JPH0341460Y2 - - Google Patents

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JPH0341460Y2
JPH0341460Y2 JP2376787U JP2376787U JPH0341460Y2 JP H0341460 Y2 JPH0341460 Y2 JP H0341460Y2 JP 2376787 U JP2376787 U JP 2376787U JP 2376787 U JP2376787 U JP 2376787U JP H0341460 Y2 JPH0341460 Y2 JP H0341460Y2
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JP
Japan
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rubber
synthetic resin
hard synthetic
protrusion
resin insulator
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電解コンデンサ用封口板に関し、特
に、樹脂製絶縁板とゴム状弾性体シール部材との
接合面に発生、溜まるガスを容易に逃がすことの
できる電解コンデンサ用封口板に関するものであ
る。
〔従来技術およびその問題点〕 一般に、電解コンデンサ用封口板にあつては、
第5図および第7図に示されているように樹脂製
絶縁体とゴム状弾性体シール部材とから構成さ
れ、まず、第5図に示すものにあつては、硬質合
成樹脂製絶縁体11の内方部に上側が大径となつ
ている貫通孔12が穿設され、また、上面の周縁
部に環状の孔13が穿設されている。
そして、前記上面の周縁部に穿設した環状の孔
13の内部には上面が湾曲している環状のゴム状
弾性体シール部材14が嵌合し、さらに、前記硬
質合成樹脂製絶縁体11の貫通孔12の内部には
段付き円筒状をなす他のゴム状弾性体シール部材
15が嵌入している。
また、第7図に示すものにあつては硬質合成樹
脂製絶縁体16は前記従来のもの11と同様な構
造とし、ゴム状弾性体シール部材を前記別体のも
のから一体とした構造とし、前記硬質合成樹脂製
絶縁体16に一体としたゴム状弾性体シール部材
17を嵌合した構造のものとなつている。
しかしながら、第5図に示したものにあつては
硬質合成樹脂製絶縁体11とゴム状弾性体シール
部材14,15との接合面が、発生したガスの圧
力によつて剥離してしまつて第6図に示すように
なつてしまうという問題点を有し、また、第7図
に示すものにあつても、発生したガスが硬質合成
樹脂製絶縁体16とゴム状弾性体シール部材17
との接合面に残溜し、これによつて被覆してある
ゴム状弾性体シール部材17が浮き上がつてしま
い第8図に示すようになつてしまうという問題点
を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、硬質合成樹脂製絶縁
体とゴム状弾性体シール部材との接合面に発生し
て溜まるガスを逃がすことにより硬質合成樹脂製
絶縁体からゴム状弾性体シール部材が浮き上がる
のを防止して品質の安定向上を図ることのできる
電解コンデンサ用封口板を提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、硬
質合成樹脂製絶縁体と、この硬質合成樹脂製絶縁
体に接合するゴム状弾性体シール部材とからなる
電解コンデンサ封口板であつて、前記ゴム状弾性
体シール部材と接合する前記硬質合成樹脂製絶縁
体の部分に順次断面積が少なくなるような突起を
突設し、該突起を受け入れるとともに、突起と合
致した形状となつている孔を前記ゴム状弾性体シ
ール部材に穿設し、前記硬質合成樹脂製絶縁体と
前記ゴム状弾性体シール部材とを接合した際、前
記突起の頂部が前記ゴム状弾性体シール部材から
突出するとともに、突出した部分をつぶした手段
を採用したこととした。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、
硬質合成樹脂製絶縁体とゴム状弾性体シール部材
とを接合した際に、硬質合成樹脂製絶縁体に突設
した突起がゴム状弾性体シール部材に穿設した孔
内に位置するとともに、突起の頂部がゴム状弾性
体シール部材から突出し、しかも、この突出した
部分がつぶされて外気と接触され、したがつて、
この部分からガスが逃げてゴム状弾性体シール部
材が硬質合成樹脂製絶縁体が浮き上がることが防
止されることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図および第2図にはこの考案による電解コ
ンデンサ用封口板が示されていて、中央部に中心
から所定の間隔をおいて2つの貫通孔3,4が穿
設されている硬質合成樹脂製絶縁体1には、その
上面に環状の窪み部5が設けられるとともに、こ
の窪み部5よりも中心寄りに円錐状突起6が複数
個(実施例では4個))突設されている。
そして、前記硬質合成樹脂製絶縁体1の上面に
は、この硬質合成樹脂製絶縁体1に設けられた貫
通孔3,4および環状の窪み部5に嵌合する段付
き筒状部材7および環状部材8が一体となつてい
ゴム状弾性体シール部材2が位置している。
このゴム状弾性体シール部材2の前記硬質合成
樹脂製絶縁体1に突設された円錐状突起6に対応
する部分には円錐状であるとともに、先端部が貫
通している円錐状孔9が設けられ、しかも、ゴム
状弾性体シール部材2の、前記円錐状孔9が設け
られている部分の厚みより前記円錐状突起6の方
が高くなつている。
そして、前記硬質合成樹脂製絶縁体1と前記ゴ
ム状弾性体シール部材2とを一体にする場合に
は、前記硬質合成樹脂製絶縁体1と前記ゴム状弾
性体シール部材2とを加硫成形して一体とするも
のであるが、この加硫成形時に、前記硬質合成樹
脂製絶縁体1からガスが発生し、このガスが前記
ゴム状弾性体シール部材2との接合面に溜まるこ
ととなるが、この発生したガスを逃がすために前
記円錐状突起6が作用する。
すなわち、第3図および第4図に第2図のAで
示した部分の拡大を示すが、前記硬質合成樹脂製
絶縁体1と前記ゴム状弾性体シール部材2との加
硫成形時に、前記硬質合成樹脂製絶縁体1の円錐
状突起6が前記ゴム状弾性体シール部材2に設け
た円錐状孔9の内部に嵌入するものであり、この
場合、円錐状孔9の深さよりも円錐状突起6の高
さの方が高いので円錐状突起6の先端部が前記ゴ
ム状弾性体シール部材2の上面から突出すること
になるので、その突出した円錐状突起6の第4図
に鎖線で示すような頂部6aをつぶして外気に接
触している面積を大きくしているために、この部
分から発生したガスを逃がすことができることと
なり、これによつて前記硬質合成樹脂製絶縁体1
とゴム状弾性体シール部材2との間にガスが溜ま
つて、このガスの作用でゴム状弾性体シール部材
2が浮き上がるということは確実に防止すること
ができるものである。
なお、この実施例においてはつぶされる円錐状
突起6の頂部6aの高さは0.05〜0.2mm程度であ
り、また、この円錐状突起6の設置個数は発生す
るガスの量に応じて適宜配設することができ、さ
らに、円錐状突起でなくても、たとえば、角錐状
突起であつても良いことは勿論である。
〔考案の効果〕
この考案は、前記のように電解コンデンサ用封
口板において、それを構成する硬質合成樹脂製絶
縁体に断面積が順次少なくなつている突起を突設
するとともに、前記硬質合成樹脂製絶縁体に接合
するゴム状弾性体シール部材に、前記突起を受け
入れるとともに、突起に合致した形状となつてい
る孔を穿設し、しかも、前記硬質合成樹脂製絶縁
体とゴム状弾性体シール部材とを接合した際に
は、前記硬質合成樹脂製絶縁体の突起のうちの前
記ゴム状弾性体シール部材を貫通して突出する頂
部をつぶしたことにより、このつぶされた突起の
部分が外気と接触することによりガスを逃がすこ
とができ、これによつて前記硬質合成樹脂製絶縁
体から前記ゴム状弾性体シール部材が浮き上がる
ことを確実に防止することができるなどのすぐれ
た効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案による電解コン
デンサ用封口板を示す概略図、第3図および第4
図は第2図のAで示す部分の拡大図、第5図は従
来のものを示す概略図、第6図は第5図に示すも
のの接合面の剥離状態を示す概略図、第7図は他
の従来のものを示す概略図、第8図は第7図に示
すものの接合面の剥離状態を示す概略図である。 1,11,16……硬質合成樹脂製絶縁体、
2,14,15,17……ゴム状弾性体シール部
材、3,4,12……貫通孔、5……窪み部、6
……円錐状突起、6a……頂部、7……筒状部
材、8……環状部材、9……円錐状孔、13……
環状の孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 硬質合成樹脂製絶縁体と、この硬質合成樹脂
    製絶縁体に接合するゴム状弾性体シール部材と
    からなる電解コンデンサ用封口板であつて、前
    記ゴム状弾性体シール部材2と接合する前記硬
    質合成樹脂製絶縁体1の部分に順次断面積が少
    なくなるような突起6を突設し、該突起6を受
    け入れるとともに、この突起6と合致した形状
    となつている孔9を前記ゴム状弾性体シール部
    材2に穿設し、前記硬質合成樹脂製絶縁体1と
    前記ゴム状弾性体シール部材2とを接合した
    際、前記突起6の頂部6aが前記ゴム状弾性体
    シール部材2から突出するとともに、突出した
    頂部6aをつぶしたことを特徴とする電解コン
    デンサ用封口板。 (2) 前記硬質合成樹脂製絶縁体1に突設した突起
    6は、円錐状突起であるとともに、前記ゴム状
    弾性体シール部材2に穿設された孔9は円錐状
    孔である実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    電解コンデンサ用封口板。
JP2376787U 1987-02-20 1987-02-20 Expired JPH0341460Y2 (ja)

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JP2376787U JPH0341460Y2 (ja) 1987-02-20 1987-02-20

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JPS63132424U JPS63132424U (ja) 1988-08-30
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JPS63132424U (ja) 1988-08-30

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