JPH0342365A

JPH0342365A - 航空機のブレーキシステム

Info

Publication number: JPH0342365A
Application number: JP17838889A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Okamoto; 隆行岡本; Yukimori Tanaka; 田中　幸盛; Sunao Kitao; 直北尾
Original assignee: Kayaba Industry Co Ltd
Current assignee: KYB Corp
Priority date: 1989-07-11
Filing date: 1989-07-11
Publication date: 1991-02-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、航空機の車輪を制動する油圧ブレーキシステ
ムの改良に関する。

（従来の技術〉航空機のＩｉＬ輪を制動するブレーキシステムは、例え
ば第２図に示すようにブレーキベグル３に応動するブレ
ーキバルブ２０とアンチスキッドバルブ２１を中心に構
成され、パイロットがブレーキベグル３を踏み込むとブ
レーキバルブ２０が開き、ブレーキバルブ２０を介して
供給される油圧によりブレーキ２がホイール１の回転を
制動するようになっている。また、ブレーキ２に供給さ
れる油圧はブレーキベグル３の踏み込み量に応じて変化
する。

一方、ホイール１のスキッドを防止するために、アンチ
スキッドバルブ２１がブレーキバルブ２０とブレーキ２
の間に介装され、アンチスキッドバルブ２１を制御する
ためにアンチスキッドコントローラ８が設（すられる、
アンチスキッドコントローラ８はホイール１に備えた回
転速度センサ７と信号回路で接続され、回転速度センサ
７の検出する回転速度を走行速度に換算する一方、この
速度を機上の速度計から信号入力される機体の速度と比
較して、ホイール１のスキッド（滑り）の有無を判定し
、スキッドが発生するとアンチスキッドバルブ２１に信
号を出力して、ブレーキバルブ２゜からブレーキ２に供
給される油圧を低下させる。

このようにして、ブレーキ２にはホイール１がスキッド
を起こさない範囲でブレーキペダル３の踏み込み量に対
応した油圧が供給される。

（発明の課題〉ところで、一般にトルクゲイン、すなわちブレーキ圧力
に対して得られる制動トルクの値はブレーキ摩擦材料の
材質や損耗度等、ブレーキ２の内部に発生する外乱によ
って変化することが知られでいる。

ところが、このブレーキシステムでは、ブレーキペダル
３の踏み込み量に対応するのはブレーキ圧力であり、し
たがってトルクゲインが変化するとブレーキペダル３の
踏み込み量が同じでも得られる制動トルクは異なり、こ
れがブレーキ操作を難しくする要因となっていた。

また、ブレーキペダル３の踏み込み量に制動トルクが対
応しないと、スキッドの発生機会も増加し、それだけア
ンチスキッド制御への依存度が高くなり、これがアンチ
スキッド制御の精度を向上させる上での障害となってい
た本発明は、以上の問題点を解決すべく、トルクゲインの
変化を補償することにより、制動トルクを制動指示量に
対応させるとともに、アンチスキッド制御に加わる制御
負荷を軽減することを目的とする。

（課題を遠戚するための手段）本発明は、滑走用の車輪を制動する油圧ブレーキと、こ
の油圧ブレーキへの供給圧力を調整するバルブ機構と、
制動指示量の入力手段と、入力された制動指示量に基づ
いて目標制動トルクを演算するとともに、演算結果に応
じてバルブ機構の開度を制御する手段と、油圧ブレーキ
が車輪に及ぼす制動トルクを検出する手段と、検出した
制動トルクが目標制動トルクと一致するように前記バル
ブ機構の開度を補正する手段と、車輪のスキッドを判定
する手段と、スキッドの判定に基づき油圧ブレーキへの
供給圧力を減じるように前記バルブ機構の開度を補正す
るアンチスキッド制御手段とを備えている。

（作用）制動指示量に基づき演算された目標制動トルクと、実際
に発生する制動トルクとを比較してバルブ機構の開度を
補正することにより、トルクデインの変化が補償され、
目標制動トルクに一致した制動トルクが得られる。また
、トルクゲインの変化をこのようにして補償することに
より、スキッドの発生機会も減少し、制御プロセスにお
けるアンチスキッド制御手段への依存度も小さくなる。

（＊施例）第１図に本発明の実施例を示す。

この図において、１はホイール、２はホイール１を制動
するブレーキ２であり、ブレーキ２へ供給する油圧を調
整するバルブ機構として、入力信号に応じて制御圧力を
変化させる圧力制御サーボバルブ４がブレーキ２と図示
されない油圧源との間に介装される。

この圧力制御サーボバルブ４の開度の制御と補正とを行
う手段及び目標制動トルクの演算手段として、トルクコ
ントローラ５が圧力制御サーボバルブ４と信号回路で接
続される。圧力制御サーボバルブ４はこのトルクコント
ローラ５がら入力される開度信号に応じて開度を変化さ
せ、ブレーキ圧力を調整する。

また、制動指示量の入力手段として、ブレーキペダル３
に踏み込み角度を検出する電気的または光学的センサが
備えられ、このセンサとトルクコントローラ５とが信号
回路で接続される。

トルクコントローラ５には更にブレーキ２がホイール１
に及ぼす制動トルクを検出する手段としてのトルクセン
サ６と、アンチスキッド制御手段としてのアンチスキッ
ドコントローラ８が信号回路を介して接続される。

トルクセンサ６は歪みゲージや圧電素子を用いてｖＩｒ
ｇ、され、ブレーキ２とブレーキ２を支持する部材との
間に介装され、ブレーキ２がホイール１に及１ｒす制動
トルクをその反力を介して検出し、トルク信号としてト
ルクコントローラ５に出方する。

また、アンチスキッドコントローラ８は機上に備えた図
示されない速度計並びにホイール１に備えた回転速度セ
ンサ７と信号回路で接続され、回転速度センサ７から入
力されるホイール１の回転速度信号を機体の速度に換算
し、これを速度計から信号入力される機体の速度信号と
比較してホイール１のスキッドの有無を判定し、スキッ
ドが発生するとトルクコントローラ５にスキッド発生を
示す信号を出力する。

トルクコントローラ５はブレーキペブル３に介装したセ
ンサがら制動指示量を示す信号が入力されると、まずこ
の制動指示量から目標制動トルクを演算し、これに対応
してあらかじめ内部に設定されている開度信号を圧力制
御サーボバルブ４に出力する。そして、トルクセンサ６
がら入力されるトルク信号を目標制動トルクと比較し、
トルク信号を＠標制動トルクに一致させる方向へブレー
キ圧力を増減すべく、開度信号を補正して圧力制御サー
ボバルブ４に出力する。

また、アンチスキッドコントローラ８からスキッドを示
す信号が人力されると、トルクコントａ　−ラ５は開度
信号を一定幅で圧力低下方向に補正して圧力制御サーボ
バルブ４へ出力する。なお、この補正はトルク信号に基
づく開度信号の補正に優先して行なわれ、７ンチスキツ
ドコントａ−２８からスキッドを示す信号が入力されな
くなるまで続けられる。

次に作用を説明する。

パイロットがブレーキペブル３を踏むと、踏み込み角度
に応じた制動指示量がトルクコントロー２５に信号入力
され、トルクコントローラ５はこの制動指示量から目標
制動トルクを演算し、対応する開度信号を圧力制御サー
ボバルブ４に出力する。圧力制御サーボバルブ４は、こ
の開度信号に対応した開度に開いて、油圧源からブレー
キ２へ油圧を供給し、ブレーキ２はこの油圧によりホイ
ール１を制動する。

これに対して、トルクセンサ６はブレーキ２と支持部材
との間に作用する圧力から、ブレーキ２がホイール１に
及ぼす制動トルクを検出し、トルク信号としてトルクコ
ントローラ５に入力する。

トルクコントローラ５は入力されたトルク信号と目標制
動トルクとを比較し、発生トルクが目標を下回る場合に
は油圧を強める方向に、上回る場合には油圧を弱める方
向にそれぞれ開度信号を補正して圧力制御サーボバルブ
４に出力する。トルクコントローラ５はこの制御動作を
トルクセンサ６からトルク信号が入力されるごとに行い
、これによりブレーキ２の制動トルクを目標制動トルク
に一致させる。このようにして、ブレーキ２の摩擦材料
の違いや損耗等の外乱によるトルクゲインの変化に関係
なく、ブレーキペブル３の踏み込み量に対応した制動ト
ルクが得られる。

−４、回転速度センサ７は＠ＩＩ　’＃Ｊ中のホイール
１の回転速度を検出してアンチスキッドコントローラ８
に信号入力し、アンチスキッドコントローラ８はこの回
転速度を機体速度に換算するとともに、機上の速度計か
ら信号入力される機体速度と比較し、これらの間に一定
以上の差が認められた場合には、スキッドの発生を示す
信号をトルクコントローラ５に出力する。トルクコント
ローラ５はこの信号入力に基づき、開度信号を直ちに圧
力低下方向へ補正して圧力制御サーボバルブ４に出力す
る。この結果、圧力制御サーボバルブ４がブレーキ２へ
供給する油圧を下げるので、制動トルクは目標副動トル
クに関係なく低下する。この補正はアンチスキッドコン
トローラ８がスキッドを示す信号の出力を停止するまで
繰り返し行われる。このようにして、路面条件が変化し
た場合等においてもスキッドの発生は抑＠ＩＪされ、制
動トルクはスキッドを起こさない範囲で目標制動トルク
に最も近いレベルに維持される。

なお、トルクデインの変化はトルクセンサ６によるフィ
ードパ・ンクｉｌＪ御によりあらかじめ補償されている
ため、アンチスキッドコントローラ８を介したフィード
バック制御においてはトルクゲインの変化を補償する必
要がない。このため、アンチスキッドコントローラ８を
介したフィードバック制御は主として路面条件の変化の
みを対象として行われるので、精度の良い制御が行える
。

（発明の効果）以上のように、本発明は油圧ブレーキが車輪に及ぼす制
動トルクを検出し、この制動トルクが目標制動トルクと
一致するようにバルブ機構の開度を補正するので、トル
クデインの変化が補償され、制動指示量に正確に対応し
た制動トルクが得られる。このため、ブレーキ操作が容
易になる。

また、トルクデインの変化に起因するスキッドが発生し
なくなるので、スキッドの発生機会が減少し、制御プロ
セスにおけるアンチスキッド制御手段への依存度が小さ
くなるので、アンチスキッド制御の精度も向上する。

【図面の簡単な説明】

１１図は本発明の実施例の構成を示すブロック図、第２
図は従来例の構成を示すブロック図である。１・・・ホイール、２・・・ブレーキ、３・・・ブレー
キペダル、４・・・圧力制御サーボバルブ、５・・・ト
ルクコントローラ、６・・・トルクセンサ、７・・・回
転速度センサ、８・・・アンチスキッドコントローラ。

Claims

【特許請求の範囲】

滑走用の車輪を制動する油圧ブレーキと、この油圧ブレ
ーキへの供給圧力を調整するバルブ機構と、制動指示量
の入力手段と、入力された制動指示量に基づいて目標制
動トルクを演算するとともに、演算結果に応じてバルブ
機構の開度を制御する手段と、油圧ブレーキが車輪に及
ぼす制動トルクを検出する手段と、検出した制動トルク
が目標制動トルクと一致するように前記バルブ機構の開
度を補正する手段と、車輪のスキッドを判定する手段と
、スキッドの判定に基づき油圧ブレーキへの供給圧力を
減じるように前記バルブ機構の開度を補正するアンチス
キッド制御手段とを備えたことを特徴とする航空機のブ
レーキシステム。