JPH0341102Y2 - - Google Patents

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JPH0341102Y2
JPH0341102Y2 JP1540887U JP1540887U JPH0341102Y2 JP H0341102 Y2 JPH0341102 Y2 JP H0341102Y2 JP 1540887 U JP1540887 U JP 1540887U JP 1540887 U JP1540887 U JP 1540887U JP H0341102 Y2 JPH0341102 Y2 JP H0341102Y2
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piston
pump
cylinder
annular groove
cylinder part
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JP1540887U
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、ピストン摺動式の負圧ポンプ、正圧
ポンプ等気体ポンプに関する。 〔従来技術〕 ピストン摺動式気体ポンプの一形式として、ポ
ンプハウジングの内部に設けたシリンダ部に作動
ピストンのピストン部を挿入して同ピストン部の
外周に設けた環状溝に嵌込んだシールリングの外
周を同リングの内周側に嵌込んだテンションリン
グの押圧力にて前記シリンダ部の内周に気密的か
つ軸方向へ摺動可能に圧接し、前記ピストン部の
一側に吸入用チエツクバルブと吐出用チエツクバ
ルブを備えた圧力室を形成するとともに前記作動
ピストンのロツド部をポンプ駆動手段に連結し
て、同駆動手段の作用により前記作動ピストンを
軸方向へ往復動させて前記圧力室に気体圧を生じ
させるポンプがあり、その一例が特開昭59−
60080号広報に示されている。しかして、この種
形式の気体ポンプにおいては、シリンダ部とピス
トン部間の気密性はポンプ効率に大きな影響を及
ぼす重要な要因であり、上記した気密性を保持す
るための手段として特開昭49−109916号広報、特
開昭50−96905号広報等に上記した各リングを改
良する手段が示されている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、この種形式の気体ポンプにおい
て、テンションリングとして樹脂製、ゴム製等の
リングを採用した場合には、長期間の使用により
また過酷な使用によりテンションリングは熱的影
響を受けて弾溌力を漸次消失し、シールリングの
シリンダ部への押圧力が低下してシリンダ部とピ
ストン部間の気密性が損なわれる。また、テンシ
ョンリングとして金属製のリングを採用した場合
には、一般にピストン部が軽量化のためアルミ材
にて形成されていることから、テンションリング
の上下方向の振動等によりピストン部の環状溝の
上下内壁面が損傷し、これによつてシリンダ部と
ピストン部間の気密性が損なわれる。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案にかかる問題に対処すべく、上記した形
式の気体ポンプにおいて、前記ポンプハウジング
に前記シリンダ部を同軸的な第2のシリンダ部を
設けるとともに前記作動ピストンに前記第2のシ
リンダ部の内周に摺接するガイド部を設け、かつ
前記作動ピストンのピストン部における環状溝の
内周壁に同ピストン部より硬質の被覆層を形成し
たことを特徴とするものである。 〔考案の作用・効果〕 かかる構成によれば、テンションリングとして
ポンプ駆動時の熱的影響を受けることの少ない金
属製リングを採用しても、同リングの上下方向の
振動等による環状溝の上下壁面に対する損傷が防
止される。また、前記シリンダ部と作動ピストン
間においてはシール部とガイド部とを別の部位に
形成しているため、作動ピストンの往復動時にシ
リンダ部のピストン部摺動面が損傷することも少
ない。このため、シリンダ部とピストン部間の気
密性が長期間維持されポンプ効率が向上するとと
もに、ポンプ効率が向上する分気体ポンプを小型
化することもできる。 〔実施例〕 以下本考案を図面に基づいて説明するに、第1
図には本考案の一実施例に係るバキユームポンプ
が示されている。当該バキユームポンプは電動モ
ータを駆動源をするピストン摺動式バキユームポ
ンプで、ポンプハウジング10内に作動ピストン
20、吸入用チエツクバルブ31および吐出用チ
エツクバルブ32が配設されており、またポンプ
ハウジング10の一側底部に電動モータ40が組
付けられている。 ポンプハウジング10はハウジング本体11、
ハウジングヘツド12、アツパカバー13および
ロアカバー14からなり、ハウジング本体11は
大径部11aと小径部11bとからなる段付筒状
に形成され、大径部11aの上端開口部にハウジ
ングヘツド12及びアツパカバー13が気密的に
組付けられている。また、ハウジング本体11の
小径部11b下端開口部及び突出壁部11cの外
側に電動モータ40のモータハウジング41が組
付けられている。一方、ハウジング本体11の大
径部11a内にはシリンダライナ15aが嵌着さ
れてシリンダ部15bが形成され、かつ小径部1
1b内にガイドライナ16aが嵌着されてガイド
部16bが形成されている。 作動ピストン20はピストン本体21とコンロ
ツド22を備え、ピストン本体21は大径のピス
トン部21aとこれに一体的に設けられて下方へ
延びる筒状のガイド部21bとにより形成されて
いる。ピストン部21aの外周には、後述する環
状溝21cが形成されているとともに同溝21c
にテンションリング23とシールリング24が嵌
込まれており、ピストン部21aがシリンダ部1
5bに対して気密的かつ軸方向へ摺動可能になつ
ている。また、ピストン本体21のガイド部21
bはハウジング本体11のガイド部16bに対し
て軸方向へ摺動可能になつている。かかるピスト
ン本体21はコンロツド22を介してクランクシ
ヤフト25に連結され、かつ同シヤフト25に組
付けたモータ40の出力軸42に連結されてい
る。これにより、作動ピストン20はポンプハウ
ジング10内にて軸方向へ往復動可能に位置し、
ピストン部21aとハウジングヘツド12間に負
圧室Rを形成している。 負圧室Rはハウジングヘツド12に組付けた吸
入用チエツクバルブ31によりアツパカバー13
に設けた吸気通路13aとの連通が断続され、か
つピストン部21aに組付けた吐出用チエツクバ
ルブ32によりハウジング本体11に設けた排気
通路11dとの連通が断続される。従つて、モー
タ40の駆動時作動ピストン20が上方へ摺動す
る際吸入用チエツクバルブ31が閉じるとともに
吐出用チエツクバルブ32が開き、かつ作動ピス
トン20が下方へ摺動する際吸入用チエツクバル
ブ31が開くとともに吐出用チエツクバルブ32
が閉じ、負圧室Rにて生じた負圧が吸気通路13
aに接続されたブレーキブースタ用のバキユーム
タンク等に付与される。 しかして、作動ピストン20におけるピストン
本体21はアルミ材にて形成されており、その表
面には第2図に示すように、アルミ母材より硬質
の被覆層21dが形成されている。従つて、ピス
トン部21aの環状溝21cの内周壁は被覆層2
1dにて形成されている。被覆層21dはアルマ
イト処理、無電解メツキ処理等の手段にて形成さ
れ、その硬度はアルミニアムより高い300〜
500Hvのものが得られる。 テンションリング23はステンレススチール等
硬質の金属製のC型リングで、ピストン部21a
の環状溝21cの幅と略同じ幅に形成されてい
る。また、シールリング24は自己潤滑性を有す
るフツ素系樹脂製のもので第3図に示すようにス
テツプカツト部24aを備えている。これら両リ
ング23,24においては、テンションリング2
3の両端部23aとシールリング24のステツプ
カツト部24aとが互に一致しないように組付け
られる。 ガイドライナ16aとしてはピストン本体21
のガイド部21bの摺動性が良い材質のものが選
定されるが、例えば黒鉛が混在する硬度60Hv程
度の青銅系のライナが好適である。また、ピスト
ン本体21のガイド部21bには、自己潤滑性の
あるフツソ系樹脂皮膜を形成してもよい。 第1表には、第1図に示すバキユームポンプに
おいて環状溝21cを構成する被覆層21dの材
質を変えた場合の所定の作動耐久テスト後におけ
る同溝21cの変形量(倍率)、排気速度低下率
(%)とが示されている。なお、上記変形率は第
2図に示す損傷凹所の深さSmμを測定すること
により行い、被覆層21dを備えていない環状溝
(被覆層無)の損傷深さを基準として算出した。
被覆層Aは硬質アルマイト処理、被覆層Bは無電
解NiP処理により形成されたものである。また、
排気速度低下率は所定の駆動時間(sec)に生じ
る負圧の値(mmHg)を測定してテスト前の負圧
値との差圧を算出し、被覆層(無)を基準(100
%)とした。 また、第2表にはカイドライナ16aの材質に
対する耐久性(倍率)が示されており、同表にお
いてはガイドライナ16aにガタが生じるまでの
時間を測定し、SUS製のガイドライナの時間を
基準として算出した。なお、材質欄DはSUS、
Eはアルミ母材に硬質アルマイト処理を施しさら
にフツ素樹脂でコーテイングしたもの、Fはアル
ミ母材に無電解NiPメツキを施したもの、gはア
ルミ母材に電解NiPおよびフツ素樹脂の複合メツ
キを施したもの、hは黒鉛混合青銅製のものを示
す。なお、ピストン本体21のガイド部21bに
は硬質アルマイト処理後フツ素樹脂がコーテイン
グされている。 第1表から明らかなように、本考案の実施例で
ある環状溝に被覆層を備えている場合には、シリ
ンダ部15bとピストン部21a間の気密性が長
期間確保され、ポンプ効率が高いとともにこの分
ポンプの小型化を図ることもできる。また、第2
表から明らかなようにシール部をガイド部とを別
の部位に形成する場合、ガイド部を黒鉛混合青銅
等摺動性の高い材質のもので構成することが、耐
久性の点から極めて重要である。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の気体ポンプの一実施例に係る
バキユームポンプの縦断面図、第2図は同ポンプ
におけるシリンダ部とピストン部間のシール構造
の拡大部分断面図、第3図はテンションリングと
シールリングの組付状態を示す斜視図である。 符号の説明、10……ポンプハウジング、15
b……シリンダ部、16b……ガイド部、20…
…作動ピストン、21a……ピストン部、21b
……ガイド部、21c……環状溝、21d……被
覆層、22……コンロツド、23……テンション
リング、24……シールリング、31,32……
チエツクバルブ、40……モータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプハウジングの内部の設けたシリンダ部に
    作動ピストンのピストン部を挿入して同ピストン
    部の外周に設けた環状溝に嵌込んだシールリング
    の外周を同リングの内周側に嵌込んだテンション
    リングの押圧力にて前記シリンダ部の内周に気密
    的かつ軸方向へ摺動可能に圧接し、前記ピストン
    部の一側に吸入用チエツクバルブと吐出用チエツ
    クバルブを備えた圧力室を形成するとともに前記
    作動ピストンのロツド部をポンプ駆動手段に連結
    して、同駆動手段の作用により前記作動ピストン
    を軸方向へ往復動させて前記圧力室に気体圧を生
    じさせるピストン摺動式気体ポンプにおいて、前
    記ポンプハウジングに前記シリンダ部と同軸的な
    第2のシリンダ部を設けるとともに前記作動ピス
    トンに前記第2のシリンダ部の内周に摺接するガ
    イド部を設け、かつ前記作動ピストンのピストン
    部における環状溝の内周壁に同ピストン部より硬
    質の被覆層を形成したことを特徴とするピストン
    摺動式気体ポンプ。
JP1540887U 1987-02-04 1987-02-04 Expired JPH0341102Y2 (ja)

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