JPH0342191Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、テラス等に取付けられる手摺に関す
るものである。

従来技術 上下横枠間に格子を取付けたり、パネルを取付
けた手摺が知られている。

格子を取付けた手摺では風等が内部に吹き込ん
でしまう不具合を有し、パネルを取付けた手摺で
は風等が内部に吹き込むことがないが、その反面
に外部を目視できない不具合を有する。

そこで、ガラス板を上下横枠間に取付けて風等
が内部に吹込むことがないと共に、外部を目視で
きるようにした手摺が考えられるが、ガラス板を
取付けたのでは破損し易く強度が弱いものとなつ
てしまう。

考案の目的 風等が内部に吹き込むことがないと共に、外部
を目視でき、しかも強度が強いものとすることが
できると共に、簡単に組立てできるようにするこ
とを目的とする。

考案の構成 枠体を構成する上横枠の下向凹条溝と下横枠の
上向凹条溝に、補強縦鉄筋を備えた上下横板をク
ツシヨン材、電触防止フイルムを介して嵌合して
取付け、枠体を構成する左右竪枠の内向凹条溝
に、補強横鉄筋を備えた左右縦板をクツシヨン
材、電蝕防止フイルムを介して嵌合して取付け、
その補強縦鉄筋と補強横鉄筋で囲まれた空間内に
ガラスブロツクをそれぞれ取付けた手摺。

実施例 第１図はバルコニーに取付けた状態の手摺の正
面図であり、建物外柵Ａの開口部Ｂには本考案に
係る手摺Ｃが取付けてある。

該手摺Ｃは上横枠１と下横枠２と左右竪枠３，
３とを方形状に枠組みした枠体４内に多数のガラ
スブロツク５を取付けてあり、上横枠１の上壁に
は一対の脚片６，６を介して手掛け７が長手方向
に亘つて取付けてある。

第２図は第１図の縦断面図であり、上横枠１は
上壁１ａと下壁１ｂと両側壁１ｃ，１ｃとにより
中空長尺材となり、かつ下壁１ｂの両側には中空
長尺なる両側吊下壁１０，１０が一体形成されて
下向凹条溝１１と両側取付部１０ａ，１０ａを形
成している。

下横枠２は上，下壁２ａ，２ａと両側壁２ｃ，
２ｃとにより中空長尺材となり、上壁２ａの巾方
向中間部は凹んで上向凹条溝１２と両側取付部１
３，１３とを形成し、両側壁２ｃ，２ｃ間に係着
したアンカー１４が差し筋を介して建物外柵Ａに
固着してある。

そして、上枠１の下向凹条溝１１と下枠２の上
向凹条溝１２とには一対の補強縦鉄筋１５の上下
に溶接固定した上下横板１６，１７が臨ませてあ
り、上横板１６はクツシヨン材１８、電蝕防止フ
イルム１９を介して下向凹条溝１１内に嵌め込み
され、下横板１７は電蝕防止フイルム２０を介し
て上向凹条溝１２内に嵌め込まれている。

第３図は第１図の横断面図であり、前記竪枠３
は中空形状の両側壁３ａ，３ａと連結壁３ｃとに
よつて内向凹条溝２１と両側取付部２２，２２と
を有する長尺材となり、左右竪枠３，３の内向凹
条溝２１，２１間には一対の補強横鉄筋２３の両
端に溶接固定した左右縦板２４，２４がクツシヨ
ン材２５、電蝕防止フイルム２６を介して嵌め込
み取付けしてあると共に、アンカー２７と差し筋
を介して建物外柵Ａに固着してある。

第４図に示すように、前記補強縦鉄筋１５と補
強横鉄筋２３とは左右方向及び上下方向に等間隔
で干渉しないように複数設けられて格子状とな
り、その補強縦，横鉄筋１５，２３で囲まられた
方形空間Ｄ内にガラスブロツク５がそれぞれ嵌め
込み取付けてある。

第５図に示すように、ガラスブロツク５は直方
体となり、上下面３０，３１と左右面３２，３３
の前後面３４，３５方向中間には略Ｖ字状でかつ
突起３６を有する溝３７がそれぞれ形成してあ
り、前後面３４，３５側は平担面３０ａ，３１
ａ，３２ａ，３３ａとなつていると共に、前記溝
３７の巾L₁は一対の補強縦鉄筋１５，１５間の
距離L₂よりも若干広くなり、かつ前記凹条溝１
１，１２，２１と同一巾となつている。

そして、第６図、第７図に示すように各空間Ｄ
内に挿入されたガラスブロツク５は、上下に隣接
するガラスブロツク５の溝３７，３７相互間に一
対の補強横鉄筋２３が挿通し、かつモルタル等の
充填材３８が充填され、上下平担面３０ａ，３１
ａ間に目地３９がしてあると共に、左右に隣接す
るガラスブロツク５の溝３７，３７相互間に一対
の補強縦鉄筋１５が挿通し、かつ充填材３８が充
填され、左右平担面３２ａ，３３ａ間に目地３９
がしてある。

また、最上部のガラスブロツク５の溝３７と上
横板１６との間にも充填材３８が充填され、平担
面３０ａ，３０ａと取付部１０ａ，１０ａとの間
に目地３９がしてある。

また、最下部のガラスブロツク５の溝３７と下
横板１７との間には充填材３８が充填してあると
共に、平担面３１ａ，３１ａと取付部１３，１３
との間に目地３９がしてある。

また、最左右部のガラスブロツク５の溝３７と
左右縦板２４との間には充填材３８が充填してあ
ると共に、平担面３２ａ，３２ａ，３３ａ，３３
ａと取付部２２，２２との間には目地３９がして
ある。

この様であるから、風等が内部に吹き込むこと
を各ガラスブロツク５で防止できると共に、各ガ
ラスブロツク５を透して外部を目視できる。

また、各ガラスブロツク５は補強縦，横鉄筋１
５，２３で囲まれた空間Ｄ内に取付けてあるので
取付強度が強くなつて全体の剛性が大となるか
ら、破損したり、ガラスブロツク５が脱落したり
することがない。

また、ガラスブロツク５を着色したり、異なる
色に着色したガラスブロツク５を取付けることで
外観上好ましい手摺とすることができる。

また、補強縦鉄筋１５は上下横板１６，１７と
クツシヨン材１８を介して上下横枠１，２間に取
付けられ、補強横鉄筋２３は左右縦板２４，２４
と左右クツシヨン材２５，２５を介して左右竪枠
３，３間に取付けてあるので、補強縦，横補強材
１５，２３を強固に、しかも簡単に取付けでき
る。

また、上下横枠１，２と左右竪枠３，３とを方
形状に枠組みして枠体４を形成したので、ガラス
ブロツク５の代りにパネルや格子を取付けること
もできる。

なお、ガラスブロツク５を取付けるには、まず
下横枠２に沿つて一段取付け、その後に順次上方
に一段毎に取付けるようにすれば良い。

考案の効果 枠体４内にガラスブロツク５を取付けたので、
風等が内部に吹き込むことがないと共に、ガラス
ブロツクを透して外部を目視できる。

枠体４内に取付けた補強縦，横鉄筋１５，２３
で囲まれた空間Ｄ内にガラスブロツク５を取付け
たから、ガラスブロツク５の取付強度が大となつ
て破損したり、脱落ししたりすることがないから
安全である。

また、補強縦鉄筋１５の上下に固着した上横枠
１６と下横板１７は下横枠１の下向凹条溝１１と
下横枠２の上向凹条溝１２内に嵌め込まれて外部
から見えず、補強横鉄筋２３の両端に固着した左
右縦板２４，２４は左右竪枠３の内向凹条溝２１
内に嵌め込まれて外部から見えないから、外観が
見栄え良くなる。

また、上横枠１６はクツシヨン材１８で下方に
押されて下横板１７が下横枠２の上向凹条溝１２
内に押しつけられ、左右縦板２４，２４はクツシ
ヨン材２５で竪枠３の内向凹条溝２１に押しつけ
られているから、補強縦・横鉄筋１５，２３を枠
体４内に強固に、しかも簡単に取付けできる。

また、上下横板１６，１７、左右縦板２４，２
４は電蝕防止フイルム１９，２０，２６を介して
上下横枠１，２の下向、上向凹条溝１１，１２、
左右竪枠４，４の内向凹条溝２１に接しているか
ら、上下横枠１，２と左右縦枠３，３の電蝕を防
止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は手摺の
取付状態の正面図、第２図、第３図は第１図の縦
断面図、横断面図、第４図は補強縦，横鉄筋の組
立状態の斜視図、第５図はガラスブロツクの斜視
図、第６図、第７図はガラスブロツクの取付状態
の縦断面図、横断面図である。 １は上横枠、２は下横枠、３は竪枠、４は枠
体、５はガラスブロツク、１５は補強縦鉄筋、２
３は補強横鉄筋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 両側取付部１０ａ，１０ａ間に下向凹条溝１１
   を有する上横枠１と、両側取付部１３，１３間に
   上向凹条溝１２を有する下横枠２と、両側取付部
   ２２，２２間に内向凹条溝２１を有する左右竪枠
   ３，３を方形状に枠組みして枠体４とし、 補強縦鉄筋１５の上下に固定した上下横板１
   ６，１７及び補強横鉄筋２３の両側に固定した左
   右縦枠２４，２４を前記枠体４内に、その補強縦
   鉄筋１５と補強横鉄筋２３が干渉せずに格子状と
   して取付け、 前記上横板１６を上横枠１の下向凹条溝１１内
   にクツシヨン材１８、電蝕防止フイルム１９を介
   して嵌め込み、下横板１７を下横枠２の上向凹条
   溝１２内に電蝕防止フイルム２０を介して嵌め込
   み、前記左右縦板２４，２４を左右竪枠３，３の
   内向凹条溝２１，２１内にクツシヨン材２５、電
   蝕防止フイルム２０を介して嵌め込み、 前記補強縦鉄筋１５と補強横鉄筋２３で囲まれ
   た方形空間Ｄ及び補強縦鉄筋１５と補強横鉄筋２
   ３と上下横枠１，２と竪枠３とで囲まれた方形空
   間Ｄ内にガラスブロツク５とそれぞれ嵌め込んで
   取付けたことを特徴とする手摺。