JPH0340595Y2 - - Google Patents

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JPH0340595Y2
JPH0340595Y2 JP19975984U JP19975984U JPH0340595Y2 JP H0340595 Y2 JPH0340595 Y2 JP H0340595Y2 JP 19975984 U JP19975984 U JP 19975984U JP 19975984 U JP19975984 U JP 19975984U JP H0340595 Y2 JPH0340595 Y2 JP H0340595Y2
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woven fabric
synthetic resin
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fiber
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 この考案は、電子機器類のプラスチツクス製キ
ヤビネツト等の成形用材料として使用される電磁
波遮蔽用合成樹脂板に関する。 従来の技術 従来、上記のようなプラスチツクス製キヤビネ
ツトとか内部被覆部材に所要の電磁波遮蔽性を付
与する手段としては、合成樹脂に電磁波を反射あ
るいは吸収する金属粉末とか金属短繊維を混入し
たコンパウンドを用いて射出成形するとか、ある
いは予め成形された合成樹脂成形体の表面に導電
性塗料の塗布や亜鉛の溶射あるいは金属箔を積層
する等の方法が採られている。 考案が解決しようとする問題点 ところが、前者のように、金属粉末等を混入し
た導電性樹脂組成物をもつて成形する場合には、
成形品の表面も導電性を有するものとなるため、
その外側を絶縁するため爾後的に別途塗装を施す
必要が生じ、コスト高になるだけでなく、金属粉
末を均一に分散させることが困難なために均一な
電磁波遮蔽効果が得難いというような問題があつ
た。また、後者のように導電性塗装、亜鉛溶射あ
るいは金属箔貼りを行う場合は、その二次加工に
手間がかかり、やはりコスト高になると共に、導
電性塗料や金属箔の剥離のおそれもあるというよ
うな問題があつた。 この考案は上記のような問題点に鑑み、真空成
形や圧空成形等の熱成形性に優れ、しかも成形後
においても優れた電磁波遮蔽効果を保有すると共
に、成形後において二次加工を必要としないよう
な電磁波遮蔽用部材の成形用合成樹脂板を提供す
ることを所期目的とする。 問題点を解決するための手段 上記の目的において、この考案は樹脂板に電磁
波遮蔽効果を付与する手段として、導電性かつ伸
縮性の織布を用いるものとし、これを樹脂板内部
あるいは少なくとも片面に積層せしめるものとし
たことを特徴とするものである。 即ち、この考案は弾性繊維4の周囲に、所定の
成形品に成形する際の樹脂板の展開倍率以上の長
さを有する金属繊維5を螺旋状に巻き付けた導電
性の複合弾性糸6を用いて構成された織布2と、
この織布の少なくとも片面に積層一体化された熱
成形性の良好な熱可塑性合成樹脂シート3,3′
との積層板よりなることを特徴とする熱成形性に
優れた電磁波遮蔽用合成樹脂板を要旨とする。 構成の具体的な説明 この考案に用いられる上記の弾性繊維4として
は、天然ゴム、あるいはポリウレタン系とかスチ
レン−ブタジエン系等の合成ゴムを好適に用いう
る。その断面形状は円形のものに限らず、正方形
その他の多角形のものでも良いが、太さは1μ〜
3000μ程度の範囲のものを用いるのが好ましい。
即ち1μ未満では樹脂板の熱成形時の伸びにより
切断されるおそれがあり、一方3000μをこえる太
いものでは、繊維の断面積が大きいため、樹脂板
の熱成形後において、その表面に凹凸が表われ平
滑な表面が得難いものとなる。特に好ましい弾性
繊維4太さは、30μ〜1000μ程度である。 また、上記弾性繊維の外周に捲回する金属繊維
5は、可及的導電性に優れかつ柔軟性に優れたも
のを用いるのが好ましく、具体的には例えば銅、
黄銅、アルミニウム、ステンレス等よりなるもの
を好適に使用しうる。また、この金属繊維5は、
フイラメント状のものでも、細巾リボン状のもの
でも良い。フイラメント状金属繊維の場合、その
線径は1〜300μ程度が好ましい。1μ未満では連
続した金の製作が難かしく、逆に300μをこえる
ものでは、金属フイラメントの剛性が大となつて
弾性繊維に巻くことが困難になると共に、前記と
同じく樹脂板の熱成形後の外観が悪くなるおそれ
がある。一方細巾リボン状の金属繊維の場合で
は、厚さ1〜300μ、巾2〜1000μのものが好まし
い。厚さが1μm未満でかつ巾が2μ未満のものでは
製造が困難であり、かつ熱成形時に切断を生じる
恐れがある。逆に厚さ300μ、巾1000μm以上のも
のでは、前記のフイラメントの場合と同様に弾性
繊維に巻くことが困難になり、かつ熱成形後の外
観にも悪影響を及ぼすおそれがある。 弾性繊維4と、これに巻き付ける金属繊維5と
の相対的な長さの関係は、樹脂板を爾後所望の箱
状等の成形品に熱成形する際に加えられる展開倍
率(成形後の面積/成形前の面積)を考慮して、
金属繊維5の方を少なくとも当該展開倍率以上の
長さを有するものとすることが必要である。この
条件が満たされない場合は、成形時に金属繊維が
切断されるおそれを派生する。 導電性の複合弾性糸6は、上記金属繊維5を第
2図に示すように弾性繊維4の外周に等間隔に螺
旋状に捲回することによつて形成されるものであ
り、また織布2はこの導電性弾性糸6を経糸及び
緯糸に用いて織成されるものである。ここに、織
布の組織は、平織、綾織等のいずれの織り方でも
良く、更には編組織によるものとしても良いが、
経緯糸の配糸密度については、使用する弾性糸の
太さによつても異なるが、熱成形による樹脂板の
展開倍率から逆算して、成形後における編織糸間
の最大開口寸法が1mm以下となるような密度に設
定することが好ましい。即ち最大開口寸法が大き
くなりすぎると、その部分から電磁波の漏洩を生
ずるおそれがあるからである。 上記織布2に積層する熱可塑性合成樹脂シート
3,3′としては、なるべく熱成形性の良好なも
のを選択使用すべきであり、例えば塩化ビニル、
アクリルニトリルブタジエンスチレン、ポリスチ
レン、メチルメタアクリレート、ポリカーボネー
ト等よりなるものを好適に使用しうる。この樹脂
シート3,3′は織布2の片面のみに積層するも
のとしても良いが、一般的には図示実施例の場合
のように両面に積層一体化して三層構成の電磁波
遮蔽用合成樹脂板1とするのが普通である。織布
2と合成樹脂シート3,3′との一体化の方法は、
加熱加圧によるのが一般的であるが、特に要すれ
ば例えばウレタン系、エポキシ系、アクリル系等
の接着剤を用いて接合一体化するものとしても良
い。 実施例 1辺300μの正方形断面を有する伸度500%のポ
リウレタン系弾性繊維「オペロン」(東レデユポ
ン社商品名)4に、該繊維長さの3.5倍の相対長
さを有する直径30μの銅繊維5を螺旋状に巻き付
けて導電性複合弾性糸6とし、これを経緯両糸に
用いて配糸密度64本/inの平織の織布2を形成し
た。そしてこの織布2の両面に、厚さ2.0mmのポ
リ塩化ビニル樹脂シート3,3′を重ね、温度180
℃、圧力100Kg/cm2で20分間加熱加圧することに
よつて上記織布2と樹脂シート3,3′とを一体
化し、所期する電磁波遮蔽用合成樹脂板を得た。 次に、この得られた合成樹脂板1を、板表面温
度190℃で圧空成形し、展開倍率3倍の縦横共に
300mm、高さ150mmの箱状成形体に成形した。 そして、この成形品の電磁波遮蔽効果を測定
し、成形前の合成樹脂板1のそれと比較した。結
果は下記表のとおりであつた。
【表】 なお、電磁波遮蔽効果の測定には、標準信号発
生器として安立電気(株)製「MG645A」を、受信
機としてヒユーレツト・パツカード社製「スペク
トラムアナライザーA」を使用し、試料を受信機
より3mの距離に設定して測定した。 上記の結果から明らかなように、この考案に係
る実施例の合成樹脂板は、成形時において破断等
の弊害を生じることがなく、優れた熱成形性を有
するのはもとより、熱成形後においても充分に高
い電磁波遮蔽効果を保有するものであることを確
認し得た。 考案の効果 この考案は上述の次第で、電磁波遮蔽効果を付
与するために用いられている織布が、それ自体、
弾性繊維をコアとしてその周囲に金属繊維を螺旋
状に巻き付けた複合弾性糸で織成された自在な伸
縮性を有するものであるため、樹脂板の熱成形時
の変形に対して上記織布が充分に追従でき、熱成
形性に優れた合成樹脂板を提供することができ
る。かつ、上記金属繊維が樹脂板の成形時の展開
倍率以上の長さを有するものとなされていること
により、これが熱成形時に引張り限界を越えて切
断するということがなく、ひいては箱状等の成形
品において、その全体に略均一に金属繊維が分布
した良好な電磁波遮蔽効果を有するものとなしう
る。更には、少なくとも片面が単なる合成樹脂シ
ートで覆われたものとなるため、成形後において
成形品の表面に塗装等の二次的加工を施す必要の
ないものとなり品質的にバラツキのない電磁波遮
蔽性樹脂成形品の廉価な製作提供を可能とする効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図はそれに用いられている導電性複合弾性糸の
一部側面図である。 1……電磁波遮蔽用合成樹脂板、2……織布、
3,3……合成樹脂シート、4……弾性繊維、5
……金属繊維、6……導電性複合弾性糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弾性繊維4の周囲に、所定の成形品に成形する
    際の樹脂板の展開倍率以上の長さを有する金属繊
    維5を螺旋状に巻き付けた導電性の複合弾性糸6
    を用いて織成された織布2と、この織布の少なく
    とも片面に積層一体化された熱成形性の良好な熱
    可塑性合成樹脂シート3,3′との積層板よりな
    ることを特徴とする熱成形性に優れた電磁波遮蔽
    用合成樹脂板。
JP19975984U 1984-12-24 1984-12-24 Expired JPH0340595Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006524758A (ja) * 2003-04-25 2006-11-02 テクストロニクス, インク. 電気的伝導性弾性複合糸、それを製造する方法、及びそれを含む物品
JP2011179162A (ja) * 2011-05-27 2011-09-15 Matsuyama Keori Kk 電磁波シールド織物、電磁波シールドシート、電磁波シールド材及び電磁波シールドケーシング

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006524758A (ja) * 2003-04-25 2006-11-02 テクストロニクス, インク. 電気的伝導性弾性複合糸、それを製造する方法、及びそれを含む物品
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JP2011179162A (ja) * 2011-05-27 2011-09-15 Matsuyama Keori Kk 電磁波シールド織物、電磁波シールドシート、電磁波シールド材及び電磁波シールドケーシング

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