) Sugar ester synthesis
CN1321190C (zh) 甘油二酯的生产方法
EP0413307A1 (en) Process for producing saccharide fatty acid monoesters
WO1990004033A1 (en) Production of monoglycerides by enzymatic transesterification
JPH0343092A (ja) ポリオールモノ脂肪酸エステルの製造方法
JPH08294394A (ja) ジグリセリドの製造法
CN108823255B (zh) 一种三饱和脂肪酸甘油酯的制备方法
EP0571421B1 (en) Enzymatic reverse hydrolysis of hydrophilic substrates - preparation of amphiphilic compounds
JPH0971594A (ja) 酵素法による糖又は糖アルコールの脂肪酸エステルの製造方法
JPH09173091A (ja) 糖脂肪酸エステルの製造方法
JP2711391B2 (ja) 改質油の製造法
JPH0416194A (ja) エステル混合物の製造法
JPH0376593A (ja) 糖モノ脂肪酸エステルの製造方法
JPH07163381A (ja) ジグリセリン−1,2−ジエステルの製造方法
JPH03168090A (ja) 糖脂肪酸モノエステルの製造方法
EP0945516B1 (en) Process for the selective preparation of partially acylated derivatives of monosaccharides and polyols
JPH03168091A (ja) 糖脂肪酸エステルの製造方法
JPH09168395A (ja) 糖脂肪酸エステルの製造方法
JPH03168092A (ja) 糖脂肪酸エステルの製造方法
JP4644433B2 (ja) 新規なd−アロース脂肪酸エステルの製造方法
JPS63240790A (ja) 高分子量リパ−ゼによる対称型トリグリセリドの製造法
JPH0416195A (ja) メチルグリコシド脂肪酸モノエステルの製造法
US20230159966A1 (en) Method for manufacturing sn-2 palmitic triacylglycerols