JPH0343001Y2 - - Google Patents

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JPH0343001Y2
JPH0343001Y2 JP17035486U JP17035486U JPH0343001Y2 JP H0343001 Y2 JPH0343001 Y2 JP H0343001Y2 JP 17035486 U JP17035486 U JP 17035486U JP 17035486 U JP17035486 U JP 17035486U JP H0343001 Y2 JPH0343001 Y2 JP H0343001Y2
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bubble
bubbles
film
pressure adjustment
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、インフレーシヨン方式で合成樹脂
フイルムを製造する装置に関する。
〈従来技術とその問題点〉 この種のインフレーシヨン方式で成形された合
成樹脂フイルムとしては、その縦、横両方向の抗
張力が大きく、更に両方向の抗張力の差がないフ
イルムが要求される。
前記縦、横両方向の抗張力は合成樹脂の固化時
にどれだけその方向に溶融状態でバブル(チユー
ブ帯)を延伸させることができるかで決まる。
このフイルムの縦方向、即ちその成形時のバブ
ル流れ方向の延伸と同程度の延伸を、その横方
向、即ちその成形時のバブルの円周方向に与える
ためには、相当大きなフロー比を取る必要が有
る。
この高ブロー比にした上である程度厚みの有る
フイルムを小口径の成形ダイで高押出量のもとで
成形すると、このダイ内の押出圧力が上昇すると
共に、樹脂の押出温度が上昇しフイルムの成形に
悪影響を及ぼし押出圧力、押出温度の上昇を抑制
するために、高ブロー比成形においてやむをえず
樹脂の押出量を少なくしており、その結果フイル
ムの成形効率が低下している。
更に前記このフイルムの縦方向、即ちその成形
時のバブル流れ方向の延伸と同程度の延伸を、そ
の横方向、即ちその成形時のバブルの円周方向に
与えるためには、バルブのフロストライン(冷却
凝固点)上において、バブルを円周方向から強制
的に圧迫するためのローラが、その軸線を水平と
してバブル周囲に配置され、これらローラの圧迫
作用によりフロストライン以下、即ちバブル流れ
方向上流側の溶融状態のバブル内部の空気圧力を
増大させ、フイルムの横延伸をほぼフイルムネツ
クイン位置で行なつている。
この際バブルの振れを安定させるためにバブル
内部に安定体を配置したインフレーシヨンフイル
ム成形装置においては、前記ローラの圧迫作用に
よるバブル内部の空気圧力の増大に伴い、バブル
の前記安定体に本来接触すべきネツクイン位置よ
り若干上流寄りで膨張を開始する傾向に有り、所
定通りネツクイン位置より横方向にバブルを所望
割合で急延伸させることができないという問題点
が有る。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案は、成形ダイの溶融樹脂環状吐出口の
近傍外側にエアリングの環状吹出口が臨在して設
けてあるインフレーシヨンフイルム成形装置にお
いて、 前記エアリングのハウジング上面から略フイル
ムネツクイン高さにわたり、バブルの外周に、多
段の環状気流圧力調整室が、階層的に形成してあ
り、これら気流圧力調整室の下流側でフイルムフ
ロストライン位置には、フイルムを円周方向から
強制的に圧迫するローラが、その軸線を水平にし
て数本バブルの周りに配置されていることを特徴
とするインフレーシヨンフイルム成形装置とする
ことにより、前記問題点を解決し高いネツクイン
位置よりバブルを縦方向と同程度に横方向に強制
延伸できるようにしたインフレーシヨンフイルム
成形装置である。
〈作用〉 前記構成の本件考案の作用を次に説明する。
前記成形ダイの環状吐出口から吐出したバブル
を立ち上げ、前記環状気流圧力調整室の中央部、
前記ローラに順次通して上方の引取装置(図示せ
ず)を経て巻取装置へ導く。
次いで、成形ダイに連結した押出装置、エアリ
ング、引取装置及び巻取装置を連続運転し、通常
のインフレーシヨンフイルム成形加工に移行す
る。
この際、エアリングから吹き出された冷風は、
成形ダイの環状吐出口から吐出されバブルの周囲
をこの環状吐出口の近傍で冷却する。
この冷却に伴つて暖まつた空気が、前記バブル
外周に形成した多数の環状気流圧力調整室の内周
縁部とバブル間の間隙を通つて上昇する間に、こ
の内周縁近傍はその外周縁部より負圧と成り、各
環状気流圧力調整室内に外気が取り入れられ、各
環状気流圧力調整室はエアチヤンバとして機能
し、前記エアリングのハウジング上面から略ネツ
クイン高さにわたり多数の環状気流圧力調整室内
の空気圧がバブルの外周面に多段状に作用し、成
形ダイより供給されるバブルの内圧と見合う動圧
がバブル外周にかけられ、バブルは、振動するこ
となく安定良くこれら環状気流圧力調整室の中央
部に支持される。
このバブルの高速引取り作業により、バブル外
周面に沿い移動する空気流は加速され、この空気
流の加速化に伴い、各環状気流圧力調整室の壁面
に沿いその内周縁部に向けて層流となつて流れ、
前記環状吐出口側から上昇してくる冷風と合流
し、この混合流でバブル周面を冷却すると共に、
この各環状気流圧力調整室からバブルに向けて流
れる外気流は、バブルを半径方向内向きに押圧
し、軟化状態のバブルを環状気流圧力調整室の内
周縁部より離反させる。
この際、冷風の一部は環状気流圧力調整室の壁
に沿つて外部へ少量流失する傾向に有る。
これら環状気流圧力調整室を出たバブルは、前
記フロストライン位置において、前記ローラによ
りその円周方向から強制的に圧迫され、この圧迫
作用によりバブル内の圧力はフロストライン位置
より下部、即ちバブル流れ方向において上流側に
位置する未硬化部分のバブル内を円周方向へ横延
伸するように作用する。
従つて、最上層の環状気流圧力調整室を出た直
後、換言すれば前記フイルムネツクイン位置で前
記バブルはその円周方向で一挙にかつ急激に横延
伸される。即ち、前記バブルは、縦方向の延伸量
と同程度、水平に横方向に延伸される。
次いで、このようにして縦、横の延伸量がほぼ
同一に成形されたフイルムは、前記引取装置に引
き取られたのち、巻取装置に巻取られる。
〈効果〉 前記ように構成し、作用する本件考案は次の効
果を奏する。
前記エアリングのハウジング上面から略フイル
ムネツクイン高さにわたり、バブルの外周に多段
の環状気流圧力調整室が前記環状吐出口と同心的
に階層的に形成してあるため、このフイルムネツ
クイン高さまで、エアリングの前記環状吐出口か
ら吐出され引き取られるバブル外周を、バブルの
内圧に見合う動圧で支持でき、フイルムネツクイ
ン位置より下位で未硬化部分のバブルが前記ロー
ラの圧迫作用に伴いバブル内の圧力により外方へ
膨張し始めてしまうのを解消でき、高い所望のフ
イルムネツクイン位置、即ち最上層の環状気流圧
力調整室を出た直後に、今だ融軟状態に有るバブ
ルをほぼ円周方向に、縦方向の延伸量と同等に横
延伸できる。
即ち、前記環状気流圧力調整室を出たバブル
は、前記環状気流圧力調整室から流出する外気の
動圧から解放され、フロストライン上に配置した
前記ローラの圧迫作用に伴つてバブルの内部圧力
は溶融状態に有る前記バブルに作用して一挙にか
つ、急激にこのバブルを円周方向へ横延伸でき
る。この結果、能率良く、縦、横の延伸量の略等
しいフイルムを高速、高吐出、高ブロー比でイン
フレーシヨン成形できる。
〈実施態様〉 次に、この考案の代表的な実施態様を図に基ず
き説明する。
図においては、10はインフレーシヨンフイル
ム成形装置Aの成形ダイであり、この成形ダイ1
0に形成した溶融樹脂の環状吐出口11の近傍外
側には、バブルB冷却用のエアリング13の環状
吹出口14が臨在して設けてある。
このエアリング13は、環状の上、下リツプ部
材15,16からなり、これら上、下リツプ部材
15,16の内縁により、前記環状吹出口14は
形成されている。
17は、テーパ状のドーナツ板型ガイド(以下
単にガイドと云う)であり、各ガイド17の小径
部分の内縁17aの口径は、前記成形ダイ10の
環状吐出口11の口径にほゞ等しい寸法としてあ
る。
このガイド17は、前記内縁17aほどバブル
Bの移動引取り方向に対して下流側で内向きに傾
斜して位置する全体截頭円錐形状を呈している。
前記ガイド17は、数枚、好ましくは4〜10枚
(図示の場合には4枚)、所定間隔をおいて階層的
に、前記エアリング13の上側リツプ部材16上
面からフイルムネツクイン位置にわたり、前記環
状吐出口11と同心に配置されている。これらガ
イド17は、上流側大径部分17bにおいて、エ
アリング13の上側リツプ部材15上面に同一円
上に配置固定した共通の垂直な支柱21に、止め
ねじなどの適宜の締付け具により摺動、固定自在
に取付けられ、隣接するガイド17の間隔が調整
自在としてある。
このように配置された隣接するガイド17間に
多段の環状気流圧力調整室18が環状吹出口11
と同心に階層的に、前記環状吹出口11から押出
成形される溶融状態のバブルB外周に形成され
る。
前記隣接するガイド17間の間隔は、上位のガ
イド17の上流側大径部分17bが、下位のガイ
ド17の下流側小径部分とほゞ同一高さに位置す
る間隔が好適である。
これらガイド17の下流側小径部分の内縁17
aの口径は、全て同じでも、下流側のものほど順
次若干大きく形成しても、この考案としては同一
である。
前記各ガイド17の成形ダイ10の軸線O、即
ち成形すべきバブルBの母線に対する傾斜角度は
30度乃至60度としてある。
これらガイド17の下流側で、フイルムクロス
トライン位置には、前記バブルBを円周方向から
強制的に圧迫するローラ19が、その軸線を水平
にして数本バブルBの周りに配置されている。
これらローラ19は、図示の場合には平面井桁
状に配列してある。
このようにガイド17及びローラ19を配置し
てなるインフレーシヨンフイルム成形装置Aでフ
イルムを成形するには、先ず隣接するガイド17
間の間隔寸法を、成形すべきフイルムの材質、厚
さに対応して調整し、かつ最下層のガイド17と
前記エアリング13の環状吹出口14間の間隔寸
法をも調整する。この間隔を狭くした時には、外
気を前記環状気流圧力室18へ吸い込みやすくな
るとともに、バブルBのネツクイン寸法が細くな
り、また広くした時には、バブルBで暖められた
空気の一部をこの環状気流圧力室18より外部へ
抜きやすくなるとともに、バブルのネツクイン寸
法は太くなる。
このように前記ガイド17の位置を調整した
後、前記環状吐出口11より押し出され溶融状態
のバブルBを前記環状吹出口14からの冷風によ
り冷却し、バブルBを冷却し自身昇温した空気流
が、このバブルBと各ガイド17の前記小径部分
の内縁17a間の間隙を通過時にベンチユリー効
果により増速され、この増速に伴いこの間隙部の
圧力は負圧化される。この負圧化により、前記階
層的に形成したドーナツ形の前記環状気流圧力調
整室18内に外気がバブルBの引取り上昇移動に
従つて順次その大径部分外縁側より小径部分内縁
に向けて気流として取り入れられ、下方から上昇
している暖かくなつた空気と、各ガイド17の前
記内縁17a寄り部において混合し、全体の温度
を低下させた状態で、前記フイルムネツクイン位
置までに達する間中、バブルBをその外周より冷
却する。
また、各気流調整圧力室18内に外気が取り入
れられることで、この気流調整圧力室18はエア
チヤンバとしての役目を果たし、成形ダイ10よ
りバブルB内に供給されるバブルの内圧と見合う
動圧を、前記各気流調整圧力室18で形成し、バ
ブルBをその外周よりフイルムネツクイン位置ま
で振れることなく安定良く支持する。
各気流調整圧力室18内の外気流は、前記ガイ
ド17面に沿い、その内縁17a部分に向け層流
となり流れ、この外気流速度のバブル半径方向の
成分と、環状吹出口14より吹き出され上昇、昇
温してくる空気流により、バブルBの外周面は、
ガイド17の内縁17aからバブルBを離反させ
る半径方向内向きの押圧力が作用し、軟化状態の
バブルBは各ガイド17の前記内縁10aに付着
せず、上方へ引き取られる。
この際、最下層のガイド17と前記環状吹出口
14間に、このガイド17の大径部分の外側直径
寸法より少し大き目の内径を有する短円筒20
を、前記エアリング13の上側リツプ部材15上
面に配置すれば、前記環状吹出口14から吹出し
た冷風は、このガイド17とエアリング13と短
円筒20で囲まれるエアチヤンバにより速度及び
流量調整され、バブルBの縦延伸に適当な速度、
流量をもつてバブルB周面に沿い流れ、最下層の
ガイド17の前記内縁17aとバブルB間の間隙
を通過する。
このようにして前記ガイド17間を通過中に前
記環状気流圧力調整室18からの動圧を受け、外
周より安定良く支持されるバブルBは、所望量、
縦延伸された後、最上層のガイド17を出た直
後、即ちフイルムネツクイン位置において、一挙
にバブル内圧により所望直径に、縦延伸と同程
度、膨張される。
換言すれば、前記フロストライン上に配置した
ローラ19は、フロスストライン位置において、
バブルBを円周方向へ強制的に圧迫する。このロ
ーラ19の圧迫作用によりバブルB内の圧力は増
大し、この増大した圧力は、フロストライン位置
と最上層のガイド17間で、このガイド17の外
周方向からのバブル支持力から開放された融軟状
態のバブル部分B1に集中的に作用し、この未硬
化なバブルブブンB1をフイルムネツクイン位置
で一挙に円周方向へ急激に横延伸する。
このようにして、縦、横同程度に延伸されたフ
イルムは、引取装置で引き取られ、巻取装置によ
り巻き取られる。
このフイルムのブロー比を変更する時には、前
記ガイド17の内縁17aの口径の異なるものを
使用する。
〈実施態様特有の効果〉 前記テーパ状のドーナツ型ガイド17を所定間
陥をおいて階層的に配置し、隣接するガイド17
間に各々環状気流圧力調整室を形成した態様にお
いては、このガイド17を所定枚数組立配置する
ことにより、フイルムネツクイン位置までに所望
個の環状気流圧力調整室18を容易に形成できる
とともに、ガイド17の大径部分の外縁17bよ
り吸い込んだ外気を、そのテーパ状壁面に沿い、
バブルBの流れ方向下流側へ容易に案内でき、そ
の小径部分の内縁17aより吐出することがで
き、この内縁17aよりバブルBの外周面を離反
させ、破断なくバブルBの縦延伸を行なえる。
【図面の簡単な説明】
図は、この考案の代表的な実施態様を示す概略
縦断面図である。 図中の主な記号の説明、17……ガイド、18
……環状気流圧力調整室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 成形ダイの溶融樹脂環状吐出口の近傍外側に
    エアリングの環状吹出口が臨在して設けてある
    インフレーシヨンフイルム成形装置において、 前記エアリングのハウジング上面から略フイ
    ルムネツクイン高さにわたり、バブルの外周に
    多段の環状気流圧力調整室が、前記環状吐出口
    と同心的に階層的に形成してあり、これら気流
    圧力調整室の下流側でフイルムフロストライン
    位置には、バブルを円周方向から強制的に圧迫
    するローラが、その軸線を水平にして数本バブ
    ルの周りに配置されていることを特徴とするイ
    ンフレーシヨンフイルム成形装置。 2 前記各環状気流圧力調整室は、内縁が前記環
    状吹出口口縁に近い寸法をもち、かつ下流側方
    向に傾斜したテーパ状のドーナツ型ガイドを所
    定間隔をおいて階層的に配置して隣接するこの
    ガイド間に各々形成してなるものであることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のインフレーシヨンフイルム成形装置。 3 前記各ガイドの上流側大径部分の位置は階層
    的に配置した下位のガイドの下流側小径部部分
    と同一高さにほゞ位置することを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第2項記載のインフレー
    シヨンフイルム成形装置。
JP17035486U 1986-11-06 1986-11-06 Expired JPH0343001Y2 (ja)

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JP17035486U JPH0343001Y2 (ja) 1986-11-06 1986-11-06

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Publication Number Publication Date
JPS6375320U JPS6375320U (ja) 1988-05-19
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ID=31105006

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JP17035486U Expired JPH0343001Y2 (ja) 1986-11-06 1986-11-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4744051B2 (ja) * 1999-11-30 2011-08-10 陽介 内藤 ボトル容器用浄水器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4744051B2 (ja) * 1999-11-30 2011-08-10 陽介 内藤 ボトル容器用浄水器

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